1: 2014/01/04(土) 01:03:40.07
クリスマス後~年末にかけて。



P「うひぃ~さぶ~っ。ただいま戻りましたぁ」ガチャ

…。

P「あれ……誰もいないのかな。ちひろさー…」

ちひろ「…」Zzz

P「(おや珍しいな、机でうとうと居眠りしているだなんて。――ま、暖房ガンガンきいているもんなあ)」


ちひろ「ムニャ…Pさん…一年の計はガチャにあり…福袋ガチャはいかがですかあ…ムニャムニャ」

P「あはは…財布に余裕があれば、考えときますよ」ファサッ



3: 2014/01/04(土) 01:17:02.69
卯月「ただいま戻りました!」

未央「ふぅー寒かったあ!」

凛「でも、これで私たちもようやく仕事納めだね」


P「みんな、おかえり。どうだった、年末最後の収録は?」

未央「もちろんバッチリの出来だよ。元日を楽しみにしていてね?」

凛「クリスマスも終わったばっかりなのに、振袖姿ってのは凄く不思議な気分だったけどね」

卯月「そうだね――って、あれ、ちひろさんは?」

P「ちひろさんなら、そっち」


ちひろ「……」Zzz

凛「寝てる」

未央「っていうか…いたんだ。気づかなかった」

卯月「いつもの黄緑色が隠れてたから、かな? これはプロデューサーがいつも着ている…」

P「ああ…風邪を引いたらいけないし…かといって、ブランケットみたいなもの、見当たらなかったからさ」


凛・未央・卯月「!」

6: 2014/01/04(土) 01:28:07.93
卯月「ふふっ、羨ましいなあ。何だか暖かそうだもの、プロデューサーさんのコート」

未央「へっへっへー、プロデューサー、さっすがあ。やるねェ!!」グイグイ

P「茶化すなよ…別にそれ以上の意図はないっての」

凛「…」


ちひろ「…えへへ…Pさんって…暖かいんですね」ムニャ

凛「!」

卯月「あ、プロデューサーさん、プロデューサーさんについて寝言を言ってますよ?」

P「本当に? 確かさっきも言っていたな…」


未央「これはプロデューサーのコート効果ですなあ。しかし、それにしてはちょっと親密過ぎやしませんかね?」ニヤニヤ

P「だーかーらー茶化すなってばー」

未央「誤魔化したって顔が赤いz――あうっ、で、デコピン?!」ビシッ

凛「…」

ちひろ「…ふふふっ」Zzz

7: 2014/01/04(土) 01:44:55.14
ちひろ『プロデューサーさん! 元旦ガチャを逃しても、福袋ガチャもありますよ!』

P『何だって?! それは本当かい――って何だアイツら?!』

他P達『俺だ俺だ俺だいや俺だ』ドタドタドタ

P『うおああああ?!』


・・・


P『い、痛っ…野郎め…思いっきり踏みつけやがってぇ……』ピクピク

ちひろ『ごめんなさい…もうキャンペーンは終了なんです』

P『そ…そんなあ…』

ちひろ『あ、でも実は一つだけ、一回限りのガチャが残っているんですよ…その名も「千川ガチャ」!

私がプロデューサーさんだけのアイドルになります……しかも今なら無料ですよ…、な、なんてっ』


P『それでお願いします!!』ギュッ

ちひろ『あっ、もう…Pさんったら大胆♪』

P『ちひろさん、いや、ちひろ…俺、前々からちひろの事が――アウッ!!』

ちひろ『えっ』


犬R『…プロデューサー…一緒に初日の出散歩に行く約束、したでしょ?』ガブガブ

犬M『そうだぞーこの浮気者ー』ガブガブ

犬U『ご、ごめんなさいちひろさん…』

P『ち、ちひろォー』ズルズル

・・・
・・


ちひろ「Pさーん!!」ガバッ

ちひろ「あれ…夢…?」

8: 2014/01/04(土) 01:55:36.54
P「珍しく、結構寝てましたね」

ちひろ「あっ…プロデューサーさんっ…これはその…」

P「まあまあ、コーヒーどうぞ」コト

ちひろ「ど、どうも…」ズズッ


ちひろ「…ところでプロデューサーさん、私が寝ている間に…何かしませんでしたか?」

P「えっ…?! いや…別に…その…」

ちひろ「…」

P「…いや、風邪引いたらいけないって思って、コートをかけていたんですけど…」


ちひろ「ああ、道理でプロデューサーさんの匂いがしたわけです」

P「何だか…すみません」

ちひろ「あ、謝らなくっていいんですよ。別に…悪くない匂いですし」

P「そ、そうなんですか? うーん…自分のだから、あんまり自覚が無いんですよね」


ちひろ「男の人特有の匂いって感じでもないんですよ。不思議な感じです」

P「は、はあ…」

ちひろ「ところでそのコートは? …私が起きた時にはもうかけてなかったようですけど」

P「それが――」

9: 2014/01/04(土) 02:01:15.59
凛「ふーん、これがプロデューサーのコートか……まあ、悪くないかな」ヌクヌク

未央「しぶりん次私だからねー…ってさっきから何度も言っているんだけど」

卯月「ねねっ? 不思議な匂いがするでしょ?」

凛「うん。お父さんとかの匂いとは違う……言葉では表せない感じだね……でも、それがいい」

未央「しーぶりーん…」


P「…という具合です」ハァ

ちひろ「あらら……」

10: 2014/01/04(土) 02:13:28.23
・・・

凛「…じゃあ、私たちはこれで」

未央「結局少ししか着れなかった…」ムスッ

卯月「プロデューサーさん達はこの後どうされるんですか?」


P「俺もちひろさんも今日で仕事納めだよ。でもその前に…あと、もう一人回収だな」

凛「回収?」

ちひろ「美嘉ちゃんですよ」

卯月「ああ、そう言えば」

P「そっ。あと少しで年末ライブが終わるだろうから……お迎え&そのまま家へ送り届けってわけ」


未央「い、いいなぁ~私も送ってほしいなぁ~」

P「はいはい…また来年、な?」

凛「うん。良いお年を」

未央「良い年末を!」

卯月「おつかれさまでした!」

11: 2014/01/04(土) 10:29:56.47
美嘉「おつかれさまでしたー★」ガチャ

P「美嘉」

美嘉「あっプロデューサー! 来るの遅いよ? もうライブ終わっちゃったんだから」

P「すまない、これでも急いだつもりだったんだけどな…」

美嘉「冗談、冗談だってば★ でも後でビデオのチェックはしといてよね?」

P「もちろん。それじゃあ、着替えたらロビーの方に来てくれ。家まで送っていくから」

美嘉「うんっ♪ ありがとねプロデューサー」

12: 2014/01/04(土) 10:42:57.07
・・・

P「ん……美嘉、来るの遅いなあ。どうしたんだろ?」

美嘉「ぷ、プロデューサー…」

P「美嘉……その恰好。お前、上着はどうしたんだ?」


美嘉「それが…楽屋中探したんだけど、見つからなくって……」

P「それは本当か?」

美嘉「うん……どうしよう……あれ、最近莉嘉に選んでもらったものなのに…」

P「まあまあ…ちょっと待ってな」ピポパ


・・・
・・


P「――ありがとうございます。彼女にもよろしくお伝えください。では失礼します」ピッ

美嘉「…どうだった?」


P「ひとまずは大丈夫。ほら今日、楽屋が一緒だった、別プロダクションのアイドルいただろう?

――どうやらその子が自分のと間違って、お前のコートを着て行ってしまったらしい」


美嘉「な、なんだそうだったんだぁ…良かった、盗まれちゃったかと思ったよ」

P「そのアイドルにはマネージャーを通じて連絡済みだけど、もうこんな時間だからなあ…返ってくるのは、明日以降だ」

美嘉「ううん、良いよ。盗まれたわけじゃなかったんだし。――あ、でもこのまま帰るのはちょっと…」


13: 2014/01/04(土) 10:50:45.74
P「だったら、これで良ければ使ってくれ」ファサ

美嘉「ええっ?! …プロデューサーのコートを?」

P「うっ…それは我慢してくれよ。さっきもちひろさんに変なこと言われたんだから」

美嘉「変って…どんな?」

P「不思議な匂いがする…だとか」

美嘉「ふぅん…」クンクン


美嘉「あ、確かに」

P「やっぱり!? …返してくれ。代わりの上着を借りてくるか、買って来るなりするから…」

美嘉「あははは★ナイーブだなあ、プロデューサーは……別に嫌じゃないよ? それにとっても暖かいし…」ギュッ

P「…そうか?」

美嘉「そー言うもんなのっ★ほら、帰ろうよ……ってプロデューサーはどうするのさ? 風邪引いちゃうよ?」


P「俺は大丈夫さ。元々寒さに強い方だし、今はマフラーがあるし」

美嘉「ああそうなのって…そのマフラー長くない?」

P「それがな――」

14: 2014/01/04(土) 10:59:48.22
まゆ『知ってますかぁPさん? 寒い時でも首や鼻元をマフラーやマスクで押さえておけば、寒さを感じないそうですよぉ?』アミアミアミ

P『…そうなのか…まゆは物知りだなぁ』ナデナデ

まゆ『うふふふふ……♪ もっと撫でてくださぁい…もう少しで出来ますから』アミアミアミアミアミ

P『(撫でるたびに編む速度が上がる……っていうかまゆよ、どこまで編むつもりなんだッ?!)』

ちひろ『暖房の設定温度、下げときますね』ピピッ

・・・
・・


P「――という具合に作ってもらったんだよ」

美嘉「ふぅーん…仲良いんだ」

P「いや…そんなんじゃないってば。だからその目は止めなさい」

美嘉「その割には満更でもなさそうだけど?」

P「うっ」


美嘉「ふふっ、何だか妬けちゃうなあ。でも…次のバレンタインは…覚悟しといてね?」

P「はいはい…それじゃ、いい加減帰るとしますか」

美嘉「OK★」

美嘉「(そう言えば前もこうやってかけてもらったっけ? コレ、しばらく借りても良いのかなあ…)」ギュ…

15: 2014/01/04(土) 11:15:08.75
年が明けて…


P「おー混んでる混んでる……」

ちひろ「お賽銭箱に着くまでは、時間がかかりそうですよ?」

P「だったら、しばらく散策でもしてますか?」

ちひろ「そうですね…もしかしたら、うちのアイドルに会えるかもしれませんよ?」


P「ですね…あ、それと言い忘れていましたけど」

ちひろ「?」

P「似合ってますね、着物…」

ちひろ「…! えへへ……ちょっと頑張っちゃいました♪」

16: 2014/01/04(土) 11:22:35.17
梨沙「あ、プロデューサーにちひろじゃない。どうしたのよこんな所で」

ちひろ「あ、梨沙ちゃん。あけましておめでとう」

P「新年早々開口一番がそれか…あけましておめでとう、だろ?」

梨沙「…あけおめ」ボソ


P「まあいいや…それよりも、寒くないのかよ、その恰好は」

梨沙「ハァッ!?さ…寒くないし! オシャレには我慢も必要なの!」

P「我慢って…やっぱ寒いんじゃねーか!」

梨沙「アタシはアイドルなんだから! こういうプライベートでもキメなきゃダメなの! プロデューサーならそれくらいわかってよね!」


P「だからってなあ」ジー

梨沙「もう、ジロジロ見るのはヘンタイっぽいからやめ…はっくちゅん!」

ちひろ「あっ」

梨沙「! …はっ…なによ!なによ?!」

P「ほうら、言わんこっちゃない」スッ


17: 2014/01/04(土) 11:31:46.10
梨沙「肌を見せるのが大事ってオシャレな雑誌に書いてあったんだもん……って、何これ」

P「使えよ。風邪を引いたらたまったもんじゃないぞ?」

梨沙「…ん、よく見るとアンタのコートあったかそうn――っくちゅん!」

ちひろ「…梨沙ちゃん」

P「梨沙」

梨沙「確かに…か、風邪ひくと迷惑かかるし…借りてあげてもいいわ! アンタが言うから仕方なくよ! 仕方なくなんだから!」グイッ


P「まったく…少しはマシになったろ?」

梨沙「…少しは、ね。でも…ギューってしてくれたら…」ボソ

P「えっ」

梨沙「ちちち違うわよ、パパによ?!」バタバタ

ちひろ「ふふっ、すっかり馴染んじゃってますね」

18: 2014/01/04(土) 11:54:22.74
2,3日後

P「うー紗南のやつめ……いくらゲームで勝った方の言うこと聞く約束だったからって……

何も正月からゲーセンで遊ぶことはないだろうに。っていうかこの時期に開いているゲーセンもすげーな」ブルブル

P「紗南はまだ来てないのかな……おや…あれは」

穂乃香「あと少し、あと少し……ああ、またっ?! でも結構使っちゃったし…このまま負けるわけには…っ!」


P「穂乃香」

穂乃香「Pさん! でも、こんな所で会うだなんて…奇遇ですねっ。それから…あけましておめでとうございます」

P「ああ、今年もよろしくな。――にしても…ははっ、穂乃香もすっかりゲーセンの魅力の虜になってしまったな?」

穂乃香「あ…いや…これは…でも、お稽古は怠けていませんからっ」カアア


P「休みなんだから、息抜きくらい当り前だろ? ――で、狙いはやっぱり……」

穂乃香「はい。やはり、あの右奥の……変ですかね? ぴにゃこら太」

P「いや…それはいいんだ別に」

ぴにゃこら太「…」

P「…」

20: 2014/01/04(土) 12:40:47.65
・・・
・・


穂乃香「ありがとうございます。ずっとほしかったものなので…」

P「そりゃ頑張った甲斐があるよ。でも、こないだ獲った奴とそれは、どう違うんだ?」

穂乃香「それがですね、つい最近声が実装されたんです。いいですか、このおなかを押すと…」ギュッ

ぴにゃこら太『二対一は卑怯だろ…?!』ボソ

P「…」

穂乃香「ね? 可愛いでしょっ?」ニコニコ

P「お、おう…」


穂乃香「さてと…まだ時間ありますから……プリクラ、撮っていきません?」

P「えっ…俺も? ちょっと恥ずかしいよ…」

穂乃香「新年の思い出一枚目に…ダメですか?」ジッ

P「うっ…分かったよ。考えてみたら穂乃香って、こういうのはあんまりやったことないんだもんな…まあ、俺でよければ」

穂乃香「ありがとうございますっ♪」

ぴにゃこら太『えらいな、一杯願いを聞いてあげて』ボソ

P「……どういたしまして」

24: 2014/01/04(土) 15:04:14.62
P「よっと…これでいいのかな」

穂乃香「お邪魔します」ギュッ

P「うわっ、ほ…穂乃香…さん?!」

穂乃香「ふふふ……こうしないと二人共、写らないですよ?」ギュー

P「いや、あはは…(バレエやっているからなのか? 何だか体の感触までもが柔らかいぞ……)」


穂乃香「んっ……何だかPさんの匂いがする。このコートでしょうか」

P「お、お前もなのか穂乃香…」

穂乃香「何だか良い香りですね……その…ちょっと失礼します」ズイッ

P「ってオイオイ(こ、コートの中に穂乃香が入ってきた…だと…?!)」


穂乃香「この距離なら、もう逃げられませんね」ギュウ…

P「…いやいやマズいよ穂乃香…色々当たっているし……これ以上は…」

ぴにゃこら太『よせと言っている…これ以上、暴走する気はない…!』ウゥゥ

P「」

25: 2014/01/04(土) 15:13:39.86
穂乃香「Pさんのお陰で、私…バレエ以外のいろんな事を学んできましたけど…その、遊びらしい遊び…知らなくて」

P「…顔が近いよ…」

穂乃香「こういうこと頼めるのって、私にとってはPさんしかいないから……勇気、出しちゃいます」スゥ…

P「穂乃香、俺は……」

穂乃香「お願いです。私にもっと経験、積ませてくださ――」


『Pさーんっ!!』


P・穂乃香「!!」ビクッ

P「あ、あの声は…紗南か?」

紗南『おっかしいなあ……さっきこっちから声がしたんだけどなあ。もしかして、待たせたから…帰っちゃったのかな』


P・穂乃香「…」

紗南『え、あっちにいるかも? そうなんだ、ありがとう。探してみるねっ』タタッ

P「…誰か知り合いが一緒にいるのか?」

穂乃香「もう行っちゃったみたいですよ? じゃあ、続きを……」

シャッ

P・穂乃香「!!」

26: 2014/01/04(土) 15:23:28.18
早苗「…見ィつけた♪」ニヤァ…

穂乃香「あっ…早苗さん…」

P「…」

P「紗南が居なくなったと思ったら…早苗さんが現れた……ッ?!」ガクガク


早苗「紗南ちゃんとたまたま会ったと思ったら、Pくんがいて……

しかも自分のコートの内側に穂乃香ちゃん……これはどういうことかしら……?」


P「…こ、これはまずいぞ…穂乃香……ふぉふぉ、フォローを」

穂乃香「私…Pさんにもっとアイドルらしくしてもらおうと、ご指導を…」ポッ

P「」


早苗「Pくぅん…」ギリギリ

P「うわああああ、ま、まだ氏にたくないッ」ダッ

穂乃香「あっ、Pさん」

早苗「なんという見苦しさよ…」ダッ

27: 2014/01/04(土) 15:32:15.87
紗南「あ、あれはPさん! 早苗さん見つけてくれたんだっ、おーい…ってあれは…何?」

P「ウウゥオオッ!!」(Pの怯える声)

早苗「逃がすかーっ!!」ダダダ


紗南「どうなってるの…? あ、穂乃香さん。それって…Pさんのコート?」

穂乃香「はい。何だか……あんなに遠くに行ってしまったのに、まるで近くにPさんがいるような気持ちになります」ポー

紗南「マジで?! 次、あたしにも貸してよ! ね、お願ーい!」

穂乃香「あと五分だけ…」ギュー

ぴにゃこら太『やめてくれ…誰か…誰か助けてくれェ』ウオオ…

28: 2014/01/04(土) 15:49:23.89
次の日


凛「もしもし、CGプロです。うちのプロデューサーのPですか?
 ――申し訳ございません、本日休みとなっております。ええ、それでは――」ガチャ

卯月「プロデューサー風邪引いたんだって?」

未央「そうみたい。珍しいね、あんなに元気だったのに…」

凛「うん…何でも昨日、コートも着ずに走り回っていたみたいで」


卯月「そう言えば、美嘉ちゃんや梨沙ちゃんからも聞いたけど……ここのところ、コートなしで外にいることが多かったみたいだね」

凛「プロデューサーったら、すぐ調子に乗るから……」ハァ

卯月「で、プロデューサーさんの机に今のっているのが…」

ぴにゃこら太『俺の実力だ』ボソ

未央「代理人だってさ」


29: 2014/01/04(土) 15:56:51.90
P「うー怠い。まさか自分が風邪引いてしまうとは…」

ちひろ「Pさんらしいと言えば、らしいですけどね」クス

P「元はと言えば俺のコートがあったから……いや、無かったから風邪を引いたんだけどさあ…」


ちひろ「ああ、Pさんのコートですか。そうそう…その、こないだのコートの匂いの話ですけどね、なんとなく秘密が分かった気がするんです」

P「えっ」

30: 2014/01/04(土) 16:19:52.83
ちひろ「Pさんの周りにはいつも色んな子たちがいますから……たまにPさんも、ああやってコートを貸したりもしているじゃないですか」

P「それで色んな香りが混ざり合って、その匂いが? なるほど……でも、何と言ったら良いのか困る答えですねソレ…」

ちひろ「良いじゃないですか。それだけアイドルの子たちから慕われているんですから……」

ちひろ「…あ」


P「?」

ちひろ「でも、そう考えると、やっぱり私個人としては……あんまり良い気分はしないですね……」ズイッ

P「あの……ちひろ…さん?」

ちひろ「いつもはPさんの匂いばっかりでしたから…」



ちひろ「今度は逆に……私の匂い…感じてもらえませんか、Pさん?」


お し ま い

32: 2014/01/04(土) 16:45:18.61
・・・

凛「あ、ところでプロデューサーのコートって、穂乃香さんに預けたままだよね…」

未央「確かね。でも、それから紗南ちゃんが借りて、その次にまゆちゃん、その次に――」

卯月「えっ…転々としているんだ…」

未央「最後は確か――」


バタン


きらり「Pちゃーん☆コート返しに来たよーっ! …ってあれれ? いないのかなぁ?」ギチギチ

凛・未央・卯月「」

きらり「あっ、凛ちゃん達! どうかな、似合ってるかな? Pちゃんのコート☆」ギチチ

卯月「うん、すごくお似合いだと思うよきらりちゃ――」

きらり「うきゃー☆恥ずかしー」ミシミシ

きらり「でも☆うれし――」パアン!!!


凛・未央・卯月「えっ」

きらり「あっ」



 その後、破壊されたコートに代わる新しいコートがPに贈られるも、既にアイドル達の様々な匂いがついていたり、
千川がPの体臭から作った香水を化粧品会社へ売り込んだり、
梨沙の結婚式に向かう途中、Pが最近出没の通り魔に刺されたりするのだが、それはまた別のお話……


<今度こそおわり>
 

35: 2014/01/04(土) 17:02:20.66


まーた挿されたかPさん

36: 2014/01/04(土) 17:06:32.70
まP刺

引用元: ちひろ「プロデューサーさんのコート」