2: 2014/03/04(火) 17:59:20.43
千早「ですか?」

P「あぁ。ぜひ千早に、ってオファーがあってな。どうだ?」

千早「プロデューサーが取ってくださったお仕事ですし、歌えるのなら断る理由はありません」

P「そうか」ホッ

千早「ただ、あの番組って確か対談もありましたよね」

P「あぁ。それなんだが、誰か会いたい人はいるか?余程の無茶振りでもなけりゃ大丈夫だぞ」

千早「………特には。あの、765プロの人では駄目なのでしょうか?」

P「うーん。基本的にあまり見ない組み合わせでって言われててな。今回は駄目っぽいかな」

千早「そう…ですか」

P「まぁ、時間はまだあるし考えてみてくれよ。千早の場合、一緒に歌ってみたい相手って考えても良いかもな」

千早「はい…分かりました」

3: 2014/03/04(火) 18:08:28.79
千早「はぁ…」テクテク

千早「歌のお仕事は嬉しいけれど、話したい相手なんて特に思い浮かばないわ…」テクテク

千早「事務所以外の誰かと一緒に歌うのも慣れていないし…」テクテク

千早「やっぱり、勿体無いけれど断ろうかしら…」テクテク

千早「はぁ…」テクテク

千早「………あら?」ピタッ

千早「ここは…どこ?」キョロキョロ

千早「……はぁ。あずささんを悪く言えないわね」

千早「とりあえず、プロデューサーか春香辺りに連絡して…って電池切れ?」ガクッ

千早「はぁ。仕方ないわね。とりあえず大通りまで出れば道も分かるかしら…」テクテク

4: 2014/03/04(火) 18:16:47.02
千早「………」テクテク

千早「………」テクテク

千早「………」テクテク

千早「それにしても、見事に見覚えがないわね」テクテク

千早「人も全く通らないし…」テクテク

~~~♪

千早「………あら?」ピタッ

~~~♪

千早「……歌声?どこから?」キョロキョロ

~~~♪

千早「……こっち、かしら」テクテク

~~~~~♪

千早「声がはっきりしてきたわね」テクテク

少女「~~~~~♪」

千早「…いた。ここは……教会?」

少女「~~~♪」

千早「ふぅ。あの子が歌ってたのね」

千早「それにしても、綺麗な声ね」


6: 2014/03/04(火) 18:34:27.52
少女「~~~♪」

少女「~~~♪」

少女「~♪……ふぅ」

千早「………」パチパチ

少女「ふぇっ!?」ビクッ

千早「あ、ごめんなさい。貴女の歌声があまりにも綺麗だったから、思わず聴いてしまっていたの。気を悪くしたらゴメンナサイ」ペコッ

少女「あ……ううん。わたしの歌でいいなら……」

千早「ありがとう」フフッ

千早「ところで、さっきの曲はなに?聞き覚えがあまりなかったのだけれど…」

少女「はい……賛美歌、です。パパ……えっと、神様に捧げる歌」

千早「なるほどね。そういえば、ここは教会だものね。…あら?それなら中で歌った方が良くないかしら?」

少女「わたしは……入れないから。それに、敬う気持ちがあれば……どこでも一緒だって」

千早「ふぅん。そんなものなのね。ねぇ、もし良かったら別の曲も聞かせてくれないかしら?」

少女「はい……よろこんで」ニコッ

7: 2014/03/04(火) 18:47:48.28
少女「それじゃあ……」スウッ

少女「~~~♪」

少女「~~~♪」

千早(やっぱり綺麗な声)

少女「~~~♪」

千早(初めて聴く歌だけど、体にスッと入ってくる、とても聴きやすいわね)

少女「~~~♪」

千早(それに、この子の歌い方もとても上手だし…。歌いなれているのね)

少女「~~~♪」

千早(まるで天使の歌声って所かしら…)フフッ

少女「~~~♪」

千早(…らしくないわね)

少女「~~♪……はぁ」

少女「えっと……どうですか?」

千早「ありがとう。やっぱり素敵な声だわ」

少女「そう言ってくれると…」

8: 2014/03/04(火) 18:55:39.12
>>7
途中で送ってしまった…


少女「そう言ってくれると……嬉しいです」エヘヘ

千早「ねぇ、もし良かったら今度は私も一緒に歌っても良いかしら?」

少女「お姉さんも……?」

千早「ええ。これでも、歌には少し自信があるのよ」フフッ

少女「はい……喜んで」ニコッ

少女「えっと……じぁあ、~~♪って歌は?」

千早「あ、それなら知っているわ。それも賛美歌?」

少女「比較的……有名な曲みたいです」

千早「ふふっ。それじゃあ、お願いするわね」

少女「はい……」

9: 2014/03/04(火) 19:04:43.24
少女「~~~♪」

千早「~~~♪」

少女「~~~♪」

千早「~~~♪」

千早(本当に…凄いわ。一緒に歌っても、全く潰し合っていないし、それどころかまるで二人の声が溶け合っていくみたい)

少女「~~~♪」

千早「~~~♪」

千早(ここ最近で一番気持ちいい歌かもしれないわね)

少女「~~~♪」

千早「~~~♪」

千早(……難しい事は置いておいて、今は楽しもうかしら)

少女「~~~♪」

千早「~~~♪」

10: 2014/03/04(火) 19:14:08.44
少女「ふぅ……お姉さん、とっても上手」パチパチ

千早「ありがとう。これでも一応…」

少女「?」

千早「いえ。……私もね、歌が好きなの」

少女「そうなんだ……一緒だね」

千早「ええ。それに、貴女と一緒だととても良い気持ちで歌えたのよ」

少女「えへへ……わたしも、お姉さんと一緒だと、すごく楽しかった……です」

千早「そう。とても嬉しいわね」

少女「うん。きっと神様も……喜んでる」

千早「そうかしら?だったら良いわね」フフッ

少女「あの…、もう一曲……良い?」

千早「えぇ。もちろんよ」

少女「えっと……それじゃあ……」

11: 2014/03/04(火) 19:26:53.25
少女「~~~♪」

千早「~~~♪」

少女「~♪……ふぅ」

千早「~♪………」

パチパチパチ

千早「?」

少女「あ!」

女性「お二人共、とてもお上手ですね」

少女「クラリス……もう用事はすんだの?」

女性「ええ。ただ、とても素敵な旋律でしたので聞き惚れていました」

千早「……えっと」

女性「あ、申し訳ありません。私、クラリスと申します」ペコリ

千早「あ、如月千早です」ペコリ

女性「あら、やっぱり」

少女「?……知り合い?」

女性「いえ、少し…。それよりも、お待たせしていた私が言うのも何ですか、そろそろ帰りませんか?」

少女「あ……真っ暗」

千早「…すっかり時間を忘れていたわね。私とした事が」

少女「とっても……楽しかった」

千早「えぇ。また機会があればデュエットしたいわね」

少女「はい……ぜひ」

女性「ふふふっ。もしかしたら、そう遠い話ではないかも知れませんよ?」

少女「へ?」

千早「それは…?」

女性「ふふっ」

12: 2014/03/04(火) 19:35:16.09
少女「それじゃあ、また……ね」フリフリ

女性「失礼致します」ペコリ

千早「はい。今日はありがとう」フリフリ



千早「……あ。道聞き忘れたわ」ハッ

千早「まぁ、なんとかなるわよね」フフッ

千早「はぁ。それにしても楽しかったわね」テクテク




女性「ところで聖さん」

少女「ん?」

女性「さっきの方ですが、本当に分かりませんでしたか?」

少女「えっと……事務所の人、じゃないし……」ンー?

女性「………ふふっ。楽しかったですか?」

少女「うん……とっても!」ニコッ

女性「それは良かったです」ニコッ

13: 2014/03/04(火) 19:43:21.70
「あ!自分、この幸子って子と最近よく会うぞ!」
「あら、櫻井のところの…へぇ、あの子がアイドルねぇ」
「おや、この高峯と言う者はもしや…」
ワイワイガヤガヤ

ガチャ

千早「おはようございます。…なんだか騒がしいわね」

春香「あ!千早ちゃんおはよう!」

千早「おはよう、春香」

春香「こないだは大変だったんだって?」

千早「えぇ。結局3駅分は歩いたかしら…」ハァ

春香「それは…災難だったねー」

千早「まぁ、そうでもなかったかしら…」

春香「?」

15: 2014/03/04(火) 19:52:53.81
千早「ところで、皆は何を騒いでいるの?」

春香「あ、うん。プロデューサーさんがね、CGプロって所のカタログを持ってきたんだけどね」

千早「CGプロ?」

春香「うん。沢山の所属アイドルを武器に色んな現場で見るようになった、最近急成長な事務所らしいよ」

千早「ふぅーん」

春香「で、今後共演する事も増えるだろうから一度目を通しておけーって」

千早「そぅ…」

「んっふっふっー」

千早「?」

亜美「千早お姉ちゃん確保ー!」ガバッ

千早「きゃっ!」

真美「さぁさぁ!千早お姉ちゃんも一緒に見ようではありませんかー!」ガシッ

千早「ちょ、ちょっと…!」

亜美「拒否権はないのだー!」

真美「さぁ!勉強タイムだー!」

千早「わ、わかったから、引きずらないで…!」

16: 2014/03/04(火) 20:04:53.75
千早「どれどれ…」

千早「……見事に誰も分からないわね」

律子「まぁ、今はどっちかと言うとバラエティでよく見るイメージね。千早よりは響や春香のほうが接点も多いわね」

響「うん!結構知ってる顔がいるぞー!」

春香「私も何人か分かるよ?」

千早「そう……あら?」

春香「あ、知ってる人いたの?」

千早「えぇ。個人的に、だけれど……」

伊織「なになに?望月聖。デビューは最近ね。何でも天使の歌声と評される程綺麗な声らしいわね」

春香「へー!一度聴いてみたいねー。なんだか、千早ちゃんと気が合いそうなカンジ?」

千早「えぇ。そうね…」

千早(あの子も、アイドルだったのね…)

千早(あ、それじゃあ!)


ガチャ

P「おはよう、みんな!お、さっそく見てくれてるのか!」

「おはようございまーす!」

17: 2014/03/04(火) 20:08:10.80
P「あ、千早、ちょっと良いか?」

千早「はい?」

P「こないだの話なんだがな、どうしても対談相手がいないなら…」

千早「あぁ、その話ですか」フフッ

P「?」

千早「丁度良かったです。あの、実は………」

18: 2014/03/04(火) 20:15:35.01
『この番組はゲストが今一番会いたい人と対談する、音楽番組です』

『僕らの音楽。今日のお客様は、如月千早さんです』

『今日は、如月千早さんが最も対談したい相手、望月聖さんに来ていただきました』


おわり

20: 2014/03/04(火) 20:17:09.84
短いですが終わりです。何となく書きたくなった

読んでくれた方いたらありがとうございました

21: 2014/03/04(火) 20:17:28.32

24: 2014/03/06(木) 02:34:51.77
西川保奈美ちゃんとか梅木音葉さんとかかな

引用元: 千早「僕らの音楽」