1: 2022/01/16(日) 14:54:43.34
ニジガクバス運行記念

3: 2022/01/16(日) 14:56:45.93
侑「ねえ歩夢、私バスガイドやってみたいんだよね~」


歩夢「え?何いきなり……」


侑「ほら、お台場って観光名所でしょ?だから巡回バスかなんか貸切ってこの辺アピールしたいなぁって」


歩夢「巡回バスでするの?バスガイド」


侑「小さいほうがアットホーム感が出てよさそうじゃん?」


歩夢「それは、まぁ……」


侑「それにみんな大型免許は持ってないからね」


歩夢「そりゃね……って普通免許も持ってないよ!?車吹かすスクールアイドルとか100%イロモノだよ!?」

6: 2022/01/16(日) 15:01:12.72
侑「とにかく、一度でいいからやってみたいの。バスガイド」


歩夢「まぁそこまで言うなら、練習から始めよ?」


侑「ありがとう歩夢!!」


侑「じゃあ私バスガイドやるから、歩夢お客さんね?」


歩夢「わかった。いいよ」


侑「この度は虹ヶ咲観光へのご乗車ありがとうございます」


歩夢「あ、結構本格的」


侑「右手に見えますのが、車庫でございます」


歩夢「いや、出よ?」


侑「え?」


歩夢「普通は駅前スタートだから。バスのエピソード0とか誰も興味ないから」


侑「そっかぁ……」

7: 2022/01/16(日) 15:05:29.40
歩夢「もう駅スタートでいいから」


侑「わかった。最初からやらせて」


侑「えー、皆様。本日は朝の4時半からテレコムセンター駅前にお集まりいただき誠にありがとうございます」


歩夢「早い早い!」


歩夢「まだ始発前じゃん!徹夜組しか集まれないって!もうちょっと時間進めて?」


侑「おっけーおっけー」


侑「えー、皆様。本日は早朝から辰巳駅前にお集まりいただき誠にありがとうございます」


歩夢「さっきから集合場所が不適当だけど、まあいいや」

10: 2022/01/16(日) 15:08:57.27
侑「本日皆様を案内させていただきます私、高咲侑と申します」


歩夢「侑ちゃんかわいいよー!」


侑「運転手は嵐千砂都となっております」


歩夢「100%のイロモノいたー!!」


歩夢「っていうかお台場紹介するのに他校の子連れてきちゃダメじゃん」


侑「いやーBB弾1kgで車出してくれるっていうから……」


歩夢「安っ!……じゃなくてこれ彼女の車だったの!?」


侑「うん。キッチンカー」


歩夢「どうりでさっきから私ずっと変な位置で座らされてるなーと思ったよ」


歩夢「もうバスは普通のでいいから」


侑「おっけーおっけー」


歩夢「そのおっけー気になるなぁ」

12: 2022/01/16(日) 15:12:59.69
侑「えー、発車する前にいくつか注意事項があります」


侑「走行中はシートベルトを締め、立ち上がったり歩いたりないようお願いします」


歩夢「うんうん」


侑「また、やむを得ず急停車する場合がございますが、その際は手すりにお捕まりいただきますようお願いいたします」


歩夢「バスガイドっぽくなってきたよ侑ちゃん」


侑「Ladies and gentlemen」


歩夢「英語アナウンスもできるんだ。ミアちゃんに教わったの?」


侑「Hey guys!」


歩夢「ダメダメダメ!!いくらなんでもそれはダメだよ」

14: 2022/01/16(日) 15:16:14.58
侑「また、車内での携帯電話の使用や通話はご遠慮ください」


侑「携帯電話による撮影・録音は禁止しております」


歩夢「うん?」


侑「また公演中は両手を左右に激しく振るなど周りの他のお客様のご迷惑になる行為を禁止しております」


歩夢「ライブ会場じゃん!」


侑「どなたか1曲歌っていただくる方は……」


歩夢「この流れで私!?……もう、1曲だけだからね?」


侑「それではお願いします。上原歩夢さんで『開花宣言』!」


歩夢「♪今は~小さなー小さな蕾だけどー♬」


侑「左手に見えますのが大井競馬場でございます」


歩夢「聞いてよ!!」

15: 2022/01/16(日) 15:20:15.22
侑「歩夢、ちょっと補助席で暴れないで」


歩夢「私補助席に座ってたの!?どおりでお尻が痛いと思ったよ……」


侑「痛いの!?誰かー!お客様の中にお医者様はいませんかー!!」


歩夢「それバスガイドの仕事じゃないから!」


侑「よし!じゃあ病院行こ!」


歩夢「お願い」


侑「右手に見えますのが病院でした」


歩夢「連れてってー!!」


侑「そんなに怒鳴らなくても……。耳痛いから今から病院行くね」


歩夢「侑ちゃんが行くの!?」


侑「あ、後ろのおばあちゃんは虎の門病院で降りるんだね」


歩夢「私以外にも乗客いたの!?あとさっきから全っ然お台場紹介してないよね!?」


歩夢「はぁ……。もう……全然できてないじゃん……」


侑「やっぱり難しいから、今度は運転手のほうするね」


歩夢「それはもっと無理」

16: 2022/01/16(日) 15:24:01.01
歩夢「どう……だったかな?」


愛「すっごいよかったよ!もう、愛さん笑っちゃったよ」


せつ菜「あの……これ宣伝ですよね?」


侑「そう!車内アナウンスどうしたらいいかなぁって歩夢と相談したんだ」


せつ菜「歩夢さんもノリノリだったんですね」


侑「ランジュちゃんはどうだった?」


嵐珠「きゃあ!とってもよかったわ!最高よ!」


歩夢「ありがとう」


嵐珠「でもちょっと振りが唐突すぎたのと、前半をもうちょっと削って道中のボケを足したらもっといいわ!」


嵐珠「あと土地のボケも、地方から来たお客さんには伝わりにくいから修正が必要ね!」


嵐珠「今回は3分のネタだったけど、5分ならもうひと展開欲しいわ!」


侑「ありがとう!わかった!」


せつ菜「ランジュさん的確過ぎませんか!?」


おしまい

17: 2022/01/16(日) 15:28:20.61
お付き合いありがとうございました

つーことで俺は来週ただ乗りしてくるわ

18: 2022/01/16(日) 15:39:57.89
面白かった
さくっと読めたし、お疲れ様でした

引用元: 侑「私、バスガイドやってみたいんだ!」 歩夢「じゃあ練習してみよっか」