1: 2010/01/07(木) 21:26:33.57
唯「あはは、りっちゃんおもしろ~い」

澪「ほらほら、バカやってないで帰るぞ~」

紬「来週からテスト期間だから当分部室には来れないわね」

梓「唯先輩と律先輩が赤点取らないか心配です……」

律「おいおい梓。私の一夜漬け能力を舐めてもらっちゃ困るぜ!」

唯「困るぜ!!」

澪「そうならないように今回は早めに勉強するからな!!」

律「え~~。今までも大丈夫だったんだから行けるって!」

澪「その御陰で私が苦労してるんだが……」

律「困った時はお互い様じゃん」

澪「少なくとも勉強に関してはお前に助けてもらった覚えはないぞ」

7: 2010/01/07(木) 21:31:43.22
唯「じゃあね、ばいば~い」

律「お~う」

澪「うん」

紬「また来週ね~」

梓「失礼します」




澪「────だから、午前中から律の部屋で勉強な」

澪「って話聞いてるのか?」

律「う~、腹減った……」

澪「ったく、でも今日は結構練習したからな~」

律「よし、ご褒美にそこのコンビニでプリンを買おう」

澪「ムギのおやつ食べただろ」

澪「しかも、帰ったらすぐ夕ご飯じゃ……」

律「へへ~ん、別腹、別腹」

8: 2010/01/07(木) 21:37:17.82
澪「太るぞ」

律「大丈夫、大丈夫」

澪「その油断が後悔の素なんだからな」

律「経験者は語る、ってか」

澪「なっ!?」

店員「らっしゃっせ~」

律「あれ? 澪入らないの?」

澪「いい。外で待ってる」

律「はっは~ん。さては入店したが最後、澪もプリンを買いたくなる衝動を抑えきれなくなると」

澪「う、うるさい。早く行ってこい!」

律「へいへ~い」

10: 2010/01/07(木) 21:44:14.48
律「……よし、こっちの大きい方にしよう!」



店員「あざっした~」

律「むっふっふ~♪」

律「って、澪は何処行った?」



男「   」

澪「   」



律「み、澪が男と一緒にいるっ!?」

律「じ、邪魔するのも悪いかな~……」


律「って、澪のやつなんか嫌がってるっぽいぞ」

11: 2010/01/07(木) 21:52:37.53
男「なんで、駄目なんだよ!」

澪「そ、そんな事言われても……」

律「ちょっと、ちょっと、ウチのお姫様に手だすなよ!」

男「げっ!? 田井中!!」

澪「律!!」ぱぁぁぁぁ

律「ん? お前は中学んとき一緒だった男!」

男「くそっ……またお邪魔虫と一緒かよ」

律「ああ? なんだって?」

男「せっかく秋山が独りのとこ見つけたってのに」

律「もしかして、愛の告白の最中でございましたか?」

男「そ、そうだよ悪いかよ///」

律「ごめんごめん、じゃあここは若い二人に任せて……」

15: 2010/01/07(木) 22:00:57.34
澪「待って! 行かないで律!!」

律「へっ?」

男「……クソッ、やっぱりか」

律「何が?」

男「中学の時だって、何人の男が秋山狙いだったか」

男「それを田井中が側にいてことごとく阻止しやがるし」

律「わ、悪かったな。でも澪も怯えてたし」

男「桜高行ったって聞いたから、帰り道で待ち伏せしてたら田井中が常に一緒だし」

男「今日やっと、秋山独りかと思えばやっぱり田井中といるし」

男「桜高って偏差値高いんだろ。なんで田井中が合格できんだよ!!」

律「なんだと~! 私だってやるときゃやるんだよ!」

16: 2010/01/07(木) 22:15:02.45
男「そこまでして一緒に居るってことは……」

男「あの噂は本当だったんだな」

律「なんだよ、噂って」

男「お前らがレズだって」

律「はぁ?」

男「中学のときから男の間じゃ、そうじゃないかって」

律「そんな変な噂ふりまいてるやつは誰だよ!!」

男「お、俺じゃね~よ」

律「そいつらに言っとけ、澪が欲しかったらもっと男らしくなれってな!!」

男「お前が、もっと女らしくなれよ」

律「あれ? いいのかな~そんな事言って。また中学の頃みたいに
  私のドラムスティックをお前のケツの穴にぶち込むぞ!!」

男「ひっ!? イヤン!! それだけはよして!!」ピュー

律「おとといきやがれ!!」

17: 2010/01/07(木) 22:22:34.85
澪「律、ごめん。なんか変な噂が立っちゃってて」

律「気にすんなって。それよりあいつ追い返しちゃって良かったのか?」

澪「ああ、いいんだ。いっつも律が居ない隙を狙ってくるんだよ」

澪「毎回断ってはいるんだけど、しつこくってさ」

律「んー。私は告白されるのって経験ないからな~」

律「試しに付き合ってみたらいいのに」

澪「!? イヤだ! 絶対イヤ!!」

律「おいおい……そこまで拒否しなくても」

律「ってもしかして、お前本当に女好きだとか……!!」

澪「バカ! そんなわけないだろ」

律「隠さなくてもいいのよ、澪ちゅわん」

律「それ、ムチュ~」

  ゴチン!!

19: 2010/01/07(木) 22:29:33.02
律「……痛い」ヒリヒリ

澪「気持ち悪い」

律「ったく冗談だってのに」

澪「あくまで、律とは親友としての付き合いだからな」

律「ふふふ。親友か~」

澪「なによ……」

律「でも男の気持ちも分からなくはないけどな」

澪「へっ?」

律「澪ってば女の私から見てもカワイイって思っちゃうし」

律「もし、私が男として生まれてたら、きっとほっとかないだろうな」

律「あいつみたいに何回もアタックしちゃうかも、なんて……」

澪「……わ、私も」

律「ん?」

20: 2010/01/07(木) 22:38:26.11
澪「もし、律が男の子だったらいいなって思うこと、あるよ」

律「ちょ、、、」ドキドキ

澪「///」

律「///」

紬「///」











澪「ってムギ!? いつの間に!?」

律「帰り道逆だろ!?」

紬「なんだか呼ばれたような気がして」

澪律「呼んでない、呼んでない」

22: 2010/01/07(木) 22:46:38.22
 田井中家 律自室

律「はぁ~、ムギにも困ったもんだな~」

律「しかし、もし私が男だったら、か……」

律「///」ドキドキ

律「って、何か今までにないトキメキを感じている私って!?」

律「///」

律「しかし女同士じゃ気持ち悪いもんな……」

律「でも女である私が想像しただけでここまでドキドキするんだ」

律「もし男の立場になったらこれじゃ済まないんだろうな」

律「……」

律「澪、好きだぞ///」イケメンボイス風に

聡「姉ちゃんご飯できた……」ガチャ

律「…………」

聡「ついに宝塚で男役デビューでも決めたか?」

律「の、ノックぐらいしろ!!///」

24: 2010/01/07(木) 22:55:14.50
───
──────
─────────

律「ふぃ~、いい湯だった~」ホカホカ

律「ん? メールが来てる」

律「澪からか、なになに」

「今日は助けてくれてありがとう、あと律が男の子だったら良かったってのは
 別にお前が女らしくないって言った訳じゃないからな
 それに変な勘違いもするなよ。それじゃおやすみ
 明日は寝坊するなよ」

律「ふふっ。かわゆい奴め」

律「『僕がいつまでも君のことを守ってあげるからね』っと、送信」

律「さて、澪に会ったときの反応が楽しみだ」




律「そろそろ寝るか……」

25: 2010/01/07(木) 23:01:46.60
 チッチッチッチッチッチッ……

律「なんか妙に興奮して眠れん……」

律「もし男になったら、か……」

律「デートなんてどこに行けばいいんだ?」

律「やっぱりショッピングかな」

律「澪ったらショップ店員に話しかけられるのが嫌だからって服はいっつもしまむらだからな~」

律「澪、これとっても似あうよ、、、、なんつって///」

律「澪の私服はだいたいパンツルックだし、たまにはワンピースとか……」

律「か、可愛いかも///」

律「む、ムフフフ……///」








律「……男になったら……澪と……zzzzzzz」

28: 2010/01/07(木) 23:10:34.02
 ジリリリリリリリリリ……!!

律「んん~……。ウルサイ……」カチッ

律「zzzzzzz」

───
──────
─────────

律「ふわ~、、、」




律「おはよう聡」

聡「おはよう姉ちゃ……!!」

聡「父ちゃん、母ちゃん大変だ!!」

父ちゃん「どうした朝からそんな大声だし……!!」

母ちゃん「ちょっと聡、ご近所迷惑……!!」

父ちゃん「律? お前、律なのか?」

律「へっ?」

30: 2010/01/07(木) 23:17:43.31
母ちゃん「はぁ……」ふらっ、、、バタッ

父ちゃん「か、母さんしっかりしろ!!」

律「ち、ちょっと一体どうしたって言うんだよ!!」

聡「鏡見てこいよ……」

律「はぁ? 鏡?」




律「!?」

律「な、なんじゃこりゃ~~~~!!!」

32: 2010/01/07(木) 23:24:33.93
 通学路

澪「お~っす、律」

律「あ、澪。おっす」

澪「ん? どうしたマスクなんかして、また風邪か?」

律「ん~、まぁ、そんなとこ」

澪「おいおい、たとえ周りが風邪引こうが、いつも元気が律の取り柄なのに」

律「なんだかバカは風邪引かないって言われてるみたいだ……」

澪「いや、そう言ってるんだけどな」

律「な、なんだと~!」

澪「ふふっ。それだけ言い返せる元気があるなら大丈夫そうだな」

澪「やっぱり律はそうでなきゃ」

律「む~」

33: 2010/01/07(木) 23:34:50.75
澪「どれどれ、熱はないかな、と」ピトッ

律「ち、ちょ、おでこ同士で直接って///」

律(顔が近い近い! って何意識してんだ私///)

澪「律はおでこ出しっぱなしだからピトッってやりやすくていいな」

律「な、なんだよ、バカにしてんのか」

澪「ん~~。熱は無いみたいだけど……」

澪「って、なんでそんなに顔が赤いんだ? やっぱり熱が───」

律「ば、ばばばばか。 ち、違う違う。ほら、寒くて赤くなってたんだよ」

澪「ん? なにそんなに慌てて……」

律「ほらほら、早く行かないと遅刻だぞ」

澪「あ、う、うん?」

律「///」ドキドキ

35: 2010/01/07(木) 23:43:22.94
 教室

唯「あ~。りっちゃんマスクしてる~」

紬「おはよう、りっちゃん。風邪?」

律「ん~、あ~、そうみたい」

唯「学祭前も風邪引いてたし、りっちゃんって実は病弱な乙女?」

律「そうなの……。あの校庭にある木の枯れ葉が全部落ちたら私の命もそこまで……」

唯「じゃあ、私が一生懸命あの木を揺すってきてあげるよ!」

律「うぉい! 葉っぱが落ちたら氏んじゃうんだってば!!」

紬「うふふ、いつも通りのりっちゃんで安心したわ」

唯「やっぱり、りっちゃんは元気でいるのが一番だね!」

律「……今日、登校してくる時も澪に同じような事言われた」

紬「あらあら、ぜひその場に居たかったわ」

律(なんだかんだ言って、みんな私のこと心配してくれてるんだな……)

37: 2010/01/07(木) 23:48:38.77
 昼休み

唯「おなかぺっこぺこだよ~」

紬「早くお弁当食べましょ」

律「ちゅ~ちゅ~」

唯「りっちゃん、ジュースばっかり飲んでる」

紬「もしかして、購買のパン売り切れてたとか?」

唯「私の少し分けてあげるよ!」

紬「よかったら私のも食べて。口に合うかわからないけど」

律「いや、その気持だけで充分!!」

律「私、最近紙パックジュースの魅力に気が付いてさ」

律(ここでマスクを外すわけにはいかない……!!)

唯「とかなんとか言って本当はダイエット中なんでしょ?」

紬「そうなの? りっちゃん?」

律「え? あはは、そ、そうそう。冬はどうしても脂肪を溜め込んじゃうからさ~」

39: 2010/01/07(木) 23:59:07.73
 放課後

律「…………」

紬「今日のお菓子はとある有名パティシエのケーキよ~」

梓「い、いいんですか!? なんだかとても高そうですけど」

紬「この方が父の知り合いで、最近このケーキで賞をとられたらしくてわざわざ送ってくださったの」

律(なんでこの日に限ってこんなスペシャルが登場するかな~)

澪「すごく美味しいよムギ」

唯「ああ……まさに甘い誘惑……なんて罪づくりなのっ!!」

梓「唯先輩のテンションがおかしいです」

澪「確かに、女子にとって甘いものは諸刃の剣って感じだよな」

澪「って、律? まだマスクしてるのか?」

梓「律先輩マスクとらなきゃ食べられませんよ」

唯「りっちゃんは今ダイエット中なんだって」

澪「へぇ~、珍しいこともあるもんだな」

律「くっ……」

40: 2010/01/08(金) 00:08:10.88
唯「んもぅ、りっちゃんも意地張らないで食べようよ」

澪「そうだぞ、こんなの滅多に食べられないぞ。ダイエットはまた今度にしてさ」

紬「りっちゃん、明日から頑張ればいいと思うの」

梓「そうやって人はダイエットに失敗するんですね。わかります」

澪紬「…………」

唯「私はいくら食べても……」

澪「誰か!! 唯の口をふさげ!!」

紬「唯ちゃん、ごめんなさい」

唯「太らな、、、むぐっ……!?」

律「わ、私だって、、、さえ生えてこなかったら……」ボソッ

梓「何か言いましたか、律先輩?」

澪「律、もう我慢するな、な? 食べた方が幸せだぞ」

唯「ぷはっ! りっちゃん朝と比べてなんだかマスクがモコモコしてない?」

律「!?」

41: 2010/01/08(金) 00:16:57.95
紬「そう言われれば、そうね……」

澪「そのマスクの下。何か隠してるのか?」

律「やめろ、触るな!」

律「私のマスクを外したら原因不明の病原菌がパンデミックだぞ!!」

澪「よくわからん……」

唯「あ! もしかして、そのマスクの下に美味しいお菓子を隠してるとか!?」

梓「唯先輩の発想はさすがですね」

澪「なぁ、律」

律「な、なんだよ」

澪「私は、律になら風邪をうつされてもいいと思ってるよ」

律「えっ!?」

澪「お前の中にいた病原菌が私の中に入ってくる」

澪「そんな想像しただけでなんだかドキドキしちゃうよ」

澪「人には他人の病原菌って蒼井優ちゃんも言ってることだし」

律「み、澪///」ドキドキ

45: 2010/01/08(金) 00:24:08.44
澪「今だ、ムギ」

紬「えい、スキあり。ごめんねりっちゃん」ヒョイ

律「しまっ!!」

唯「!?」

澪「!?」

紬「!?」

梓「!?」

さわ子「!?」

47: 2010/01/08(金) 00:28:51.14
律 もっさ~~~

唯「りっちゃんヒゲもじゃだ!!」

澪「律、お前……」

紬「な、なんて事!?」

梓「一体どうしたんですか!?」

律「こっちが聞きたいよ!!」

唯「りっちゃん! あの言葉を」

律「あ、ああ……」

律「モリハ、、、イキテル、、、」

唯「そっくりだ!!」

さわ子「これでどれ程のもじゃもじゃ具合か想像しやすくなったと思うわ」

48: 2010/01/08(金) 00:40:26.18
澪「しかし、律も唯のあの言葉をってだけで、よくそのセリフが出てきたもんだな」

律「ああ。私も朝、洗面所で鏡を見ながら幾度となく繰り返したからな……」

梓「結構楽しんでたんですね」

澪「そんな事してる暇があったなら剃ってこいよ」

律「いや、これでも朝とーちゃんのヒゲソリ借りて剃ってきたんだぜ」

紬「半日も経たないうちにコレっていう訳?」

律「……みたい」

唯「りっちゃん、次はコレ! このグラス持って」

律「お前は遊んどるだけやないか~い」チーン

唯「律男爵!!」

律「おでこカッター!!」

唯「あはははははは!!」

梓「律先輩開き直ったようですね」

さわ子「ねぇ、いい加減だれか私に気づかないの?」

49: 2010/01/08(金) 00:51:57.39
梓「気づいてはいましたけど、髭のインパクトが強すぎて」

さわ子「もう。ムギちゃんも今日こんな素敵なケーキが出るなら呼んでくれなきゃ」

紬「さわ子先生だったらいつも通りほっとけば勝手に来ると思っていたので」

澪「まぁ、その通りいつの間にか来てたな」

さわ子「……」

さわ子「まぁいいわ。ところでりっちゃん。気持ちは分からないでもないけどね」

律「な、何がですか!?」

さわ子「いくら幼なじみの澪ちゃんと離れたくないからって、性別を偽って女子高に入学しちゃダメじゃない」

律「ちょ!!」

唯「りっちゃん男の子だったの!?」

紬「そんな!?」

梓「私は前から怪しいとは思ってましたけど」

50: 2010/01/08(金) 00:58:58.22
澪「律……」

律「お、おい! 澪まで」

さわ子「だって少しならともかく、そんなにもっさりと髭が生えるなんて女子じゃ有り得ないわ!!」

唯「女の子も少しだったら髭って生えてくるの?」

紬「さぁ~、どうなのかしら?」

梓「歳を取ったら生えてくるんですかね?」

澪「きっとさわ子先生も色々と苦労があるんだよ、その辺を察してやろうよ」

さわ子「…………」

52: 2010/01/08(金) 01:07:21.86
紬「とりあえず、その髭剃らない?」

唯「え~、面白いからいいじゃんそのままでも」

梓「ほんと他人事ですね」

さわ子「で? 何か心当たりがある?」

律「昨日寝る前に、男になってみたいと思って眠りについたことくらいしか……」

さわ子「なんでそんな事思って寝たの?」

澪「昨日、私が中学の時の同級生に告白されて……」

律「で、澪が私が男なら良かったとか言うから……」

紬「やっぱり! あの後二人は燃え上がっちゃったのね!!」キラキラ

律「いや! それはない!!」

澪「そうだぞ! あくまで私はふざけて言ったんだからな」

54: 2010/01/08(金) 01:17:36.73
さわ子「ふ~ん、で、りっちゃんは真に受けて男になってみたいと願ったのね」

律「いや……あ~、ま~、その……」

さわ子「確かに、私だって男になったら澪ちゃんを無茶苦茶にしてやりたいって欲望はあるわ」

澪「!!」

律「私はもっと澪を大事にするってば!!」

紬「にこにこ」

唯「じゃあ、二人は晴れてカップルだね」

梓「み、澪先輩の気持ちも尊重するべきです!!」

紬「澪ちゃんはどう思ってるの?」

澪「わ、私は、律がいいんなら……///」

梓「ガーン!!」

唯「よしよし、あずにゃんには私がついてるよ」なでなで

55: 2010/01/08(金) 01:25:27.42
紬「ちょっと待って! 今私は大変な事に気づいてしまったの!!」

唯「どうしたの、ムギちゃん?」

紬「私が澪ちゃんとりっちゃんが仲良くしてるのを見てハァハァするのは、女同士の掛け合いだからなのよ」

紬「男と女になっちゃったら普通のカップリングになるじゃない!!」

梓「律先輩が男ならばそういう事になりますよね」

紬「ワナワナ……」

澪「おいムギ、大丈夫か?」

紬「ゆ、許せない……!!」

律「ムギ……?」

56: 2010/01/08(金) 01:35:50.12
紬「私の純情を弄ぶなんて!!」

唯「ムギちゃんがキレた!!」

澪「落ち着けムギ!!」

梓「ムギ先輩の純情は汚れきってますよ!!」

紬「返せ! 私の楽しみを返せ!!」バシバシ

律「うわっ!? やめろムギ!!」

紬「あの素晴らしい百合をもう一度!!」

  ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!

唯「む、ムギちゃんの怒りで校舎が崩れる!!」

梓「は、早く避難しないとっ!」

さわ子「非常階段はこっちよ!!」

57: 2010/01/08(金) 01:42:32.19
律「う、うわ~~~!!」

澪「りつぅ~~~~~!!」

梓「澪先輩! もう手遅れです!!」

澪「だってまだ律が!! いや~~~!!」





律「……」

律「くっ……まだ、私生きてる……」

律「そっか、この髭がクッションになって瓦礫に僅かな隙間ができたんだ……」

律「でも、動けない……」

「りつ……りつ……」

律「み、澪の声が聞こえる……」

律「……駄目だ……意識が、、、遠のく……」

60: 2010/01/08(金) 01:52:45.32
───
──────
─────────

「り…………おい……つ……」

律「う~ん……この髭がなければ即氏だった……」

澪「おい律!!」

律「!?」ガバッ!!

澪「えらくうなされていたな」

律「ここは……? 私の部屋……?」

澪「ったく、今日は午前中からお前の部屋でテスト勉強するって言ってただろ」

澪「昨日の夜にもメールで寝坊するなって送ったのに、もう昼近くだぞ」

律「うっ……澪ー!! 怖かったよ~!!」

澪「お、おい! 抱きつくな!!」

律「ムギの怒りで校舎の下敷きに~!! うわ~ん!!」

澪「どんな夢見てたんだよ……」

63: 2010/01/08(金) 01:59:26.61
律「私が、男になったら、ムギの逆鱗に触れちゃって……ヒッグ……」

澪「もしかして昨日、私が律が男になったらとか言ったからか?」

律「……そうかも……ヒッグ」

澪「バカだなぁ、あのときは助けに来くれた律が頼もしく見えたから……///」

律「うぅ……澪~~~」ヒシッ

澪「よしよし、もう怖くないぞ」ナデナデ

澪「律はカワイイ女の子だよ」

律「うん///」

64: 2010/01/08(金) 02:03:46.45
澪「それに、昨日は女同士なんて気持ち悪いって言っちゃったけど
  別に律とだったら……」

律「み、澪……」

澪「///」

律「///」

紬「///」












澪律「!?」

紬「これは私の義務なのっ!!」

律「帰れっ!!」

65: 2010/01/08(金) 02:11:37.13
紬「私の事は気にしないで!!」

律「いや、それは無理な注文だ……」

紬「しゅん……」

澪「ところでさ、律」

律「ん? なに?」

澪 じ~~~~~っ

律「お、おい。そんな近くで見つめるなよ。ムギも見てるだろ///」

澪「あの、、、私の口からこんな事言うのは恥ずかしいんだけど……」

律「ま、まさか、この場面で愛の告白か!?」

紬「!?」

66: 2010/01/08(金) 02:19:15.12
澪「……やっぱりそうだ」

律(み、澪が口元ばかりを見つめている!?)

律(これは……!! 目を瞑った方がいいのか?)

律「み、澪……///」ドキドキ

澪「すっごく言いにくいけど……」

律「い、言ってくれ! 澪!!」









澪「口元に薄っすらとウブ毛が生えてるな」

紬 ピクッ

律「……げっ」

澪「お手入れくらいしようよ……」

 おしまい

67: 2010/01/08(金) 02:21:00.26
乙 律澪はこのくらいの距離感が一番いいな

引用元: 律「ほらっ、ヒゲッ!」