1: 2019/07/12(金) 22:24:30.263
休み時間 教室
ヴィーシャ「あの……バルスさん。」
スバル「俺の名前は、スバルだぞ。」
ヴィーシャ「あっ、ごめんなさい。間違えてしまいました……。」
スバル「まぁ、別にいいけど。で、何で俺に話しかけたんだ?」
ヴィーシャ「前から皆さんにお聞きしたい事があったのですが……。」
スバル「?」
ヴィーシャ「バル……スバルさんは、私の名前をフルネームで言えますか?」
ヴィーシャ「あの……バルスさん。」
スバル「俺の名前は、スバルだぞ。」
ヴィーシャ「あっ、ごめんなさい。間違えてしまいました……。」
スバル「まぁ、別にいいけど。で、何で俺に話しかけたんだ?」
ヴィーシャ「前から皆さんにお聞きしたい事があったのですが……。」
スバル「?」
ヴィーシャ「バル……スバルさんは、私の名前をフルネームで言えますか?」
2: 2019/07/12(金) 22:27:09.933
スバル「フルネーム?」
ヴィーシャ「自己紹介の時に名乗りましたよ。」
スバル「そう言えば……そうだったな。(全然覚えてねぇ。)」
ヴィーシャ「覚えてますか?」
スバル「……。」
ヴィーシャ「そ、そうですか……。」
スバル「(あの頃は、情報量が多かったからなぁ。)」
ラム「前から思っていたけど、あなたのフルネームは、覚えづらいわ。」
スバル「姉様。」
ヴィーシャ「自己紹介の時に名乗りましたよ。」
スバル「そう言えば……そうだったな。(全然覚えてねぇ。)」
ヴィーシャ「覚えてますか?」
スバル「……。」
ヴィーシャ「そ、そうですか……。」
スバル「(あの頃は、情報量が多かったからなぁ。)」
ラム「前から思っていたけど、あなたのフルネームは、覚えづらいわ。」
スバル「姉様。」
3: 2019/07/12(金) 22:30:20.738
ラム「えっと……ヴィクトリーヤ?」
ヴィーシャ「ヴィクトーリヤ・イヴァーノヴナ・セレブリャコーフです。」
スバル「な、長い……。」
ラム「……よくそれを噛まずに言えるわね。」
ヴィーシャ「……自分の名前ですから。」
ヴィーシャ「ヴィクトーリヤ・イヴァーノヴナ・セレブリャコーフです。」
スバル「な、長い……。」
ラム「……よくそれを噛まずに言えるわね。」
ヴィーシャ「……自分の名前ですから。」
4: 2019/07/12(金) 22:35:24.991
スバル「そう言えば姉様は、この人と同じ給食委員だったよな。二人っきりの時、何て呼んでるんだ?」
ヴィーシャ「(この人……。)」
ラム「覚えづらいから『あなた』と呼んでるわ。」
スバル「そっか~……。」
ヴィーシャ「……あの、でしたら私のことは、ヴィーシャと」
スバル「そうだ!」
ラム「何?急に大声出さないで。煩いわ。」
スバル「あだ名を付けよう!そうすりゃ覚えやすくなる!」
ヴィーシャ「え?」
めぐみん「ん?あだ名?」ピクッ
ヴィーシャ「(この人……。)」
ラム「覚えづらいから『あなた』と呼んでるわ。」
スバル「そっか~……。」
ヴィーシャ「……あの、でしたら私のことは、ヴィーシャと」
スバル「そうだ!」
ラム「何?急に大声出さないで。煩いわ。」
スバル「あだ名を付けよう!そうすりゃ覚えやすくなる!」
ヴィーシャ「え?」
めぐみん「ん?あだ名?」ピクッ
6: 2019/07/12(金) 22:39:19.326
ラム「成る程。あだ名があれば呼ぶ時困らない、良い考えね。」
スバル「だろだろ!」
ラム「バルスもたまには、役に立つのね。」
スバル「姉様は、相変わらず辛辣だな……。」
めぐみん「あだ名なら私に任せて下さい!」
ヴィーシャ「……。」
ヴィーシャ「(私には、『ヴィーシャ』という愛称があるのですが……。)」
ラム「突っ込む暇があるならさっさと考えなさい。」
スバル「姉様も考えろよ。」
めぐみん「私を無視しないで下さい!」
ヴィーシャ「(見知らぬ地で出会った新しい仲間に新しいあだ名を付けられる……悪くありませんね!)」ワクワク
スバル「だろだろ!」
ラム「バルスもたまには、役に立つのね。」
スバル「姉様は、相変わらず辛辣だな……。」
めぐみん「あだ名なら私に任せて下さい!」
ヴィーシャ「……。」
ヴィーシャ「(私には、『ヴィーシャ』という愛称があるのですが……。)」
ラム「突っ込む暇があるならさっさと考えなさい。」
スバル「姉様も考えろよ。」
めぐみん「私を無視しないで下さい!」
ヴィーシャ「(見知らぬ地で出会った新しい仲間に新しいあだ名を付けられる……悪くありませんね!)」ワクワク
7: 2019/07/12(金) 22:42:28.809
スバル「う~ん……。」
ラム「……。」
スバル「う~ん……。」
ラム「……。」
スバル「う~ん……。」
ラム「……。」
ヴィーシャ「(苦戦してますね……。)」
スバル「(本名何だっけ?)」
ラム「(この前蒸かし芋を沢山食べていたから……『蒸かし芋』で決まりね。)決まったわ。」
『蒸かし芋』は、即ボツになりました。
ラム「チッ。」
ラム「……。」
スバル「う~ん……。」
ラム「……。」
スバル「う~ん……。」
ラム「……。」
ヴィーシャ「(苦戦してますね……。)」
スバル「(本名何だっけ?)」
ラム「(この前蒸かし芋を沢山食べていたから……『蒸かし芋』で決まりね。)決まったわ。」
『蒸かし芋』は、即ボツになりました。
ラム「チッ。」
8: 2019/07/12(金) 22:46:43.630
スバル「(確か本名は、ヴィク……何とかだから……。)」
スバル「(ヴィク……ヴィク……!)」
スバル「(これだ!)」
スバル「ヴィク子だ!」
ラム「は?」
ヴィーシャ「ヴィ、ヴィクコ?」
スバル「ど、どうだ?」
ラム「……。」
ヴィーシャ「……。」
ラム「流石バルス、微妙なネーミングセンスね。」
スバル「蒸かし芋に言われたくねえよ……。」
スバル「(ヴィク……ヴィク……!)」
スバル「(これだ!)」
スバル「ヴィク子だ!」
ラム「は?」
ヴィーシャ「ヴィ、ヴィクコ?」
スバル「ど、どうだ?」
ラム「……。」
ヴィーシャ「……。」
ラム「流石バルス、微妙なネーミングセンスね。」
スバル「蒸かし芋に言われたくねえよ……。」
9: 2019/07/12(金) 22:50:08.561
ヴィーシャ「……。(ヴィクコのヴィクは、ヴィクトーリヤのヴィクなのは分かりますが……ヴィクコのコはどこから?)」
ヴィーシャ「……。」
ヴィーシャ「!」
ヴィーシャ「(セレブリャコーフのコ!)」
ヴィーシャ「(『ヴィク』トーリヤ・イヴァーノヴナ・セレブリャ『コ』ーフ、略してヴィクコ……。)」
ヴィーシャ「……凄く微妙ですね。」
ラム「ほら、彼女も微妙って言っているわ。」
スバル「」
ヴィーシャ「……。」
ヴィーシャ「!」
ヴィーシャ「(セレブリャコーフのコ!)」
ヴィーシャ「(『ヴィク』トーリヤ・イヴァーノヴナ・セレブリャ『コ』ーフ、略してヴィクコ……。)」
ヴィーシャ「……凄く微妙ですね。」
ラム「ほら、彼女も微妙って言っているわ。」
スバル「」
11: 2019/07/12(金) 22:53:10.440
スバル「ヴィクりん!」
ヴィーシャ「……。」
スバル「ヴィクちー!」
ヴィーシャ「……。」
スバル「ヴィクっち!」
ヴィーシャ「……。」
スバル「ヴィクたん!」
ヴィーシャ「……。」
めぐみん「ヴィクヴィク丸!」
ヴィーシャ「……。」
ラム「全滅ね。」
スバル「マ、マジかよ……。」
ヴィーシャ「……。」
スバル「ヴィクちー!」
ヴィーシャ「……。」
スバル「ヴィクっち!」
ヴィーシャ「……。」
スバル「ヴィクたん!」
ヴィーシャ「……。」
めぐみん「ヴィクヴィク丸!」
ヴィーシャ「……。」
ラム「全滅ね。」
スバル「マ、マジかよ……。」
12: 2019/07/12(金) 22:57:47.831
スバル「相手が気に入るあだ名を考えるって案外難しいんだな。」
ヴィーシャ「ごめんなさい。一生懸命考えてくれたのに……。」
ラム「気にしなくていいわ。悪いのは、微妙な名前しか思い付かないバルスなのだから。」
スバル「……。」
めぐみん「(何故私は、空気なのだろうか……。)」
ターニャ「騒がしいな。何をしている。」
スバル「ターニャ。」
ヴィーシャ「(説明中)」
ターニャ「成る程……。」
スバル「なぁ、もしよかったらターニャも一緒に考えてくれよ。」
ターニャ「断る。私には、必要無いからな。」
スバル「えっ?」
ヴィーシャ「ごめんなさい。一生懸命考えてくれたのに……。」
ラム「気にしなくていいわ。悪いのは、微妙な名前しか思い付かないバルスなのだから。」
スバル「……。」
めぐみん「(何故私は、空気なのだろうか……。)」
ターニャ「騒がしいな。何をしている。」
スバル「ターニャ。」
ヴィーシャ「(説明中)」
ターニャ「成る程……。」
スバル「なぁ、もしよかったらターニャも一緒に考えてくれよ。」
ターニャ「断る。私には、必要無いからな。」
スバル「えっ?」
14: 2019/07/12(金) 23:06:04.604
ターニャ「ヴィクトーリヤ・イヴァーノヴナ・セレブリャコーフ中尉……私は、彼女の名前をフルネームで言える。」
ヴィーシャ「少佐……("⌒∇⌒")」
ラム「あ、あなた凄いわね。ラムより小さいのに……。」
ターニャ「当然だ。私が部下の名前も覚えられない無能ならとっくの昔に戦氏している。」
スバル・ラム・めぐみん「「「……。」」」←クラスメートの名前を覚えられない無能。
スバル「……ん?」
ターニャ「?」
ヴィーシャ「少佐……("⌒∇⌒")」
ラム「あ、あなた凄いわね。ラムより小さいのに……。」
ターニャ「当然だ。私が部下の名前も覚えられない無能ならとっくの昔に戦氏している。」
スバル・ラム・めぐみん「「「……。」」」←クラスメートの名前を覚えられない無能。
スバル「……ん?」
ターニャ「?」
15: 2019/07/12(金) 23:16:54.898
スバル「ターニャ、この人のフルネームをもう一度言ってくれないか。」
ターニャ「?……ヴィクトーリヤ・イヴァーノヴナ・セレブリャコーフ中尉。」
スバル「……これだ!」
ヴィーシャ「何か閃いたみたいですね。」
ラム「どうせまた微妙な名前でしょ?容易に想像出来るわ。」
めぐみん「私は、悪くないと思います。」
ヴィーシャ「う~ん……悪くないですね。」
めぐみん「ちょっと堅苦しくないですか?」
ラム「バルスのくせに普通ね。」
ターニャ「あだ名なんてそんなものだろ。」
スバル「じゃあこれで決まりだな!」
ターニャ「?……ヴィクトーリヤ・イヴァーノヴナ・セレブリャコーフ中尉。」
スバル「……これだ!」
ヴィーシャ「何か閃いたみたいですね。」
ラム「どうせまた微妙な名前でしょ?容易に想像出来るわ。」
めぐみん「私は、悪くないと思います。」
ヴィーシャ「う~ん……悪くないですね。」
めぐみん「ちょっと堅苦しくないですか?」
ラム「バルスのくせに普通ね。」
ターニャ「あだ名なんてそんなものだろ。」
スバル「じゃあこれで決まりだな!」
16: 2019/07/12(金) 23:24:40.770
翌日
スバル「おはよう中尉!」
ヴィーシャ「スバルさん、おはようございます。」
ラム「中尉、おはよう。」
ヴィーシャ「ラムさん、おはようございます。」
グランツ「……大隊長殿、何故みんなセレブリャコーフ中尉の事を『中尉』と呼んでいるのですか?」
ターニャ「アレは、あだ名だ。セレブリャコーフ中尉は、名前が長いからな。」
グランツ「あだ名……ですか。」
ターニャ「そうだ。」
グランツ「……。」
ケーニッヒ「……。」
ノイマン「……。」
ターニャ「何だ?言いたいことがあるなら言え。」
グランツ「大隊長殿……。」
グランツ「自分達も中尉なのでややこしいです。」
ターニャ「……あ。」
完
スバル「おはよう中尉!」
ヴィーシャ「スバルさん、おはようございます。」
ラム「中尉、おはよう。」
ヴィーシャ「ラムさん、おはようございます。」
グランツ「……大隊長殿、何故みんなセレブリャコーフ中尉の事を『中尉』と呼んでいるのですか?」
ターニャ「アレは、あだ名だ。セレブリャコーフ中尉は、名前が長いからな。」
グランツ「あだ名……ですか。」
ターニャ「そうだ。」
グランツ「……。」
ケーニッヒ「……。」
ノイマン「……。」
ターニャ「何だ?言いたいことがあるなら言え。」
グランツ「大隊長殿……。」
グランツ「自分達も中尉なのでややこしいです。」
ターニャ「……あ。」
完
18: 2019/07/12(金) 23:35:35.633
オマケ
めぐみん「う~ん、う~ん……。」
ダクネス「カズマ、めぐみんは何をしているんだ?」
カズマ「ヴィク何とかさんのあだ名を考えてるんだとさ。もう決まってんのに。」
ダクネス「ヴィク……ヴィクトーリヤ・イヴァーノヴナ・セレブリャコーフ殿の事か。」
カズマ「お前よく覚えられるな……。」
ダクネス「私の本名も長いからな。」
※ダクネスの本名は、ダスティネス・フォード・ララティーナです。
めぐみん「う~~ん……。」
ダクネス「で、何故めぐみんは、セレブリャコーフ殿のあだ名を考えているんだ?もう決まっているのだろ?」
カズマ「確か『本編では、空気だったからオマケで目立ちたい。』って言ってたな。」
ダクネス「……どういう意味だ?」
カズマ「さあ。」
めぐみん「決まりました!」
カズマ「おっ、めぐみんの無駄な努力が終わったぞ。」
ダクネス「無駄な努力……。(確かにそうだな。)」
めぐみん「『はやみん』!」
カズマ「……。」
ダクネス「……。」
カズマ・ダクネス「「は?」」
めぐみん「ヴィク何とかさんのあだ名ですよ!良い名前だと思いませんか!?」
カズマ・ダクネス「「(何だその意味不明な単語は……。)」」
当然、浸透しませんでした。
めぐみん「(´;ω;`)」
カズマ「当たり前だろ。」
ダクネス「なあ、『は』と『み』と『ん』は、どこから取ったんだ?」
完
めぐみん「う~ん、う~ん……。」
ダクネス「カズマ、めぐみんは何をしているんだ?」
カズマ「ヴィク何とかさんのあだ名を考えてるんだとさ。もう決まってんのに。」
ダクネス「ヴィク……ヴィクトーリヤ・イヴァーノヴナ・セレブリャコーフ殿の事か。」
カズマ「お前よく覚えられるな……。」
ダクネス「私の本名も長いからな。」
※ダクネスの本名は、ダスティネス・フォード・ララティーナです。
めぐみん「う~~ん……。」
ダクネス「で、何故めぐみんは、セレブリャコーフ殿のあだ名を考えているんだ?もう決まっているのだろ?」
カズマ「確か『本編では、空気だったからオマケで目立ちたい。』って言ってたな。」
ダクネス「……どういう意味だ?」
カズマ「さあ。」
めぐみん「決まりました!」
カズマ「おっ、めぐみんの無駄な努力が終わったぞ。」
ダクネス「無駄な努力……。(確かにそうだな。)」
めぐみん「『はやみん』!」
カズマ「……。」
ダクネス「……。」
カズマ・ダクネス「「は?」」
めぐみん「ヴィク何とかさんのあだ名ですよ!良い名前だと思いませんか!?」
カズマ・ダクネス「「(何だその意味不明な単語は……。)」」
当然、浸透しませんでした。
めぐみん「(´;ω;`)」
カズマ「当たり前だろ。」
ダクネス「なあ、『は』と『み』と『ん』は、どこから取ったんだ?」
完
19: 2019/07/12(金) 23:45:15.474
あとがき
オバロキャラがいねえ。
オバロキャラがいねえ。
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