5: 2022/01/06(木) 23:06:31.32
せつ菜「催眠術、ですか?」
侑「そうそう、最近ネットで見つけてさ」
せつ菜「催眠術っていうと、あなたはだんだん眠くなる~みたいなやつですか?」
侑「あ~、それとはちょっと違ってね」
侑「これは、かけた相手に自由に言うことを聞かせられる催眠術なの」
せつ菜「……そんなの本当にあるんですか? にわかには信じがたいですけど」
侑「あるんだよこれが、歩夢で試したし」
せつ菜「た、試したんですか!?」
侑「うん。ちなみに、その時の動画もあるけど……見る?」
せつ菜「見たいです!!」
侑「うわ、即答じゃん」
侑「でも、せつ菜ちゃんのそういうところ、嫌いじゃないよ」
侑「そうそう、最近ネットで見つけてさ」
せつ菜「催眠術っていうと、あなたはだんだん眠くなる~みたいなやつですか?」
侑「あ~、それとはちょっと違ってね」
侑「これは、かけた相手に自由に言うことを聞かせられる催眠術なの」
せつ菜「……そんなの本当にあるんですか? にわかには信じがたいですけど」
侑「あるんだよこれが、歩夢で試したし」
せつ菜「た、試したんですか!?」
侑「うん。ちなみに、その時の動画もあるけど……見る?」
せつ菜「見たいです!!」
侑「うわ、即答じゃん」
侑「でも、せつ菜ちゃんのそういうところ、嫌いじゃないよ」
8: 2022/01/06(木) 23:10:52.05
——
侑「歩夢、あゆぴょんやってみてよ」
歩夢「いいよ♪ あゆぴょんだぴょん♪」
侑「う~ん、可愛くってときめいちゃうね!」
侑「じゃあ、次は果林さんの真似やって」
歩夢「分かったよ」
歩夢「はあい♡ 朝香果林よ♡ 情熱的なパフォーマンスで、あなたのこと魅了してあ・げ・る♡」
侑「かっこいい果林先輩だけど、歩夢がやると可愛さがにじみ出てるね」
侑「かっこいい繋がりで、次はせつ菜ちゃんの真似して」
歩夢「はーい」
歩夢「いきます! 本気系スクールアイドル、優木せつ菜です!」
歩夢「せつ菜スカーレットストーム!!」
歩夢「どうなっても知りませんよ!!」
侑「やっぱり、可愛いが先にきちゃうね」
侑「じゃあ、次は——」
侑「歩夢、あゆぴょんやってみてよ」
歩夢「いいよ♪ あゆぴょんだぴょん♪」
侑「う~ん、可愛くってときめいちゃうね!」
侑「じゃあ、次は果林さんの真似やって」
歩夢「分かったよ」
歩夢「はあい♡ 朝香果林よ♡ 情熱的なパフォーマンスで、あなたのこと魅了してあ・げ・る♡」
侑「かっこいい果林先輩だけど、歩夢がやると可愛さがにじみ出てるね」
侑「かっこいい繋がりで、次はせつ菜ちゃんの真似して」
歩夢「はーい」
歩夢「いきます! 本気系スクールアイドル、優木せつ菜です!」
歩夢「せつ菜スカーレットストーム!!」
歩夢「どうなっても知りませんよ!!」
侑「やっぱり、可愛いが先にきちゃうね」
侑「じゃあ、次は——」
11: 2022/01/06(木) 23:15:31.73
——
侑「どうだった?」
せつ菜「めちゃくちゃ可愛かったです」
侑「可愛いのはそうなんだけど、聞きたいのは催眠術の方かな」
せつ菜「あ、そうですね///」
せつ菜「たしかに、本当にかかっているみたいでした」
せつ菜「普段の歩夢さんなら、ああいったことは恥ずかしがってできないでしょうし」
侑「でしょ! これは本物なんだよ!」
せつ菜「催眠術の効力はよく分かりました」
せつ菜「……それで、侑さんはそれを伝えてどうしたいんですか」
侑「せつ菜ちゃんは鈍いなあ」
侑「歩夢にかけちゃえばいいんだよ、催眠術」
せつ菜「え、ええ!?」
侑「どうだった?」
せつ菜「めちゃくちゃ可愛かったです」
侑「可愛いのはそうなんだけど、聞きたいのは催眠術の方かな」
せつ菜「あ、そうですね///」
せつ菜「たしかに、本当にかかっているみたいでした」
せつ菜「普段の歩夢さんなら、ああいったことは恥ずかしがってできないでしょうし」
侑「でしょ! これは本物なんだよ!」
せつ菜「催眠術の効力はよく分かりました」
せつ菜「……それで、侑さんはそれを伝えてどうしたいんですか」
侑「せつ菜ちゃんは鈍いなあ」
侑「歩夢にかけちゃえばいいんだよ、催眠術」
せつ菜「え、ええ!?」
12: 2022/01/06(木) 23:20:29.09
侑「ほら、歩夢に聞きたいこととか、したいこととかあるでしょ」
せつ菜「それは……」
侑「これを使えば、そういうこと全部し放題ってわけ」
侑「あ、でもえOちなことはしちゃダメだよ、歩夢がかわいそうだし」
せつ菜「なっ、しませんよ///」
侑「冗談だよ。第一、せつ菜ちゃんはそういうことしないってわかってるから」
侑「せつ菜ちゃんは歩夢のこと大好きだもんね」
せつ菜「まあ……否定はしませんが///」
侑「あはは、やっぱり大好きには嘘がつけないんだ」
せつ菜「もうっ! からかい過ぎですよ!」
せつ菜「それは……」
侑「これを使えば、そういうこと全部し放題ってわけ」
侑「あ、でもえOちなことはしちゃダメだよ、歩夢がかわいそうだし」
せつ菜「なっ、しませんよ///」
侑「冗談だよ。第一、せつ菜ちゃんはそういうことしないってわかってるから」
侑「せつ菜ちゃんは歩夢のこと大好きだもんね」
せつ菜「まあ……否定はしませんが///」
侑「あはは、やっぱり大好きには嘘がつけないんだ」
せつ菜「もうっ! からかい過ぎですよ!」
15: 2022/01/06(木) 23:25:31.88
せつ菜「……それで、具体的にはどういった風に催眠をかけるんですか?」
侑「えっとね、まずは——」
せつ菜「……なるほど、要はリラックスした状態にして、自分の指示に従うように暗示をかけるんですね」
侑「理解が早くて助かるよ」
せつ菜「かける前や催眠中の記憶がなくなるっていうのは、ちょっと危ない感じもしますけど」
侑「まあ、あくまで暗示程度だから、催眠よりもずっと前の記憶とかには影響しないと思うよ」
せつ菜「そうですか」
せつ菜「じゃあ、とりあえず侑さんで試してみますか」
侑「ちょ、ちょっと! なんで私にかけようとしてるの!?」
侑「えっとね、まずは——」
せつ菜「……なるほど、要はリラックスした状態にして、自分の指示に従うように暗示をかけるんですね」
侑「理解が早くて助かるよ」
せつ菜「かける前や催眠中の記憶がなくなるっていうのは、ちょっと危ない感じもしますけど」
侑「まあ、あくまで暗示程度だから、催眠よりもずっと前の記憶とかには影響しないと思うよ」
せつ菜「そうですか」
せつ菜「じゃあ、とりあえず侑さんで試してみますか」
侑「ちょ、ちょっと! なんで私にかけようとしてるの!?」
18: 2022/01/06(木) 23:30:31.75
せつ菜「だって……」
せつ菜「催眠術でしようとしたことが、歩夢さんにバレたらやばいじゃないですか!!」
侑「せつ菜ちゃんは歩夢に何するつもりなの!?」
せつ菜「いえ、変なことをするつもりはないんですが……」
せつ菜「たぶん、それがバレると、私が歩夢さんを好きなことも伝わってしまうと思うんです」
せつ菜「そうなったら一巻の終わりですから」
侑(欲望に正直なのに、意外と用心深いね)
侑「うーん、その時はそのまま伝えちゃえばいいんじゃない? 案外うまく行くんじゃないかな」
せつ菜「ダメです。こういうのは、なし崩しじゃなく、ちゃんとしたシチュエーションで伝えるべきです」
せつ菜「絶対そっちの方がときめくと思います」
侑「……せつ菜ちゃんって、けっこうロマンチストなんだね」
せつ菜「催眠術でしようとしたことが、歩夢さんにバレたらやばいじゃないですか!!」
侑「せつ菜ちゃんは歩夢に何するつもりなの!?」
せつ菜「いえ、変なことをするつもりはないんですが……」
せつ菜「たぶん、それがバレると、私が歩夢さんを好きなことも伝わってしまうと思うんです」
せつ菜「そうなったら一巻の終わりですから」
侑(欲望に正直なのに、意外と用心深いね)
侑「うーん、その時はそのまま伝えちゃえばいいんじゃない? 案外うまく行くんじゃないかな」
せつ菜「ダメです。こういうのは、なし崩しじゃなく、ちゃんとしたシチュエーションで伝えるべきです」
せつ菜「絶対そっちの方がときめくと思います」
侑「……せつ菜ちゃんって、けっこうロマンチストなんだね」
20: 2022/01/06(木) 23:35:09.16
せつ菜「そうかもしれません」
せつ菜「ですので、私の実験台になってください。侑さん」
侑「いやいや、だからなんで私にかけるのさ!?」
せつ菜「能力の効果や条件の確認は大切なんですよ!」
侑「なんか楽しくなってきてない?」
せつ菜「そうですね、マンガやアニメの能力みたいで、正直かなりわくわくしてます」
侑「残念だけど、これはたくさんの人にかけれるような代物じゃないよ」
侑「歩夢にも試してもらったんだけど、私には全くかからなかったの」
せつ菜「そうなんですか」
せつ菜「……ということは、歩夢さんには」
侑「めっちゃ効くね」
侑「だから、失敗とかしないと思うし、気楽にかけてくればいいと思うよ」
侑「催眠術かける場もセッティングするからさ」
せつ菜「分かりました。やってみましょう」
せつ菜「ですので、私の実験台になってください。侑さん」
侑「いやいや、だからなんで私にかけるのさ!?」
せつ菜「能力の効果や条件の確認は大切なんですよ!」
侑「なんか楽しくなってきてない?」
せつ菜「そうですね、マンガやアニメの能力みたいで、正直かなりわくわくしてます」
侑「残念だけど、これはたくさんの人にかけれるような代物じゃないよ」
侑「歩夢にも試してもらったんだけど、私には全くかからなかったの」
せつ菜「そうなんですか」
せつ菜「……ということは、歩夢さんには」
侑「めっちゃ効くね」
侑「だから、失敗とかしないと思うし、気楽にかけてくればいいと思うよ」
侑「催眠術かける場もセッティングするからさ」
せつ菜「分かりました。やってみましょう」
23: 2022/01/06(木) 23:40:11.42
—
歩夢「それで、今日はせつ菜ちゃんがかけてくれるんだ。催眠術」
せつ菜「はい」
歩夢「部室に二人なんて、なかなかないから緊張しちゃうね」
せつ菜「ダメですよ。これはどんな状況でもリラックスするための訓練なんですから」
歩夢「あはは、そうだよね」
せつ菜(侑さんのセッティングは完璧ですね。リラックスのためという理由を用意することで、もう一度催眠術をかける状況を作り出してます)
せつ菜(さらに、どんな状況でも、というのも、別の人が催眠術を行う理由付けになってます)
せつ菜「じゃあ、始めましょうか」
歩夢「うん、よろしくね」
歩夢「それで、今日はせつ菜ちゃんがかけてくれるんだ。催眠術」
せつ菜「はい」
歩夢「部室に二人なんて、なかなかないから緊張しちゃうね」
せつ菜「ダメですよ。これはどんな状況でもリラックスするための訓練なんですから」
歩夢「あはは、そうだよね」
せつ菜(侑さんのセッティングは完璧ですね。リラックスのためという理由を用意することで、もう一度催眠術をかける状況を作り出してます)
せつ菜(さらに、どんな状況でも、というのも、別の人が催眠術を行う理由付けになってます)
せつ菜「じゃあ、始めましょうか」
歩夢「うん、よろしくね」
24: 2022/01/06(木) 23:45:12.99
せつ菜「まずは、肩の力を抜いていきましょうか」
歩夢「はい」ダラン
せつ菜「そのまま、ゆっくりと深呼吸しましょう」
せつ菜「吸ってー」
歩夢「」スゥー
せつ菜「吐いてー」
歩夢「」ハー
せつ菜「そのまま、ゆっくりと続けましょう」
歩夢「はい」ダラン
せつ菜「そのまま、ゆっくりと深呼吸しましょう」
せつ菜「吸ってー」
歩夢「」スゥー
せつ菜「吐いてー」
歩夢「」ハー
せつ菜「そのまま、ゆっくりと続けましょう」
27: 2022/01/06(木) 23:50:20.51
せつ菜「だいぶほぐれてきましたね」
せつ菜「では、目蓋をとじてください……」
せつ菜「今、私は、歩夢さんの精神、その奥深くに語りかけています」
せつ菜「あなたは、とても心地よい感覚に包まれています」
せつ菜「なので、私の声も心地よく感じているはずです」
せつ菜「この声で言われたことなら、なんでも聞いてしまいそう」
せつ菜「そんな気分のはずです」
せつ菜「目を開けた時、あなたは私の言うことを聞くようになります」
せつ菜「では、ゆっくりと、目を開けてください」
歩夢「」パチリ
せつ菜「では、目蓋をとじてください……」
せつ菜「今、私は、歩夢さんの精神、その奥深くに語りかけています」
せつ菜「あなたは、とても心地よい感覚に包まれています」
せつ菜「なので、私の声も心地よく感じているはずです」
せつ菜「この声で言われたことなら、なんでも聞いてしまいそう」
せつ菜「そんな気分のはずです」
せつ菜「目を開けた時、あなたは私の言うことを聞くようになります」
せつ菜「では、ゆっくりと、目を開けてください」
歩夢「」パチリ
28: 2022/01/06(木) 23:55:40.00
せつ菜「歩夢さん、気分はいかがですか?」
歩夢「ぽかぽかして、良い気分かな」
せつ菜「そうですか、では」
せつ菜「あゆぴょん、やってください」
歩夢「はあい♪ あゆぴょんだぴょん♪」ピョン
せつ菜「ぐはっ!!」
歩夢「せつ菜ちゃん!? どうしたの!?」
せつ菜「い、いえ、すごく可愛かったので」
せつ菜(生あゆぴょん……凄まじい破壊力です///)
せつ菜「では、私が手を叩いたら、歩夢さんは催眠が解けます」
せつ菜「はい」パチン
歩夢「ぽかぽかして、良い気分かな」
せつ菜「そうですか、では」
せつ菜「あゆぴょん、やってください」
歩夢「はあい♪ あゆぴょんだぴょん♪」ピョン
せつ菜「ぐはっ!!」
歩夢「せつ菜ちゃん!? どうしたの!?」
せつ菜「い、いえ、すごく可愛かったので」
せつ菜(生あゆぴょん……凄まじい破壊力です///)
せつ菜「では、私が手を叩いたら、歩夢さんは催眠が解けます」
せつ菜「はい」パチン
30: 2022/01/07(金) 00:00:30.90
歩夢「……あれ、私何してたんだっけ」
歩夢「せつ菜ちゃんに催眠をかけてもらうはずだったんだけど」
せつ菜「もうかけましたよ」
歩夢「え、そうなの?」
せつ菜「はい。自分が何をしたのか覚えてないんですか?」
歩夢「全く覚えてないよ。教えてくれる?」
せつ菜「あゆぴょんをしてましたね」
歩夢「ええ!? そんなことしてたの!?」
せつ菜「とても可愛かったですよ」
歩夢「うう……普通だったら絶対しないのに///」
せつ菜「それだけ催眠がしっかりかかってるってことですよ」
せつ菜「それでは、もう一回しましょうか」
歩夢「……あんまり変なことはしないでね?」
歩夢「せつ菜ちゃんに催眠をかけてもらうはずだったんだけど」
せつ菜「もうかけましたよ」
歩夢「え、そうなの?」
せつ菜「はい。自分が何をしたのか覚えてないんですか?」
歩夢「全く覚えてないよ。教えてくれる?」
せつ菜「あゆぴょんをしてましたね」
歩夢「ええ!? そんなことしてたの!?」
せつ菜「とても可愛かったですよ」
歩夢「うう……普通だったら絶対しないのに///」
せつ菜「それだけ催眠がしっかりかかってるってことですよ」
せつ菜「それでは、もう一回しましょうか」
歩夢「……あんまり変なことはしないでね?」
33: 2022/01/07(金) 00:05:35.33
せつ菜「では、ゆっくりと、目を開けてください」
せつ菜(さっきの反応からして、やはりあの催眠術は本物のようです)
せつ菜(これなら、あれをしても大丈夫かもしれません)
せつ菜「歩夢さん」
歩夢「なあに?」
せつ菜「て、手をつないでもらってもいいですか?///」
せつ菜(さっきの反応からして、やはりあの催眠術は本物のようです)
せつ菜(これなら、あれをしても大丈夫かもしれません)
せつ菜「歩夢さん」
歩夢「なあに?」
せつ菜「て、手をつないでもらってもいいですか?///」
35: 2022/01/07(金) 00:11:13.50
歩夢「いいよ」
ぎゅっ
せつ菜「えへへ、て、つないじゃいましたね///」
歩夢「ふふっ、そうだね」
にぎにぎ、にぎにぎ
せつ菜「えへへ……歩夢さん~」ニコニコ
すりすり
歩夢「せつ菜ちゃん、ちょっとくすぐったいかも」
せつ菜「あ、すみません。嬉しくて、つい……」
歩夢「そんなに嬉しかったの?」
せつ菜「はい! 大好きな歩夢さんの手ですから!」
歩夢「そうなんだ」
歩夢「……私も、嬉しい、かも」ボソッ
ぎゅっ
せつ菜「えへへ、て、つないじゃいましたね///」
歩夢「ふふっ、そうだね」
にぎにぎ、にぎにぎ
せつ菜「えへへ……歩夢さん~」ニコニコ
すりすり
歩夢「せつ菜ちゃん、ちょっとくすぐったいかも」
せつ菜「あ、すみません。嬉しくて、つい……」
歩夢「そんなに嬉しかったの?」
せつ菜「はい! 大好きな歩夢さんの手ですから!」
歩夢「そうなんだ」
歩夢「……私も、嬉しい、かも」ボソッ
36: 2022/01/07(金) 00:16:31.49
——
せつ菜(ふう……すごい満足感です。一生分手をつないだんじゃないでしょうか)
せつ菜(そろそろ、次のお願いをしましょう)
せつ菜「歩夢さん、膝枕してもらってもいいですか?」
歩夢「いいよ。ちょっと待ってね」
歩夢「はい、どうぞ」ポンポン
せつ菜「それでは、失礼します」
歩夢「どうかな?」
せつ菜「……すごいですねこれ」
せつ菜「下から見る歩夢さんも素敵です」
歩夢「あはは、ありがと」
歩夢「でも、そっちじゃなくって、膝枕のことを聞いてるんだけど」
せつ菜「そ、そうですよね!///」
せつ菜(ふう……すごい満足感です。一生分手をつないだんじゃないでしょうか)
せつ菜(そろそろ、次のお願いをしましょう)
せつ菜「歩夢さん、膝枕してもらってもいいですか?」
歩夢「いいよ。ちょっと待ってね」
歩夢「はい、どうぞ」ポンポン
せつ菜「それでは、失礼します」
歩夢「どうかな?」
せつ菜「……すごいですねこれ」
せつ菜「下から見る歩夢さんも素敵です」
歩夢「あはは、ありがと」
歩夢「でも、そっちじゃなくって、膝枕のことを聞いてるんだけど」
せつ菜「そ、そうですよね!///」
38: 2022/01/07(金) 00:21:40.80
せつ菜「……柔らかくって、あったかくって、とても癒されます」
せつ菜「彼方さんがしてもらいたがるのも、分かる気がします」
歩夢「見てたんだ」
せつ菜「ええ」
せつ菜「それで、いいなあって思ってたんです」
歩夢「嫉妬しちゃった?」
せつ菜「ほんのちょっぴりだけ、ですけど」
歩夢「頼んでくれたら、またしてあげるよ」
せつ菜「いいんですか?」
歩夢「うん。せつ菜ちゃん、スクールアイドルだけじゃなくって、生徒会も頑張ってるから」ナデナデ
せつ菜「……ありがとうございます」
せつ菜(……次に頼むときは、この想いを伝えてからにしましょう)
せつ菜「彼方さんがしてもらいたがるのも、分かる気がします」
歩夢「見てたんだ」
せつ菜「ええ」
せつ菜「それで、いいなあって思ってたんです」
歩夢「嫉妬しちゃった?」
せつ菜「ほんのちょっぴりだけ、ですけど」
歩夢「頼んでくれたら、またしてあげるよ」
せつ菜「いいんですか?」
歩夢「うん。せつ菜ちゃん、スクールアイドルだけじゃなくって、生徒会も頑張ってるから」ナデナデ
せつ菜「……ありがとうございます」
せつ菜(……次に頼むときは、この想いを伝えてからにしましょう)
39: 2022/01/07(金) 00:27:13.20
——
せつ菜(……でも、今はもうちょっとだけ、わがままを言っても、いいですよね?)
せつ菜「歩夢さん、ぎゅっとしてください」
歩夢「いいよ」
歩夢「じゃあ、おいで?」
ぎゅっ
せつ菜「……頭も、撫でてください」
なでなで
歩夢「これでいい?」
せつ菜「はい」
せつ菜(……でも、今はもうちょっとだけ、わがままを言っても、いいですよね?)
せつ菜「歩夢さん、ぎゅっとしてください」
歩夢「いいよ」
歩夢「じゃあ、おいで?」
ぎゅっ
せつ菜「……頭も、撫でてください」
なでなで
歩夢「これでいい?」
せつ菜「はい」
41: 2022/01/07(金) 00:32:27.97
せつ菜「名前も、呼んでください」
歩夢「いいよ」
歩夢「せつ菜ちゃん」
せつ菜「もっと、お願いします」
歩夢「せつ菜ちゃん、せつ菜ちゃん」ナデナデ
歩夢「……ふふっ、なんだか今日のせつ菜ちゃんは、甘えん坊さんだね」
せつ菜「……今だけ、ですから」
歩夢「今だけ、なんて言わずにいつでも甘えていいんだよ」
せつ菜「それはちょっと……イヤです」
歩夢「いいよ」
歩夢「せつ菜ちゃん」
せつ菜「もっと、お願いします」
歩夢「せつ菜ちゃん、せつ菜ちゃん」ナデナデ
歩夢「……ふふっ、なんだか今日のせつ菜ちゃんは、甘えん坊さんだね」
せつ菜「……今だけ、ですから」
歩夢「今だけ、なんて言わずにいつでも甘えていいんだよ」
せつ菜「それはちょっと……イヤです」
44: 2022/01/07(金) 00:37:25.47
歩夢「どうして?」
せつ菜「だって、かっこ悪いじゃないですか」
歩夢「いいと思うけどなあ、かっこ悪くて」
せつ菜「ええ?」
歩夢「私、かっこ悪いせつ菜ちゃんなんて見たことないし」
歩夢「私だけに見せる顔って感じで、けっこう好きかも」
せつ菜「……」
せつ菜「……普段はかっこつけさせてください」
せつ菜「だって、かっこ悪いじゃないですか」
歩夢「いいと思うけどなあ、かっこ悪くて」
せつ菜「ええ?」
歩夢「私、かっこ悪いせつ菜ちゃんなんて見たことないし」
歩夢「私だけに見せる顔って感じで、けっこう好きかも」
せつ菜「……」
せつ菜「……普段はかっこつけさせてください」
45: 2022/01/07(金) 00:42:45.11
——
せつ菜(そろそろ時間的にも最後のお願いでしょうか)
せつ菜(ちょうど、やっておきたいことが一つだけ残ってます)
せつ菜「歩夢さん」
歩夢「なあに?」
せつ菜「今から言うことを、聞いていてくれませんか」
歩夢「いいよ」
せつ菜「私、歩夢さんのことが好きです」
せつ菜「可愛くって優しい歩夢さんが大好きです!」
せつ菜「だから、私と付き合ってください!!」
せつ菜(そろそろ時間的にも最後のお願いでしょうか)
せつ菜(ちょうど、やっておきたいことが一つだけ残ってます)
せつ菜「歩夢さん」
歩夢「なあに?」
せつ菜「今から言うことを、聞いていてくれませんか」
歩夢「いいよ」
せつ菜「私、歩夢さんのことが好きです」
せつ菜「可愛くって優しい歩夢さんが大好きです!」
せつ菜「だから、私と付き合ってください!!」
47: 2022/01/07(金) 00:47:04.57
歩夢「……」
せつ菜「……今のは、告白の練習です」
せつ菜「本当のは、近いうちに伝えますから、待っててください」
せつ菜「あ、今待っててって言っても、意味ないんでしたね」
せつ菜「それでは、催眠を解きましょうか」
せつ菜「私が手を叩いたら、歩夢さんは催眠が解けます」
ぱちん
せつ菜「……今のは、告白の練習です」
せつ菜「本当のは、近いうちに伝えますから、待っててください」
せつ菜「あ、今待っててって言っても、意味ないんでしたね」
せつ菜「それでは、催眠を解きましょうか」
せつ菜「私が手を叩いたら、歩夢さんは催眠が解けます」
ぱちん
48: 2022/01/07(金) 00:52:09.94
——
せつ菜「歩夢さん、大丈夫ですか?」
歩夢「……うん、けっこう時間経ってるみたいだけど」
せつ菜「ああ、もうちょっと早めに解除すればよかったですね。すみません」
歩夢「ううん、その分リラックスできてたってことでしょ」
歩夢「付き合ってくれてありがとう」
せつ菜「いえいえ、全然大丈夫ですよ」
歩夢「……」
歩夢「せつ菜ちゃん」
せつ菜「なんですか?」
歩夢「……私、待ってるから///」
せつ菜「歩夢さん、大丈夫ですか?」
歩夢「……うん、けっこう時間経ってるみたいだけど」
せつ菜「ああ、もうちょっと早めに解除すればよかったですね。すみません」
歩夢「ううん、その分リラックスできてたってことでしょ」
歩夢「付き合ってくれてありがとう」
せつ菜「いえいえ、全然大丈夫ですよ」
歩夢「……」
歩夢「せつ菜ちゃん」
せつ菜「なんですか?」
歩夢「……私、待ってるから///」
50: 2022/01/07(金) 00:57:14.84
せつ菜「え」
歩夢「じゃあね!///」ダッ
せつ菜「あ、歩夢さん!?」
せつ菜(待ってるって、さっきの会話の記憶が残っているってことですよね)
せつ菜(催眠が途中で解けた? ……それとも、最初からかかってなかった?)
せつ菜(いや、そんなことより、とにかく、今は歩夢さんを追いかけないと!)
歩夢「じゃあね!///」ダッ
せつ菜「あ、歩夢さん!?」
せつ菜(待ってるって、さっきの会話の記憶が残っているってことですよね)
せつ菜(催眠が途中で解けた? ……それとも、最初からかかってなかった?)
せつ菜(いや、そんなことより、とにかく、今は歩夢さんを追いかけないと!)
52: 2022/01/07(金) 01:02:26.85
——
歩夢「催眠術?」
侑「そう! 歩夢、せつ菜ちゃんともっと仲良くなりたいって言ってたよね」
歩夢「それはそうだけど、私、催眠術なんて知らないよ」
侑「大丈夫、私も知らないから」
歩夢「ええ? じゃあどうするの?」
侑「せつ菜ちゃんに偽の催眠術を教えて、歩夢はそれにかかったふりをするの」
侑「せつ菜ちゃんの言うことを聞きながら、くっついちゃえばいいんじゃない?」
侑「催眠術にかかっているって設定だから、大胆なこともできちゃうかもよ」
歩夢「……大胆なことはともかく、せつ菜ちゃんとくっつけるなら、いいかも」
侑「じゃあ、決まりだね」
歩夢「でも、催眠術にかかったふりなんてできるかな」
侑「それも大丈夫。特別講師を呼んでるからね」
歩夢「特別講師?」
しずく「特別講師です♡」
歩夢「催眠術?」
侑「そう! 歩夢、せつ菜ちゃんともっと仲良くなりたいって言ってたよね」
歩夢「それはそうだけど、私、催眠術なんて知らないよ」
侑「大丈夫、私も知らないから」
歩夢「ええ? じゃあどうするの?」
侑「せつ菜ちゃんに偽の催眠術を教えて、歩夢はそれにかかったふりをするの」
侑「せつ菜ちゃんの言うことを聞きながら、くっついちゃえばいいんじゃない?」
侑「催眠術にかかっているって設定だから、大胆なこともできちゃうかもよ」
歩夢「……大胆なことはともかく、せつ菜ちゃんとくっつけるなら、いいかも」
侑「じゃあ、決まりだね」
歩夢「でも、催眠術にかかったふりなんてできるかな」
侑「それも大丈夫。特別講師を呼んでるからね」
歩夢「特別講師?」
しずく「特別講師です♡」
55: 2022/01/07(金) 01:08:07.19
——
歩夢「あ、あゆぴょんだ、ぴょん///」
しずく「歩夢さん! 恥ずかしがりすぎですよ!」
歩夢「ねえ、これ本当にやらなきゃダメ?」
侑「もちろん。せつ菜ちゃんは賢いからね、催眠術の存在自体疑ってかかるかもしれないし」
歩夢「そんなこと言って、本当は侑ちゃんが見たいだけなんじゃないの?」
侑「違うよ」(即答)
侑「ほら、せつ菜ちゃんに何されても、催眠にかかったふりをし続ける練習にもなるしさ」
しずく「そうですよ! もう一回いきましょう!」
侑「証拠としての動画も撮らないといけないから、頑張ってよ」
歩夢「ええ~!?」
歩夢「あ、あゆぴょんだ、ぴょん///」
しずく「歩夢さん! 恥ずかしがりすぎですよ!」
歩夢「ねえ、これ本当にやらなきゃダメ?」
侑「もちろん。せつ菜ちゃんは賢いからね、催眠術の存在自体疑ってかかるかもしれないし」
歩夢「そんなこと言って、本当は侑ちゃんが見たいだけなんじゃないの?」
侑「違うよ」(即答)
侑「ほら、せつ菜ちゃんに何されても、催眠にかかったふりをし続ける練習にもなるしさ」
しずく「そうですよ! もう一回いきましょう!」
侑「証拠としての動画も撮らないといけないから、頑張ってよ」
歩夢「ええ~!?」
58: 2022/01/07(金) 01:13:11.68
——
せつ菜「はぁ……はぁ……」
せつ菜「やっと見つけましたよ。歩夢さん」
せつ菜「で、何してるんですか」
歩夢「かべ、壁になってるの」ピーン
せつ菜「壁になるように催眠した覚えはないんですけど」
せつ菜「……はあ、もう観念してください」
歩夢「……はあい」
せつ菜「はぁ……はぁ……」
せつ菜「やっと見つけましたよ。歩夢さん」
せつ菜「で、何してるんですか」
歩夢「かべ、壁になってるの」ピーン
せつ菜「壁になるように催眠した覚えはないんですけど」
せつ菜「……はあ、もう観念してください」
歩夢「……はあい」
60: 2022/01/07(金) 01:19:35.84
——
せつ菜「……なるほど、催眠術は嘘で、最初からかかっていたふりをしていたんですか」
歩夢「ごめんね、だましちゃって」
せつ菜「いえ、私も、催眠術で歩夢さんを操ろうとしましたし」
せつ菜「……一つ、聞いてもいいですか」
歩夢「うん」
せつ菜「どうして、待ってるなんて言ったんですか?」
歩夢「それ、聞いちゃう?」
せつ菜「聞いちゃいます」
せつ菜「あの言葉までは、催眠術、完全に信じきってましたから」
歩夢「そっか、そう、だよね……」
歩夢「……」
せつ菜「……なるほど、催眠術は嘘で、最初からかかっていたふりをしていたんですか」
歩夢「ごめんね、だましちゃって」
せつ菜「いえ、私も、催眠術で歩夢さんを操ろうとしましたし」
せつ菜「……一つ、聞いてもいいですか」
歩夢「うん」
せつ菜「どうして、待ってるなんて言ったんですか?」
歩夢「それ、聞いちゃう?」
せつ菜「聞いちゃいます」
せつ菜「あの言葉までは、催眠術、完全に信じきってましたから」
歩夢「そっか、そう、だよね……」
歩夢「……」
61: 2022/01/07(金) 01:24:43.79
歩夢「……私ね、大好きって言われて、すごく、嬉しくなっちゃったの///」
64: 2022/01/07(金) 01:30:11.51
せつ菜「……」
せつ菜「……歩夢さん、来週の日曜日、空いてますか?」
歩夢「? 空いてるけど?」
せつ菜「その日、一緒に、お出かけしませんか?」
歩夢「それって……!」
せつ菜「はい、デートです」
せつ菜「私と、デートしてください」
せつ菜「もう一度、私に大好きって言わせてください」
歩夢「……うん!」
おわり
せつ菜「……歩夢さん、来週の日曜日、空いてますか?」
歩夢「? 空いてるけど?」
せつ菜「その日、一緒に、お出かけしませんか?」
歩夢「それって……!」
せつ菜「はい、デートです」
せつ菜「私と、デートしてください」
せつ菜「もう一度、私に大好きって言わせてください」
歩夢「……うん!」
おわり
70: 2022/01/07(金) 01:43:13.88
お読みいただきありがとうございました。催眠はいいぞ。
過去作です。
歩夢「わ、私がせつ菜ちゃんにご奉仕!?」
歩夢「最近寒くなってきたね」 せつ菜「そうですね」
歩夢「もうすぐクリスマスだね、せつ菜ちゃん」 せつ菜「そうですね」
過去作です。
歩夢「わ、私がせつ菜ちゃんにご奉仕!?」
歩夢「最近寒くなってきたね」 せつ菜「そうですね」
歩夢「もうすぐクリスマスだね、せつ菜ちゃん」 せつ菜「そうですね」
引用元: せつ菜「催眠術、ですか?」
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