16: 2009/10/15(木) 02:08:30.77
憂「お姉ちゃーん」

唯「なーに?憂」

憂「今日のご飯は何にしよっか」

唯「憂が作ったものなら何でも良いよー」

憂「お姉ちゃんは何が食べたい?」

唯「・・・こってりしたものがいいなー」

憂「お姉ちゃん、冷蔵庫の中見てくれる?」

唯「・・・・・・・・・」

憂「?」

唯(さっきからお姉ちゃん、お姉ちゃん・・・)

憂「お姉ちゃん?」

唯「私を姉と呼ぶな!!」

憂「ひっ・・・」

17: 2009/10/15(木) 02:12:41.81
憂「え・・・ご・・ごめんなさ・・・」シクシク

唯「あ・・・(まただ!また言っちゃった)」

憂「うえええぇぇぇえ・・・」

唯「ごめんね憂!お姉ちゃんなんだか変みたいだよ・・・」

憂「じゃあ・・怒ってないの?」

唯「うん!だから泣かないで一緒にご飯作ろう!」

憂「うん!お姉ちゃん」

唯(どうしたんだろ・・・私)

18: 2009/10/15(木) 02:15:59.96
がちゃ・・・

唯「憂?どうしたの?」

憂「お姉ちゃん・・・今日は一緒に寝ても良いかな・・・?」

唯「うん、いーよ。お姉ちゃんが優しく暖めてあげよう」

憂「ありがとう。お姉ちゃん」

唯(今日のこと、ちゃんと謝らないとな・・・)

22: 2009/10/15(木) 02:21:02.49

憂「もうちょっと寄っていい?」

唯「甘えんぼさんだなぁ。ほら、おいで」

憂「わーい」

唯「・・・・」

憂「・・・」

唯「・・・憂、今日は・・・」

憂「お姉ちゃんは!」

唯(ビクッ!)

憂「・・・お姉ちゃんは、私のこと、嫌い?」

唯「え・・・」

26: 2009/10/15(木) 02:30:04.07
憂「お姉ちゃん、私のこと、嫌いなの?」グスッ・・・

唯「そそそそんな事無いよ!どうしたの?急に」

憂「だって今日お姉ちゃん、私のことすごく怒ってたんだもん・・・」

唯「・・・ごめんね、憂。私も今その事で謝ろうとしてたの。
思ってもいない事なのに、急に怒鳴ったりしちゃって、ごめんね。」

憂「・・・じゃあ、私のこと・・・好き?」

唯「うん!だーーい好きだよ!」

憂「・・・えへへー//私もお姉ちゃん大好き!」

唯「ありがとう。じゃあもう泣かないで、寝よう?」

憂「うん」

唯(何で今日はあんな事しちゃったんだろう。憂を傷つけた・・・
でも今は大好きな憂を抱きしめながら寝よう・・・)

この時は、まだ気づいてなかった。
いや、目をそらしてた。

27: 2009/10/15(木) 02:34:35.87
唯憂スレの暖かさは異常


憂「はあー・・・」

梓「どうしたの、憂?元気ないよ?」

憂「あ・・・うん。実はね・・・」



梓「・・・唯先輩が・・・」

憂「でも、お姉ちゃんは怒ってなかったみたい。でも、思い出すと胸が苦しくて・・・」

梓「気にしないほうがいいよ。唯先輩は、ちょっと変わってるから」

憂「あははw・・・」

28: 2009/10/15(木) 02:38:12.67
梓「こんにちはー」

律「おー梓ー!いらっしゃい!」

梓「・・・唯先輩は居ないんですか?」

紬「唯ちゃんは掃除当番だから少し遅くなるの」

梓「そうですか。(昨日の事、聞こうと思ってたのに・・・)」

律「どうした?唯になんか用だったかー?」

梓「あ・・・実は・・・」

29: 2009/10/15(木) 02:42:03.13
唯「ごめんねー、遅くなっちゃった!」

律「おい唯ー。ダメじゃないか憂ちゃん泣かせちゃー」

唯「あれ?何で知ってるの?」

紬「梓ちゃんから聞いたの」

梓「ごめんなさい!そんなつもりじゃなかったんです!」

唯「んーん。私も皆に相談しようと思ってたから」

律「相談って?」

30: 2009/10/15(木) 02:49:35.97
唯「何であんな事言ったのか、私もよくわかんないの」

律「ふえー、なんだそりゃ?」

紬「唯ちゃんはお姉ちゃんて呼ばれるのがそんなにいや?」

唯「そんな事は無いんだけど・・・あの時はよくわかんない感じで・・・」

律「だよなー。唯が憂ちゃんを悲しませるような子と言うわけないよな。
この前、憂ちゃんに対する「好き」は恋愛感情だって言ってたもんな」

唯「ちょっとりっちゃん・・」

梓「!!そーだったんですか?」

律「・・・あちゃー。梓に言ってなかったっけ」

唯「憂にばれたらどうするのー!!」

梓「言わないですよ!・・・秘密にします」

唯「うう・・・あずにゃんありがとう・・・」

31: 2009/10/15(木) 02:56:46.69
帰り道

憂「お姉ちゃん、今日学校でね・・・」

唯(憂可愛いなあ・・・。昨日はきっと魔が差したんだな。)

憂「お姉ちゃん。~~~~。」

唯(・・・私は憂のこと名前で呼ぶのに、どうして憂は「お姉ちゃん」なんだろう・・・)

憂「お姉ちゃん。それでね・・・」

唯(所詮、私はただの「お姉ちゃん」なのかな・・・)

憂「でね、お姉ちゃん。」

唯(悔しいな・・・私はこんなに好きなのに憂にとっては「家族」なのか・・・)

憂「・・・?お姉ちゃん?」

33: 2009/10/15(木) 03:01:22.78
唯(どんなに想っても、願っても、この壁は越えられないのかな・・・)

憂「大丈夫?お姉ちゃん?」

唯「・・・・・・・・ぶな」ボソッ・・・

憂「え?何?お姉ちゃん」

唯「私を姉と呼ぶな!!」

憂「え・・・なんで・・・」

唯「うるさい!私の気持ちも知らないで!憂なんか大嫌いだ!」

憂「お姉・・・ちゃん・・・?」

唯「うわああ!」

走り出す唯。

34: 2009/10/15(木) 03:05:12.83
がちゃ。だだだだ、ばたん!

ー唯の部屋ー

唯「・・・私最低だ。最低だよ・・」

唯はしゃがみこんだ

唯「きっと悪い夢なんだ。忘れなきゃ・・・」

この行為が現実逃避なのは痛いほど分かっていた。
しかし、こうせずには心が保てない。

37: 2009/10/15(木) 03:10:32.04
・・・

唯(・・・・・どれだけ時間が経っただろうか。こんなことしても何もならないのに)

唯が立ち上がろうとしたとき

憂「お姉ちゃん・・・」

唯「!!!憂!」

憂「・・・ごめんね。お姉ちゃん。私、何で怒られたのかまだわかんないの・・・
教えて。何がダメだったの?・・・私、なおすから・・・」

唯「憂・・・(違うの・・・)」

憂「なおすから・・・だから、嫌いにならないで。お姉ちゃん!」

さっきまで泣いていたと思われる憂の赤い目から
再び涙が溢れ出し、私に抱きついてきた。

38: 2009/10/15(木) 03:16:40.14
私も泣いた
泣いていたけれど、更に涙があふれてくる。

唯「ごめん・・・ごめんね。憂。私、ダメなお姉ちゃんだよ・・・」

唯は決心する。

唯「私ね・・・憂のことが好きなの・・・妹としてじゃないの・・・恋人になりたいの・・・」

憂は少し驚いた顔をした。涙を流したまま。

唯「だから「お姉ちゃん」って呼ばれるのが辛かったの。いろいろな壁を突きつけられるようで・・・」

39: 2009/10/15(木) 03:22:35.09
唯「私は憂のこと名前で呼んでるのに・・・憂は私を姉として呼んでくる」

唯「でもそんなの当たり前だよね・・・家族だもんね」

唯「妹で・・・しかも女の子の憂を好きなの・・・変だよね、私」

唯「だから憂は何も悪くない・・・全部私の独りよがりだったの・・・」

唯「もう・・・私何もしないから・・・こんなお姉ちゃんを許して・・・憂・・・」

憂「・・・そんなの、ずるいよ」

憂は小さく言った

憂「そんなの・・・ずるい!ずるいよお姉ちゃん!」

唯は何を言われてもいいと覚悟していた

41: 2009/10/15(木) 03:28:09.47
憂「そんな自分勝手に想いを私にぶつけて!」

憂「お姉ちゃんが言うだけ言ったらそれでおしまいなの!?」

憂「私だって、お姉ちゃんが大好きなの!!」

憂「それも、お姉ちゃんと同じ感情で!!」

唯は予想外の言葉に呆気に取られる。

憂「お姉ちゃんだけが辛かったんじゃないんだよ!私も同じ壁で苦しんでたの!」

唯「え・・・じゃあ。憂?」

憂「お姉ちゃんと両思いでうれしいの!!」

ふえぇぇえと唯の胸に顔をうずめる

46: 2009/10/15(木) 03:35:05.11
唯(そんな・・・憂が私を好きだったなんて・・・)

困惑していた唯だったが、とりあえず腕の中の憂を強く抱きしめる事にした

ー夕食

唯「憂・・・」

憂「なぁに?」

唯「私たち・・・その・・・そういう関係でいいんだよね・・・?」

憂「もーwさっきから何度もそうだって言ってるじゃん」

唯「ふふ・・・うれしい」

憂「早く食べよ?」

唯「うん」

憂「あ、それから私ってお姉ちゃんのこと名前で呼んだほうがいいの?」

唯「ううん、大丈夫だよ。だって・・・」

49: 2009/10/15(木) 03:41:58.74
だって・・・もう憂は私の事が好きなんだって分かったから・・・
今までとても厚く感じていた大きな壁なのに
こんなに早く破れるなんて・・・

・・・だけど。これからも壁は現れるんだと思う。
でも大丈夫。憂と二人なら乗り越えていける。どんな壁も。

憂「「だって・・・」の続きは?」

唯「恥ずかしいから言わない///」

憂「えー。お姉ちゃんずるいw」

唯「・・・憂。」

憂「なあに?お姉ちゃん。」

唯(これからも、ずーっと一緒にいようね)

唯「今日も一緒に寝よ!」

憂「うん!」


fin

51: 2009/10/15(木) 03:46:01.74
なんだか走り気味になってしまった・・・
本当は、もっと焦らして細かく書きたかった・・・
夜に書くからこうなるんでしょうね。次こそは昼にっ

実は昨日も唯憂で書いてまして(男子便所とかのやつ。誰も知らないだろうけど)
その話の続きっぽく書けたのが唯一の成功です。

長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。

52: 2009/10/15(木) 03:47:20.44

これはいい憂

引用元: 唯「私を姉と呼ぶな!!」