1: ◆zGcmO2lPfc 2015/11/03(火) 17:42:46.70
八幡「今日も俺だけか」
隼人「なに言ってるんだ、俺もいるじゃないか」
八幡「部員の話してんの」
隼人「そういうことか」
隼人「確かに俺は部員じゃないが…」
隼人「こうして、君の話を聞いてあげてるじゃないか」
八幡「誰も頼んでないっての」
隼人「俺たちが3年に上がってもう半年か」
隼人「雪ノ下さんも結衣も、あまり来てないようだけど」
八幡「俺だけ、平塚先生の命令で強制出席ですよ?」
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2: 2015/11/03(火) 17:48:05.64
隼人「それも醍醐味じゃないか。静かに受験に備えられる」
八幡「それはあるけど」
隼人「君は地元から出ないのか?」
八幡「…一応、関西の方の大学も受けるかも」
隼人「国公立かい?なんでまた関西なんだ?」
八幡「大阪市内の車いらずの生活をしたい」
隼人「全く意味がわからない」
八幡「就職したときの話だ」
隼人「大阪市内の就職なら車持たなくて済むかもっていうことかい?」
八幡「それはあるけど」
隼人「君は地元から出ないのか?」
八幡「…一応、関西の方の大学も受けるかも」
隼人「国公立かい?なんでまた関西なんだ?」
八幡「大阪市内の車いらずの生活をしたい」
隼人「全く意味がわからない」
八幡「就職したときの話だ」
隼人「大阪市内の就職なら車持たなくて済むかもっていうことかい?」
3: 2015/11/03(火) 17:50:44.84
八幡「そういうことだ」
隼人「東京でいいじゃないか」
八幡「家賃高いし、遠く離れるのもいい気がしてきたんだよ」
隼人「ああ、なるほどね。そこに行きつくか」
八幡「…」
隼人「雪ノ下さんも結衣も恋人ができてしまったからね」
八幡「ああ」
隼人「比企谷にはいないと」
八幡「うるせぇ」
隼人「東京でいいじゃないか」
八幡「家賃高いし、遠く離れるのもいい気がしてきたんだよ」
隼人「ああ、なるほどね。そこに行きつくか」
八幡「…」
隼人「雪ノ下さんも結衣も恋人ができてしまったからね」
八幡「ああ」
隼人「比企谷にはいないと」
八幡「うるせぇ」
6: 2015/11/03(火) 17:52:40.07
八幡「葉山も余裕だな」
隼人「ん?何がだい?」
八幡「雪ノ下のこと…諦めたのか?」
隼人「恋愛の意味での好きではなかったと思うからね」
八幡「お前、姉のほうだったっけ」
隼人「さあね」
八幡「というか、今は…」
隼人「ああ、優美子から告白された」
隼人「ん?何がだい?」
八幡「雪ノ下のこと…諦めたのか?」
隼人「恋愛の意味での好きではなかったと思うからね」
八幡「お前、姉のほうだったっけ」
隼人「さあね」
八幡「というか、今は…」
隼人「ああ、優美子から告白された」
10: 2015/11/03(火) 18:16:04.30
八幡「付き合ったのか?」
隼人「まあね、彼女の気持ちは以前から知っていたから」
八幡「そうかよ…」
隼人「拗ねているのか?」
八幡「…は?」
隼人「俺が好きなのは、お前だけだよとでも言ってほしいのか?」
八幡「気持ち悪すぎる…やめろ…俺にそっちの趣味ねぇよ」
隼人「それは悪かった」
隼人「まあね、彼女の気持ちは以前から知っていたから」
八幡「そうかよ…」
隼人「拗ねているのか?」
八幡「…は?」
隼人「俺が好きなのは、お前だけだよとでも言ってほしいのか?」
八幡「気持ち悪すぎる…やめろ…俺にそっちの趣味ねぇよ」
隼人「それは悪かった」
11: 2015/11/03(火) 18:20:21.79
隼人「でも…以外だったね」
八幡「そうでもない」
隼人「そうなのか?」
八幡「今年の3月ごろ…俺たち3人は…今の状態が続くというのがいいんじゃないかってなった」
隼人「なるほど」
八幡「誰も傷つかないならそれが一番だしな」
隼人「なんだか、俺みたいな考えだね」
八幡「それから、あの二人が別々に恋愛して…奉仕部去って行っただけだよ」
隼人「奉仕部はいいのか?」
八幡「いや、奉仕部は引退…この部活はもうないっての」
八幡「だから、あいつらが来ないのは普通なんだよ」
八幡「そうでもない」
隼人「そうなのか?」
八幡「今年の3月ごろ…俺たち3人は…今の状態が続くというのがいいんじゃないかってなった」
隼人「なるほど」
八幡「誰も傷つかないならそれが一番だしな」
隼人「なんだか、俺みたいな考えだね」
八幡「それから、あの二人が別々に恋愛して…奉仕部去って行っただけだよ」
隼人「奉仕部はいいのか?」
八幡「いや、奉仕部は引退…この部活はもうないっての」
八幡「だから、あいつらが来ないのは普通なんだよ」
14: 2015/11/03(火) 18:25:04.52
隼人「しかし、君はここにいるじゃないか」
八幡「平塚先生に頼んで、特別に居させてもらってるだけだ」
隼人「寂しいな、君も」
八幡「うっせ、俺はこういう人間だしな」
隼人「昔の君はもっと格好よかったぞ」
八幡「だから、気持ち悪い事言うな…」
隼人「俺が敵わないと思った君はどこへ行ったんだ?」
隼人「彼女たちが、彼氏を見つけたくらいで君は不貞腐れるのかい?」
八幡「なんでお前の説教なんか聞かないと駄目なの?」
隼人「説教じゃないが…」
八幡「用がないならさっさと帰れよ、恋人いるんだろ?あーしさんっていう美人の」
隼人「今の君に何を言っても駄目そうだね」
八幡「平塚先生に頼んで、特別に居させてもらってるだけだ」
隼人「寂しいな、君も」
八幡「うっせ、俺はこういう人間だしな」
隼人「昔の君はもっと格好よかったぞ」
八幡「だから、気持ち悪い事言うな…」
隼人「俺が敵わないと思った君はどこへ行ったんだ?」
隼人「彼女たちが、彼氏を見つけたくらいで君は不貞腐れるのかい?」
八幡「なんでお前の説教なんか聞かないと駄目なの?」
隼人「説教じゃないが…」
八幡「用がないならさっさと帰れよ、恋人いるんだろ?あーしさんっていう美人の」
隼人「今の君に何を言っても駄目そうだね」
15: 2015/11/03(火) 18:31:44.54
八幡「不貞腐れてるとか、葉山の奴に言われたか…」
ガラガラ
優美子「で、どうだったん、あいつ?」
隼人「ダメだな、いつもの自信というのか、そういうものがないね」
隼人「余裕を繕ってはいるが…あんなのハリボテだ」
優美子「ふ~ん、ま、気持ちはわかっけど」
隼人「確かに」
優美子「今まで3人で一年くらいだっけ?やってきて…結局、どっちとも付き合えなかったわけでしょ」
隼人「そうなるかな、もちろん比企谷の行動次第では変わってただろうけど」
優美子「いつまでも過去に引きずられる奴とか、あーしはゴメンだし」
隼人「そうか、なら俺も気を付けないといけないな…」
優美子「そうだよ、隼人。気を付けてよね」
ガラガラ
優美子「で、どうだったん、あいつ?」
隼人「ダメだな、いつもの自信というのか、そういうものがないね」
隼人「余裕を繕ってはいるが…あんなのハリボテだ」
優美子「ふ~ん、ま、気持ちはわかっけど」
隼人「確かに」
優美子「今まで3人で一年くらいだっけ?やってきて…結局、どっちとも付き合えなかったわけでしょ」
隼人「そうなるかな、もちろん比企谷の行動次第では変わってただろうけど」
優美子「いつまでも過去に引きずられる奴とか、あーしはゴメンだし」
隼人「そうか、なら俺も気を付けないといけないな…」
優美子「そうだよ、隼人。気を付けてよね」
20: 2015/11/03(火) 18:37:21.05
ガラガラ ガチャ
八幡「鍵閉めたな」
八幡「帰るか、勉強の続きは帰ってからでいいだろ」
八幡「あの二人…今頃どうしてるんだろうな」
八幡「…楽しく買い物とかか?あり得るな」
八幡「まあ、この季節だし、まだ受験まで時間あるしな」
戸塚「八幡」
八幡「戸塚…」
戸塚「よかったら、一緒に帰らない?」
八幡「待ってたのか?」
戸塚「まあ、少しだけ」
八幡「鍵閉めたな」
八幡「帰るか、勉強の続きは帰ってからでいいだろ」
八幡「あの二人…今頃どうしてるんだろうな」
八幡「…楽しく買い物とかか?あり得るな」
八幡「まあ、この季節だし、まだ受験まで時間あるしな」
戸塚「八幡」
八幡「戸塚…」
戸塚「よかったら、一緒に帰らない?」
八幡「待ってたのか?」
戸塚「まあ、少しだけ」
33: 2015/11/03(火) 18:42:52.63
八幡「ありがと」
戸塚「元気ないね、どこか寄って行かない?サイゼとか」
八幡「ああ、そこで晩飯にするか」
戸塚「うん」
八幡「…」
戸塚「でもさ…驚いたよ」
八幡「なにが?なにが驚いたんだ?」
戸塚「八幡の前で言うのはどうかと思うけど」
戸塚「あの二人、本当に付き合い始めたんだね、別の人と」
八幡「そうだな…確か…」
八幡「由比ヶ浜が元バスケ部の奴と、雪ノ下は野球部の奴だったかな」
戸塚「そうだったね」
八幡「俺としては葉山の取り巻きと付き合ってくれた方がまだ良かった」
戸塚「名前で呼んであげようよ」
八幡「もう忘れた。戸部くらいだ覚えてるの」
戸塚「元気ないね、どこか寄って行かない?サイゼとか」
八幡「ああ、そこで晩飯にするか」
戸塚「うん」
八幡「…」
戸塚「でもさ…驚いたよ」
八幡「なにが?なにが驚いたんだ?」
戸塚「八幡の前で言うのはどうかと思うけど」
戸塚「あの二人、本当に付き合い始めたんだね、別の人と」
八幡「そうだな…確か…」
八幡「由比ヶ浜が元バスケ部の奴と、雪ノ下は野球部の奴だったかな」
戸塚「そうだったね」
八幡「俺としては葉山の取り巻きと付き合ってくれた方がまだ良かった」
戸塚「名前で呼んであげようよ」
八幡「もう忘れた。戸部くらいだ覚えてるの」
44: 2015/11/03(火) 18:48:14.72
戸塚「全然話してないでしょ」
八幡「どういう因果か、葉山だけは以前より話してるけどな」
戸塚「それもなんだか面白いね」
八幡「あのグループは…由比ヶ浜がいるから、話しずらい」
戸塚「そういうのダメだと思うよ」
八幡「戸塚もそう思うか?」
戸塚「彼氏ができただけで仲違いしてたら…この先やっていけないよ」
八幡「…それは」
戸塚「お互い何も悪いことなんかしてないしさ」
八幡「…それは、そうかもな」
戸塚「むしろ」
八幡「むしろ?」
八幡「どういう因果か、葉山だけは以前より話してるけどな」
戸塚「それもなんだか面白いね」
八幡「あのグループは…由比ヶ浜がいるから、話しずらい」
戸塚「そういうのダメだと思うよ」
八幡「戸塚もそう思うか?」
戸塚「彼氏ができただけで仲違いしてたら…この先やっていけないよ」
八幡「…それは」
戸塚「お互い何も悪いことなんかしてないしさ」
八幡「…それは、そうかもな」
戸塚「むしろ」
八幡「むしろ?」
54: 2015/11/03(火) 18:52:32.87
戸塚「自分が奪ってやるくらいの気持ちじゃないと」
八幡「…そんなことできないだろ」
戸塚「そんなことないよ、見た目とか変えるだけでもさ」
戸塚「なにかが変わるんじゃないかな?」
八幡「そうじゃなくてな」
戸塚「え?なに?」
八幡「俺たち、付き合わないって決めたんだからさ」
八幡「そういうのは無理だろ」
戸塚「じゃあ、なんで八幡は不貞腐れてるの?」
八幡「…」
戸塚「付き合えなかったこと後悔してるんでしょ?」
八幡「…そんなことできないだろ」
戸塚「そんなことないよ、見た目とか変えるだけでもさ」
戸塚「なにかが変わるんじゃないかな?」
八幡「そうじゃなくてな」
戸塚「え?なに?」
八幡「俺たち、付き合わないって決めたんだからさ」
八幡「そういうのは無理だろ」
戸塚「じゃあ、なんで八幡は不貞腐れてるの?」
八幡「…」
戸塚「付き合えなかったこと後悔してるんでしょ?」
222: 2015/11/04(水) 09:46:12.89
八幡「それは、今になって気づいただけだ、遅いだろ」
戸塚「恋愛に遅いなんてあるかな?」
八幡「もうあいつら彼氏いるんだぞ」
戸塚「まだ付き合って間もないし…想いを伝えるくらいさ」
八幡「でもな」
戸塚「八幡、今行動しなくちゃ」
八幡「…」
戸塚「とにかく、よく考えてみてよ」
八幡「戸塚…」
戸塚「恋愛に遅いなんてあるかな?」
八幡「もうあいつら彼氏いるんだぞ」
戸塚「まだ付き合って間もないし…想いを伝えるくらいさ」
八幡「でもな」
戸塚「八幡、今行動しなくちゃ」
八幡「…」
戸塚「とにかく、よく考えてみてよ」
八幡「戸塚…」
223: 2015/11/04(水) 10:00:53.90
次の日 奉仕部
八幡「なんで今日もいるんだ?」
隼人「なにがだい?」
八幡「部外者だろ、お前」
隼人「いろはも来ていた次期があったじゃないか」
八幡「勉学の邪魔だ」
隼人「なら、俺も一緒にやろう」
八幡「邪魔過ぎ…」
八幡「なんで今日もいるんだ?」
隼人「なにがだい?」
八幡「部外者だろ、お前」
隼人「いろはも来ていた次期があったじゃないか」
八幡「勉学の邪魔だ」
隼人「なら、俺も一緒にやろう」
八幡「邪魔過ぎ…」
224: 2015/11/04(水) 10:07:02.42
隼人「それで?君はどうするんだ?」
八幡「なんのことだ?」
隼人「意地が悪いな、わかってるだろ?」
八幡「雪ノ下達のことは…諦める」
隼人「本当に?」
八幡「て言いたいけどな…もう少し考える」
隼人「それがいいよ、結論は急ぐな」
八幡「葉山に言われても嬉しくねぇ」
八幡「なんのことだ?」
隼人「意地が悪いな、わかってるだろ?」
八幡「雪ノ下達のことは…諦める」
隼人「本当に?」
八幡「て言いたいけどな…もう少し考える」
隼人「それがいいよ、結論は急ぐな」
八幡「葉山に言われても嬉しくねぇ」
225: 2015/11/04(水) 10:12:30.07
キーンコーンカーンコーン
八幡「帰るか」
結衣「あ、ヒッキー」
八幡「由比ヶ浜」
結衣「やっはろー」
八幡「やっはろー」
結衣「言い返してくれた…あはは」
八幡「まあ」
結衣「えっとさ…最近、どうかな…?なんて」
八幡「俺は部室に行ってるな」
結衣「やっぱりそうなんだ?先生が言ってたけど」
八幡「帰るか」
結衣「あ、ヒッキー」
八幡「由比ヶ浜」
結衣「やっはろー」
八幡「やっはろー」
結衣「言い返してくれた…あはは」
八幡「まあ」
結衣「えっとさ…最近、どうかな…?なんて」
八幡「俺は部室に行ってるな」
結衣「やっぱりそうなんだ?先生が言ってたけど」
226: 2015/11/04(水) 12:28:37.83
キーンコーンカーンコーン
八幡「帰るか」
結衣「あ、ヒッキー」
八幡「由比ヶ浜」
結衣「やっはろー」
八幡「やっはろー」
結衣「言い返してくれた…あはは」
八幡「まあ」
結衣「えっとさ…最近、どうかな…?なんて」
八幡「俺は部室に行ってるな」
結衣「やっぱりそうなんだ?先生が言ってたけど」
八幡「帰るか」
結衣「あ、ヒッキー」
八幡「由比ヶ浜」
結衣「やっはろー」
八幡「やっはろー」
結衣「言い返してくれた…あはは」
八幡「まあ」
結衣「えっとさ…最近、どうかな…?なんて」
八幡「俺は部室に行ってるな」
結衣「やっぱりそうなんだ?先生が言ってたけど」
227: 2015/11/04(水) 12:29:27.96
八幡「今日も俺だけか」
隼人「なに言ってるんだ、俺もいるじゃないか」
八幡「部員の話してんの」
隼人「そういうことか」
隼人「確かに俺は部員じゃないが…」
隼人「こうして、君の話を聞いてあげてるじゃないか」
八幡「誰も頼んでないっての」
隼人「俺たちが3年に上がってもう半年か」
隼人「雪ノ下さんも結衣も、あまり来てないようだけど」
八幡「俺だけ、平塚先生の命令で強制出席ですよ?」
隼人「なに言ってるんだ、俺もいるじゃないか」
八幡「部員の話してんの」
隼人「そういうことか」
隼人「確かに俺は部員じゃないが…」
隼人「こうして、君の話を聞いてあげてるじゃないか」
八幡「誰も頼んでないっての」
隼人「俺たちが3年に上がってもう半年か」
隼人「雪ノ下さんも結衣も、あまり来てないようだけど」
八幡「俺だけ、平塚先生の命令で強制出席ですよ?」
228: 2015/11/04(水) 12:29:54.31
八幡「そういうことだ」
隼人「東京でいいじゃないか」
八幡「家賃高いし、遠く離れるのもいい気がしてきたんだよ」
隼人「ああ、なるほどね。そこに行きつくか」
八幡「…」
隼人「雪ノ下さんも結衣も恋人ができてしまったからね」
八幡「ああ」
隼人「比企谷にはいないと」
八幡「うるせぇ」
隼人「東京でいいじゃないか」
八幡「家賃高いし、遠く離れるのもいい気がしてきたんだよ」
隼人「ああ、なるほどね。そこに行きつくか」
八幡「…」
隼人「雪ノ下さんも結衣も恋人ができてしまったからね」
八幡「ああ」
隼人「比企谷にはいないと」
八幡「うるせぇ」
229: 2015/11/04(水) 12:30:29.37
八幡「葉山も余裕だな」
隼人「ん?何がだい?」
八幡「雪ノ下のこと…諦めたのか?」
隼人「恋愛の意味での好きではなかったと思うからね」
八幡「お前、姉のほうだったっけ」
隼人「さあね」
八幡「というか、今は…」
隼人「ああ、優美子から告白された」
隼人「ん?何がだい?」
八幡「雪ノ下のこと…諦めたのか?」
隼人「恋愛の意味での好きではなかったと思うからね」
八幡「お前、姉のほうだったっけ」
隼人「さあね」
八幡「というか、今は…」
隼人「ああ、優美子から告白された」
231: 2015/11/04(水) 12:31:15.08
八幡「付き合ったのか?」
隼人「まあね、彼女の気持ちは以前から知っていたから」
八幡「そうかよ…」
隼人「拗ねているのか?」
八幡「…は?」
隼人「俺が好きなのは、お前だけだよとでも言ってほしいのか?」
八幡「気持ち悪すぎる…やめろ…俺にそっちの趣味ねぇよ」
隼人「それは悪かった」
隼人「まあね、彼女の気持ちは以前から知っていたから」
八幡「そうかよ…」
隼人「拗ねているのか?」
八幡「…は?」
隼人「俺が好きなのは、お前だけだよとでも言ってほしいのか?」
八幡「気持ち悪すぎる…やめろ…俺にそっちの趣味ねぇよ」
隼人「それは悪かった」
232: 2015/11/04(水) 12:31:41.78
八幡「不貞腐れてるとか、葉山の奴に言われたか…」
ガラガラ
優美子「で、どうだったん、あいつ?」
隼人「ダメだな、いつもの自信というのか、そういうものがないね」
隼人「余裕を繕ってはいるが…あんなのハリボテだ」
優美子「ふ~ん、ま、気持ちはわかっけど」
隼人「確かに」
優美子「今まで3人で一年くらいだっけ?やってきて…結局、どっちとも付き合えなかったわけでしょ」
隼人「そうなるかな、もちろん比企谷の行動次第では変わってただろうけど」
優美子「いつまでも過去に引きずられる奴とか、あーしはゴメンだし」
隼人「そうか、なら俺も気を付けないといけないな…」
優美子「そうだよ、隼人。気を付けてよね」
ガラガラ
優美子「で、どうだったん、あいつ?」
隼人「ダメだな、いつもの自信というのか、そういうものがないね」
隼人「余裕を繕ってはいるが…あんなのハリボテだ」
優美子「ふ~ん、ま、気持ちはわかっけど」
隼人「確かに」
優美子「今まで3人で一年くらいだっけ?やってきて…結局、どっちとも付き合えなかったわけでしょ」
隼人「そうなるかな、もちろん比企谷の行動次第では変わってただろうけど」
優美子「いつまでも過去に引きずられる奴とか、あーしはゴメンだし」
隼人「そうか、なら俺も気を付けないといけないな…」
優美子「そうだよ、隼人。気を付けてよね」
246: 2015/11/08(日) 20:21:45.43
八幡「そっちはどうだ?」
結衣「うーん、どうかな?新しい生活って感じだしさ…」
八幡「新しい生活ね」
結衣「………」
八幡「彼氏は良い奴か?」
結衣「うん、好い人だよ~」
八幡「そりゃよかったな」
結衣「ありがとう、ヒッキー」
247: 2015/11/08(日) 20:29:11.50
結衣「ヒッキーには、色々助けてもらったよね…」
八幡「助けたかな、どうだったか」
結衣「助けてもらったの」
八幡「お、おう…どういたしまして…」
結衣「はい」
八幡「……」
結衣「あたし達は傷つかないのがいいと思ったもんね」
八幡「そうだっけ」
結衣「なら…こういう道もあるんだよね」
八幡「助けたかな、どうだったか」
結衣「助けてもらったの」
八幡「お、おう…どういたしまして…」
結衣「はい」
八幡「……」
結衣「あたし達は傷つかないのがいいと思ったもんね」
八幡「そうだっけ」
結衣「なら…こういう道もあるんだよね」
248: 2015/11/08(日) 20:34:21.03
八幡「傷つけない道選ぶんなら…こういう道しかないだろ」
結衣「あれ?ヒッキーってそんなに自信過剰だったっけ?」
八幡「今のは忘れてくれ…」
結衣「あはは、わかった」
八幡「行動しないとか…戸塚の言葉だな」
八幡「葉山の奴に言われたこともあるし」
八幡「なあ、由比ヶ浜」
結衣「なに?ヒッキー」
八幡「雪ノ下も呼んで、ご飯とかどうだ?」
結衣「あれ?ヒッキーってそんなに自信過剰だったっけ?」
八幡「今のは忘れてくれ…」
結衣「あはは、わかった」
八幡「行動しないとか…戸塚の言葉だな」
八幡「葉山の奴に言われたこともあるし」
八幡「なあ、由比ヶ浜」
結衣「なに?ヒッキー」
八幡「雪ノ下も呼んで、ご飯とかどうだ?」
253: 2015/11/08(日) 23:18:15.21
サイゼ
結衣「なに頼もうかなー」
雪乃「私はスパゲッティかしらね」
八幡「俺はなんでもいいか」
結衣「それで、なにか話があるの?」
雪乃「そうね、急に呼び出されて驚いたわ」
八幡「悪いな、彼氏いるのに急にこんなことして」
雪乃「いえ、それは大丈夫だけれど」
結衣「うん…」
結衣「なに頼もうかなー」
雪乃「私はスパゲッティかしらね」
八幡「俺はなんでもいいか」
結衣「それで、なにか話があるの?」
雪乃「そうね、急に呼び出されて驚いたわ」
八幡「悪いな、彼氏いるのに急にこんなことして」
雪乃「いえ、それは大丈夫だけれど」
結衣「うん…」
254: 2015/11/09(月) 00:27:28.13
八幡「…彼氏ってどんな感じだ?」
雪乃「なぜそんなことを?」
八幡「それは…」
雪乃「…」
結衣「あ、あたしの彼氏はその…元気な人かな~」
結衣「一緒にいると元気になるよっ」
八幡「へえ、マジか。分けてほしいな元気」
結衣「オラに元気を❗って感じ?」
八幡「いや、それは違う」
雪乃「なぜそんなことを?」
八幡「それは…」
雪乃「…」
結衣「あ、あたしの彼氏はその…元気な人かな~」
結衣「一緒にいると元気になるよっ」
八幡「へえ、マジか。分けてほしいな元気」
結衣「オラに元気を❗って感じ?」
八幡「いや、それは違う」
261: 2015/11/09(月) 04:46:50.31
雪乃「私はの彼は」
八幡「ああ」
雪乃「正直まだわからないわね、実直なのだろうけど」
八幡「野球部の奴だっけ」
雪乃「ええ、といっても肩を壊して退部という形だけど」
八幡「そうか、大変なんだな」
雪乃「日常生活は大丈夫みたいだけど」
雪乃「今度、二人で出掛けることにしたわ」
八幡「まだ出かけてなかったのか?」
雪乃「そうね、お互いに奥手だし…」
八幡「ああ」
雪乃「正直まだわからないわね、実直なのだろうけど」
八幡「野球部の奴だっけ」
雪乃「ええ、といっても肩を壊して退部という形だけど」
八幡「そうか、大変なんだな」
雪乃「日常生活は大丈夫みたいだけど」
雪乃「今度、二人で出掛けることにしたわ」
八幡「まだ出かけてなかったのか?」
雪乃「そうね、お互いに奥手だし…」
262: 2015/11/09(月) 04:52:26.34
結衣「そっか、でも付き合ってまだ間もないしね」
雪乃「ええ、そうね。ゆっくりやって行くわ」
八幡「ゆっくりか」
雪乃「どうしたの?」
八幡「なんでもない」
雪乃「そう…?なら、いいけれど」
八幡(とりあえず、彼氏との仲は聞けたか)
八幡(由比ヶ浜は仲良しの友達、雪ノ下はまだまだこれからだな)
八幡(これなら…まだ)
雪乃「ええ、そうね。ゆっくりやって行くわ」
八幡「ゆっくりか」
雪乃「どうしたの?」
八幡「なんでもない」
雪乃「そう…?なら、いいけれど」
八幡(とりあえず、彼氏との仲は聞けたか)
八幡(由比ヶ浜は仲良しの友達、雪ノ下はまだまだこれからだな)
八幡(これなら…まだ)
264: 2015/11/09(月) 09:54:05.47
休日
八幡「まさかお前と出かけることになるなんてね」
葉山「こっちの台詞というか…君が呼んだんだろ…」
優美子「つーか、せっかくの休みをなんでヒキオと…」
葉山「しょうがないだろ?彼がどうしてもって言うからね」
優美子「隼人とあーしよりそいつの方が大事なわけ?」
葉山「そうは言ってないよ、でも…」
葉山「彼がオシャレをしたいと言うからね」
優美子「ふーん、ヒキオがね」
八幡「悪いな」
八幡「まさかお前と出かけることになるなんてね」
葉山「こっちの台詞というか…君が呼んだんだろ…」
優美子「つーか、せっかくの休みをなんでヒキオと…」
葉山「しょうがないだろ?彼がどうしてもって言うからね」
優美子「隼人とあーしよりそいつの方が大事なわけ?」
葉山「そうは言ってないよ、でも…」
葉山「彼がオシャレをしたいと言うからね」
優美子「ふーん、ヒキオがね」
八幡「悪いな」
267: 2015/11/09(月) 10:28:06.58
葉山「しかし…見た目から入るとは驚いたな」
八幡「何がだ?」
葉山「アタックしてみるって言ってたじゃないか」
八幡「そうだな…」
優美子「見た目、重要だけどさ…それって変じゃない?」
優美子「知り合いにやっても意味ないし」
八幡「わかってるそんなことは…」
葉山「なにか狙いがあるのか?」
八幡「別に、ただの原動力にしたいだけだ」
優美子「原動力ね…ま、動いたのはいいんじゃない?」
優美子「なんか達観してるヒキオとか、マジでキモいし」
八幡「あーしさん、ひどいっす…」
八幡「何がだ?」
葉山「アタックしてみるって言ってたじゃないか」
八幡「そうだな…」
優美子「見た目、重要だけどさ…それって変じゃない?」
優美子「知り合いにやっても意味ないし」
八幡「わかってるそんなことは…」
葉山「なにか狙いがあるのか?」
八幡「別に、ただの原動力にしたいだけだ」
優美子「原動力ね…ま、動いたのはいいんじゃない?」
優美子「なんか達観してるヒキオとか、マジでキモいし」
八幡「あーしさん、ひどいっす…」
268: 2015/11/09(月) 10:35:26.01
服屋
葉山「比企谷はこういうジャケットが似合うかもね」
八幡「なるほど」
優美子「あとはダメージジーンズでいいんじゃない?」
八幡「まあ、そんな感じか」
葉山「あとはワックスで髪型を整えればokかな?」
八幡「そうか、ワックスね。わかった」
優美子「こんなとこじゃない?あとは自分で学びな」
葉山「そうだな、やはり最後はそれだからね」
八幡「了解」
葉山「比企谷はこういうジャケットが似合うかもね」
八幡「なるほど」
優美子「あとはダメージジーンズでいいんじゃない?」
八幡「まあ、そんな感じか」
葉山「あとはワックスで髪型を整えればokかな?」
八幡「そうか、ワックスね。わかった」
優美子「こんなとこじゃない?あとは自分で学びな」
葉山「そうだな、やはり最後はそれだからね」
八幡「了解」
275: 2015/11/10(火) 10:16:14.58
優美子「ところでヒキオ、あんたさ」
八幡「な、なんだ?」(あーしさんの眼は慣れません、はい)
優美子「どっちにアタックするつもりよ?」
八幡「どっち…か」
葉山「まさか、二人ともなんてことする気じゃないだろ?」
八幡「それは…」
優美子「呆れた、考えてなかったとか?」
八幡「そんなことねぇよ…」
八幡(俺がどっちを好きか…)
優美子「なら、しっかり考えてから行動しなよ」
葉山「そうだね、なんせ彼氏持ちの子達なんだし」
八幡「わかってる」
八幡「な、なんだ?」(あーしさんの眼は慣れません、はい)
優美子「どっちにアタックするつもりよ?」
八幡「どっち…か」
葉山「まさか、二人ともなんてことする気じゃないだろ?」
八幡「それは…」
優美子「呆れた、考えてなかったとか?」
八幡「そんなことねぇよ…」
八幡(俺がどっちを好きか…)
優美子「なら、しっかり考えてから行動しなよ」
葉山「そうだね、なんせ彼氏持ちの子達なんだし」
八幡「わかってる」
276: 2015/11/10(火) 10:23:33.39
近くのボウリング場
彼氏1「やった!ストライクだっ!」
結衣「わあ、すごいっ!」
彼氏1「いぇ~~いっ」
結衣「いえ~~い」
ハイタッチ
結衣「すごいじゃんっ、もうすぐ200越えそうだよっ」
彼氏1「やっぱ、由比ヶ浜さんに応援されてるからかな~?」
結衣「なにそれ?口説き文句?」
彼氏1「さあ、どうかな?あはははっ」
結衣「あ、ごまかしたしっ」
彼氏1「やった!ストライクだっ!」
結衣「わあ、すごいっ!」
彼氏1「いぇ~~いっ」
結衣「いえ~~い」
ハイタッチ
結衣「すごいじゃんっ、もうすぐ200越えそうだよっ」
彼氏1「やっぱ、由比ヶ浜さんに応援されてるからかな~?」
結衣「なにそれ?口説き文句?」
彼氏1「さあ、どうかな?あはははっ」
結衣「あ、ごまかしたしっ」
277: 2015/11/10(火) 10:29:14.13
彼氏1「由比ヶ浜さんの番だよ」
結衣「うん、わかった~」
ガコ~ン
彼氏1「あ~スペアか、惜しい~!」
結衣「やっぱり、ストライクは難しいよ~」
彼氏1「いやいや、由比ヶ浜さんならいけるって~」
結衣「そうかな?よ~し、がんばっちゃうよっ」
彼氏1「よし、いけいけ~」
結衣「うん、わかった~」
ガコ~ン
彼氏1「あ~スペアか、惜しい~!」
結衣「やっぱり、ストライクは難しいよ~」
彼氏1「いやいや、由比ヶ浜さんならいけるって~」
結衣「そうかな?よ~し、がんばっちゃうよっ」
彼氏1「よし、いけいけ~」
278: 2015/11/10(火) 10:34:21.02
どこかのバッティングセンター
スパコーン
彼氏2「…」
雪乃「凄いわね、110㌔のボールをあんなに飛ばすなんて」
彼氏2「野球部だったからな…これくらいは」
雪乃「…」
彼氏2「すまない、雪乃さん」
雪乃「なにが?」
彼氏2「俺は野球ばかりしてきたから…こういうデートの時どうすればいいのかわからない」
彼氏2「こんなところでデートというのも…」
雪乃「いえ、こういう落ち着いたところは嫌いじゃないわ」
彼氏2「そ、そうか、ならいいんだが」
スパコーン
彼氏2「…」
雪乃「凄いわね、110㌔のボールをあんなに飛ばすなんて」
彼氏2「野球部だったからな…これくらいは」
雪乃「…」
彼氏2「すまない、雪乃さん」
雪乃「なにが?」
彼氏2「俺は野球ばかりしてきたから…こういうデートの時どうすればいいのかわからない」
彼氏2「こんなところでデートというのも…」
雪乃「いえ、こういう落ち着いたところは嫌いじゃないわ」
彼氏2「そ、そうか、ならいいんだが」
279: 2015/11/10(火) 10:38:45.11
雪乃「ところで、肩は大丈夫なの?」
彼氏2「バッティングセンターくらいなら、問題はない」
雪乃「そう、ならいいけれど」
雪乃「落ち着いた場所…」
雪乃「私は奉仕部を懐かしく思ってるのかしら…」
雪乃「……」
ボウリング場
結衣「すごいよ、最終成績212なんて!」
彼氏1「今までの最高数値だよ、やった!」
ワイワイ
結衣「……」
結衣(こんなにはしゃいだのも久しぶり…かな?)
結衣(あたしはどうなんだろ…?以前のような、静かな雰囲気を望んでる…?)
結衣(ヒッキー……)
彼氏2「バッティングセンターくらいなら、問題はない」
雪乃「そう、ならいいけれど」
雪乃「落ち着いた場所…」
雪乃「私は奉仕部を懐かしく思ってるのかしら…」
雪乃「……」
ボウリング場
結衣「すごいよ、最終成績212なんて!」
彼氏1「今までの最高数値だよ、やった!」
ワイワイ
結衣「……」
結衣(こんなにはしゃいだのも久しぶり…かな?)
結衣(あたしはどうなんだろ…?以前のような、静かな雰囲気を望んでる…?)
結衣(ヒッキー……)
280: 2015/11/10(火) 10:42:13.19
彼氏1「よかったらさ、このあと…ご飯とか行かない?」
結衣「ご飯か…うん、行こっ」
彼氏1「よし、じゃあ行こうっ」
…
彼氏2「今日は…どうだった?」
雪乃「そうね、静かな感じだったと言えばいいのかしら?」
彼氏2「すまない」
雪乃「いえ、そういうのもいいと思うわ」
彼氏2「そ、そうか…じゃあ、また誘う…」
雪乃「ええ…よろしくお願いするわね」
結衣「ご飯か…うん、行こっ」
彼氏1「よし、じゃあ行こうっ」
…
彼氏2「今日は…どうだった?」
雪乃「そうね、静かな感じだったと言えばいいのかしら?」
彼氏2「すまない」
雪乃「いえ、そういうのもいいと思うわ」
彼氏2「そ、そうか…じゃあ、また誘う…」
雪乃「ええ…よろしくお願いするわね」
293: 2015/11/11(水) 12:45:21.39
翌日 奉仕部
八幡「なんで、活動終わった奉仕部に来てんの、俺は…」
八幡「どっちを好きか…か」
八幡「だいたい、わかってるんだけどな…」
八幡「俺のこと、想ってくれてたのは…由比ヶ浜か」
八幡「まあ、今から考えればいっぱいそれっぽいことあったしね」
八幡「夏祭りの最後とか、文化祭でも意味ありげなこと言ってたし」
八幡「雪ノ下は…」
八幡「たくさん罵詈雑言言われましたね」
八幡「クリスマスとかでは、いい雰囲気になったりもしたか」
八幡「なんで、活動終わった奉仕部に来てんの、俺は…」
八幡「どっちを好きか…か」
八幡「だいたい、わかってるんだけどな…」
八幡「俺のこと、想ってくれてたのは…由比ヶ浜か」
八幡「まあ、今から考えればいっぱいそれっぽいことあったしね」
八幡「夏祭りの最後とか、文化祭でも意味ありげなこと言ってたし」
八幡「雪ノ下は…」
八幡「たくさん罵詈雑言言われましたね」
八幡「クリスマスとかでは、いい雰囲気になったりもしたか」
295: 2015/11/11(水) 12:56:07.39
八幡「しかし、陽乃さんはあれは恋じゃないとか」
八幡「…依存なのは間違いなかったよな」
八幡「雪ノ下……」
校門
彼氏2「雪乃さん」
雪乃「待たせたかしら?」
彼氏2「そんなことはない、と言うのが定石らしい」
雪乃「話してしまったら意味ないと思うのだけれど」
彼氏2「あ…すまない…」
雪乃「くす、別に構わないわ。帰りましょうか」
彼氏2「ああ」
街中
彼氏1「由比ヶ浜さん、どっか寄ってく?それとももう帰ろうか?」
結衣「う~ん、どうしよっか…」
八幡「…依存なのは間違いなかったよな」
八幡「雪ノ下……」
校門
彼氏2「雪乃さん」
雪乃「待たせたかしら?」
彼氏2「そんなことはない、と言うのが定石らしい」
雪乃「話してしまったら意味ないと思うのだけれど」
彼氏2「あ…すまない…」
雪乃「くす、別に構わないわ。帰りましょうか」
彼氏2「ああ」
街中
彼氏1「由比ヶ浜さん、どっか寄ってく?それとももう帰ろうか?」
結衣「う~ん、どうしよっか…」
297: 2015/11/11(水) 13:04:02.76
彼氏1「よかったら、ご飯だけでも奢るけど」
結衣「ええ、いいよそんな…割り勘で」
彼氏1「こういうのは奢らせてよ、彼氏の特権みたいなものだしさ」
結衣「え、そ、そう?」
彼氏1「じゃあ、そこの店でもいいかな?スパゲティ専門店だけど」
結衣「うん、大丈夫だよ」
スパゲティ屋
彼氏1「どう?味は?」
結衣「おいしいっ!ここ、入ったことなかったけど、こんなに良いお店だったんだ」
彼氏1「今度友達と来たら?三浦さんとか、葉山とか」
結衣「うんっ、優美子喜ぶよっ」
結衣「ええ、いいよそんな…割り勘で」
彼氏1「こういうのは奢らせてよ、彼氏の特権みたいなものだしさ」
結衣「え、そ、そう?」
彼氏1「じゃあ、そこの店でもいいかな?スパゲティ専門店だけど」
結衣「うん、大丈夫だよ」
スパゲティ屋
彼氏1「どう?味は?」
結衣「おいしいっ!ここ、入ったことなかったけど、こんなに良いお店だったんだ」
彼氏1「今度友達と来たら?三浦さんとか、葉山とか」
結衣「うんっ、優美子喜ぶよっ」
298: 2015/11/11(水) 13:10:55.92
彼氏1「あとは…比企谷か」
結衣「あ、ヒッキーのこと知ってるんだ?」
彼氏1「結構有名だろ」
結衣「あはは、かもねぇ~…」
彼氏1「しかし…最近、離れてるように見えるんだけど」
結衣「そうかな?別に離れてるなんてことは…」
結衣「奉仕部はもうないし…自然に会う機会減ったかな…この前、ゆきのんとヒッキーとでご飯に行ったけど」
彼氏1「奉仕部か、凄い部活だよねあれ…他人のお願い聞くっていうのは」
結衣「良く考えるとそうかも」
彼氏1「葉山が凄いって言ってたし、比企谷は凄いんだろうな」
結衣「うん、凄いかな。普段は挙動不審だったりするけど」
結衣「あ、ヒッキーのこと知ってるんだ?」
彼氏1「結構有名だろ」
結衣「あはは、かもねぇ~…」
彼氏1「しかし…最近、離れてるように見えるんだけど」
結衣「そうかな?別に離れてるなんてことは…」
結衣「奉仕部はもうないし…自然に会う機会減ったかな…この前、ゆきのんとヒッキーとでご飯に行ったけど」
彼氏1「奉仕部か、凄い部活だよねあれ…他人のお願い聞くっていうのは」
結衣「良く考えるとそうかも」
彼氏1「葉山が凄いって言ってたし、比企谷は凄いんだろうな」
結衣「うん、凄いかな。普段は挙動不審だったりするけど」
299: 2015/11/11(水) 13:16:35.09
彼氏1「おいおい、それはひどいだろ」
結衣「でも、いざという時はすっごい頼りになるよっ!」
彼氏1「む…比企谷は頼りになる…か」
結衣「うんっ」
彼氏1「お、俺だって負けてないからね?ちゃんと由比ヶ浜さんのこと守るしっ」
結衣「あ、ごめん…そういうつもりじゃ」
彼氏1「いや、俺は負けないよっ!」
結衣「なにこのノリ?」
…
雪乃「ここまでで大丈夫よ、ありがとう」
彼氏2「そうか…じゃあ…」
スッ
雪乃「その手は…なに?」
彼氏2「なんというか…握手?」
雪乃「握手ね…はいっ」ガシっ
結衣「でも、いざという時はすっごい頼りになるよっ!」
彼氏1「む…比企谷は頼りになる…か」
結衣「うんっ」
彼氏1「お、俺だって負けてないからね?ちゃんと由比ヶ浜さんのこと守るしっ」
結衣「あ、ごめん…そういうつもりじゃ」
彼氏1「いや、俺は負けないよっ!」
結衣「なにこのノリ?」
…
雪乃「ここまでで大丈夫よ、ありがとう」
彼氏2「そうか…じゃあ…」
スッ
雪乃「その手は…なに?」
彼氏2「なんというか…握手?」
雪乃「握手ね…はいっ」ガシっ
300: 2015/11/11(水) 13:23:26.58
彼氏2「…」
雪乃「なんだか、お互い恋愛には慣れてないわね」
彼氏2「確かに…まだまだ」
雪乃「あなたが告白してきた時は、驚いたわ」
彼氏2「恥ずかしいな」
雪乃「私のどこを好きになったと言ってたかしら」
彼氏2「蒸し返すのか…」
雪乃「いいじゃない」
彼氏2「俺は…1年前から、君に憧れていた」
彼氏2「儚げな表情に心を奪われた…それだけだ…」
雪乃「一目ぼれということね」
彼氏2「すまない、きっかけはそうだ…少し話す機会がほしくて奉仕部に行こうとも思っていたが…行けなかった」
雪乃「なんだか、お互い恋愛には慣れてないわね」
彼氏2「確かに…まだまだ」
雪乃「あなたが告白してきた時は、驚いたわ」
彼氏2「恥ずかしいな」
雪乃「私のどこを好きになったと言ってたかしら」
彼氏2「蒸し返すのか…」
雪乃「いいじゃない」
彼氏2「俺は…1年前から、君に憧れていた」
彼氏2「儚げな表情に心を奪われた…それだけだ…」
雪乃「一目ぼれということね」
彼氏2「すまない、きっかけはそうだ…少し話す機会がほしくて奉仕部に行こうとも思っていたが…行けなかった」
301: 2015/11/11(水) 13:27:28.28
彼氏2「彼がいたからな…」
雪乃「誰かしら?比企谷くん?」
彼氏2「ああ、とても楽しそうに見えたよ」
雪乃「な、なにを言ってるのかしら…」
彼氏2「しかし…噂で、付き合っていないことがわかって…奉仕部も引退ということがわかり…」
彼氏2「勇気を出して告白したというとだ…」
雪乃「そう…」
彼氏2「歪な動機で申し訳ないが」
雪乃「いえ、そんなことはないわ…告白してこない人よりはよっぽどね」
彼氏2「…?そうか…?」
雪乃「ええ、それではまた明日ね」
雪乃「誰かしら?比企谷くん?」
彼氏2「ああ、とても楽しそうに見えたよ」
雪乃「な、なにを言ってるのかしら…」
彼氏2「しかし…噂で、付き合っていないことがわかって…奉仕部も引退ということがわかり…」
彼氏2「勇気を出して告白したというとだ…」
雪乃「そう…」
彼氏2「歪な動機で申し訳ないが」
雪乃「いえ、そんなことはないわ…告白してこない人よりはよっぽどね」
彼氏2「…?そうか…?」
雪乃「ええ、それではまた明日ね」
302: 2015/11/11(水) 13:33:28.52
次の日
戸塚「おはよう、八幡っ」
八幡「おう、戸塚」
戸塚「ねえ、八幡さ…ちょっと見た目変わった?」
八幡「髪の毛切って、ワックスつけただけだぞ」
戸塚「ちょっとおしゃれになってる気がする、八幡って二枚目だから余計に映えるっていうか」
八幡「戸塚に褒められた…」
戸塚「え?」
八幡「あ、いや…これ、葉山の受け売りだけどな」
戸塚「行動してみたんだ?」
八幡「まだどうするか、わからないけどな」
戸塚「おはよう、八幡っ」
八幡「おう、戸塚」
戸塚「ねえ、八幡さ…ちょっと見た目変わった?」
八幡「髪の毛切って、ワックスつけただけだぞ」
戸塚「ちょっとおしゃれになってる気がする、八幡って二枚目だから余計に映えるっていうか」
八幡「戸塚に褒められた…」
戸塚「え?」
八幡「あ、いや…これ、葉山の受け売りだけどな」
戸塚「行動してみたんだ?」
八幡「まだどうするか、わからないけどな」
312: 2015/11/11(水) 22:11:05.72
戸塚「告白はするの?」
八幡「それする
八幡「それする
314: 2015/11/11(水) 22:16:44.80
八幡「それする為に、見た目とか変えたわけだしな」
八幡「正直、全く無意味だけど…あれだ」
戸塚「自信にするため…だよね」
八幡「そんなところだな…」
戸塚「でもさ、誰に告白するつもりなの?」
八幡「それは」
戸塚「両方とも奪うとか考えてるの?」
八幡「まさか…そんなわけないだろ」
戸塚「そっか…でも、もう決めてるんだね?」
八幡「どっちっていうか…」
戸塚「?」
八幡「正直、全く無意味だけど…あれだ」
戸塚「自信にするため…だよね」
八幡「そんなところだな…」
戸塚「でもさ、誰に告白するつもりなの?」
八幡「それは」
戸塚「両方とも奪うとか考えてるの?」
八幡「まさか…そんなわけないだろ」
戸塚「そっか…でも、もう決めてるんだね?」
八幡「どっちっていうか…」
戸塚「?」
315: 2015/11/11(水) 22:26:26.79
奉仕部
八幡「なあ…」
優美子「なに?」
葉山「なんだい?」
八幡「なんでここにいんの?」
優美子「あんたの行く末、見届けようと思って」
葉山「決行日は近いと踏んでるんだが」
八幡「…」
葉山「いろはも心配していたぞ」
八幡「お前、話してんの?この話…」
葉山「ははは」
八幡「ははは、じゃねぇよ…」
八幡「なあ…」
優美子「なに?」
葉山「なんだい?」
八幡「なんでここにいんの?」
優美子「あんたの行く末、見届けようと思って」
葉山「決行日は近いと踏んでるんだが」
八幡「…」
葉山「いろはも心配していたぞ」
八幡「お前、話してんの?この話…」
葉山「ははは」
八幡「ははは、じゃねぇよ…」
317: 2015/11/11(水) 22:32:41.03
優美子「で?どっちに告白すんの?」
八幡「…由比ヶ浜」
葉山「へえ、いいじゃないか」
優美子「雪ノ下さんじゃなくて、ほっとしたとか?」
葉山「いや…優美子。それは飛躍しすぎだよ…」
八幡「…」
ガラ
雪乃「あら、意外なメンバーが集まってるのね」
八幡「雪ノ下…」
雪乃「?どうしたの?」
八幡「なんでここに?」
八幡「…由比ヶ浜」
葉山「へえ、いいじゃないか」
優美子「雪ノ下さんじゃなくて、ほっとしたとか?」
葉山「いや…優美子。それは飛躍しすぎだよ…」
八幡「…」
ガラ
雪乃「あら、意外なメンバーが集まってるのね」
八幡「雪ノ下…」
雪乃「?どうしたの?」
八幡「なんでここに?」
318: 2015/11/11(水) 22:35:48.20
雪乃「あなたが、部活が終わった今でもここに来ていると聞いてたから」
雪乃「少し寄ってみたのよ」
八幡「マジか…」
葉山「やあ、こんにちは」
優美子「彼氏はいいの?」
雪乃「そんなに四六時中いるのが彼氏というわけでもないでしょ」
雪乃「今日は帰ってもらったわ」
八幡「…じゃあ、ちょっと、話できないか?」
雪乃「いいけれど…」
雪乃「少し寄ってみたのよ」
八幡「マジか…」
葉山「やあ、こんにちは」
優美子「彼氏はいいの?」
雪乃「そんなに四六時中いるのが彼氏というわけでもないでしょ」
雪乃「今日は帰ってもらったわ」
八幡「…じゃあ、ちょっと、話できないか?」
雪乃「いいけれど…」
319: 2015/11/11(水) 22:41:15.29
葉山「俺たちは先に帰るよ、じゃあね」
優美子「んじゃ」
ガラガラ
雪乃「それで…話というのはなにかしら?」
雪乃「わざわざ二人を帰したのだから、重要な話なんでしょう?」
八幡「重要、そうかも」
雪乃「…ちょっと、身の危険を感じたのだけれど…」
八幡「おい…」
雪乃「冗談よ」
八幡「久しぶりのやり取りだな」
雪乃「そうかもしれないわね」
優美子「んじゃ」
ガラガラ
雪乃「それで…話というのはなにかしら?」
雪乃「わざわざ二人を帰したのだから、重要な話なんでしょう?」
八幡「重要、そうかも」
雪乃「…ちょっと、身の危険を感じたのだけれど…」
八幡「おい…」
雪乃「冗談よ」
八幡「久しぶりのやり取りだな」
雪乃「そうかもしれないわね」
320: 2015/11/11(水) 22:45:19.19
八幡「それで、本題だけどな」
雪乃「ええ」
八幡「今は、楽しいか?色々」
雪乃「…?彼氏との仲がということ?」
八幡「そうとってくれてもいい」
雪乃「回りくどいわね」
八幡「慣れてないの」
雪乃「女の子みたいな言い方はやめて、気持ち悪いわ」
八幡「…とにかく」
雪乃「…そうね、楽しいわね」
雪乃「ええ」
八幡「今は、楽しいか?色々」
雪乃「…?彼氏との仲がということ?」
八幡「そうとってくれてもいい」
雪乃「回りくどいわね」
八幡「慣れてないの」
雪乃「女の子みたいな言い方はやめて、気持ち悪いわ」
八幡「…とにかく」
雪乃「…そうね、楽しいわね」
321: 2015/11/11(水) 22:47:26.02
八幡「……」
雪乃「彼、とても不器用なのよ恋愛の面では特に」
雪乃「そういうところは私と似てるかもしれないわね」
八幡「野球ばかりしてきたからってやつか」
雪乃「そうよ…そういうところが愛おしく思えてしまうわね」
八幡「そうか…」
雪乃「…あなたとの関係は…
雪乃「彼、とても不器用なのよ恋愛の面では特に」
雪乃「そういうところは私と似てるかもしれないわね」
八幡「野球ばかりしてきたからってやつか」
雪乃「そうよ…そういうところが愛おしく思えてしまうわね」
八幡「そうか…」
雪乃「…あなたとの関係は…
322: 2015/11/11(水) 22:52:58.11
雪乃「恋人関係と誤解されてたみたいだけど」
八幡「おいおい、なんだよそれ…違うだろ」
雪乃「ええ、まさに迷惑極まりないことだわ。腹立たしい」
八幡「そこまで言いますかね」
雪乃「ふふ、冗談よ」
八幡「……冗談かよ」
雪乃「安心したの?」
八幡「別に」
雪乃「まあ、いいわ。あなたとの仲は…そうね、依存だったわね、私の一方的な」
八幡「そうだったな」
雪乃「あなたはとても頼りになったわ…だから、寄りかかってしまった…」
雪乃「それに代えて、今の彼はそんな頼りがいなんてないけれど…」
雪乃「同じ地平を歩けるような気がするわ」
八幡「おいおい、なんだよそれ…違うだろ」
雪乃「ええ、まさに迷惑極まりないことだわ。腹立たしい」
八幡「そこまで言いますかね」
雪乃「ふふ、冗談よ」
八幡「……冗談かよ」
雪乃「安心したの?」
八幡「別に」
雪乃「まあ、いいわ。あなたとの仲は…そうね、依存だったわね、私の一方的な」
八幡「そうだったな」
雪乃「あなたはとても頼りになったわ…だから、寄りかかってしまった…」
雪乃「それに代えて、今の彼はそんな頼りがいなんてないけれど…」
雪乃「同じ地平を歩けるような気がするわ」
324: 2015/11/11(水) 22:56:24.73
八幡「そうか、わかった…大切にな今の関係」
雪乃「ええ、ありがとう」
八幡「陽乃さんに突っこまれるかもしれないからな」
雪乃「姉さんには内緒にしてるのだけど、もう知られてるのかしら…」
八幡「どうかな…時間とらせて悪かったな」
雪乃「いえ、大丈夫よ。あなたは…由比ヶ浜さんと話しに行くの?」
八幡「ま、まあ…」
雪乃「そう、がんばってね」
八幡「おう…ありがとな」
雪乃「ええ、ありがとう」
八幡「陽乃さんに突っこまれるかもしれないからな」
雪乃「姉さんには内緒にしてるのだけど、もう知られてるのかしら…」
八幡「どうかな…時間とらせて悪かったな」
雪乃「いえ、大丈夫よ。あなたは…由比ヶ浜さんと話しに行くの?」
八幡「ま、まあ…」
雪乃「そう、がんばってね」
八幡「おう…ありがとな」
325: 2015/11/11(水) 23:04:56.71
校門
結衣「ふんふんふふ~~んっ」
八幡「…おう」
結衣「あれ、ヒッキー?まだ帰ってなかったんだ?」
八幡「まあな…お前は?」
結衣「あたしも教室で姫菜と話してたら遅くなって…」
八幡「帰り、一人か?」
結衣「うん、途中まで一緒に行こうか?」
八幡「彼氏は大丈夫なのか?」
結衣「先に帰ってるよ」
八幡「そうか…」
結衣「ふんふんふふ~~んっ」
八幡「…おう」
結衣「あれ、ヒッキー?まだ帰ってなかったんだ?」
八幡「まあな…お前は?」
結衣「あたしも教室で姫菜と話してたら遅くなって…」
八幡「帰り、一人か?」
結衣「うん、途中まで一緒に行こうか?」
八幡「彼氏は大丈夫なのか?」
結衣「先に帰ってるよ」
八幡「そうか…」
349: 2015/11/15(日) 11:59:14.60
スタスタ カラカラ
八幡「なんだか…」
結衣「なんだか久し振りだよね、こうしてヒッキーと歩くの」
八幡「そうかもな、いつ以来だっけ」
結衣「うーん、もう覚えてないけど…」
八幡「生徒会長選挙の時とかはあったか」
結衣「あはは、あったね~」
八幡「…」
結衣「あんまり思い出したくはないけどさ…」
八幡「いい思ひ出じゃなかったか?」
結衣「えっ?」
八幡「なんだか…」
結衣「なんだか久し振りだよね、こうしてヒッキーと歩くの」
八幡「そうかもな、いつ以来だっけ」
結衣「うーん、もう覚えてないけど…」
八幡「生徒会長選挙の時とかはあったか」
結衣「あはは、あったね~」
八幡「…」
結衣「あんまり思い出したくはないけどさ…」
八幡「いい思ひ出じゃなかったか?」
結衣「えっ?」
351: 2015/11/15(日) 12:03:52.74
八幡「ああいう喧嘩?じゃないけど、微妙な空気も」
八幡「今はいい思い出かもな」
結衣「ヒッキー…まさか、ヒッキーがそんなこと言うなんてね」
結衣「変えたのって見た目だけじゃないんだ?」
八幡「これはまあ……色々と」
結衣「色々?なに?」
八幡「……」
結衣「ヒッキー?」
八幡「由比ヶ浜に告白しようかと…」
結衣「……」
結衣「…え」
八幡「今はいい思い出かもな」
結衣「ヒッキー…まさか、ヒッキーがそんなこと言うなんてね」
結衣「変えたのって見た目だけじゃないんだ?」
八幡「これはまあ……色々と」
結衣「色々?なに?」
八幡「……」
結衣「ヒッキー?」
八幡「由比ヶ浜に告白しようかと…」
結衣「……」
結衣「…え」
352: 2015/11/15(日) 12:09:45.72
結衣「こ、告白…」
八幡「ああ…いまさら過ぎるけど…」
結衣「そ、そうだよ…」
結衣「あたし達は傷つかない為に、そういうのはなしにしようって…」
結衣「そうなったじゃん…」
八幡「悪いな、わかってたつもりだったけど…」
結衣「あ、あたし…彼氏もいるのに…」
八幡「最低なことしてるのはわかってるけど…」
八幡「理屈じゃなくてな…」
結衣「ヒッキー……」
八幡「ああ…いまさら過ぎるけど…」
結衣「そ、そうだよ…」
結衣「あたし達は傷つかない為に、そういうのはなしにしようって…」
結衣「そうなったじゃん…」
八幡「悪いな、わかってたつもりだったけど…」
結衣「あ、あたし…彼氏もいるのに…」
八幡「最低なことしてるのはわかってるけど…」
八幡「理屈じゃなくてな…」
結衣「ヒッキー……」
354: 2015/11/15(日) 13:40:00.15
八幡「由比ヶ浜…」
結衣「は、はい…」
八幡「あ…その…」
結衣「ずるいよ、ヒッキーは…」
八幡「…」
結衣「本当はずっと前から気づいてたよね?あたしの気持ち」
八幡「去年の夏祭りとかな…」
結衣「うん、あの頃からずっとだよ…」
八幡「由比ヶ浜、お前…」
結衣「もしのさ、あの頃にお互いに気持ちぶつけて…」
結衣「付き合っていたら、一番よかったかもね…」
結衣「は、はい…」
八幡「あ…その…」
結衣「ずるいよ、ヒッキーは…」
八幡「…」
結衣「本当はずっと前から気づいてたよね?あたしの気持ち」
八幡「去年の夏祭りとかな…」
結衣「うん、あの頃からずっとだよ…」
八幡「由比ヶ浜、お前…」
結衣「もしのさ、あの頃にお互いに気持ちぶつけて…」
結衣「付き合っていたら、一番よかったかもね…」
355: 2015/11/15(日) 13:44:09.87
結衣「ゆきのんだって…諦めがついたと思う…あの頃なら」
八幡「あのあと色々あったしな」
結衣「うん…それで今でしょ?」
八幡「…すまん」
結衣「本気なんだ?ヒッキーは」
八幡「そうだな…遅すぎるけど…由比ヶ浜の気持ちに答えたい…」
結衣「あたしがまだヒッキーのこと好きだと思ってるんだ?」
八幡「あのあと色々あったしな」
結衣「うん…それで今でしょ?」
八幡「…すまん」
結衣「本気なんだ?ヒッキーは」
八幡「そうだな…遅すぎるけど…由比ヶ浜の気持ちに答えたい…」
結衣「あたしがまだヒッキーのこと好きだと思ってるんだ?」
356: 2015/11/15(日) 13:48:40.42
結衣「自信家になったね、ヒッキー」
八幡「……」
結衣「それくらい強引に、去年来てくれればさ…」
結衣「今だったら、大切な人傷つけちゃうよ」
八幡「俺は…殴られてもいい」
結衣「…あたしが決着つけるし…ヒッキーは何もしないでよ」
八幡「由比ヶ浜…でも」
結衣「ヒッキー、こういう時は自分のこと必要以上に悪く言いそうだし」
八幡「…」
結衣「…帰ろ」
八幡「おう…」
スタスタ カラカラ
八幡「……」
結衣「それくらい強引に、去年来てくれればさ…」
結衣「今だったら、大切な人傷つけちゃうよ」
八幡「俺は…殴られてもいい」
結衣「…あたしが決着つけるし…ヒッキーは何もしないでよ」
八幡「由比ヶ浜…でも」
結衣「ヒッキー、こういう時は自分のこと必要以上に悪く言いそうだし」
八幡「…」
結衣「…帰ろ」
八幡「おう…」
スタスタ カラカラ
357: 2015/11/15(日) 13:52:24.68
次の日
彼氏1「…」
結衣「……」
彼氏1「な、なんで…?別れてくれなんて…」
彼氏1「俺…不快なことしちゃってた?」
結衣「ううん、そんなことないよ❗」
結衣「ただ…」
彼氏1「ただ?」
結衣「ヒッキー…比企谷くんに告白されて」
彼氏1「比企谷に…?そんな…」
彼氏1「…」
結衣「……」
彼氏1「な、なんで…?別れてくれなんて…」
彼氏1「俺…不快なことしちゃってた?」
結衣「ううん、そんなことないよ❗」
結衣「ただ…」
彼氏1「ただ?」
結衣「ヒッキー…比企谷くんに告白されて」
彼氏1「比企谷に…?そんな…」
359: 2015/11/15(日) 14:18:35.09
彼氏1「比企谷と由比ヶ浜さんは長く部活を共にしたんだろうけど…」
結衣「うん…」
彼氏1「でも…なんで今頃…」
結衣「本当に…ごめんなさい、本当に…」
彼氏1「俺じゃ駄目か?由比ヶ浜さんのこと絶対泣かせたりしないし❗」
結衣「…」
彼氏1「……」
結衣「ヒッキーが告白してくれた時…」
結衣「やっぱり、嬉しかったんだ…」
彼氏1「…!」
結衣「その時わかったんだ…あたし、まだヒッキーが好きなんだって」
彼氏1「由比ヶ浜さん…くそう…」
結衣「うん…」
彼氏1「でも…なんで今頃…」
結衣「本当に…ごめんなさい、本当に…」
彼氏1「俺じゃ駄目か?由比ヶ浜さんのこと絶対泣かせたりしないし❗」
結衣「…」
彼氏1「……」
結衣「ヒッキーが告白してくれた時…」
結衣「やっぱり、嬉しかったんだ…」
彼氏1「…!」
結衣「その時わかったんだ…あたし、まだヒッキーが好きなんだって」
彼氏1「由比ヶ浜さん…くそう…」
360: 2015/11/15(日) 14:23:35.42
彼氏1「わかった…由比ヶ浜さんがそう望むなら…」
結衣「ありがとう…」
彼氏1「ただし、比企谷にちゃんと言っといてよ」
結衣「え?」
彼氏1「由比ヶ浜さんを泣かせたら、俺が殴りに行くって」
結衣「うん、伝えておくねっ」
彼氏1「じゃあ、俺はもう行くから、さよなら」
結衣「はい…本当に…ありがとう」
スタスタ
結衣「ありがとう…」
彼氏1「ただし、比企谷にちゃんと言っといてよ」
結衣「え?」
彼氏1「由比ヶ浜さんを泣かせたら、俺が殴りに行くって」
結衣「うん、伝えておくねっ」
彼氏1「じゃあ、俺はもう行くから、さよなら」
結衣「はい…本当に…ありがとう」
スタスタ
367: 2015/11/15(日) 17:52:45.68
八幡「今日も俺だけか」
隼人「なに言ってるんだ、俺もいるじゃないか」
八幡「部員の話してんの」
隼人「そういうことか」
隼人「確かに俺は部員じゃないが…」
隼人「こうして、君の話を聞いてあげてるじゃないか」
八幡「誰も頼んでないっての」
隼人「俺たちが3年に上がってもう半年か」
隼人「雪ノ下さんも結衣も、あまり来てないようだけど」
八幡「俺だけ、平塚先生の命令で強制出席ですよ?」
368: 2015/11/15(日) 17:53:29.07
隼人「それも醍醐味じゃないか。静かに受験に備えられる」
八幡「それはあるけど」
隼人「君は地元から出ないのか?」
八幡「…一応、関西の方の大学も受けるかも」
隼人「国公立かい?なんでまた関西なんだ?」
八幡「大阪市内の車いらずの生活をしたい」
隼人「全く意味がわからない」
八幡「就職したときの話だ」
隼人「大阪市内の就職なら車持たなくて済むかもっていうことかい?」
八幡「それはあるけど」
隼人「君は地元から出ないのか?」
八幡「…一応、関西の方の大学も受けるかも」
隼人「国公立かい?なんでまた関西なんだ?」
八幡「大阪市内の車いらずの生活をしたい」
隼人「全く意味がわからない」
八幡「就職したときの話だ」
隼人「大阪市内の就職なら車持たなくて済むかもっていうことかい?」
374: 2015/11/16(月) 15:55:04.83
…
結衣「ヒッキーっ」
八幡「由比ヶ浜、おう」
結衣「んも~、もうちょっと嬉しそうにしてよ」
八幡「いや…よく考えたら、すげぇ似合わないことしたなって…」
八幡「なんかもう、悶え苦しんだからね…」
結衣「そうなんだ…でも、嬉しかったよ」
八幡「お、おう…」
結衣「すっごい迷惑かけちゃったけど…」
八幡「彼氏にな」
結衣「うん…」
結衣「ヒッキーっ」
八幡「由比ヶ浜、おう」
結衣「んも~、もうちょっと嬉しそうにしてよ」
八幡「いや…よく考えたら、すげぇ似合わないことしたなって…」
八幡「なんかもう、悶え苦しんだからね…」
結衣「そうなんだ…でも、嬉しかったよ」
八幡「お、おう…」
結衣「すっごい迷惑かけちゃったけど…」
八幡「彼氏にな」
結衣「うん…」
375: 2015/11/16(月) 16:03:04.13
結衣「でもさ、ヒッキーがこれから帳消しにしてくれるよね?」
八幡「何をもって帳消しになるかわからんけどな」
八幡「まあ頑張る…」
結衣「うん、期待してるよヒッキーっ」
結衣「じゃあ、帰ろ」
八幡「おう…」
八幡「…あの、手を…」
結衣「………うん」ギュウ
雪乃「なんだか、微笑ましいわね」
彼氏2「雪乃さん、本当に俺でいいのか?」
雪乃「あら、なんのことかしら?」
彼氏2「…いや、なんでもない」
雪乃「ええ、帰りましょう」
彼氏2「ああ」
彼氏2「雪乃さん」
雪乃「何かしら?」
彼氏2「今は奉仕部を優先してくれても問題ないが」
雪乃「……ありがとう」
八幡「何をもって帳消しになるかわからんけどな」
八幡「まあ頑張る…」
結衣「うん、期待してるよヒッキーっ」
結衣「じゃあ、帰ろ」
八幡「おう…」
八幡「…あの、手を…」
結衣「………うん」ギュウ
雪乃「なんだか、微笑ましいわね」
彼氏2「雪乃さん、本当に俺でいいのか?」
雪乃「あら、なんのことかしら?」
彼氏2「…いや、なんでもない」
雪乃「ええ、帰りましょう」
彼氏2「ああ」
彼氏2「雪乃さん」
雪乃「何かしら?」
彼氏2「今は奉仕部を優先してくれても問題ないが」
雪乃「……ありがとう」
377: 2015/11/16(月) 16:06:25.38
結衣「そういえば、ゆきのんだけど」
八幡「ん?どうかしたか?」
結衣「今、野球部の人と付き合ってるよね」
八幡「そうだな」
結衣「どうなんだろう…」
雪乃「あら、由比ヶ浜さんに心配されることではないわ」
結衣「ゆきのんっ」
八幡「急に現れるなよ…」
八幡「ん?どうかしたか?」
結衣「今、野球部の人と付き合ってるよね」
八幡「そうだな」
結衣「どうなんだろう…」
雪乃「あら、由比ヶ浜さんに心配されることではないわ」
結衣「ゆきのんっ」
八幡「急に現れるなよ…」
378: 2015/11/16(月) 16:12:47.69
雪乃「仲良く手を繋いでるわね」
結衣「あう…」
八幡「…離すか」
雪乃「別に離すことないでしょう、恋人同士なんだし」
結衣「う、うん…そうだよねっ」
八幡「なんか勇気付けられてるし」
雪乃「私の方は問題ないけれど、あなた達はどうなの?」
八幡「まだこれからだよ」
結衣「うん、でも幸せになるし」
雪乃「まるで結婚するみたいね」
結衣「ええ…あ、い、いや…」
八幡「とにかく、これからだっての」
結衣「あう…」
八幡「…離すか」
雪乃「別に離すことないでしょう、恋人同士なんだし」
結衣「う、うん…そうだよねっ」
八幡「なんか勇気付けられてるし」
雪乃「私の方は問題ないけれど、あなた達はどうなの?」
八幡「まだこれからだよ」
結衣「うん、でも幸せになるし」
雪乃「まるで結婚するみたいね」
結衣「ええ…あ、い、いや…」
八幡「とにかく、これからだっての」
380: 2015/11/16(月) 16:20:53.97
雪乃「そう、応援するわ」
結衣「ありがとう、ゆきのん」
八幡「…3人揃ってるな」
雪乃「そうね、またどこかで夕食でもどうかしら?」
八幡「彼氏は?」
雪乃「ちゃんと了解はとってあるわ」
八幡「なら、行くか」
結衣「うん、しゅっぱ~~~つ」
雪乃「なんだか、以前の雰囲気に戻ったわね…」
八幡「そうだな…戻るのも悪くない気がする」
雪乃「ふふ、そうかもしれないわね」
八幡(戻って由比ヶ浜と付き合えた…)
八幡(進む為の後退なら、それも正解だよな)
八幡「これが、俺が行動して得た結果か、悪くないな」
結衣「ヒッキー?どうしたの?」
八幡「いや、なんでもない、行くか」
結衣「うんっ」
おわり
結衣「ありがとう、ゆきのん」
八幡「…3人揃ってるな」
雪乃「そうね、またどこかで夕食でもどうかしら?」
八幡「彼氏は?」
雪乃「ちゃんと了解はとってあるわ」
八幡「なら、行くか」
結衣「うん、しゅっぱ~~~つ」
雪乃「なんだか、以前の雰囲気に戻ったわね…」
八幡「そうだな…戻るのも悪くない気がする」
雪乃「ふふ、そうかもしれないわね」
八幡(戻って由比ヶ浜と付き合えた…)
八幡(進む為の後退なら、それも正解だよな)
八幡「これが、俺が行動して得た結果か、悪くないな」
結衣「ヒッキー?どうしたの?」
八幡「いや、なんでもない、行くか」
結衣「うんっ」
おわり
381: 2015/11/16(月) 16:23:09.90
ありがとうございました
引用元: 八幡「奉仕部形骸化」
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります