23: 2010/08/27(金) 22:39:32.35
下駄箱にて
紬「おはよう、いちごちゃん」
いちご「……おはよ」
律「よっす、いちご」
いちご「……おはよ」
律「なんか相変わらずテンションが低いよな。ちったあムギみたいに笑えばいいのに。なあ、ムギ」
紬「そう? 私はいちごちゃんみたいにいつでも凛々しい表情でいられるの素敵だと思うけど」
いちご「どういうこと?」
紬「私、いつもみんなからぽわぽわしてるって言われるから」
いちご「ぽわぽわ……」
律「ぽわぽわしてないムギなんて想像できないもんな」
紬「おはよう、いちごちゃん」
いちご「……おはよ」
律「よっす、いちご」
いちご「……おはよ」
律「なんか相変わらずテンションが低いよな。ちったあムギみたいに笑えばいいのに。なあ、ムギ」
紬「そう? 私はいちごちゃんみたいにいつでも凛々しい表情でいられるの素敵だと思うけど」
いちご「どういうこと?」
紬「私、いつもみんなからぽわぽわしてるって言われるから」
いちご「ぽわぽわ……」
律「ぽわぽわしてないムギなんて想像できないもんな」
28: 2010/08/27(金) 22:47:07.77
紬「ふふ、ぽわぽわ~」
いちご「……」
律「さっさと教室行こううぜー」
紬「はいはーい」
ぱさっ
いちご「あ、落ちた」
律「? なにが?」
いちご「……琴吹さんから」
紬「私?……あ、本当だ。ハンカチ落としてる。ありがとうね、いちごちゃん」
いちご「……べつに」
いちご「……」
律「さっさと教室行こううぜー」
紬「はいはーい」
ぱさっ
いちご「あ、落ちた」
律「? なにが?」
いちご「……琴吹さんから」
紬「私?……あ、本当だ。ハンカチ落としてる。ありがとうね、いちごちゃん」
いちご「……べつに」
30: 2010/08/27(金) 22:55:17.61
昼休みにて
いちご「購買、混んでる……」
紬「いちごちゃんだ」
いちご「琴吹さん……」
紬「私、購買でパンを買うのが夢だったの」
いちご「聞いてない」
紬「本当はたまたまお弁当を忘れただけなんだけどね」
いちご「聞いてない」
紬「オススメのパン、なにがいいかな?」
いちご(……)
いちご「それなら……」
いちご「購買、混んでる……」
紬「いちごちゃんだ」
いちご「琴吹さん……」
紬「私、購買でパンを買うのが夢だったの」
いちご「聞いてない」
紬「本当はたまたまお弁当を忘れただけなんだけどね」
いちご「聞いてない」
紬「オススメのパン、なにがいいかな?」
いちご(……)
いちご「それなら……」
33: 2010/08/27(金) 23:01:12.44
紬「これが購買のパン……とてもおいしそうね……」
いちご「そう?」
紬「うん、ありがとねいちごちゃん」
いちご「……どういたしまして」
紬「じゃあ教室に戻ろうか」
いちご「……琴吹さんってマイペースってよく言われる?」
紬「ええ。よく言われるわ。すごいね!いちごちゃん」
いちご「べつに」
紬「ところでひとつ思ったんだけど……」
いちご「?」
紬「その琴吹さんっていう呼び方よりムギって呼んでくれたほうがうれしいなあ」
いちご「……」
34: 2010/08/27(金) 23:07:34.86
いちご「なんで?」
紬「え?」
いちご「なんでムギなの?」
紬「どういうこと?」
いちご「『つむぎ』じゃなくて『ムギ』なの?」
紬「……なんでだろ?」
いちご「……変なの」
紬「変?」
いちご「奇妙」
紬「きみょー?」
いちご「変わり者」
紬「そうかしら? よくわからないわ」
紬「え?」
いちご「なんでムギなの?」
紬「どういうこと?」
いちご「『つむぎ』じゃなくて『ムギ』なの?」
紬「……なんでだろ?」
いちご「……変なの」
紬「変?」
いちご「奇妙」
紬「きみょー?」
いちご「変わり者」
紬「そうかしら? よくわからないわ」
39: 2010/08/27(金) 23:12:24.02
いちご「……戻る」
紬「あ、待って」
いちご「……」
紬「そういえば私たちってこんなに長く話したのって初めてよね?」
いちご「……そう」
紬「こういうお友達と仲良くなれる機会ってとても素敵だと思うの」
いちご「…………」
紬「あ、それからいちごちゃんは購買には詳しいの? またよかったら一緒にパンを食べに買いに行かない?」
いちご「……私も普段はパンは買わない」
紬「だから時々、ね?」
いちご「……考えておく」
紬「あ、待って」
いちご「……」
紬「そういえば私たちってこんなに長く話したのって初めてよね?」
いちご「……そう」
紬「こういうお友達と仲良くなれる機会ってとても素敵だと思うの」
いちご「…………」
紬「あ、それからいちごちゃんは購買には詳しいの? またよかったら一緒にパンを食べに買いに行かない?」
いちご「……私も普段はパンは買わない」
紬「だから時々、ね?」
いちご「……考えておく」
40: 2010/08/27(金) 23:18:34.15
放課後の音楽室にて
唯「やっぱりおかしいよ」
梓「……なにがですか?」
唯「このショートケーキのいただきを陣取る魂のいちご」
唯「これをなんのためらいもなく食べた和ちゃんは、やっぱりおかしいよ」
律「急にそんなことを言われてもな」
唯「いちごのショートケーキはてっぺんのいちごにすべてがかかっていると思うんだ」
唯「ううん、ショートケーキのいちごがあればケーキはなくても最悪、大丈夫だと思うんだ、わたし」
澪「ケーキがおまけでいちごがメインか」
律「まあ、わからなくもないけど、いったいなにがお前をそんなにいちごに駆り立てるんだ」
唯「決まってるよ、いちごだよ」
梓「ダメですねこれは」
唯「やっぱりおかしいよ」
梓「……なにがですか?」
唯「このショートケーキのいただきを陣取る魂のいちご」
唯「これをなんのためらいもなく食べた和ちゃんは、やっぱりおかしいよ」
律「急にそんなことを言われてもな」
唯「いちごのショートケーキはてっぺんのいちごにすべてがかかっていると思うんだ」
唯「ううん、ショートケーキのいちごがあればケーキはなくても最悪、大丈夫だと思うんだ、わたし」
澪「ケーキがおまけでいちごがメインか」
律「まあ、わからなくもないけど、いったいなにがお前をそんなにいちごに駆り立てるんだ」
唯「決まってるよ、いちごだよ」
梓「ダメですねこれは」
41: 2010/08/27(金) 23:23:51.85
唯「あずにゃんにはまだまだわからない世界だろうね」
梓「一生わからなくていいですよ、そんな世界」
唯「まあ小生意気な! ムギちゃんはわたしの言ってることわかってくれるよね? ね?」
紬「え?」
唯「わたしの話を聞いてないですって!?」
紬「ごめんなさい。ちょっと考えごとしてて」
澪「どうしたムギ? なにか悩みごとか?」
紬「ううん、そんなおおげさなものじゃないの」
律「ムギの悩み事……」
梓「一生わからなくていいですよ、そんな世界」
唯「まあ小生意気な! ムギちゃんはわたしの言ってることわかってくれるよね? ね?」
紬「え?」
唯「わたしの話を聞いてないですって!?」
紬「ごめんなさい。ちょっと考えごとしてて」
澪「どうしたムギ? なにか悩みごとか?」
紬「ううん、そんなおおげさなものじゃないの」
律「ムギの悩み事……」
42: 2010/08/27(金) 23:28:50.61
紬「本当に大したことじゃないの。ただ……」
唯「ただ?」
紬「どうして私って『ムギ』ってあだ名だったのかなと思ったの」
律「なんだそりゃ」
澪「たしかムギが初対面の私と律にムギって呼んでみたいなこと言ってなかったか?」
紬「そう言われてみるとそんな気がする」
唯「わたしは特になにも考えてなかったなあ」
梓「唯先輩がなにも考えていないのはいつものことでは?」
唯「ひどいよ! あずにゃん!」
澪「でもなんでまた急にそんなことを?」
紬「実はね……」
唯「ただ?」
紬「どうして私って『ムギ』ってあだ名だったのかなと思ったの」
律「なんだそりゃ」
澪「たしかムギが初対面の私と律にムギって呼んでみたいなこと言ってなかったか?」
紬「そう言われてみるとそんな気がする」
唯「わたしは特になにも考えてなかったなあ」
梓「唯先輩がなにも考えていないのはいつものことでは?」
唯「ひどいよ! あずにゃん!」
澪「でもなんでまた急にそんなことを?」
紬「実はね……」
44: 2010/08/27(金) 23:36:50.71
律「へえ、いちごがねえ」
紬「私自身、自分のあだ名について深く考えたことなかったから気になっちゃって」
梓「そのいちごという人はどんな人なんですか?」
律「いちごは……なんて言うかなあ」
澪「べつに悪い人じゃないよ。ほら、学園祭前の練習でも体育館貸してくれたし」
梓「ああ、あのクロワッサンみたいな髪型の人ですね」
律「なんでクロワッサンでたとえた?」
梓「すみません、冗談です」
紬「私自身、自分のあだ名について深く考えたことなかったから気になっちゃって」
梓「そのいちごという人はどんな人なんですか?」
律「いちごは……なんて言うかなあ」
澪「べつに悪い人じゃないよ。ほら、学園祭前の練習でも体育館貸してくれたし」
梓「ああ、あのクロワッサンみたいな髪型の人ですね」
律「なんでクロワッサンでたとえた?」
梓「すみません、冗談です」
45: 2010/08/27(金) 23:41:45.69
唯「いちごちゃんってクールでかわいいよねえ」
律「確かにかわいいんだけど、愛想がちょっとな」
澪「私もどちらかと言うと話すの苦手なタイプかも」
律「澪の場合はしゃべることじたいが苦手だろ」
澪「正論すぎて言い返せない」
紬「そうかしら?」
澪「ムギ、否定してくれるのか?」
紬「ごめんなさい、そっちじゃないの」
澪「そうか……」
紬「今日ね、いちごちゃんに私、購買のオススメのパン教えてもらったの」
律「いちごが教えてくれたのか?」
紬「ええ」
律「確かにかわいいんだけど、愛想がちょっとな」
澪「私もどちらかと言うと話すの苦手なタイプかも」
律「澪の場合はしゃべることじたいが苦手だろ」
澪「正論すぎて言い返せない」
紬「そうかしら?」
澪「ムギ、否定してくれるのか?」
紬「ごめんなさい、そっちじゃないの」
澪「そうか……」
紬「今日ね、いちごちゃんに私、購買のオススメのパン教えてもらったの」
律「いちごが教えてくれたのか?」
紬「ええ」
46: 2010/08/27(金) 23:47:35.53
唯「ほほう、それでお昼休みはあんなにご機嫌だったんだね」
紬「あ、わかった?」
唯「もちろんだよ」
紬「またいちごちゃんに購買のパンをオススメしてもらいたいなあ」
律「しかし、いちごのやつがねえ。意外だな。いや、意外じゃないのか」
紬「いちごちゃんはとてもいい子だと思うなあ」
唯「ムギちゃんがそう言うならきっとそうなんだね!」
紬「ええ、また一緒に購買に行けるといいなあ」
紬「あ、わかった?」
唯「もちろんだよ」
紬「またいちごちゃんに購買のパンをオススメしてもらいたいなあ」
律「しかし、いちごのやつがねえ。意外だな。いや、意外じゃないのか」
紬「いちごちゃんはとてもいい子だと思うなあ」
唯「ムギちゃんがそう言うならきっとそうなんだね!」
紬「ええ、また一緒に購買に行けるといいなあ」
47: 2010/08/27(金) 23:54:45.17
朝にて
紬「いってきます」
紬「ん…………」
紬(そういえば普通に朝ごはん用意してもらっちゃった)
紬(パンは今日は買えないなあ)
紬(でもいちごちゃんも普段はお弁当みたいだし)
紬(また、別の機会を待とうかな)
紬(うん)
紬(そうしよう)
紬「いってきます」
紬「ん…………」
紬(そういえば普通に朝ごはん用意してもらっちゃった)
紬(パンは今日は買えないなあ)
紬(でもいちごちゃんも普段はお弁当みたいだし)
紬(また、別の機会を待とうかな)
紬(うん)
紬(そうしよう)
48: 2010/08/28(土) 00:01:09.81
昼休みにて
唯「ムギちゃんのお弁当おいしそうだね」
紬「ふふ、食べる?」
唯「いいの?」
律「あ、唯だけズルイぞ!」
澪「ダイエット中ダイエット中」
和「つぶやかなくても……」
いちご「…………」チラッ
いちご(今日はお持ってきたんだ)
いちご(まあいいや。私も普通にお弁当持ってきたし)
いちご「……いただきます」
唯「ムギちゃんのお弁当おいしそうだね」
紬「ふふ、食べる?」
唯「いいの?」
律「あ、唯だけズルイぞ!」
澪「ダイエット中ダイエット中」
和「つぶやかなくても……」
いちご「…………」チラッ
いちご(今日はお持ってきたんだ)
いちご(まあいいや。私も普通にお弁当持ってきたし)
いちご「……いただきます」
51: 2010/08/28(土) 00:12:41.90
澪「ていうか今日はお弁当なんだな」
紬「うん、昨日はうっかりだから」
唯「ムギちゃんがお弁当忘れたなんて珍しいことだよね」
紬「でも安心して、唯ちゃん。おやつは絶対に忘れないから」
唯「さすがムギちゃん」
律「おやつがないと始まらないからなあ」
いちご「……ぱくっ」
いちご「もぐもぐ」
いちご「……」チラッ
いちご「普通にお弁当食べてる、か」
いちご「……なんで私気にしてるんだろ」
紬「うん、昨日はうっかりだから」
唯「ムギちゃんがお弁当忘れたなんて珍しいことだよね」
紬「でも安心して、唯ちゃん。おやつは絶対に忘れないから」
唯「さすがムギちゃん」
律「おやつがないと始まらないからなあ」
いちご「……ぱくっ」
いちご「もぐもぐ」
いちご「……」チラッ
いちご「普通にお弁当食べてる、か」
いちご「……なんで私気にしてるんだろ」
52: 2010/08/28(土) 00:16:07.47
いちご「もぐもぐ」
いちご「……ぱくっ、ごっくん」
いちご「ちゅぅぅ……」
紬「いちごちゃん」
いちご「…………!」
紬「どうしたの?」
いちご「べつに。いつのまに背後にいたのか気になっただけ」
紬「普通に忍び寄っただけよ」
いちご「……普通に忍び寄ったの」
紬「ええ」
いちご「なにか私に用?」
いちご「……ぱくっ、ごっくん」
いちご「ちゅぅぅ……」
紬「いちごちゃん」
いちご「…………!」
紬「どうしたの?」
いちご「べつに。いつのまに背後にいたのか気になっただけ」
紬「普通に忍び寄っただけよ」
いちご「……普通に忍び寄ったの」
紬「ええ」
いちご「なにか私に用?」
53: 2010/08/28(土) 00:23:02.25
紬「昨日、いちごちゃんに購買のオススメを教えてもらったから」
いちご「…………」
紬「そのお礼にお菓子もってきたの。よかったら食べて」
いちご「……べつにいいのに」
紬「いやだった?」
いちご「…………!」
いちご「……もらう」
紬「うん、きっとおいしいから食べて」
いちご「……ありがとう」
紬「どういたしまして」
いちご「…………ムギちゃん……」
紬「え?」
いちご「……なにも」
いちご「…………」
紬「そのお礼にお菓子もってきたの。よかったら食べて」
いちご「……べつにいいのに」
紬「いやだった?」
いちご「…………!」
いちご「……もらう」
紬「うん、きっとおいしいから食べて」
いちご「……ありがとう」
紬「どういたしまして」
いちご「…………ムギちゃん……」
紬「え?」
いちご「……なにも」
54: 2010/08/28(土) 00:29:27.63
唯「ムギちゃんムギちゃん」
紬「なあに唯ちゃん」
唯「その右手のブツはなんですか?」
紬「お菓子よ。みんなも食べる?」
律「もっちろーん」
いちご「クッキー……高そう」
いちご「……いただきます」パクっ
いちご「……おいしい」
紬「なあに唯ちゃん」
唯「その右手のブツはなんですか?」
紬「お菓子よ。みんなも食べる?」
律「もっちろーん」
いちご「クッキー……高そう」
いちご「……いただきます」パクっ
いちご「……おいしい」
56: 2010/08/28(土) 00:36:37.90
ある日の朝にて
紬(一ヶ月ぶりに回ってきた日直当番だけど……朝の学校)
紬(誰もいない学校……なんだかワクワクする)
紬(まずは日直の仕事は教室のドアを開ける)
がちゃ、がちゃ
がらがら~
紬「さて、まずは……あ、うだ!」
紬(一ヶ月ぶりに回ってきた日直当番だけど……朝の学校)
紬(誰もいない学校……なんだかワクワクする)
紬(まずは日直の仕事は教室のドアを開ける)
がちゃ、がちゃ
がらがら~
紬「さて、まずは……あ、うだ!」
57: 2010/08/28(土) 00:42:32.53
紬「黒板消しは……あった」
紬「これをドアにはさんで……」
紬「最初に来た人がこれに当たるっと」
紬「私、一度黒板消しを使った悪戯をするのが夢だったの」
紬「あとは来るのを待つだけ」
がらがら~
紬(きたー!)
ひゅー、すとん
いちご「…………」
紬「あ」
紬「これをドアにはさんで……」
紬「最初に来た人がこれに当たるっと」
紬「私、一度黒板消しを使った悪戯をするのが夢だったの」
紬「あとは来るのを待つだけ」
がらがら~
紬(きたー!)
ひゅー、すとん
いちご「…………」
紬「あ」
79: 2010/08/28(土) 17:12:05.51
いちご「黒板消し、直撃」
紬「……大丈夫?」
紬(なんでだろ。イタズラする前まではすごくワクワクしてたのに。今となっては後悔が……)
いちご「痛い」
紬「黒板消しの粉が当たらないように配慮して、消さないほうを落ちるようにしたんだけど……」
いちご「逆効果」
紬「ですよねー」
いちご「……意外」
紬「え?」
いちご「こんなことするなんて意外。ていうか女子高生がすること?」
紬「私、黒板消しを使ったイタズラをするのが夢だったの」
紬「……大丈夫?」
紬(なんでだろ。イタズラする前まではすごくワクワクしてたのに。今となっては後悔が……)
いちご「痛い」
紬「黒板消しの粉が当たらないように配慮して、消さないほうを落ちるようにしたんだけど……」
いちご「逆効果」
紬「ですよねー」
いちご「……意外」
紬「え?」
いちご「こんなことするなんて意外。ていうか女子高生がすること?」
紬「私、黒板消しを使ったイタズラをするのが夢だったの」
81: 2010/08/28(土) 17:16:36.70
いちご「変」
紬「そう、かも」
いちご「うん。黒板消しのイタズラは粉を直撃させることが本来の目的」
紬「そうなの?」
いちご「なのに裏側から落下するようにするなんて変を通り越して外道」
紬「いちごちゃんってイタズラにくわしいのね。すごい!」
いちご「あまり褒められてもうれしくない」
いちご(ていうか笑顔が眩しすぎる)
紬「あの、それで頭はケガしていない?」
いちご「角が当たった」
紬「そう、かも」
いちご「うん。黒板消しのイタズラは粉を直撃させることが本来の目的」
紬「そうなの?」
いちご「なのに裏側から落下するようにするなんて変を通り越して外道」
紬「いちごちゃんってイタズラにくわしいのね。すごい!」
いちご「あまり褒められてもうれしくない」
いちご(ていうか笑顔が眩しすぎる)
紬「あの、それで頭はケガしていない?」
いちご「角が当たった」
83: 2010/08/28(土) 17:22:48.41
いちご「そもそもこのイタズラは粉を直撃される以外にも目的がある」
紬「どんな目的?」
いちご「消す側はスポンジでできているからまず痛くない」
紬「おお!」
いちご「心は痛むけど」
紬「ああ……」
紬「どんな目的?」
いちご「消す側はスポンジでできているからまず痛くない」
紬「おお!」
いちご「心は痛むけど」
紬「ああ……」
84: 2010/08/28(土) 17:31:34.21
紬「その、結局は大丈夫なの?」
いちご「特に汚れてない」
紬「……よかった」
いちご「よくない」
紬「え?」
いちご「イタズラについて教えてあげたお礼にパンを買って」
紬「お礼、なの?」
いちご「小さいことは気にしなくていい」
いちご「特に汚れてない」
紬「……よかった」
いちご「よくない」
紬「え?」
いちご「イタズラについて教えてあげたお礼にパンを買って」
紬「お礼、なの?」
いちご「小さいことは気にしなくていい」
85: 2010/08/28(土) 17:36:16.66
紬「パンって……どんなパンがいいの?」
いちご「……べつになんでも」
紬「うーん……なにがいいんだろう」ブツブツ
いちご(たかがパンなのになんでこんなに真剣に考えているんだろ)
いちご(やっぱり変なの)
紬「いちごちゃんはなにかオススメのパンはないの?」
いちご「オススメのパン……」
いちご(……あのパンかな? でもあれはなかなか手に入らないし……まあいいか)
いちご「ゴールデンチョコパンが食べたい」
紬「ゴールデンチョコパン……?」
いちご「……べつになんでも」
紬「うーん……なにがいいんだろう」ブツブツ
いちご(たかがパンなのになんでこんなに真剣に考えているんだろ)
いちご(やっぱり変なの)
紬「いちごちゃんはなにかオススメのパンはないの?」
いちご「オススメのパン……」
いちご(……あのパンかな? でもあれはなかなか手に入らないし……まあいいか)
いちご「ゴールデンチョコパンが食べたい」
紬「ゴールデンチョコパン……?」
86: 2010/08/28(土) 17:41:51.63
紬「ゴールデンチョコパンと言えば購買でも一、二を争うほど人気」
紬「そのため下級生では目にすることすらできない」
紬「その伝説のパンの味は食べたことのある人間がほとんどいないため、定かではない」
紬「けれど食べるとその日一日が幸せになるとかならないとか」
いちご「……無駄にくわしい」
紬「えへへ、りっちゃんに教えてもらったの」
いちご「……ふうん」
紬「私も食べてみたいなあ」
紬「そのため下級生では目にすることすらできない」
紬「その伝説のパンの味は食べたことのある人間がほとんどいないため、定かではない」
紬「けれど食べるとその日一日が幸せになるとかならないとか」
いちご「……無駄にくわしい」
紬「えへへ、りっちゃんに教えてもらったの」
いちご「……ふうん」
紬「私も食べてみたいなあ」
87: 2010/08/28(土) 17:45:13.95
いちご「じゃあそれに決定」
紬「え? 本当に」
いちご「嘘はつかない」
紬「でもゴールデンチョコパンってそんな簡単に手に入らないんでしょ?」
いちご「おそらく、ね」
紬「…………うーん」
いちご(まただ。また真剣になってる)
いちご(……面白い………………かも)
紬「え? 本当に」
いちご「嘘はつかない」
紬「でもゴールデンチョコパンってそんな簡単に手に入らないんでしょ?」
いちご「おそらく、ね」
紬「…………うーん」
いちご(まただ。また真剣になってる)
いちご(……面白い………………かも)
88: 2010/08/28(土) 17:54:06.29
授業中にて
紬「…………」カリカリ
紬(……うーん、実際のところ、私ってあんまり購買にくわしくないし……)
紬(りっちゃんもあんまり購買には行かないし……)
紬(唯ちゃんも澪ちゃんも購買に行くところはあまり見たことない……)
紬(私は最近、いちごちゃんと行っただけ)
紬(ゴールデンチョコパンは限定品だからそんなに数もないし……)
紬(難しいわね……)
いちご「…………」カリカリ、カリカリ
いちご(……?)チラッ
いちご(上の空って感じ……琴吹さん)
いちご(そんなに真剣に考えなくてもいいのに……)
紬「…………」カリカリ
紬(……うーん、実際のところ、私ってあんまり購買にくわしくないし……)
紬(りっちゃんもあんまり購買には行かないし……)
紬(唯ちゃんも澪ちゃんも購買に行くところはあまり見たことない……)
紬(私は最近、いちごちゃんと行っただけ)
紬(ゴールデンチョコパンは限定品だからそんなに数もないし……)
紬(難しいわね……)
いちご「…………」カリカリ、カリカリ
いちご(……?)チラッ
いちご(上の空って感じ……琴吹さん)
いちご(そんなに真剣に考えなくてもいいのに……)
89: 2010/08/28(土) 17:58:54.20
いちご(なんだか子供みたい……)
いちご(まあ、私のせいか)
いちご(でも、やっぱり変なの)
紬(なにかいい方法はないかしら?)
紬(たとえば……煙幕! とか?)
紬(ううん、お腹痛いですって言って早めに教室を出るとか?)
紬(……さすがにこれはいちごちゃんに迷惑よね……)
紬(……うーん、あ……そうだ!)
いちご(急に笑い出した……変だ。絶対変だ)
いちご(まあ、私のせいか)
いちご(でも、やっぱり変なの)
紬(なにかいい方法はないかしら?)
紬(たとえば……煙幕! とか?)
紬(ううん、お腹痛いですって言って早めに教室を出るとか?)
紬(……さすがにこれはいちごちゃんに迷惑よね……)
紬(……うーん、あ……そうだ!)
いちご(急に笑い出した……変だ。絶対変だ)
91: 2010/08/28(土) 18:06:49.94
いちご(……と、よそ見して注意されるのも面倒だし、板書しなきゃ)
いちご「…………」カリカリ
律「いちご」ボソボソ
いちご「…………なに?」
律「ムギから伝言」ボソボソ
いちご「……ありがと」
律「どういたもーして」ボソボソ
いちご(……紙切れ?なんだろ?)
いちご(……『授業が終わったらすぐに購買に行きましょ。紬より』)
いちご(……それだけ……?)
いちご(返事はしたほうがいいのかな?)チラッ
紬「……」ウインクあんど親指グッド!
いちご(…………しなくていいや)
いちご「…………」カリカリ
律「いちご」ボソボソ
いちご「…………なに?」
律「ムギから伝言」ボソボソ
いちご「……ありがと」
律「どういたもーして」ボソボソ
いちご(……紙切れ?なんだろ?)
いちご(……『授業が終わったらすぐに購買に行きましょ。紬より』)
いちご(……それだけ……?)
いちご(返事はしたほうがいいのかな?)チラッ
紬「……」ウインクあんど親指グッド!
いちご(…………しなくていいや)
92: 2010/08/28(土) 18:12:02.94
キーンコーンカーンコーン
いちご「終わっ……」
紬「いちごちゃん、いちごちゃん、早く早くっ!」ソワソワ
いちご「……わかった。ところでどうするの?」
紬「私にいい考えがあるの。大丈夫、安心して沢庵に乗ったつもりでいて!」
いちご「……あっそ」
紬「ふふーふーふーふふ♪」
いちご「楽しそうね」
紬「うん、ワクワクしてる」
いちご「……変なの」
紬「うん、私は変なの」
いちご「…………」
いちご「終わっ……」
紬「いちごちゃん、いちごちゃん、早く早くっ!」ソワソワ
いちご「……わかった。ところでどうするの?」
紬「私にいい考えがあるの。大丈夫、安心して沢庵に乗ったつもりでいて!」
いちご「……あっそ」
紬「ふふーふーふーふふ♪」
いちご「楽しそうね」
紬「うん、ワクワクしてる」
いちご「……変なの」
紬「うん、私は変なの」
いちご「…………」
93: 2010/08/28(土) 18:19:36.88
購買前にて
「おばさん、私クロワッサンで」
「じゃあ私はチョココロネ」
「コッペパンを要求する!」
「メロンパン!」
いちご「すごい人」
紬「少し遅かったみたい」
いちご「この調子じゃゴールデンチョコパンは無理……」
紬「いいえ、問題ないわ。私にまかせて。いちごちゃんは普通にパンを買えばいいわ」
いちご「……どうやって?」
紬「こうやって」
いちご「え……?」
「おばさん、私クロワッサンで」
「じゃあ私はチョココロネ」
「コッペパンを要求する!」
「メロンパン!」
いちご「すごい人」
紬「少し遅かったみたい」
いちご「この調子じゃゴールデンチョコパンは無理……」
紬「いいえ、問題ないわ。私にまかせて。いちごちゃんは普通にパンを買えばいいわ」
いちご「……どうやって?」
紬「こうやって」
いちご「え……?」
96: 2010/08/28(土) 18:34:44.18
三年二組にて
唯「急にムギちゃんといちごちゃん出てちゃったね」
律「ホント、蒼い弾丸みたいだったな」
澪「なんだそれ?」
律「気にしなくていい」
和「にしてもあの二人ってあんなに仲良しだったなんて知らなかったわ」
律「最近みたいだけどな。仲良くなったのは」
澪「そういえば律、さっきムギになにか貸してたよな? なんだったんだ?」
律「秘密のアイテムってことで秘密。まあ時期にわかる」
唯「急にムギちゃんといちごちゃん出てちゃったね」
律「ホント、蒼い弾丸みたいだったな」
澪「なんだそれ?」
律「気にしなくていい」
和「にしてもあの二人ってあんなに仲良しだったなんて知らなかったわ」
律「最近みたいだけどな。仲良くなったのは」
澪「そういえば律、さっきムギになにか貸してたよな? なんだったんだ?」
律「秘密のアイテムってことで秘密。まあ時期にわかる」
97: 2010/08/28(土) 18:45:31.95
購買前にて
ぷーぷーぷーぷーぷーぷぷーぷぷーぷーぷーぷーぷーぷーぷぷーぷぷー
「え?」
「これ古畑のテーマ曲じゃん」
「え? なになに? なにこれ?」
「今泉くん、あれは私の曲じゃないかい?」
「まさかこんなとこで聞くことになるとは……」
紬「どうもこんにちはー! 琴吹紬です! 今からハーモニカでもう一曲演奏しまーす!」
「これ、軽音部の曲じゃない?」
「あ、ホントだ!」
いちご「ゴールデンチョコパンください」
「はい、毎度ありー!運がよかったね。残り一個だったんだよ、そのパン」
いちご「そうですか」
ぷーぷーぷーぷーぷーぷぷーぷぷーぷーぷーぷーぷーぷーぷぷーぷぷー
「え?」
「これ古畑のテーマ曲じゃん」
「え? なになに? なにこれ?」
「今泉くん、あれは私の曲じゃないかい?」
「まさかこんなとこで聞くことになるとは……」
紬「どうもこんにちはー! 琴吹紬です! 今からハーモニカでもう一曲演奏しまーす!」
「これ、軽音部の曲じゃない?」
「あ、ホントだ!」
いちご「ゴールデンチョコパンください」
「はい、毎度ありー!運がよかったね。残り一個だったんだよ、そのパン」
いちご「そうですか」
98: 2010/08/28(土) 18:53:37.84
紬「やったねいちごちゃん!ゴールデンチョコパンゲットよ!」
いちご「……」
紬「いちごちゃん?」
いちご「……呆れた」
紬「え? なにかおかしかったかな?」
いちご「だいぶ。まさかあんなところでハーモニカで演奏しだすなんて思わなかった」
紬「りっちゃんに借りてきたの」
いちご「……そう」
紬「それよりせっかくだしゴールデンチョコパン食べて」
いちご「……」
100: 2010/08/28(土) 19:16:34.36
紬「食べないの?」
いちご「……食べる」
いちご「……はい、これ」
紬「私に半分くれるの?」
いちご「お礼。……ハーモニカ演奏のおかげでこのパン食べれるわけだし」
紬「……ふふ、ありがとう」
いちご「べつに。今はダイエット中だからついでにってこと」
紬「じゃあ半分もらうね」
いちご「うん……いただきます」
紬「いただきます」
いちご「…………おいしい」
紬「うん、おいしいね」
いちご「……食べれてよかった」
紬「うん、私もそう思う」
いちご「……食べる」
いちご「……はい、これ」
紬「私に半分くれるの?」
いちご「お礼。……ハーモニカ演奏のおかげでこのパン食べれるわけだし」
紬「……ふふ、ありがとう」
いちご「べつに。今はダイエット中だからついでにってこと」
紬「じゃあ半分もらうね」
いちご「うん……いただきます」
紬「いただきます」
いちご「…………おいしい」
紬「うん、おいしいね」
いちご「……食べれてよかった」
紬「うん、私もそう思う」
101: 2010/08/28(土) 19:22:31.90
紬「ごちそうさまでした」
いちご「……ごちそうさま」
紬「また食べたいね」
いちご「うん」
紬「じゃあ、教室に戻ろっか」
いちご「………………」
いちご「ねえ」
紬「なあに?」
いちご「今度どこかに行かない?」
紬「…………?」
いちご「……ごちそうさま」
紬「また食べたいね」
いちご「うん」
紬「じゃあ、教室に戻ろっか」
いちご「………………」
いちご「ねえ」
紬「なあに?」
いちご「今度どこかに行かない?」
紬「…………?」
103: 2010/08/28(土) 19:30:44.41
いちご(え……私なにを言ってるんだろう)
いちご(脈絡がなさすぎる)
いちご(……というかなんでこんなことを口走った?)
紬「…………?」
いちご「…………」
いちご(なにも言ってくれない……)
紬「ええ!」パシッ
いちご「……!」
いちご(わざわざ私の手をとった……)
紬「ぜひ行きましょ!」
いちご「……うん」
紬「また購買へ!」
いちご「…………」
いちご(脈絡がなさすぎる)
いちご(……というかなんでこんなことを口走った?)
紬「…………?」
いちご「…………」
いちご(なにも言ってくれない……)
紬「ええ!」パシッ
いちご「……!」
いちご(わざわざ私の手をとった……)
紬「ぜひ行きましょ!」
いちご「……うん」
紬「また購買へ!」
いちご「…………」
104: 2010/08/28(土) 19:36:01.61
紬「どうしたの? いちごちゃん」
いちご「なにも」
紬「じゃあ今度こそ教室に戻りましょ」
いちご「うん」
いちご(自分で予想外のことを言ったら予想外の答えが帰ってきた)
いちご(……でも、機嫌よさそう。私も……彼女も)
紬「次はなんのパンを食べる?」
いちご「……なんでもいい」
いちご(変な人の側にいると自分も変になるのかも……)
いちご「なにも」
紬「じゃあ今度こそ教室に戻りましょ」
いちご「うん」
いちご(自分で予想外のことを言ったら予想外の答えが帰ってきた)
いちご(……でも、機嫌よさそう。私も……彼女も)
紬「次はなんのパンを食べる?」
いちご「……なんでもいい」
いちご(変な人の側にいると自分も変になるのかも……)
106: 2010/08/28(土) 19:43:22.36
放課後の教室にて
いちご(たとえばの話。
私は実は密かにとある女の子と友達になりたいと思っていたとする。
べつにそれは変なことじゃない、と思う。
でも実際どうなんだろう。私は愛想が悪い。この前も誰かに指摘された。
この前はまるで気にならなかった。
どうでもよかった。うん、どうでもよかった。
じゃあなんで私はそんなことを今さら気にしてるんだろ?
気になっている彼女が私と真逆だから?
……ありえなくもない。いや、そもそもなんでこんなに私は深く考えてる?
よくわからない。そう、よくわからない。
こういう気持ちははじめてだから…………)
律「お、いちごじゃん」
いちご「……律」
律「まだ部活行ってなかったんだ」
いちご「……まあね」
いちご(たとえばの話。
私は実は密かにとある女の子と友達になりたいと思っていたとする。
べつにそれは変なことじゃない、と思う。
でも実際どうなんだろう。私は愛想が悪い。この前も誰かに指摘された。
この前はまるで気にならなかった。
どうでもよかった。うん、どうでもよかった。
じゃあなんで私はそんなことを今さら気にしてるんだろ?
気になっている彼女が私と真逆だから?
……ありえなくもない。いや、そもそもなんでこんなに私は深く考えてる?
よくわからない。そう、よくわからない。
こういう気持ちははじめてだから…………)
律「お、いちごじゃん」
いちご「……律」
律「まだ部活行ってなかったんだ」
いちご「……まあね」
108: 2010/08/28(土) 19:48:50.46
律「ムギから聞いたよ。ゴールデンチョコパン食ったんだって?」
いちご「うん」
律「いいなあ。私も食べたかったなあって。今度は私にも食べさせてくれよ」
いちご「琴吹さんに頼めば?」
律「ムギにはいつもお世話になってるからなあ」
いちご「仲良いんだ」
律「まあ、私ら軽音部は仲良しだからな」
いちご「じゃあ……琴吹さんのこともよく知ってるんだ」
律「うん。ムギと遊びに行って駄菓子屋について色々教えてあげたこともあるぜ」
いちご「…………」
いちご(うらやましい…………となぜか思った)
いちご「うん」
律「いいなあ。私も食べたかったなあって。今度は私にも食べさせてくれよ」
いちご「琴吹さんに頼めば?」
律「ムギにはいつもお世話になってるからなあ」
いちご「仲良いんだ」
律「まあ、私ら軽音部は仲良しだからな」
いちご「じゃあ……琴吹さんのこともよく知ってるんだ」
律「うん。ムギと遊びに行って駄菓子屋について色々教えてあげたこともあるぜ」
いちご「…………」
いちご(うらやましい…………となぜか思った)
109: 2010/08/28(土) 19:57:06.69
律「と、ノート取りにきたんだった。いけね」
いちご「ねえ、律」
律「ん?まだなんかあるの?」
いちご「琴吹さんってどんな人?」
律「どんな人……どんな人って……ムギかあ」
いちご「なんでもいいから聞かせて」
律「ムギは優しくていいやつだよ。ちょっと、ていうかだいぶ天然入ってるけど」
いちご「それだけ?」
律「いや、それ以外にも色々あるけどさ。結局、そういうのってズレがあるじゃん」
いちご「ズレ?」
律「いちごから見たムギと私から見たムギはきっと違うと思う……みたいな?」
いちご「ねえ、律」
律「ん?まだなんかあるの?」
いちご「琴吹さんってどんな人?」
律「どんな人……どんな人って……ムギかあ」
いちご「なんでもいいから聞かせて」
律「ムギは優しくていいやつだよ。ちょっと、ていうかだいぶ天然入ってるけど」
いちご「それだけ?」
律「いや、それ以外にも色々あるけどさ。結局、そういうのってズレがあるじゃん」
いちご「ズレ?」
律「いちごから見たムギと私から見たムギはきっと違うと思う……みたいな?」
110: 2010/08/28(土) 20:04:26.28
律「だからいちご自身の目で判断すれば?ムギと仲良くなりたいんだろ?」
いちご「……」
律「あ、いや、あんまり深く考えないで。思ったことを言っただけだから」
いちご「…………ううん」
律「え?」
いちご「ありがと、律」
律「え……ああ、いや、まあ気にしないで」
律(不覚にもかわいいと思ってしまった……)
いちご「……私自身、か。律」
律「う、うん?」
いちご「一つおねがいがある。頼んでいい?」
律「合点!」
いちご「じゃあ……」
いちご「……」
律「あ、いや、あんまり深く考えないで。思ったことを言っただけだから」
いちご「…………ううん」
律「え?」
いちご「ありがと、律」
律「え……ああ、いや、まあ気にしないで」
律(不覚にもかわいいと思ってしまった……)
いちご「……私自身、か。律」
律「う、うん?」
いちご「一つおねがいがある。頼んでいい?」
律「合点!」
いちご「じゃあ……」
111: 2010/08/28(土) 20:19:10.59
部活終了後、教室にて
いちご「……結局、部活をサボってしまった」
いちご「まあたまにはいっか」
いちご「…………」
いちご(ていうかなにしてるんだろ、私)
いちご(わざわざ教室に残ってまで)
いちご(……足音が近づいてくる)
紬『いちごちゃん、いる?』コンコン
いちご「いる」
がらがら
ひゅー、すとん
紬「……あ、いたっ」
いちご「黒板消しのいたずら成功」
紬「え?」
いちご「……結局、部活をサボってしまった」
いちご「まあたまにはいっか」
いちご「…………」
いちご(ていうかなにしてるんだろ、私)
いちご(わざわざ教室に残ってまで)
いちご(……足音が近づいてくる)
紬『いちごちゃん、いる?』コンコン
いちご「いる」
がらがら
ひゅー、すとん
紬「……あ、いたっ」
いちご「黒板消しのいたずら成功」
紬「え?」
112: 2010/08/28(土) 20:26:49.69
いちご「黒板消しのいたずら」
紬「?」
いちご「今朝やられたぶんの仕返し」
紬「え?」
いちご「やっぱりパンだけじゃ許せなかったから」
紬「はぁ……」
いちご「でも。これで満足」
紬「そうなの……?」
いちご「おあいこだから」
紬「……そう?」
いちご「でも、今この瞬間にまた気が変わった」
紬「?」
いちご「お詫びをさせて」
紬「え?べつに……」
いちご「させて」
紬「?」
いちご「今朝やられたぶんの仕返し」
紬「え?」
いちご「やっぱりパンだけじゃ許せなかったから」
紬「はぁ……」
いちご「でも。これで満足」
紬「そうなの……?」
いちご「おあいこだから」
紬「……そう?」
いちご「でも、今この瞬間にまた気が変わった」
紬「?」
いちご「お詫びをさせて」
紬「え?べつに……」
いちご「させて」
113: 2010/08/28(土) 20:32:37.78
紬「うん、じゃあお詫びしてもらっていい?」
いちご「うん」
いちご「だから今度、一緒に遊びに行こう」
紬「遊びに?」
いちご「うん。今度は私がおいしいパン屋を教えてあげる」
紬「本当!?」
いちご「うん……だから」
紬「うん」
いちご「琴吹さん……ううん」
いちご「ムギちゃん、遊んてくれる…?」
紬「……はい! よろこんで!」
いちご「うん」
いちご「だから今度、一緒に遊びに行こう」
紬「遊びに?」
いちご「うん。今度は私がおいしいパン屋を教えてあげる」
紬「本当!?」
いちご「うん……だから」
紬「うん」
いちご「琴吹さん……ううん」
いちご「ムギちゃん、遊んてくれる…?」
紬「……はい! よろこんで!」
121: 2010/08/28(土) 20:52:21.61
遊びに行く日、当日
いちご「……まだかな」
紬「いちごちゃーん」
いちご「あ、来た」
紬「お待たせ……ふわあ」
いちご「眠いの?」
紬「昨日から楽しみで眠れなかったの。さあさあ、早く行きましょ」
いちご「よかった」
紬「え?」
いちご「……ムギちゃんが楽しみにしてくれてよかった」
紬「ふふ、当たり前。だっていちごちゃんが誘ってくれたんだもの」
いちご「……そう。じゃあ行こっか」
紬「うん」
いちご「……まだかな」
紬「いちごちゃーん」
いちご「あ、来た」
紬「お待たせ……ふわあ」
いちご「眠いの?」
紬「昨日から楽しみで眠れなかったの。さあさあ、早く行きましょ」
いちご「よかった」
紬「え?」
いちご「……ムギちゃんが楽しみにしてくれてよかった」
紬「ふふ、当たり前。だっていちごちゃんが誘ってくれたんだもの」
いちご「……そう。じゃあ行こっか」
紬「うん」
122: 2010/08/28(土) 21:03:13.02
パン屋にて
紬「うわあ、すごーい。パンがいっぱーい」
いちご「パン屋ははじめてなの?」
紬「ううん、はじめてじゃないけど、ここのパン屋に来るのははじめてなの」
いちご「そう……私のオススメはこれ」
紬「うわあ、すごくおいしそう!」
いちご「これもなかなか」
紬「これは!? こっちは!? これはあれはそれは!?」
いちご「落ち着いて」
紬「もう全部買っちゃおうかしら?」
いちご「……好きにすれば?」
紬「うんそうする!」
いちご「…………」
いちご(楽しそう)
紬「うわあ、すごーい。パンがいっぱーい」
いちご「パン屋ははじめてなの?」
紬「ううん、はじめてじゃないけど、ここのパン屋に来るのははじめてなの」
いちご「そう……私のオススメはこれ」
紬「うわあ、すごくおいしそう!」
いちご「これもなかなか」
紬「これは!? こっちは!? これはあれはそれは!?」
いちご「落ち着いて」
紬「もう全部買っちゃおうかしら?」
いちご「……好きにすれば?」
紬「うんそうする!」
いちご「…………」
いちご(楽しそう)
123: 2010/08/28(土) 21:13:06.59
紬「ふふ、いっぱい買っちゃった」
いちご「買い過ぎ……」
紬「だから一緒に食べよ」
いちご「二人で食べるにしても多い」
紬「気にしない、気にしない♪」
いちご「……まあ、いっか」
紬「それじゃあ、あそこで食べましょ」
いちご「……うん」
いちご「買い過ぎ……」
紬「だから一緒に食べよ」
いちご「二人で食べるにしても多い」
紬「気にしない、気にしない♪」
いちご「……まあ、いっか」
紬「それじゃあ、あそこで食べましょ」
いちご「……うん」
124: 2010/08/28(土) 21:17:46.15
いちご(結局、気づいたらパン屋以外にも色々なところに行ってたな)
いちご(楽しかったからいいけど)
紬「いちごちゃん」
いちご「なに?」
紬「また行こうね」
いちご「……うん」
いちご(いつか、また)
いちご(楽しかったからいいけど)
紬「いちごちゃん」
いちご「なに?」
紬「また行こうね」
いちご「……うん」
いちご(いつか、また)
125: 2010/08/28(土) 21:23:43.88
その日の夜
ラララーキミトテヲツナイデ-ラララーアケスケニダイブ
いちご「ムギちゃんからだ」
いちご「メール……」
――――――――――――――――
From:ムギちゃん
件名:今日はありがとう
本文:夜分に失礼します。本当に今日は楽しかったです
また一緒に遊びに行こうね。今度は絶対に違うとこに行こうね
―――――――――――――――
いちご「……私も楽しかった、送信、と」
いちご「また一緒に遊びに行きたい……な」
ラララーキミトテヲツナイデ-ラララーアケスケニダイブ
いちご「ムギちゃんからだ」
いちご「メール……」
――――――――――――――――
From:ムギちゃん
件名:今日はありがとう
本文:夜分に失礼します。本当に今日は楽しかったです
また一緒に遊びに行こうね。今度は絶対に違うとこに行こうね
―――――――――――――――
いちご「……私も楽しかった、送信、と」
いちご「また一緒に遊びに行きたい……な」
126: 2010/08/28(土) 21:30:36.23
いちごにメールが送られる三分前
紬「……」
紬「やっぱり、食べすぎたのか太ってる……」
紬「……」
紬「いちごちゃんには今度行くときは違う場所にしてもらおう」
紬「絶対に違うとこに行こうね……送信、と」
紬「……はあ」
紬「まあ、楽しかったからいい、かな?」
おわり
紬「……」
紬「やっぱり、食べすぎたのか太ってる……」
紬「……」
紬「いちごちゃんには今度行くときは違う場所にしてもらおう」
紬「絶対に違うとこに行こうね……送信、と」
紬「……はあ」
紬「まあ、楽しかったからいい、かな?」
おわり
127: 2010/08/28(土) 21:33:11.39
乙
よく頑張った!
よく頑張った!
129: 2010/08/28(土) 21:35:43.14
おつです!
いちごムギいいね!
いちごムギいいね!
引用元: いちご「ムギちゃん、遊んてくれる…?


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