1: 2013/12/10(火) 00:15:09.84
響「なぁなぁ、プロデューサー!」

P「ん?どうした?」

響「自分の顔、よーく見ててね!」

P「お、おう」

響「よし……」

P「(なんなんだ?)」

響「耳が……でっかくなっちゃったぞ!」

P「……」

P「(かわいい……って、そうじゃない!)」

P「(古いっ!古すぎるだろ響!)」

P「(つーか、まだ売ってたのかそれ!)」

響「ぷくくっ、わかるぞ…驚いて、言葉がでないんだな!」

P「お、おう!すごいじゃないか響!」

響「そうだろそうだろー!」


3: 2013/12/10(火) 00:17:52.45
P「ところで、それ、どこで手に入れたんだ?」

響「これか?春香にもらったんだぞ!」

P「えっ、春香?」

P「(なにやってるんだ、あいつ…)」チラッ


春香「……ぷっ…ひびきちゃっ……ぞって…かわいいっ……!」プククク


P「(腹かかえて笑ってやがるっ!)」

響「このマジックをすれば、みんな驚くよ~人気者だよ~って、春香が言うからさー」

P「完全に遊んでるな…」

響「いよーっしゃー!自分、気分いいぞ!他のみんなにも見せてくる!」

P「お、おい!待て、響!」

4: 2013/12/10(火) 00:20:57.55
響「ねぇねぇ、貴音」

貴音「どうしました?響」

響「よーく、見ててね!」

貴音「はて…?」

響「むむむ……」

響「耳が……でっかくなっちゃったぞ!」

貴音「!?」

響「どうどう?驚いたでしょ!」

貴音「だ、大丈夫なのですか!?響!?」アワワワ

響「た、貴音?手品だぞ!手品!」ポロン

貴音「手品……?あぁぁぁ…びっくりさせないでください」

響「もー、ほんとにでっかくなるわけないだろー」

貴音「ふふっ、そうですね」



春香「たかねさっ…ぷくくっ……うひひ…っ!」

5: 2013/12/10(火) 00:22:44.06
響「なあなあ、千早!」

千早「我那覇さん?なにかしら」

響「ここ、よーく見ててね」

千早「?」

響「ぐっ…!」

千早「ど、どうしたの!?」

響「耳が……」

千早「耳が?」

響「でっかくなっちゃったぞ!」

千早「…えっ?」

響「えっ?」

6: 2013/12/10(火) 00:25:41.39
響「驚かないのか?」

千早「(ここは、驚いたほうがいいのかしら…)」

千早「…わ、わぁっ!」

千早「……」

響「……いいんだぞ、無理しなくて」

千早「くっ…」

千早「あ、あの、我那覇さん!」

響「なに…」

千早「これは、その……そうっ!驚きのあまり、反応が遅れたのよ」

千早「我那覇さんの手品は、完璧だったわ」

響「カン、ペキ……」ピク

千早「ええ、完璧よ!」

響「ほんとに?うそついてないか?」

千早「ついてないわ、私が我那覇さんに、ウソをつくわけがないじゃない」

響「…そっか!そうだよなっ!やっぱり自分はカンペキさー!」

千早「(ほっ…単純で助かったわ)」


千早「……胸が……でっかくなっちゃった」ボソ

千早「くっ!」



春香「む、むねがっ……って……ちはやちゃっ…!」プフフ

7: 2013/12/10(火) 00:28:18.76
響「雪歩!」

雪歩「どうしたの?響ちゃん」

響「あのなあのな!」

雪歩「落ち着いてね、響ちゃん、ほら、お茶」

響「おおー!ありがとう雪歩!」

響「ズズー」

響「ふぅ……って、違うぞ!」

雪歩「へ?」

響「とにかく、そのお茶を口に含むといいさー!」

雪歩「えっ?うん、ズズー」

響「よーっし、そのまま、見ててね」

8: 2013/12/10(火) 00:30:14.85
響「耳が……でっかくなっちゃったぞ!」

雪歩「……」

雪歩「(え?え?ど、どうしよう…なにかリアクションとったほうがいいのかな?)」

雪歩「(リアクション……まさか、お茶を口に含ませたのって、そういうこと!?)」

響「……あ、あれ…」

雪歩「(ううぅ…響ちゃん、困ってるよぉ……や、やるしかないよ…)」

雪歩「ブフォォォッ!」

響「ぷふふっ!ナイスリアクションだぞ!雪歩!」

雪歩「あははは……」

雪歩「(ふはぁ……響ちゃん、喜んでくれてよかったぁ…)」



春香「ゆ、ゆきほ……あのリアクション……恐ろしい子」ゴクリ

9: 2013/12/10(火) 00:32:28.43
響「真!」

真「ん?どうしたの響」

響「自分、新しい芸をみにつけたんだぞ!」

真「えっ?どんなのどんなの?」

響「よしっ…」

真「うわぁっ、どきどきするなー!」

響「耳が……」

響「でっかくなっちゃったぞ!」

真「……へっ」

真「(ま、まさかのマギー審司!?古いよ響っ!)」

響「……」ワクワク

真「(なんか、すっごい期待の眼差し向けられてるよぉぉ……)」

10: 2013/12/10(火) 00:35:26.02
真「い、いやぁ、まさかマギー審司で来るとはなぁ…予想外だったよ!」

真「僕、驚いちゃったなぁ・・・あはは」

響「え?マギー審司?だれだーそれ」

真「えっ…?知らないの!?」

響「知らないぞー?誰なんだ?教えてよー」

真「えっと、その手品を始めた人だよ」

響「そうだったのか!?……じゃあ、自分の師匠だなっ!」

真「う、うん…そうだね?」



春香「知らなかったのかよっ!通りで、簡単に信じちゃうわけだ…」

11: 2013/12/10(火) 00:36:42.48
響「なぁなぁ、伊織!」

伊織「なによ」

響「ちょっと伊織に、見てほしいことがあるんだ」

伊織「へえ?面白そうね」

響「はぁぁっ……!」

響「耳が……」

伊織「……?」

響「でっかくなっちゃったぞ!」

伊織「……ぇっ、えっ?」

響「むふふ、伊織も驚いて、言葉がでないんだなっ!」

伊織「はぁ……」

響「あれ?」

12: 2013/12/10(火) 00:40:34.07
伊織「期待して損したわ」

響「えっ」

伊織「くだらないことやってないで、レッスンでもしてきなさいよね」

響「…そ、そっか……くだらなかったか……そ、そうだよね…」

伊織「ちょ、ちょっと…」

響「ごめん……伊織の言う通り、レッスン行ってくるぞ…」

伊織「…あーもうっ!貸しなさいよ!」

響「…えっ?」

伊織「それ、貸しなさいって言ってるのよ!」パシッ

伊織「一度しかやらないから、ちゃんと、見てなさいよねっ!」

響「う、うん」

伊織「伊織ちゃんの耳が……でっかくなっちゃった!はいっ!」

響「伊織…」

伊織「フンっ…」

響「…いおりぃぃ……っ!ぐすっ……ぐすっ……!」

伊織「ちょっと!なんで泣くのよ!」

響「だってぇ……だってぇ……!」




春香「いおりは優しいなぁ……でも…ぷふふ……ぜんぜん、できてないしっ…!」

13: 2013/12/10(火) 00:42:39.73
響「やーよいー!」

やよい「うう?響さん?どうしたんですかー?」

響「やよい……自分の顔を、よーーく見ておくんだぞ」

やよい「は、はい…」

響「耳がぁぁ……」

やよい「うう…」ゴクリ

響「でっかくなっちゃったぞ!」

やよい「うわぁぁぁーっ!?すごいですー!」

響「!、やよいぃ…!それだぞ!その反応がほしかったさー!」

やよい「うー?」

響「やよいはかわいいなぁ」ナデナデ

やよい「へ?な、なんでですか?」

響「えへへっ、そうだっ!やよいもやってみるか?」

やよい「え!いいんですか?」

14: 2013/12/10(火) 00:43:47.68
やよい「それじゃ、いきますよー!」

やよい「耳がぁ……」

やよい「でっかくなっちゃいましたー!」

響「おぉっ、うまいぞ、やよいー!」

やよい「ほんとですかー!?なんかちょっと、うれしいかもー」

響「あははっ!気に入ったなら、今度また、貸してあげるさー!」

やよい「うわぁ、ありがとうございますー!」



春香「ぅゎゃょぃヵゎぃぃ」

15: 2013/12/10(火) 00:45:22.07
響「律子っ!」

律子「んー、どうしたの?」カタカタ

響「いま、時間大丈夫か?」

律子「ごめんね、いま、仕事中だから」

響「ちょっとだけでいいんだ!それに、きっと、いい息抜きになるぞっ!」

律子「息抜きねぇ…わかったわ」

響「ありがと律子!じゃあ、自分の顔、見ててねっ」

律子「?ええ…」

響「耳が……」

律子「(…これって、まさか)」

響「でっかくなっちゃったぞ!」

律子「(やっぱり)」

16: 2013/12/10(火) 00:47:12.44
律子「ふふっ、なつかしいわねー、私が小学生頃のときだったかしら」

律子「かなり流行ってたわ」

響「そうなのか?」

律子「ええ、たしか…やってた芸人は…」

響「マギー審司!でしょ?」

律子「そうそう、よくしってるわね響」

響「も、もちろんさー!自分の師匠だぞ!」

律子「し、師匠?」

響「律子もやってみるか?」

律子「ええっ!?わ、わたしはいいわよ……十分息抜きになったわ」

律子「ありがと、響」

響「えへへっ!それならよかったさー!」




春香「なんか、飽きてきたなー……」

17: 2013/12/10(火) 00:48:27.77
響「あずさー!」

あずさ「あら、響ちゃん、どうしたの?」

響「あずさがびっくりする、手品を披露するぞ!」

あずさ「まあ、楽しそうね」

響「うんうん!きっと、楽しいさー!」

響「それじゃっ、いくねっ」

あずさ「わぁっ」パチパチパチ

響「耳がー……」

響「でっかくなっちゃったぞ!」

あずさ「……あ、あらあらー…まぁ…」

19: 2013/12/10(火) 00:50:30.64
あずさ「(どうしましょう……予想の斜め上だわ)」

響「……」フフーン

あずさ「(やりきった顔をしているわね……なにか、反応してあげないと…)」

あずさ「ひ、響ちゃん?知ってるかしら、その手品をはじめた…」

響「マギー審司だぞ!」

あずさ「あ、知ってるのね…」

あずさ「!…それじゃあ、いつごろ流行っていたのかは、しって…」

響「んーと、10年くらい前さー!」

あずさ「…あら、あら……物知りね…」




春香「うん、困るよね…私も、自信満々に披露されたら、ああなっちゃうよ」

20: 2013/12/10(火) 00:52:57.86
響「亜美ー!真美ー!いるかー?」

亜美「ん?」

真美「なんじゃらほいっ」

響「おおー、今日は、二人にとっておきの芸を見せてやるさー」

亜美「なんと?」

真美「ひびきんが?」

響「もちろん自分がやるぞ、きっと驚いちゃうぞ!」

亜美「亜美達を驚かせるなんて」

真美「ひびきんには100年早いよー」

響「むむっ……なら、みとくがいいさー!」

響「耳がぁぁぁー……」

亜美「……」ゴクリ

真美「……」ゴクリ

21: 2013/12/10(火) 00:54:13.95
響「でっかくなっちゃったぞ!」

亜美「!?」

真美「!?」

響「へへっどうだっ!」

亜美「な、なになにそれ~!」

真美「めっちゃ、楽しそうじゃん!」

響「ふふっそうだろ?」

亜美「どこで、見つけてきたの?」

真美「真美にもやらしてよー!」

響「春香にもらったんだぞ!」

真美「ほえ~はるるんが」

亜美「亜美達も、もらいにいこうよ」

真美「らじゃー!」



春香「やばっ!」コソコソ

22: 2013/12/10(火) 00:55:46.95
響「美希っ!」

美希「ふぁっ?なに?」

響「寝てたのか…よしっ!自分が、目を覚ましてやるさー!」

美希「……そう、がんばってねー……むにゃむにゃ」

響「うがーっ!起きてよ美希ー!」

美希「もーうるさいの響」

響「1分でいいから、見てよー!」

美希「なんなのなの……」

響「ちゃんと、見ててよ?」

美希「あふぅ……」

響「耳が……でっかくなっちゃったぞ!」

美希「……スピー……」

響「うわぁっ!美希ぃ!」

23: 2013/12/10(火) 00:56:42.27
響「目、覚めた?」

美希「覚めてないの」

美希「…ていうか、その手品、ぜーんぜんおもしろくないって思うな」

響「えっ…」

美希「正直つまんないの…」

響「つまん…ない……」

美希「それじゃ、ミキは寝るね……」

美希「……スピー……スピー……」

響「う、う……」



春香「さすが美希……言いたい事、ずばっと言っちゃったね」

24: 2013/12/10(火) 00:59:19.52
響「うわぁぁぁん!はるがぁぁっ!」

春香「よーしよし」ナデナデ

響「自分、悔しいぞっ!」

響「つまんないのか?マギー審司はつまんないのかっ!?」

春香「そんなことないよぅ、マギー審司は面白いよ」

響「…うう……でも……」

春香「ほら、響ちゃん、最後に一人、まだ残ってるでしょ?」

響「えっ?」

25: 2013/12/10(火) 01:02:53.35
響「ピヨ子!」

小鳥「あら、響ちゃん」

響「何も言わずに、みてほしいんだっ!」

小鳥「?」

響「いくね…」

響「耳が……でっかくなっちゃったぞ!」

小鳥「!…うわぁっ、なつかしい!」

小鳥「たしか私が、二十歳くらいの頃にすごく流行ってたなぁ」

響「ピヨ子が二十歳?ってことは……えーっと」

小鳥「…はっ!?」






おわり

27: 2013/12/10(火) 01:05:54.79
終わりです。マギー審司は面白いぞ

28: 2013/12/10(火) 01:09:07.04


次はラッキー君に挑戦してみよう

引用元: 響「耳が……でっかくなっちゃったぞ!」