1: 2013/01/27(日) 01:49:36.62
幸子「唐突な質問ですね」
P「深く考えなくてもいいよ」
みく「みくは猫がいいにゃ!」
P「みくは動物な。で、幸子は?」
幸子「そうですね。しいていうならお魚です」
P「魚か」
P「深く考えなくてもいいよ」
みく「みくは猫がいいにゃ!」
P「みくは動物な。で、幸子は?」
幸子「そうですね。しいていうならお魚です」
P「魚か」
2: 2013/01/27(日) 01:51:41.67
幸子「正直どれも大差ありませんが、苗字に水が入っていますから」
みく「お魚はきらいにゃ」
幸子「猫キャラ作ってる人のセリフじゃありませんね」
みく「むむ、それはみくに対する宣戦布告とみなすにゃ」
P「まあまあ」
みく「お魚はきらいにゃ」
幸子「猫キャラ作ってる人のセリフじゃありませんね」
みく「むむ、それはみくに対する宣戦布告とみなすにゃ」
P「まあまあ」
3: 2013/01/27(日) 01:54:04.81
幸子「それで、どうしてそんな事を急に?」
P「動物園と水族館の仕事が決まってさ。両方とも一枠だけだから、意見が分かれて良かった」
幸子「ああ、それでですか」
みく「みくは動物園でなにをするにゃ?」
P「予定じゃ、小動物と遊んだり、乗馬体験をしたりだな。後はちょっとした裏作業のお手伝い」
みく「……身体に肉を巻き付けてライオンの前に立つとかは?」
P「ないから。動物たちの寝床を掃除するくらいだって」
みく「よかったにゃ」
P「動物園と水族館の仕事が決まってさ。両方とも一枠だけだから、意見が分かれて良かった」
幸子「ああ、それでですか」
みく「みくは動物園でなにをするにゃ?」
P「予定じゃ、小動物と遊んだり、乗馬体験をしたりだな。後はちょっとした裏作業のお手伝い」
みく「……身体に肉を巻き付けてライオンの前に立つとかは?」
P「ないから。動物たちの寝床を掃除するくらいだって」
みく「よかったにゃ」
6: 2013/01/27(日) 01:57:48.75
幸子「水族館の方はどうなんです?」
P「イルカショーの助手役とか、敷地を移動するペンギンの先導。水槽の洗浄も少しやるらしい」
幸子「……巨大サメの鰭を握って握手しろ、なんて事は?」
P「しないって。みくも幸子もどうした?」
みく「ちょっと胸騒ぎがしただけにゃ。気にしないで欲しいにゃ」
幸子「ボクは一度、空から落ちてますし」
P「イルカショーの助手役とか、敷地を移動するペンギンの先導。水槽の洗浄も少しやるらしい」
幸子「……巨大サメの鰭を握って握手しろ、なんて事は?」
P「しないって。みくも幸子もどうした?」
みく「ちょっと胸騒ぎがしただけにゃ。気にしないで欲しいにゃ」
幸子「ボクは一度、空から落ちてますし」
7: 2013/01/27(日) 01:59:57.87
P「とにかく、変な事はやらないから安心しろ。したいんなら別だけど」
みく「それは絶対ないにゃ」
幸子「同意見ですね。でもいいんですか?」
P「なにがだ?」
幸子「かわいいボクが行ったら、イルカさんやペンギンさんに視線が集まらなくなりますよ?」
P「そりゃ大変だ。でも、幸子はかわいいから仕方ないな」
幸子「……ニヤニヤしながら頭を撫でないで下さい」
P「おっと、ごめんごめん」
幸子「まあ、寛大なボクは特別に許してあげますよ」
みく「それは絶対ないにゃ」
幸子「同意見ですね。でもいいんですか?」
P「なにがだ?」
幸子「かわいいボクが行ったら、イルカさんやペンギンさんに視線が集まらなくなりますよ?」
P「そりゃ大変だ。でも、幸子はかわいいから仕方ないな」
幸子「……ニヤニヤしながら頭を撫でないで下さい」
P「おっと、ごめんごめん」
幸子「まあ、寛大なボクは特別に許してあげますよ」
8: 2013/01/27(日) 02:02:59.97
みく「Pチャン、みくは? みくはどうにゃ?」
P「おう、みくもかわいいぞ」
みく「流石Pチャン、わかってるにゃ」
幸子「ところで、植物の方は? 流れ的に植物園かと思いますが、それは二人で?」
P「うんや? それは個人的な質問」
幸子「そうですか」
P「まっ、当日は楽しむんだぞ。二人の仕事は全力で楽しんで笑顔を振りまく事だからな」
みく「了解にゃ」
幸子「どんなボクでも誰もが見惚れますが、仕方ありませんね」
P「おう、みくもかわいいぞ」
みく「流石Pチャン、わかってるにゃ」
幸子「ところで、植物の方は? 流れ的に植物園かと思いますが、それは二人で?」
P「うんや? それは個人的な質問」
幸子「そうですか」
P「まっ、当日は楽しむんだぞ。二人の仕事は全力で楽しんで笑顔を振りまく事だからな」
みく「了解にゃ」
幸子「どんなボクでも誰もが見惚れますが、仕方ありませんね」
10: 2013/01/27(日) 02:06:02.89
動物園
みく「お疲れにゃ、Pチャン」
P「お疲れ様。今日一日どうだった?」
みく「楽しかったにゃ。乗馬、最初は怖かったけど、慣れたら気分が良くなったにゃ」
P「ならまた乗馬が出来る仕事取って来るな」
みく「期待してるにゃ」
P「おう」
みく「お疲れにゃ、Pチャン」
P「お疲れ様。今日一日どうだった?」
みく「楽しかったにゃ。乗馬、最初は怖かったけど、慣れたら気分が良くなったにゃ」
P「ならまた乗馬が出来る仕事取って来るな」
みく「期待してるにゃ」
P「おう」
11: 2013/01/27(日) 02:09:10.09
みく「ん~……すっごいのびのびとしたお仕事だったにゃ。思わず一曲歌っちゃったにゃ」
P「子供や親御さんたちに受けてたな」
みく「猫はいなかったけど、ウサギやインコやリスに囲まれて歌うのも悪くなかったにゃ」
P「それはなにより。でも疲れただろ? モップ片手に動物小屋掃除したし」
みく「そうでもないにゃ。動物さんたちが気分よくお休み出来ると思ったら、体が勝手に動いたにゃ」
P「いい心がけだ。きっとみくが掃除した小屋の動物は、今夜はぐっすりだよ」
みく「毎回こんなお仕事だったら最高にゃ」
P「そりゃ、流石に難しいな」
みく「そこをなんとかするのがPチャンの腕の見せ所にゃ」
P「子供や親御さんたちに受けてたな」
みく「猫はいなかったけど、ウサギやインコやリスに囲まれて歌うのも悪くなかったにゃ」
P「それはなにより。でも疲れただろ? モップ片手に動物小屋掃除したし」
みく「そうでもないにゃ。動物さんたちが気分よくお休み出来ると思ったら、体が勝手に動いたにゃ」
P「いい心がけだ。きっとみくが掃除した小屋の動物は、今夜はぐっすりだよ」
みく「毎回こんなお仕事だったら最高にゃ」
P「そりゃ、流石に難しいな」
みく「そこをなんとかするのがPチャンの腕の見せ所にゃ」
12: 2013/01/27(日) 02:12:23.96
P「じゃあ、こうしようか」
みく「ん?」
P「みくが魚のお刺身全種類食べられたら、やってみる」
みく「ずるいにゃ! そんなのしたくないにゃ!」
P「カッカッカ。大人はずるいもんなんだよ」
みく「いじわる言うPチャンは嫌いにゃ」
P「えっ、嫌いなの?」
みく「大っ嫌いにゃ!」
みく「ん?」
P「みくが魚のお刺身全種類食べられたら、やってみる」
みく「ずるいにゃ! そんなのしたくないにゃ!」
P「カッカッカ。大人はずるいもんなんだよ」
みく「いじわる言うPチャンは嫌いにゃ」
P「えっ、嫌いなの?」
みく「大っ嫌いにゃ!」
13: 2013/01/27(日) 02:15:35.11
P「……そっか。みく、俺のこと嫌いだったんだ」
みく(えっ? マジへこみ?)
P「そうだよな。所詮プロデューサーってだけで、ただの一般人の俺が好かれるわけないよなぁ……」
みく「あ、あの、Pチャン……?」
P「これからはあまり近付かないようにするよ。あっ、ため口も失礼でしたね。申し訳ありません、前川さん」
みく「う、嘘にゃ! Pチャンが嫌いなわけないにゃ!」
P「ほんと?」
みく「当然にゃ!」
みく(えっ? マジへこみ?)
P「そうだよな。所詮プロデューサーってだけで、ただの一般人の俺が好かれるわけないよなぁ……」
みく「あ、あの、Pチャン……?」
P「これからはあまり近付かないようにするよ。あっ、ため口も失礼でしたね。申し訳ありません、前川さん」
みく「う、嘘にゃ! Pチャンが嫌いなわけないにゃ!」
P「ほんと?」
みく「当然にゃ!」
15: 2013/01/27(日) 02:18:24.37
P「良かったぁ……けどさ、普通に落ち込むから止めてくれよ」
みく「Pチャンがいじわる言わなきゃいいにゃ」
P「それはそれ、これはこれ」
みく「きたない大人にゃ」
P「なんとでも言うがいい。けど、ショックを受けたのは事実だからな。みくに罰を与える」
みく「お断りにゃ」
P「それを更に断る」
みく「更に更に断るにゃ」
P「面倒だからもう断らずに言うな」
みく「横暴にゃ!」
みく「Pチャンがいじわる言わなきゃいいにゃ」
P「それはそれ、これはこれ」
みく「きたない大人にゃ」
P「なんとでも言うがいい。けど、ショックを受けたのは事実だからな。みくに罰を与える」
みく「お断りにゃ」
P「それを更に断る」
みく「更に更に断るにゃ」
P「面倒だからもう断らずに言うな」
みく「横暴にゃ!」
17: 2013/01/27(日) 02:21:18.62
P「大した事じゃないって。来週にオフがあるだろ? その日は俺に付き合って欲しい」
みく「ん? それってデートのお誘いかにゃ? にゃっはー照れちゃうにゃ」
P「残念。もう一人誘う予定だからな」
みく「むっ、女の子に期待させておいて裏切るなんて最低にゃ!」
P「アホな期待すんな。俺はプロデューサー、みくはアイドル」
みく「ふーんだ。みくはすっかりご立腹にゃ」
P「ふーんだ。じゃあ幸子と二人で行くからいいよーだ」
みく「ん? それってデートのお誘いかにゃ? にゃっはー照れちゃうにゃ」
P「残念。もう一人誘う予定だからな」
みく「むっ、女の子に期待させておいて裏切るなんて最低にゃ!」
P「アホな期待すんな。俺はプロデューサー、みくはアイドル」
みく「ふーんだ。みくはすっかりご立腹にゃ」
P「ふーんだ。じゃあ幸子と二人で行くからいいよーだ」
18: 2013/01/27(日) 02:24:43.63
みく「……なんでそこでさっちゃんが出るにゃ?」
P「なんでって、他に誘う予定の人は幸子だからな」
みく「みくだけ仲間外れにゃ!?」
P「じゃあ来るか?」
みく「……仕方にゃい。大人のみくが今回は折れるにゃ。けど、次はないにゃ!」
P「ありがとな。ところで話は変わるけど、帰りに猫カフェにでも寄るか? 時間、少しは余裕あるし」
みく「Pチャン大好きにゃ!」
P「なんでって、他に誘う予定の人は幸子だからな」
みく「みくだけ仲間外れにゃ!?」
P「じゃあ来るか?」
みく「……仕方にゃい。大人のみくが今回は折れるにゃ。けど、次はないにゃ!」
P「ありがとな。ところで話は変わるけど、帰りに猫カフェにでも寄るか? 時間、少しは余裕あるし」
みく「Pチャン大好きにゃ!」
20: 2013/01/27(日) 02:27:55.80
水族館
幸子「水も滴るいい女、なんですかね……?」
P「災難だったな。帰る直前にイルカが水槽の縁ギリギリで大ジャンプして、水被るなんて」
幸子「イルカさんもかわいいボクと別れるのが惜しかったみたいですね」
幸子「生物の境界さえ軽く越えるなんて、さすがボク……くちゅん」
幸子「水も滴るいい女、なんですかね……?」
P「災難だったな。帰る直前にイルカが水槽の縁ギリギリで大ジャンプして、水被るなんて」
幸子「イルカさんもかわいいボクと別れるのが惜しかったみたいですね」
幸子「生物の境界さえ軽く越えるなんて、さすがボク……くちゅん」
21: 2013/01/27(日) 02:30:47.81
P「ほら、ちゃんと髪を拭かないと。折角シャワー貸して貰って温まったのに風邪引くぞ」
幸子「わかってますよ。ただボクと離れて寂しがってるプロデューサーさんのために急いであげただけです」
P「その気持ちは嬉しいけど、ほらタオル」
幸子「……餌用のお魚が入ったバケツを持ったりしたせいで、少し腕が重いですね」
P「なら、早く帰って軟膏塗ったり、湿布貼ったりするか」
幸子「でも髪が濡れてますね。仕方ありません。プロデューサーさんが拭いて下さい」
幸子「わかってますよ。ただボクと離れて寂しがってるプロデューサーさんのために急いであげただけです」
P「その気持ちは嬉しいけど、ほらタオル」
幸子「……餌用のお魚が入ったバケツを持ったりしたせいで、少し腕が重いですね」
P「なら、早く帰って軟膏塗ったり、湿布貼ったりするか」
幸子「でも髪が濡れてますね。仕方ありません。プロデューサーさんが拭いて下さい」
22: 2013/01/27(日) 02:33:01.32
P「俺でいいなら構わないぞ?」
幸子「随分あっさり承諾しますね」
P「嫌がる事でもないしな。大人しくしてろよ」
幸子「女の子の気持ちを察せない可哀想な人ですね。憐れ過ぎて涙が出そうです」
P「女の子の気持ちは男よりずっと複雑だからなぁ。力加減は大丈夫か?」
幸子「丁度良いですよ。あっ、言っておきますけど、ボクの髪を拭ける事、光栄に思って下さいね」
P「これだけ綺麗な髪に触れたらな。細くて柔らかくて手触りがいいよ」
幸子「髪だけ、ですか……?」
P「勿論、幸子のって付くのが前提だけど」
幸子「と、当然ですね!」
幸子「随分あっさり承諾しますね」
P「嫌がる事でもないしな。大人しくしてろよ」
幸子「女の子の気持ちを察せない可哀想な人ですね。憐れ過ぎて涙が出そうです」
P「女の子の気持ちは男よりずっと複雑だからなぁ。力加減は大丈夫か?」
幸子「丁度良いですよ。あっ、言っておきますけど、ボクの髪を拭ける事、光栄に思って下さいね」
P「これだけ綺麗な髪に触れたらな。細くて柔らかくて手触りがいいよ」
幸子「髪だけ、ですか……?」
P「勿論、幸子のって付くのが前提だけど」
幸子「と、当然ですね!」
24: 2013/01/27(日) 02:36:45.76
P「今日は楽しかったか?」
幸子「ええ。水族館は久しぶりでしたからね。ボクには劣りますが、中々かわいいお魚がいました」
P「イルカにも触れてたな」
幸子「海の生き物って理解してましたけど、あの手触りは新鮮でしたよ」
P「ペンギンとの行進はどうだった?」
幸子「見てた通りですよ。小さな子供たちが進路を塞ぎそうになった時は、どうなるかと思いましたけど」
P「あの機転は良かったよ。子供たちを上手く誘導出来てた」
P「持田さんに師事して保母さんでもやっていけそうだな」
幸子「ボクはなんでも出来ますからね。選択肢の一つとして考えますよ」
幸子「もっとも、アイドル界のトップに立ってからの話ですけど」
幸子「ええ。水族館は久しぶりでしたからね。ボクには劣りますが、中々かわいいお魚がいました」
P「イルカにも触れてたな」
幸子「海の生き物って理解してましたけど、あの手触りは新鮮でしたよ」
P「ペンギンとの行進はどうだった?」
幸子「見てた通りですよ。小さな子供たちが進路を塞ぎそうになった時は、どうなるかと思いましたけど」
P「あの機転は良かったよ。子供たちを上手く誘導出来てた」
P「持田さんに師事して保母さんでもやっていけそうだな」
幸子「ボクはなんでも出来ますからね。選択肢の一つとして考えますよ」
幸子「もっとも、アイドル界のトップに立ってからの話ですけど」
25: 2013/01/27(日) 02:39:24.00
P「俺から話を振っておいてなんだけど、その言葉に安心した」
幸子「プロデューサーさんはボクがいないとダメですからね」
P「ごもっとも」
幸子「それはそうと、プロデューサーさん。なにかボクに話があるんじゃないんですか?」
P「ん? ああ、もうみくから聞いたのか?」
幸子「『近々Pチャンからお誘いがあると思うにゃ』って言ってました」
幸子「『みくが先に誘われたにゃ。二人だけで猫カフェにも行ったにゃ』って自慢までされましたよ」
P「……ごめん、よく聞こえなかった。もう一度」
幸子「プロデューサーさんはボクがいないとダメですからね」
P「ごもっとも」
幸子「それはそうと、プロデューサーさん。なにかボクに話があるんじゃないんですか?」
P「ん? ああ、もうみくから聞いたのか?」
幸子「『近々Pチャンからお誘いがあると思うにゃ』って言ってました」
幸子「『みくが先に誘われたにゃ。二人だけで猫カフェにも行ったにゃ』って自慢までされましたよ」
P「……ごめん、よく聞こえなかった。もう一度」
27: 2013/01/27(日) 02:44:29.03
幸子「だから『近々Pチャンからお誘いがあると思うにゃ』って」
P「もう一度」
幸子「怒りますよ? 何度同じ事を言わせるつもりですか?」
P「じゃあせめて、思う、って所からでもいいから。誘われた、からでも、行った、からでも可」
幸子「……プロデューサーさん、そんなにボクに猫語を言わせたいんですか?」
P「いやー、中々新鮮でさ」
幸子「……仕方ありませんにゃ。今回だけですにゃ」
P「もう一度」
幸子「怒りますよ? 何度同じ事を言わせるつもりですか?」
P「じゃあせめて、思う、って所からでもいいから。誘われた、からでも、行った、からでも可」
幸子「……プロデューサーさん、そんなにボクに猫語を言わせたいんですか?」
P「いやー、中々新鮮でさ」
幸子「……仕方ありませんにゃ。今回だけですにゃ」
29: 2013/01/27(日) 02:47:38.98
P「……うん、いい。すごく」
幸子「しみじみ言わないで下さい、恥ずかしい」
P「みくのも飽きないけど、幸子のもすごく良かったぞ。猫耳つけてみるか?」
幸子「そんな事より、本題に入って下さい」
P「ああ。今度のオフ、みくと一緒の日だろ? その時連れて行きたい場所があってな」
幸子「どこですか?」
P「それは着いてからのお楽しみ。よし、乾いた」
幸子「しみじみ言わないで下さい、恥ずかしい」
P「みくのも飽きないけど、幸子のもすごく良かったぞ。猫耳つけてみるか?」
幸子「そんな事より、本題に入って下さい」
P「ああ。今度のオフ、みくと一緒の日だろ? その時連れて行きたい場所があってな」
幸子「どこですか?」
P「それは着いてからのお楽しみ。よし、乾いた」
30: 2013/01/27(日) 02:50:39.64
幸子「ありがとうございます。それと、当日はボクを満足させて下さいね」
P「幸子が満足するレベルか。中々ハードルが高いな」
幸子「努力点も審査に加味しますから、無茶ではありませんよ」
P「大した事は出来ないだろうけど、やってみるだけやってみる」
幸子「楽しみにしてますよ」
P「ほどほどにな」
P「幸子が満足するレベルか。中々ハードルが高いな」
幸子「努力点も審査に加味しますから、無茶ではありませんよ」
P「大した事は出来ないだろうけど、やってみるだけやってみる」
幸子「楽しみにしてますよ」
P「ほどほどにな」
31: 2013/01/27(日) 02:53:14.32
約束の日
P「と、言うわけで着いたけど、ここはどこでしょうか?」
幸子「植物園ですね」
みく「だにゃ」
P「大正解。んじゃ、入るか。おばちゃん、大人と高校生と中学生が一人ずつ」
受付「あら、P君。久しぶりねぇ。元気にしてた?」
P「まあね。おばちゃんも相変わらずで安心したよ」
みく「Pチャン、ここの顔馴染みなのかにゃ?」
幸子「みたいですね」
P「二人を待たせたら悪いから、また今度来た時にゆっくり話すよ」
受付「ええ、のんびりしておいで。そっちのお嬢さん方も」
幸子「はい」
みく「はいにゃ!」
P「と、言うわけで着いたけど、ここはどこでしょうか?」
幸子「植物園ですね」
みく「だにゃ」
P「大正解。んじゃ、入るか。おばちゃん、大人と高校生と中学生が一人ずつ」
受付「あら、P君。久しぶりねぇ。元気にしてた?」
P「まあね。おばちゃんも相変わらずで安心したよ」
みく「Pチャン、ここの顔馴染みなのかにゃ?」
幸子「みたいですね」
P「二人を待たせたら悪いから、また今度来た時にゆっくり話すよ」
受付「ええ、のんびりしておいで。そっちのお嬢さん方も」
幸子「はい」
みく「はいにゃ!」
32: 2013/01/27(日) 02:58:02.06
P「久しぶりだけど、ほとんど変わってないなぁ」
幸子「受付の方と随分親しいのですね」
みく「まさか、Pちゃんは熟女好き!?」
P「んなわけあるか! いや、あのおばちゃんは好きだけど、その好きじゃねぇよ!」
みく「冗談にゃ」
P「全く。子供の頃、よく来て世話になってたんだよ」
幸子「へぇ、プロデューサーさんってお花が好きな子供だったんですね」
P「好きか嫌いかって言えば好きだけど、当時は別の理由で来てたんだ」
みく「どんな理由にゃ?」
幸子「受付の方と随分親しいのですね」
みく「まさか、Pちゃんは熟女好き!?」
P「んなわけあるか! いや、あのおばちゃんは好きだけど、その好きじゃねぇよ!」
みく「冗談にゃ」
P「全く。子供の頃、よく来て世話になってたんだよ」
幸子「へぇ、プロデューサーさんってお花が好きな子供だったんですね」
P「好きか嫌いかって言えば好きだけど、当時は別の理由で来てたんだ」
みく「どんな理由にゃ?」
33: 2013/01/27(日) 03:02:16.44
P「産まれて少しの間育った場所がド田舎でな、こっちに引っ越してから緑が恋しくて通ってたんだよ」
みく「生まれ故郷から離れて寂しくなるのは、わからないでもないにゃ」
幸子「ですね」
P「そう言ってくれると助かるな。結構情けない話だから」
幸子「ここでなにを? プロデューサーさんの思い出巡りですか?」
P「近いけど、正解じゃないな。とりあえず、目当ては二ヶ所だけだから、そんなに時間はかからないと思う」
みく「そこにはどんなお花があるんにゃ?」
P「一つ目は近いから、もうすぐ見える。ほら、あのガラスで出来た温室の中だ」
みく「生まれ故郷から離れて寂しくなるのは、わからないでもないにゃ」
幸子「ですね」
P「そう言ってくれると助かるな。結構情けない話だから」
幸子「ここでなにを? プロデューサーさんの思い出巡りですか?」
P「近いけど、正解じゃないな。とりあえず、目当ては二ヶ所だけだから、そんなに時間はかからないと思う」
みく「そこにはどんなお花があるんにゃ?」
P「一つ目は近いから、もうすぐ見える。ほら、あのガラスで出来た温室の中だ」
35: 2013/01/27(日) 03:05:14.96
幸子「中は暖かいですね、やっぱり」
みく「どれにゃ? いっぱいお花があるからわからないにゃ!」
P「二人共、これだよ」
幸子「鈴蘭……? 結構メジャーなお花ですね」
みく「みくも知ってるにゃ」
P「じゃあ花言葉は知ってるか?」
みく「知らないにゃ」
幸子「そこまで興味がありませんから」
みく「どれにゃ? いっぱいお花があるからわからないにゃ!」
P「二人共、これだよ」
幸子「鈴蘭……? 結構メジャーなお花ですね」
みく「みくも知ってるにゃ」
P「じゃあ花言葉は知ってるか?」
みく「知らないにゃ」
幸子「そこまで興味がありませんから」
36: 2013/01/27(日) 03:08:20.17
P「『約束』だってさ。俺も昔、ここである人に教えて貰ったんだ」
幸子「どんな方だったんですか?」
P「無名のアイドル。ネットで探しても、中々見つからないような人だよ」
みく「その人がどうしてここにいたにゃ?」
P「植物園の奥にあるちっさなホールでライブしてたんだ。観客は俺含めて十数人くらいだったと思う」
みく「……ちょっと寂しいにゃ」
幸子「ボクなら大盛況ですけどね」
みく「みくもにゃ!」
幸子「どんな方だったんですか?」
P「無名のアイドル。ネットで探しても、中々見つからないような人だよ」
みく「その人がどうしてここにいたにゃ?」
P「植物園の奥にあるちっさなホールでライブしてたんだ。観客は俺含めて十数人くらいだったと思う」
みく「……ちょっと寂しいにゃ」
幸子「ボクなら大盛況ですけどね」
みく「みくもにゃ!」
38: 2013/01/27(日) 03:12:24.58
P「そうだな。でも、あの人は凄かったよ」
P「記憶が美化されてるかもしれないけど、笑顔が優しくて、暖かくて。無名だったのが不思議なくらい歌唱力もあった」
幸子「そんな方と、どうして花言葉のお話を?」
P「交流の時間があったんだ。俺はその人の案内役。もう常連だったから」
P「そんで、調子に乗ってた俺は偶然ここで言ったんだよ」
みく「どんな事をにゃ?」
P「俺だったらもっと有名にしてあげられるよって」
P「記憶が美化されてるかもしれないけど、笑顔が優しくて、暖かくて。無名だったのが不思議なくらい歌唱力もあった」
幸子「そんな方と、どうして花言葉のお話を?」
P「交流の時間があったんだ。俺はその人の案内役。もう常連だったから」
P「そんで、調子に乗ってた俺は偶然ここで言ったんだよ」
みく「どんな事をにゃ?」
P「俺だったらもっと有名にしてあげられるよって」
40: 2013/01/27(日) 03:16:53.44
幸子「微笑ましいと言えば微笑ましいですけど、言われたら反応に困りますね」
みく「みくだったら怒鳴ってるにゃ。Pチャンを馬鹿にするなんて子供でも許せないにゃ!」
P「あの人も苦笑してたよ」
幸子「でしょうね」
P「その時に花言葉を教えて貰ったんだ」
P「『君が大人になった時、私と同じ女の子の力になってあげて』って言われながらさ」
みく「もしかして、Pチャンがプロデューサーになったのはそれが理由にゃ?」
P「まあな。忙しくて遅れちゃったけど、立場上は約束を果たしたし、その報告」
みく「みくだったら怒鳴ってるにゃ。Pチャンを馬鹿にするなんて子供でも許せないにゃ!」
P「あの人も苦笑してたよ」
幸子「でしょうね」
P「その時に花言葉を教えて貰ったんだ」
P「『君が大人になった時、私と同じ女の子の力になってあげて』って言われながらさ」
みく「もしかして、Pチャンがプロデューサーになったのはそれが理由にゃ?」
P「まあな。忙しくて遅れちゃったけど、立場上は約束を果たしたし、その報告」
41: 2013/01/27(日) 03:19:30.13
P「で、ここからが本題」
みく「本題にゃ?」
幸子「なんですか?」
P「更新だよ。俺は、輿水幸子と前川みくをトップアイドルにするって。絶対に」
幸子「……」
みく「……」
P「改めて言う事でもないけど、ここで約束したら果たせそうな気がするからさ」
みく「本題にゃ?」
幸子「なんですか?」
P「更新だよ。俺は、輿水幸子と前川みくをトップアイドルにするって。絶対に」
幸子「……」
みく「……」
P「改めて言う事でもないけど、ここで約束したら果たせそうな気がするからさ」
43: 2013/01/27(日) 03:22:19.32
幸子「……じゃあ、ボクからも一つ」
P「ん?」
幸子「トップに立った時はボクの隣にいて下さい」
P「……」
みく「みくからもにゃ。みくも一番になるから、ずっとずっと一緒にゃ」
P「……ああ約束だ」
幸子「約束ですからね」
みく「絶対の絶対にゃ」
P「ん?」
幸子「トップに立った時はボクの隣にいて下さい」
P「……」
みく「みくからもにゃ。みくも一番になるから、ずっとずっと一緒にゃ」
P「……ああ約束だ」
幸子「約束ですからね」
みく「絶対の絶対にゃ」
44: 2013/01/27(日) 03:25:45.79
P「さて、もう一つの方に行くか」
みく「次はどこに行くんだにゃ?」
P「さっき話したちっさいホール」
幸子「どうしてですか?」
P「自分がどれくらい大きくなったか確かめにな」
幸子「子供の頃広く感じた場所も、少し年齢を重ねると狭くなりますからね」
みく「さっちゃんは今でもちっこいにゃ」
幸子「この身長が今のボクのベストサイズなんですよ。もっとも、ある程度はすぐ大きくなりますけどね」
みく「一年でみくと同じ胸のサイズになるとは思えないにゃ」
幸子「ふ、ふん。垂れるほど大きくなる予定はありませんよ」
みく「垂れてないにゃ!」
みく「次はどこに行くんだにゃ?」
P「さっき話したちっさいホール」
幸子「どうしてですか?」
P「自分がどれくらい大きくなったか確かめにな」
幸子「子供の頃広く感じた場所も、少し年齢を重ねると狭くなりますからね」
みく「さっちゃんは今でもちっこいにゃ」
幸子「この身長が今のボクのベストサイズなんですよ。もっとも、ある程度はすぐ大きくなりますけどね」
みく「一年でみくと同じ胸のサイズになるとは思えないにゃ」
幸子「ふ、ふん。垂れるほど大きくなる予定はありませんよ」
みく「垂れてないにゃ!」
47: 2013/01/27(日) 03:29:19.97
P「そう言う話は二人だけの時にしてくれよ。居た堪れなくなる」
みく「Pチャンはおっきい方がいいにゃ?」
幸子「ボクレベルで充分ですよね?」
P「ちょっと走りたい気分になったな。先に行くからゆっくり来いよ」
みく「逃げたらダメにゃ! ちゃんと答えるにゃ!」
幸子「プロデューサーさんも優しいんですから。はっきりとみくさんに、ボクが一番って言えばいいのに」
幸子「って、本当に置いていかないで下さいよ! もうっ!」
みく「Pチャンはおっきい方がいいにゃ?」
幸子「ボクレベルで充分ですよね?」
P「ちょっと走りたい気分になったな。先に行くからゆっくり来いよ」
みく「逃げたらダメにゃ! ちゃんと答えるにゃ!」
幸子「プロデューサーさんも優しいんですから。はっきりとみくさんに、ボクが一番って言えばいいのに」
幸子「って、本当に置いていかないで下さいよ! もうっ!」
48: 2013/01/27(日) 03:33:20.73
P「ここだここ。思った通り、ちいさく感じるなぁ」
みく「この前入った動物小屋よりは広いにゃ」
幸子「学校の教室を少し広げてステージを付けたような広さですね」
P「そのステージであの人は歌って踊ってたんだよなぁ」
みく「Pチャン、質問にゃ!」
P「はい、みく」
みく「今のみくたちと思い出の人、どっちが上にゃ?」
幸子「ボクも興味ありますね。結果はわかり切ってますけど」
P「えっ、正直に答えていいのか?」
みく「この前入った動物小屋よりは広いにゃ」
幸子「学校の教室を少し広げてステージを付けたような広さですね」
P「そのステージであの人は歌って踊ってたんだよなぁ」
みく「Pチャン、質問にゃ!」
P「はい、みく」
みく「今のみくたちと思い出の人、どっちが上にゃ?」
幸子「ボクも興味ありますね。結果はわかり切ってますけど」
P「えっ、正直に答えていいのか?」
49: 2013/01/27(日) 03:36:40.01
幸子「……それはすでに答えているのと一緒ですよ」
みく「思い出は思い出にゃ! 絶対にみくの方が上にゃ!」
幸子「その上がボクですけどね」
みく「まだCDデビューもしてないのに、それはないよ」
幸子「なんで真顔で、しかも普通の口調で言うんですか!?」
みく「思い出は思い出にゃ! 絶対にみくの方が上にゃ!」
幸子「その上がボクですけどね」
みく「まだCDデビューもしてないのに、それはないよ」
幸子「なんで真顔で、しかも普通の口調で言うんですか!?」
50: 2013/01/27(日) 03:39:53.93
幸子「いいですよ。なら、今ここで証明してみせます」
みく「にゃ!? ステージに上がるのはみくが先にゃ!」
幸子「みくさんは大人しくお魚でも食べて、毛玉で遊んでて下さい」
みく「食べないし、遊ばないにゃ!」
幸子「なんちゃってニセ猫じゃないですか」
みく「真顔で言うにゃ!」
みく「にゃ!? ステージに上がるのはみくが先にゃ!」
幸子「みくさんは大人しくお魚でも食べて、毛玉で遊んでて下さい」
みく「食べないし、遊ばないにゃ!」
幸子「なんちゃってニセ猫じゃないですか」
みく「真顔で言うにゃ!」
52: 2013/01/27(日) 03:42:07.73
P(こんな子たちですけど、俺、精一杯頑張ってます。いえ、この子たちだからこそ、連れて行きます。アイドルの頂点に)
みく「Pチャン、審査員をお願いにゃ」
幸子「公平にお願いしますよ」
P「はいはい」
終了
みく「Pチャン、審査員をお願いにゃ」
幸子「公平にお願いしますよ」
P「はいはい」
終了
53: 2013/01/27(日) 03:43:53.71
超乙
こういうのも心が豊かになっていいね
こういうのも心が豊かになっていいね
引用元: モバP「動物と植物と魚、どれが好き?」
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります