1: 2015/05/02(土) 16:18:10.17
2: 2015/05/02(土) 16:19:00.44
美穂(えっと…誰なんだろう……8歳くらいかな? だけど親戚にこのくらいの子はいなかったはず…)
美穂(ここは名前を聞くのが一番だよね。よし!)
美穂「えっと、僕のお名前を教えてくれる?」
「知らない人に名前を教えちゃダメなんだよ!」
美穂(うん、その通りなんだけど…うーん困ったな……)
美穂「そ、そうだ! どうして私のことを知ってるのかな?」
「写真で見たことあるからだよ!」エヘン
美穂(そうするとファンの子かな? そもそも何でここに居るんだろう…)
美穂「それじゃあ質問を変えるよ。どうして僕はここにいるの?」
「どうしても言わなくちゃダメ?」ウルウル
美穂「ご、ごめんね。つらかったら言わなくてもいいよ」
「うんじゃあ言わない!」ペカー
美穂「う、うん。つらいことは今だけ忘れよう!」
「お姉ちゃんダイスキっ!」
美穂(どうすればいいんだろう……)
3: 2015/05/02(土) 16:20:04.36
「はっそうだ、お出かけの途中だったんだ」
美穂「えっと…どこに行く途中なの?」
「お兄ちゃんのとこだよ!」
美穂「そのお兄ちゃんはこの近くにいるの?」
「うん! お姉ちゃんも一緒に来る?」
美穂(ここはついて行くべきかな)
美穂「私もお兄ちゃんのところに一緒に行っていいの?」
「もちろんだよ! それじゃあ一緒に行こう!」
美穂「おー!」
「それじゃあこっちだよ。離れないでね」
美穂「わかりました、隊長さん」
「えへへ…」
美穂(どうしてお兄ちゃんのいる場所がわかるんだろう…?)
4: 2015/05/02(土) 16:20:54.99
「えっと…こっち」
美穂(そういえば、そのお兄さんにあった時なんて言えばいいんだろう……)
「うーん…」
美穂「どうしたの?」
「なんでもない。こっち」
美穂「もしかして、迷っちゃったの?」
「う、うるさい! まよってなんか……」
美穂「私この近くによく来るから、お兄さんがいるところのヒントがあれば教えてあげられるかも」
「うぅ……それじゃあこの場所を教えて………くださぃ…」
美穂「ありがと」
美穂(うーん…お兄さんメールで教えてくれたんだ。けどこれって……)
美穂「ありがとう。場所がわかったよ」
「ほんと……?」
美穂「うん! だから涙をふいて」
「な、ないてなんかいないもんっ」
美穂「はい。よかったらこのハンカチを使って」
「うぅ………ありがとう……」
美穂「どういたしまして」
5: 2015/05/02(土) 16:22:04.72
美穂「それじゃあ…」グー
「……」 美穂「……」
「お姉ちゃん…」ヤレヤレ
美穂「違うよ! 君のお腹がなったんでしょ!」
「違うもんっ! お姉ちゃんのお腹がなったんだよ」
美穂「あっあんなところに屋台が」マルメターノ!!
「うぅ…」
美穂「食べる?」
「しょうがないなぁ。勧められたから食べるんだからね。ほんとはお腹いっぱいなんだからね」
美穂「えへへ、はいはい。わかりました」
「なんで笑うんだよ!」ウガー
美穂「えへへ。それじゃ行こうっか」
「ふんだ」
6: 2015/05/02(土) 16:22:51.47
―――――
「「ごちそうさまでした」」
美穂「あ、ソースついてる。動かないでね」
「ん、ん~~っ! やめろ~! 自分でふく!」
美穂「ご、ごめんね。はいどうぞ」
「ん、ありがと…」
美穂「それで、目的地なんだけど…ここのイベントが行われてる場所なんだ。本当にここで合ってる?」
「うん。ここからは僕がまた案内するからついてきてね」
美穂「う、うん(大丈夫かな…)」
7: 2015/05/02(土) 16:23:37.50
スタッフ「この先は関係者以外立ち入り禁止です」
「関係者だもんっ!」
スタッフ「そうは言っても…あれ? 小日向さん?」
美穂「は、はい。お疲れ様です」
スタッフ「この子小日向さんの知り合いの子?」
美穂「えっと、そうです」
スタッフ「それならいいか…内緒だからね」
美穂「ありがとうございます」
「ありがとう……」
スタッフ「機材が多いから小日向さんの言うことを良く聞いてね」
「うん、わかった」
美穂「本当にありがとうございます」
スタッフ「お疲れ様」
8: 2015/05/02(土) 16:24:13.13
美穂(今日はここでトライアドプリズムのライブがあったんだよね。Pさんに会った方がいいかな…)
美穂「あっトライアドのみなさんお疲れ様です」
奈緒「ん? 美穂じゃんどったの?」
凛「美穂その子…いったいどうしたの?」
加蓮「美穂の隠し子?!」
美穂「どうしてそうなるの~!!」
「!! このお姉ちゃんたちも知ってる」
凛「ファンのこかな?」
加蓮「どうして知ってるの?」
「写真で見たんだ。けど、そこのお姉ちゃんはビデオでも見たことがあるよ」
奈緒「あたし?」
「あっお兄ちゃん!!!」
4人「えっ?」
P「おっこんなとこに来たのか」
4人「はぁああああ~?!」
9: 2015/05/02(土) 16:25:57.50
凛「なんだPさんのお姉さんの子なんだ」
加蓮「ずいぶん歳の離れた兄弟かと思っちゃった」
美穂「お兄ちゃんってPさんのことだったんだね。会えてよかった」
P「お母さんずいぶん怒ってたぞ」
「だって勝手に僕の分のお菓子食べちゃうんだもん…」
P「あぁ…あとでお母さんを叱っとくよ」
奈緒「Pさんがあたしたちの写真を見せてたから知ってたのか」
「うん。かわいい写真やエプロン姿n……」ムググ・・・
P「後でお菓子たくさん買ってあげるから、その話はやめよう」
凛「後でじゃなくて今買ってあげるから聞かせて」
加蓮「アイスとか好き?」
「うん!」
奈緒「まさか……」
美穂「そのエプロンの写真このお姉さんが映ってた?」
「うん。あとビデオも」
P「…サラダ!」
奈緒「逃がすか! しかもなんで噛んでだよ、まてー!!」
10: 2015/05/02(土) 16:26:30.91
美穂(こうして突然であった男の子との冒険が終わりました)
「あの…お姉ちゃん?」
美穂「ん? どうしたの?」
「今日はありがと。その…また遊んでくれる?」
美穂「もちろん! また冒険しよう、隊長さん♪」
「うん!!」
おしまい
11: 2015/05/02(土) 17:17:34.12
奈緒も噛んでるな
乙
乙
13: 2015/05/02(土) 21:03:04.95
よく間違われるけどプリムスやで(小声)
引用元: 美穂「ちいさな冒険」
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります