1: 2022/02/03(木) 00:00:13.795
桃「そ、それはどういう…」

小倉「このスイッチを押すとライトがピカっと光って、その光を見た人がスイッチを押した人を好きになっちゃう装置だよ」

桃「…ちなみに好きになるって言うのはどの程度?」

小倉「それはもう好きすぎてベタベタくっついたり、あんなことやこんなことを…」

桃「そんな危ないものは没収!あと私は用事思い出したからそれじゃあ!」

小倉「くれぐれも悪用しないようにね〜」

3: 2022/02/03(木) 00:01:24.687
桃(こんな、こんな恐ろしい物を悪い人の手に渡る前の回収できてよかった…)

桃(これさえあればシャミ子とあんなことやこんなことを…///)

桃(もし行為が誰かに見られてもいつものノリで『シャミ子が悪いんだよ』って言っとけばどうにかなるだろうし…)

桃(思わず走り出したよ、ドキドキの始まりさ!)

桃「待っててねシャミ子おおぉぉぉおおお」ダダダダダ

良子「お母さん、桃さんが奇声あげてダッシュして行ったよ」

清子「春も近いですからねえ」

4: 2022/02/03(木) 00:03:37.006
(吉田家)
シャミ子「ごせんぞー、お腹のごろごろは大丈夫ですか?」

リリス「大丈夫そうだ、やはりこのボディーの消化器の作りが雑だな、ぽんぽん痛くてしょうがなかったぞ」

シャミ子「蛟さんも理解ある方で良かったですね、ラーメンも気に入ってくれたみたいですよ」

シャミ子「この会話が気になった者は絶賛発売中のまちカドまぞく6巻を読むといいぞ」

シャミ子「あ、ごせんぞ寝癖がありますよ」

リリス「なに?どこあたりだ?」

シャミ子「ちょっと待っててくださいね、あれはあれはと…」

ダダダダ カンカンカン ダダダ ドンドン シャミコ- イル-?

5: 2022/02/03(木) 00:06:03.102
リリス「お?これは桃の声か」

シャミ子「なんでしょうね?声がいつもより鬼気迫る感じで聞こえますが」

リリス「とりあえず開けるぞ〜」ガチャ

桃「すみませんリリスさんどいて!先手必勝!シャミ子こっち向いて!」ライトピカ-

シャミ子「ふぇ?なんですか桃?」カガミデハンシャ-

桃「…ってなんでそんな都合よく鏡持ってるのさ!!」

シャミ子「ええ!?これはごせんぞの寝癖を確認してもらうために…」

桃「反射したならライトの明かりは…?」







リリス「もんも…❤」トロン

6: 2022/02/03(木) 00:09:01.546
桃「…り、リリス…さ…ん?」

シャミ子「どうしましたごせんぞ?顔が真っ赤っかですよ?」

リリス「もんも〜!」ギュウ!

桃「ちょ!なに抱きついてるんですか!お腹に顔埋めないでください!」

リリス「えへへ〜、桃大好き〜」グリグリ

シャミ子「これは一体…?」

小倉「あー、ライトの効果がちゃんと効いてるねえ〜」

シャミ子「小倉さん!」

桃「小倉ァ!」

リリス「もんも〜」

7: 2022/02/03(木) 00:11:15.315
小倉「くれぐれもって言ったのに〜」

シャミ子「小倉さん、急にごせんぞがふにゃふにゃになっちゃったんですが、なにがあったんですか!?」

小倉「えっとそれは惚r」ムグッ

桃「あー!あー!きっとどこからか危険な魔法少女が攻撃してきたに違いにないなー!怖いなー!」

シャミ子「どうしました桃ぉ!?見たことないテンションですよ!?」

桃(シャミ子に惚れライト使おうとしたなんてことがバレたら嫌だ!どうにかならないこの状況!?)

小倉(一応効果は3時間くらいしたら切れるよ〜)

桃(さ、3時間って…こんなのが…)

リリス「桃〜だーいすき!」

8: 2022/02/03(木) 00:13:19.019
桃「と、とにかく!後3時間したら元に戻るらしいからしばらく様子見ようか!」

シャミ子「なんでそんな具体的な時間わかるんですか!?」

リリス「桃〜、実は桃と行きたい場所があるのだが……一緒に行かぬか///」

桃「え?いや別に今じゃなくても…」

リリス「…いやなのか?」ホロリ

桃「ん?」

リリス「余と…一緒にお出かけするの…嫌なのか…?」ウルウル

桃(めんどくさ…)

小倉「恋する女の子の誘いは受けた方がいいよー?それも自分の早とちりが原因なんだし」

桃「ぐぬ…わかったよ!シャミ子、しばらくリリスさん借りるね!」バタン

シャミ子「行っちゃった…一体なんだったんでしょう…さっきのライト忘れてるし」ペカ-

9: 2022/02/03(木) 00:15:24.289
(外)
子供1「あ、ゴミネキだ」

子供2「服がダサいお姉ちゃんもいる」

リリス「えへへ〜、桃だ〜い好き!」

桃「ああ、はい、そうですか」

リリス「そんな冷めた態度もか〜わいい!」

桃「はは、そりゃどうも」

リリス「も〜っとギューってしちゃうぞ〜」

桃「(こいつうっせえな…)こいつうっせえな…」

リリス「反抗期な桃も大好きー!」

10: 2022/02/03(木) 00:17:17.995
桃「リリスさんそこまで引っ付かないでもらっていいですか、こんなとこ誰かに見られたら…」

杏里「おいーっす!ちよも、もぉ!?」

桃「げ、杏里…」

杏里「なになにこの状況!このおもしろ組み合わせ!珍しいね!」

桃「こ、これは……いろいろな思惑とうっかりに巻き込まれたと言うか、自分が引き起こしたと言うか…」

リリス「今日の桃は余の桃なのだ〜」

桃「と、とにかく私がなぜこうなったかについては一旦置いといて」

杏里「私この状況をスルーできるほど大人じゃないよぉ!」

11: 2022/02/03(木) 00:19:20.492
杏里「とりあえず写真撮るから笑ってー」

桃「この記録どころか記憶も全部残さないで欲しいんだけど」

リリス「もんも〜ほっぺ合わせて撮るぞ〜」

桃「別にそんな引っ付かなくても…」

杏里「じゃー撮るよー!」パシャ

桃「ほら、リリスさんもう離れて」

リリス「えーケチンボ〜」

杏里「よし、インスタマグラムにアップっと」

桃「全世界に公開しないで!」

12: 2022/02/03(木) 00:21:44.391
桃「それでリリスさん、行きたいところってどこなんですか」

リリス「それはここだぁ!」

チラシ(no title


桃「へーコラボカフェですか」

リリス「ゴミ拾い中にこのチラシを見つけてからどうしても行きたくてな!」

桃「でもこれ秋葉原と池袋で開催と書いてありますよ、今からだと時間かかりませんか?」

リリス「いや、実はここの近所でもやっている情報を聞いてな、ここだ!」

桃「え、ここって…あすらじゃ」

13: 2022/02/03(木) 00:23:47.609
(喫茶店あすら)
リコ「いらっしゃ〜い、あら珍しい組み合わせやね」

リリス「カップル2名で」

桃「誰がカップルだ、と言うかコラボカフェやってるんですか?」

白澤「ああ、リコくんの発案でね。期間中はこの旧店舗を使って営業予定だ」

リコ「ええやろええやろ?たまたまネット見てたらコラボカフェ情報見つけてな〜、写真の料理も再現出来そうやからイケる思うて」

桃「………ん?てことはこれ無許k」

白澤「ゲホ!ゴホ!リコくん!早速2名様お席にご案内だ!」

14: 2022/02/03(木) 00:26:07.115
リリス「桃〜何食べよっか〜」

桃「えっとじゃあこのピーチのやつで…」

リリス「余はブルーベリーのを頼むぞ!」

リコ「はいな〜、しかしこの組み合わせなかなかおもろいわ〜、凸凹コンビ感がシャミ子ちゃんといる時より強いわ〜」パシャパシャ

桃「写真撮りながら感想言わないでください!」

リリス「そんな〜、桃と余がお似合いだなんて〜、お主なかなか見る目があるではないか〜、ぐへへ」

リコ「まあお似合いゆーてもお笑い的なお似合いやけどな」

桃(前門の悪魔、後門の女狐…キツイ…)

15: 2022/02/03(木) 00:29:08.962
リコ「おまた〜、ごゆっくり〜」

桃「あ、よかった。味は至って普通だ」モグモグ

リコ「そら味変えて提供して問題でも起こしたら裁判沙汰やからね」

桃「いや無許可でこんなコラボ語ってる時点でもうアウトでしょ」

リリス「も〜も」

桃「…リリスさん?なぜ私にスプーンをむけて」

リリス「あ〜ん」

桃「…」

リリス「あ〜〜ん」

桃「…」

リリス「…」グスッ

桃「…あぁもう、あーん」パクッ

リリス「えへへ〜、かわいいぞ桃〜」

桃(あー…闇堕ちしそう、良くない…) モグモグ

16: 2022/02/03(木) 00:31:50.105
リコ「また来てな〜」

白澤「コラボカフェことを警察にだけは言わないでくれたまえ!」

桃「なんかすごい疲れた…」

リリス「桃〜、次はな〜」

桃「え“、まだどっか行くんですか」

リリス「2人きりになれるところに行くのだ、次で最後だから〜」

桃「はいはい…」

桃(てか私どうしてこんなことになったんだっけ…)

桃「シャミ子は今頃どうしてるんだろう…」

17: 2022/02/03(木) 00:34:23.770
(一方吉田家)
テレビ「https://youtu.be/kgBxGlnG7no


シャミ子「あ、この番組2期やるんだ。しかしごせんぞと桃どこまで行ったんでしょうか」

ガチャ
ミカン「シャミ子ー!借りてたノート返しにきたわよ」

シャミ子「ミカンさん!わざわざありがとうございます」

ミカン「また今度お礼するわね。……あら?なにこれ?」ヒョイ

シャミ子「さっき桃が持ってきたライトらしきものです」

ミカン「へー、……くらえサンライズアロー!なんちゃってー」ピカ-

シャミ子「あははー、やめてくださいよ〜ミカン……さん❤」トロン

18: 2022/02/03(木) 00:36:45.340
(思い出の丘)
リリス「相変わらずいい景色だなここは」

桃「そうですね、と言うか2人きりってわざわざここまで登らなくても」

リリス「ここは余がごせん像時代に桃に愛のスローを受けた思い出の場所だからな〜///」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
桃「私の思い、リリスさんに届け!」ブオン
シャミ子「ごせんぞ〜!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

桃「ぶん投げたのは事実ですけど記憶とセリフを改竄しないでください!」

リリス「あの日の余はいつも以上に飛んだのだ〜」

桃(そろそろ実力行使で止めにかかるか…?)

19: 2022/02/03(木) 00:38:32.959
リリス「さて桃よ、そろそろ聞きたいことがあるのだが…」

桃「今度はなんですか…」




リリス「お主、惚れ魔法もどきを使って何しようとしたのだ」



桃「………え?」

リリス「さっき自分で3時間言っておったろ、もうとっくに終わっておるぞ」

桃「あ、もうそんなに経ってて…」

リリス「と言うかあすらで『あーん』してたあたりでもう解けてたぞ」

桃「え!?」

リリス「あのぎこちない顔はなかなか良かったぞ、後であの狐から写真焼き増ししてもらお」

桃「せんでください!」

20: 2022/02/03(木) 00:41:19.252
リリス「小倉もおったし、あの謎のライト…、欲深いお前のことだ、あんなもの使ってシャミ子とイチャイチャしようとでも思っておったのだろう?」

桃「お、お見通しですか…」

リリス「そんなことせんでもシャミ子といつもいちゃついとるではないか」

桃「それはその、もっと踏み込んだ関係というか…」

リリス「それは本当の愛ではないぞ」

桃「う…」

リリス「そもそもお前の言う踏み込んだ関係というのもシャミ子の本心を無視したものだ」

桃「…」

リリス「想いが通じた時の嬉しさ、時折感じる寂しさ、お互いがいろいろな経験がをしあってこそ、踏み込んだ関係というのが築けるのだぞ」

桃「り、リリスさんがすごい真面目な話してる…」

リリス「お前なあ!そう言うところだぞ!とにかくシャミ子をそんな気持ちにさせたいのなら努力しろ!物に頼るな、自分を磨け、心を燃やせ!

21: 2022/02/03(木) 00:43:44.604
桃「………そうですよね、今日リリスさんに振り回されてすごく思いました」

桃「お互いが幸せな想いにならないと本当に楽しく思えないだろうし、物に頼るんじゃなくてまずは自分を磨かなきゃですよね」

リリス「そうだ桃色魔法少女よ、人生の先輩魔族の余が言うのだからな!」

桃「……けどリリスさん恋愛らしい恋愛ってして来てるんですか?」

リリス「なにおう!このヘタレ脳筋女!
とにかくシャミ子の気をもっと惹きつけたいならエスコートできるコミュ力をつけろ!あとそのダサダサファッションセンスも直せ!」

桃「コミュ力はともかく服とかよくわからなくて…」

リリス「自分を磨けと言ったであろうが!なんだったら清子とかに聞いてみろ!あいつタンスにドチャクソ工口い勝負服とか隠してるから、ヨシュアを落とした時の話とかもそれとなく聞いてみろ!」

桃「親族のえOちな情報とか教えんでください!わかりましたよ!もっと自分を磨いてシャミ子を落として見せますよ!」

リリス「よーし!その意気だぞ桃色魔法少女よ!」

23: 2022/02/03(木) 00:46:47.618
リリス「さて、もう夕飯も近いし帰るとするか」

桃「そうですね、帰るの遅くなりそうだからシャミ子に電話しないと」

リリス「我が家で食べるの前提なのか…まあ良い、今日一日付き合って貰ったお礼だ、存分にもてなされると良い!」

桃「リリスさんが夕食用意するわけじゃないでしょ…」

ツ-ツ-
桃「あれ?シャミ子でないなあ…」

リリス「夕食の準備中なのだろう」













(その頃吉田家)
シャミ子ナニコレ!すごい!ミカンさん!ミカンさああああん!」シ

ミカン「シャミ子!シャミ子ぉ〜!」




がんばれ桃さん!
ヘンテコな装置なんか使わず、自分のことを好きになって貰えるような素敵な魔法少女になるんだ!

引用元: 小倉「できたよ千代田さん、シャミ子ちゃんが惚れちゃうライト〜」桃「!?」