2: 2020/02/06(木) 22:06:23.78
冬優子「ねぇ、アンタ」

P「なんだよ」

冬優子「アンタの出身どこ?」

P「急にどうした」

冬優子「うっさいわね。さっさと答えなさいよ」

P「今の一言でうるさい認定されんの?」

冬優子「そういうのいいから」

P「どこだと思う?」

冬優子「なんで43択クイズしなきゃいけないのよ、バカじゃないの?」

P「あっ、さらっと一都一道二府外したなお前」

冬優子「アンタ寒いの苦手だし関西弁出たことないし田舎臭いじゃない」

P「東京にも田舎っぽいとこあるだろ!」

冬優子「ないわよ。だってアキバがある都市よ?」

P「お前アキバに対して信頼度振り過ぎだろ…」
THE IDOLM@STER SHINY COLORS COLORFUL FE@THERS
3: 2020/02/06(木) 22:07:22.87
冬優子「で?何県なのよ」

P「柴犬」

冬優子「わーっ、プロデューサーさん面白いですね!」

P「おい急に猫被んなよ、分かりやすい社交辞令は人を傷つけるぞ」

冬優子「アンタが真面目に答えないのが悪いんじゃない。で?何県?」

P「福井県だよ」

冬優子「は?なにもないとこじゃないの」

P「あるわ!フクイザウルスを知らんのか!」

冬優子「他には?」

P「…東尋坊とか」

冬優子「二番目に出てくるのが自殺の名所とか、福井県民は正気なの?」

4: 2020/02/06(木) 22:08:00.38
冬優子「ねぇ、アンタ」

P「なんだ?」

冬優子「アンタの趣味ってなによ」

P「なんだそのお見合いみたいな質問」

冬優子「はっ、アンタにお見合いの話が来るとでも?」

P「おーい、目の前で成人男性が泣くとこ見たいか?」

冬優子「冗談よ」

P「良かったー」

冬優子「半分ね」

P「……」

5: 2020/02/06(木) 22:08:29.78
冬優子「で?休みの日はなにやってんの?」

P「パチンコ」

冬優子「うわぁ…」

P「というのは冗談で」

冬優子「笑えない冗談やめなさいよね」

P「それ特大ブーメランだけど大丈夫か?」

冬優子「ふゆのは笑える冗談よ。ふゆがね」

P「自分しか笑えない冗談ほどキツイものないぞ」

冬優子「はいはい。さっさと教えなさいよ」

P「まぁ、サッカー観戦かな」

冬優子「アンタにしてはマトモな趣味ね」

P「マトモじゃない趣味ってなんだよ」

冬優子「化石採掘」

P「お前は今すぐ福井県民から偏見を取り去れ!」

6: 2020/02/06(木) 22:09:02.50
冬優子「ねぇ、アンタ」

P「んー」カタカタ

冬優子「ふゆが話かけてるんだから作業は止めなさい♥」バンッ

P「あっぶね!人がキーボード叩いてるのに閉じるやつがあるか!」

冬優子「大丈夫。峰打ちよ」

P「お前は今すぐ“峰打ち”の意味を調べた方がいいぞ」

冬優子「それはそうと、アンタはこの職に就く前はなにやってたのよ」

P「なんだ?俺の過去が知りたいのか」

冬優子「いや別に。どっちでも」

P「指挟もうとしておいて!?」

7: 2020/02/06(木) 22:09:32.62
P「まぁ、普通に大学生してたな。ほどほどに勉強してバイトして」

冬優子「ふーん。やっぱ飲み会とか多かったわけ?」

P「いやそんなに。バイトで貯めた金は旅行に使ってたな」

冬優子「へぇ?アンタに一緒に旅行に行ってくれる友達がいたのね」

P「いや、ほとんど1人サッカーの応援に行ってた。現地まで」

冬優子「は?」

P「北は北海道、南は九州まで行ったかな。あー、懐かしい」

冬優子「アンタはあれね、バイタリティのある変態ね」

P「どんなまとめ方?」

8: 2020/02/06(木) 22:10:05.24
冬優子「ねぇ、アンタ」

P「あいよ」

冬優子「今休憩よね?」

P「書類とにらめっこしてる人間によくそのセリフ出たな?」

冬優子「書類とふゆ、どっちが大事なの?」

P「書類」

冬優子「……」ゲシッ ゲシッ

P「おい、無言で蹴るな」

冬優子「はい、コンビニ行くからついて来なさい」ヒョイッ

P「分かった、分かったから書類返せ」

9: 2020/02/06(木) 22:11:19.63
P「やっぱ冬優子は優しいな」

冬優子「当たり前でしょ。なんのために冬の後に“優”しいって字が入ってると思ってんのよ」

P「確かに」

冬優子「ついでに言っとくと“優”れてもいるからね」

P「お、言ってくれるな」

冬優子「当然でしょ。だってふゆよ?」

冬優子「だから…ふゆに置いてかれないように最後まで着いてきなさいよね!」

10: 2020/02/06(木) 22:14:13.82
超短いですがこれで完結。

モデルとなった友人N君は大学時代、友達がいなすぎて偶数人数のクラスのペアワークでなぜか1人はぐれるという偉業を成し遂げた人間です。
聞いたとき爆笑しました。

11: 2020/02/06(木) 22:37:54.36
おつおむ

引用元: 冬優子「ねぇ、アンタ」