1: 2014/12/11(木) 23:08:23.72
◆ひなビタ♪SSです
◆そう言えば11月28日にドラマCD第三弾が発売されたようです
◆更に12月24日にはSDアクリルキーホルダーなどが発売される予定です


2: 2014/12/11(木) 23:09:44.72
咲子「あっ、結婚式場のチラシが来てる……折角だから読もうかな、えっと…」

咲子「今ならカップルで来たお客様にウェディングドレス・タキシード試着体験、写真撮影も出来ます…ってええっ!?」

咲子「う、ウェディングドレス試着体験……」

咲子「…………」

咲子「同性でダメだとは……書いてないよね?」

咲子「期限は……ら、来週まで、かな」

咲子「…………///」ドキドキ

咲子「……イブちゃん……」

咲子「…………」ピピピ

咲子「……もしもしイブちゃん?私ですけど……」

3: 2014/12/11(木) 23:13:16.83
~翌日~

一舞「おはよーさきこ」

咲子「おはようございます、イブちゃん」

一舞「いやあ、今日も寒いねー」

咲子「そうですねー」

一舞「マフラー一緒に繋いじゃう?」

咲子「えっ……い、イブちゃん、とってもとっても///」

一舞「ま、まぁあたしも恥ずかしいからやめとくけど……///」

咲子「でもとってもとってもぽっかぽかだと思いますっ!」

一舞「2つの意味で、ね…」

4: 2014/12/11(木) 23:17:19.26
一舞「ところでささきこ、昨日急に電話掛けてきたよね」

咲子「ご迷惑でしたか?」

一舞「そんな事はないんだけど……何かと思ったらデートのお誘いだったし!
   デートの約束なら今のこういう時間とかでも出来るのにって思ってさ」

咲子「あ、あの、なるべく早く言ったほうがいいかなって思ったので……」

一舞「まぁいいんだけどね、今週末だっけ?」

咲子「はい」

一舞「楽しみだね」

咲子「は、はい///」

一舞「な、なんでさきこが赤くなるんだし///」

イチャイチャ キャッキャッ

まり花(はー、帰ったらりんちゃんとイチャイチャしたいよう……)

凛(ファイトよ、レコード屋……)

5: 2014/12/11(木) 23:21:13.32
~週末~

一舞「お待たせさきこっ!」

咲子「あら、イブちゃんとってもとっても早いですね、まだ30分前ですよ?」

一舞「何言ってるんだし!そんな事言ったらさきこはもっと早くからいたでしょ?」

咲子「そ、それはそうですけど……」

一舞「まぁいいや、さっそく行こ?さきこが誘ってくれたデートなんだもん、長い時間楽しみたいでしょ?」

咲子「はいっ!」

一舞「行きたいとこがあるって言ってたけど、最初からそこ行くの?」

咲子「えーとですね、最初はそこじゃなくて、まずはアクセサリーショップとかに……」

6: 2014/12/11(木) 23:25:13.86
……

咲子「さ、着きましたよイブちゃんっ!」

一舞「えっと、ここって……」

咲子「はい!教会ですよっ!」

一舞「あー……式の見学でもするの?」

咲子「違いますよイブちゃん、これ見てください」ビラッ

一舞「なになに……ウェディングドレス試着体験……えぇっ!?」

咲子「イブちゃん、一緒にやりましょうっ!」

一舞「え、で、でも……」

咲子「大丈夫ですよっ!絶対、大丈夫ですっ!」

一舞「それはまり花の台詞……」

7: 2014/12/11(木) 23:29:15.30
一舞「あー、同性でも出来るのね、これ」

咲子「そうなんですよっ!実際、ほら、あそこでは男性同士のカップルが写真撮ってますし」

一舞「本当だ……」

センパイ!ソノスーツスッゴクニアッテマスヨ!
ナンカイメダヨソレ、ソンナコトイッタラオマエダッテソウダカラナ
セ、センパイ///

一舞(あたしとさきこの結婚式かあ……)

一舞(い、いや、これは体験だから!実際にするかどうかなんて……)

一舞(………………)

咲子「イブちゃん?」

一舞「ひっ!あ、い、いいよ、体験でしょ?申し込みに行こ?」

咲子「えへへへ、イブちゃんと結婚式体験……えへへ……」

一舞(嬉しそうだなあさきこ……)

一舞(正直、あたしも結構……)

8: 2014/12/11(木) 23:33:28.27
咲子「イブちゃんイブちゃん!大丈夫ですって!」

一舞「係員さんに変な顔されるんじゃないかってビクビクしてたし……」

咲子「聞く所によると、同性カップルも多く来てくれてるみたいですよ?」

一舞「そうなんだ……」

咲子「うふふ、まりかちゃんやりんちゃんにも教えてもいいかもしれませんね、きっとしたいって思うはずですから」

一舞「そうかな」

咲子「そうですよっ!」

一舞(二人も、結婚式挙げたいって、思ってるのかな?)

一舞(あたしは……どうなんだろう?)

咲子「うふふ、衣装部屋はあっちですよイブちゃんっ!」

一舞(でも、嬉しそうなさきこを見るのは……)

9: 2014/12/11(木) 23:37:13.03
咲子「うわあ、いろいろなウェディングドレスがありますねっ!」

一舞「どれがいいかなー」

咲子「どうせなら、同じデザインのがいいですね」

一舞「それでもいいけど……あ、これはどう?」

咲子「わぁわぁ、背中が出てて、セクシーなデザインですねっ!」

一舞「そうだしっ!スカートも短めでセクシーでしょ?あたしにはピッタリだと思うんだよね~」

咲子「でも、足を見せるのはちょっと……恥ずかしいです……」

一舞「ううん?さきこの足も綺麗だと思うけど……」

咲子「折角の結婚式なんですから、真っ白なロングスカートがいいと思うんですっ」

一舞「ふむ……まぁ確かに長いスカートの方がウェディングドレス!って感じはするかもねー」

10: 2014/12/11(木) 23:41:31.51
一舞「じゃあこれはどう?割と普通のデザインだけど」

咲子「私はこれがいいと思いますけど、イブちゃんはこれでいいんですか?」

一舞「大丈夫だしっ!あたしはこのスカートのデザインが結構気に入ってるしっ!」

咲子「いろいろな花を象った模様ですねっ」

一舞「あと背中も大きく開いててセクシーだし、うん、これにしよっか」

咲子「はいっ、えっと、着替えは……」

一舞「向こうで係員さんが手伝ってくれるってさ、あと」

咲子「あと?」

一舞「着替える場所は、別々にしない?ほら、さきこのドレス姿、ちょー楽しみだし」

咲子「そうですね、私もイブちゃんのドレス姿、とってもとっても楽しみです」

一舞「ふふふ」

咲子「えへへ」

12: 2014/12/11(木) 23:45:35.43
……

ハイ!デキマシタ!
トッテモオニアイデスヨー

一舞「んーと……」

一舞「おおう……結構、似合ってるんじゃない?というかバッチリだしっ!流石あたし……」

一舞「うん、やっぱりウェディングドレスは純白だよねー」

一舞「それにしてもこのかっこ、カタルシスの月を思い出すなあ……あれはスカート短かったけど……」

一舞「さきこも、あたしとおんなじ格好してるんだよね……」

一舞「さ、さきこの、ウェディングドレス……」

一舞「……///」

一舞「な、何照れてるんだしあたしっ!さぁ今から迎えに……」

咲子「イブちゃんっ!」

一舞「え」

13: 2014/12/11(木) 23:49:14.29
一舞「あ、今行こうと思ってたのに……」

咲子「えへへへ、とってもとっても待ちきれなかったので、来ちゃいました!」

一舞「そ、そうなんだ……」

一舞(さ、さきこのウェディングドレス姿……!)

咲子「どうですか?ウェディングドレス、似合ってますかっ?」クルクル

一舞「う、うん、というか……」トタトタ

咲子「イブちゃん?あっ」クイッ

一舞「すっごく、とってもとっても、可愛いよ、さきこ」

咲子「あっ、あっ、イブちゃんっ///」

14: 2014/12/11(木) 23:53:19.64
咲子「そ、そんな事を言うなら、イブちゃんだって、とってもとっても綺麗で……」ギュ

一舞「さきこ……」

咲子「イブちゃんっ……」

一舞「…………」

咲子「…………」

ジーッ…

一舞「ハッ……あ、な、なんか、今ナチュラルにキスしようとしてたしっ!」

咲子「そ、そうですよイブちゃんっ!とってもとっても人前ですよっ!」

一舞「……人前じゃなきゃ、してたよね」

咲子「……はい」

一舞「……あとでね///」

咲子「はい///」

15: 2014/12/11(木) 23:57:14.47
咲子「ほ、ほらイブちゃんっ!教会の前で記念写真撮りましょうっ!」

一舞「うん」

咲子「ふふふ、この格好で外出るって、この格好を誰かに見られちゃうってことですね」

一舞「そ、そう考えると少し恥ずかしいじゃん///」

咲子「えへへへ、イブちゃんっ」ギュ

一舞「あ、さきこっ」

咲子「手、繋ぎましょう?」

一舞「う、うん」ギュ

一舞(あ、さきこの手、あったかい……)

一舞(いや、あたしの手が熱いのかな?)

16: 2014/12/12(金) 00:01:23.79
ジャアシャシントリマスネー
ハイチーズ!

咲子「えいっ」ギュッ

一舞「っ!」

パシャ!

一舞「ちょ、ちょっとさきこ」

咲子「えへへへ、つい……」

一舞「ま、全くもー」ギュッ

咲子「あ、イブちゃん……」

一舞「すいません、もう一枚お願いしまーす」

ハーイ

一舞「今度は、さきこをドキドキさせてやるしっ!」

咲子「うふふ、いっぱい、させてくださいねっ?」

ジャーモウイチマイイキマスヨー
ハイチーズ!

17: 2014/12/12(金) 00:05:22.10
……

咲子「ここの教会、広いですね、ほら、ステンドグラスもありますよっ」

一舞「そうだね、ベタな教会って感じで、結婚式するなら、こういうとこがいいよねー」

咲子「結婚式、ですか」

一舞「うん……」

咲子「…ねぇ、イブちゃん」

一舞「ん、なあに?」

咲子「結婚式の練習、しませんか?」

一舞「えっ?練習?」

咲子「はい」

一舞「…結婚式の?」

咲子「は、はい」

18: 2014/12/12(金) 00:09:34.81
一舞(さ、さきこと結婚式の練習だなんて、それってまるで……)

一舞(まるで……)

一舞(…………)

一舞「い、いいけど……具体的には何するんだし?」

咲子「え、えっと……そうですね、指輪の交換とか、でしょうか」

一舞「指輪?生憎指輪は今は持ってな……」

咲子「はい」スッ

一舞「あ、あれ?さきこ?」

咲子「こんなこともあろうかと、指輪2セット、買っておいたんです、プラスチックですけど……」

一舞「じゅ、準備周到だねさきこ……」

咲子(最初からそのつもりだったとは、言わないよ?)

19: 2014/12/12(金) 00:13:18.23
一舞「じゃあ、一つ貸して」

咲子「はい」

一舞「えっと、左手の薬指に入れればいいんだよね」

咲子「じゃあ、イブちゃん、ど、どうぞ……///」

一舞「う、うん……」

一舞(な、なんでさきこが赤くなってるのさ、そっちから言い出したくせにっ!)

一舞(あ、あたしも赤いかな?さっさと入れた方がいいかな?いやでも、こういうのってゆっくり入れた方が……)

一舞(ああもう、落ち着けあたしっ!指に指輪入れるくらい……)

咲子「……」ドキドキ

一舞「……」ドキドキ

スッ

一舞「い、入れた、よ……///」

20: 2014/12/12(金) 00:17:17.30
咲子「じゃあ、今度は私ですね」

一舞「う、うん、いいよ、入れて?」

咲子「じゃあ、早速……」

一舞「……」

咲子「……」

一舞「……さきこ?」

咲子「い、今入れます、からっ」

一舞(さきこも、緊張してるんだなあ……)

一舞(ふふふ、可愛い……♪)

21: 2014/12/12(金) 00:21:17.03
スッ

咲子「い、入れましたよ……?」

一舞「これ、練習になったのかな」

咲子「あ、あんまり自信無いです……」

一舞「……本当にする時は、もっと手早く入れなきゃね?」

咲子「!」

一舞「その時は、その……あたしが指輪用意するからさ!だから、だから、その」

咲子「イブちゃん……」

一舞「あ、あはははは、やっぱり、おかしい?」

咲子「そんな事無いですっ!私、イブちゃんととってもとっても結婚したいですっ!」

一舞「さ、さきこ、声大きいってば///」

22: 2014/12/12(金) 00:25:18.88
一舞「だから、その、えっとね、あたし、さきこをね、『和泉咲子』にするから、だから……」

咲子「待ってくださいイブちゃん」グイッ

一舞「えっ」

咲子「『和泉咲子』じゃなくって……『春日一舞』、ですよ?」

一舞「な、ななっ、なんでそうなるんだしっ!さきこはあたしのお嫁さんになるのっ!」

咲子「私だってイブちゃんをお嫁さんにしたいですっ!」

一舞「むうう……」

咲子「ぐぬぬ……」

一舞「……ふふふ」

咲子「……えへへ」

23: 2014/12/12(金) 00:30:20.24
咲子「じゃあイブちゃん、最後に、一つだけ……」

一舞「最後に?何だし?」

咲子「え、えっと、この教会で、キス、したいです……///」

一舞「えっ///」

咲子「あ、ダメなら無理しなくても……きゃっ!」ギュッ

一舞「何言ってんのさ、お安い御用だし、さきこっ」

咲子「イブちゃんっ///」

一舞「……ここでまた、こういうことが出来るといいね、今度は練習じゃなくってさ」

咲子「はいっ」

一舞「さきこ」

咲子「イブちゃんっ」

ちゅっ。

24: 2014/12/12(金) 00:34:33.74
~数日後~

まり花「ふぉおおおっ!イブとさきちゃんがウェディングドレス着てるようっ!」

咲子「うふふふふっ、この前撮った写真さんですっ」

凛「み、見てるだけで気恥ずかしくなる仲睦まじさだわ……」

一舞「あ、あたしも恥ずかしい……///」

咲子「まりかちゃん、このウェディングドレス体験、今週までならまだやってますよっ」

まり花「そうなの?りんちゃんりんちゃんっ!早く行かなきゃっ!」

凛「そ、それってデートのお誘い……?」

まり花「そうだよっ?えへへへへっ」

凛「そ、そうなの///」

一舞(りんがちょーニヤニヤしてる)

めう(話に入れないめう)

25: 2014/12/12(金) 00:38:13.28
めう「それにしてもさきき、本当に嬉しそうめう!将来もこのウェディングドレス着るめう?」

咲子「さぁ、それはどうか分かりませんけど、うふふ」

一舞「しょ、将来って……」

まり花「イブ、結婚式には呼んでねっ!」

一舞「だ、だからまだ決まった訳じゃ……///」

凛「あら、貴方、喫茶店とあんな深い関係になっておいてそんな……」

一舞「しないとも言ってないでしょっ!」

咲子「うふふふふ」

咲子(いつになるかは分かりませんけど、私はずっとずっと、イブちゃんからのプロポーズさんを待ってますからね?)

咲子(あっ、でも、私からするっていうのもとってもとっても……)

…………
……

26: 2014/12/12(金) 00:42:13.01

~数年後~

一舞「ああやっぱりドキドキしてきた……この格好で皆の前に出るんだよね……」

咲子「うふふ、それどころか指輪交換もありますし、愛の誓いだってありますよ」

一舞「指輪交換は前に練習したけど、愛の誓いはしてないんだよね…練習したほうがよかったかな?」

咲子「大丈夫ですよ、だって、いつも言ってることを言えばいいだけじゃないですか」

一舞「そ、それが恥ずかしいって言ってるんだけど……」

咲子「さあ、イブちゃんそろそろ入場ですよっ!」

一舞「わ、分かってるしっ!さきこ」ギュ

咲子「あ、イブちゃんっ」ギュ

一舞「ふふふっ」

咲子「えへへ」

おわり

28: 2014/12/12(金) 00:55:43.77
乙めう

29: 2014/12/12(金) 01:22:03.67
おつつめう

引用元: 咲子「イブちゃんと結婚式体験」