1: 2016/04/11(月) 03:15:48.50
希「え?うちが生徒会の副会長に?」

絵里「えぇ、生徒会長に私が抜擢されたわけなんだけど・・・同じ生徒会役員で私のことをよくわかってる希が適任だと思うのよ」

希「・・・でも、うちには荷が重いんと違う?」

絵里「副会長といってもやることは私のサポート・・・書類作成の手伝いだとか、各種申請書類のまとめ・・・まぁ言い方はおかしいけど今まで通りのお仕事にプラスアルファで私の手伝いが増えたぐらいと考えてもらって大丈夫よ」

希「・・・うぅーん・・・」

絵里「それに、もし引き受けてくれたら内申にプラスに働くのは間違いないわよ」

希「やる!」

絵里(ちょろいぜ・・・)



〜この時絵里は知りもしなかった・・・親友を補佐に置いたが為に、気苦労が絶えない生活をしなければいけなくなることを・・・〜


のぞえりのオムニバス形式です。
できれば1レスにまとまるようにしたい

2: 2016/04/11(月) 03:17:35.39
絵里「あれ?希って確か同じ学年・・・のはずよね?」

希「え?いやいや、そんなのあたりまえやん?」

絵里「いや、この書類だと1年生のままになってるわよ?それにこれ結構大事な書類じゃない」


※現在、時系列的にのぞえりが2年生の秋ぐらい


希「え?うそ!?・・・あ、これ書き間違えてるやん?そうだそうだ、あの時慌てて書いたから間違って1年って書いちゃったんだ」

絵里「・・・これ、書いたのつい先週よね?」

希「てへっ☆」

絵里「・・・もう、しっかりしなさい」

3: 2016/04/11(月) 03:18:47.33
絵里「じゃあ明後日の役員会議についてなんだけど・・・」

希「うんうん」

絵里「まず去年の議事録から幾つか問題点を抜粋して、改善案を私たちの方でまとめるの。それから・・・」

希「・・・うんうん」←手遊び開始

絵里「で、私たちの方で改善案、スケジューリングを説明、その後に質疑応対を行うの」

希「ふむふむ」←何故かボールペンを分解しては組み直し始める

絵里「そして、他の役員からの提案をまとめ、ディスカッションを行って役員会議は終了、だいたい1時間もしないで終わると思うんだけど・・・希?」

希「ん?」

絵里「・・・話聞いてた?」

希「え?うんうん、聞いてた聞いてた」

絵里「・・・要するに、私たちの方で問題点を絞って、改善案を提案して、諸々の説明、後は質疑応対と話し合いを行うってことよ・・・って」

絵里「なんで同じ説明を二回もしなきゃいけないのよ!人の話を聞きなさい!」

希「ごめんごめ〜ん♪」

絵里「・・・やれやれ・・・」

4: 2016/04/11(月) 03:19:54.89
絵里「・・・さて、今日は軽く見回りをするわよ」

希「えぇー・・・めんどいー・・・」

絵里「しょうがないでしょ?一応今まで非行に走ってる子とか、そういうのに出会ったことはないけど、学校の風紀を調べるのも生徒会役員の大事な仕事よ?」

希「・・・はーい・・・」ブー

---------
------
---

絵里「うーん・・・ほんのたまにだけど、ゴミが落ちてることがあるわね・・・ランチパックの袋とか・・・ちゃんとゴミ箱もあるのにね・・・」

希「そういえば最近中庭でいっつもご飯食べてる1年の子達おるよね?その子たちかな?」

〜〜〜

穂乃果「へっくち!」

ことり「どうしたの穂乃果ちゃん?」

穂乃果「なんかそれとなく噂された気がする・・・」

海未「ところで穂乃果、その袋は?」

穂乃果「あ、ゴミ入れだよ!ほら、穂乃果はパンをよく食べるから、そのゴミを入れるためにね・・・」

〜〜〜

5: 2016/04/11(月) 03:21:30.44
絵里「・・・うわっ、なによこれ・・・なんでこんな本が・・・」

希(・・・ん〜・・・退屈やなぁ・・・)

絵里「・・・男性向けの工口本だとか・・・誰が持ってきてるのよ・・・これはちょっと問題よ?」

ニャー

希(ん?あれ?・・・あ、ねこさんおるやん?まだちっちゃいし・・・親とはぐれたんかな?)

絵里「まったく・・・ってうわ、今度は腐女子向けの薄い本の原稿とか・・・誰よこんなの持ってきてるの!!」

希(・・・さっき拾ったゴムボールやで・・・そーれ!)ポーイ

ニャーニャーニャー!

希(・・・ふふ、一心不乱で遊んでる♪)

絵里「本当に困ったものよね・・・ちょっと風紀が乱れつつあるんじゃないのかしら?ねぇ、のぞ・・・」

ニャー、ミャー、ニャー、フニャー

希「あ、見て見てえりちー、子猫さんがいっぱいやってきたよー♪」ネコジャラシフリフリ

絵里「」カチッ





絵里「仕事しろおおおおおおおおおおお!!」ゴチン

希「ぷぎゃっ!」

6: 2016/04/11(月) 03:23:26.30
〜休日〜


ピンポーンピンポーン


絵里「・・・ん・・・?何かしら?具体的な時間はわからないけど、お祖母様からの荷物が届くまで時間はまだあるはずだし、まだ10時ちょっと過ぎたぐらいよね?誰かしら?」


ピンポンピンポンピンポンピピピピピピピピピピピンポン


絵里「だあああああああ!!もう、うるっさいわね!!もう!一体だ」ガチャッ

希「えーりちゃん!あーそぼー!」

絵里「」

希「?えりちどうしたの?固まっちゃって」

絵里「えぇっと・・・希?今日は遊ぶ約束は特別してなかったはずよね?」

希「うん、してない」

絵里「えぇっと、大変申し訳ないけど、今日はこれから荷物を受け取らないといけないのよ」

希「うん」

絵里「で、多分お昼頃だと思うんだけど、具体的に何時になるかわからないのよね・・・だからそれまで待とうと」

希「じゃあうちえりちの家で一緒に待つ!」

7: 2016/04/11(月) 03:24:14.05
絵里「ちょっとまって?人の話位聞いてる?」

希「ううん、聞いてない」

絵里「・・・」←そっとドアを閉めようとする

希「・・・」←自然に片足を使ってドアが閉まらないようにする



〜数分後〜



絵里「今日はさっさとかえりなさいいいいい!」グググググ

希「いーやーやー!えりちとあそぶうううう!」グググググ

亜里沙「・・・何してるの、お姉ちゃん・・・」

絵里「あ、亜里沙!悪いけどこのおっOいおばけを追い払うの手伝って!」

希「ひどっ!!」ガーン

8: 2016/04/11(月) 03:26:18.04
〜あくる日〜

絵里「・・・・・・」プルプルプル

希「・・・あ、あはは・・・えりちー・・・?せっかくの美人さんなんやし・・・青筋立てちゃあかんよ・・・?」ダラダラダラ

絵里「そうねぇ・・・けどね・・・これは由々しき事態なのよ・・・ね!!」バンッ


東條希の期末試験の結果

現代文:そこそこ
英語:そこそこ
数学:赤点
科学:赤点
世界史:赤点
現代社会:ギリギリ





結果:追試

9: 2016/04/11(月) 03:28:28.39
絵里「これは流石に認めるわけにはいかないわねぇ・・・!!」ビキビキビキ

希「い・・・いやぁ、今回はちょっとうちのラッキーパワーが足りなかったみたいで・・・」

絵里「あ゛?」

希「すみませんでした」



絵里「・・・ところで、最近授業もさぼり気味だったわよね?おかげで出席日数も足りてないはずよ?」

希「う゛」

絵里「このままだと進級があやういわ・・・おまけに副会長が留年とかシャレにならない・・・というわけで」ドサドサドサ

希「・・・なにこれ?」

絵里「あなたがサボった分をカバーできるレベルの問題集よ?大丈夫、1日3時間ぐらいみっちりやれば全部なんとかなるレベルよ?」

希「・・・あ、いたたたた、うちちょっとお腹が・・・」

絵里「・・・留年を回避するためにも・・・今からつきっきりで勉強を見てあげるわよ!」

希「ひぃええぇぇぇぇ!!か、かんべんしてえぇぇぇぇ」ナミダメ



〜その後、なんとか追試をクリアして、無事進級できるようになった希であった〜

14: 2016/04/11(月) 03:49:01.83
〜あくる日の昼休み〜

希「・・・んへぇ・・・」←窓際の席でだらけている

絵里「希ー?ちょっといい・・・ってうわっ、だらしなっ」

希「えー?」

絵里「完全にだらけてるし、ちょっともう、服も乱れてる。なんでネクタイ緩めてる上にブレザーのボタンも開けてるのよ。しっかりしなさい」

希「別にええやーん・・・誰にも迷惑かけてないし・・・」

絵里「なにいってるのよ・・・あなた副会長でしょ?副会長がしっかりしないで・・・どうするのよ」チャッチャッチャッ

絵里「ほら、服直してあげたから、ちょっと手伝って欲しいことがあるから私ときて」

希「・・・はぁーい・・・」



絵里「最近ね、体育館裏に動物のフンが落ちてることが多くて困ってるって声を多く聞くのよ」

希「うん」

絵里「で、昼休みぐらいに餌を置いてる生徒がいるんじゃないか?って投書があったからちょっと調べて欲しいのよ」

希「んー・・・わかった!」

絵里「私は先生に頼んでいた立て札持ってくるから、餌とか置いてあったら撤去しといて」

希「はーい、じゃあこっちは任せてー」

15: 2016/04/11(月) 03:51:13.71
〜体育館裏〜

希「・・・あらー・・・確かに食べ残しのねこ缶が置いてあるなぁ・・・」

希「しかも結構お高そうなのやん・・・最近CMでやってる・・・そらここに住み着くやん」

希「・・・・・・」




希「・・・・・・なんでねこさんのご飯って高いんやろね?」カジッ

希「うわっ!ぺっぺっぺっ!!うち何してるん!?なんでねこさんの食べ残しをちょっとかじったん!?」


〜数分後〜

絵里「お待たせ希。ごめんね、急に変なお仕事頼んじゃって・・・ってどうしたの?すごく不機嫌そうだけど」

希「べっつにー?えりち、さっさと立て札立てちゃお?あまり時間ないし」

絵里「え・・・えぇ・・・」

絵里(・・・今日は珍しくちょっと協力的ね・・・何があったの?)



絵里「・・・あと、しれっと服を乱すのやめなさい?」

希「えー・・・これがうちのフォーマルなのにー・・・えりち口うるさいー」

絵里「・・・貴様・・・!!」プルプルプル

43: 2016/04/11(月) 16:01:45.21
希「さて、今日は毎度恒例の長期休み前の部活動への監査やったっけ?」

絵里「そうよ。部費を私用で使う人もたまにいるみたいだから、そういうのがないようにするためにね・・・」

希「さすがに不真面目な副会長のうちでもそれは許せんなぁ」

絵里「不真面目って自覚があるなら直しなさい・・・」


〜アイドル研究部前〜


希「あ、この部の監査はうちに任せて」

絵里「?どうしたの?」

希「ええから、ええから・・・」ガチャッ

にこ「だれ?ってうげ、の・・・希・・・」

希「やっほー、にこっち。遊びに来たよー」

にこ「・・・はぁ・・・できれば今はあんたの顔は見たくなかったんだけど・・・」

希「まぁまぁ、うちが来なかったら寂しさで氏んじゃってたんじゃないのー?」ニヤニヤ

にこ「う・・・うるさいわね!

44: 2016/04/11(月) 16:02:07.83
絵里「えぇっと・・・確か矢澤さん・・・だったわよね、1年の時同じクラスだった」

希「うん!アイドル研究部部長の矢澤にこちゃん!にこっちって呼んでるんよ」

にこ「・・・矢澤にこよ・・・よろしく」

絵里「・・・随分希と親しいのね」

希「同じクラスやし、それに1年の時にアイドル研究部を立ち上げた人ってことでちょっとした有名人になったんよ」

希「それでお近づきになって仲良くなったてわけ」

にこ「ふざけるんじゃないわよ、にこは仲良くなった気なんかゼロよ!」

希「・・・えー・・・?」

にこ「あ、ちょっとえぇっと・・・生徒会長の・・・」

絵里「絢瀬絵里よ」

にこ「じゃあ絢瀬さん、ちょっと聞いて欲しいのよ!このおっOいおばけなんだけど!」

希「またおばけ扱い!?」ガビーン



---------
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---

45: 2016/04/11(月) 16:02:48.27
〜1年の時〜

にこ「・・・はぁ・・・今日もビラ配っても・・・反応悪いわね・・・」

希「おー!矢澤のにこちゃんや!」

にこ「・・・はい?あんただれ?」

希「うち同じクラスの東條希!よろしく、矢澤さん!」

にこ「・・・は、はぁ・・・よろしく東條さん」

希「はいっ」

希「・・・・・・」

にこ「・・・・・・」

にこ「いやそれで終わり!?!?」

希「にこちゃん!にこちゃん!」

にこ「いやいやいや、急に落ちてまた急に上げないでくれる!?すごく困惑するんだけど!」

希「はいっ」

にこのぞ「・・・・・・」

にこ「いや、だから急に落ちるなっつーの!人の話聞いてるの!?」

希「ううん、ぜんっぜん聞いてない」

にこ「どっかいけええええええ!!!」

---
------
---------

にこ「・・・それ以来、私を見つけるたびに希はいたずらしてくるようになったわ・・・特に胸を揉んでくるわ・・・」

希「いや、うちはにこっちのおっOいをちょっとでも大きくしてあげるための協力を」

にこ「」ブチッ

にこ「でていけえええええええええええええええええ!!!!」ウワーン




絵里「・・・私、人選を間違えたかもしれない・・・頭が痛くなってきた・・・」

51: 2016/04/11(月) 20:35:42.01
〜休日〜

絵里「・・・遅い・・・!」

絵里「今日は希が買い物に行きたいから付き合ってくれって話だったのに来るのが遅すぎる・・・もう待ち合わせから1時間経つわよ」

絵里「メールの返事もこないし・・・どういうことよ?ちょっと希の家に行ってみるか・・・」


-希の家-


絵里「ええっと・・・ここだったわね」ピンポーン

シーン・・・

絵里「・・・無反応・・・もう一回」ピンポーン

絵里「・・・」

ガチャッ

希「おりょ?えりち?どうしたん?」

絵里「どうしたん?じゃないわよ!待ち合わせに1時間も遅れて・・・一体何していたのよ!?」

希「ん?ぼんやりテレビ見とったんやけど・・・あれ?待ち合わせ?」

絵里「・・・今日、買い物に行きたいって言ってなかったかしら?」

希「あれ?ちょっと待って・・・あ、今日か!」

絵里「」ピキッ

希「ごめーん♪わすれてた♪」

絵里「わすれてた♪じゃないわよ!!さっさと準備しなさい!!」ゴチン

希「ぷぎゃっ!!・・・うぅぅ・・・いたい・・・」サスサス

絵里「当然の結果よ!どんだけ人を待たせれば気がすむのよ!!」

52: 2016/04/11(月) 20:47:32.23
絵里「それで?買い物にきたはいいけど、何買う予定なの?」

希「こないだ雑誌を読んでたらちょっとおしゃれな新作コートが載ってたんよ。値段もそんなに高くないから、一緒に買いに行こうって思ってたんよ」

絵里「ふむ、なるほどね」

希「それにさ・・・なんだかんだで、音ノ木坂で出会って大分経つ・・・うちらの絆みたいな感じで、お揃いの服とか持っておきたいなぁって思ったんよ」ニコッ

絵里「・・・!///」ドキッ

絵里「も、もう・・・!そんなこと言っても、今日の約束をすっぽかしそうになったことは帳消しにしないからね?///」

希「あ・・・えりち照れてるー♪」ニヤニヤニヤ

絵里「う・・・うぅぅ・・・こらぁー!!!///」

希「きゃー♪襲われるぅ〜♪」

絵里「な・・・!こんな人通りが多いところで誤解を招くようなことを言わないでー!」

54: 2016/04/11(月) 21:06:27.80
希「・・・・・・ぶふふ・・・ふ・・・うふふ・・・いひぃ・・・www」プルプルプル

絵里「・・・ど、どうしたの、希・・・いきなり笑い出してるけど・・・」

希「い・・・いやぁ、なんか文字読んでて面白くって・・・www」

絵里「それただの申請書じゃない・・・何が面白いの?」

希「い、いや・・・文字読んでるだけで面白いの・・・www」プルプルプル

絵里「どうしちゃったのよ・・・?」

希「く・・っふふふ・・・わからない・・・www」

絵里「・・・なんかボールペン転がしただけでも笑っちゃいそうなぐらいね」

希「むー・・・流石にそこまではないよ?」ムスッ






絵里「ほれっ」←ボールペンを転がす

希「・・・ぷふっ・・・あっはっはっはwwwwww」ケラケラケラ

絵里「思いっきり笑ってるじゃないの!?一体何があったのよ!?」

希「わ・・わかんないい・・・www」プルプル

絵里「・・・くっ・・・だめだこりゃ・・・www」プルプルプル

58: 2016/04/11(月) 22:27:07.32
〜なんだかんだで3年に進級〜

絵里「ねぇ希?この自己紹介カードに書いてあるプロフィールって本当のこと?」

希「うん、嘘は書いていないよー」

絵里「趣味が占いの他におかし作りやギターとか書いてあるけど・・・初耳よ?」

希「えっとぉ・・・ちょっとは女子力あげとこうかなぁって思って・・・おかし作りを・・・」

絵里「まぁ、今時の女の子はよく言うわよね・・・これ本当なのってなっちゃうけど・・・」

希「え・・・あぁ・・・ええっと・・・」






絵里「実際のところどうなの?」

希「はい、おかし作りは嘘です・・・」

絵里「詐称で確保ぉー!!!」

希「あ・・・あと、ギターは昔ほんのちょっとやったぐらいなんやけど・・・」

絵里「それは趣味とは言わないわよ!!」

65: 2016/04/11(月) 23:25:59.03
希「そういえばうち今まで学食を使ったことないんよね」

絵里「藪から棒ね・・・どうしたのよ?」

希「ほら?投書箱に入ってる意見に「学食のカレーが不味い」って不満と「もっとラーメンのバリエーション増やしてにゃー」っていうのが多いんだやど」

絵里「すっごいメタなこと言うと、もう一個の方のはまだ入ってきてそんなに経っていない子が発してるんじゃない?」

希「まぁまぁまぁ・・・」



〜学食〜

希「と言うわけで、実際に学食がどんな感じか食べて確認してみたいと思います!」

絵里「そして私もなぜか巻き込まれる形になったわけなんだけど・・・」

希「で、今日うちが頼んだのは定番のカレーライス!なんと240円という超良心的なお値段!」

絵里「まぁ学食だからそうなるわね。因みに私はキツネそばにしたわ」

希「でも言うほどかなぁって思うんよねー。それじゃ、いただきまーす!」パクッ

絵里「随分といい顔で口に入れたわね・・・ん?希?」

希「・・・・・・」プルプルプル

絵里「え?どうしたの震えだして・・・え?しかも若干涙目!?」




希「・・・・・・・・・あんま美味しくない・・・・・・・・・」ジワッ

絵里「泣く程なの!?」

67: 2016/04/11(月) 23:28:05.55
希「びっくりした・・・本当にそうだったんや・・・」

絵里「・・・不満としてよく言われるぐらいだし、そうなるわよね」

希「・・・でも食べられないってレベルじゃないかなぁ・・・なんだろう、お母さんが作ったやつがちょっと失敗しちゃった♪みたいな感じ?」

絵里「あー・・・なるほどね・・・」ズルズルズル

絵里「・・・・・・あ、お蕎麦美味しい♪おあげがふわふわしてる♪」




希「・・・あーん・・・」

絵里「なに?」

希「一口ちょーだい」

絵里「・・・もう、しょうがないわね・・・」

希「えへへ・・・むぐむぐ・・・」

希「ん・・・っく・・・じゃあお返しにこっちも一口あげる♪」

絵里「じゃあ、お言葉に甘えて・・・」アーン




絵里「あんまり美味しくない!?びっくりした!!」

希「ね?」

75: 2016/04/12(火) 01:23:04.02
希「えーりちー♪」モッギュー

絵里「きゃっ!?どうしたのよ、いきなり抱きついてきて」

希「えりち、えりち、えーりちー♪」グリグリグリ

絵里「いだっ!?あいだたたたたたた!?!?!?ちょ、その頭ぐりぐりやめて!?地味に痛い!!」

希「えーりちー、もっとイチャイチャして、花園行こー?」

絵里「おいこら、学校で何とんでもないこと・・・ん?希、ちょっと離れて?」

希「えー、やだー・・・えりちと離れたくないー」ブーブー

絵里「いいから離れ・・・やっぱりね・・・」←引っぺがそうとしたついでに希の頬とおデコに手を当てた

希「・・・えり、ち・・・?」ボー

絵里「希・・・あなたすごい熱出てるじゃないのよ!?なんで無理してまで・・・」

希「・・・だって、ひとりぼっちなんやもん・・・家で寝てたって・・・」

絵里「・・・」

希「・・・ひとりぼっちやだもん・・・ヒグッ・・・だったら、無理しても、友達と・・・いたいもん・・・」グスッ

絵里「・・・希・・・」






絵里「それとこれとは話が別よ。ほら、おんぶなりだっこなりしてあげるから保健室行くわよ?」

希「・・・はぁ〜い・・・じゃあお姫様抱っこー」スンッ

絵里「・・・くっ・・・!!」

81: 2016/04/12(火) 17:17:56.19
絵里「・・・というわけだから、アイドル研究部はそのまま存続、今年度もよろしくね、にこさん」ニコッ

にこ「え・・・えぇ・・・それはそれで嬉しいけどあや・・・」

絵里「ん?」

にこ「いえ、絵里さん」

絵里「・・・ハラショー、それでいいわ」

にこ「・・・別にここまで親しくしてくれなくても良かったのに」

絵里「いいえ、同じ苦悩を分かち合うものとして、お互いよろしくしていきましょう?」

にこ「そ・・・それはいいんだけど・・・」



希「・・・・・・」モミモミーオ

にこ「なんで希はちょっとふてくされた表情で生徒会長の胸をずーっと揉んでるのよ?」

希「だってさっきから構ってくれないんだもん・・・ひーまー・・・」

にこ「だからって胸を揉むのはおかしいでしょ」

絵里「ごめんなさいね、にこさん。こんな大事な話に見苦しいところを・・・」

にこ「それよりもこんな状況に一切動じていないあんたの鋼の心は一体なんなの?」

82: 2016/04/12(火) 17:59:03.64
希「えりちー、これあげる!」

絵里「え?何?・・・・・・キーホルダー?」

希「うん!この間お母さんとお父さんに会いに行って、その時にお土産買ってきたんよ」

希「で、えりちに似合いそうなものを見つけてきたから・・・あげる」

絵里「ありがと・・・って、これ、R?」

希「んー、そっちが表じゃなくって、裏っ返しにするんよ」

絵里「・・・?」

希「ほら、えりちって普段着でよくRが逆になった服着てなかったっけ?」(Я←これのこと)

絵里「・・・んー・・・あ!あれね・・・あれはね、ロシア語で私って意味なのよ」

希「あ、あれって裏返しだったわけじゃないんやね?」

絵里「そうよ。あとトイ○らスってあるじゃない?おもちゃ屋の」

希「あまり隠せてないけどあるね」

絵里「あれのRが逆なのは子供が書き間違いでRを逆にしてしまうことが多いからきてるらしいのよね」

希「・・・へー・・・えりちかしこーい」ナデナデ

絵里「む・・・な、なでないでよ・・・///」

83: 2016/04/12(火) 18:06:26.22
希「あ、あとね、自然公園にも行ってきたから、そこで川の様子を撮ってきたよー」

絵里「はい?」

希「川のせせらぎを聞いたりだとか、水の流れを見て癒されるのもいいと思って」

絵里「あー・・・確かに、音で癒されるのもあるわね」

希「そうそう。ちょっと見てみてー」

絵里「ふむふむ?」


サー・・・・・・・・


絵里「・・・あの、希?」

希「何?」

絵里「・・・映像は?」

希「あれ?あ、動画撮れてないやん?」

絵里「ただただサーっていうノイズが流れてるだけじゃないの!これのどこが癒しなのよ!?」

希「いや・・・川のせせらぎの音で・・・」

絵里「それ言われなきゃわからないわよ・・・」

86: 2016/04/12(火) 19:26:35.70
希「えりちは缶詰何が好き?」

絵里「缶詰?」

希「うん、お父さんが缶詰を大量に送ってくれたんやけど・・・みかんとか、桃とか!」

絵里「そうね・・・桃もみかんも結構好きよ。亜里沙も喜んで食べるし」

希「じゃあ今度持ってくるね!みかんと・・・桃は白桃?黄桃どっち?」

絵里「えーっと、じゃあ白桃で・・・」

希「OK、OK〜、白桃とみかんね〜♪」

絵里「お・・・おう・・・なんかテンションおかしいわよ?大丈夫?」

希「OK、大丈夫よ〜」

絵里「ふっ・・・くふふ・・・wwwと、ところで、希が好きな缶詰って何?」

希「うち?スイートコーン!」

絵里「スイートコーン!?あのぎっしり入ってるやつよね?」

希「いえあ、それ!それを冷蔵庫に入れて、スプーンですくって食べるんよ!」

絵里「あれをスプーンで?」

希「おいしいよ?冷やしてるとおいしいよ?」

絵里「そ、そうなの?」

希「うん!缶がキンッキンになるから!」

絵里「ぶふぅwwwwwwwwww」



希「冷たってなるから・・・って・・・えりち?えりち、おーい?どうしたん?」

絵里「くひっ・・・いひっ・・・ひいぃ・・・も、もうだめぇwwwwww」プルプルプル

88: 2016/04/12(火) 20:30:54.61
絵里「ところですっごく今更だけど希って関西出身だっけ?」

希「え?なんで?」

絵里「いや、度々関西弁混じりになるじゃない?」

希「あー、あれは関西弁じゃなくて、うちオリジナルの訛りみたいな感じやな?」

絵里「あら?そうだったの?」

希「そうやでー。まぁ、うちは生まれは東京の秋葉原だよ!ぶい!」

絵里「お、おう・・・」

希「・・・ま、親の都合で全国津々浦々・・・北は北海道、南は沖縄・・・色んなところで生活してきたんよ」

希「そんな生活やったから、友達もできなくって・・・ずっと寂しい思いしてたんよ」

絵里「・・・希・・・」

希「だからね、こうやってアホなこと言い合えたり、わちゃわちゃできる相手ができて、うちは毎日がとっても楽しいんよ」

希「えりち・・・もしかしたらあと1年しかない縁かもしれへんけど、これからもよろしくしてくれる?」

89: 2016/04/12(火) 20:31:26.61
絵里「・・・ふぅ・・・馬鹿ね」ギュッ

希「え、えりち!?」

絵里「1年だけ、じゃないわ。今後もずーっと、ずーっと一緒よ」

希「えりち・・・」

絵里「・・・だって、あなたって私がいないと危なっかしいもの♪だから、これからも振り回してちょうだい?」



希「・・・ほう・・・?」

絵里「あ゛」

90: 2016/04/12(火) 20:32:04.95
希「じゃあ・・・早速えりちにいろんないたずらしちゃおっかなー♪」

絵里「ちょ・・・ちょっと・・・」

希「あ!後ろにおばけが!」

絵里「ひっ!?」

希「へっへーん♪うっそだよーん」

絵里「の・・・希ぃ・・・!!こらぁー!!!!」

希「きゃー♪絵里ちゃんがおこったー♪」

絵里「あ!こら!!待ちなさーい!!」



〜色々振り回されて大変だけど、音ノ木坂の生徒会は今日も平和で穏やかです〜

91: 2016/04/12(火) 20:32:38.57
希「ふんふふ〜ん・・・♪・・・ん?え?・・・あぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?!?」

絵里「ぜぇ・・・ぜぇ・・・やっと見つけ・・・って、どうし・・・はああぁぁぁぁぁぁ!?!?!?」


-のぞえり、アニメ一話にて貼られていた廃校のお知らせのポスターが目につく-


希「お・・・音ノ木坂・・・が・・・」

絵里「廃・・・校・・・!?」

希「ぜんっぜん平和じゃないやん!!むしろ一大事だよ!!」

絵里「なんなのよこのモノローグは!!もおおおおお!!!!」


〜・・・まだまだ気苦労が絶えない日々が続くかもしれないです・・・〜


おしまい

92: 2016/04/12(火) 20:33:16.16
今まで応援、保守ありがとうございました。
次回作にご期待ください。

すんません、力尽きました

93: 2016/04/12(火) 20:35:18.96
乙でした! ほのぼのいいな

引用元: 絵里「副会長がアホの子すぎる!」