八幡（ちなみにどうして俺が生徒会室で一色とデュエルしているのかというと、一色の依頼によるものだ）

八幡（数週間前の金曜日に遊戯王の漫画を貸し、その週末明けの月曜日、奉仕部に一色がやってきた）

八幡（生徒会の仕事を手伝って欲しいというのと、その後の時間や空いた時間でデュエルを教えて欲しいという事）

八幡（一色を生徒会長にしたのは俺だし、デュエルを教えれるほどの経験者も俺だけなので、俺が行くことになった）

八幡（というか俺は普通に嫌がったし、雪ノ下も由比ヶ浜も渋っていたが、他に適任がいなくてこうなった）

八幡（それ以来俺は毎日放課後は生徒会室に赴いて、一色の仕事を手伝ったりデュエルを教えたりしている）

八幡（というか教える事なんてもうないくらいこいつは上達してるのだが）

いろは「それでですねー先輩。攻撃力が変動したモンスターに収縮使った後、収縮が切れた後の効果処理がよくわからないんですけどー」

八幡「すまん、俺もその辺りはあやふやだ」

いろは「えー！教えてもらえなかったら、先輩がここにいる意味が半分無くなるじゃないですか！！」

八幡「つーかぶっちゃけ奉仕部にいた方が楽だし、意味がないから帰る事も辞さないんだが」

いろは「あー、もう拗ねないでくださいよー。そうだ、先輩に日ごろのお礼に、プレゼントがあるんですよ」

いろは「昨日ネットで水属性デッキに使える強いカードを調べてですねー、ショップで買ってきたんですよー」

八幡「ほう、水属性デッキで使えるカード」

いろは「これです！」

つジェネクス・ウンディーネ

八幡「……いらん」

いろは「えー！？これ水属性デッキで活躍するカードじゃないんですか！？」

八幡「活躍するのは、水属性の効果発動のために墓地に送られた時に効果を発動できるカードがある水精鱗とかだ」

八幡「しかもわざわざジェネクス・コントローラーをデッキに入れないと効果が使えないのに入れたくない」

八幡「ついでに言うと俺のデッキで墓地肥やしは大して重要じゃないし、そいつ入れるならおろかな埋葬を入れる」

いろは「えー、でもこれ高かったんですよー！素直に受け取ってくださいよ！」ｸﾞｲｸﾞｲ

八幡「わかった！わかったからカードを顔に押し付けるな！」

いろは「わーい！」

八幡（トレードにでも使うか）

いろは「あ、もうこんな時間ですねー。それじゃあ帰りましょうか、せんぱい」

八幡「ああ」

いろは「私は生徒会室の鍵を職員室に返してくるので、校門で待っててくださいね？先に帰らないでくださいよ？」

八幡「わかったからはよ行って来い。遅いと置いて行くからな」

いろは「あ、すぐ行きます！走っていきます！」

八幡「お前はどこの時をかける少女だ」

校門

いろは「それじゃあ帰りましょうか、先輩」ｷﾞｭｯ

八幡「振り落とされるなよ」

八幡（あの日以来変わったのは俺が生徒会室に行くようになったのともう一つ）

八幡（この後輩は、あの時やった二人乗りがいたく気に入ったらしく、下校時に自転車で二人乗りを要求してくるようになった）

八幡（周りの視線が痛いから嫌なんだが、いつかハードな状況でライディングデュエルをする時の練習と思い仕方ないから乗せてる）

いろは「あー、見てくださいせんぱーい。一番星ですよー」

八幡（いや、そんなんじゃなくて。もしかしたら俺は、こいつの事が……）


ザッ


八幡「！！」ｷｷｰｯ

いろは「せ、せんぱい、どうしたんですか急ブレーキなんかかけて？」

八幡「……ライディングデュエル中は一般車両はレーンからどくのがマナーだぞ」

雪乃「あら、私はZEXALしか観てないから知らなかったわ」

結衣「千葉はサテライトだよヒッキ―」

いろは「雪ノ下先輩に、結衣先輩……」

八幡「なんの用だよ。わざわざ俺の自転車の前に立ちふさがったという事は、何か用があるんだろ？」

雪乃「ええ。だけど私達が用があるのは、一色さんよ」

いろは「わ、私ですか！？」

雪乃「率直に言うわ。比企谷君を返してちょうだい」

八幡「……は？」

いろは「か、返せって言われてもー、こっちは依頼で比企谷先輩に来てもらってるんですよー？」

いろは「それを返せって言うのはー、奉仕部としての活動拒否になるんじゃないですかー？」

結衣「うん……。だからいろはちゃん。これは奉仕部としての相談じゃないんだよ」

結衣「個人的に、その依頼を取り消してほしいっていう、お願い」

雪乃「もっと端的に言えば、比企谷君から手を引いてほしいというお願い……いえ」

雪乃「貴女には比企谷君は渡さない、貴女と比企谷君の仲を認めないという、宣戦布告よ」

八幡（なんだこの状況）

いろは「……嫌だと言ったらどうしますか？」

結衣「いろはちゃん……」

雪乃「決まってるわ、互いが納得いくよう…………デュエルで決着をつけるのよ！」ｽｯ

いろは「そうですね。わかりやすくていいです！」ｽｯ

結衣「私だってヒッキ―は渡したくないもの。手加減はしないよ、いろはちゃん！」ｽｯ

八幡「……なあ。デュエルするのはいいが、地べたでやるのはあれだからどこかファミレスにでも入らないか？」

ジャスコ　フードコート


雪乃「さあ、改めてデュエルよ。ルールはタッグデュエル。フィールド、墓地、ライフ、エクストラデッキは共有」

結衣「手札のカードを互いに見せることと相談は禁止。相方の手札や相方のターンは、相手の手札、相手のターンとして扱えるよ」

いろは「わかりました。受けて立ちましょう」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

八幡「仕方ねぇ。腹くくるか」

四人「デュエル！！」


雪乃「先攻は私がもらったわ。私のターン、ドロー！」

八幡（勝手に先攻をとるのいい加減やめてくれんかな）

雪乃「今はまだ私が動く時ではないわ。私はカードを二枚、モンスターを一体セットしてターンエンドよ」

雪乃：手札3　結衣：手札5　LP8000
伏せモンスター
伏せカード　伏せカード

いろは「私のターン、ドロー！」

八幡「一色、あいつらのデッキなら速攻戦はできないハズだ。だから焦らず慎重にいけ」

雪乃（……比企谷君は）

結衣（いっつも）

いろは（ワンキルされてるんですけどね……）

いろは「私もモンスターを一体、カードを二枚伏せてターンエンドです」

いろは：手札3　八幡：手札5　LP8000
伏せモンスター
伏せカード　伏せカード

結衣「私のターン、ドロー！」

結衣「手加減はしないよ、ヒッキー、いろはちゃん」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

八幡「やけに荒れてるじゃないか由比ヶ浜。お前らしくないぞ」

結衣「うるさいし！ヒッキーには私の気持ちなんてわかんないよ！」

結衣「私は手札から、光天使ウィングスを召喚！このカードの召喚に成功した時、手札から光天使を特殊召喚できる！」

結衣「現れろ、光天使ﾌﾞｯｸｽ!私はウィングスとブックスでオーバーレイ！二体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築！」

八幡（グローリアス・ヘイローを使わないだと……。パラディオスを出すのか？）

結衣「エクシーズ召喚！現れろ、No.44！天翔ける白銀の翼、乙女の力となりて希望をふり撒け！」

結衣「駆けろ！！《白天馬スカイ・ペガサス》！！！」

八幡「」

雪乃「いきなりドルベさんの遺跡のナンバーズを出せるとは幸先いいわね」ﾌﾌｯ

八幡（うわぁ……）

いろは「うわぁ……」

結衣「スカイ・ペガサスでいろはちゃんの伏せモンスターに攻撃！」

いろは「伏せモンスターはチェーンドッグです。普通に破壊されますよー」

結衣（リクルーターじゃなかったか……ペガサス無駄になっちゃったな）

結衣「私はこれでターンエンドだよ」


雪乃：手札3　結衣：手札4　LP8000
伏せモンスター　スカイ・ペガサス
伏せカード　伏せカード

八幡「俺のターン、ドロー」

八幡（雪ノ下と由比ヶ浜……。はっきり言って由比ヶ浜は放っておいても問題ないだろう。スカイ・ペガサスを出すような奴は敵じゃない）

八幡（前は不覚をとってグローリアス・ヘイローを出されワンキルされたが、そう毎回出せるものじゃない）

八幡（問題は雪ノ下だ。ラグナ・ゼロがいる限り、俺のアビス・スプラッシュとFAエクシーズモンスターは無力だ）

八幡（そしてそれ以上に……）ﾁﾗｯ

いろは「？」

八幡（一色のデッキは【闇属性獣族ランク2】という謎のデッキ。低ランクモンスターの攻撃力を上げてビートして戦うデッキだ）

八幡（つまり、ラグナ・ゼロにものすごく弱いという事）

由比「ヒッキ―……？いつまで考えてるの？」

八幡（考えても仕方ない。攻撃力増減系は使わずとっととライフを削る）

八幡「俺は手札から、セイバー・シャークを召喚。さらに魚族モンスターの召喚に成功した時、シャーク・サッカーを特殊召喚する」

八幡「セイバー・シャークの効果発動！シャーク・サッカーのレベルを1上げる！」

雪乃「いつもの流れね」

結衣「いつもの流れだね」

いろは「いつもの流れですねー」

八幡「さらにフィールドに水属性モンスターがいる時、サイレント・アングラーを特殊召喚！」

雪乃「三体目のレベル4のモンスター？」

八幡「俺はレベル4のセイバー・シャークとシャーク・サッカーとサイレント・アングラーでオーバーレイ！三体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築！」

八幡「エクシーズ召喚！現れろ、No.32！最強最大の力を持つ深海の帝王！その牙で全てのものを噛み砕け！」

八幡「《海咬龍シャーク・ドレイク！》！！！」

結衣「うわぁ……シャーク・ドレイクなんて使ってる人初めて見たよ。ヒッキーも物好きだね」

八幡（スカイ・ペガサス使ってるお前だけには言われたくない）

八幡（多分あの伏せモンスターはオーロラ・ウィングだから、倒しても意味はないな）

八幡「バトル！シャーク・ドレイクでスカイ・ペガサスに攻撃！デプス・バイト！」

結衣「うっ……スカイ・ペガサスは破壊されるよ。だけど、それだけじゃないよね」LP8000→7000

八幡「ああ。シャーク・ドレイクのモンスター効果発動！オーバーレイユニットを一つ使い、戦闘破壊したモンスターの攻撃力を1000ポイント下げ、墓地から蘇生させる！」

八幡「そしてシャーク・ドレイクは再び攻撃することができる！デプス・バイト！」

結衣「結構削られちゃったよ……」LP7000→5000

八幡「俺はこれでターンエンドだ」


いろは：手札3　八幡：手札3　LP8000
シャーク・ドレイク
伏せカード　伏せカード

雪乃（タッグって自分のターンが回ってくるまで結構時間がかかるのね……）

雪乃「私のターン、ドロー！」

雪乃「そんなZEXALⅡなってほとんど使われなくなったモンスター、すぐに葬ってあげるわ比企谷君」

八幡「うるせぇ。俺はWDCでシャークの切り札として使われてたこいつが大好きなんだ」

雪乃「私は手札からブリザード・ファルコンを召喚。さらにオーロラ・ウィングを反転召喚」

雪乃「レベル4のブリザード・ファルコンとオーロラ・ウィングでオーバーレイ！二体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築！」

雪乃「エクシーズ召喚！現れなさい、No.103！誘え氷結の霊柩！この世の全てを零へと染めろ、世界閉じるへ場所へ！」

雪乃「氷装！！《神葬霊嬢ラグナ・ゼロ》！！！」

いろは「ラグナ・ゼロ……雪ノ下先輩のエースモンスターですね。私のデッキには刺さりますけどー、そのモンスターじゃシャーク・ドレイクは倒せませんよ？」

八幡「いや、雪ノ下の事だ。相手の能動的な攻守増減のメタとしてラグナ・ゼロを運用するとは考えにくい。つまり……」

雪乃「ご明察よ、比企谷君。私は手札からフォース発動！」

雪乃「シャーク・ドレイクの攻撃力を半分にし、その分ラグナ・ゼロの攻撃力を上げるわ」

結衣「でた！ゆきのんのマジックコンボだ！」

八幡「ちっ……やっぱり攻守増減系カードを握ってたか」

雪乃「さらにラグナ・ゼロのモンスター効果発動。攻守が変わったモンスターを破壊し、私はカードを一枚ドローする！」

八幡「させるか！トラップ発動、デモンズ・チェーン！相手モンスターの効果と攻撃を封じる！」

いろは「せんぱい、それ私の伏せたカード！」

結衣「させないよ！(ｶﾝｺｰﾝ)私は手札から紫光の宣告者の効果発動！」

八幡「宣告者！？」

結衣「手札からこのカードと天使族モンスター、光天使ソードを墓地に送ることで、ヒッキ―のトラップカードの発動を無効にするよ！」

雪乃「これであなたのデモンズ・チェーンは無効化され、ラグナ・ゼロの効果が通るわ」

いろは「なにやってるんですかせんぱい！私のデモちぇが無駄になっちゃったじゃないですか！」

八幡「ま、まさか由比ヶ浜が宣告者を投入してるとは思わなかった……」

結衣「ふふん。私がゆきのんを守る白き盾だよ！」ﾌﾞｯｸｽ!

雪乃「私はシャーク・ドレイクを破壊してドロー！そしてバトルよ。ラグナ・ゼロで比企谷君にダイレクトアタック！」

八幡「ぐっ……」LP8000→4200

雪乃「私はこれでターンエンド。そしてラグナ・ゼロの攻撃力は元に戻るわ」


雪乃：手札3　結衣：手札2　LP5000
ラグナ・ゼロ
伏せカード　伏せカード

いろは「私のターン、ドロー！

いろは「不甲斐ない先輩の代わりに、私がラグナ・ゼロを倒します！」

いろは「私は手札から幻角獣フュプノコーンを召喚！相手の場にのみモンスターが存在するときにこのカードを召喚した時、相手のセットカードを一枚破壊します」

いろは「私はデッキに近い方のカードを破壊！」

雪乃「くっ……！ダイヤモンドダストが破壊されるわ」

いろは「そして墓地の水属性モンスター、シャーク・ドレイクとシャーク・サッカーを除外して、手札からフェンリルを特殊召喚しますねー」

八幡「お、俺のシャーク・ドレイクが……」

結衣「ていうかタッグ見越してカード入れるなんてズルいし！」

いろは「ズルくない！場に獣族モンスターが二体いるから、墓地からチェーンドッグを特殊召喚します」

いろは「私はレベル4のフュプノコーン、フェンリル、チェーンドッグでオーバーレイ！三体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築！」

いろは「エクシーズ召喚！いでよ、No.104！そのなんか凄い光で、手強い先輩達をひざまづかせよ！」

いろは「《仮面魔踏士シャイニング》！！！」

雪乃「でたわね、ベクターのエースモンスター！」

いろは「シャイニングでラグナ・ゼロに攻撃です！」

雪乃「くっ……まさか素の打点で倒してくるなんて……！」LP5000→4700

いろは「私はこれでターンエンドです」


いろは：手札2　八幡：手札3　LP4200
シャイニング
伏せカード

結衣「私のターン、ドロー！」

結衣「さあ、みせてあげるよヒッキ―、いろはちゃん。白き盾の真の力を！」

八幡（一体ドルベのなにがこいつらをここまで魅了したんだ）

結衣「私は手札から、高等儀式術を発動！」

八幡「高等儀式術……！ま、まさか……」

結衣「このカードは儀式召喚をする時、その必要なモンスターを、代わりにデッキからその合計となるよう通常モンスターを墓地に落とすことができる」

結衣「私はデッキから命の砂時計、聖なる鎖、ウェザー・コントロールを墓地に送るよ！」

八幡（どこで手に入れたんだよそんなカード達！）

結衣「さやけき願いは天へと昇り、白き天使が舞い降りる！来たれ遥かなる乙女の守り手！」

結衣「天使降臨、天衣無縫！！来よ！！《神光の宣告者》！！！」

いろは「せんぱい、あのカードなんですか？」

八幡「手札の天使族を捨てる事でモンスター効果、魔法、罠を無効にする、最強の宣告者だ」

八幡「ぶっちゃけ結構やばいかもしれない」

結衣「ヒッキ―達のカードで、元々の打点で神光の宣告者の守備力2800を越えるのは仮面魔踏士アンブラルだけだよね？」

雪乃「それもRUMを無効にしてしまえば出すことはできないわ」

八幡「ぐっ……」

結衣「さらに私は闇の量産工場発動！墓地の通常モンスター二体、命の砂時計と聖なる鎖を手札に戻すよ」

いろは「これでコストを補充されちゃいましたね……」

結衣「私はこれでターンエンド」


雪乃：手札3　結衣：手札2　LP4700
パーデク
伏せカード

八幡「俺のターン、ドロー」

八幡（今の手札じゃ神光の宣告者を倒せないな……）

八幡「俺は手札から魔法カード、強欲なウツボを発動。手札の水属性モンスター二枚をデッキに戻し三枚ドローしたい。通るか？」

結衣（ただ手札を入れ替えるカード。神光の宣告者を突破してくるカードを引くかもだけど、無駄に効果を使わせるのが目的かもしれない）

結衣（私の手札は二枚。二回しか無効にできないから、慎重にやらないと）

結衣「通します」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

八幡「俺はダブルフィン・シャーク、サイレント・アングラーをデッキに戻して三枚ドロー」

雪乃「エクシーズ召喚への要となるその二体をデッキに戻した。どうやら切羽詰まってるようね」

八幡「……ふっ」ﾆﾀｧ

結衣「ヒッキーなんか笑い顔がキモいよ……」

八幡「由比ヶ浜。確かに神光の宣告者は恐ろしいカードだ。だが打点越え以外に3つ弱点がある」

八幡「それはルール効果、永続効果、そして効果の発動だ！」

雪乃「超融合も弱点よ」

結衣「カウンタートラップにも勝てないよ」

いろは「ラヴァゴにもどうしようもないですね」

八幡「うるさい！」

八幡「俺はシャイニングのオーバーレイユニットを二つ使って、エクシーズ・リモーラを特殊召喚する！これはルール効果だから無効化されない！」

いろは「私のシャイニングのオーバーレイユニットが……」

八幡「そしてエクシーズ・リモーラの効果発動！この方法で特殊召喚した時墓地から水属性レベル4モンスター二体を特殊召喚する！」

結衣「それは誘発効果だからさせないよ！神光の宣告者の効果発動！手札の聖なる鎖を捨ててエクシーズ・リモーラの効果を無効！」

八幡「ならエクシーズ・リモーラを生贄に捧げ、イーグル・シャークを生贄召喚！」

いろは「せんぱい、生贄ってなんですか？」

結衣「なんか物騒だよヒッキー」

雪乃「比企谷君、リリースとアドバンス召喚が正しい用語よ。勝手に変えないでちょうだい」

八幡「ちくしょう俺は間違ってないハズだ」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

八幡「手札のパンサー・シャークの効果発動！フィールドにイーグル・シャークがいるから手札から特殊召喚する！これもルール効果だから無効化されない！」

いろは「すごい、効果を使う事なくレベル5のモンスターを二体並べました！」

結衣「でも、アビス・スプラッシュを出しても効果を無効にして破壊するし！」

八幡「俺が出すのはアビス・スプラッシュじゃない。俺はレベル5のパンサー・シャークとイーグル・シャークでオーバーレイ！二体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築！」

八幡「エクシーズ召喚！現れろ、No.94！心の氷をまといし霊界の巫女、澄明なる魂を洗わせ！」

八幡「《極氷姫クリスタル・ゼロ》！！！」

雪乃「クリスタル・ゼロ……まさか！」

八幡「気づいたようだな雪ノ下。俺は極氷姫クリスタル・ゼロでオーバーレイ！一体のモンスターでオーバーレイネットワークを再構築！」

八幡「フルアーマード召喚！悠久なる聖堂で詠いし霊氷の巫女。光かき消す漆黒の槍纏いて世界を穿て！」　

八幡「槍着！！《FA-クリスタル・ゼロ・ランサー》！！！」

いろは「私がこの前、四回連続攻撃で倒したモンスターですねー」

八幡「嫌な事を思い出させるな。ゼロ・ランサーの攻撃力はオーバレイユニット一つにつき500ポイントアップ。よって3700だ」

結衣「その効果は永続効果。発動はしないから、神光の宣告者の効果は意味がない……」

八幡「その通りだ。お前に相手を否定するパーミッションは似合わないぞ、由比ヶ浜」

結衣「ヒッキー……」



>>60>>61
Thx。見てくれる人がいるだけで頑張れる

八幡「ゼロ・ランサーで、ガハマの神光の宣告者を攻撃！」

結衣「神光の宣告者が破壊されちゃった……」

八幡「さらに、シャイニングでダイレクトアタック！」

結衣「うぅ……」LP4700→2000

八幡「俺はカードを一枚伏せ、これでターンエンドだ」


いろは：手札2　八幡：手札満足　LP4200
シャイニング　ゼロ・ランサー
伏せカード　伏せカード

>>57神光は「無効にして破壊」だからリモーラ破壊されるんじゃ？
それともシャイニングを生贄にしたのか

雪乃「私のターン、ドロー！」

雪乃（この手札ではクリスタル・ゼロは倒せない。賭けに出るしか無さそうね……）

雪乃「私は伏せカード、エクシーズ・リボーンを発動！蘇りなさい、神葬霊嬢ラグナ・ゼロ！」

いろは「ラグナ・ゼロを蘇生？」

雪乃「ラグナ・ゼロの効果発動よ。攻撃力の変化しているクリスタル・ゼロ・ランサーを対象にとるわ」

八幡「残念だったな雪ノ下。ゼロ・ランサーはオーバーレイユニットを一つ使う事で、破壊を免れる」

雪乃「そんな事は百も承知よ。そしてラグナ・ゼロの効果で一枚ドローするわ」

雪乃（ここで何かカードがこなければ……）

雪乃「バリアンズ・カオス・ドロー！」

八幡（雪ノ下ェ……）



>>66
うわあああぁぁぁぁぁぁまたミスったぁぁぁぁぁ
発動しなかったって事で脳内変化してください……投下する度に恥かいてらぁ

雪乃「！！私は手札から、RUM-バリアンズ・フォース発動！」

八幡「何ぃ！？」

結衣「さすがゆきのん！決めるところははずさない運命力を持ってるよ！」

雪乃「このカードの説明は不要ね。私はラグナ・ゼロでオーバーレイ！一体のモンスターでオーバーレイネットワークを再構築。カオスエクシーズシェンジ！」

雪乃「現れなさい、CNo.103！時をも凍らす無限の力が今、よみがえる」

雪乃「《神葬霊嬢ラグナ・インフィニティ》！！！」

雪乃「バリアンズ・フォースの効果発動よ。シャイニングのオーバーレイユニットをラグナ・インフィニティに加えるわ」

いろは「私のオーバーレイユニット、一回も自分で使う事なくなくなっちゃいました……」

雪乃「そしてラグナ・インフィニティの効果発動！攻撃力の変動しているゼロ・ランサーの元々の攻撃力の差分のダメージを与え、除外するわ」

八幡「くっ……除外だからゼロ・ランサーの耐性は効かないか……」LP4200→3200

雪乃「バトル！ラグナ・インフィニティでシャイニングに攻撃！」

八幡「ぐっ……」LP3200→3100

雪乃「私はカードを二枚伏せてターンエンドよ」


雪乃：手札2　結衣：手札1　LP2000
ラグナ・インフィニティ
伏せカード　伏せカード

いろは「私のターン、ドロー！」

いろは「来ました！私は手札から、RUM-七皇の剣を発動！」

結衣「ここでセブンス・ワンを引いた！？」

いろは「これが私の運命力です！」

いろは「このカードはエクストラデッキ、墓地からオーバーハンドレットナンバーズを効果を無効にして特殊召喚し、ランクアップさせるカード！」

いろは「私は先輩のエクストラデッキから、No.101 S･H･Ark･Kngihtを特殊召喚します！」

八幡「いけ、一色！」

いろは「私はランク4のS･H･Ark･Kngihtでオーバーレイ！一体のモンスターでオーバーレイネットワークを再構築！」

いろは「使わないカードは覚えてないので、自己流でいきます！」

いろは「カオスエクシーズチェンジ！借りますよ、CNo.101！お化けを守るナイトさん、闇のパワーで光なんて壊しちゃえ！」

八幡（なんかTFのモブみたいな口上だな）

いろは「《S･H･Dark･Kngiht》！！！」

雪乃「くっ……でたわね、比企谷君のエ↑ースモンスター！」

結衣「まさかいろはちゃんが出してくるなんて……」

いろは「ダークナイトの効果発動！雪ノ下先輩のラグナ・インフィニティをカオスオーバーレイユニットにします！ダークなんとかかんとか！」

雪乃「私のナンバーズが……」

いろは「まだ終わりませんよー。伏せカード発動、リビングデッドの呼び声！フェンリルふっかーつ！」

いろは「そしてさらにー、墓地のイーグルシャークとパンサーシャークを除外して、二体目のフェンリルを特殊召喚しますよ～」

いろは「最後の伏せカード発動、妖怪のいたずら！フィールドのモンスターのレベルを2つ下げます」

雪乃「水属性レベル2モンスターが二体……いえ、これは」

いろは「獣族レベル2モンスターが二体、ですよー。雪ノ下先輩！」

いろは「私はレベル2になったフェンリル二体でオーバーレイ！二体の獣族モンスターでオーバーレイネットワークを構築！」

いろは「エクシーズ召喚！現れろ、No.64！敵将討ちとったり？残念、それは影武者です！」

いろは「じゃんじゃじゃーん！！《古狸三太夫》！！！」

いろは「効果でダークナイト同じ攻撃力を持つ、影武者トークンを特殊召喚しますねー」

結衣「ヒッキーといろはちゃんのエースモンスターが揃った……」

いろは「ダークナイトでダイレクトアタックです！これで私たちの勝ちですよ！」

雪乃「伏せが二枚もあるのに攻撃が通ると思っているのかしら？私は伏せカード、体力増強剤スーパーZを発動！」

雪乃「相手から2000ポイント以上のダメージを受ける時、ライフを4000回復するわ！」6000→3200

いろは「うっ……せいぜい壁を出す程度だと思ってたのに……なら影武者トークンでダイレクトアタック！」

雪乃「なんとか生き残ったわ」3200→400

いろは「けれどあと少しです。私はこれでターンエンド！」

いろは：手札1　八幡：手札満足　LP3100
ダークナイト　古狸三太夫　影武者トークン

結衣「私のターン、ドロー！」

結衣「本当の勝負はこれからだよ、ヒッキー」

いろは「先輩達のライフ、もう風前の灯じゃないですか」

結衣「一見正しいように見えたダークナイトの召喚、だがそれは、大いなる間違い」

八幡「どういう事だパラヶ浜」

雪乃「あなた達がダークナイトを出す事、それが私たちの策略よ」

結衣「仕掛けるよ、ゆきのん！私は伏せカード、精神操作発動！相手モンスター一体のコントロールをエンドフェイズまで得る！」

八幡「精神操作……？」

結衣「私はダークナイトを選択、そして効果発動！古狸三太夫をオーバーレイユニットにするよ！」

いろは「ダークナイトをとられちゃったうえに、古狸三太夫まで……」

八幡「だが精神操作で奪ったモンスターは攻撃宣言ができない。次のターンになれば俺の場に返ってくる」

八幡「今のはお前のプレイングミスだ！」

結衣「とんだロマンチストだね！」

八幡「ん？」

結衣「これが私と！」

雪乃「私の切り札よ！」

結衣「私はエクストラデッキからあるモンスターの効果発動！」

雪乃「このカードは、フィールドのカオスオーバーハンドレットナンバーズの上に重ねてエクシーズ召喚する事が出来るわ！」

結衣「私はS･H･Dark･Kngihtでオーバーレイネットワークを構築。エクシーズ召喚！」

雪乃「混沌の具現たる軍神よ！」

結衣「切なる望みを我が元へ！」

雪乃＆結衣「「集え、七皇の力！！《CX 冀望皇バリアン》！！！」」


八幡「」

いろは「」

八幡＆いろは「はあああぁぁぁぁぁぁッ！！！！！？？？？？？」

八幡「おい、それは明日発売のカードだろ！なんで持ってるんだ！」

雪乃「愚門ね、比企谷君。フラゲしたのよ。あなた達の不意をつくために」

結衣「街中の本屋を梯子してね！」

いろは「ズルい！」

雪乃「否定しないわ」

結衣「冀望皇バリアンの攻撃力は、カオスオーバーレイユニット一つにつき1000アップするよ」

結衣「カオスオーバーレイユニットはアークナイト、ラグナ・インフィニティ、ダークナイト、古狸三太夫。つまり4000！」

八幡「くっ……ダークナイトの吸収効果で攻撃力を上げる為に、俺たちが出すのを待っていたのか」

結衣「そして冀望皇バリアンのさらなる効果発動！相手ターン終了時まで墓地のNoの効果を得る！」

結衣「私はラグナ・ゼロの効果を選択！そしてラグナ・ゼロの効果発動！」

雪乃「ラグナ・ゼロの効果は、オーバーレイユニットを一つ使い、相手フィールドの攻撃力が変動してるモンスターを破壊して、1枚カードをドローするわ」

結衣「私は影武者トークンを選択！破壊して一枚ドロー！」

八幡「まずい、俺たちの場はガラ空き……」

結衣「冀望皇バリアンでダイレクトアタック！」

いろは「うっ……残りライフが100に……」LP3100→100

結衣「私はカードをニ枚伏せてターンエンドだよ」


雪乃：手札3　結衣1：手札　LP400
冀望皇バリアン
伏せカード　伏せカード

結衣（私の伏せたカードは聖なるバリア-ミラーフォスと魔宮の賄賂）

結衣（冀望皇バリアンの打点を越えようにも、ラグナ・ゼロの効果で破壊できる）

結衣（ナイトメア・シャークみたいなのでダイレクトアタックしてきても、ミラーフォースで破壊できる）

結衣（魔法罠でなんかしてきても賄賂で大丈夫だし！）

八幡（このドローに、全てがかかってる）

八幡「俺のターン……ドロー！」

結衣「私達の場には冀望皇バリアンがいる。ヒッキー達の場は空で、ライフは残り100！」

雪乃「そしてあなたの手札はそのドローカード一枚だけ。たった一枚で逆転なんて不可能だわ」

雪乃「私たちの勝ちはもう確定してるのよ。勝利の女神はあなたに微笑まなかったようね、比企谷君」

いろは「せんぱい……」

八幡「……お前の言うとおりだ、雪ノ下。勝利の女神なんて俺に微笑むはずがない」

八幡「もしそんなのが俺についてたら、俺は今頃ぼっちなんかやってない」

八幡「けどな、例え勝利の女神が俺に微笑まなくたって……」



いろは『せーんぱい』



八幡「いつも俺に微笑んでくれるヤツがいたんだ！」

八幡「俺は手札から、ジェネクス・ウンディーネを召喚！」

いろは「そのカードは、私がせんぱいにあげた……！」

結衣「ジェネクス！？」

雪乃「なんなの、このカード……」

八幡「ジェネクス・ウンディーネの効果発動だ」

八幡「デッキから水属性モンスターを墓地に送る事で、ジェネクス・コントローラーをサーチする」

八幡「俺はデッキから素早いアンコウを墓地に送り、ジェネクス・コントローラーをサーチ」

八幡「そして素早いアンコウの効果発動！このカードが手札、デッキから墓地に送られた場合、デッキから「素早い」と名のつくレベル3以下のモンスター二体を特殊召喚する」

八幡「俺は素早いマンボウを二体特殊召喚！」

八幡「俺はレベル2の素早いマンボウ二体でオーバーレイ！二体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築！」

八幡「エクシーズ召喚！集え天の煌めき！一天四界を普く照らす光となれ！」

八幡「降臨せよ！！《聖光の宣告者》！！！」

結衣「聖光の宣告者……。確かその効果は、墓地からモンスターをサルベージして、手札をデッキに戻す効果……」

八幡「その通り。俺は墓地のサイレント・アングラーを手札に戻し、手札のジェネクス・コントローラーをデッキに戻す」

八幡「そしてフィールドに水属性のジェネクス・ウンディーネがいるため、手札からサイレント・アングラーを特殊召喚する！」

結衣「サーチしたジェネクス・コントローラーを聖光の宣告者のコストにする。流石ヒッキー、無駄が無い動きだね」

雪乃「手札一枚でここまで展開したのは驚いたけど、あなたの手札はゼロ。ジェネクス・ウンディーネのレベルは3で、サイレント・アングラーのレベルは4」

雪乃「しかもどちらもチューナーではない。エクシーズ召喚もシンクロ召喚もできないわ。これ以上は何もできない。やはりあなたの負けよ、比企谷君」

いろは「せんぱーい……」

八幡「……一色。またお前のカードを借りるぞ」

いろは「え？」

八幡「俺は墓地からトラップ発動、妖怪のいたずら！」

いろは「墓地からトラップ！？」

結衣「墓地からトラップを！？」

雪乃「墓地からトラップですって！？」

八幡「墓地に存在するこのカードをゲームから除外する事で、フィールドのモンスターのレベルを一つ下げる。俺はサイレント・アングラーのレベルを下げ、3にする！」

いろは「揃いました、レベル3のモンスターが2体！」

八幡「俺はレベル3となったサイレント・アングラーと、ジェネクス・ウンディーネでオーバーレイ！二体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築！」

八幡「エクシーズ召喚！ほの暗き海底より浮上せよ！そして俺達に勝利をもたらせ！」

八幡「《潜航母艦エアロ・シャーク》！！！」

雪乃「潜航母艦エアロ・シャーク……凌牙の初めて出した、モンスターエクシーズね」

雪乃「けれど比企谷君。エアロ・シャークでバーンダメージを狙おうにも貴方の手札はゼロ。ダメージを与える事はできないわ」

結衣「ゆきのん、それは……」

八幡「……そういえばお前と初めてデュエルした時、お前がしていた勘違いをまだ解いてなかったな」

雪乃「……？どういう事」

八幡「お前の言うとおり、アニメでのエアロ・シャークの効果は、手札の枚数一枚につき相手に400ポイントのダメージを与える」

八幡「けどOCGになった時にその効果は変更された」

八幡「OCG版の効果は……俺の、俺たちの除外されてるモンスター一枚につき、相手に100ポイントのダメージを与える、だ」

雪乃「なっ！？」

いろは「私たちの除外されているカードは、私がフェンリルのコストにしたシャーク・ドレイク、シャーク・サッカー、イーグル・シャーク、パンサー・シャークの四体」

結衣「合計400ダメージ……」

八幡「エアロ・シャークの効果発動だ！」

いろは「いっけー！せんぱーい！」

八幡「エアー・トルピード！」

雪乃「私たちの、負けね……」LP400→0

いろは「勝ちましたね、せんぱい！」

八幡「ああ、初めて雪ノ下と由比ヶ浜に勝てた。お前のおかげだな」

いろは「うへー、せんぱいが素直に褒めるなんてなんか気持ち悪いですよ……」

結衣「負けちゃったね、ゆきのん……」

雪乃「ええ……」

雪乃「比企谷君」

八幡「……」

雪乃「アナタ達二人の事を、認めるわ……悔しいけど」

結衣「私たちはもう、口出しないよ」

いろは「先輩たち……」

結衣「帰ろうか、ゆきのん」

雪乃「そうね……。敗者は黙って帰るべきね」

雪乃「今晩は気晴らしに、私が編集したドルベさんのシーンの詰め合わせの動画を見ましょう」

結衣「あ、いいねゆきのん！みようみよう！」

八幡（……俺もちょっと見てみたいぞそれ）

いろは「せんぱーい、私たちも帰りましょう？」ｷﾞｭｯ

八幡「そうだな……なあ、一色」

いろは「はいー？」

八幡「いや、なんでもない。帰るか」

いろは「はい、先輩」ﾆｺｯ

十数年後

なのは「みてお母さん！ドルベさんだよ！カッコいいよ！」

いろは「うん、ドルベさんだね。かっこいい……かなぁ」

八幡「ただいまー」

なのは「あ、お帰りなさいお父さん！」

いろは「お帰りなさい、あなた」

八幡「ただいま、なのは、いろは」

なのは「お父さん、デュエルしよ！今日も私のスターダストドラゴンで、お父さんをワンターンキルするよ！」

八幡「ああ。そう簡単には負けないぞ」

いろは「頑張ってね、あなた、なのは」


Fin



じかい！なのはちゃんがなんか未来からやってきた桃色のロボットの使う機皇帝にスターダストを吸収されるよ！

ライディングデュエル、アクセラレーション！

これで終わり。見てくださった方々ありがとうございました。特に次回はありません

この前ので終わらせたつもりだったけど、バリアン見てたら作りたくなってきた

乙
よかったよ