1: 2011/12/31(土) 16:28:13.47 ID:JV5MKIKd0
唯「今年もお世話になりました、憂」
憂「こちらこそ、一年間お世話になりました、おねえちゃん」
唯「もー、憂は言わないでよ」
憂「え、どうして? 言っちゃだめなの?」
唯「私の方が、憂にいろいろお世話になってるんだから」
3: 2011/12/31(土) 16:30:33.85 ID:JV5MKIKd0
憂「そんなことないよ、おねえちゃん大学生になってすごくしっかりしてるし」
唯「でへへ、そおかなぁ♪」
憂「うんうん、さすがおねえちゃんだよ」
唯「一人暮らしの成果、あったかな?」
憂「もちろんだよ。さっきのハンバーグも、すっごくおいしかったよ!」
唯「ちょっと焦げちゃったけどね。まだまだ、憂にはかなわないや」
憂「ううん、おねえちゃんのハンバーグは世界一おいしいよ」
唯「よせやい、照れるよぉ」
5: 2011/12/31(土) 16:33:59.20 ID:JV5MKIKd0
憂「おねえちゃんも、いつも私のお料理褒めてくれるよね」
唯「うん、だって憂の料理はホントに美味しいんだもん」
憂「私わかったんだ。どうして、私がお料理好きになったか」
唯「ほほぉ、なんでなんでぇ?」
憂「おねえちゃんが、美味しそうに食べてくれるから」
唯「憂のお料理は、思いだしただけでよだれが出ちゃうよ」ジュル
憂「ふふっ、次はどんな風にお料理したら、またあんなふうに笑ってくれるかなぁって」
憂「そうやって毎日考えてるうちに、どんどんお料理好きになったんだよ」
6: 2011/12/31(土) 16:38:11.31 ID:JV5MKIKd0
唯「あ、それ私も今日、分かっちゃった」
憂「おねえちゃんも?」
唯「うん、次に家に帰るときは、どんなお料理作ろうかな、憂、喜んでくれるかなって」
唯「憂の食べてる顔見ながら、そればっか考えてたもん」
憂「・・・」
唯「んん?」
憂「おねえちゃーん」ドサッ
唯「おおぅ!? どうした、妹っ!」ギュッ
憂「えへへ/// ほんもののおねえちゃんだー」
唯「憂、私がいなくて寂しかった?」
憂「・・・ちょっとだけ」
7: 2011/12/31(土) 16:41:44.05 ID:JV5MKIKd0
唯「ほんとに、ちょっとだけ?」
憂「・・・たくさんかも///」ギュッ
唯「うい~、いい子いい子」ナデナデ
憂「おねえちゃん変わってなくて良かった」ギュッ
唯「うん・・・ごめんね、寂しい思いさせちゃって」
憂「ううん。平気だよ」
唯「うい・・・」
憂「でも、時々考えちゃうんだ」
11: 2011/12/31(土) 16:49:13.72 ID:JV5MKIKd0
憂「おねえちゃんも私も、ずっと高校生のまま居られたらよかったって」
唯「どうして?」
憂「成長なんてしなくても、おねえちゃんとずっと一緒に居られればいいのにって」グスッ
憂「一緒にごはん食べて、一緒に学校行って、私のとなりでギター弾いてるおねえちゃんを見ていたいって」
唯「そっか」ナデナデ
憂「わがままな妹だよね、私」
唯「・・・うい、いいにおーい」スンスン
憂「もぉ// 恥ずかしいよ、おねえちゃん」
唯「んー」
憂「んっ?」
唯「これはまだ、内緒だったんだけどねー」
15: 2011/12/31(土) 16:54:07.20 ID:JV5MKIKd0
憂「うん、なぁに?」
唯「私ね、今、みんなと一緒に教習所に通ってるんだよ」
憂「おねえちゃん、免許取るの?」
唯「うん、4人で一緒に免許取ってー、一緒にクルマ買ってシェアしようって」
憂「へえ、すごいねおねえちゃん!」
唯「クルマあれば、みんなで遊びに行けるし、家にも帰れるしね」
憂「そうだね、行動範囲が広がるよね」
16: 2011/12/31(土) 16:56:58.60 ID:JV5MKIKd0
唯「それでねえ、私が免許取ったら、憂さんや」
憂「うん」
唯「初めてのドライブには、助手席に乗ってもらえませんか?」
憂「うん、うれしいよおねえちゃん!」
唯「あれ?」
憂「?」
唯「ほんとに?」
憂「うん、おねえちゃんのクルマに乗りたい!乗せて?」
18: 2011/12/31(土) 17:00:33.54 ID:JV5MKIKd0
唯「ふぅむ」
憂「なにか私、おかしな事言ったかな?」
唯「いやー、私が運転するって言ったら、晶ちゃんたちみんな嫌がるからさ」
憂「嫌がる? どうして?」
唯「唯の運転するクルマなんて、危なくて乗れるかーっ!って」
憂「え?」
唯「私が運転するって聞いて、憂は怖くないの?」
憂「怖くないよ?」
唯「ほむ。なぜでしょう?」
憂「なぜって・・・おねえちゃんが側に居てくれて、怖かったことなんて一度もないよ?」
20: 2011/12/31(土) 17:05:16.62 ID:JV5MKIKd0
唯「でも私、ドジばっかするじゃん。運転も下手かもだよ?」
憂「おねえちゃんは、やるときにはやる人だもん」
憂「隣りにいる私を、怖い目になんてぜったい合わせないもん」
唯「うい・・・」
憂「おねえちゃんはそういうとき、誰よりも頼りになる」
憂「そんなの、私がいちばん知ってるよ」
唯「うい~」ぎゅっ
憂「ひゃっ、おねえちゃん//」
唯「むっ・・・憂」
憂「ひゃいっ?」
唯「またお胸が成長しましたな?」グリグリ
22: 2011/12/31(土) 17:07:55.54 ID:JV5MKIKd0
憂「お、おねえちゃんだって、大きくなったと思うよ・・・」
唯「あーもう、これじゃいつまで経っても追いつけないよぉ」プンスカ
唯「・・・ねぇ憂。やっぱり、成長するって悪いことじゃないよ」
憂「うん」
唯「成長したから出来ることって、いーっぱいあるよね」
唯「成長したから、憂に私のお料理食べてもらえて」
唯「おいしかったよ、おねえちゃん、って言って貰えたんだよ」
憂「・・・うん」
23: 2011/12/31(土) 17:14:59.14 ID:JV5MKIKd0
唯「憂なら、わかってるよね」
唯「私の為にお料理を作ってくれるのと」
唯「私が憂の為に作ったお料理を食べるのと」
唯「憂はどっちが好き?」
憂「・・・どっちも好きだよ。選べないよ」
唯「だよねぇ。成長したから、出来ることが2つに増えたんじゃないかな」
唯「成長したから、憂とドライブにも行けるんだよ~」
唯「ねぇ、憂はどこ行きたいか、考えておいてよ」
憂「私が決めちゃっていいの?」
24: 2011/12/31(土) 17:17:53.02 ID:JV5MKIKd0
唯「うんうん。その日を目標に頑張れるからさ」
憂「わかった! 考えておくね」
唯「よし、おねえちゃん頑張って免許取るからね」フンス!
ぐきゅるるる~
唯「あ、おなか鳴っちゃった。てへへぇ」
憂「ふふっ、今、年越しそば作ってくるから、待っててね」
唯「あ、待ってよ憂~」トタトタトタ
憂「うん?」
唯「へへへ・・・いっしょに作ろう?」
憂「うんっ」
26: 2011/12/31(土) 17:21:52.42 ID:JV5MKIKd0
唯憂「いただきまーす」
唯「えへへ、海老天ちゃーん」
唯「やっぱり憂のお蕎麦はおいしいねぇ」ズルズル
憂「おねえちゃんが手伝ってくれたから、いつもよりおいしいよ」ズルズル
唯「でもなんで、年越しそばなのかなぁ?」
憂「人生を細く長く生きよう、って意味だって聞いたことあるよ」
唯「ふーん・・・」ズルズル・・
唯「ちがう!」ダン!
憂「ど、どうしたのおねえちゃん?」
唯「人生は太く短く!が信条です」フンス!
29: 2011/12/31(土) 17:25:02.65 ID:JV5MKIKd0
憂「だ、駄目だよおねえちゃん、短くなんて言わないで」ウルウル
唯「ああっ。泣いちゃ駄目だよ憂~」オロオロ
唯「前言撤回! おねえちゃんは憂のために、一生氏にません!」フンス!
憂「わーわー♪」ピョンピョン
唯「喜んでる喜んでる♪」ピョンピョン
憂「おねえちゃん、お蕎麦どうする?」
唯「ん、食べよっかぁ」
憂「うん!」
唯「えへへー。今年も、憂のおそばで幸せ~」ズルズル
憂「私も、おねえちゃんのおそばで幸せだよ~」ズルズル
31: 2011/12/31(土) 17:28:28.44 ID:JV5MKIKd0
唯「あ・・・もうすぐ0時になるね。憂っ」
憂「なぁに、おね・・きゃっ」
唯「ん・・・ちゅ」
憂「んん!?//」
ごーん
唯「えへへ、年越しちゅー、だよ!」
憂「びっくりしたよう///」
唯「あけましておめでとう、憂」
憂「あけましておめでとう、おねえちゃん」
唯憂「今年もよろしくねっ」
【らいねんもつづく】
32: 2011/12/31(土) 17:29:52.49 ID:JV5MKIKd0
おしまいです、読んでくれた人、保守してくれた人ありがとう。
みなさんも、平沢姉妹とともに良いお年をお迎え下さい。
みなさんも、平沢姉妹とともに良いお年をお迎え下さい。
33: 2011/12/31(土) 17:32:06.82 ID:vo88BwNE0
オレはこれを公式とする
乙
乙
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