1: 2015/02/15(日) 21:44:55.04 ID:j/xdizQo0.net
ココア「私に…チョコレート?」

チノ「はい…これが私の気持ちです」

ココア「わぁ~、うさぎさんのチョコだっ 可愛いね!」

ココア「それに、Loveって…チノちゃん///」

チノ「ココアさん、大好きです…」ギュッ

ココア「私もだよチノちゃん… とっても嬉しい」


   ̄ヽ、   _ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     `'ー '´
      O
       o
        。

チノ「~~~~~!!」ジタバタ

チノ(今年こそ、チョコレートを…)

チノ(はぁ、、ココアさん……!)

チノ「~~~~~!!」枕ボフッ

ティッピー(ベッドの上で何しとるんじゃチノは…)

3: 2015/02/15(日) 21:47:33.25 ID:j/xdizQo0.net
季節は冬。2月に入り、相変わらず厳しい寒さが続いています
そんな中、街の一角は…異様な熱気で包まれているようです


シャロ「さすがにバレンタインが近いだけあって、可愛いチョコがいっぱい並んでるわねー」

シャロ「リゼ先輩、どんなのなら喜んでくれるかしら…」

千夜「そうね、銃とか戦車の形したのとかどうかしら?」

シャロ「そんなの売ってないわよ!」

シャロ「…って、うわ どれも値段高すぎでしょ」

千夜(新商品開発のためにシャロちゃんを連れて街に来たのはいいけど…)

千夜(逆にシャロちゃんに付き合わされちゃってるわね)

千夜(でも、こういうのもたまにはいいかも♪)

4: 2015/02/15(日) 21:50:37.98 ID:j/xdizQo0.net
千夜「街を歩き回るのもいいけど…」

千夜「どうせなら、他の人の意見を聞いてみるのはどうかしら?」

シャロ「他の人って…ココアとか?」

千夜「うん、今日はリゼちゃんは部活の応援でアルバイトに来ないみたいなの」

シャロ「うーん、それも良いかもね…」

千夜「…そうこうしているうちに着いたわよ」

ザッ

7: 2015/02/15(日) 21:53:06.09 ID:j/xdizQo0.net
カランカラーン

ココア「いらっしゃい!千夜ちゃん、シャロちゃん」

チノ「今日はどうしたんですか?」

シャロ「えっとね…バレンタイン、二人はどうするのかな…って」

チノ「…!」

チノ(ココアさんは、どうするのかな…)

千夜「普段は誰にあげてるの?」

ココア「私はねー 毎年小さいのをみんなに配ってるの!今年もそのつもりだよ」

千夜「ふふ、ココアちゃんらしくていいわね」

シャロ「チノはどうするの?」

チノ「私は…とりあえず父とティッピーに」

チノ(それと…ココアさんに)チラッ

ココア「?」ニコッ

チノ「///」

11: 2015/02/15(日) 21:56:38.86 ID:j/xdizQo0.net
シャロ「そうだ、リゼ先輩はどんなチョコなら喜んでくれるかな…」

ココア「銃とか戦車の形したのとかいいんじゃないかな?」

シャロ「…どこかで聞いたわね、それ」

チノ「リゼさんなら、どんなのでも喜んでくれるんじゃないでしょうか」

ココア「私もそう思うよ!リゼちゃんはもらい慣れてそうだし」

シャロ「うーん、そうね…  参考になったわ、ありがと」

シャロ「そういえば、千夜も何か用があるって言ってなかったっけ」

千夜「実は、甘兎でバレンタイン限定スイーツを開発しようと思ってて」

千夜「いいアイデアがないか考えてるのよ」

13: 2015/02/15(日) 22:00:06.91 ID:j/xdizQo0.net
ココア「それ面白そう! そうだ、チノちゃん…ラビットハウスも何かやろうよ!」

チノ「でも、私たちチョコレートとか作ったことないですよ」

ココア「た、確かに…」

千夜「それなら、今度うちに来るといいわ」

千夜「チョコの作り方とか、色々教えてあげられると思うの」

チノ「!」

チノ「是非お願いします」

ココア「それじゃあ、明日は休みだし お邪魔しちゃおうかな」

千夜「分かったわ、待ってるわね」

チノ(きっと、手作りのほうがココアさんも喜んでくれますよね…)

14: 2015/02/15(日) 22:03:49.59 ID:j/xdizQo0.net
そしてその翌日、ココアさんと私は甘兎へチョコ作りの勉強に行きました
途中からシャロさんも加わり、色々と苦労しながらも無事成功に終わったのです


ココア「勉強になったねー、チノちゃん」

チノ「そうですね、メモも千夜さんから貰いましたしこれで安心です」

ココア「そうだ、バレンタイン限定メニューってもう決まってるの?」

チノ「チョコを使ったケーキを考えてます、コーヒーにも合うように甘さは抑えたものを」

ココア「わぁ、おいしそー!できたら一番に試食したいな」

チノ「というかココアさん、さっきも試食ばかりで何もしてなかったじゃないですか」

ココア「だって…パン以外は上手く作れないんだもん!」

チノ「もうっ、威張らないで下さい」

16: 2015/02/15(日) 22:07:00.46 ID:j/xdizQo0.net
ココア「とりあえず、戻ったら試作品を作ってみようよ!」

チノ「そうですね、時間もあまりありませんし…くちゅん!」

ココア「チノちゃん大丈夫?今日も寒いもんね…」

チノ「はい、風邪引かないようにしなきゃですね」

ココア「…じゃあさ、こうして腕組んで帰ろうよ!温かいよ~」ムギュ

チノ「あ……」

ココア「えへへー、まるで姉妹みたいだねっ」

チノ「……妹じゃ…ないです///」

17: 2015/02/15(日) 22:10:22.03 ID:j/xdizQo0.net
タカヒロ「またのご来店を」

カランカラーン

タカヒロ「……」キュッキュ

ティッピー「なぁ、息子よ」

タカヒロ「…どうした、親父」

ティッピー「ここ最近、チノが頑張っているようじゃが…」

タカヒロ「ああ、バレンタインの新作だろ?聞いてるよ」

ティッピー「そうは言っとるが、あの熱の入りよう… ま、まさか」

18: 2015/02/15(日) 22:12:26.22 ID:j/xdizQo0.net
ティッピー「わしは許さんぞ!まだ、まだ…!!」

タカヒロ「チノはまだ小さいが…しっかりした娘だ 人を見る目もある」

タカヒロ「万一の事があっても、チノが選んだ相手なら……大丈夫だろう」

ティッピー「…フン その割には目が潤んでおるようじゃが」

タカヒロ「……」

タカヒロ「……」ゴシゴシ

タカヒロ「…今晩ちょっと付き合ってくれるか、親父」

ティッピー「構わんぞ、息子よ…」

19: 2015/02/15(日) 22:15:15.45 ID:j/xdizQo0.net
ー数日後ー


ココア「うう…トイレトイレ 寝る前にジュース飲みすぎて目が覚めちゃったよ」

カチャカチャ

ココア(1階から物音…?もうバーも終わってる時間なのに)

ココア(ま、まさか泥棒…)




カチャカチャ

ココア(キッチンから明かりが漏れてる…)

ココア(そーっと、そーっと見てみよう…)

20: 2015/02/15(日) 22:17:42.43 ID:j/xdizQo0.net
キィィ

ココア(わっ、甘い匂い…これは、、チョコ?)

チノ「うーん、ちょっと甘さが足りませんね」

チノ「次はあれをこうして…」

ココア「…チノちゃん?」

チノ「!?」ビクッ

ココア「もー、びっくりしたよ」

ココア「でも、こんな夜遅くに新作ケーキの練習しなくt…」

扉バンッ

23: 2015/02/15(日) 22:20:05.26 ID:j/xdizQo0.net
チノ「出てってください!」

ココア「え?」

ココア「チノちゃん? どうしたの…」

チノ「いいから出てってください!!」

ココア「……うう」

ココア「ぐすん…チノちゃんに嫌われたぁぁぁ!!」ダダッ

チノ(し、しまった…少し言い過ぎました)

チノ(でも勘違いしてたようですし、とりあえずバレてませんね)

チノ(次からはもっと気を付けないと…)

26: 2015/02/15(日) 22:23:12.75 ID:j/xdizQo0.net
ー学校ー

ココア「昨日…こんなことがあって」ウルウル

ココア「完全に嫌われちゃった…きっと食べてばかりで手伝いもしないから…!」

ココア「お姉ちゃん失格だよ、、今度こそ氏してつぐなうよ…」ズーン

千夜(うーん、それくらいでチノちゃんが怒るかしら)

千夜(人目を避ける…チョコレート…慌てっぷり……)

千夜「……!」

千夜(なるほど…ね)

27: 2015/02/15(日) 22:25:52.95 ID:j/xdizQo0.net
千夜「ココアちゃんが思ってるほど、チノちゃんは怒ってないと思うわ」

千夜「ただ、ちょっと驚いただけで……ね」

ココア「ほ、ほんと!?」

千夜「きっとそうよ…だから今まで通りに接してみればいいと思うの」

ココア「ありがとう千夜ちゃん、元気でたよ」

千夜「ココアちゃんの力になれて何よりよ」ニコッ

千夜(頑張ってね…チノちゃん)

28: 2015/02/15(日) 22:28:32.19 ID:j/xdizQo0.net
マヤ「なぁ、最近チノの様子変じゃない?」

メグ「そう…かな」

マヤ「いつも疲れて眠そうっていうか ほら、現に今だって」

チノ「……」スヤスヤ

マヤ「何か悩んでるんだったらさ、私たちが解決してやろーよ!」

チノ「……」

メグ「…きっと大丈夫だと思うよ」

マヤ「えー?なんで分かるのさ」

29: 2015/02/15(日) 22:30:18.09 ID:j/xdizQo0.net
メグ「それはね…」

メグ「チノちゃん、こんなに嬉しそうな顔…してるもの」

チノ「ふふ……」ムニャ

マヤ「そっかー、でももうじき授業始まっちゃうぜ?早く支度しないと」

メグ「そうだね、でも…もうちょっとだけ…寝かせてあげよ?」

メグ「もうちょっと……だけ」

チノ「ココア…さん」ムニャ

33: 2015/02/15(日) 22:33:44.69 ID:j/xdizQo0.net
そして、それぞれが様々な想いを抱えつつ、ついにバレンタイン当日がやってきました
今年はちょうど休日と重なったのもあり、ラビットハウスの限定チョコレートケーキは大好評でした

リゼ「今日はお客さん多かったなー」

ココア「うん~ すっごく疲れたよ…」

ティッピー「……」ピョンピョン

ココア「ティッピーもお疲れ様♪」

チノ「ココアさん、リゼさん」

チノ「…実は二人の分のケーキを取っておいたんです、休憩にしましょう」

ココア「わぁー、さすがチノちゃん!」

チノ(ココアさん、この間の件で落ち込んでると思いきや…そうでもなかったみたいですね)

36: 2015/02/15(日) 22:37:04.14 ID:j/xdizQo0.net
リゼ「…悪いなチノ、実はこの後シャロと出かける約束があるんだ」

チノ「シャロさんと?」

リゼ「ああ…急ぐからそれはチノが食べてくれていいよ」

チノ「そうでしたか… 分かりました」

ココア「リゼちゃん、ファイト!」

チノ(シャロさんも、頑張ってるみたいですね……私も)






チノ「それじゃ、リゼさんには悪いですがいただいちゃいましょう」

ココア「うん!おいしそうだねっ」ジュルリ

38: 2015/02/15(日) 22:39:49.02 ID:j/xdizQo0.net
ココア「コーヒーにも合うし…とっても美味しいね さすがチノちゃんだよ」

チノ「自分で言うのもなんですが、通常メニューにしてもいいくらいの出来ですね」

ココア「言いだしっぺは私なのに、役に立てなくてごめんね……」

チノ「そんなのぜんぜん気にしてませんよ」

ココア「ほ、ほんと?」

チノ「だってココアさんがパン以外駄目なのは知ってますし」

ココア「はぅ…」

チノ「それに、役に立たないなんてことはないですよ」

チノ「傍に居てくれただけで…充分です」

ココア「チノちゃん…」

41: 2015/02/15(日) 22:42:53.92 ID:j/xdizQo0.net
ココア「…そうだ!リゼちゃんには渡し忘れちゃったけど、これ」

ココア「皆に配るって言ってたチョコだよ、はいっ」

チノ「ありがとうございます、ココアさん」

チノ「……」

チノ「ココアさん」

ココア「どうしたの?チノちゃん」

チノ「私からも…渡したいものがあるんです」

44: 2015/02/15(日) 22:45:32.57 ID:j/xdizQo0.net
ココア「これを…私に?」

チノ「は、はい…ココアさんに」

ココア「ありがとう、チノちゃん!」

ココア「…ここで開けちゃっても、いい?」

チノ「ど、どうぞっ」ドキドキ

ココア「ふふ、楽しみだなー」

シュルル

46: 2015/02/15(日) 22:48:41.97 ID:j/xdizQo0.net
ココア「わっ すごーい!うさぎさんの形のチョコだね、可愛いっ」

ココア「それに、これ……Loveって」

チノ「ココアさん、それが私の…気持ちです」

ココア「えへへ、嬉しいな……  それじゃ…私たち、、両思いだねっ」

ココア「私もね、チノちゃんのことが…大好きだよ」

チノ「ココアさん…」

ココア「…私ね、前にチノちゃんに出て行ってって怒られた時」

ココア「チノちゃんに嫌われたんじゃないかなって……悩んだんだ」

チノ「あれは…私が悪かったんです びっくりして、、つい」

ココア「ううん、私へのチョコのためだったんだね……ふふ、勘違いしちゃった」

チノ「ココアさんを嫌うわけ…ないじゃないですか」ギュッ

ココア「……うんっ」

50: 2015/02/15(日) 22:51:18.29 ID:j/xdizQo0.net
ココア「私…今とっても幸せだよ」

ココア「でも、今日はチノちゃんに沢山…貰いすぎちゃってるね」

ココア「だから 私からもお返しのチョコ、、あげないと」

チノ「ココアさんのは…さっきもらいましたよ?」

ココア「…ううん、そういうのじゃなくて」

ココア「……」

ココア「そういうのじゃなくて…チノちゃんの為だけの、特別なチョコだよ」

ココア「チノちゃん…目、瞑っててくれる?」

パクッ

51: 2015/02/15(日) 22:54:18.82 ID:j/xdizQo0.net
チュッ

チノ「んっ…」

チノ(あっ…ココアさんの唇が…)

ココア「……はぁ……チノちゃ………んっ」

チノ「ぁ……ココアさ………」ギュッ

チノ(口移しで、、チョコが…私の中にーー)

チノ「…ぁ………」

ココア「チノ…ちゃん、、おい…ひぃ…?」

チノ(頭の中が……とろけそうです、、チョコ…みたいにーー)

チノ「…は……ぃ……」

チノ(すごく……幸せな気分です、それにーーー)

チノ(とっても、あまい……ココアさんの味が…します)

55: 2015/02/15(日) 22:58:13.13 ID:j/xdizQo0.net
ココア「…っぷは、、えへへ……どうだった?」

ココア「チノちゃんのチョコで、、お返しだよっ」テレッ

チノ「はぁ……はぁ………」

チノ「こんなの、、ずるいです……ココアさん」カァァ

ココア「ふふ、びっくりさせちゃった?」

チノ「…でも」

チノ「不思議です…作っていて味見した時よりも チョコが甘くて、おいしく感じられて」

ココア「…それはね」

ココア「チノちゃんがもうちょっと大人になったら、分かるようになる…かな」

チノ「むー、子ども扱いしないでくださいっ」

ココア「ごめんごめん、とりあえず…着替えてこよう?」

56: 2015/02/15(日) 23:00:49.78 ID:j/xdizQo0.net
チノ「ココアさん、さっき…今日は貰いすぎ、って言ってたじゃないですか」

ココア「うんっ」

チノ「先ほどのチョコで、、今度は私が貰いすぎちゃいました」

チノ「…ちょうど、手元にココアさんに貰ったチョコが」

ココア「ふふ、チノちゃんてば甘えん坊さんなんだから…」

チノ「そんなんじゃないです、私の気が済まないんです」パクッ

ココア「それじゃ、今度は気が済むまで……だねっ」

チノ「はい……」

チノ(ココアさん、受け取ってください……私の気持ち)




   めでたしめでたし

58: 2015/02/15(日) 23:02:26.27 ID:8xHjoAmVd.net
まともなごちうさスレだった

59: 2015/02/15(日) 23:07:55.69 ID:iVxq2qlad.net
こころぴょんぴょん

61: 2015/02/15(日) 23:13:21.96 ID:m8LcIC+L0.net

63: 2015/02/15(日) 23:28:35.69 ID:puPvMr/90.net
ぴょんぴょん乙

64: 2015/02/15(日) 23:37:51.27 ID:DGsgDc+N0.net
久しぶりに平和なSS見た

引用元: チノ「バレンタイン大作戦です」