2: 2013/02/10(日) 23:52:25.69 ID:U1BfhS9o0
沖縄 アサガオ

遥「おじさん! 真島さんから手紙が来てるよ?」

桐生「真島の兄さんから? 一体何の用だ?」

遥「開けてみようよ。もしかしたら急ぎかもしれないし」

桐生「何? 第一回東城会テニス大会のお知らせだと?」

遥「テニス大会? 東城会が?」

桐生「真島の兄さん、一体何を考えているんだ?」

遥「飛行機のチケット2枚分付いてるよ。私たちも行こうよ」

桐生「ああ。そう言うわけで、悪いが俺と遥は東京に行くことになった」

遥「琉道一家の人に、留守番頼んでおくから言うことちゃんと聞いてね」

子供たち『はーい!』

3: 2013/02/10(日) 23:57:54.55 ID:U1BfhS9o0
東城会本部

秋山「おや、桐生さんに遥ちゃん」

遥「こんにちわ、秋山さん!」

桐生「秋山も呼ばれたのか?」

秋山「ええ、そんな所です。と言っても俺たち、東城会の人間じゃないんですけどね」

品田「そうですよ! いきなり眼帯した強面のおっさんに引き連れられてきたんですよ! あー、怖かった。高杉さん、マジでビビってたしな」

秋山「品田は真島さんと面識が無かったっけか?」

品田「東城会で知ってる人って言ったら、冴島さんと堂島君ぐらいですし。後、馬場さんが冴島組に入ったんでしたっけ」

桐生「しかしどういうことだ? 品田まで駆り出して」

秋山「ここに谷村も来れば、完璧だったんですけどね。流石に本部内に現役の警察いれるわけにいかないんでしょう」

遥(警察からのスパイがいたんじゃなかったっけ……)

4: 2013/02/11(月) 00:03:58.83 ID:kDATx1tx0
品田「そりゃこれだけヤクザがいればねぇ……。俺堅気だから凄く居づらいんですけど」

秋山「俺だって堅気だよ?」

品田「全ての極道が頭を下げた時点で、普通じゃないです」

桐生「しかし組員全員集めて、どうするつもりだ?」

真島「桐生ちゃぁぁぁぁ~ん! 待っとったでぇ!!」

遥「真島さんと冴島さんだ」

桐生「久しぶりです、兄さん」

冴島「全員揃っとる様やな」

大吾「……」

品田「堂島君どうしたんだろう。なんか困ったみたいな顔してるけど」

桐生「……イヤな予感がするぜ」

5: 2013/02/11(月) 00:11:53.29 ID:kDATx1tx0
真島「良く聞けやぁ! 今から第一回東城会テニス大会~7代目会長はお前やぁ!!~を始めるでぇ!!」

桐生「何!?」

秋山「7代目だって!」

品田「ええ? ってことは堂島君、辞めちゃうの!?」

大吾「いや、真島さんが勝手に」

真島「お前らかて景品が有った方が燃えるやろ? なぁ?」

冴島「会長になりたいかぁ!?」

平組員『おおおおおお!!!』

真島「ええ返事や!」

大吾「嘘、俺の人望低すぎ?」

桐生「そいつは聞き捨てならねえ話だな。大吾だって会長になって6、7年経っている。度々ピンチに陥ったのは事実だが、それでもやっていけてるのは大吾だからだろ」

大吾(東城会をピンチに陥れてるのは、むしろ4代目の方なんですけど)

6: 2013/02/11(月) 00:17:40.12 ID:kDATx1tx0
桐生「それに真島の兄さんも冴島も、会長の座は興味なかったはずだ」

真島「いらんよ?」

冴島「自分の組もっとるだけで十分や」

秋山「俺も結構ですね。本業が忙しいですし」

品田「このメンバーの上に立つのはちょっと……」

桐生「ならどうして7代目会長の座を賭ける?」

真島「その方が燃えるからや。見てみ、あいつらの目」

平組員『会長の座、会長の座……』

冴島「下剋上のチャンスが来たんや。揃いも揃って本気で来るやろ」

大吾(助けてくれ、峯えもん……)

桐生「分かった。なら俺も本気でいかせてもらうぜ? 遠慮はいらねぇ、会長になりてぇ奴だけかかってこい!!」

真島「桐生ちゃん、落ち着けや。こんな大人数イチイチ勝負しとったら、埒が明かんわ」

冴島「それでや。第一予選は、上から降ってくるテニスボールを多く手に入れたもん勝ちや」

7: 2013/02/11(月) 00:21:36.07 ID:kDATx1tx0
桐生「上から降ってくる?」

遥「おじさん、あれ!」

桐生「あれは……、伊達さん?」

秋山「あれ警察のヘリじゃないですか!」

遥(伊達コプターだ……)

真島「いーっひっひ! ええで、落とせやぁ!」

伊達「真島ー! これは貸しだからな!!」

品田「上からテニスボールが降って来た!!」

平組員『うおおおおおお!!』

真島「俺らも行くでぇ!」

冴島「うおおおおおお!」

8: 2013/02/11(月) 00:29:21.17 ID:kDATx1tx0
遥「凄い光景だね」

平組員「邪魔だどけ!」

遥「きゃっ!」

桐生「遥!! 大丈夫か!?」

遥「う、うん。突き飛ばされて驚いたけど、けがはないよ。おじ、さん?」

桐生「――」

秋山「あちゃー」

冴島「やってしもうたな」

品田「これは教育だよねぇ」

真島「アカン。桐生ちゃんからオーラが出とるわ」

平組員「ボールは俺のものだぁ!!」

桐生「おい、お前! 氏ぬ覚悟はできてるんだろうな」

平組員「は?」

R2 怒龍の気位

平組員「ぶべら!」

9: 2013/02/11(月) 00:32:57.06 ID:kDATx1tx0
桐生「うおおおおおおお!!!」

平組員「ひぃ!!」

冴島「これはたまらんな」

真島「ええでええで! わしらも暴れとうなったわ!」←ドス構える

秋山「なんだか喧嘩になって来たね」

品田「なんでこうなるかなぁ……」

大吾「ま、また東城会が弱くなる……」

遥「大吾さん……」

真島「キュイ!!」

冴島「行くでぇ!!」

品田「おら!」

秋山「よっと!!」

10: 2013/02/11(月) 00:38:00.54 ID:kDATx1tx0
遥「東城会が、壊れちゃうよー!!」

桐生「ぜぇ、ぜぇ……」

秋山「はぁ、はぁ……」

品田「俺達、テニスしに来たんですよね?」

真島「なんや、こいつらもう立てんのかい」

冴島「だらしないやっちゃ。雪山でマタギの修行してこいや」

平組員達だったもの「氏ーん」

大吾「これ、再建できないだろ……」

遥「東城会が壊れちゃったよ……」

真島「しかし生き残っとるんは俺らだけかいや」

秋山「結局、いつものメンバーですね」

真島「それじゃトーナメント表組むでぇ!」

11: 2013/02/11(月) 00:46:53.24 ID:kDATx1tx0
第一氏合 堂島の龍桐生一馬VS嶋野の狂犬真島吾朗

第二氏合 極道18人頃し冴島大河VS伝説の金貸し秋山駿

第三氏合 非業の天才バッター品田辰雄VS東城会六代目会長堂島大吾

遥「ところでどうしてテニスなんですか?」

真島「うちの若いもんが読んどった漫画が、ごっつおもろくてのう! テニスっちゅうんは楽しいもんやで!!」

桐生「ふっ、あんたらしいぜ」

遥(もしかしてテニ○リ読んだのかな……)

第一氏合 桐生一馬VS真島吾朗

真島「いきなり桐生ちゃんかい! こりゃたまらんわ!」←グルグルまわーる(グルグルまわーる)

桐生「こうやってあんたと拳を合わせるのは、いつ以来だろうな」←グルグルまわーる(グルグルまわーる)

真島「いーっひっひ! 桐生ちゃん、腕落ちてへんよな? 楽しませてもらうで!」バサッ←早脱ぎの音

桐生「行くぜえええええ!!」バサッ←早脱ぎの音

13: 2013/02/11(月) 00:56:03.19 ID:kDATx1tx0
真島「キュイ!」

桐生「オルァ!!」

秋山「これは凄い! 桐生さんのパワーボールに、真島さんは超スピードで移動して返している」

真島「ガラ空きやでぇ!!」

桐生「ぐはっ!」

冴島「1-2! ゲーム兄弟や!!」

品田「いやいやいや! テニスって、ボールを相手のいないところに打ち返すんですよね! 何で思いっきりボディ狙ってるんですか!? しかも食らったら点取られるって!」

真島「その方が早いからや!」

冴島「そういうことや。テニスはな、野球と違うんや」

品田「いや、そう言う問題じゃなくて」

桐生「品田、止めるんじゃねぇ。これは俺と真島の兄さんの闘いだ。口を出すな」

真島「いーっひっひ! そうこなアカンわなぁ! それじゃあ行くでぇ。とっておきや!!」

14: 2013/02/11(月) 01:00:58.76 ID:kDATx1tx0
品田「な、なんだありゃあ!」

秋山「真島さんが、分身した!?」

大吾「えー」

冴島「兄弟、あん時より分身の数が増え取るわ。10対1。桐生はどう切り抜ける」

真島's『キュイ!!』

遥「分身もボールを打って来たよ!」

品田「ちょ! ええ!? な、何が何だか……」

秋山「10個のボールがバラバラに飛んで行った!」

桐生「うおおおお!」△

秋山「あれは! ティッシュ配り、じゃなくて驚愕の極み!」

遥「高速移動してボールを返してる! 凄いよ、おじさん!!」

真島「いーっひっひ! それでこそ桐生ちゃんやで!」

15: 2013/02/11(月) 01:05:55.15 ID:kDATx1tx0
冴島「タイブレーク突入やぁ!!!」

桐生「ぜぇ、ぜぇ……」

真島「やるやないけ、桐生ちゃん。でも、もう限界やな」

秋山「お互い大技だしまくりで、体力が底を尽きたか」

品田「でもタイブレークはきついね。7ポイント先取だし、2人にそんな体力が」

冴島「大吾、よう見ておくんや。それで、若いもんに伝えるんや」

冴島「伝説は最後まであきらめへんってな」

大吾「諦めない……」

真島「キュイ!」

桐生「ウラァ!!」

真島「しもた! ロブをあげて」

桐生「勝機!」○□×

真島「ぐはっ! やっぱ桐生ちゃんは、ごっついのう……」

17: 2013/02/11(月) 01:12:02.83 ID:kDATx1tx0
秋山「真島さんが倒れた!」

冴島「兄弟試合続行不能や! うぃなー、桐生!!」

桐生「はぁ、はぁ……」

遥「おじさん、これ上げる」つ金麦

桐生「あぁぁぁ」体力80回復、酔いどれ

秋山「それじゃ、次は俺と冴島さんの試合ですね」

冴島「秋山が相手か。不足は有らへんな」

第二氏合 秋山駿VS冴島大河

品田「秋山さん、サッカーとかは凄く強そうだけど、テニスはどうなんだろ」

遥「冴島さんがラケット持つと凄く小さく見えるね」

冴島「行くでぇ! よっしゃああ!!」

18: 2013/02/11(月) 01:16:04.85 ID:kDATx1tx0
秋山「いいサーブだぁ!?」

遥「ボ、ボールが破裂した……」

冴島「カウント15-0や」

品田「いやいやいや! ボールが破裂するサーブって、ええ!? 返せるわけないでしょうが!」

秋山「確かに、こいつを返すのは骨が折れそうだな」

品田「いや、リアルに折れるでしょ……」

冴島「行くでぇ!!」

秋山「よっと! あー、ダメか。破裂してしまった」

遥「こんなの、返せないよ……」

品田「こりゃサービスゲームは落とせないなぁ」

秋山「参ったねぇ」

19: 2013/02/11(月) 01:19:50.05 ID:kDATx1tx0
品田「1-0! ゲーム冴島さん! コートチェンジ!」

秋山「こっちのサービスですね」

冴島「こいやぁ!!」

遥「秋山さん、どうするんだろう」

秋山「よっと!」

品田「と、飛んだ!?」

秋山「飛ばない金貸しはさ、ただの金貸しだ!」

遥「えっと、それが普通です」

秋山「ヤァ!」

冴島「おっ、やるやないけ!」

品田「秋山さんは高速サーブか! 高い打点から最短距離目掛けて鋭い一撃をかます。これなら冴島さんも簡単には返せない!」

20: 2013/02/11(月) 01:24:21.20 ID:kDATx1tx0
品田「0-40!」

秋山「ふぅ、次も取らないとな」

冴島「なかなかのもんやな。やけど、見切った!!」

遥「ああ! サーブ返されちゃった! また割れちゃうよ!」

秋山「ならば!」

品田「あ、秋山さん? ラケットを足に付けて……」

秋山「うりゃ!」

冴島「ぐふっ!」

遥「蹴り返した! ラケットで!」

秋山「こっちの方が向いてるか、やっぱ。ボールは地面に当たらなきゃ割れないみたいだし、KO狙いで行くか?」

冴島「今のは聴いたでぇ、秋山」

品田「ははっ、もうなんとでもなーれ」

21: 2013/02/11(月) 01:32:09.77 ID:kDATx1tx0
冴島「アゲアゲやぁ!!」バゴン!

秋山「リズムに乗るね!」パコン!

品田「お互いサービスゲームは落とさないか。これはまたタイブレークになるか?」

桐生「どっちが勝っても、俺は勝つぜ」

遥「おじさん! 顔赤いよ? 大丈夫?」

桐生「少し、酔っただけだ。この方が強くなれるぞ」

品田「5-6! ゲーム冴島!」

秋山「ホントサービス取らないと不利なゲームだねぇ。行くぞおおおおお!」

桐生「秋山は、かかと落としでサーブをするのか」

品田「足にラケットテーピングしてるんです。走りにくいと思うんですけどね、あれ」

冴島「ごるぁ!!」

秋山「のわっ! ラケットが折れるって、おいおい」

遥(良く足折れないなぁ)

23: 2013/02/11(月) 01:39:07.83 ID:kDATx1tx0
秋山「シャァ!」

冴島「行くでぇ!!」

秋山「くっ!球威がつよ」

冴島「クソッ、足に来たか!」

遥「ボールが! ネットの上に」

品田「コードボールか! 冴島さん足に来てるみたいだし、これは返せないか?」

桐生「冴島の方に落ちるのか!?」

秋山「ラッキー、なのかな?」

冴島(靖子、俺は……)

靖子『お兄ちゃん』

冴島「うおおおおおおお!」R2 △

冴島「向こうに入らんかああああああ!!!」猛虎 地裂の極み

24: 2013/02/11(月) 01:43:11.97 ID:kDATx1tx0
遥「冴島さんが地面を殴った!」

桐生「あれは……!」

品田「うわぁ! じ、地震!?」

大吾「つ、机の下に隠れないと!」

真島「兄弟、ごっついのう……」

秋山「そんなの有りですか?」

品田「ゲームセット! ウォンバイ、冴島さん!」

冴島「よっしゃあ!」

桐生「冴島とか。ふっ、楽しみだぜ」

冴島「俺もや。前は負けたけど、今度はそうもいかんで」

秋山「いやぁ、参った参った。堅気にゃキツイね」

品田「いや、秋山さんも十分人間辞めてますよ」

25: 2013/02/11(月) 01:51:46.25 ID:kDATx1tx0
秋山「次はまだ見てて微笑ましいのかね? 大吾さんと品田の勝負だ」

大吾「辰雄……」

品田「堂島君とテニス勝負をするなんてね。さっきの試合見てて、俺身体を動かしたくて仕方ないんだよね」

大吾「そうか、俺もお前にだけは負けたくないと考えていたところだ」

品田「奇遇だね。俺もだよ。素振り腹筋腕立て、毎日やってるんだ。堅気と思ってバカにしちゃ、痛い目合うよ」バサッ

大吾「俺も茨の道を歩いて来たつもりだ。行くぞ、辰雄!」バサッ

デデデデデンデーンデーデデデデデデ デデデデデデデデデデ
デデデデデンデーンデーデデデデデデ デデデデデデデデデデ
デッデデッデデ デッデッデデ デッデッデデ デッデッデデ

                         堂島大悟

秋山「すりーきーれーたーBlue Jean 似合うお前と」

桐生「ひとーみーにーRoad Movie映しながらー」

遥「ヒムロックって楽しいね!」

26: 2013/02/11(月) 01:56:43.22 ID:kDATx1tx0
大吾「うおー!」

品田「やるねぇ! でも、得物の扱いなら、俺が勝つよ!」

大吾「うわー!」

遥「品田さん、バットじゃなくてラケットも器用に使うんだね」

秋山「品田は武器を使わせたら天下一品だからねぇ」

桐生「それに、今尚鍛錬を積んでいるパワーバッターだ。大吾に勝ち目はあるのか?」

大吾「うおー!」

品田「のっ! コーナー狙うの上手いなぁ」

秋山「2-2! ゲーム大吾さん!」

冴島「射撃の腕は一流やからな。際どいところ狙うんは得意なんやろ」

品田「品田ホームラン!」

大吾「ぐはー!」

遥「大吾さんが飛んで行った!」

27: 2013/02/11(月) 02:05:53.36 ID:kDATx1tx0
品田「ぜぇ、ぜぇ、もう終わり?」

大吾「ま、まだだ……」

真島「しっかし、6代目も大きくなったのう」

桐生「ああ。最後まであきらめない心、それこそ会長の証だ」

冴島「そうや。今の大吾の目、輝いとるで」

大吾「うおおおおお!」

遥「大吾さんの掛け声に勢いがついてきた!」

品田「こ、これは!!」

大吾「一度でいいから言ってみたい、勝機!」○○×

品田「ふ、不動明王!?」

大吾「東城会6代目会長、堂島大吾を……舐めるなぁああああああ!!」

品田「のはぁん!!!」

秋山「品田、KO!! この勝負、大吾さんの勝利!」

28: 2013/02/11(月) 02:15:52.69 ID:kDATx1tx0
大吾「辰雄、大丈夫か?」

品田「堂島君。やっぱり、会長ってすごいんだね」

大吾「周りが俺以上に凄い人ばかりなんだ。いやでもそうなるさ。辰雄のホームランも、ガツンと来た」

品田「あはは! テニスなのにさぁ、ホームランって!」

大吾「ああ、お笑いだな」

桐生「男同士の友情、素晴らしいな」

遥(大吾さん×品田さん……。って私何を考えてるの!?)

真島「つーことは、勝ち残ったんはこのメンバーやな!!」

第四氏合 桐生一馬VS冴島大河

秋山「龍虎あいまみえる、ですか。こりゃ楽しみだ」

品田「って冴島さん、足大丈夫なんですか?」

冴島「心配いらん。松屋のデミたまハンバーグ定食食べて、回復したわ」

遥「松屋って凄い、改めてそう思った」

29: 2013/02/11(月) 02:31:05.12 ID:kDATx1tx0
冴島「桐生。俺らの間に、小難しいもんはいらん」

桐生「ああ、そうだな。ボールをぶつけ合って、立っていたほうが勝者だ」

冴島「望むところやぁ!! 氏ぬより辛いテニスが有るっちゅうこと、その身に教えたるわ!!」バサッ

桐生「遠慮はいらねぇ、頃すつもりで掛かってこい!!」バサッ

冴島「行くで桐生ううううううう!」

桐生「冴島あああああ!!」

http://youtu.be/xdwUA5RgeW4


遥「プ・レ・プレパ プ・レ・プレパ ワレテバリバリ」

秋山「まぁ間違ってないもんね」

品田「うわぁ、イロイロ台無しだ……」

真島「純情プレパレードやぁ!!」

30: 2013/02/11(月) 02:36:50.23 ID:kDATx1tx0
桐生「うおおおおおお!」

冴島「うおらあああああ!!」

遥「凄い……。ボールを互いにぶつけ合って、それでも立っている!」

品田「はぁ、これカウントしても仕方ないですよね」

大吾「ああ。これが、伝説と伝説を継ぐ者の闘いだ」

秋山「ラケットとボールが、もどかしいぐらいだ」

冴島「ま、まだまだいけるでぇ?」

桐生「こっちもだ! うおらああああ!!」

冴島「よっしゃああああ!!」

遥「テニスなのに、こんなにボロボロになって……。おじさん、冴島さん……」

真島「2人とも、本気の喧嘩を楽しんどんや。受けた傷は、俺達極道もんの誇りや」

冴島「ぐはっ!」

桐生「くっ、ここまで、か?」

31: 2013/02/11(月) 02:42:13.18 ID:kDATx1tx0
遥「2人とも倒れちゃった……ッ!」

秋山「えっと、中学テニスのルールじゃ、先に立ちあがった方の勝利みたいだけど」

品田「どこの世界にそんな格闘技みたいなテニスのルールが有るんですか!」

大吾「桐生さん、冴島さん……!」

桐生「くっ……」

冴島「まだ、倒れるわけにいかへんのや……」

真島「兄弟!」

秋山「冴島さんが立った! 桐生さんは……」

桐生「ま、まだ終わっちゃいない……!」

遥「立った! おじさんが、立った!!」

桐生「行くぞ、冴島。うおおおお!」

32: 2013/02/11(月) 02:48:35.18 ID:kDATx1tx0
冴島「――」

桐生「さえ、じま?」

冴島「――」

秋山「冴島さん、あんた……」

品田「これは……」

真島「兄弟、気を失ってもなお、立ち上がるんかい」

桐生「おい! 冴島!!」

大吾「気を失ってるだけです。命には別状はないと思います」

遥「良かったぁ……」

冴島「――」

品田「とりあえず、冴島さん運びましょう。ぐぬぬ、重い!」

秋山「そりゃこれだけ大きけりゃ重いさ。んぬぬぬ……」

遥(気を失った冴島さんは、木像の様に運ばれていきました)

33: 2013/02/11(月) 02:55:36.37 ID:kDATx1tx0
桐生「冴島、お前のガッツに敬服するぜ」

大吾「桐生さん……」

桐生「そうか。最後は、お前だったか」

大吾「このテニス対決を得て、俺は色々なことを学びました。諦めないこと、たとえボロボロになっても、立ち上がらなくちゃいけないこと」

大吾「先の抗争で幹部が壊滅状態の今、俺は現実と闘わなければいけない。極道の未来のためにも、今一度東城会を強くしたい」

桐生「そうか。なら、俺に勝ってみろ。最後までしぶとくあがいて、立ち上がれなくなるその時まで、ラケットを離すんじゃない」

遥「サービス大吾さん!」

大吾「行くぞおおおおお! きりゅー!!!」

桐生「お前の誇りと全てを賭けてかかってこい!!」

大吾「うおおおおおお!!」

桐生「おらあああああ!!」

遥「おじさん! 大吾さーん!!」

34: 2013/02/11(月) 02:59:33.24 ID:355pu5qE0
桐生「はぁ、はぁ……」

大吾「き、りゅうさん……。まだ、これか……ら」

品田「堂島君!!」

秋山「決着がつきましたね」

冴島「大吾、お前はようやった。不動明王も笑っとるやろ」

真島「ウィナァ、桐生ちゃんやあああああああ!!!」

遥「おじさん、やったね!」

桐生「ああ。大吾、お前はもう立派な、親だ」

大吾「です……」

桐生一馬、東城会七代目会長襲名とともに、八代目会長に堂島大吾を推薦して引退。

35: 2013/02/11(月) 03:03:50.69 ID:IwlmgXmw0
沖縄 アサガオ

遥「えいっ! 遥ゾーンだよ!」

桐生「ボ、ボールが吸い込まれていくー(棒)」

遥「決めるよ! 虹色プリズムスター!」

桐生「取れない! 遥はテニスも強いな」

遥「えへへ」

太一(おじさん、わざと遥お姉ちゃんの方にボール打ってるよね)

綾子(本当に親バカだね)

郵便「ちわーす、御届け物でーす」

遥「あっ、はーい!」

36: 2013/02/11(月) 03:09:06.23 ID:KicFZsY50
遥「あれ? 真島さんからだ」

桐生「真島の兄さんから? 今度はなんだ?」

遥「開けるね。にしても、相変わらずキャラクターに合わない達筆だよね」

桐生「ああ見えて、根はマジメな人だからな」

遥「えーと? 第一回東城会近江連合親善バスケットボール大会……。バスケ?」

桐生「え?」

遥「おじさん、3ポイントシュート決めてよ!」

ミレニアムタワー

チョーシハズレナコエダッテ

真島「黒子のバスケ、おもろいやないけ!」

冴島(ニセコイちゅうもんは、ええもんやなぁ)


37: 2013/02/11(月) 03:09:39.71 ID:KicFZsY50
短めですが、これで終わりです。読んでくださった方、ありがとうございました。

39: 2013/02/11(月) 07:22:45.46 ID:RKFCskAIO


笑わせてもらった
また龍が如くSS書いて欲しいな

引用元: 桐生「第一回東城会テニス大会だと?」真島「せやでぇ!」