1: 22/02/11(金)23:21:11 ID:hA20

横山奈緒「私のタイプは、楽しくて頼りになる人です。たとえば……」チラッ

P「ん?」

奈緒「な、何でもないです!」

P(……ああ、なるほど。ボケて欲しいのか)

2: 22/02/11(金)23:22:42 ID:hA20

P「そうか、奈緒は俺のことがタイプなのか」

奈緒「ふえっ!//」

P「楽しくて頼りになる男なんて、この世に俺しかいないもんな。はっはっは」

P(ここでそんなわけあるかーい、というツッコミが来るはず)

3: 22/02/11(金)23:23:58 ID:hA20

奈緒「……」

P「……」

奈緒「……そうです」

P「……え?」

4: 22/02/11(金)23:25:21 ID:hA20

奈緒「ええ、そうですよ。そうですとも。プロデューサーさんが彼氏になってくれたらそれはそれは楽しいやろなって思ってますよ」

P「え?」

奈緒「でも、そんなん無理じゃないですか。年の差もそこそこあるし、ライバルも多いし、こっちはまだ未成年やし、私なんて勝てっこないですよ」

P「え?え?」

5: 22/02/11(金)23:27:07 ID:hA20

奈緒「あーあ、もっとロマンティックなところで伝えられたらええなって、思ってたのに……どうしてくれるんですか!」

P「えっと」

奈緒「どうせこんなにまくし立ててうるさいなぁとか思ってるんでしょ? しゃーないんです、これが私の性分なんです」

P「ちょっと落ち着k」

奈緒「落ち着いてられるかっちゅうねん。ホンマに、そういうツッコミは早うしてください、もう後戻りできひんじゃないですか」

P「す、すまん」

6: 22/02/11(金)23:29:32 ID:hA20

奈緒「まぁ、ツッコまれたいのは下の方もですけどってやかましわ! アイドルに何言わしとんねん!」

P「えええ……」

奈緒「ほら、さっさと大人の対応見せたらどうです? アイドル卒業するまでその気持ち変わらなかったらもう一回言うてくれとか」

P「えっと」

奈緒「それとも受け入れてくれます? 何ならこのうるさい口を唇で塞いでくれます? まぁ、できひんでしょ。私はいつでもウェルカムですけどね!」

P「あ、えと……」

7: 22/02/11(金)23:30:52 ID:hA20

奈緒「……」

P「……」

奈緒「……//」

P「……奈緒?」

奈緒「さ、さいなら」

P「ちょっと待って」ガシッ

8: 22/02/11(金)23:32:49 ID:hA20

奈緒「離してください!」

P「待てって」

奈緒「今までお世話になりました」

P「ちょっ、事務所やめるつもり?」

奈緒「だって、もうどういう顔して会えばわからへんし」

P「そんなことは」

奈緒「もう実家に帰ります!」

P(くっ、このままでは……そうだ!)

9: 22/02/11(金)23:34:24 ID:hA20

P「奈緒!」ダキッ

奈緒「えOちょっ」

P「目を瞑れ」アゴクイ

奈緒「ええっ、ウソやろ? ホンマに?//」

P「いいから早く」

奈緒「は、は、はいっ//」

10: 22/02/11(金)23:41:05 ID:hA20

P「せいっ!」ドスッ

奈緒「ヴッ」

………
……

11: 22/02/11(金)23:43:17 ID:hA20

奈緒「……ん?」

P「お、起きたか」

奈緒「ププププロデューサーさん//」

P「ん? どうした?」

奈緒「そんな、とぼけんといてください。何もなかったように」

P「何だ? 変な夢でも見たのか?」

奈緒「……へ? 夢?」

12: 22/02/11(金)23:47:42 ID:hA20

P「俺が来た時には、寝てたぞ」

奈緒「え?」

P「鍵も開けっ放しだったし……よっぽど疲れてたんだな」

奈緒「えっと……」

P「体調は大丈夫か?」

奈緒「ええ、まぁ……あ、あの!」

P「ん?」

奈緒「プロデューサーさんは何も聞いてません? 例えば……私の好きなタイプ、とか」

13: 22/02/11(金)23:49:54 ID:hA20

P「聞いてないけど、奈緒のお兄さんみたいな人とかか?」

奈緒「は? ちゃいます! あんなん全然あきません! それより」チラッ

P「あ、そろそろ時間だ。次の撮影、始まるぞ」

奈緒「え? あっ! いつのまにこんな時間に」

P「ほら、頼むぞ」

奈緒「は、はい! いってきますー!」ガチャ バタン

14: 22/02/11(金)23:50:45 ID:hA20

P(……)

P(……ふぅ)

P(どうなることかと思ったけど……)

P(覚えてて良かった、意識を刈る手刀)

15: 22/02/11(金)23:51:49 ID:hA20

(別の日)

奈緒「動物と入れる露天風呂って憧れません? なんかメルヘンな感じするやん」

P「そうだな」

奈緒「プロデューサーさんも一緒にどうです?」

P「ん?」

16: 22/02/11(金)23:53:14 ID:hA20

奈緒「あっちゃうで! 混浴って意味とちゃいますから//」

P(……この子、わざとやってる?)

おわり

引用元: 横山奈緒「私のタイプ」