凛「まあ、そんなことはどうでもよくて」

P「お、なんだ？」

凛「プロデューサー、今日は何日か知ってる？」

P「2月14日。バレンタインデーだ」

凛「そう。バレンタインデーなんだよ。好きな人にチョコをあげる日」

P「そうだな。お前もこの前イベントやったよな」







???

凛「それでね」

P「おう」

凛「卯月からチョコもらったんだけど」

P「…………は？」

凛「いや、は？じゃなくて」

P「俺貰ってないんだけど」

凛「…………」

P「…………」





　???

凛「それでね」

P「おう」

凛「卯月からチョコもらったんだけど」

P「お、おう」

凛「これってどういうことだと思う？」




???

凛「それでね」

P「おう」

凛「卯月からチョコもらったんだけど」

P「お、おう」

凛「これってどういうことだと思う？」







P「……ほら、友チョコとかあるじゃん。それじゃないの？」

凛「でもプロデューサー貰ってないじゃん」

P「うぐっ」

凛「あ、ごめんね」

P「い、いいし。俺は島村の友達じゃないし」

凛「ならなんなの？」

P「プロデューサー」





???

P「しかしお前が友チョコの文化を持ってなかったとは意外だな」

凛「いや、だって女子校だし。たしかにクラスの子とかはやってるけど……」

P「お前もしかして友達が」

凛「いる！いるから！！たまたまそういう文化が無かっただけだから！！ぼっちじゃないし！」




???

凛「というかプロデューサーは誰からもらってないの？」

P「……○治からは貰ったぞ」

凛「は？なんで？」

P「この前のお前の仕事」

凛「あー、うん。そうだね。私も貰った。覚えてるよ」

凛「え、それ以外は？誰からも貰ってないの？ちひろさんからも？」

P「…………」

凛「…………」





???

P「…………本題に戻ろう。他の子はどうなんだ？島村から貰ったりしてないのか？」

凛「いや、それ聞けないじゃん。卯月からチョコもらった？って聞いて貰ってないって返ってきたらどう返事すればいいの」

P「確かに」

凛「ほんと、プロデューサーはダメだね」




???

凛「………でさ、このチョコってもしかして………!!」

P「…………」

凛「な、何で黙るの！？」

P「いやいやいやいやいや。ほら、島村だぞ？」

凛「だって卯月だよ！？ずっとニュージェネで一緒だったんだよ！？」

P「今になってか？なんか最近あった？」

凛「…………初詣？」

P「なんかあったのか？」

凛「一緒に行った」

P「……えー？本当にそれかー？」

凛「な、なんにもなくてもなるの！！」

P「うーん。そんなもんか。」




　???

凛「で、で、どうすればいいと思う？？」

P「お返しするとか？」

凛「キャ、キャンディー！？！？」

P「落ち着け。深呼吸しろ。意味わからなくなってる」

凛「う、うん」




???

凛「すぅーーーーーはぁーーーー」





???

凛「……ちょっと落ち着いた」

P「そうか」

凛「で、お返し？ホワイトデーでするの？」

P「ああ、それでキャンディーだったのか。ホワイトデーのキャンディーは”好きです”だったか？」

凛「確かそうだったはず。マシュマロはダメだったのは覚えてる」




???

P「別にホワイトデーで返さなくても。今日でもいいんじゃないか？」

凛「でも私あげるチョコなんて買ってない……」

P「作る選択肢はないのか？」

凛「あれ結構大変だったんだよ……」




???

P「あげるチョコはって言ってたけど、あげないチョコなら買ってんのか？」

凛「うん。バレンタインはいろんなチョコの新作が出るからね」

P「何買ったんだ？」

凛「ピ○ールマルコリーニの買った」

P「普通にめっちゃ美味しいやつじゃん」

凛「普通は余計だよ」

P「悪かった。よく買えたな。普段でも混んでるんだから今日なんてひどかっただろうに」

凛「超大変だったんだよ。でも、手に入れて一粒口に入れた時なんかはもう……!!」

P「おうおう。よかったな」

凛「うん……!!」





???

凛「……うん??話が逸れてない？」

P「逸れてる」

凛「そうだね。逸れてる。そんで、どうすればいいと思う？」

P「買うってのは？」

凛「今から卯月に合うチョコを探して買ってきて渡すの……？時間間に合うかな？」

P「作るのは？」

凛「完成は23時かな？」

P「ふむ。今から買ってきても島村と会えるかは怪しいし、作ってたら余計に時間が足りない」

凛「そうだね」

P「だとすると明日とか明後日でもいいから渡すか、やはりホワイトデーか？」

凛「うっ……。1ヶ月もの間待たないといけないなんて……。卯月、私は今にでも……」

P「明日とかに渡すという手は無いんですね」

凛「だって理由もないのに日をまたいでって格好悪いじゃん」

P「うむ……………」





???

P「なあ、そもそも本当にそれは本命なのか？」

凛「はあ？？そうじゃなきゃ私達はこんなに……!!」

P「気づいたぽい」

凛「そうだ……。確かに卯月が本命です！って渡してきた訳じゃないし、いやでも卯月が私以外に渡してないとしたらもしかして。いやいや、普通に友チョコも用意しててそれとは別に特別にわたしのを用意したという可能性も……」

P「お前島村のこと好きすぎるだろ」

凛「だって卯月だよ！？！？」

P「もう意味が分からんな」

凛「大丈夫だよ卯月。別に女の子同士でも私気にしないし私だって卯月のこと好きだ
から。ああっ、未央も安心して。大丈夫、卯月と付き合ったからって未央をニュージ
ェネで除け者になんてしないから。未央のことも大切だから。えっ、未央も私のこ
と……？そんないきなり好きだなんて。いやいや私も未央のこと好きだよ。でもどっち
かなんて決められない。え？決めなくていい？どっちも？そんな強欲になんて。いや
でもどっちかになんてできないしもうどっちもうぇへへへへへへ」ｼﾞｭﾙﾘ

P「やばい渋谷がバグった」



???

P「…………」

凛「…………」ｳｪﾍﾍﾍ

P「…………」

凛「…………」ｳｪﾍﾍﾍ

P「…………」

凛「…………」ｳｪﾍﾍﾍ

P「…………」ﾍﾞｼｯ

凛「へうっ……!!」





???

凛「あ、あれ？私は一体……？卯月と未央は……？？」

P「おはよう渋谷」

凛「あ、うん。おはよう、プロデューサー。あれ？夢？？？」

P「大丈夫か？」

凛「う、うん。大丈夫。なんか頭が痛いけど」

P「気のせいだ」





???

凛「私、決めたよ」

P「お」

凛「ちゃんとホワイトデーでお返しして、ちゃんと卯月に応える」

P「そうか。なら下調べしていかないとな」

凛「そうだね。飴の種類も考えないとね。生ハムメロン味とかあるかな？」

P「嫌だろそんな味」

凛「私だって美味しそうとは思わないけど卯月なら……!!」

P「お前の島村への信頼度はどうなってんだ」




???

凛「ありがと、プロデューサー。相談に乗ってくれて」

P「どういたしまして。あんまり乗った気は無かったが」

凛「おかげで迷いが晴れたよ」

P「そうか。それは何よりだ」

凛「それじゃあ、私はこれ」

未央「やっほーー！！みんないるかーい！？！！？」ﾄﾞｱﾊﾞ-ﾝ!!!!




???

未央「ありゃ、プロデューサーとしぶりんだけかー。まあいいや！」

P「…………」

未央「はい、プロデューサーはこれ。しぶりんはこれね！！」

凛「…………」

未央「それじゃあ、私は他の子のところに行くね！」

P「…………」

未央「ハッピーバレンタイン！！！！」ﾄﾞｱﾊﾞｰﾝ!!

凛「…………」




???

P「…………」

凛「…………」

P「嵐のようなやつだったな」

凛「そうだったね。未央はいつもあんな感じだけど」

P「チョコ……」

凛「あっ、プロデューサー、良かったじゃん、貰えて」

P「ああ、正直今かなり嬉しい。開けるか」

凛「そうだね」





???

P「……」ﾋﾞﾘﾋﾞﾘ

凛「……」ﾋﾞﾘﾋﾞﾘ

P「これは……クッキー？」

凛「えっ？私のはチョコなんだけど」

P「あー、これあれだ。色んなお菓子の詰め合わせだ。嬉しいけど」

凛「えっ？？？」

P「中身違ったか？」

凛「うん。私のはチョコだけだし、これ多分手作りの……」

P「ここまでの格差は一体………」




???

凛「はっ……!!もしかして……!!未央も私のことを……!?!?」

P「それ俺が貰ったやつと比べたのか？そうなんだな？愛を比べたな？？」

凛「どうしようプロデューサー」

P「なんだよ、自慢なら聞かねえぞ」

凛「未央からもチョコ貰ったんだけど」

P「自慢なら聞かねえって！！！！！！」





???

おわりです。
童Ｏみたいな渋谷凛が好きです。


未央「やっほー未央ちゃんだよー」
https://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1537289578/???