4: 2013/02/14(木) 22:09:34.58 ID:R9bRJMVG0
みく「うー……」
かな子「大丈夫だよ、みくちゃん。プロデューサーさんなら喜んで受け取ってくれるって、みくちゃん言ってたじゃない」
みく「でもにゃー……あうー」
P「おはよーございまーす!お、何だ二人とも。今日は早いじゃないか」
かな子「おはようございますプロデューサーさん」
みく「お、おは、おおはようPチャン」
P「おう、おはよう。……みく、どうかしたのか?」
みく「そ、そそそんなことはないにゃ、みくはいつも通りのみくにゃ」
P「そうか、ならいいけどさ」
かな子「ごほん!ところで、プロデューサーさん?今日は何の日でしょう!」
P「女性が好意を持つ男性、あるいは友人などに主にチョコレートを渡す日でしょうか?私の人生には全く必要のないイベントですから、間違っていたら申し訳ありません」
かな子「え?……あ、あの、プロデューサーさん?」
P「爆発しろ爆発しろ爆発しろ」
みく「あー、こりゃ駄目にゃ……完全にスイッチ入っちゃったにゃあ」
かな子「あはは……素直に渡しておけばよかったね。はいこれ、プロデューサーさんにあげます」
かな子「大丈夫だよ、みくちゃん。プロデューサーさんなら喜んで受け取ってくれるって、みくちゃん言ってたじゃない」
みく「でもにゃー……あうー」
P「おはよーございまーす!お、何だ二人とも。今日は早いじゃないか」
かな子「おはようございますプロデューサーさん」
みく「お、おは、おおはようPチャン」
P「おう、おはよう。……みく、どうかしたのか?」
みく「そ、そそそんなことはないにゃ、みくはいつも通りのみくにゃ」
P「そうか、ならいいけどさ」
かな子「ごほん!ところで、プロデューサーさん?今日は何の日でしょう!」
P「女性が好意を持つ男性、あるいは友人などに主にチョコレートを渡す日でしょうか?私の人生には全く必要のないイベントですから、間違っていたら申し訳ありません」
かな子「え?……あ、あの、プロデューサーさん?」
P「爆発しろ爆発しろ爆発しろ」
みく「あー、こりゃ駄目にゃ……完全にスイッチ入っちゃったにゃあ」
かな子「あはは……素直に渡しておけばよかったね。はいこれ、プロデューサーさんにあげます」
5: 2013/02/14(木) 22:11:08.97 ID:R9bRJMVG0
P「爆発し……かな子?これはなんだ?」
かな子「見たらだいたいわかると思うんですけど……?チョコですよ、チョコ」
P「へえ、今はこんなにかわいく包まれたチョコが売ってるのか!さすが企業、売り上げを伸ばすための努力が素晴らしいな!」
かな子「あの、それ私が……」
みく「Pチャン、いいかげん現実を見るにゃ。それは、かな子が作ったバレンタインチョコだにゃ」
P「……ほんとに?」
みく「うん。みく、嘘つかにゃい」
P「うひょおおおおおお!やったぜ!生きててよかったああああ!」
かな子「あの、プロデューサーさん?そんなに喜ぶほどのものじゃないですよ……?」
P「いいんだ、かな子よ。俺はうれしいんだ、女の子からチョコを貰えたことが。もう少しだけ、この余韻に浸らせてくれないか……」
かな子「あはは……みくちゃんも、今渡しちゃったら?」
P「!?みくもくれるっていうのか!?俺にチョコを!?」
みく「ええい、落ち着くにゃ!……えーと、みくのチョコは、その、何と言うか」
かな子(どうしたの、みくちゃん?早く渡そうよ)ヒソヒソ
みく(うにゃあ……やっぱり無理だにゃあ……こんなの渡せないにゃあ)
かな子「見たらだいたいわかると思うんですけど……?チョコですよ、チョコ」
P「へえ、今はこんなにかわいく包まれたチョコが売ってるのか!さすが企業、売り上げを伸ばすための努力が素晴らしいな!」
かな子「あの、それ私が……」
みく「Pチャン、いいかげん現実を見るにゃ。それは、かな子が作ったバレンタインチョコだにゃ」
P「……ほんとに?」
みく「うん。みく、嘘つかにゃい」
P「うひょおおおおおお!やったぜ!生きててよかったああああ!」
かな子「あの、プロデューサーさん?そんなに喜ぶほどのものじゃないですよ……?」
P「いいんだ、かな子よ。俺はうれしいんだ、女の子からチョコを貰えたことが。もう少しだけ、この余韻に浸らせてくれないか……」
かな子「あはは……みくちゃんも、今渡しちゃったら?」
P「!?みくもくれるっていうのか!?俺にチョコを!?」
みく「ええい、落ち着くにゃ!……えーと、みくのチョコは、その、何と言うか」
かな子(どうしたの、みくちゃん?早く渡そうよ)ヒソヒソ
みく(うにゃあ……やっぱり無理だにゃあ……こんなの渡せないにゃあ)
8: 2013/02/14(木) 22:12:25.52 ID:R9bRJMVG0
P「」ワクワク
みく「……あ!ちょ、ちょっと用事を思い出したにゃあ!ばいにゃー!」
P「あっ……そうだよな、俺なんかにチョコくれるわけないもんな。かな子が天使すぎただけなんだな……」
かな子「ち、違いますって!えっと、これにはちょっと事情があって……私が話した、って言わないなら、教えてあげますけど……」
P「?」
---------------------------------------------
―バレンタイン前日、かな子の家―
みく「よーし、後は冷やすだけ……ふー、ここまでは全部うまくいったにゃー、もう疲れちゃったにゃあ」
かな子「ふふふ、みくちゃん、すごく上手だね」
みく「ふふん、みくだって人並みの技術は持ってるのにゃ!まあ、かな子ほど上手じゃないけどにゃ」
かな子「人並み?……みくちゃんって猫じゃなかったっけ」
みく「ふにゃあ!?……うー、かな子のいじわるー」
かな子「あははは!冗談だよ、冗談」
みく「むー……」
―それから少し時間が経って―
かな子「そろそろ固まったんじゃないかなー?」
みく「……あ!ちょ、ちょっと用事を思い出したにゃあ!ばいにゃー!」
P「あっ……そうだよな、俺なんかにチョコくれるわけないもんな。かな子が天使すぎただけなんだな……」
かな子「ち、違いますって!えっと、これにはちょっと事情があって……私が話した、って言わないなら、教えてあげますけど……」
P「?」
---------------------------------------------
―バレンタイン前日、かな子の家―
みく「よーし、後は冷やすだけ……ふー、ここまでは全部うまくいったにゃー、もう疲れちゃったにゃあ」
かな子「ふふふ、みくちゃん、すごく上手だね」
みく「ふふん、みくだって人並みの技術は持ってるのにゃ!まあ、かな子ほど上手じゃないけどにゃ」
かな子「人並み?……みくちゃんって猫じゃなかったっけ」
みく「ふにゃあ!?……うー、かな子のいじわるー」
かな子「あははは!冗談だよ、冗談」
みく「むー……」
―それから少し時間が経って―
かな子「そろそろ固まったんじゃないかなー?」
9: 2013/02/14(木) 22:14:33.93 ID:R9bRJMVG0
みく「よいしょーっと……お、これは結構いいんじゃないかにゃ?」
かな子「いい感じに固まったね!後は小分けにしてラッピングして完成だね」
みく「んー……ねえかな子、これってどうやって外すのにゃ?」
かな子「えーっと、ちょっと見せて……みくちゃん、この型に流したチョコって、もしかしてみくちゃんが溶かしたの?」
みく「うん。かな子が溶かしたのは全部使っちゃったから、自分でやったにゃ」
かな子「えっと、チョコを溶かすのって少しコツがいるんだけど……」
みく「んー?ただ溶かすだけじゃ駄目なのかにゃ?」
かな子「あちゃー……うーん、とりあえず型の周りを温めて、ゆっくり取れば大丈夫だと思うけど……」
みく「はいにゃ!早速やってみるにゃ……うーん、取れにゃーい」
かな子「みくちゃん!?お湯の中に入れちゃ駄目えええ!ああ、そんなに力入れちゃ……!」
パキャッ
みくかな「あっ」
---------------------------------------------
かな子「……ということがありまして」
P「ふむ。つまり、失敗したチョコを渡すのはむーりぃーってことか」
かな子「はい……その後で『Pチャンならだいじょーぶにゃ、こんなのでも喜んでくれると思うにゃー』って言ってたんですけど」
かな子「いい感じに固まったね!後は小分けにしてラッピングして完成だね」
みく「んー……ねえかな子、これってどうやって外すのにゃ?」
かな子「えーっと、ちょっと見せて……みくちゃん、この型に流したチョコって、もしかしてみくちゃんが溶かしたの?」
みく「うん。かな子が溶かしたのは全部使っちゃったから、自分でやったにゃ」
かな子「えっと、チョコを溶かすのって少しコツがいるんだけど……」
みく「んー?ただ溶かすだけじゃ駄目なのかにゃ?」
かな子「あちゃー……うーん、とりあえず型の周りを温めて、ゆっくり取れば大丈夫だと思うけど……」
みく「はいにゃ!早速やってみるにゃ……うーん、取れにゃーい」
かな子「みくちゃん!?お湯の中に入れちゃ駄目えええ!ああ、そんなに力入れちゃ……!」
パキャッ
みくかな「あっ」
---------------------------------------------
かな子「……ということがありまして」
P「ふむ。つまり、失敗したチョコを渡すのはむーりぃーってことか」
かな子「はい……その後で『Pチャンならだいじょーぶにゃ、こんなのでも喜んでくれると思うにゃー』って言ってたんですけど」
10: 2013/02/14(木) 22:17:28.48 ID:R9bRJMVG0
P「全くもってその通りである!……あれ、かな子とみくは一緒にチョコ作ってたんだよな?」
かな子「はい、事務所の皆にも配ろうと思ってー」
P「うーん?なんでみくはわざわざ別のチョコを作ってたんだろうな?かな子、わかるか?」
かな子「それくらい自分で考えてくださいよ、プロデューサーさん……というか、わからないんですか?」
P「おう」
かな子(駄目だこの人)
P「あ、かな子!さっきのみくの真似、すごくかわいかったからもう一回お願い!」
かな子(本当に駄目だ、この人……)
P「うーん、みくはどこまで行っちゃったのかなー」
---------------------------------------------
―その頃、事務所前―
みく「はあ……どうしたらいいのかな……」
ちひろ「あら、おはようみくちゃん。こんな所にいると風邪ひいちゃいますよ?」
みく「あ、ちひろさん、おはようございますにゃ」
ちひろ「……もしかして、チョコの事でお悩みですか?」
みく「はにゃっ、な、なんでその事を」
かな子「はい、事務所の皆にも配ろうと思ってー」
P「うーん?なんでみくはわざわざ別のチョコを作ってたんだろうな?かな子、わかるか?」
かな子「それくらい自分で考えてくださいよ、プロデューサーさん……というか、わからないんですか?」
P「おう」
かな子(駄目だこの人)
P「あ、かな子!さっきのみくの真似、すごくかわいかったからもう一回お願い!」
かな子(本当に駄目だ、この人……)
P「うーん、みくはどこまで行っちゃったのかなー」
---------------------------------------------
―その頃、事務所前―
みく「はあ……どうしたらいいのかな……」
ちひろ「あら、おはようみくちゃん。こんな所にいると風邪ひいちゃいますよ?」
みく「あ、ちひろさん、おはようございますにゃ」
ちひろ「……もしかして、チョコの事でお悩みですか?」
みく「はにゃっ、な、なんでその事を」
11: 2013/02/14(木) 22:21:13.28 ID:R9bRJMVG0
ちひろ「ふふふ、今日はバレンタインですからね。今女の子が悩んでるなら、ほぼそれで間違いないかと」
みく「確かに、言われてみればそうだにゃあ」
ちひろ「あの人にチョコを渡したい!でも喜んでくれるかなあ……という不安を解消するためのアイテムが、こちらのバラの花束!これと一緒に渡せば、パーフェクトコミュニケーション間違いなし!今なら、悩める乙女限定価格!1つ50MCで」
みく「そういうのはいらにゃいです」
ちひろ「やだなあ、冗談ですよー」
みく(ちひろさん、目が笑ってにゃい)
ちひろ「冗談はこのくらいにしておいて。私にも、そういうことがありましたよ」
みく「ちひろさんにも?」
ちひろ「私だって女の子ですから、好きな人くらいいたんですよ?チョコを作ったのはいいんですけど、他の女の子たちよりうまく作れなくって」
みく(それって、もしかして)
ちひろ「しかも、本命のチョコがですよ?好きな人に渡す大事な大事なチョコ!見事に失敗しちゃって。しょうがないから、綺麗に包んで持っていきました」
みく「……それで、ちひろさんはそのチョコ、どうしたの?」
ちひろ「みんながチョコを渡してる時、私は恥ずかしくって渡せませんでした」
みく(ああ、やっぱり。……今のみくと、同じだ)
みく「……その後は、やっぱり持って帰っちゃったの?」
みく「確かに、言われてみればそうだにゃあ」
ちひろ「あの人にチョコを渡したい!でも喜んでくれるかなあ……という不安を解消するためのアイテムが、こちらのバラの花束!これと一緒に渡せば、パーフェクトコミュニケーション間違いなし!今なら、悩める乙女限定価格!1つ50MCで」
みく「そういうのはいらにゃいです」
ちひろ「やだなあ、冗談ですよー」
みく(ちひろさん、目が笑ってにゃい)
ちひろ「冗談はこのくらいにしておいて。私にも、そういうことがありましたよ」
みく「ちひろさんにも?」
ちひろ「私だって女の子ですから、好きな人くらいいたんですよ?チョコを作ったのはいいんですけど、他の女の子たちよりうまく作れなくって」
みく(それって、もしかして)
ちひろ「しかも、本命のチョコがですよ?好きな人に渡す大事な大事なチョコ!見事に失敗しちゃって。しょうがないから、綺麗に包んで持っていきました」
みく「……それで、ちひろさんはそのチョコ、どうしたの?」
ちひろ「みんながチョコを渡してる時、私は恥ずかしくって渡せませんでした」
みく(ああ、やっぱり。……今のみくと、同じだ)
みく「……その後は、やっぱり持って帰っちゃったの?」
14: 2013/02/14(木) 22:24:00.01 ID:R9bRJMVG0
ちひろ「いいえ。ちゃーんと渡しましたよ?」
みく「えっ」
ちひろ「だって、チョコを渡さないと、他の子たちに負けたみたいで嫌じゃないですか!もちろん、放課後の誰もいない時を狙って渡しましたけどね。やっぱり恥ずかしいので」
みく「……」
ちひろ「それでその人ったら、『恥ずかしがらなくてもいいじゃん!そんなに恥ずかしいものなら、楽しみすぎて待てないから!』とか言ってその場で開けちゃったんですよ!」
ちひろ「綺麗なラッピングの中から出てきたのは、ぼろぼろの、ハートの形のチョコレート。その時は窓から飛び降りようかと思うくらい恥ずかしかったです」
みく「……その人は、そのチョコを見て、なんて言ったの?」
ちひろ「うふふ、『なーんだ、うまそうじゃん』って言ってました」
みく「……それ、ほんと?」
ちひろ「本当ですよー。その後、しっかり全部食べてくれました。おいしかったよ?って疑問形の感想もいただきました」
みく「……」
ちひろ「『一生懸命作ってくれたチョコなんだから、おいしくないわけないだろ?これのどこが恥ずかしいんだよ』って怒られちゃって。いやあ、あれはかっこよかったですねえ」
みく「……一生懸命、作った、チョコ……みくは、どうしたらいいんだろう」
ちひろ「何も考えずに渡しちゃえばいいんですよ。彼も言ってました、気持ちのこもったものは恥ずかしいものなんかじゃない、って!大体の男の人は、女の子からの贈り物ってだけで喜ぶはずですよ」
みく「みくの、気持ち……うん、わかったにゃ。みく、頑張ってチョコ渡すにゃ!」
みく「えっ」
ちひろ「だって、チョコを渡さないと、他の子たちに負けたみたいで嫌じゃないですか!もちろん、放課後の誰もいない時を狙って渡しましたけどね。やっぱり恥ずかしいので」
みく「……」
ちひろ「それでその人ったら、『恥ずかしがらなくてもいいじゃん!そんなに恥ずかしいものなら、楽しみすぎて待てないから!』とか言ってその場で開けちゃったんですよ!」
ちひろ「綺麗なラッピングの中から出てきたのは、ぼろぼろの、ハートの形のチョコレート。その時は窓から飛び降りようかと思うくらい恥ずかしかったです」
みく「……その人は、そのチョコを見て、なんて言ったの?」
ちひろ「うふふ、『なーんだ、うまそうじゃん』って言ってました」
みく「……それ、ほんと?」
ちひろ「本当ですよー。その後、しっかり全部食べてくれました。おいしかったよ?って疑問形の感想もいただきました」
みく「……」
ちひろ「『一生懸命作ってくれたチョコなんだから、おいしくないわけないだろ?これのどこが恥ずかしいんだよ』って怒られちゃって。いやあ、あれはかっこよかったですねえ」
みく「……一生懸命、作った、チョコ……みくは、どうしたらいいんだろう」
ちひろ「何も考えずに渡しちゃえばいいんですよ。彼も言ってました、気持ちのこもったものは恥ずかしいものなんかじゃない、って!大体の男の人は、女の子からの贈り物ってだけで喜ぶはずですよ」
みく「みくの、気持ち……うん、わかったにゃ。みく、頑張ってチョコ渡すにゃ!」
16: 2013/02/14(木) 22:25:46.06 ID:R9bRJMVG0
ちひろ「ふふっ、元気がでたみたいですね」
みく「ちひろさん、早く行こうにゃ!みくは猫だから寒い所は嫌いだにゃあ」
ちひろ「そうですね、行きましょう」
ちひろ(にゃあにゃあ言わないみくちゃんもなかなか……うーん、このギャップをどうにかして活かせないかしら……)
---------------------------------------------
P「まだかなーどこ行ったのかなー」
かな子「もう、プロデューサーさんったら。さっきからそればっかり言ってますね」
P「だってみくのチョコ欲しいんだもーん」
みく「たっだいにゃあ!」
ちひろ「おはようございますー」
かな子「おはようございます、ちひろさん」
P「おお、みく!どこ行ってたんだ?外寒かっただろ」ソワソワ
みく「えと、ぴ、Pチャン、あのね」
P「お、おう、なんだ?みく」ソワソワ
かな子(みくちゃん、頑張って!)
ちひろ(大体わかってたけど、プロデューサーさんに渡すのね、チョコ) ●REC
みく「ちひろさん、早く行こうにゃ!みくは猫だから寒い所は嫌いだにゃあ」
ちひろ「そうですね、行きましょう」
ちひろ(にゃあにゃあ言わないみくちゃんもなかなか……うーん、このギャップをどうにかして活かせないかしら……)
---------------------------------------------
P「まだかなーどこ行ったのかなー」
かな子「もう、プロデューサーさんったら。さっきからそればっかり言ってますね」
P「だってみくのチョコ欲しいんだもーん」
みく「たっだいにゃあ!」
ちひろ「おはようございますー」
かな子「おはようございます、ちひろさん」
P「おお、みく!どこ行ってたんだ?外寒かっただろ」ソワソワ
みく「えと、ぴ、Pチャン、あのね」
P「お、おう、なんだ?みく」ソワソワ
かな子(みくちゃん、頑張って!)
ちひろ(大体わかってたけど、プロデューサーさんに渡すのね、チョコ) ●REC
18: 2013/02/14(木) 22:27:46.34 ID:R9bRJMVG0
みく「こ、これ!Pチャンに、あ、あげる」
P「おおおおお!みく!ありがとおおおおお!」
かなちひ(よしっ!やったっ!)
みく「ちょ、ちょっと失敗しちゃったんだけど、そ、それでもいいなら、貰って欲しいにゃ」
P「そんなの誰が気にするんだよ!開けてもいいか?」
みく「う……笑ったりしにゃいでね?」
ちひろ(ねえ、かな子ちゃん?みくちゃんはどんな失敗をしたのかしら)ヒソヒソ
かな子(見てればわかりますよ)ヒソヒソ
P「さあ、みくのチョコはどんなのなのかなー?」
パカッ
割れたハート型チョコ「うーっす」
みく(うう……やっぱり……恥ずかしいにゃあ)
ちひろ(あれは……見事にまっぷたつ、ね)ヒソヒソ
かな子(それでも、頑張ってラッピングしたって言ってました。少しでも綺麗に見えるように、って)ヒソヒソ
P「……」
みく「やっぱり、割れたハートなんて嫌かにゃ……?」
P「おおおおお!みく!ありがとおおおおお!」
かなちひ(よしっ!やったっ!)
みく「ちょ、ちょっと失敗しちゃったんだけど、そ、それでもいいなら、貰って欲しいにゃ」
P「そんなの誰が気にするんだよ!開けてもいいか?」
みく「う……笑ったりしにゃいでね?」
ちひろ(ねえ、かな子ちゃん?みくちゃんはどんな失敗をしたのかしら)ヒソヒソ
かな子(見てればわかりますよ)ヒソヒソ
P「さあ、みくのチョコはどんなのなのかなー?」
パカッ
割れたハート型チョコ「うーっす」
みく(うう……やっぱり……恥ずかしいにゃあ)
ちひろ(あれは……見事にまっぷたつ、ね)ヒソヒソ
かな子(それでも、頑張ってラッピングしたって言ってました。少しでも綺麗に見えるように、って)ヒソヒソ
P「……」
みく「やっぱり、割れたハートなんて嫌かにゃ……?」
19: 2013/02/14(木) 22:30:35.64 ID:R9bRJMVG0
P「」グスッ
みくかなちひ「!?」
みく「ど、どうしてそこで泣くのにゃ!そこはがっかりする所じゃないのかにゃあ!?」
P「いや、みくが一生懸命作ってくれたんだな、と思うと……」グスッ
P「食べて、いいか?」
みく「……うん」
P「……」モグモグ
みく「ど、どうかにゃ」
P「」ブワッ
みくかなちひ「!?」
みく「だーかーら!なんで泣くのにゃあ!?泣きたいのはみくの方だにゃあ!」
P「グスッ、すまん、みくの気持ちがいっぱい詰まってると思うともったいなくって、つい」
P「うん、とってもおいしいよ、みく」
かなちひ(やったっ!大成功だよ、やったねみくちゃん!)
みく「ほ、ほんとかにゃ……?」
みくかなちひ「!?」
みく「ど、どうしてそこで泣くのにゃ!そこはがっかりする所じゃないのかにゃあ!?」
P「いや、みくが一生懸命作ってくれたんだな、と思うと……」グスッ
P「食べて、いいか?」
みく「……うん」
P「……」モグモグ
みく「ど、どうかにゃ」
P「」ブワッ
みくかなちひ「!?」
みく「だーかーら!なんで泣くのにゃあ!?泣きたいのはみくの方だにゃあ!」
P「グスッ、すまん、みくの気持ちがいっぱい詰まってると思うともったいなくって、つい」
P「うん、とってもおいしいよ、みく」
かなちひ(やったっ!大成功だよ、やったねみくちゃん!)
みく「ほ、ほんとかにゃ……?」
22: 2013/02/14(木) 22:34:10.49 ID:R9bRJMVG0
P「ああ!本当だとも!すごくおいしいぞ!」
みく「ほんとに、ほんとかにゃ?」
P「こんなことで嘘ついてどうするんだよ」
みく「う、うにゃあ……グスッ、また用事を思い出したにゃ!ちょっと行ってくるにゃ!」
P「あ、みく!……行っちゃった」
かな子「うふふ、みくちゃん、よかったね」
ちひろ「いやあ、青春って素晴らしいですね」
P「?……あれ、まだなんか入ってる……後で見るかー」
みく「ほんとに、ほんとかにゃ?」
P「こんなことで嘘ついてどうするんだよ」
みく「う、うにゃあ……グスッ、また用事を思い出したにゃ!ちょっと行ってくるにゃ!」
P「あ、みく!……行っちゃった」
かな子「うふふ、みくちゃん、よかったね」
ちひろ「いやあ、青春って素晴らしいですね」
P「?……あれ、まだなんか入ってる……後で見るかー」
23: 2013/02/14(木) 22:36:11.42 ID:R9bRJMVG0
それから少し経って、みくが事務所に戻ってきたときには、
P「」チーン
チョコの山「ういっす」
Pチャンの机の上には、たくさんのチョコレートが置いてあって。
みく「あにゃああああ!?Pチャン!?なんで真っ白に燃え尽きてるんだにゃあ!?」
そのチョコレートたちは、みくが作った物よりもとっても綺麗だった。
ちひろ「プロデューサーさんったら、珍しいことが一度にたくさん起こって固まっちゃったんですよ?だらしないですね、全く」
でも、Pチャンがこうなったのは、チョコをたくさん貰ったからじゃないと思う。
P「あ、ああ……終わりだ、俺は氏んじゃうんだあ……」
多分、みくは知ってる。Pチャンがこうなっちゃった理由。
かな子「さっきまで、みんなからチョコを貰っててすっごく嬉しそうだったんだけど……いったいどうしたんだろうね」
だって、Pチャンが手に持っていたのは。Pチャンがこうなっちゃう前に読んでいたのは。
P「ああ……俺……もう氏ぬのかな……こんなこと、ありえないよ……あははははは」
みくが、チョコと一緒に包んでおいた、
みく「Pチャン!Pチャン!しっかりするにゃあ!Pちゃああああん!」
Pチャンへの、心を込めて書いた、ラブレターだから。
P「」チーン
チョコの山「ういっす」
Pチャンの机の上には、たくさんのチョコレートが置いてあって。
みく「あにゃああああ!?Pチャン!?なんで真っ白に燃え尽きてるんだにゃあ!?」
そのチョコレートたちは、みくが作った物よりもとっても綺麗だった。
ちひろ「プロデューサーさんったら、珍しいことが一度にたくさん起こって固まっちゃったんですよ?だらしないですね、全く」
でも、Pチャンがこうなったのは、チョコをたくさん貰ったからじゃないと思う。
P「あ、ああ……終わりだ、俺は氏んじゃうんだあ……」
多分、みくは知ってる。Pチャンがこうなっちゃった理由。
かな子「さっきまで、みんなからチョコを貰っててすっごく嬉しそうだったんだけど……いったいどうしたんだろうね」
だって、Pチャンが手に持っていたのは。Pチャンがこうなっちゃう前に読んでいたのは。
P「ああ……俺……もう氏ぬのかな……こんなこと、ありえないよ……あははははは」
みくが、チョコと一緒に包んでおいた、
みく「Pチャン!Pチャン!しっかりするにゃあ!Pちゃああああん!」
Pチャンへの、心を込めて書いた、ラブレターだから。
24: 2013/02/14(木) 22:37:49.52 ID:R9bRJMVG0
短いですが、これで終わりです。
SS速報VIPでやりたかったのですが、なかなか繋がらなかったのでVIPでやらせていただきました。
お目汚し失礼いたしました。
SS速報VIPでやりたかったのですが、なかなか繋がらなかったのでVIPでやらせていただきました。
お目汚し失礼いたしました。
25: 2013/02/14(木) 22:39:36.79 ID:U+aNXe3AO
乙乙
みくにゃんはかわいいです
みくにゃんはかわいいです
引用元: みく「今日は、バレンタイン」



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