2: 22/02/15(火)22:35:28 ID:TaXh
北上麗花「でんでんむーすむす プリン味~♪」
野々原茜「麗花ちゃん、ご機嫌だね」
麗花「はいはい、茜ちゃん! 私からの質問がありま~す!」
茜「んにゃ? 何かな?」
3: 22/02/15(火)22:37:34 ID:TaXh
麗花「雪がふるとバケツプリンが作りたくなるよね?」
茜「……ん? なんて?」
麗花「雪が積もると、バケツプリンが作れるよね?」
茜「んん? ごめん、さっきの方がまだなんとなくわかるよ」
麗花「さっき? でんでんむーすむす」
茜「そのカタツムリの歌もどきのことじゃないよ!」
4: 22/02/15(火)22:39:11 ID:TaXh
茜「何? バケツプリン作りたいの?」
麗花「そうそう。大きなプリン味のプリンを作りたいの」
茜「……作り方知ってるの?」
麗花「もちろん♪ まず、材料を買いに行くんだけど」
茜「うん?」
麗花「荷物が多くなりそうだから、電車じゃなくて車で」
茜「そこからじゃなくていいから!」
5: 22/02/15(火)22:40:42 ID:TaXh
麗花「それで、買ってきたバケツとプリンの材料がこれだよ。どーん!」
茜「わーお! 美奈子ちゃんや雪歩ちゃんもびっくりだよ。どこから出したの?」
麗花「どっちかというと、驚くのは瑞希ちゃんじゃない?」
茜「マジックっぽいことをやったっていう、自覚はあるんだね」
6: 22/02/15(火)22:42:42 ID:TaXh
麗花「それで、今から作るから、手伝ってくれる? 報酬はもちろん、このプリンどっさり!」
茜「うん、まぁ、興味もあるし。いいよ」
麗花「それじゃあ、まずは、このバケツにプリンの素と、牛乳を入れます」
茜「どのくらい?」
麗花「んー、とりあえず、全部!」
茜「とりあえず、なら全部って言っちゃダメだよ!」
……
7: 22/02/15(火)22:44:25 ID:TaXh
茜「こんなもんかにゃ? それで?」
麗花「ぐるぐるかき混ぜて、混ざったかな~って、思ったらラップをして」
茜「うんうん」
麗花「それを屋上に持って行くの!」
茜「え? 屋上?」
麗花「それで、冷やして固まるまで待ったら、完成! ぜったい、おいしいプリン味のプリン!」
茜「たしかにこのバケツは冷蔵庫入らないけど……あっ!」
8: 22/02/15(火)22:46:10 ID:TaXh
茜「だから、雪が降ったらバケツプリン!」
麗花「最初から言ってるよ? 今更どうしたの?」
茜「ごめんごめん。茜ちゃんの中で雪とプリンが繋がらなくて。外の気温で冷やすんだね」
麗花「うん。それじゃあ、持って行こう! でーんでんむすっむす♪」
茜「それ、ゆきやこんこ? 一文字も合ってないよ!」
……
9: 22/02/15(火)22:49:43 ID:TaXh
……
茜「そろそろ固まったかにゃ?」
麗花「どれどれ? つんつん、おおー!」
茜「すごい、すごいよ麗花ちゃん! 思ってたよりちゃんとしたプリンだ!」
麗花「良かったね。それじゃ、茜ちゃん、召し上がれ♪」
茜「うん! それで、スプーンとお皿は?」
10: 22/02/15(火)22:50:55 ID:TaXh
麗花「え? 茜ちゃんは、このまま顔を突っこむんだよね?」
茜「いやいやいやいや……なんで?」
麗花「だって、茜ちゃん、プリンの海で溺れた~い!って言ってたの知ってるよ」
茜「……んん? そんなこと言ったっけ? 全然記憶にないんだけど」
11: 22/02/15(火)22:52:19 ID:TaXh
麗花「そのあと、実際にプールにプリンの素を入れて作ろうとしたら」
茜「何やっちゃってるの!?」
麗花「鳥さんがチュンチュンって鳴いて、目が覚めたんだよね」
茜「ああ……って、やっぱり茜ちゃんはプリンで溺れたいなんて言ってない! 言ったのは夢の中の茜ちゃん!」
12: 22/02/15(火)22:53:54 ID:TaXh
麗花「顔を突っ込むかわりに、私がバケツを持って、茜ちゃんの上でひっくり返そうか?」
茜「いやいや、仮に落ちてきたとして、体中べっとべとになるだけだから!」
麗花「大丈夫。高速でぐるぐるーって回したら、水は一滴もこぼれないよ」
茜「それ遠心力の話! というか、普通に食べようよ!」
麗花「はーい! それじゃあ……茜ちゃん、あーん♪」
茜「それお玉だよね!?」
おわり
13: 22/02/15(火)22:54:30 ID:TaXh
焼かずに冷やすだけで出来るプリンもあるんですね。
完結報告してきます。
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