2: 2014/04/15(火) 22:14:59.58 ID:ZwdabuhC0
某日・AM10時 フ○テレビ局ロビー
―小春日和で心地の良い気候に、心と身体がほんわかと緩まりそうなこの日……人気アイドルグループ・CGプロダクションのあるアイドルによる、1日がかりの大きなチャレンジが、とあるテレビ局のロビーから始まろうとしていました。(ナレーション・鷺沢文香)
モバP(……分かったよ、と)メルメルメル
モバP「メールがきました。ターゲット、まもなくロビーに入ります。みなさん、撮影準備お願いします」
スタッフ達『はーい』ワイワイ…
モバP「お前も、しっかり頼むぞ……って、分かってるか」
??「ええ。ついにきましたからね……私の輝ける舞台が!!」ドキドキ
モバP(鈴帆や笑美じゃないんだし、この手のバラエティ企画でそこまで喜ぶのもアイドルとしてどうなのか……まあ、本人がやる気なのは俺も嬉しいけどね)フフッ
~~
紗枝「今日はお日さんがぽかぽかしとって、気持ちがええどすなぁ~♪」テクテク
早苗「ほんとね~。でも、眠くなっちゃうわぁ……ふわぁ」テクテク
紗枝「ふふ、早苗はん、こずえちゃんみたいやなぁ」
番組D(はい、ロビー入った! ゴーッ!)
??「おはよーございまーす!!!!」ダダーッ
4: 2014/04/15(火) 22:18:41.83 ID:ZwdabuhC0
早苗「あら、美羽……ちゃん!?」
紗枝「けったいやなぁ」フフッ
美羽(頭にレモンの被り物+全身白タイツ)「どーもお2人共、お疲れ様でぇーす!!!」フッフー♪
早苗「ちょっと、どうしたのその格好!?」
美羽「ふっふっふ……今日の私はぁ、矢口美羽じゃなくてぇ、ミウレモンです!」バンッ!
紗枝「みうれもん?」
ザ・ミウレモン~♪(デデデデン!)
ミウレモン「はい!!! 本日のMCはこの私、あの私、ミウレモンがおこないます!!! さあ早苗さん、今日もグイグイッと、きてますかー!?」グイッ!
早苗「ふごごっ! ちょっ、マイフ頬に押ひ付けないへよ!」フモゴ!!
紗枝「あらあら、楽しそうどすなぁ♪」
早苗「……そぉい!(マイクペシッ) ふぅ、ちょっと見てないでフォローしてよ、紗枝ちゃん! ていうか何なの一体!? いつの間にかカメラ回ってるけど……あ、P君もいる。あのさ、私達、番組収録でこのテレビ局に来たんだけど」
ミウレモン「ああ、『アイドルぶらり温泉旅~群馬・栃木編~』なら、早苗さんを本当の企画に誘き出す為の嘘企画ですよ!」
早苗「なんですって!?」ガーン!
紗枝「ふふふのふぅ~♪」ニコニコ
早苗「紗枝ちゃん、まさかあなたも……」
モバP⊃【あなたをちゃんと連れてくるための、協力者です】←カンペ
早苗「嘘でしょ……温泉で1杯やってのんびりできるラッキー仕事かと思って楽しみにしてたのにぃ! 楓ちゃんに自慢したのにぃ!!」ガクーン
ミウレモン「はい、落ち込むのはそれまで! それでは、ここで、正式なタイトルコールいってみましょうか! いきますよぉ?」コホンッ!
早苗「え、ちょっと……本当に、何をするの?」
ミウレモン「CGプロ春のドッキリ企画! さすらいの元公務員アイドル・片桐早苗の、もってけ、100・万・えーん!!!!」
パチパチパチパチ\イェーッ!!/ドンドンパフパフ~♪
早苗(!? ロビーにいる人全員が拍手……受付嬢まで! 完全にハメられてる!?)
5: 2014/04/15(火) 22:23:27.54 ID:ZwdabuhC0
ミウレモン「さあついに始まりましたねぇ、早苗さん!!」ズイッ!
早苗「な、何?」
ミウレモン「早速ですが、スゥインキング・トァーイム(注:シンキング・タイム)。CGプロ初の試みとなる今回の企画、あなたは……やるの? やらないの? どっち!!??」グイッ!
早苗「ふごっ!? ふぁからふぁいふをひょおにおふぃつけふぁいふぇひょ!?」(訳:だからマイクを頬に落ち着けないでよ!?)
美羽(ああ、私今、すっごく楽しい☆)キラキラ
モバP(いい笑顔だなぁ、レモンと同化しかかってても、俺には分かるぞ美羽!)グッ!
(※=ミウレモンは顔もきっちりレモン色に塗っています)
ミウレモン「さあ、どうします!?」
早苗「……そぉい!(マイクパシッ)だから喋られないって言ってるでしょ! ドッキリにハメられたのは、テレビ的にもおいしいから100歩譲っていいとしても! 問題は、何をやるのやらないのって話よ! 企画の内容をちゃんと聞いてないわよ!!」
ミウレモン「おっと、そうでした! これは失礼しました。ミウレモン、テンションが上がってご説明が遅れていましたね、もう! 脳がしょっぱいなぁ、レモンだけに☆」
アハハ\ドッw/フフフ
早苗(……P君はとりあえずあとでぶっとばす!)ワナワナ
ミウレモン「それでは。何も知らない早苗さんと視聴者さんの為に、今回の企画『もってけ!100万円』の内容をご説明しましょう!」
~片桐早苗の『もってけ!100万円』 基本ルール~
・都内の様々な場所に、片桐早苗さんの持ち金を袋に入れて放置。
・放置された袋(お金)を60秒間誰も手にしなかったらセーフとなり、片桐早苗さんの元に金額が倍となって戻ります。拾われたらアウトとなり、お金は片桐早苗さんの手元からなくなってしまいます(拾った方には、番組側が事情を説明してプレゼント)
・60秒が経ったら、付近に待機しているロケバスから走って袋(お金)の元へ向かいますが、その間に拾われていた場合もアウトです。
・放置場所は計4か所。全ての場所を回り終えるか、勝ち続けて所持金が100万となれば終了となります。
ミウレモン「……となります!」 オーッ!
早苗「いや、美羽ちゃん何もしゃべってないでしょ!? テレビの前の人はナレーションで分かったんでしょうけど!!」ペラペラ
ミウレモン「まあ、そこまで難しい事ではないですので! VTRの間にお渡ししたペーパー見てもらったら十分に分かったでしょ?」
早苗「まあ、ね……」(めんどいわぁ)
6: 2014/04/15(火) 22:25:37.10 ID:ZwdabuhC0
ミウレモン「それでは改めまして……やるの!? やらないの!? どっち!!??」
早苗「むぐぅ……せいっ!(マイクパーン!)だから、マイクを頬にぐにぃってするのやめて! ていうか、やらないわよ、こんな企画」
ミウレモン「え!?」
早苗「なんで自分がアイドルで稼いできた大切なお金を、こんな運任せで危ないギャンブルに使わなきゃいけないの? こういうのはレナにでも頼みなさいよ。私向きじゃない、てか元・婦警にギャンブルやらせる?」
ミウレモン「……」 …ザワザワ…
早苗「……」(テレビ的に、やっぱりまずかったかな?)
ミウレモン「やーんのか、やらんのーか、どっちやねん!」ヘーイ
早苗「こりてない!? しかも何で関西弁!?」
ミウレモン「やーんのか、やらんのーか、どっちやねん!」ヘーイ(せっかくのMC企画! 没になんかさせませんよ!!)
早苗「いやだから、やらないって!」
スタッフ達「やーんのか、やらんのーか、どっちやねん!」ヘイヘーイ!
早苗「スタッフまで!?」
モバP「やーんのか、やらんのーか、どっちやねん!」ヘーイ
早苗(絶対にぶっとばす!!)
受付嬢「やーんのか、やらんのーか、どっちやねん!」ヘイヘーイ!
早苗「受付嬢も!? 誰か! かばう人、普通の考えの人いないの!?」
紗枝「やらはんのーか、やらはらへんのーか、どっちやのん♪」
早苗「紗枝ちゃんも!? 微妙に合ってないよ、かわいいけど!」
『やーんのか、やらんのーか、どっちやねん! やーんのか、やらんのーか、どっちやねん! やーんのか、やらんのーか、どっちやねん!』
早苗「……ああ、もう!! やめてその合唱、何もやってない私が恥ずかしい!! 分かったわよ、番組壊すのも悪いからね!! やる、やります!! それでいいんでしょ!!」
ミウレモン「……」
早苗「……」
ミウレモン「素直になりましたね!」グッ!
早苗「むかつく!! そういう役柄と分かってもむかつくわぁ!! こうなったら絶対に100万円ゲットしてやるんだから、見てろよフ○テレビー!!!!」
モバP⊃【テレビ局への八つ当たりはやめてください】
―こうして、片桐早苗さんのチャレンジ『もってけ!100万円』がスタート。はたして、持ち金を失うことなく、100万円まで増やすことが出来るのでしょうか……
~~
7: 2014/04/15(火) 22:29:35.06 ID:ZwdabuhC0
ミウレモン「……はい、という訳で! 我々は今、1回目のチャレンジに備えて待機場所となるロケバスの中に移動しました! 今日は人数少ないからロケバス広くて快適ですね~」
早苗「いや、それはいいんだけど……いつ出発するの?」
ミウレモン「え?」
早苗「だって、駐車場にあるロケバスに乗ったのはいいけど、ちっとも動き出さないじゃない。窓から、さっきまでいたフ○テレビの入口まだ見えてるし。早く、1回目の場所に移動しましょうよ」
ミウレモン「あ、これは失礼しました! 1回目のチャレンジ場所は、あそこです!」
早苗「……え?」
ミウレモン「栄えある1回目のステージ、お金の入った袋を置く場所はぁ、始まりの場所・フ○テレビの入口前です!!」ドンドンパフパフ~♪
早苗「はぁ!?」
【もってけ!100万円 第1ステージ 場所:テレビ局入口前】
早苗「あんなところに60秒間も!? ちょこちょこ見ているだけでも、ひっきりなしに色んな人が出入りしているの、美羽ちゃんも分かるでしょ!? 置くのも大変よ! 他の場所にしてよ~!」
ミウレモン「いやいやいや、早苗さん。人の出入りが激しいからこそ、ですよ! 忙しいのに、いちいち足元に捨てられている袋の1つや2つ、気にもしませんって!」
早苗「えー、私気になるけどなぁ。報道局の書類とか、何かの番組小道具の1つかな、とか思わない?」
ミウレモン「それこそ、何かの番組で置いてあるんじゃないかと普通の人より思いやすい、テレビ局の関係者は、邪魔しないようにスルーしちゃいませんか?」
早苗「……そうかなぁ?」
ミウレモン「我々もちゃーんと考えておりますよ! 念の為に、入口正面じゃなくて少し脇の方にずらして置く様にしますし、お金が入っているとは誰も思わないだろう袋に入れて、放置されますから!」
早苗「……まあ、とりあえずやってみましょうかね。言っちゃったし」
ミウレモン「さすが早苗さん! 約束はちゃんと守る、きっちりしっかりとしたお姉さんアイドル~♪」
早苗「当然よ当然♪」
ミウレモン「はい、それじゃお財布出して下さーい」
早苗「急に変わるわね……って、待って! これ、いくら出すかは決めていいんでしょ?」
ミウレモン「……まあ、いいですけどぉ?」ハーン?
早苗「少ない額出さないで下さいねって顔に書いてあって、む・か・つ・く★ でも、そこは裁量権を頂戴よ……全財産とか言われたら帰れないじゃない」
モバP⊃【そこは何とかしますよ】
早苗(ああ、P君に出させればいいのか。てか勝っても出させるけど♪)ニコォッ
モバP(満面の笑顔なのに、何か怖っ!)
9: 2014/04/15(火) 22:32:44.26 ID:ZwdabuhC0
ミウレモン「それでは、早苗さん。1回目のチャレンジ、おいくらでいきましょう?」
早苗「これだけよ!」バンッ
⊃6万円(諭吉さん6枚) オーッ!!
ミウレモン「おお! 言っちゃなんですが、早苗さん……い、いきますね」
早苗「どうせなら本気で100万円狙うからね、お財布ほとんど空にしてやったわ! 温泉言った時にお土産買おうと思っていたから、今日は結構持ってきてるのよね」
ミウレモン「……お酒の間違いでは?」
早苗「う、うるさいわね! お土産なんて何買っても私の自由でしょ! さあ、袋ちょうだいよ!」
ミウレモン「分かりました! スタッフさん、例の袋を!」
スタッフ【こちらです】
⊃袋(真っ白い大きな封筒+表に赤い太文字で『社外秘』)
ミウレモン「はい、じゃあこちらの封筒に6万円入れさせていただきますね~」
早苗「ちょ、ちょっと! ちょっとちょっと!」
ミウレモン「はい、どうされました? 今どきザ・たっちの物まねを1人でしても理解されないですよ?」キョトレモン?
早苗「違うし! 何よ、その文字……『社外秘』って、放置されてたらダメな封筒の感じが出ちゃうでしょう!?」
ミウレモン「いや、大事な書類は入っているとは思っても、まさか現金が入っているとは思わないですよ~♪」
早苗「そういう問題じゃないでしょ!? 拾われたらアウトなんだから、お金以外の目的で拾われてもアウトじゃないの!?」
ミウレモン「……」
早苗「……」ハァハァ
ミウレモン(ポクポクポク…チーン!)「なるほどね! それじゃあ、とにかく始めましょうか!」
早苗「考慮してよ!」
ミウレモン「もう、制作サイドに文句の多い芸人さんですねぇ」
早苗「そりゃ文句も言うでしょこれじゃあ……って、誰が芸人よ!」ギリリッ
ミウレモン「ちょっ、レモン絞らないで下さい! 出ちゃう、お汁出ちゃう☆」アハハッ!
早苗「出る訳ないでしょ!! いつになく楽しそうにしやがってぇ!!」
スタッフ【予備でもう1種類ありますよ】
早苗「え、ほんとに? お願い、そっちにして! これよりはマシでしょ」
スタッフ【はい】
⊃袋(真っ白い大きな封筒+表に赤文字で『マル秘』)
早苗「……ほんっとうに、ちょっとマシになっただけね! まあ、いいわもう!」
10: 2014/04/15(火) 22:37:20.74 ID:ZwdabuhC0
ミウレモン「ご納得いただけた様で何よりです! それじゃあ、このマル秘封筒に6万円のお札を入れまして……はい、準備完了! あとはこの袋を置きに行くだけです!」
早苗「準備がすっごく軽い進め方けど、6万円……勢いに任せてやっちゃってるけど、実感が湧かないだけにヤバいわ」
ミウレモン「まあ、1回結果が出れば分かりますよ! この袋が60秒間誰にも取られなければ、12万円になって返ってくる! とられてしまったら……しょっぱい事になりますね、レモンだけに☆」エヘヘ♪
早苗(マジで搾りたい、中身ごと)ギリリ
ミウレモン「さて、それではこの袋を置いてくる訳ですが、さすがに私が持っていくと目立って仕方がないので、助っ人に頼みたいと思います!」
早苗「助っ人?」
ミウレモン「はい、お願いしまーす!」パンパンッ
ガララッ(ロケバスのドア)
【はんなり京娘SR】紗枝「おまっとさんどす~♪」
早苗「あ、紗枝ちゃん。制服に着替えたの?」
紗枝「はい、この方がうちって分かりにくいやろうって、プロデューサーはんが言わはるよってに。あと、この間春菜はんに見繕ってもろた眼鏡もあります~」チャッ
ミウレモン「一般的には、紗枝さん=着物のイメージが強いですからね。これで、どこにでもいる文系眼鏡カワイイ女子高生の完成です!」
早苗「なかなかいないと思うけど……まあ、テレビ局見学にきた女子高生とかで通じるかもね。紗枝ちゃん、正体がばれないように。よろしく頼むわよ! 気付かれないよう、人が少ない瞬間を狙ってそっと置いてきて!」
ミウレモン「袋を置くタイミングは紗枝さんにお任せしますので」
紗枝「なんや、責任が重大になってきましたなぁ。けど、仕事とはいえ騙してしもた早苗はんの為やし、頑張ってきます~」
早苗「勝ったら好きなもの(P君が)奢っちゃうから、よろしくね!!」グッ!
ミウレモン「では、紗枝さん……外、ちょうど駐車場には人が少なくなってきました。行ってきてください!」
紗枝「では、いって参ります~」
ガララッ テッテッテー…
ミウレモン「さあ、我々は外の固定カメラの映像と、マイクの音声で紗枝さんの動きを見ましょう。紗枝さんが袋を置いた瞬間、60秒のカウントがスタートします!」
早苗「ああ、入口は結構出入りある……頼むわよ、紗枝ちゃん!」
~
11: 2014/04/15(火) 22:42:36.92 ID:ZwdabuhC0
>>8 コンマって、何かの数値で自動判定ですか? 安価ってやつですか? 一応、オチや流れは全部決めてすすめていますが、ちょっと考えておきますね~。
紗枝『これ目立つ袋やわぁ。拾われたらあかんのに』テクテクテク
早苗「ものすごく同意」
ミウレモン「紗枝さん、1人になったからか、ちょっと素っぽさが出てますね。ある意味、貴重な映像ですよ」
紗枝『あ、こんにちはぁ♪』
局員A『? こんにちは~(何だ、この子?)』テクテク
早苗「ちょっと!? 挨拶なんてしなくていいわよ、ばれるばれる!」
ミウレモン「顔を合わせて、つい言っちゃったんですかね。まだ、行儀のいい女の子で通じますよ!」
紗枝(……ほんまに、人の出入りがぎょうさんあらはりますわぁ。どないしましょ~)ウロウロ
局員B(あの子、さっきから入口の前で何してんだろ?)テクテク
局員C(タレントの出待ちかな?)スタスタ
局員D(かわいい子だなぁ……どっかで見た気がするけど)タッタッタッ
早苗「めっちゃ見られてるわね」
ミウレモン「ウロウロし過ぎですね、さすがに不安や緊張があるのかな? ただ、テレビ局の人も忙しいんでしょうね。チラチラ見るだけで、立ち止まって声をかけるまではしませんよ!」
早苗「それはそれで、ちょっと悲しいわね……お疲れ様です」
【5分経過】
早苗「あ、何か人が減ってきた?」
ミウレモン「はい、あと1人通り過ぎたら……よし、人の流れが途切れましたよ!」
早苗「今よ、紗枝ちゃん! 急いで置くのよ! 駐車場の奥からも、テレビ局の中にも人影があるから油断ならないわ!!」
紗枝『あ、ちゃんすやわ~』テッテッテー♪
ミウレモン「あ、気付きましたね! さあ、紗枝さんが出入り口傍の路上に袋を……置いたー!」
紗枝『もってけ100万円♪』ポンッ⊃【マル秘袋】
早苗「言わなくていいそんなの!」
ミウレモン「さあ、カウントスタートです!」【残り60秒】ピッピッピッ…
紗枝『これ目立つ袋やわぁ。拾われたらあかんのに』テクテクテク
早苗「ものすごく同意」
ミウレモン「紗枝さん、1人になったからか、ちょっと素っぽさが出てますね。ある意味、貴重な映像ですよ」
紗枝『あ、こんにちはぁ♪』
局員A『? こんにちは~(何だ、この子?)』テクテク
早苗「ちょっと!? 挨拶なんてしなくていいわよ、ばれるばれる!」
ミウレモン「顔を合わせて、つい言っちゃったんですかね。まだ、行儀のいい女の子で通じますよ!」
紗枝(……ほんまに、人の出入りがぎょうさんあらはりますわぁ。どないしましょ~)ウロウロ
局員B(あの子、さっきから入口の前で何してんだろ?)テクテク
局員C(タレントの出待ちかな?)スタスタ
局員D(かわいい子だなぁ……どっかで見た気がするけど)タッタッタッ
早苗「めっちゃ見られてるわね」
ミウレモン「ウロウロし過ぎですね、さすがに不安や緊張があるのかな? ただ、テレビ局の人も忙しいんでしょうね。チラチラ見るだけで、立ち止まって声をかけるまではしませんよ!」
早苗「それはそれで、ちょっと悲しいわね……お疲れ様です」
【5分経過】
早苗「あ、何か人が減ってきた?」
ミウレモン「はい、あと1人通り過ぎたら……よし、人の流れが途切れましたよ!」
早苗「今よ、紗枝ちゃん! 急いで置くのよ! 駐車場の奥からも、テレビ局の中にも人影があるから油断ならないわ!!」
紗枝『あ、ちゃんすやわ~』テッテッテー♪
ミウレモン「あ、気付きましたね! さあ、紗枝さんが出入り口傍の路上に袋を……置いたー!」
紗枝『もってけ100万円♪』ポンッ⊃【マル秘袋】
早苗「言わなくていいそんなの!」
ミウレモン「さあ、カウントスタートです!」【残り60秒】ピッピッピッ…
12: 2014/04/15(火) 22:45:32.74 ID:ZwdabuhC0
局員E「ああ、忙しい忙しい……」テッテッテー
S川急便「失礼しまーす!」タタタッ
……テクテクテク……タッタッタッ……
早苗「いいわよ! 意外にみんな気付かない! お願い、このまま……っ!?」
ミウレモン「あら!?」【残り35秒】
周子「はぁ、朝から収録とか……起きるの遅くて朝ごはん食べてないから、お腹すいたーん。何か持ってない、都ちゃん?」テクテク
都「ガムぐらいしかないですね。でも、楽屋に行けばきっとお菓子が用意されてますよ! 私の推測は確かです!」ムフーン!
紗枝(あのお2人、時間ぎりぎりで袋の前に着きそうやけど、大丈夫やろか?)←物陰から見守るはんなり女子高生。
早苗「周子ちゃんはともかく、都ちゃんがヤバい! お願い、スルーして!」
ミウレモン「さあ、1回戦どうなるか!? 残り……20秒!」
都「むっ、怪しい袋が置かれていますよ!?」ザッ
周子「え?」
早苗「ちょっ、ダメ! 触れないで、危ないから!! 私のお金が、やめろ!!!」
ミウレモン「だんだんボロが出てきてますよ!? 落ち着いて下さい!!」【残り15秒】
13: 2014/04/15(火) 22:49:11.24 ID:ZwdabuhC0
都「マル秘とは、何とも怪しい……事件の匂いがしますよ、これは!」スッ…【10】
周子「何かの番組のドッキリじゃないの、テレビ局の前だし? 変に手を出したら、面倒な事にならない?」
都「……ちょうど私もそう思っていましたよ! 確かに、ここまで怪しさ全開の袋が放置されるのは、あからさまですからね!」フッ
周子「それより早く楽屋でお菓子とお茶飲みながら、本番までだらだらしようじゃないの」【5】
都「もう、周子さんはそればっかりですね……しかし、テレビならどこかにカメラがある筈ですが?」キョロキョロ【4…3…】
周子「隠してるんでしょ? 気になるなら、もう拾っちゃえば? それはそれで面白いかもね」【2…1…】
【0】
ミウレモン「クリアー!!」
早苗「おっしゃー!!!」ガラッ ダダダーッ!!!
ドドドドドドドドドドドッ!!!
周子「ん? あれ……早苗さ」早苗「トラーイ!!!!」ズザーッ!!!
都・周子「!?!?」
ミウレモン「早苗さん、速いですよー! 茜ちゃんじゃないんですから~」タタタッ
早苗「とったどー!!! さあ、守ったわよ!! これ、私の勝ちね!?」
ミウレモン「はい、その通り! おめでとうございまーす!! 第1ステージ・テレビ局前は見事にクリアです!!」
紗枝「おめでとうさんどす~」パチパチパチ
早苗「よっしゃー!!!」ダーッ!!
周子「いや、何なの?」
都「……あ、これがドッキリ番組ですか?」
ミウレモン「あ、お疲れ様です! いやぁ、偶然ですね」
周子・都「……誰?」
―片桐早苗さん、第1ステージは見事にクリアー。テレビ局員にはうまくスルーされながら、収録に訪れた同プロダクションのアイドル達に見つかるも、何とか事なきを得ました。残り3ステージも、この調子でいけるでしょうか……?
【第1ステージ終了(成功) 片桐早苗持ち金:6万円→12万円】
~~
15: 2014/04/15(火) 22:51:23.05 ID:ZwdabuhC0
…ブロロンブロローン…
ミウレモン「いやぁ、第1ステージは見事に成功。資金が増えて大喜びの早苗さんを乗せているからか、ロケバスの走行も心なしか軽快な気がしますよ!」
早苗「フフーン! 思ったよりちょろいわね、これ。あと3回でしょ? このまま倍々になれば、本当に100万円ぐらいなりそうね~♪」パタパタパタ
スタッフ・美羽(ここまで勝手にテンション上げられると、こっちが不安になるなぁ……)
モバP(札束を扇子みたい広げて顔を扇いでる……童顔の早苗さんがやると犯罪的だなぁ)
紗枝(なんや、お○ゃる丸みたいどすなぁ)ニコニコ
早苗「それで、どこに向かってるの? 次はT○S?」
ミウレモン「いや、別にテレビ局の前でやるものじゃないですよ。てか、他局の場所で収録できる訳ないでしょ!?」
早苗「冗談よ、冗談。できれば人通の少ない場所でよろしくね~。朝起きるの早かったし、ちょっと仮眠するから」
ミウレモン「マイペースだなぁ……」
早苗「Zzz」
ミウレモン「寝るの早っ!」
モバP(1人でジャイ○ンとの○太が出来る人も珍しいな)
…キキーッ(AM11:20)
ミウレモン「……あ、着きましたね? 早苗さん、起きてください! 第2ステージに到着しましたよ! 早苗さん!!」ユサユサ
早苗「……んん、何?」
ミウレモン「おはようございます!」
早苗「ああ、ロケ中だっけ……美羽ちゃん、何でレモンかぶってるの?」
ミウレモン「またそこからですか!?」
早苗「冗談よ、ふわぁ……で、ここどこ?」
ミウレモン「ふふ、見てもらえればすぐ分かると思います。そこのスモークガラスになってる窓を開けて、道向かいの建物をじっくり確認してみてください。あ、通行人さんに気を付けて」
早苗「それなら教えてくれたらいいのに、ふわぁ……」ガラッ
『お食事処・たるき亭』
16: 2014/04/15(火) 22:54:19.25 ID:ZwdabuhC0
早苗「あ、何かいい感じのご飯屋さんがある。それ以外は特にこれといって変わったところのない、普通の街並み……なのに、なぁんか見た事があるような??」
ミウレモン「たるき亭さんが入っているビルを、見上げてみてください」
早苗「え?」クイッ
『765』
早苗「………………ファッ!?」ピシャッ!
ミウレモン「お分かり、いただけましたか?」
早苗「目が完全に覚めたわ……ブレイクした今も、事務所は小さなままだってテレビや雑誌で知っていたけど……こ、ここで!?」
ミウレモン「はい、第2ステージは! この数年間の様々な活躍で大人気アイドルプロダクションとなり、私達も何かと大変よくお世話になっている(強調)765プロダクション事務所ビル前の、路上でおこないまーす!!」 ドンドンパフパフ~♪
【もってけ!100万円 第2ステージ 場所:たるき亭(765プロ)前】
早苗「第2ステージから、ぶっとばすわね!! 許可はとってるの?」
スタッフ⊃【目の前のたるき亭さんにはお知らせし、公道上の撮影許可はとっています。765さんには言ってません。その方が何かあったら面白いかなーって☆】
早苗「そろそろ手、出るわよ?」
ミウレモン「やめてください! ただでさえ、765さんの事で心臓バクバクなんですから……」ドキドキ
早苗「じゃあ止めなさいよ! 法的に問題なくても、道義的にどうなのよ、これ」
モバP⊃【まあ、何もないって。事前にチェックした限り、765のアイドル達は収録か学校の筈だから。万一があっても、俺たちがフォローするって】
早苗「はぁ……じゃあ、袋出して。さっさと終わらせたいから」
ミウレモン「はい、今回はさっきみたいな小ボケた袋ではなく、ちゃんとしたものをご用意しましたよ!」
早苗「まあ、当然か。てか、自覚はあったのね」
スタッフ【こちらです】
⊃袋(雑に巨乳コラ化された如月千早の全身写真が表にプリント)
早苗「よりデンジャラスな大ボケやるんじゃないわよ!!!」バシーン!!
ミウレモン「ああ、パイセンの写真を叩き落としちゃいけませんよ!」
早苗「うるせぇ、ここは地上波に流しちゃダメなところよ! カットカット! 他の袋だして!!」
17: 2014/04/15(火) 22:58:01.21 ID:ZwdabuhC0
スタッフ【すいません、やってみたら面白くてつい……では、こちらは?】
⊃(巧みな巨乳コラを施された高森藍子の全身写真が表にプリント)
早苗「……まあ、これでいいわ」
ミウレモン「身内には遠慮ないですね」
早苗「藍子ちゃんなら笑って許してくれるわよ、きっと。ていうか、おっOいの大きい小さい位で悩んでたら人間として大きくなれないわよ!!」ドンッ!
ミウレモン(早苗さんが言うと、色んな意味で説得力ないですよ)
早苗「あ、ていうかこれ、裏向けて置いたらいいんじゃ?」クルッ
【裏面】~おっきくなっちゃった☆ 高森藍子(16)・まだまだ成長期のぷるるんボディ解禁☆~
早苗「やだ、卑猥かつ軽くいじめ! ポップな文字だけなのに、こっちの方が酷いわ!!」パーンッ!
ミウレモン(千早さんの方も何か書いてあるのかな?)クルッ
【歌麺】~夢 如月千早~
ミウレモン「……シンプル・イズ・バッド……」
早苗(触れない方がよさそうね)
早苗「それじゃあ、この藍子ちゃん袋にお金入れるわよ」⊃諭吉12枚
ミウレモン「え、さっきの勝ったお金を、全額!?」
早苗「そうよ! いけると感じた時は多少強引でも強気でいった方が勝利の波にのれる可能性が高いって、レナが前にいっていたからね! ただでさえ、一歩引いてしまいそうな状況だからこそ、あえて一歩踏み出して勝利を掴んでやるわ!!」
ミウレモン「おお、メンタル強い……見習います!!」
早苗(まあ、パッと見て人通りが少ない感じがしたし、大きめのアイドルの写真が1枚落ちているぐらいなら気にとめても拾わないだろうからね~、しかもコラ)
ミウレモン「それでは、袋を路上に置きにいってもらいましょうか。それでは、また助っ人を頼みますよ! お願いしまーす!!」パンパンッ
18: 2014/04/15(火) 23:01:57.51 ID:ZwdabuhC0
>>14 そう? なんかすいません。またご意見や質問あったらお気楽にどうぞ~♪
ガララッ(ロケバスのドア)
??「さえっし~」ズンッ!
早苗「!? ふ、ふ○っしー!?」
ミウレモン「違いますよ早苗さん、危険な発言は控えてください!!」
早苗「今更じゃない!? でも、これどう見ても……あ、ちょっと違う? 全体的にちょっと……」
ミウレモン「ええ。『あちら』と違って、頭には葉っぱじゃなくて桜の花びら。青いTシャツじゃなくて、若草色の着物を着ているでしょう? あと、目元が少し垂れていて優しい感じでしょ?」
早苗「うん、それ以外は一緒だけど。よく引き受けてくれる業者があったわね」
ミウレモン「鈴帆ちゃんとアヤちゃんが1日で作ってくれました!」
早苗「そんなスキルあったの!?」
ミウレモン「そしてこの子は、CGプロの非公認はんなりマスコット・さえっしーちゃんです! しかも、さえっしーちゃんは喋れるんですよ! ねえ、さえっしー?」
さえっしー「さえっしー♪ よろしくお願いしますぅ」
早苗「てか、紗枝ちゃんでしょ?」
さえっしー「いいえ、うちはさえっしー言いますよ。さえ汁ふっしゃ~♪」
ファッサ~
早苗「あ、ピンクの紙吹雪が……きれい、だけど汁じゃないでしょ!!」
さえっしー「気にしたらあきません、さえっしー♪」モフモッフ!
モバP(何気に楽しそうだな、表情分からんけど)
ミウレモン「さあ、それじゃあさえっしー! この袋を持って、お向かいのたるき亭前に行ってきて! 人通りが少なくなる瞬間を狙って、この袋を路上に置いてきてね!」
早苗「てか、めっちゃ目立つからやめてくれない?」
ミウレモン「目立つからこそ、袋から気をそらせるんじゃないですか! さえっしーにはうまく袋を路上に放置してもらったら、少し離れた位置で待機してもらいます。その後人が通っても、さえっしーに注目が集まって袋には視線が集まらないという作戦です! 名付けて、さえっしーカワイイ大作戦!!」
早苗「色々混ぜてきたわね……でも、今回はそんなフォローしてくれるんだ」
ミウレモン「ええ、まだまだテレビ的に画の尺が足りてないのに負けてほしくはないので!」
早苗「がっつり言っちゃいけないこと言っちゃった!」
さえっしー「うちの動きは、さっきと同じ感じでよろしおす?」
ミウレモン「はい、そうですよ!」
早苗「少しは素性を隠しなさいよ!! てか、紗枝ちゃ……さえっしー、袋持てるの? 本家そのままに指ないじゃない」
さえっしー「これ、布が薄いから中から掴めますし、大丈夫や思いますよ~」ニギニギ
早苗「中とか言っちゃ……ああ、もう何でもいいわ。とりあえず、そっと置いてきてね。できれば、その後は派手に動いて通行人の目を引き付けて」
ミウレモン「それでは、お願いします!」
さえっしー「さえっしー♪」
ガララッ…モッモッモッ…
早苗「歩き方ぎこちないなぁ。あ、北に向かうの……そうか、ちゃんとあっちの横断歩道で向こうに渡るんだ。えらいえらい」
ミウレモン「そりゃそうですよ。早苗さんも、たるき亭さんの前に行く時はちゃんと横断歩道を使って下さいね。急いでも、横断歩道のない目の前の道を渡っちゃダメですよ!」
早苗「わ、分かってるわよ。これでも元婦警よ? 交通ルールは守ります!」
ガララッ(ロケバスのドア)
??「さえっし~」ズンッ!
早苗「!? ふ、ふ○っしー!?」
ミウレモン「違いますよ早苗さん、危険な発言は控えてください!!」
早苗「今更じゃない!? でも、これどう見ても……あ、ちょっと違う? 全体的にちょっと……」
ミウレモン「ええ。『あちら』と違って、頭には葉っぱじゃなくて桜の花びら。青いTシャツじゃなくて、若草色の着物を着ているでしょう? あと、目元が少し垂れていて優しい感じでしょ?」
早苗「うん、それ以外は一緒だけど。よく引き受けてくれる業者があったわね」
ミウレモン「鈴帆ちゃんとアヤちゃんが1日で作ってくれました!」
早苗「そんなスキルあったの!?」
ミウレモン「そしてこの子は、CGプロの非公認はんなりマスコット・さえっしーちゃんです! しかも、さえっしーちゃんは喋れるんですよ! ねえ、さえっしー?」
さえっしー「さえっしー♪ よろしくお願いしますぅ」
早苗「てか、紗枝ちゃんでしょ?」
さえっしー「いいえ、うちはさえっしー言いますよ。さえ汁ふっしゃ~♪」
ファッサ~
早苗「あ、ピンクの紙吹雪が……きれい、だけど汁じゃないでしょ!!」
さえっしー「気にしたらあきません、さえっしー♪」モフモッフ!
モバP(何気に楽しそうだな、表情分からんけど)
ミウレモン「さあ、それじゃあさえっしー! この袋を持って、お向かいのたるき亭前に行ってきて! 人通りが少なくなる瞬間を狙って、この袋を路上に置いてきてね!」
早苗「てか、めっちゃ目立つからやめてくれない?」
ミウレモン「目立つからこそ、袋から気をそらせるんじゃないですか! さえっしーにはうまく袋を路上に放置してもらったら、少し離れた位置で待機してもらいます。その後人が通っても、さえっしーに注目が集まって袋には視線が集まらないという作戦です! 名付けて、さえっしーカワイイ大作戦!!」
早苗「色々混ぜてきたわね……でも、今回はそんなフォローしてくれるんだ」
ミウレモン「ええ、まだまだテレビ的に画の尺が足りてないのに負けてほしくはないので!」
早苗「がっつり言っちゃいけないこと言っちゃった!」
さえっしー「うちの動きは、さっきと同じ感じでよろしおす?」
ミウレモン「はい、そうですよ!」
早苗「少しは素性を隠しなさいよ!! てか、紗枝ちゃ……さえっしー、袋持てるの? 本家そのままに指ないじゃない」
さえっしー「これ、布が薄いから中から掴めますし、大丈夫や思いますよ~」ニギニギ
早苗「中とか言っちゃ……ああ、もう何でもいいわ。とりあえず、そっと置いてきてね。できれば、その後は派手に動いて通行人の目を引き付けて」
ミウレモン「それでは、お願いします!」
さえっしー「さえっしー♪」
ガララッ…モッモッモッ…
早苗「歩き方ぎこちないなぁ。あ、北に向かうの……そうか、ちゃんとあっちの横断歩道で向こうに渡るんだ。えらいえらい」
ミウレモン「そりゃそうですよ。早苗さんも、たるき亭さんの前に行く時はちゃんと横断歩道を使って下さいね。急いでも、横断歩道のない目の前の道を渡っちゃダメですよ!」
早苗「わ、分かってるわよ。これでも元婦警よ? 交通ルールは守ります!」
19: 2014/04/15(火) 23:04:44.90 ID:ZwdabuhC0
~~
信号待ちのさえっしー(目ぇのとこ、小さい穴しか開いてへんから、前が見えにくいわぁ)
信号待ちの青年(なんだこの、ふ○っしーみたいなの……テレビか?)キョロキョロ
信号待ちの婦人『……あの~』
さえっしー『はい?』
信号待ちの婦人『いきなりで申し訳ないですが、よろしければ娘と一緒にお写真を撮らせていただけませんでしょうか?』
信号待ちの幼児『ほわぁ~☆』ニコニコ
信号待ちの婦人『あなたを気に入ったみたいでして。あまりお人形やぬいぐるみで遊ばない子なのに、フフ』
さえっしー『かましませんよ~♪』 ワーイ!!
信号待ちの青年(いいんだ!?)
早苗「ねえ、さえっしー親子に捕まって写真撮られてるわよ。大丈夫なの、あれ?」
ミウレモン「ま、まあファンサービスの一環ですよね! ただ、本家と勘違いされてなきゃいいですが……」
モバP(放映時にフォロー入れとくか)
~~
20: 2014/04/15(火) 23:07:25.06 ID:ZwdabuhC0
さえっしー『たるき亭さんの前に着きましたわぁ。お昼前やからか、お店の方からええ匂いがしてはりますなぁ♪』クンクン
早苗「そういえば、もうすぐお昼ね。これ終わったら、あそこでご飯食べていきましょうよ♪」
ミウレモン「度胸ありますね早苗さん」
早苗「あんな普通のご飯屋さん、しかも同じビルに入っているお店よ? 765さんの大人気アイドルが食べている訳ないでしょ~」
ミウレモン「まあ、それもそうですかね?」
さえっしー『今、うまい事人通りも少なくなってきましたし、南から歩いて来てはるおばあさんが、ここを通り過ぎはったらやりましょか』
ミウレモン「お、判断早い! お願いしますよ!」
早苗「いよいよか。今回も頼むわよ……」
おばあさん『あら、かわいいわねぇ』
さえっしー『おおきに~♪』
さえっしー『……いかはったから、始めます~』モフッ
ミウレモン「さあ、さえっしー! 通行人が減ってきたところを見計らい袋を……置きました!!」
さえっしー『もってけ100万円♪』パサッ⊃【藍子のコラグラビア袋】
早苗「だから言わないでよ!」
ミウレモン「何はともあれ、スタートしました!!」【残り60秒】ピッピッピッ…
~~
21: 2014/04/15(火) 23:09:17.78 ID:ZwdabuhC0
自転車の人「~♪」チリンチリーン
さえっしー(自転車の人は、あんまり気付かはらへんわぁ)
通行人A「……わっ!? び、びっくりした!」
さえっしー ↓ペコッ(会釈)
通行人A「あ、どうも」(何だろ、テレビ?)スタスタスタ…
早苗「思った以上にさえっしーが注目集めてくれているわね。いいわよさえっしー!」
ミウレモン「さあ、このままいくのでしょうか!? 早苗さん2連勝か!?」【残り45秒】
コッコッコッ…
さえっしー(足音? さやけど、通行人さん近くにはおらへん……あ、後ろのビルの階段やろか?)
??「どーしてお腹がすくのかなー♪」ピーピピ・ピピーピ・ピピーピヨー♪
さえっしー(あ、女の人がやけに楽しそうに降りてきはる。うち、ここにいたら邪魔になるわ)モッモッ
さえっしー『どうぞ』
??『あ、どうも……って何この着ぐるみ!?』ピヨ⁉
ミウレモン「ん? あ、あの人! 確か、765プロの事務員さんですよ!? 確か、音無小鳥さん、だっけ?」
早苗「うん、私も雑誌のインタビュー記事見たことあるわ。ほとんど1人で事務仕事をこなす、結構なやり手らしいわね。でも事務員さんなら問題ないんじゃない? あとで映像の許可とればいいじゃない」
ミウレモン「うーん、それでもなぁ……さえっしーがうまく話をすすめて、ごまかしてくれればいいのですけど……」
早苗「あの格好の時点でごまかすもなんもないでしょ。てか、時間よ早く経て~」【残り35秒】
23: 2014/04/15(火) 23:12:10.06 ID:ZwdabuhC0
小鳥『な、なんなのあなた!? テレビの収録か何か?』(何か、撮影の依頼あったっけ……この間、Dドライブに間違って放り込んじゃった上にデリートしちゃったやつとか!?)
さえっしー(収録のことは、言わへん方がええねぇ)
さえっしー『……友達との遊びの罰ゲームで、着させられて立ってるんですよ~』コソッコソ
小鳥『あ、なるほど。近くの学校の子? 最近は面白いことやるわねぇ』ポンポン
さえっしー『あともう少しだけなので、頑張ります~』
小鳥『小さい子供が来たら隠れなさいよ~♪』スタスタスタ…
さえっしー(なんやえらいうまく言ったわぁ♪)【残り25秒】
早苗「ナイスさえっしー! このまま、事務員さんがどっか行ってくれれば終わるー!」
ミウレモン「しかし、よく信じてくれましたねぇ」
早苗「芸能界の色々をみているでしょうから、ああいう変わった事に対して寛容になっているのかもね」
ミウレモン「そういう意味では、あの人も普通では……あっ!?」
早苗「げっ、あの人たるき亭の前に……しまった、たるき亭にに入る気だ!」【残り20秒】
小鳥(今日の日替わりは何かな……ん?)
【藍子のコラグラビア袋】
小鳥『……なかなかいいコラね』スッ
早苗「なんか感心して、袋に向かってるー!」
ミウレモン「こ、これはもしかして……でも、残りは10秒!!」【10】
早苗「間に合ってー!!」
小鳥『これ、どこの子だっけ……私の脳内フォルダの巨乳アイドルコーナーにない……って、そりゃそうかコラだもん! 元は千早ちゃんと同じ位かしらね、ぐふふ~』ニヨニヨ【9】
さえっしー(藍子ちゃんの写真見ながら、ぶつぶつ言うてはる。なんや、かわいそうな人やなぁ)【8】
小鳥『あ、思い出した。提携してるCGプロさんの高森藍子ちゃんだ。こんな路上で無駄に良いコラ写真を放置されて、なんてご褒美……』【7】
小鳥(これ、よく見たら袋だ。もしかして中には……これ以上の、コラ写真が? もしくは、本物の……卑猥な写真が!?)【6】
ミウレモン「残り、5秒! 早苗さん、駆け付ける準備を!」【5】
早苗「もうしてるわよ!! てかあの人、何で藍子ちゃんの写真見ながら考え込んでるの?」【4】
ミウレモン「実は隠れファンなんですかね?」【3】
24: 2014/04/15(火) 23:14:07.45 ID:ZwdabuhC0
小鳥(これは、うん……私が処理しておくべきよね。よそのアイドルさんとはいえ、もしもこんなコラ写真やもっとドイヒーな工口写真が露見したら、ツイッタ―にアップされたら最後、アンチなんかに魚拓取られて各種掲示板に張られまくったあげくグーグル検索で『高森藍子 巨乳 ありえんワロタw』的な項目がトップに上がりかねないものね、そんなこと思い付く人いないと思うけど。ここは気付いてあげた私が、拾っていただくべきよね!)スッ… 【……0】
ミウレモン「クリアー!!」
早苗「うおー!!」バンッ!
ミウレモン「あ、早苗さん窓から飛び出ないで! あと横断歩道―!!!!」
プアーッ!! パパーッ!! アフネエダロクソガキー!! オネエサンジャボケー!!!
小鳥「何か、道路上が騒がし」早苗「うおおおおおお確保ー!!!!」ズザー!
小鳥「ピヨ!?」
早苗「よっしゃー!!!」ウォー!!
さえっしー「よかったどすなぁ、早苗はん」モフモフ
小鳥「???」
ミウレモン「あ、間に合ってる。全く、無茶して。いやぁ、すいませんご迷惑をおかけしちゃってー」
小鳥「あ、はい……って、誰!?」
―片桐早苗さん、第2ステージも何とかクリアー。765プロダクションの事務員・音無小鳥さんにも、事情をご説明すると撮影に関してあっさりお許しをいただき、代わりに差し上げた如月千早さんのコラージュ表紙袋も大変喜んでいただきました。
【第2ステージ終了(成功) 片桐早苗持ち金:12万円→24万円】
~~
ここまで書き上げました。あとはぽつぽつ、あげさせてもらえたらなぁと思います。よろしければ、後半戦もおつきあいくださいませ。
40: 2014/04/18(金) 22:14:52.89 ID:JTy9YVyE0
ブロロンブロローン
ミウレモン「……はい! そんな訳でってどんな訳ですかミウレモンさん!? とか自ボケ自ツッコミしている間に、チャレンジャー・早苗さんと愉快な子分達を乗せたロケバスは、第3ステージの場所へガタピシ向かっておりまーす!!」フッフー♪
モバP(テンション落ちないなぁ、ふむ……)
ミウレモン「さあ、2連勝まで来たらこのまま3連勝、そして4連勝とつなげて100万円をゲットしましょうね、早苗さん!!」
早苗「余裕っす」ズチュチュー
ミウレモン「おっと、強いお言葉いただきました! ロケバスの1番奥で2席占領してだらーんと座り、プロデューサーをパシリとしてコンビニまで買いに行かせたピルクルを、ズルズル飲む姿がその言葉を表しています!!」
早苗「もう、余計なことを言わないの。まあ、許してあげちゃうけど~♪」
ミウレモン「や、やさしい。勝ちが続いて、心にも余裕というかゆとりが出てきましたか?」
早苗「……こういう仕事ってさ、ほんと素敵やん?」
ミウレモン(うわ、最初と発言がまるで違う!)ウザレモン!
ミウレモン「これがお金の魔力ですね」ボソッ
早苗「あぁん?」
ミウレモン「あ、何でもないです! さ、さあもうすぐ次のステージに到着しますよ! どうですか、早苗さん! 意気込みの方は!?」
早苗「ちょっと、あんぱん買ってきて。その格好のまま」
ミウレモン「私もパシリ!? MCなのに!? てか、たるき亭さんでご飯食べたじゃないですか……」
早苗「そうなんだけど、765の音無さんと一緒に食べる事になってさぁ、落ち着かなかったから。あんまり食べて気がしなかったのよ」
ミウレモン「普通に定食全部食べていたし、最後には音無さんと肩組んで『結婚適齢期とか言葉作ったやつ爆ぜろー!!』って叫んで、楽しそうにしてましたよね?」
早苗「……複雑なのよ、大人の女ってのは。だからあんぱん買ってきてよ、ミウレモン~」
ミウレモン「むしろその発言は子供っぽいのですが……」
モバP(カメラ回っていても、早苗さんは早苗さんなのは感心するよ)
キキーッ
スタッフ⊃【次の現場に到着しました】←カンペ
41: 2014/04/18(金) 22:16:47.49 ID:JTy9YVyE0
ミウレモン「あ、第3ステージに着いたみたいですよ! さあさあ、準備準備!! あんぱんは、この第3ステージを勝った後にして、切り替えましょー!! 100万円! 100万円!!」ヘーイ!
早苗「ええ~もう、しょうがないわねぇ。お姉さんだから、我慢してあげましょうか。ただし、後であんぱん買いに行かなかったら、銃頃しちゃうぞ☆」バキューン☆
ミウレモン「ごめんなさい、命だけはお許しを」プルプル
早苗「いや、さすがに冗談よ。元婦警とは言え、拳銃持ってる訳ないじゃないの」アハハ♪
早苗さん以外(あなたならやりかねん)
早苗「そいで、第3ステージはどこなの? また、窓開けて見ていい?」
ミウレモン「ええと……あ、早苗さんのとこがちょうどいいですかね?」
スタッフ⊃【これ渡してあげて】
ミウレモン「早苗さん、現場からちょっと離れているのでこの双眼鏡を使って、外の人から見られないように、気を付けて下さいね」
早苗「? 離れているのは嫌なんだけどなぁ。まあ、気を付けましょうか」ガララッ スッ
ハチ公『何見てんだよ』ドンッ
早苗「渋谷駅前かよ!!」バーンッ!
【もってけ!100万円 第3ステージ 場所:渋谷駅ハチ公前】
42: 2014/04/18(金) 22:20:02.07 ID:JTy9YVyE0
ミウレモン「その通り! 第3ステージは、海外からの観光客にもお馴染み・渋谷駅はハチ公前広場です!! 置く場所はもちろん、ハチ公の傍に、ポーイ!!」
早苗「言っちゃなんだけど、急にガチね! 今までより人の多さがハンパないんですけどー!? これ、むぅーりぃー! むぅーりぃー!!」ジタバタ
ミウレモン「車の中で暴れないで下さい! 言ってはなんですが、今までは予行練習みたいなものです。テレビ局の関係施設と、アイドル事務所があるとは言え比較的人通りの落ち着いた場所……本当の勝負は、第3ステージからですよ早苗さん!!」
早苗「くっ! 最大100万円がかかっている割にゆるいなぁとは思ったけど……でも、だからって怖気づくような、チョロチョロお姉さんじゃないわよ? 逆に、闘志が湧きあがってくるわ!!」ゴゴゴゴゴ…
ミウレモン「フフ、それはそれとして、やる気を出してもらうのは大いに結構ですよ! 勝てば、ちゃんと決まった賞金をゲットできるんですから……ルールの範囲で、頑張ってください!!」ドドドドド…
早苗「おっしゃあ!! じゃあ、袋……どんなの?」(不安材料あったわ……)
スタッフ【今回は、こちらをご用意しました】
⊃(『かわいがって下さい♪』の文字+ミカン箱内でプルプルするブリッツェンが表紙)
早苗「あのデブトナカイがソロで捨てられてる!! わざわざ撮ったの、これ?」
ミウレモン「先日、イヴさんにも協力いただいて事務所の一室で撮影しました。ミカン箱に嫌な思い出でもあるのか、少し嫌がって撮影に手間取りましたね」
早苗「うちの事務所に来た時の経緯がアレだから、ね……しかし、これ言外に『拾ってください』オーラ出しててずるいわぁ。捨て猫を見逃せない拓海ちゃん的な心理というかね?」
ミウレモン「まあ、ちょっとそこは狙っていますよ♪ ただ、ブリッツェンにそこまでのかわいらしさや知名度はないです(断言)」
早苗「急に毒! どうしたの美羽ちゃん!?」
ミウレモン「……存在するだけで一定の笑いがとれる不思議トナカイに、個性で負けてられないんですよ!! 負けられないんですよ、この努力は!!」
早苗(個性を出す方向性がなんか違わない?)
モバP⊃【そろそろいこうか】
ミウレモン「おっと、いけない。それじゃあ、早苗さん。その袋にお金をインしちゃってください!」
早苗「そうね、じゃあ……」
スッ ⊃諭吉10枚
ミウレモン「逃げレモン」ボソ
早苗(ピクッ)
早苗「……い、いったらぁー!!!」
⊃ 諭吉24枚 パーンッ!
ミウレモン「流石は早苗さん! この難関ステージでも自分を曲げずに、全力投入!! あざぁーす!!!!」(最敬礼)
早苗「くっ……こうなったら、とことんよ!! さあ、袋に入れるわよ……もってけ!24万円!」
ミウレモン「はいどうもー」パシッ
早苗「やだ、事後の対応が軽い」
43: 2014/04/18(金) 22:23:38.94 ID:JTy9YVyE0
ミウレモン「映像の撮れ高も溜まってきているので、さくさくいきますよ! さあ、それでは恒例の袋を置いてきてくれる助っ人さん、お呼びしましょうか! 誰かな誰かな~♪ 助っ人の、お姉さん誰かな~?」
早苗「いや、もう分かるし。そういえば、助っ人は他のバスで着いてきてるの?」
ミウレモン「はい、後続のサポートバスに乗っています! それじゃあ、助っ人さん、かもーん!」パンパンッ
ガララッ
ギャル「ちょり~すぅ」
早苗「え、誰?」
ミウレモン「紗枝さんですよ?」
早苗「は!?」
ギャル紗枝(ギャル風メイク+着崩した制服)「そうど……そうだけど何的なぁ~?」
早苗「いや、よく分かんないけどたぶん出来てないわよ、紗枝ちゃん」
ギャル紗枝(さすがにこれはうちも恥ずかしいわぁ……スカート短いし、気ぃつけんと///)モゾモゾ
ミウレモン「メイク濃くても顔が赤いの分かりますね」フフッ
早苗「いつもすっぴんに近いからイメージ変わるけど、これはこれでかわいいわよ」フフッ
ギャル紗枝「……ガチしょんぼり沈殿丸」
ミウレモン「そんな凹むこと!? てか、そういう単語はきっちり覚えたんですね」
早苗(里奈ちゃんみたいなものかな……出会ったばかりの頃、蘭子ちゃん相手にしていた頃よりは楽だわ)
早苗「でも、ギャルっぽくして紗枝ちゃんらしくなくするのは正解ね。その格好なら、和服より渋谷では違和感ないし。あとは、うまく置いてきてね! 今回24万円だから、24万円!」
ギャル紗枝「それはパネェわぁ」
ミウレモン「そ、それじゃあ紗枝さん! この袋をまたお願いします! 駅前のハチ公付近に置いてきて下さい! 今回は、状況も今までと違うから、連絡が取りあえるように専用のマイクを装着してくださいね」
ギャル紗枝「ちょりーすぅ」
早苗(だめだ、ちょりーすもなんかおかしいw)プルプル
ミウレモン(無理して頑張ってるのがかわいいw)プルプル
ギャル紗枝「……おこぷん!」プンプン!
~~
44: 2014/04/18(金) 22:26:02.03 ID:JTy9YVyE0
ミウレモン「ギャルな紗枝さん、ちょっと不機嫌になっちゃいましたが、袋を持って渋谷にテイクオフ! 渋谷駅ハチ公口広場へ向かっています!」
早苗「ちょっと離れているわね」
ミウレモン「さすがに近くは……人通りもそうですが、タクシーの通りも激しく一時停車が難しいので……パーキングも遠いし、この辺りが1番近いようです。走れば30秒ぐらいで着くでしょうが」
早苗「実質、90秒か……うまい具合に頼むわよ、紗枝ちゃん」
ギャル紗枝(うちと同じような格好した子が多いわぁ……あ、あの子スカート上げ過ぎやわぁ/// ちょっと屈んだらすぐ見えてまうのに……あれがアゲアゲいうもんやろか)テクテク
ハチ公 デンッ
ギャル紗枝『あ、ハチ公さん……ちょりーすぅ♪』
通行人A(あの子、ハチ公に挨拶してる?)
早苗「紗枝ちゃん、目立つ真似はしないで! ハチ公の傍に袋をそっと置かないと!」
ギャル紗枝『けどぉ、ハチ公の周り人がマジパなくて、袋置くだけでもつらたん~』
ミウレモン「ちょっとこなれてきましたね。それなら……ハチ公の周囲に、ベンチみたいのあるでしょ?」
ギャル紗枝『ええ、あるっす。垣根のそばにぃ、座れるベンチみたいのあるんどすけどぉ?』
早苗(やっぱり出来てない上に、ちょっとうざい)
ミウレモン「それじゃあ、そのベンチに座りましょう! こちらの映像で見る限り、今なら幾つか空いてますよね? それで周りから、ていうか隣の人がいなくなる瞬間を狙って、ベンチの下、足元に袋を置いて立ち去る作戦です!」
早苗「まあ、それが1番マシな置き方かなぁ……出来る限り自然によろしくね、紗枝ちゃん」
ギャル紗枝『ちょりーすぅ』
~~
45: 2014/04/18(金) 22:28:08.37 ID:JTy9YVyE0
ギャル紗枝(なかなか人がいなくならへんわぁ)
早苗「紗枝ちゃん、座ってる姿勢がめちゃくちゃいいわね」
ミウレモン「格好とのギャップがありますね。それと、意外にナンパされないものですね。万が一に備えて巴ちゃんと亜季さんに護衛を依頼してあるんですが、心配のし過ぎでしたかね?」
早苗「何、その人選?」
ミウレモン「不埒なチャラ男が紗枝さんに近づいたら、近くのビルの屋上に控える亜季さんがライフル射撃で対象に麻酔弾を撃ち込み、巴さんのお知り合いという黒服さんが回収する手筈です」
早苗「ガチすぎるわ!」
ミウレモン「たまたま事務所にいた2人に相談したらどんどん話が広がっちゃった☆」テヘレモン☆
【15分後】
ギャル紗枝『……あ、お隣の人が』
早苗「あ、いなくなったわね!」
ミウレモン「両隣もいなくなった上に、周りの人数もこれまでで1番少ない! チャンスですよ、紗枝さん! 始めましょう!!」
ギャル紗枝『ちょりーすぅ……もってけ100万円♪』⊃スッ【ブリッツェン袋】
早苗「そこではマジで言うのやめて!!」
ミウレモン「はい、スタートしました!! 紗枝ちゃんはその場を離れて下さい!!」【残り60秒】ピッピッピッ…
男子高校生(何か、変なの落ちてる。何の動物だろ、カバ?)スッ ストッ【離れた位置に座る】
サラリーマン(……)スタスタ…ドス【無視して隣の席に座る】
女子大生(忘れ物? なんか誘ってる感じの言葉が恐いなぁ)【ハチ公に寄りかかってスマホいじり】
ミウレモン「チラッと見る人はいますが、今のところ取る気配はなし! 足元に袋が放置されたベンチスペースはスルーされています! これは意外と言いますか、渋谷のみんなは無関心? このままいくのでしょうか!?」【残り40秒】
~かわいがって下さい♪ ブリッツェン(プルプル)~
早苗「少し、ブリッツェンがかわいそうになってきたわ……」
ミウレモン「でも、拾われたくないでしょう?」
早苗「うん!!!!!」
ミウレモン「いい返事ですね!」
~~
47: 2014/04/18(金) 22:36:28.21 ID:JTy9YVyE0
ギャル紗枝『トナカイはん、拾われへんなぁ……このままいくんやろか、的なぁ……あら?』
涼「さあ、渋谷駅に戻ってきたぞ。疲れたか、小梅?」
小梅「うん、ちょっと……けど、大丈夫。た、楽しかったから……かっこいい、服も……いっぱい、買えて……う、うれしい。えへへ……♪」ニコニコ
涼「そう言ってくれたら、アタシも嬉しいよ」フフッ
小梅「ま、また……連れて、きて……くれる?」
涼「ああ、また来よう。眼鏡と帽子でちょっと変装すりゃあ十分バレないって、今回で分かったからな」
ギャル紗枝(フフ、うちにはバレバレDO-SU♪)
~
早苗「あ、涼ちゃんと小梅ちゃんだ……2人で買い物かなって、おい!! ベンチに近づくんじゃなーい!!!」バンバンッ!
ミウレモン「レモン部分を叩かないで下さい! 関係者とよく出会う日ですねぇ、ひと休みするのでしょうか、袋の置かれたベンチスペースに一直線です!! しかし、残り時間は……10秒!」
早苗「スタンバイするわ! ただでさえ、ちょっと離れているんだから!」
ミウレモン「あ、変装は!?」
早苗「ダッシュするし、どうせスタッフがついてくるんだからいらない!! あとからちゃんと、ついてきな!!」
ミウレモン・スタッフ「は、はい!!」
涼「ちょっと座って休もう、少しアタシも疲れたし。ほら、あそこの人が1人立って、2人分座るとこ空いたよ」【3…】
小梅「ほんと、だ……えへへ、ツイてるね。憑いてるだけに……」【2…】
涼「……何が!?」【1…】
ギャル紗枝(あらぁ…?)
ミウレモン「はい、ゼロです!!!!」
早苗「しゃーおらー!!」ガラッ ダダーッ!
ミウレモン「速っ! お、追いますよ! みなさん!!」 オーッ!
ドドドドドドドドドド!!
涼「ん? あれ、早苗さ」早苗「トラー、い!?」ズザーッ!!
小梅「!? な、なに……?」
ミウレモン「ふぅふぅ、追いついた……あれ?」
早苗「……な、なーい!!!」
涼・小梅「??」
ミウレモン「え!? 袋ない!? 涼さんか小梅さんが、とったんじゃなくて!?」
48: 2014/04/18(金) 22:41:15.00 ID:JTy9YVyE0
ザワザワ…アノコタチ、アイドルノ…マジデ⁉…
ピローン☆(カシャッ)涼「なんだよ、とったって……てか、あんた美羽か?」ピローン☆(カシャッ)
ピローン☆(カシャッ)小梅「ふ、ふふ……おもしろい、顔」ピローン☆(カシャッ)
ピローン☆(カシャッ)早苗「うう、どういうことなの~?」ピローン☆(カシャッ)
ピローン☆(カシャッ)\ナンダアレw/ピローン☆(カシャッ)ミウレモン「落ち着いてください、早苗さん。それにほら、みんな写真撮られまくってますよ!!」ピローン☆(カシャッ)\ウケルw/ピローン☆(カシャッ)
早苗・涼『お前が1番撮られてるじゃねーか!!!』
ミウレモン「ああ、ちょっと! レモンを絞らないで下さい! レモンを絞らないで下さい!」
小梅「い、生きてる、ひと……たくさん、こわい。ゾンビなら、いいのに……」プルプル
涼「ああ、大丈夫か小梅? す、すいません! 写真控えてください! てか、よく分かんないけどそっちのスタッフも止めなよ!!!」
スタッフ(はいはーい、ごめんね~ごめんね~!) ハーイ チェ~(ワラワラ)
涼「ふぅ、聞き分けのいい人ばっかりでよかった。それで何なの、これ。何かの収録?」
モバP⊃【かくかくしかじか】
涼「……なるほどね。でも、アタシら何もしてないよ?」
ギャル紗枝「ちょりーすぅ早苗はん、うちちょー見てました、YO!」テッテッテー
早苗「あ、紗枝ちゃん……もう、無理にギャル語はつかわなくていいわよ? てか、HIP-HOPになってきてるYO?」
ギャル紗枝「助かりますわぁ」ホッコリ♪
涼(あれ紗枝か!)
小梅「ふふ、かわいい」
ギャル紗枝「隣に座ってはった若い男性が、立ち去り際に拾ってかはったわ~。たぶん、60秒が終わるのとほぼ同じぐらいやし、そちらのチェックも漏れたんと違うかなぁ」
涼「ああ、確かに。若い男が座ってたな、ここの隣」
ミウレモン「そんな事が……あとで映像確認しなきゃ」
早苗「その野郎はどこに行ったの!?」
ギャル紗枝「駅の改札口へ向かって……あ、あの人や。改札口の前で、ほら、袋持ってる人が携帯電話で話をしてはる。まだいてはるわ」
早苗「くっそー!!!」ダダーッ!
ミウレモン「あ、早苗さん! 勝負はもう付きましたから、難癖つけちゃダメですよー!!」タタターッ!
涼「……アタシら、帰っていい?」
モバP「ああ、悪かったな。迷惑をかけた埋め合わせは、また考えるよ」
小梅「い、一緒に……ホラー映画、見るので……いいよ?」
モバP「スプラッターは遠慮してくれよ?」
小梅「が、がーん……」
49: 2014/04/18(金) 22:44:18.93 ID:JTy9YVyE0
??「はいはい、ちょっと渋谷でお茶してただけだから、そんなに怒るなよ。今から、少し用事を片付けて事務所に戻るからさ……それじゃ、チャオ☆」ピッ
早苗「おう、兄ちゃん!」ハァハァ
??「はい?」クルッ
??・早苗(ん? この人、どっかで見たことあるな?)
早苗「それは、ともかく……運が、いいわね」
??「え? ああ、まあ……そうかな。君の様な可愛らしい子に、声をかけられたんだからね☆」
早苗「私が現役なら、貴様には窃盗罪+余罪くっつけて書類送検してやったわ!!」
??「どういうこと!?」
ミウレモン「早苗さーん!!! これ、テレビテレビー!!」タタター
早苗「……悔しい、こんなチャラ男にっ、あたしの!!」ギリッ
ミウレモン「いやぁ、どうもすいませんね!」
??「レモン……きょ、今日は変わった子に声をかけられるな。なんか俺、その子に悪いことしたかな?」
ミウレモン「あれ? あなた、確か……男性アイドルグループ、ジュピターの」
??「あ、バレちゃった。眼鏡と帽子じゃ、俺の魅力は隠しきれないか♪ フゥ、そうだよ。俺はジュピターの、伊集院北斗……あ、思い出した。君達、CGプロの子だ」
早苗「……その袋」
北斗「あ、これ? ハチ公の傍に落ちていたから、交番に届けようと思って。なんか、オリジナルの袋っぽいからさ。持ち主の子が探していたら、かわいそうだからね」
ミウレモン(軽い人のイメージあったけど、意外にいい人だ)
ミウレモン「いやぁ、実はですね……」
~~
50: 2014/04/18(金) 22:47:27.50 ID:JTy9YVyE0
北斗「なるほど。それじゃあ、この中……わっ! すごい、お金が入ってる。え? これ、俺がもらっちゃっていいの?」
ミウレモン「ええと……はい、そういう企画ですので!」
早苗「……」ジーッ
北斗「射殺されそうな視線を受けてるんだけど」
ミウレモン「気にしないで下さい! 素人さんじゃなくて同業の業界人に拾われたから、余計に煮え切らないんでしょう。あとはこちらでフォローしときますから……まだ落ち着いている今の内に逃げて下さい!!」
北斗「ほんとに大丈夫なの!? ま、まあ企画ならね……そうだ☆ 今度、よかったら皆でディナーでも食べようよ。ご馳走するからさ♪」
ミウレモン「え? えっと……」チラッ
モバP⊃【事務所通して申し込んでね、ランチで】
北斗「おっと、しっかりしていらっしゃる。お断りじゃないだけ、マシかな。それじゃあまた事務所を通じて連絡するから、その時に……またね。チャオ☆」
ギャル紗枝「ちゃおどす♪」
北斗「あ、君もCGプロなのか!? へ、変装が好きな事務所だね……それじゃあ」スタスタスタ…
ミウレモン「さて、では我々もまた騒ぎにならない内に、ロケバスまで撤収しましょうか。次のお話をしましょう」
早苗 ピクッ
スタッフ⊃【急いで、また人が集まってきてます】
早苗「……わーん!!! 業界人ばっか通り過ぎじゃボケー!!」ダッ
ミウレモン「あ、早苗さん! みんなが感じている本音を叫びつつどこいくんですか!?」
オエーッ! ニガスナー!! ナニスルカワカランゾ!!
―片桐早苗さん、難関第3ステージでクリアーならず。たまたま遊びに来ていた男性アイドル・伊集院北斗さんに善意で拾われてしまいました。傷付いた片桐早苗さんは、渋谷の街を駆け出してしまい、慌てて追うミウレモン・スタッフ・プロデューサー、ギャル紗枝さん……はたして、このまま片桐早苗さんの挑戦は終わってしまうのか? 持ち金はどうするでしょうか……
【第3ステージ終了(失敗) 片桐早苗持ち金:24万円→0万円】
今日はここまで。一応、まだ終わらないのです。最後は、まだちゃんとしたものがあります。元ネタを知っている人は、持ち金に関しては読みやすいかも。ミウレモンにも、ちょっとよい終わりを用意してますので。このままじゃただの芸人だからね!
よろしければ、あと1回、お付き合いくださいませませ~。
58: 2014/04/22(火) 23:43:28.28 ID:/IxqDrpB0
【スター○ックスコーヒー 渋谷3丁目店前】(ハチ公から約700メートル南東)
女子高生(食って寝て遊べ~っと♪)スマホ ポチポチ
ザワ…ザワザワ…
女子高生(ん、何か変な空気が?)クィッ
ザッザッザッ
黒服A「手間取らせないでください」
早苗「……」シュン
黒服B「みなさんお待ちですよ」
ザッザッザッ
女子高生(ヤ○ザっぽい2人に女の人が両側から抑えられて連行されてる!?)
ザッザッザッ
ミウレモン【これはテレビ収録です。ある罪を犯した若妻を保護する私服警官の場面です、お気にならさないで下さい】←プラカード
巴「何もせんと終わる思うたら、妙な事でうちの若い衆が役に立ったのぉ」
ザッザッザッ
女子高生(…………ドラマとバラエティ、どっち?)ピローン☆(カシャッ)
~~
59: 2014/04/22(火) 23:46:08.89 ID:/IxqDrpB0
ブロロンブロローン
ミウレモン「……早苗さん、暴走しないで下さいよ」
早苗「……すいませんでした。もうあまりしません」
ミウレモン「絶対にするなよ!! さあ、気を取り直して最終第4ステージのお話、といきたいところなんですが、早苗さん……第3ステージで資金を失ってしまいましたね」
早苗「……」
ミウレモン「さて、そこでなんですが……」
⊃ ドンッ 【銀行の封筒】
ミウレモン「……え?」
早苗「はっ! この早苗さんが、ただ悔しいだけで逃げていたとでも!? 甘い、甘いわ!! たった1度の、金髪ヒョロ野郎の妨害にあったぐらいで私が凹むとでも!?」
ミウレモン「こ、この太目な封筒は……まさか!?」ガシッ
\諭吉50枚/ドンッ!
早苗「こうなったら、タイトル通りにとことんやってやるわ! 24万からの……4倍返しだ!!」ドヤッ!!
一同(この人、アホや!! 元は6万円だろ!?)
ミウレモン「早苗さんって、アレですね……とりあえず、ごちそうさまです!」
早苗「やる前から、番組的にもギャラ的にもおいしくいただけちゃう♪とか、思わない事ね! これまで伊達に28年間生きてきた訳じゃないわよ! 今までに誰もいない、国家権力から国民的アイドルに変わってきた、私の生命力……この番組の企画力とどっちが上か、本気と書いてマジで勝負よ!!」
ミウレモン(どこまでも勝気なこの精神力は、本当に見習いたいなぁ)
巴「くっ~! かっこええのう姐さん! うちはあんたを応援するからな!!」
早苗「見てな、若いの」グッ
ミウレモン「ま、まあ番組的にも本当にありがたいのですが……最終の第4ステージ、第3ステージより優しくはないですよ?」
早苗「……そこは、考慮して柔らかくしてくれてもフゴフゴ……」
巴「姐さん!?」
60: 2014/04/22(火) 23:48:43.53 ID:/IxqDrpB0
ミウレモン「冷静さも残っているようで安心しましたが、番組の方針は変えません♪ というか、もう次の場所に向かってますからね! 撮影許可もとっているのですから!」
早苗「えー、いいじゃん。気温が2度下がったから撮影延期しました、とか言えば?」
ミウレモン「どんな大物芸能人でも気温変化だけで撮影延期なんてしませんよ!?」
早苗「チッ……あれ、そういえばP君は?」
ミウレモン「ああ、護衛役の亜季さんが警察官に補導されたので、身元引受人としてお迎えに行かれています」
早苗「……何したの?」
ミウレモン「紗枝さん護衛の役割がなくなって、ビルから降りてきたところで、巡回の警察官と鉢合わせ。所持していたライフル(エアガン)について聞かれたら、『悪党のイカれた脳みそをぶち抜く為さ!』とドヤ顔で答えたそうです」
早苗「セリフからその光景まで脳内で再生できたわ」
ミウレモン「プロデューサーさんは後から合流されますから、ご安心ください」
キキーッ
ミウレモン「あ、着きましたね? はい! それじゃあ、例によってチェックしときますか!」
早苗「当然。また、双眼鏡使う?」
ミウレモン「ええと……はい、今度は大丈夫ですね。窓を開けて、正面をご覧ください。すぐに分かると思います」
早苗「どれそれ……」ガラッ
……ワイワイガヤガヤ……
早苗「わあ、結構人通りあるなぁ。渋谷駅よりはマシだけど。しかも、同じ方向へ向かってる……あ、あれか!」
金色のオブジェを乗せた巨大な会館『おうよ』
早苗「あの、黄金のう○こは!!」
ミウレモン「こらアイドル!! 普通たまねぎでしょ!?」
巴「あれは、うちも知っとるわ」
ミウレモン「はい!! 最終ステージは私たちもいつかライブをしたい、憧れの舞台……武道館です!!!」
早苗・巴「おおー!!」
【もってけ!100万円 最終第4ステージ 場所:武道館西口前】
62: 2014/04/22(火) 23:53:30.08 ID:/IxqDrpB0
早苗「……こんな企画で初めて来たくなかったな。それこそ、ライブとして」
ミウレモン「やめましょうよ。テンション下がりますから」
早苗「そうだね、涙が出ちゃう。芸人じゃないもん!」
ミウレモン「私は否定しにくいな……」
巴(アイドルって大変じゃのう)
早苗「それで、どこに置くの? まさか、中!?」
ミウレモン「いえいえ、さすがにそれは無理ですよ! 今ボン・○ョヴィさんが来てるんで」
早苗「そりゃそうよね……え?」
ミウレモン「なので、この第3駐車場から1番近い出入り口、武道館西口前の通りに袋を置いて」
早苗「ちょ、ちょっとちょっと!」
ミウレモン「なんですか、またザ・たっちのマネですか? 今更ですが、押しますね~」
早苗「違うわ! え、何、今日ボン・○ョビ武道館でライブやんの!?」
ミウレモン「はい! 世界的大スターと同じ空間に入れるなんて、ラッキラッキー♪」フッフー!!
早苗「ノンラッキーよ!! 人がアホ程来るでしょうが!」
ミウレモン「それならノープログレム! アイムミウレモン!! ライブは全席完全指定席の前売り販売のみで、開場時間までまだ2時間あります。今の時間に武道館まで来ちゃってるお客さんは、観光を兼ねている外国人さんや地方からのお客さんぐらいでしょう!」
早苗「確かに、まあ……まだ、渋谷駅よりはやりやすいと思える程度だったけど。大丈夫かなぁ」
ミウレモン「しかも、ライブ目的の観光者さんなんだから、足元への警戒はきっとお留守ですよ!! これこそ、ラッキラッキー♪」
早苗「なぁんか、裏がありそうな気がする」
ミウレモン「……今日は色々ありましたが、最後はキレイに終わりたいじゃないですか。私は、早苗さんと同じ事務所、仲間です……期待するのは、勝利ですよ!!」
早苗「美羽ちゃん」ジーン
巴「うちもじゃ、姐さん!」
早苗「ふふ、わかってる! じゃあ、行きますか! 袋プリーズ!!!」
スタッフ⊃【最終戦は、こちらの袋です】
⊃【肩を組み合い、笑顔のボ○・ジョヴィ&矢口美羽のツーショット写真が表紙】
63: 2014/04/22(火) 23:57:02.45 ID:/IxqDrpB0
早苗「うおおーい!!!!?」ドンガラガッシャーン!
ミウレモン「いやぁ、いい笑顔ですねぇ♪」
早苗「お前何やってんだよ!! 何楽しんでんのよ1人で、大スターを!!!」
ミウレモン「お願いしたらなんかやってくれました、エヘヘ(・ω<)♪」
早苗「くっそぅ、素で楽しそうな笑顔で映りやがって……よく見たら服装やメイクも気合入ってるし! 思い切ってミウレモンでいきなさいよ!!」
ミウレモン「そこまでの根性は……一歩間違ったら、国際問題ですもん」
早苗「その辺の分別はつくのね……まあ、いいわ。いや、よくない! こんな袋で挑んだら、絶対に目につくじゃん!! ボン・○ョビに会いたい人ばっかりなんだから、ボン・○ョビには敏感に反応するってば!!」
ミウレモン「早苗さん、1ついいですか?」
早苗「……何よ?」
ミウレモン「ボン・○ョビじゃなくて、ボン・○ョヴィです!」
早苗「どうでもいいわ!」レモン、パーンッ!
ミウレモン「あうちっ! もう仕方ないですね、せっかく作ったのに……じゃあこれは私がもらっておきますね♪ じゃあ、もう1種類ありましたよね?」
スタッフ⊃【これが最後の袋です】
⊃【片桐早苗の赤ブルマ写真が表紙】
早苗「あ、これ騎馬戦のやつだ。うわ、何か懐かしくて、ちょっと照れるなぁ♪」
巴「おお、ええ顔で映っとるのぉ姐さん」
ミウレモン「ほんと楽しそうですよね、見てるだけでこっちもワクワクしてきます……最後はやっぱり、早苗さんがこんな風に楽しい笑みを浮かべられるように、ね?」
早苗「……ふっ、分かってんじゃない。ていうかコレ最初からだしなさいよ!」
ミウレモン「すいません、自慢したくて」
早苗「その辺は子供ね、全く……それじゃあ、入れるわよ!」⊃諭吉50枚
ミウレモン「うわ、本当に全部入っちゃった……いいんですか?」
早苗「いいのよ、ここまで来て出し渋ったら……勝っても負けても、この時以上に笑えないわ! それと、私の勝利を願ってくれるなら、最後に頼みたい事があるんだけど」
ミウレモン「何ですか?」
早苗「みんなで、円陣を組みましょう。この場だけでいい、勝利を……願って」
ミウレモン「早苗さん……」
巴「姐さん……」
早苗「私達、仲間だもんね♪」
ミウレモン「あ、それじゃあ紗枝さんも呼びますね! また袋を持って行ってもらいますから、ちょうどいいです」
早苗「オッケ! 紗枝ちゃん、外で待機してるんでしょ? 中にいらっしゃい!!」パンパンッ
64: 2014/04/23(水) 00:00:19.93 ID:7Ex1LLGP0
ガララッ
【はんなりメイドSR】紗枝「お待たせいたしました、ご主人様♪ 紗枝だニャン☆」ニャーン☆
早苗「あ、この間のメイドさんの格好ね。しかも、言葉まで今時のメイドさんっぽく……ごめん、正直まともに見えるわ。今までに比べれば」
ミウレモン「この2回ほどが飛ばしてましたからね~。 今時、メイド服で歩いちゃってる人も少なからずいますし。初心(1回目の軽いノリ)に戻って、イケそうな気がする格好にしてみました!」
紗枝「いっしょうけんめいがんばりますので、よろしくおねがいしますにゃん! ご主人たまぁ~♪」ゴロゴロ
早苗「うん、やっぱりおかしい。どうしたの紗枝ちゃん、口調がやりすぎよ!?」
ミウレモン「何でも、前にやったメイドさんのお仕事、口調があまりメイドさんらしくなかった事を悔やんでいたそうで……心身ともにメイド修行したそうです。比奈さんと由里子さんに連れられて、秋葉原のメイドカフェに出向いてまで」
早苗「人・選・ミ~ス……秋葉原のメイドさんは、合ってると言えば合ってるけど、間違ってると言えば間違ってるからねぇ!?」
紗枝「ご主人様怒ってるぅはわわ~☆☆☆ おいしい紗枝にゃんジュースをご馳走してあげるから、許してほしい~ニャン♪」ニャーン☆
巴(イラッ)
早苗「目を覚ませ!」(紗枝の目の前で両手パーンッ!)
紗枝「ニャ!?」
ミウレモン(これはこれで、一部の視聴者から絶大な支持を得る……のかなぁ?)
―その頃……某猫カフェ
みく「――あざとい、あざといにゃあ!」クァッ!
春菜「ど、どうしたのみくちゃん!?」
みく「あ、ごめん春菜チャン……なんだか、無性に叫びたくなって……にゃぁ」
春菜「まあまあ、落ち着いて眼鏡どうぞ♪」
みく「なんで!? てか、今日4つ目の眼鏡とか、何で用意できるのにゃ!?」
~~
65: 2014/04/23(水) 00:03:45.47 ID:7Ex1LLGP0
紗枝「……」(無表情)
早苗「思いっきり素になってるけど……大丈夫、紗枝ちゃん?」
紗枝「ちゃんとしたメイドさんをやろうと思っただけやのに、うち、何であんな事に……あかん、あんなににゃんにゃんしたら、もうお嫁にいけへん///」カァア
早苗「ま、まあ大丈夫よ紗枝ちゃん! さえっしーよりは普通に受け入れられているわよ!!」
ミウレモン「そうですよ、私を見てください!!!!!」ドンッ!!
紗枝「…………取り乱してすいませんでした。うち、頑張れそうやわ!」
ミウレモン「それでいい、それでいいんです!! 私は、私は……レモンだもの」
早苗「せつない声で締めないでよ……でも切りがないから、もう進めるわよ! はい、円陣円陣!! 肩組んで!」 ガシガシガシッ…
早苗「美羽ちゃん、掛け声よろしく」
ミウレモン「え、私ですか!?」
早苗「MCでしょ? 最後にビシッと、よろしく!!」
ミウレモン「わ、分かりました……私の後に続いて、同じ事言ってくださいね!」コホンッ!
ミウレモン「いよいよ最終ステージ!」
早苗・紗枝・巴「いよいよ最終ステージ!」
ミウレモン「楽しい事、悲しい事、いっぱいあったけど!」
早苗・紗枝・巴「楽しい事、悲しい事、いっぱいあったけど!」
ミウレモン「最後は笑顔で大団円!」
早苗・紗枝・巴「最後は笑顔で大団円!」
ミウレモン「もってけ! もってく! 100万円!!」
早苗・紗枝・巴「もってけ! もってく! 100万円!!」
ミウレモン「……It´s My Life~♪」
早苗・紗枝・巴「!? い、It´s My Life~♪」
ミウレモン「ふぁい、おー!!!」
早苗・紗枝・巴「おー!!!」
ミウレモン「……以上です」
早苗「なんでボ○・ジョヴィ入れたの!? しかも全然似てねぇ!」
ミウレモン「いや、他に何も思い浮かばなくて……それじゃ、張り切っていきましょー!!」
紗枝「おー♪」
早苗「ところで、巴ちゃんも最後まで応援してくれるの?」
巴「そうじゃの。うちの若い衆がPに用事があってな、それが終わった帰らしてもらおうと思ったんじゃが……こうなったら最後まで見届けさしてもらいますわ、姐さん!」
早苗「当然よ!」
~~
66: 2014/04/23(水) 00:05:19.20 ID:7Ex1LLGP0
キキーッ バンッ アザッシタァFoo!
モバP「ふぅ、道混んでたな。タクシーじゃなくて電車にすればよかった」
黒服A「プロデューサー殿」スッ
モバP「あ、どうもすいません。お待たせしちゃって、ちょっとアホな子の世話に時間がかかってしまい……はい、これ今回のお礼です」
⊃【村上巴・バリ島でのオフショット写真】
黒服A「おお、お嬢がスカートとはっ……これは親父も喜びます!!」
モバP「余計なことまで頼んでしまい、申し訳ない。よろしければ、また……」
黒服A「ええ、その時までには是非、お嬢にメイド服を着させてやって下さい!」
黒服B「眼鏡と猫耳もお願いします!!」
黒服C「バカ野郎! まずは、ミニスカート+黒ストッキングから始めようや」
黒服B「お前天才じゃのう!」
ワーハッハッハ!!
モバP(大丈夫か、村上組)
~~
67: 2014/04/23(水) 00:07:51.95 ID:7Ex1LLGP0
紗枝(メイドさんの格好で外を歩くのは恥ずかしいわぁ///)テクテクテク
ミウレモン「さあ、始まりました最終ステージ! メイドな紗枝ちゃんが、50万円の入った早苗さん赤ブルマ袋を持って、一歩一歩現場へ向かっております!」
早苗「その呼び方はやめて!」
紗枝(あ、西口が見えてきたわぁ)
外国人『スゥイマセン』
紗枝『はい?』クルッ
外国人『オー、メイドサン! Do you want one photo? キャメラ、OK?』
紗枝『あら、外人さんやねぇ。うちの写真? よろしいですよ~』
早苗「……ちょっと、数少ない外国人が集まって、紗枝ちゃんの撮影会始まってるわよ」
ミウレモン「紗枝さんは断らないでしょうねえ。ただ、外人さんは普通のメイドさんと思って撮影しているだけでしょう。アイドルとは、バレていない筈。落ち着くまで待ちましょう!」
【5分後】
紗枝『ほな、おおきに~♪』
外国人達『オオキニー!!!!』フゥー!!!
紗枝『フフ、海外の方にも京都の言葉が広まったらよろしいわぁ』スタスタッ
紗枝(西口前、この辺りやろか……人通りはあるけど、まばらやねぇ。これならほんまにいけはるかもしれんよ、早苗さん♪)
ミウレモン「さあ、紗枝さんが目的の場所に到着しました! 予想通り、それほど人通りは多くありません!」
早苗「でも、ちょくちょく歩行者はいる……しかも、外国人は思考が読めないところがあるから怖いわね……あ、紗枝ちゃん! 北から来ている人が通り過ぎたら、ちょっと間が空きそう!」
ミウレモン「あとは、周りに外人さんしかいない……チャンスですよ!」
巴「頼むで!!」
紗枝『はい、かしこまりましたぁ♪』
観光客(おお、武道館の近くにはメイドまでいるのか。凄いな、東京……軽く、普通に声をかけてみようかな? )
観光客『こ、こんにちは! 春とは言えまだちょっと寒いですねぇ』
紗枝『ほんまやねぇ。お客さんも気を付けて、おきばりやす~』
観光客(京都弁!?)
紗枝『……通り過ぎはった。今やったら誰も通りそうにないし、置きますわぁ』(なんで驚いてはったんやろ?)
68: 2014/04/23(水) 00:09:39.36 ID:7Ex1LLGP0
ミウレモン「いよいよですね……早苗さん!」
早苗「やっちゃって、紗枝ちゃん! 私の50万円……任せたわ!!!」
紗枝『はい、かしこまりましたぁ♪』(さりげなく、自然に静かに落とさんとね)
紗枝『……もってけ100万円♪』⊃スッ 【早苗さん赤ブルマ袋】
ミウレモン「静かなスローインで最終ステージ、スタート!!!」【残り60秒】
早苗「もう何も言わないわ! 後は、後は天運を祈る!!」
紗枝(さあ、うちは離れて見届けましょう)テク…
??『サエさーん』テッテッテー
紗枝『?』クルッ
ライラ『こんにちはでございますよー』
早苗「ライラちゃん!? てか関係者マジでどこにでもいすぎでしょ!!」
ミウレモン「い、いつの間に……そうか! 外国人の皆様に紛れていて、気付かなかったんですよ!」【残り50秒】
紗枝『あら、ライラはん。こんにちは、奇遇どすなぁ』
ライラ『はい、落としましたですよ?』ヒョイッ
⊃(拾)【早苗さんの赤ブルマ写真袋】
紗枝『……』
早苗「……」
ミウレモン「……」
巴「………早っ」
紗枝『……おお、きに……』ガシッ
69: 2014/04/23(水) 00:12:22.25 ID:7Ex1LLGP0
ミウレモン「ざーーーーーーん、ねーーーーーーん!!!!! 第4ステージ、なんとなんと、わずか開始12秒で、しっぱぁ~い!!!! ということは、『さすらいの元・公務員アイドル 片桐早苗のもってけ!100万円』はぁ!!」
早苗「ああ、あ、ああ……」
ミウレモン「クリアー、ならずです!!!!」
ぷぁ~あ~あ (ノォー!! マイ、マネー!!【声:星輝子】)
巴「なんじゃ今の音声?」
ミウレモン「失敗したとき用の音声です!」
早苗「う、ううう嘘よー!!!!!」バッ!! ガララ、タタター!!!
巴「あ、姐さーん!!」
ミウレモン「お、追いますよ!!」
ライラ「サエさんは何故メイドさんの格好で武道館にいるのでございますか? 私のお友達と同じで、ライブを見に来たのですか?」
紗枝「テレビ番組の企画なんどす。この袋も、ね。ライラさんは、ボン・ジョ○ィはんのライブを見に来はったん?」
ライラ「ハイー。ドバイから観光旅行に来たお友達を、ここまでご案内してきたのですが、チケットを用意してくれて、私もいっしょに中に入れるでございますよー。お友達は今、近くのお店でお買い物中ですよ」
紗枝「そらよろしいなぁ。早苗はんはかわいそうやけど」
ライラ「?」
早苗「……」ハァハァ
ライラ「あ、サナエさん。こんにちはでございますー」
紗枝「早苗はん……」
71: 2014/04/23(水) 00:14:00.61 ID:7Ex1LLGP0
早苗「……」ツカツカツカ
巴「間に合った、姐さん!」ハァハァ
ミウレモン「お、怒っちゃダメですよ!?」フゥフゥ
早苗「ライラちゃん」
ライラ「はい」
早苗「…………ライブ、楽しんでね」グッ!
ライラ「はい、楽しみでございますですー」
紗枝「早苗はん!」
ミウレモン「早苗さん!」
巴「姐さん!」
早苗「ふっ、いいのよ……ライラちゃんの無垢な顔を見て、心が洗われたわ。ルールに、従う……わよ!」グググッ
通りすがりの外国人「サナエサーン……エエオンナ、ヤネ~」
早苗「誰だテメェ、ああン!?」
通りすがりの外国人「Oh、クレイジーサナエサーン!!」
早苗「うるせぇー!!!」
ミウレモン「素人さんにかける声じゃないですよ!! せっかくいい雰囲気だったのに、落ち着いて下さい!!」
ワーッ! ワーッ!
ライラ「ライラさん、何か悪いことしましたです?」
紗枝「そないなことありまへん、悪いのは……なんなんやろなぁ」(遠い目)
ライラ「?」
~~
72: 2014/04/23(水) 00:18:18.57 ID:7Ex1LLGP0
早苗・ミウレモン グッタリ
巴「ようやく落ち着いた……」
少女「ライラー」テクテクテク
ライラ「あ、お友達です。帰ってきましたですねー」
ドバイ人の少女「ライラ、モンジャモンジャ!」
ライラ「そうでございますね、ライブが始まる前にご飯を食べましょう。それでは、ライラたちはこれで失礼するですよー」
早苗「あ、うん……お疲れ様!」ニコッ
紗枝「あ、待っとくれやす。ライラはん、渡すもんがありますんよ」
ライラ「はい?」
早苗(ちっ! なし崩し的にイケるかと思ったのに!!)
ミウレモン(表情から何考えてるか一発で分かる)
紗枝「これ、うちに返してくれはった袋。この中身、拾ってくれた人にあげる事になっとるんどすぅ」
ライラ「あげる? プレゼント、ですか?」
紗枝「せやのん。さあ、遠慮せんともろておくれやす~」
ライラ「何でございますか?」ゴソゴソ
⊃ 諭吉50枚『50万円でございます!』
ライラ「……大量のお金です!?」
紗枝(ライラはんが驚くとこ、なんや珍しいわぁ♪)
ライラ「こ、こんな大量のお金……もらって、いいのですか?」
ミウレモン「はい、そういう番組なんですよ。元は早苗さんのお金で、怪しいお金ではありません! どうぞ、お友達との観光旅行にお役立て下さい!!」
早苗「……」ジーッ
ライラ「サナエさんが今までに見たことのない目で……」
紗枝「早苗はん、あきまへん。めっ」
早苗「……はい」シュン
巴(こんな悲しい姉さんを見ることになるなら、帰ってればよかったのぉ)
74: 2014/04/23(水) 00:23:05.82 ID:7Ex1LLGP0
ライラ(……プロデューサー殿)チラッ
モバP(大丈夫。早苗さんも、大人だから)コクッ
ライラ「……それでは、ありがたくいただくでございます」
ミウレモン「ライラさん、そのお金で何が買いたいですか?」フフッ
ライラ「……アイス、何個買えるでございますかね?」
紗枝「普通のお店に置いてはる100円位のアイスやったら、500個は買えますわぁ」フフッ
ライラ「そ、そんなにですか……」
ミウレモン「やはり、アイスですか? それなら毎日食べられますね!」
ライラ「これで、アイスを2個買うでございますですよー」
ミウレモン「? たった2個だけ?」
ライラ「はいー。それで、お友達と1個ずつ食べるです。あとのお金で、お友達や事務所のみんなにお土産をいっぱい買うでございますー。私が楽しいものを、みなさんにも楽しいと思ってほしいですのでー」
紗枝「ライラはん……そない、気を使わんでもいいんよ?」
ライラ「いいえ、ライラさんがそうしたいのでございます。もらったお金をひとりだけで使うのは、きっと楽しくないと思います」
巴「……いい奴じゃのぅ」
ミウレモン「ええ、全く」
早苗「あの子に拾われて…………………ファック!…………………よかったわ!」
ミウレモン「小さく放送禁止用語つぶやきませんでした!?」
ライラ「それでも余ると思いますので、その時は持って帰ってまた考えます……だから、ほんとうは、もうちょっとだけ、アイスは買うかもしれないです///」
モバP(おお、ライラも照れるのか)
紗枝「ええんよ、それぐらい。好きに使って、ライラはんが楽しんでくれたら」
ライラ「ありがとうございますー」
ミウレモン「あらためまして、ライラさん! 50万円獲得、おめでとうございまーす!!!!!」
パチパチパチパチパチパチ\ワーッ!!!/パチパチパチパチパチパチパチ
ライラ「まだ少しよく分かりませんが、ありがとうございましたですー」
ドバイ人の少女「??」
―片桐早苗さん、果敢に挑んだ最終第4ステージでクリアーならず。故郷からのお友達と武道館へ来訪していたライラさんに、あっさり拾われてしまいました。けれど、ライラさんの使い道や笑顔を見たら、誰も文句なんて言わない……ほっこりと素敵な結果になりました。
【第4ステージ終了(失敗) 片桐早苗持ち金:50万円→0万円 総計 マイナス56万円】
早苗「……やっぱり、やっぱり納得いかないわよー!!!!!」ダッ!!
ミウレモン「あ、また逃げた!」
モバP「いかん、次は何をするか分からんぞ!」
巴「追えー!!」
ダダダーッ!!!
紗枝「……お疲れ様でした、ご主人様♪」ニャーン☆
【さすらいの元公務員アイドル・片桐早苗の『もってけ! 100万円』 了】
75: 2014/04/23(水) 00:24:01.87 ID:7Ex1LLGP0
ここから先は、おまけです。
76: 2014/04/23(水) 00:25:38.37 ID:7Ex1LLGP0
~収録後 フ○テレビ控室~
美羽「ふぅ~疲れたぁ」ダラーン
コンコンッ
美羽「はーい? どうぞー」
モバP「お疲れ」
美羽「あ、プロデューサーさん! お疲れ様です!!」
モバP「さすがに着替えたんだな、ミウレモンの名残がないじゃん」フフッ
美羽「そりゃそうですよ! いくら私でも、あんな格好するのは結構恥ずかしかったんですからね?」プクー
モバP「ハハ、悪い悪い。でも、それなりに楽しんでなかったか?」
美羽「……そりゃあ、楽しかったですよー。初めてのMC、番組の主役……アイドルやっててよかったぁって、実感しました!」
モバP「それなら、よかった。やってる事は、ちょっと芸人みたいだったけどな」
美羽「もう! それは言わないで下さいよ、私も感じてましたし……楽しいけど、アイドルとしてこれでいいのかなぁって、ね?」
モバP「……」
美羽「あ、お笑いは好きですよ? 一発ギャグを勉強していたら、ほとんど話した事のなかった楓さんやキャシーちゃんといつの間にか仲良くなっていたり、芸としての幅は広がってるんですから……でも、やっぱり私は……芸人じゃ、ないですもん」プイッ
モバP「美羽」
美羽「……はい」(弱気はダメだろって、怒られるかな?)
モバP「お前は俺のアイドルだ」
美羽「ふぅ~疲れたぁ」ダラーン
コンコンッ
美羽「はーい? どうぞー」
モバP「お疲れ」
美羽「あ、プロデューサーさん! お疲れ様です!!」
モバP「さすがに着替えたんだな、ミウレモンの名残がないじゃん」フフッ
美羽「そりゃそうですよ! いくら私でも、あんな格好するのは結構恥ずかしかったんですからね?」プクー
モバP「ハハ、悪い悪い。でも、それなりに楽しんでなかったか?」
美羽「……そりゃあ、楽しかったですよー。初めてのMC、番組の主役……アイドルやっててよかったぁって、実感しました!」
モバP「それなら、よかった。やってる事は、ちょっと芸人みたいだったけどな」
美羽「もう! それは言わないで下さいよ、私も感じてましたし……楽しいけど、アイドルとしてこれでいいのかなぁって、ね?」
モバP「……」
美羽「あ、お笑いは好きですよ? 一発ギャグを勉強していたら、ほとんど話した事のなかった楓さんやキャシーちゃんといつの間にか仲良くなっていたり、芸としての幅は広がってるんですから……でも、やっぱり私は……芸人じゃ、ないですもん」プイッ
モバP「美羽」
美羽「……はい」(弱気はダメだろって、怒られるかな?)
モバP「お前は俺のアイドルだ」
77: 2014/04/23(水) 00:28:58.42 ID:7Ex1LLGP0
美羽「……え、ええ!?」
モバP「俺がお前をスカウトしたのは、アイドルとして期待できると思ったからだ。この子なら、765さんとこみたいに輝けるアイドルになって、いずれはトップアイドルになれる……そんなシンデレラストーリーを、お前にも感じているから」
美羽「……プロデューサーさん……」
モバP「俺は、その考えが間違っていたなんて、出会った時から今この瞬間まで、感じたことはない……これからも、ずっとな」
美羽「ありがとう、ございます……私、もっともっと、アイドルとして頑張ります!!!」
モバP「その意気だ。あ、でもお笑いも少しはやってくれよ?」フフッ
美羽「はい、それはそれで楽しんじゃいますよ! お笑いでも何でもこいの精神を、私のアピールポイントにしちゃいますから!」エヘヘ♪
モバP「その意気だ」
美羽(けど、アイドルとしてだけ期待されるのは、少し残念だなぁ……アイドルの前に、女の子だもん)ボショボショ
モバP「ん? どした?」
美羽「あ、いいえ! ななんでもないございますですー//////」
モバP「ハハ、ライラみたいな話し方して……あ、そうそう! 他にも話があったんだった」
美羽「え?」
モバP「1回限りの単発なんだけど、ラジオの仕事が入ってるんだ。美羽も知ってるかな、オールナイトジャパンって」
美羽「すごく有名なラジオじゃないですか! 私もたまに聞いてますよ!」
モバP「それなら話が早い。次のスペシャルウィーク、昼間にオールナイトジャパンの特番が組まれて、メインパーソナリティは向こうの指定でもう決まっているんだが、アシスタント役はお任せでさ……美羽、やってくれないか?」
美羽「わ、私でいいんですか!?」
モバP「ああ。こういったラジオでファンやリスナーを楽しませる仕事も、アイドルをやっていく上では役に立つ……今日のお前の動きを見て、お前ならきっちり調整してどんな場面でも、アシストしてくれるだろうって思ったんだ。やってくれるか?」
美羽「はい、もちろんですよ!! うわー、すごいすごい!! 何だか今から緊張しちゃうぐらいに、すっごく楽しみです!!」
モバP「それは何よりだ。それじゃ、問題ないだろうけどメインの子にも伝えてから、正式にキャスティング入るから。詳細は、その打ち合わせでな。大変だと思うけど、がんばってくれ。疲れただろうから、今日はゆっくり休んでくれよな」
美羽「はい!」
モバP「それじゃあ、俺はこれから早苗さんを……何とか落ち着かせてくる」
美羽「お、お疲れ様です……」
バタンッ!
美羽「オールナイトジャパン! うわー楽しみ~♪ 今日から全部聞いて、予習と準備しとかなきゃ! プロデューサーさんが期待して、選んでくれたんだし……エヘヘ♪」ニヨニヨ
~そして後日~
78: 2014/04/23(水) 00:32:01.23 ID:7Ex1LLGP0
プップップッフ…ポーン!
蘭子「―電子の波に飲まれし忠実な者どもよ……闇に飲まれよ!!!」
パラッパ パッパラパ ラッパパ~♪ パッパラパ パッパラ パッパラ ジャジャン~♪
美羽「は、はい! ラジオの前の皆様、お疲れ様でーす!! 蘭子ちゃんはそう言ってくれてますからね~♪」
蘭子「うむ!(うん♪)」
美羽「そんな訳で始まりました、スペシャルウィークの特別番組! いくよ、蘭子ちゃん?」
蘭子「我に不可能はない!(任せて☆)」
美羽「せーの!」
蘭子・美羽「シンデレラガールズプロダクション、神崎蘭子・矢口美羽の、オールナイトジャパン・アフター!!!」イェーイ!!
美羽「さあ、いよいよ始まりましたこの特番! 改めてラジオの前の皆様、こんにちは! 本日の番組アシスタントを担当します、矢口美羽です! そして、パーソナリティの~?」
蘭子「知るがいい、我は魔王蘭子! この箱舟から溢れんばかりの幻想の次元、しかと我が漆黒の瞳で始終を見聞してくれよう!(はじめまして、神崎蘭子です! 私には荷が重くて大変なお仕事だけど、最後までみんなのお話をちゃんと聞いて答えていくからね☆)」
美羽「……い、いぇーい!! よろしくね蘭子ちゃん!」
蘭子「うむ!(うん♪)」
美羽(ああ、ラジオの予習じゃなくて蘭子ちゃん語を予習しとくべきだった~!!)
モバP「やっぱりテンション上がっちゃって、セーブ効かないか蘭子……お前のそのコミュニケーション力で、しっかりサポート頼むぞ、美羽!!」
~ハイテンションなイケイケ魔王様、けれどたまにテンション下がるといじいじお姫様な神崎蘭子のキャラクターを、通訳兼バランサーとして番組を壊さずに、そして誰よりも番組内で笑って楽しんだ矢口美羽……この番組の効果で知名度と人気が上がり、またミウレモンのお話がくるのは、別のお話~
【終わり】
79: 2014/04/23(水) 00:34:40.36 ID:7Ex1LLGP0
やみのまやみのま~……お疲れ様でした。何とか感想できました、フェスも最終戦勝てたしよかった。
色々と遊んじゃいましたが、少なからず笑っていただけたら私も幸せです。お付き合いいただいた方、ありがとうございましたー。
色々と遊んじゃいましたが、少なからず笑っていただけたら私も幸せです。お付き合いいただいた方、ありがとうございましたー。
83: 2014/04/23(水) 00:52:06.55 ID:1zVw+7INo
いやぁすごいおもしろかった!
美羽が本当に可愛かった、良いキャラだと思うんだけどなぁ
美羽が本当に可愛かった、良いキャラだと思うんだけどなぁ
84: 2014/04/23(水) 01:34:50.84 ID:C4D/rm05o
おっつおっつ
名企画だなぁ、片岡時代は本当によかった…
名企画だなぁ、片岡時代は本当によかった…
85: 2014/04/23(水) 02:53:36.30 ID:0nEz9gI3o
乙
ターゲット変えてまた書いてくれると嬉しい
ターゲット変えてまた書いてくれると嬉しい
87: 2014/04/23(水) 08:51:37.24 ID:7Ex1LLGP0
おはようございます、作者です。たくさんのご感想やご意見ありがとうございます!
元ネタについてご存知の方もいるでしょうが、最後なのでお話しますが、これはバラエティ番組『めちゃ×2イケてる!』の企画です。(正しくは、その前の番組『めちゃ×2モテてる!』からの企画)
やってることはほぼ一緒。チャレンジャーの矢部さんの一喜一憂と、MC岡村さんのキレのいい動きと煽りw、袋を置きに行く時のアナウンサー・佐野さん(男性)の様々なコスプレ(紗枝さんのギャル化なんて、佐野アナのコギャル化に比べれば軽い軽い♪)、全部が楽しかった。
本作に合わせると、矢部さん=早苗さん・岡村さん(オカレモン)=美羽(ミウレモン)・佐野アナ=紗枝はん、ですね。オカレモンはもしかしたら『もってけ!100万円』には出てなかったかな? 最近やってないけど、またやってほしいです。
>>80 結果的に美羽が主役みたいになっちゃった。上記の元ネタも岡村さんが目立ってたのが、ちょっとわかりましたw
>>81 ほんとだ、5000個買えるじゃん! 隣で寝ているライラさんに伝えておきますね!
【修正】
>>74 6行目 紗枝「~500個は買えますわぁ」フフッ → 紗枝「~5000個は買えますわぁ」フフッ
今回、誤字が結構あるなぁ。やっぱりちゃんと見直ししないとだめですね。気を付けます!
>>82 妖精ってつけてくれるところに、蘭子の優しさを感じますね。
>>83 お、美羽押しの人かな? 最後頑張ってフォローしたよ! ミウレモンはすいませんでしたw
>>84 片岡飛鳥さん、今は演出に絡んでないんでしたっけ? 戻ってきてほしいですねぇ。
>>85 >>86 またいいネタ思いついたら頑張ります♪
それじゃ、落ち着いたらHTML化依頼します。ありがとうございました~♪
元ネタについてご存知の方もいるでしょうが、最後なのでお話しますが、これはバラエティ番組『めちゃ×2イケてる!』の企画です。(正しくは、その前の番組『めちゃ×2モテてる!』からの企画)
やってることはほぼ一緒。チャレンジャーの矢部さんの一喜一憂と、MC岡村さんのキレのいい動きと煽りw、袋を置きに行く時のアナウンサー・佐野さん(男性)の様々なコスプレ(紗枝さんのギャル化なんて、佐野アナのコギャル化に比べれば軽い軽い♪)、全部が楽しかった。
本作に合わせると、矢部さん=早苗さん・岡村さん(オカレモン)=美羽(ミウレモン)・佐野アナ=紗枝はん、ですね。オカレモンはもしかしたら『もってけ!100万円』には出てなかったかな? 最近やってないけど、またやってほしいです。
>>80 結果的に美羽が主役みたいになっちゃった。上記の元ネタも岡村さんが目立ってたのが、ちょっとわかりましたw
>>81 ほんとだ、5000個買えるじゃん! 隣で寝ているライラさんに伝えておきますね!
【修正】
>>74 6行目 紗枝「~500個は買えますわぁ」フフッ → 紗枝「~5000個は買えますわぁ」フフッ
今回、誤字が結構あるなぁ。やっぱりちゃんと見直ししないとだめですね。気を付けます!
>>82 妖精ってつけてくれるところに、蘭子の優しさを感じますね。
>>83 お、美羽押しの人かな? 最後頑張ってフォローしたよ! ミウレモンはすいませんでしたw
>>84 片岡飛鳥さん、今は演出に絡んでないんでしたっけ? 戻ってきてほしいですねぇ。
>>85 >>86 またいいネタ思いついたら頑張ります♪
それじゃ、落ち着いたらHTML化依頼します。ありがとうございました~♪
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