1: 2016/06/12(日) 22:27:30.53 ID:BLr39wK3O
ブリノワPの皆さん許してください

2: 2016/06/12(日) 22:28:24.71 ID:BLr39wK3O


千秋「えっ、急にどうしたの?」

翠「これでもう光を貯めさせません」

千秋「南条さん?」

翠「違います」

千秋「どうしたの?」

翠「もう嫌なんです、発光テープ」

千秋「蓄光テープよ」

翠「どっちでもいいです」

千秋「よくないわ、それにこれは佐城さんからもらった特別な蓄光テープなの」

翠「それですよ!」

千秋「えっ?」

3: 2016/06/12(日) 22:29:35.21 ID:BLr39wK3O
翠「いっつもいっつも佐城さん佐城さんって……いい加減にしてください」

千秋「そ、そんなに私佐城さんの話してないわよ?」

翠「してますよ」

千秋「してないわよ」

翠「じゃぁその身体に巻きつけた蓄光テープはなんですか?」

千秋「佐城さんにもらったの」

翠「冷蔵庫にある雪見大福は?」

千秋「佐城さんが宣伝してたから」

翠「先週行って来た美術館は?」

千秋「雪の美術館」

翠「雪美ちゃんだらけじゃないですか!」

千秋「雪の美術館は地元なのだけど……」

6: 2016/06/12(日) 22:39:17.75 ID:BLr39wK3O
翠「とにかく、少しは雪美ちゃん以外のことも考えてください」

千秋「……ペロちゃんのこと?」

翠「実質雪美ちゃん!」

千秋「難しいわね」

翠「昔のストイックな千秋さんに戻ってください」

千秋「あら、今はストイックじゃないかしら?」

翠「雪美ちゃんに対してだけストイックすぎるんです」

千秋「たまにはいいじゃない」

翠「いつもじゃないですか」

7: 2016/06/12(日) 22:45:12.94 ID:BLr39wK3O
千秋「そんなことよりこのカーテンほんと暗いわね、開けてもいいかしら?」

翠「ダメです」

千秋「光らせたいのだけれど」

翠「捨ててください」

千秋「佐城さんから頂いたものを捨てるなんてとんでもないわ」

翠「ただテープを細くしただけじゃないですか」

千秋「贈り物は気持ちなのよ」

翠「どんな気持ちがあるんですかそれ……」

千秋「……慕情とか?」

翠「それ千秋さんの願望ですよね」

8: 2016/06/12(日) 22:47:32.64 ID:BLr39wK3O
千秋「とりあえずカーテン開けるわね」

翠「やめてください」

千秋「佐城さんにテープに蓄光しておいてって頼まれてるの」

翠「なんですかそのたまごっちに餌やってみたいなの」

千秋「例えが古くないかしら?」

翠「すみません、先ほど菜々さんとレッスンしていたので」

千秋「ちょっと失礼じゃない?」

9: 2016/06/12(日) 22:49:38.31 ID:BLr39wK3O
翠「あと千秋さん、もう一点あるのですが」

千秋「何かしら?」

翠「どうして猫耳をつけているのですか? もしかして雪美ちゃんに飼われたいとか……」

千秋「おかしいかしら? 高峯さんもつけているのだけど……」

のあ「…………………………………………………………………にゃん」

翠「確かにみくさんもつけてますし特に問題ありませんね」

千秋「そうよ」

翠「でも首輪は誰もつけてないですよね」

千秋「アイドルなんだから、人と同じことをしていてはダメよ」

翠「アイドルなんですから人の道は外さないでください」

10: 2016/06/12(日) 22:54:42.71 ID:BLr39wK3O
千秋「翠さん、今日はやけにイライラしているわね。 どうかしたの?」

翠「今まで溜まっていたものが爆発しただけです」

千秋「溜まっているの? だったらこの佐城さ」

翠「ストーーーーーーーーーーップ!」

千秋「いきなり大きな声を出したらびっくりするじゃない」

翠「それ以上はやめましょう」

千秋「そうね、また後でこっそり渡すわ」

翠「いえ、そういうことではありません」

12: 2016/06/12(日) 23:00:57.31 ID:BLr39wK3O
千秋「翠さん、本当にどうしたの?」

翠「私も限界なんです。 毎日毎日佐城さん佐城さんって」

千秋「佐城さんのこと、苦手なの?」

翠「苦手じゃないですよ。 むしろ好きです」

千秋「それじゃぁいいじゃない」

翠「そ、それはそうなんですけど……」

千秋「何か事情があるのかしら?」

翠「それは……」

13: 2016/06/12(日) 23:11:57.83 ID:BLr39wK3O
千秋「何か特別な事情があるの? 私で良ければ話してくれないかしら?」

翠「それは……言えません」

千秋「そう」

翠「千秋さんは、雪美ちゃんしか好きじゃないんですか?」

千秋「どうでもないわよ。 事務所のメンバーもみんな好きよ」

翠「でも、私の話は全然してくれないじゃないですか」

千秋「そうかしら」

翠「ブリヤントノワールでずっと一緒なのに」

千秋「それはそうだけれど……」

14: 2016/06/12(日) 23:16:42.46 ID:BLr39wK3O
翠「もっとこう…私の話もしてくれてもいいんじゃないですか?」

千秋「翠さん……もしかして寂しかったの?」

翠「寂しくなんてないです」

千秋「それじゃぁカーテンをあけてもいいわね?」

翠「だめです」

千秋「わかったわ、それじゃぁ翠さんにこれをあげるわ」

翠「えっ、これは雪美ちゃんからもらった大切なテープなんじゃ」

千秋「いいのよ、それに佐城さんもきっとそうすると思うわ」

翠「千秋さん……………」

千秋「さぁ、カーテンをあけて光を蓄えましょう」

翠「はい!」


終わり

15: 2016/06/12(日) 23:22:38.81 ID:BLr39wK3O
おまけ

雪美「ただいま………」

千秋「おかえり佐城さん」

翠「雪美ちゃんおかえり」

雪美「翠……テープ……千秋と……お揃い……」

翠「ど、どうかな?」

雪美「素敵……光るとこ……みたい……」

翠「う~ん、まだ外は明るいからあんまり見えないわね」

千秋「大丈夫よ、こうすれば」シャーッ

翠(そうか、遮光カーテンだから閉めれば暗くなる!)

雪美「……!? すごい……暗くなった……」

千秋「翠さんが買ってきてくれたのよ」

雪美「翠……ありがとう……。 暗闇……翠……綺麗………」ウットリ

翠(あっ、雪美ちゃんなんて可愛い顔するの)キュンッ

千秋「あっ……」

雪美「ふふっ…………」

本当に終わり

16: 2016/06/12(日) 23:23:43.37 ID:BLr39wK3O

17: 2016/06/12(日) 23:49:51.07 ID:6umzZR88o
おつ
翠さんもあっち側にいってしまったか…

引用元: 翠「事務所に遮光カーテンを設置しました」