1: 2012/12/08(土) 20:37:11.66 ID:8NQEX2ssP
ミサト「シンジ君って癒し系よね」
シンジ「なんですか、それ」
ミサト「一緒にいると心が安らぐってことよ」
シンジ「はぁ」
ミサト「嬉しくない?」
シンジ「実感がありませんから」
ミサト「まぁ、自分自身じゃ分からないものよね」
シンジ「はい」
シンジ「なんですか、それ」
ミサト「一緒にいると心が安らぐってことよ」
シンジ「はぁ」
ミサト「嬉しくない?」
シンジ「実感がありませんから」
ミサト「まぁ、自分自身じゃ分からないものよね」
シンジ「はい」
4: 2012/12/08(土) 20:39:17.80 ID:8NQEX2ssP
シンジ「でも、もし本当なら嬉しいな」
ミサト「そう?」
シンジ「はい。僕がいるだけで周りの人が安らいでくれるなら」
ミサト「そうねぇ……じゃあ、みんなのことを癒してみましょうか?」
シンジ「え?」
ミサト「癒し屋シンジ、開業よ!」
シンジ「え、え?」
ミサト(ついでに、ちょっちお小遣いを稼がせてもらいましょう)
ミサト「そう?」
シンジ「はい。僕がいるだけで周りの人が安らいでくれるなら」
ミサト「そうねぇ……じゃあ、みんなのことを癒してみましょうか?」
シンジ「え?」
ミサト「癒し屋シンジ、開業よ!」
シンジ「え、え?」
ミサト(ついでに、ちょっちお小遣いを稼がせてもらいましょう)
6: 2012/12/08(土) 20:41:20.75 ID:8NQEX2ssP
リツコ「……癒し屋、シンジ?」
ミサト「いらっしゃい、リツコ」
シンジ「い、いらっしゃいませ」
リツコ「なにバカなことやってんのよ」
ミサト「あら、現代社会において、癒しは大事でしょ?」
リツコ「そうだけど、シンジ君に何やらせてるのって言ってるの」
シンジ「あ、僕なら平気です」
ミサト「ですってよ?」
リツコ「……」
ミサト「いらっしゃい、リツコ」
シンジ「い、いらっしゃいませ」
リツコ「なにバカなことやってんのよ」
ミサト「あら、現代社会において、癒しは大事でしょ?」
リツコ「そうだけど、シンジ君に何やらせてるのって言ってるの」
シンジ「あ、僕なら平気です」
ミサト「ですってよ?」
リツコ「……」
7: 2012/12/08(土) 20:43:36.42 ID:8NQEX2ssP
ミサト「ね、ね、癒されてみれば分かるからさ、ものは試しに」
リツコ「……はぁ、一回だけよ?」
ミサト「やった! 料金先払い、30分500円になりまーす!」
リツコ「お金をとるの!?」
ミサト「当たり前でしょ?」
リツコ「あなたねぇ……」
ミサト「オプションもあるけど」
リツコ「有料なんでしょ?」
ミサト「もち」
リツコ「遠慮するわ。はい、500円。飽きたら帰らせてもらうからね」
ミサト「はいはい。それではお客様、ごあんなーい」
リツコ「……はぁ、一回だけよ?」
ミサト「やった! 料金先払い、30分500円になりまーす!」
リツコ「お金をとるの!?」
ミサト「当たり前でしょ?」
リツコ「あなたねぇ……」
ミサト「オプションもあるけど」
リツコ「有料なんでしょ?」
ミサト「もち」
リツコ「遠慮するわ。はい、500円。飽きたら帰らせてもらうからね」
ミサト「はいはい。それではお客様、ごあんなーい」
10: 2012/12/08(土) 20:45:22.55 ID:8NQEX2ssP
リツコ「なにここ」
シンジ「あっ、えーと、二人きりのがいいらしくて、ミサトさんが用意してくれました」
リツコ「ふーん」
シンジ「……」
リツコ「……」
シンジ「……」
リツコ「ちょっと」
シンジ「はい?」
リツコ「癒されるどころか、息が詰まって仕方ないんだけど」
シンジ「す、すいません」
シンジ「あっ、えーと、二人きりのがいいらしくて、ミサトさんが用意してくれました」
リツコ「ふーん」
シンジ「……」
リツコ「……」
シンジ「……」
リツコ「ちょっと」
シンジ「はい?」
リツコ「癒されるどころか、息が詰まって仕方ないんだけど」
シンジ「す、すいません」
11: 2012/12/08(土) 20:47:45.60 ID:8NQEX2ssP
リツコ「ミサトにやらされているんなら、ちゃんと反抗した方がいいわよ」
シンジ「いえ、別に……」
リツコ「あなただって、こんなオバサンと二人きり、嫌でしょ?」
シンジ「……そんなこと」
リツコ「?」
シンジ「―――そんなこと、ありませんよ!!」
リツコ「……!?」
シンジ「いえ、別に……」
リツコ「あなただって、こんなオバサンと二人きり、嫌でしょ?」
シンジ「……そんなこと」
リツコ「?」
シンジ「―――そんなこと、ありませんよ!!」
リツコ「……!?」
12: 2012/12/08(土) 20:49:48.08 ID:8NQEX2ssP
シンジ「リツコさんは、すごく仕事が出来て、キレイで、カッコよくて」
シンジ「僕にとっては、理想の大人の女性っていうか」
シンジ「ここだけの話、ミサトさんって公私のギャップが激しいじゃないですか」
シンジ「リツコさんがいなかったら、僕は大人の女性に幻滅してたかもしれません」
シンジ「だから、一緒にいて嫌になるなんてこと、あり得ませんよ」
リツコ「……」
シンジ「僕にとっては、理想の大人の女性っていうか」
シンジ「ここだけの話、ミサトさんって公私のギャップが激しいじゃないですか」
シンジ「リツコさんがいなかったら、僕は大人の女性に幻滅してたかもしれません」
シンジ「だから、一緒にいて嫌になるなんてこと、あり得ませんよ」
リツコ「……」
14: 2012/12/08(土) 20:51:32.97 ID:8NQEX2ssP
リツコ「……」
シンジ「リツコさん?」
リツコ「あ、あら……なにかしら?」
シンジ「いえ、なにかボーッとしてらしたので」
リツコ「そ、そんなことないと思うけど」
シンジ「お体の調子が悪いとか……?」
リツコ「……そういえば、最近まともな食事を摂ってなかったわね」
シンジ「本当ですか?」
リツコ「ええ」
シンジ「なら、僕が今度、お弁当を作ってきますよ!」
リツコ「……え?」
シンジ「リツコさん?」
リツコ「あ、あら……なにかしら?」
シンジ「いえ、なにかボーッとしてらしたので」
リツコ「そ、そんなことないと思うけど」
シンジ「お体の調子が悪いとか……?」
リツコ「……そういえば、最近まともな食事を摂ってなかったわね」
シンジ「本当ですか?」
リツコ「ええ」
シンジ「なら、僕が今度、お弁当を作ってきますよ!」
リツコ「……え?」
17: 2012/12/08(土) 20:53:59.70 ID:8NQEX2ssP
リツコ「駄目よ、そんなこと」
シンジ「どうしてですか?」
リツコ「シンジ君に無理言っているようで申し訳ないもの」
シンジ「無理なんて、そんな……僕がやりたいから、やらせてほしいんです」
リツコ「……そうなの?」
シンジ「はい、リツコさんの元気ない姿なんて、見たくありませんから」
リツコ「……」
シンジ「ちなみに、食べ物に好き嫌いとか、ありますか?」
リツコ「そうねぇ、私は―――」
シンジ「どうしてですか?」
リツコ「シンジ君に無理言っているようで申し訳ないもの」
シンジ「無理なんて、そんな……僕がやりたいから、やらせてほしいんです」
リツコ「……そうなの?」
シンジ「はい、リツコさんの元気ない姿なんて、見たくありませんから」
リツコ「……」
シンジ「ちなみに、食べ物に好き嫌いとか、ありますか?」
リツコ「そうねぇ、私は―――」
21: 2012/12/08(土) 20:56:25.26 ID:8NQEX2ssP
ミサト「はーい、終了でーす。お疲れさまでしたー」
リツコ「……」
ミサト「どうだった?」
リツコ「まぁ、その」
ミサト「ん?」
リツコ「……悪くは、無かったわね」
ミサト「でしょー?」
リツコ「……」
ミサト「どうだった?」
リツコ「まぁ、その」
ミサト「ん?」
リツコ「……悪くは、無かったわね」
ミサト「でしょー?」
24: 2012/12/08(土) 20:58:21.08 ID:8NQEX2ssP
リツコ「このお店は、いつやっているの?」
ミサト「営業は不定期で」
リツコ「そう」
ミサト「ちなみに、次からは30分1000円だから」
リツコ「何故!?」
ミサト「今回は初回サービス割引なのよ」
リツコ「ああ、そう……」
ミサト「お弁当は、シンジ君独断のアフターサービスってことで、無料だから」ボソッ
リツコ「……っ! 仕事に戻るわ!」スタスタ
ミサト「営業は不定期で」
リツコ「そう」
ミサト「ちなみに、次からは30分1000円だから」
リツコ「何故!?」
ミサト「今回は初回サービス割引なのよ」
リツコ「ああ、そう……」
ミサト「お弁当は、シンジ君独断のアフターサービスってことで、無料だから」ボソッ
リツコ「……っ! 仕事に戻るわ!」スタスタ
25: 2012/12/08(土) 21:00:25.41 ID:8NQEX2ssP
ミサト「良い調子じゃない、シンジ君」
シンジ「本当ですか? 僕、癒せてますか?」
ミサト「バリバリ癒しまくりよ!」
シンジ「そっかぁ……」テヘヘ
ミサト「どんどんお客さん入れていくから、この調子でお願いね?」
シンジ「はい!」
ミサト(まぁまぁの商売になりそうだわ)グフフ
シンジ「本当ですか? 僕、癒せてますか?」
ミサト「バリバリ癒しまくりよ!」
シンジ「そっかぁ……」テヘヘ
ミサト「どんどんお客さん入れていくから、この調子でお願いね?」
シンジ「はい!」
ミサト(まぁまぁの商売になりそうだわ)グフフ
28: 2012/12/08(土) 21:02:22.32 ID:8NQEX2ssP
マヤ「えーっと、失礼します」
シンジ「いらっしゃいませ」
マヤ「きゃっ! ……シ、シンジ君?」
シンジ「はい」
マヤ「もしかして癒し屋さんっていうのは、シンジ君のこと……?」
シンジ「あ、一応そうなってます」
マヤ「まいったなぁ」
シンジ「……」
シンジ「いらっしゃいませ」
マヤ「きゃっ! ……シ、シンジ君?」
シンジ「はい」
マヤ「もしかして癒し屋さんっていうのは、シンジ君のこと……?」
シンジ「あ、一応そうなってます」
マヤ「まいったなぁ」
シンジ「……」
31: 2012/12/08(土) 21:04:35.24 ID:8NQEX2ssP
シンジ「僕、なにかしましたか?」
マヤ「え? ……あ、ごめんね、そうじゃなくて」
シンジ「……」
マヤ「あのね、私、男の人がちょっと苦手で」
シンジ「……」
マヤ「こんな薄暗い所で、こんな近くで……ってなると、ちょっと緊張しちゃうっていうか」
シンジ「……」
シンジ「待っててください」ガサゴソ
マヤ「?」
マヤ「え? ……あ、ごめんね、そうじゃなくて」
シンジ「……」
マヤ「あのね、私、男の人がちょっと苦手で」
シンジ「……」
マヤ「こんな薄暗い所で、こんな近くで……ってなると、ちょっと緊張しちゃうっていうか」
シンジ「……」
シンジ「待っててください」ガサゴソ
マヤ「?」
32: 2012/12/08(土) 21:07:00.30 ID:8NQEX2ssP
シンジ「こ、これでどうですか?」
マヤ「……!」
シンジ「ミサトさんが用意してくれたカツラ、なんですけど」
マヤ「……」
シンジ「これで、僕……じゃなくて、私は女の子ってことになりませんか?」
マヤ「……」
シンジ「えっと、その」
マヤ「―――ぷっ」
シンジ「!」
マヤ「……!」
シンジ「ミサトさんが用意してくれたカツラ、なんですけど」
マヤ「……」
シンジ「これで、僕……じゃなくて、私は女の子ってことになりませんか?」
マヤ「……」
シンジ「えっと、その」
マヤ「―――ぷっ」
シンジ「!」
34: 2012/12/08(土) 21:09:33.61 ID:8NQEX2ssP
マヤ「あはっ、あははははは!」
シンジ「わ、笑わないでくださいよ!」
マヤ「だって、シンジ君、似合いすぎ! 女の子にしか見えない!」
シンジ「ええー……」
マヤ「うふふ、本当に可愛い」
シンジ「そうですか……?」
マヤ「シンちゃん、とかって呼んだ方が良い?」
シンジ「や、やめて下さいよ!」
シンジ「わ、笑わないでくださいよ!」
マヤ「だって、シンジ君、似合いすぎ! 女の子にしか見えない!」
シンジ「ええー……」
マヤ「うふふ、本当に可愛い」
シンジ「そうですか……?」
マヤ「シンちゃん、とかって呼んだ方が良い?」
シンジ「や、やめて下さいよ!」
37: 2012/12/08(土) 21:12:32.62 ID:8NQEX2ssP
マヤ「それに、女装とか関係なく、シンジ君は他の男の人とちょっと違うわ」
シンジ「本当ですか?」
マヤ「うん、なんだか安心するっていうか」
シンジ「……」
マヤ「も、もちろん! 癒し屋さんとしてってことだけどね!?」
シンジ「……? はい、ありがとうございます!」
シンジ「本当ですか?」
マヤ「うん、なんだか安心するっていうか」
シンジ「……」
マヤ「も、もちろん! 癒し屋さんとしてってことだけどね!?」
シンジ「……? はい、ありがとうございます!」
42: 2012/12/08(土) 21:15:00.30 ID:8NQEX2ssP
シンジ「でも、嬉しいな」
マヤ「どうして?」
シンジ「こんなにマヤさんと話せたことって、ないから」
マヤ「仕事の関係上、あまりエヴァのパイロットと直接触れ合うことはないものね」
シンジ「そうですね。もっとこうして話せたらいいのに」
マヤ「……」
シンジ「マヤさん?」
マヤ「えっと、これって延長……とかってあるのかな?」
シンジ「大丈夫だと思います」
マヤ「じゃあ、その、お願いします」
シンジ「はい!」
マヤ「どうして?」
シンジ「こんなにマヤさんと話せたことって、ないから」
マヤ「仕事の関係上、あまりエヴァのパイロットと直接触れ合うことはないものね」
シンジ「そうですね。もっとこうして話せたらいいのに」
マヤ「……」
シンジ「マヤさん?」
マヤ「えっと、これって延長……とかってあるのかな?」
シンジ「大丈夫だと思います」
マヤ「じゃあ、その、お願いします」
シンジ「はい!」
48: 2012/12/08(土) 21:18:13.26 ID:8NQEX2ssP
ミサト「―――はーい、お客様―、ありがとうございましたー」
マヤ「……」
ミサト「延長料金とオプションサービスで1500円いただきまーす」
マヤ「あのー」
ミサト「え、え、なに!? やっぱり高すぎ!?」
マヤ「そうじゃなくてですね、このお店、次はいつやってるんでしょうか……?」
ミサト「……えーっと、一応不定期ってことになってて」
マヤ「不定期……」
マヤ「……」
ミサト「延長料金とオプションサービスで1500円いただきまーす」
マヤ「あのー」
ミサト「え、え、なに!? やっぱり高すぎ!?」
マヤ「そうじゃなくてですね、このお店、次はいつやってるんでしょうか……?」
ミサト「……えーっと、一応不定期ってことになってて」
マヤ「不定期……」
51: 2012/12/08(土) 21:20:48.50 ID:8NQEX2ssP
マヤ「会員とかってないんですか?」
ミサト「会員……?」
マヤ「はい。営業日を連絡してくれるサービスがあったりとか」
ミサト「……まだ開店して間もないから、そういうのは追々にしようかなぁと……」
マヤ「そうですか」シュン
ミサト「でも、参考にして貰うわ! ありがとう!」
マヤ「あ、はい! 今後も利用させてもらいますね! それでは!」スタスタ
ミサト(男性が苦手な子をも……やるわね、シンジ君)
ミサト「会員……?」
マヤ「はい。営業日を連絡してくれるサービスがあったりとか」
ミサト「……まだ開店して間もないから、そういうのは追々にしようかなぁと……」
マヤ「そうですか」シュン
ミサト「でも、参考にして貰うわ! ありがとう!」
マヤ「あ、はい! 今後も利用させてもらいますね! それでは!」スタスタ
ミサト(男性が苦手な子をも……やるわね、シンジ君)
54: 2012/12/08(土) 21:23:04.84 ID:8NQEX2ssP
シンジ「いらっしゃいませー」
綾波「……」
シンジ「あ、綾波!?」
綾波「……」
シンジ「えーっと……綾波も、お客さんでいいのかな」
綾波「ええ」
シンジ「そっか、じゃあそこに座って」
綾波「ええ」ストン
綾波「……」
シンジ「あ、綾波!?」
綾波「……」
シンジ「えーっと……綾波も、お客さんでいいのかな」
綾波「ええ」
シンジ「そっか、じゃあそこに座って」
綾波「ええ」ストン
57: 2012/12/08(土) 21:25:16.18 ID:8NQEX2ssP
シンジ「……」
綾波「……」
シンジ「……」
綾波「……」
シンジ(どうしよう、なにを話せばいいのか、分かんないよ)
シンジ(同い年のお客さんって、初めてだし)
シンジ(そもそも、お店じゃないところで、普通に話せるし……)
綾波「……」
綾波「……」
シンジ「……」
綾波「……」
シンジ(どうしよう、なにを話せばいいのか、分かんないよ)
シンジ(同い年のお客さんって、初めてだし)
シンジ(そもそも、お店じゃないところで、普通に話せるし……)
綾波「……」
60: 2012/12/08(土) 21:27:25.61 ID:8NQEX2ssP
綾波「碇君」
シンジ「な、なに?」
綾波「今日のお弁当も、美味しかったわ」
シンジ「……! 綾波がそう言ってくれて、嬉しいよ!」
綾波「そう」
シンジ「……」
綾波「……」
シンジ「……」
綾波「……」
シンジ「な、なに?」
綾波「今日のお弁当も、美味しかったわ」
シンジ「……! 綾波がそう言ってくれて、嬉しいよ!」
綾波「そう」
シンジ「……」
綾波「……」
シンジ「……」
綾波「……」
62: 2012/12/08(土) 21:29:29.44 ID:8NQEX2ssP
綾波「そろそろ帰るわ」
シンジ「え、まだ来たばかりじゃないか」
綾波「この後、やることあるから」
シンジ「そっか……ごめんね、綾波。なにも出来なくて」
綾波「いいえ」
シンジ「え?」
綾波「十分、癒されたわ」
シンジ「……でも、僕はなにも」
綾波「なにもしてくれなくても、いいの」
シンジ「……?」
綾波「じゃあ」
シンジ「あ、うん。ばいばい、綾波」
シンジ「え、まだ来たばかりじゃないか」
綾波「この後、やることあるから」
シンジ「そっか……ごめんね、綾波。なにも出来なくて」
綾波「いいえ」
シンジ「え?」
綾波「十分、癒されたわ」
シンジ「……でも、僕はなにも」
綾波「なにもしてくれなくても、いいの」
シンジ「……?」
綾波「じゃあ」
シンジ「あ、うん。ばいばい、綾波」
66: 2012/12/08(土) 21:32:24.28 ID:8NQEX2ssP
冬月「お邪魔するよ」
シンジ「副司令!?」
冬月「どうした、声を荒げて」
シンジ「い、いえ……まさか副司令が来るとは思わなくて」
冬月「俺が来てはいけなかったか?」
シンジ「そんなことない、です」
冬月「そうか。では座らせてもらうよ」
シンジ「あ、はい、どうぞ」
シンジ「副司令!?」
冬月「どうした、声を荒げて」
シンジ「い、いえ……まさか副司令が来るとは思わなくて」
冬月「俺が来てはいけなかったか?」
シンジ「そんなことない、です」
冬月「そうか。では座らせてもらうよ」
シンジ「あ、はい、どうぞ」
71: 2012/12/08(土) 21:34:55.56 ID:8NQEX2ssP
シンジ「副司令は、どうしてここに?」
冬月「ああ、なんでも職員の間で流行っている店があると聞いてな」
シンジ「はぁ」
冬月「最近、少し疲れやすい。駄目で元々、癒されに来たというわけだ」
シンジ「なるほど」
冬月「して、どんな癒しを提供してくれるのかな?」
シンジ「それは……」
冬月「……」
シンジ「えっと、じゃあ、肩でもお揉みしましょうか?」
冬月「ふむ、それはいい。やってもらおうか」
シンジ「はい」
冬月「ああ、なんでも職員の間で流行っている店があると聞いてな」
シンジ「はぁ」
冬月「最近、少し疲れやすい。駄目で元々、癒されに来たというわけだ」
シンジ「なるほど」
冬月「して、どんな癒しを提供してくれるのかな?」
シンジ「それは……」
冬月「……」
シンジ「えっと、じゃあ、肩でもお揉みしましょうか?」
冬月「ふむ、それはいい。やってもらおうか」
シンジ「はい」
73: 2012/12/08(土) 21:37:34.36 ID:8NQEX2ssP
シンジ「……」モミモミ
冬月「……」
シンジ「あの、どうでしょうか?」
冬月「悪くない」
シンジ「それは良かったです」
冬月「孫に労わられている気分だ」
シンジ「……」
冬月「変なことを言ったな」
シンジ「いえ、その……僕なんかでいいなら」
冬月「そうか」
シンジ「はい」
冬月「……」
シンジ「あの、どうでしょうか?」
冬月「悪くない」
シンジ「それは良かったです」
冬月「孫に労わられている気分だ」
シンジ「……」
冬月「変なことを言ったな」
シンジ「いえ、その……僕なんかでいいなら」
冬月「そうか」
シンジ「はい」
75: 2012/12/08(土) 21:39:44.25 ID:8NQEX2ssP
冬月「おや、その箱はなんだ」
シンジ「これですか? えっと、オプションらしいです」
冬月「オプション?」
シンジ「はい。よく分からないけど、色んな服とか、オモチャとかが入ってます」
冬月「ふむ」
シンジ「これなんて、けっこう色んな人が要望くれるんですよ。ただのカツラなんですけど」カパッ
冬月「……っ!!」
シンジ「……?」
シンジ「これですか? えっと、オプションらしいです」
冬月「オプション?」
シンジ「はい。よく分からないけど、色んな服とか、オモチャとかが入ってます」
冬月「ふむ」
シンジ「これなんて、けっこう色んな人が要望くれるんですよ。ただのカツラなんですけど」カパッ
冬月「……っ!!」
シンジ「……?」
78: 2012/12/08(土) 21:42:42.33 ID:8NQEX2ssP
シンジ「どうかしましたか?」
冬月「……いや、なんでもない。とてもよく似ていただけだ」
シンジ「似ていた?」
冬月「……」
シンジ「もしかして、母さんにですか?」
冬月「ああ」
シンジ「そうか、副司令は母さんのこと、知ってるんだ」
冬月「……」
シンジ「あの、良ければ、聞かせてもらえませんか?」
冬月「……」
冬月「……いや、なんでもない。とてもよく似ていただけだ」
シンジ「似ていた?」
冬月「……」
シンジ「もしかして、母さんにですか?」
冬月「ああ」
シンジ「そうか、副司令は母さんのこと、知ってるんだ」
冬月「……」
シンジ「あの、良ければ、聞かせてもらえませんか?」
冬月「……」
81: 2012/12/08(土) 21:44:39.33 ID:8NQEX2ssP
冬月「ダメだ」
シンジ「……えっ」
冬月「今はその時ではない」
シンジ「……」
冬月「しかし、いずれ話す時が来るだろう」
シンジ「本当ですか?」
冬月「ああ」
シンジ「そうですか……」
冬月「……とりあえず、それは取ってもらえないか。なんというか、それは……よくない」
シンジ「あ、はい」カパッ
シンジ「……えっ」
冬月「今はその時ではない」
シンジ「……」
冬月「しかし、いずれ話す時が来るだろう」
シンジ「本当ですか?」
冬月「ああ」
シンジ「そうですか……」
冬月「……とりあえず、それは取ってもらえないか。なんというか、それは……よくない」
シンジ「あ、はい」カパッ
83: 2012/12/08(土) 21:47:05.27 ID:8NQEX2ssP
冬月「今日は、これで失礼させてもらうよ」
シンジ「わかりました」
冬月「有意義な時間だった。感謝する」
シンジ「いえ、こちらこそ」
冬月「最後に言っておくが」
シンジ「はい?」
冬月「……碇を、恨まないでやってくれ。奴も不器用なだけだ」
シンジ「……」
冬月「ではな」
シンジ「はい、ありがとうございました!」
シンジ「わかりました」
冬月「有意義な時間だった。感謝する」
シンジ「いえ、こちらこそ」
冬月「最後に言っておくが」
シンジ「はい?」
冬月「……碇を、恨まないでやってくれ。奴も不器用なだけだ」
シンジ「……」
冬月「ではな」
シンジ「はい、ありがとうございました!」
85: 2012/12/08(土) 21:49:22.47 ID:8NQEX2ssP
ミサト「お客様ー、ありがとうございましたー」
冬月「……」
ミサト「ボディタッチとカツラのオプションで2000円いただきまーす」
冬月「それは構わんが、ひとつ聞かせてもらう」
ミサト「な、なんですか?」
冬月「こうして金をとっていること、彼は知っているのか?」
ミサト「えーっと……それは、どうでしょう? あはは」
冬月「……」
ミサト「ははは……」
冬月「ほどほどにしておきたまえよ」スタスタ
ミサト「は、はい……」
ミサト(こわー)
冬月「……」
ミサト「ボディタッチとカツラのオプションで2000円いただきまーす」
冬月「それは構わんが、ひとつ聞かせてもらう」
ミサト「な、なんですか?」
冬月「こうして金をとっていること、彼は知っているのか?」
ミサト「えーっと……それは、どうでしょう? あはは」
冬月「……」
ミサト「ははは……」
冬月「ほどほどにしておきたまえよ」スタスタ
ミサト「は、はい……」
ミサト(こわー)
87: 2012/12/08(土) 21:51:58.21 ID:8NQEX2ssP
マリ「やっほー、わんこ君!」
シンジ「げっ、真希波」
マリ「ちょっと、『げっ』はなくない?」
シンジ「ごめん……」
マリ「泣いちゃう」シクシク
シンジ「嘘泣きでしょ?」
マリ「分かる?」ケロッ
シンジ「何十回もやられてれば分かるよ!」
シンジ「げっ、真希波」
マリ「ちょっと、『げっ』はなくない?」
シンジ「ごめん……」
マリ「泣いちゃう」シクシク
シンジ「嘘泣きでしょ?」
マリ「分かる?」ケロッ
シンジ「何十回もやられてれば分かるよ!」
89: 2012/12/08(土) 21:54:34.29 ID:8NQEX2ssP
マリ「で、で、癒しってなんなの?」
シンジ「正直、僕にもよく分かってない……」
マリ「えー、こんなに人気出てるのに?」
シンジ「そんなに話題になってるの?」
マリ「今はもう予約ないとダメだって」
シンジ「いつの間に、そんな……」
マリ「ようやく順番回ってきたんだからさぁ、ちょっとはサービスしてよ」
シンジ「どうすればいい?」
マリ「んー……あ、オプションってどれ?」
シンジ「この箱」
マリ「どれどれ」ガサゴソ
シンジ「正直、僕にもよく分かってない……」
マリ「えー、こんなに人気出てるのに?」
シンジ「そんなに話題になってるの?」
マリ「今はもう予約ないとダメだって」
シンジ「いつの間に、そんな……」
マリ「ようやく順番回ってきたんだからさぁ、ちょっとはサービスしてよ」
シンジ「どうすればいい?」
マリ「んー……あ、オプションってどれ?」
シンジ「この箱」
マリ「どれどれ」ガサゴソ
91: 2012/12/08(土) 21:56:31.41 ID:8NQEX2ssP
マリ「あ!」
シンジ「なに?」
マリ「犬耳!」
シンジ「えっ」
マリ「つけてつけて!」
シンジ「僕が……?」
マリ「当たり前じゃん」
シンジ「うう……」カパッ
マリ「わっ、可愛い!」
シンジ「恥ずかしいよ……」
マリ「写メ、写メ」パシャパシャ
シンジ「撮らないで!」
シンジ「なに?」
マリ「犬耳!」
シンジ「えっ」
マリ「つけてつけて!」
シンジ「僕が……?」
マリ「当たり前じゃん」
シンジ「うう……」カパッ
マリ「わっ、可愛い!」
シンジ「恥ずかしいよ……」
マリ「写メ、写メ」パシャパシャ
シンジ「撮らないで!」
94: 2012/12/08(土) 21:59:49.19 ID:8NQEX2ssP
マリ「わんこ君、わんこ君」
シンジ「ん?」
マリ「お手」
シンジ「……」
マリ「お手っ!」
シンジ「……はい」ポフッ
マリ「『はい』じゃなくて『わん』でしょー?」
シンジ「……わん」ポフッ
マリ「かわいいー!!」ナデナデ
シンジ「やめてよ!」
シンジ「ん?」
マリ「お手」
シンジ「……」
マリ「お手っ!」
シンジ「……はい」ポフッ
マリ「『はい』じゃなくて『わん』でしょー?」
シンジ「……わん」ポフッ
マリ「かわいいー!!」ナデナデ
シンジ「やめてよ!」
95: 2012/12/08(土) 22:02:20.29 ID:8NQEX2ssP
マリ「お持ち帰りはないの?」
シンジ「そんなサービスないよ」
マリ「残念」
シンジ「はぁ……」
マリ「そうだ、ポッキーがあるんだ」
シンジ「だから?」
マリ「餌付けしたい」
シンジ「餌付けって」
マリ「ほい、あーん」
シンジ「……あーん」パクッ
シンジ「そんなサービスないよ」
マリ「残念」
シンジ「はぁ……」
マリ「そうだ、ポッキーがあるんだ」
シンジ「だから?」
マリ「餌付けしたい」
シンジ「餌付けって」
マリ「ほい、あーん」
シンジ「……あーん」パクッ
98: 2012/12/08(土) 22:04:27.41 ID:8NQEX2ssP
マリ「そのまま、咥えててね」
シンジ「?」
マリ「あーん」パクッ
シンジ「!?」
マリ「……」ポリポリ
シンジ「ん、ん!?」
マリ「……」ポリポリ
シンジ「んー!!」
シンジ「んんっ!!」ポキッ
マリ「ありゃ」
シンジ「?」
マリ「あーん」パクッ
シンジ「!?」
マリ「……」ポリポリ
シンジ「ん、ん!?」
マリ「……」ポリポリ
シンジ「んー!!」
シンジ「んんっ!!」ポキッ
マリ「ありゃ」
101: 2012/12/08(土) 22:06:23.08 ID:8NQEX2ssP
マリ「なんで折っちゃうのさ―」
シンジ「当たり前だろ! だって……」
マリ「だって?」
シンジ「あのままじゃ、口と口が……くっついちゃうじゃないか」
マリ「そうしようとしたんだけど」
シンジ「元からそのつもりかよ!」
マリ「じょーだん、じょーだん。流石の私でも、そこまでしないって」
シンジ「ほんとかなぁ」
マリ「初めて、する時は……もっとちゃんとしようね? わんこ君?」
シンジ「……!」
シンジ「当たり前だろ! だって……」
マリ「だって?」
シンジ「あのままじゃ、口と口が……くっついちゃうじゃないか」
マリ「そうしようとしたんだけど」
シンジ「元からそのつもりかよ!」
マリ「じょーだん、じょーだん。流石の私でも、そこまでしないって」
シンジ「ほんとかなぁ」
マリ「初めて、する時は……もっとちゃんとしようね? わんこ君?」
シンジ「……!」
106: 2012/12/08(土) 22:08:45.02 ID:8NQEX2ssP
マリ「わんこ君、わんこ君」
シンジ「……なんだよ」
マリ「顔、真っ赤」
シンジ「み、見ないでよ!」
マリ「あはは」
マリ「はー、癒された。というより、楽しかった―」
シンジ「ううう……」
マリ「また来るね、わんこ君」
シンジ「もう来ないでいいよ!」
シンジ「……なんだよ」
マリ「顔、真っ赤」
シンジ「み、見ないでよ!」
マリ「あはは」
マリ「はー、癒された。というより、楽しかった―」
シンジ「ううう……」
マリ「また来るね、わんこ君」
シンジ「もう来ないでいいよ!」
107: 2012/12/08(土) 22:10:44.91 ID:8NQEX2ssP
マリ「それ、本気で言ってる?」
シンジ「えっ」
マリ「だとしたら、ちょっと悲しい」
シンジ「えっと……」
シンジ「……」
マリ「……」
シンジ「次、真希波が来るの……楽しみに、してる」
マリ「ん! りょーかいっ!」
シンジ「えっ」
マリ「だとしたら、ちょっと悲しい」
シンジ「えっと……」
シンジ「……」
マリ「……」
シンジ「次、真希波が来るの……楽しみに、してる」
マリ「ん! りょーかいっ!」
108: 2012/12/08(土) 22:12:23.49 ID:8NQEX2ssP
シンジ「ふあぁ……」
シンジ「っと、いけない、仕事中なのに」
シンジ「……」
シンジ「ちょっと疲れた、かな」
シンジ「でも、僕がこうしてるだけで、みんなが癒されてくれるんだ」
シンジ「頑張らないと」
シンジ「それに、最近はこの仕事にも慣れてきたし」
シンジ「もう、どんな人が相手でも、大丈夫だ」
シンジ「……」
シンジ「っと、いけない、仕事中なのに」
シンジ「……」
シンジ「ちょっと疲れた、かな」
シンジ「でも、僕がこうしてるだけで、みんなが癒されてくれるんだ」
シンジ「頑張らないと」
シンジ「それに、最近はこの仕事にも慣れてきたし」
シンジ「もう、どんな人が相手でも、大丈夫だ」
シンジ「……」
111: 2012/12/08(土) 22:14:31.29 ID:8NQEX2ssP
―――コツコツ
シンジ「お客さんだ」
シンジ「あ、いらっしゃいま――」
ゲンドウ「……」
シンジ「と、父さんっ!?」
シンジ「お客さんだ」
シンジ「あ、いらっしゃいま――」
ゲンドウ「……」
シンジ「と、父さんっ!?」
117: 2012/12/08(土) 22:16:18.88 ID:8NQEX2ssP
シンジ「……」
ゲンドウ「……」
シンジ「……」
ゲンドウ「……」
シンジ(どんな人が相手でも大丈夫なんて、やっぱり嘘だった)
シンジ(父さんが相手じゃ、なにしたらいいか、全然分かんないよ)
シンジ(そもそも、父さんはなにしに来たんだろ)
シンジ(癒されに……?)
シンジ(いや、まさか、そんな……)チラッ
ゲンドウ「……」
ゲンドウ「……」
シンジ「……」
ゲンドウ「……」
シンジ(どんな人が相手でも大丈夫なんて、やっぱり嘘だった)
シンジ(父さんが相手じゃ、なにしたらいいか、全然分かんないよ)
シンジ(そもそも、父さんはなにしに来たんだろ)
シンジ(癒されに……?)
シンジ(いや、まさか、そんな……)チラッ
ゲンドウ「……」
122: 2012/12/08(土) 22:18:27.45 ID:8NQEX2ssP
シンジ「と、父さん」
ゲンドウ「なんだ」
シンジ「父さんは……癒されに、きたんだよね?」
ゲンドウ「ああ」
シンジ「じゃあ、僕はどんなことしたら、いいかな?」
ゲンドウ「……」
シンジ「……」
ゲンドウ「……」
シンジ「……」
シンジ(なにも言わない……お前に任せるってことなのかな……)
ゲンドウ「なんだ」
シンジ「父さんは……癒されに、きたんだよね?」
ゲンドウ「ああ」
シンジ「じゃあ、僕はどんなことしたら、いいかな?」
ゲンドウ「……」
シンジ「……」
ゲンドウ「……」
シンジ「……」
シンジ(なにも言わない……お前に任せるってことなのかな……)
124: 2012/12/08(土) 22:20:59.04 ID:8NQEX2ssP
シンジ「……父さん!」
ゲンドウ「なんだ」
シンジ「肩でも揉もうか?」
ゲンドウ「いや、いい」
シンジ「オプションで、僕がちょっと面白い服着たりとか、するんだけど」
ゲンドウ「しなくていい」
シンジ「……オモチャ、とか」
ゲンドウ「いらん」
シンジ「……」
ゲンドウ「……」
ゲンドウ「なんだ」
シンジ「肩でも揉もうか?」
ゲンドウ「いや、いい」
シンジ「オプションで、僕がちょっと面白い服着たりとか、するんだけど」
ゲンドウ「しなくていい」
シンジ「……オモチャ、とか」
ゲンドウ「いらん」
シンジ「……」
ゲンドウ「……」
129: 2012/12/08(土) 22:23:00.76 ID:8NQEX2ssP
シンジ(全然ダメだ、ダメじゃないか)
シンジ(これまでちょっと上手くいってたから、調子に乗ってただけなんだ……)
シンジ(本当の癒し屋さんなら、こんな時、どうするんだろ)
シンジ(いや、本当の癒し屋さんなんていないか……)
シンジ(そもそも癒し屋さんってなんだよ!)
シンジ(って、そんなこと考えてる場合じゃ……)
ゲンドウ「……」
シンジ(これまでちょっと上手くいってたから、調子に乗ってただけなんだ……)
シンジ(本当の癒し屋さんなら、こんな時、どうするんだろ)
シンジ(いや、本当の癒し屋さんなんていないか……)
シンジ(そもそも癒し屋さんってなんだよ!)
シンジ(って、そんなこと考えてる場合じゃ……)
ゲンドウ「……」
136: 2012/12/08(土) 22:25:26.14 ID:8NQEX2ssP
ゲンドウ「シンジ」
シンジ「……! な、なに?」
ゲンドウ「学校は、どうだ?」
シンジ「学校?」
ゲンドウ「ああ」
シンジ「えっと、すごくいい所だよ」
ゲンドウ「……」
シンジ「友達もいて、色んなことが勉強できて、楽しいよ」
ゲンドウ「そうか」
シンジ「うん」
シンジ「……! な、なに?」
ゲンドウ「学校は、どうだ?」
シンジ「学校?」
ゲンドウ「ああ」
シンジ「えっと、すごくいい所だよ」
ゲンドウ「……」
シンジ「友達もいて、色んなことが勉強できて、楽しいよ」
ゲンドウ「そうか」
シンジ「うん」
142: 2012/12/08(土) 22:27:53.74 ID:8NQEX2ssP
ゲンドウ「NERVは、どうだ」
シンジ「もちろん、いい所だよ」
ゲンドウ「……」
シンジ「みんな、とても良くしてくれる。父さんの息子だからってことじゃなくて、僕自身を見てくれて」
ゲンドウ「……」
シンジ「普通じゃ絶対に経験できないようなことが出来て、嬉しいよ」
ゲンドウ「……」
シンジ「……父さん。僕ね、父さんに感謝してるんだ」
ゲンドウ「……」
シンジ「もちろん、いい所だよ」
ゲンドウ「……」
シンジ「みんな、とても良くしてくれる。父さんの息子だからってことじゃなくて、僕自身を見てくれて」
ゲンドウ「……」
シンジ「普通じゃ絶対に経験できないようなことが出来て、嬉しいよ」
ゲンドウ「……」
シンジ「……父さん。僕ね、父さんに感謝してるんだ」
ゲンドウ「……」
150: 2012/12/08(土) 22:31:12.24 ID:8NQEX2ssP
シンジ「最初は、そりゃ恨んだよ。なんで、わけも分からないまま、命をかけて戦わなきゃならないのさって」
シンジ「いや、今だって、分からないことはいっぱいなんだけどね」
シンジ「でもね、今はみんながいる。学校や、NERVに……友達や、信頼できる人たちがいる」
シンジ「みんなに出会えて、一緒にいられて……そういう風になれたのは、こうしてこの場所にいるからなんだ」
シンジ「辛いことも沢山あるけど……でも、それでも僕は、この場所にいられることが幸せなんだ」
シンジ「だから、この場所に呼んでくれた父さんには、ありがとうって、伝えたかったんだ」
ゲンドウ「……」
シンジ「いや、今だって、分からないことはいっぱいなんだけどね」
シンジ「でもね、今はみんながいる。学校や、NERVに……友達や、信頼できる人たちがいる」
シンジ「みんなに出会えて、一緒にいられて……そういう風になれたのは、こうしてこの場所にいるからなんだ」
シンジ「辛いことも沢山あるけど……でも、それでも僕は、この場所にいられることが幸せなんだ」
シンジ「だから、この場所に呼んでくれた父さんには、ありがとうって、伝えたかったんだ」
ゲンドウ「……」
153: 2012/12/08(土) 22:33:25.99 ID:8NQEX2ssP
シンジ「ごめんね、長々と」
ゲンドウ「いや、いい」
シンジ「……」
ゲンドウ「……」
シンジ「……」
ゲンドウ「……」
ゲンドウ「……仕事に戻る」
シンジ「あっ、うん」
ゲンドウ「いや、いい」
シンジ「……」
ゲンドウ「……」
シンジ「……」
ゲンドウ「……」
ゲンドウ「……仕事に戻る」
シンジ「あっ、うん」
156: 2012/12/08(土) 22:35:33.53 ID:8NQEX2ssP
シンジ「ありがとうございましたー」
ゲンドウ「……」ピタ
シンジ「……?」
ゲンドウ「シンジ」
シンジ「なに?」
ゲンドウ「良い、癒しだった」
シンジ「!」
ゲンドウ「……」スタスタ
シンジ「……」
シンジ「……ありがとう、ござい、ました……」
ゲンドウ「……」ピタ
シンジ「……?」
ゲンドウ「シンジ」
シンジ「なに?」
ゲンドウ「良い、癒しだった」
シンジ「!」
ゲンドウ「……」スタスタ
シンジ「……」
シンジ「……ありがとう、ござい、ました……」
161: 2012/12/08(土) 22:38:27.28 ID:8NQEX2ssP
リツコ「ねぇ、ミサト」
ミサト「なに?」
リツコ「次の私の番はいつ?」
ミサト「んーと、三日後」
リツコ「まだ三日もあるの!?」
ミサト「ごめんねぇ、大人気だから」
リツコ「まったく。私はお客第一号なんだから、もっと大事にしなさいよ」
ミサト「……リツコも、すっかりハマっちゃったわねぇ」
リツコ「現代社会に潜む闇の影響ね」
ミサト「なぁーに言ってんだか」
ミサト「なに?」
リツコ「次の私の番はいつ?」
ミサト「んーと、三日後」
リツコ「まだ三日もあるの!?」
ミサト「ごめんねぇ、大人気だから」
リツコ「まったく。私はお客第一号なんだから、もっと大事にしなさいよ」
ミサト「……リツコも、すっかりハマっちゃったわねぇ」
リツコ「現代社会に潜む闇の影響ね」
ミサト「なぁーに言ってんだか」
165: 2012/12/08(土) 22:40:26.41 ID:8NQEX2ssP
マヤ「あのー……」
ミサト「ん?」
マヤ「これ、シンジ君に服を作ってきたんですけど」
ミサト「ああ、いつも悪いわね」
マヤ「いえ……そ、それでですね」
ミサト「分かってるって、順番、早めておくから」
マヤ「ありがとうございます!」
ミサト(ううむ、良い笑顔するようになったわねぇ……)
ミサト「ん?」
マヤ「これ、シンジ君に服を作ってきたんですけど」
ミサト「ああ、いつも悪いわね」
マヤ「いえ……そ、それでですね」
ミサト「分かってるって、順番、早めておくから」
マヤ「ありがとうございます!」
ミサト(ううむ、良い笑顔するようになったわねぇ……)
168: 2012/12/08(土) 22:42:35.63 ID:8NQEX2ssP
ミサト「くふふ……一、十……っと」
ミサト「笑いが止まらないわぁ、まさかここまで繁盛するとは」
ミサト「恐るべきは、シンジ君の癒しパワーってところかしら」
ミサト「その分、私は毎日、家でシンジ君の癒しを補給可能!」
ミサト「勝ち組過ぎてお酒が美味い!」
ミサト「あは、あははははははは!!」
アスカ「……」
ミサト「笑いが止まらないわぁ、まさかここまで繁盛するとは」
ミサト「恐るべきは、シンジ君の癒しパワーってところかしら」
ミサト「その分、私は毎日、家でシンジ君の癒しを補給可能!」
ミサト「勝ち組過ぎてお酒が美味い!」
ミサト「あは、あははははははは!!」
アスカ「……」
172: 2012/12/08(土) 22:44:47.39 ID:8NQEX2ssP
シンジ「あ、次が最後のお客さんだな」
シンジ「んー、今日もいっぱい癒したなぁ」
シンジ「ふわぁ……」
シンジ「……っと」
シンジ「欠伸なんてしてたら、退屈なのかって思われちゃう」
シンジ「シャッキリしないと」パンッ
シンジ「よし」
シンジ「お客様―、いらっしゃいませー」
シンジ「んー、今日もいっぱい癒したなぁ」
シンジ「ふわぁ……」
シンジ「……っと」
シンジ「欠伸なんてしてたら、退屈なのかって思われちゃう」
シンジ「シャッキリしないと」パンッ
シンジ「よし」
シンジ「お客様―、いらっしゃいませー」
174: 2012/12/08(土) 22:46:52.81 ID:8NQEX2ssP
アスカ「しけた場所ね」
シンジ「えっ、アスカ!?」
アスカ「……なによ」
シンジ「いや、だって」
アスカ「私が来たらいけないの?」
シンジ「そんなこと、ないけど……」
アスカ「じゃあ、いいじゃないのよ」
シンジ「う、うん」
アスカ「……」
シンジ「……」
シンジ「えっ、アスカ!?」
アスカ「……なによ」
シンジ「いや、だって」
アスカ「私が来たらいけないの?」
シンジ「そんなこと、ないけど……」
アスカ「じゃあ、いいじゃないのよ」
シンジ「う、うん」
アスカ「……」
シンジ「……」
177: 2012/12/08(土) 22:48:24.24 ID:8NQEX2ssP
アスカ「ちょっと」
シンジ「なに?」
アスカ「このまま黙ってるだけなのが癒し屋なの?」
シンジ「違うけど……」
アスカ「なんかしなさいよ」
シンジ「えっと……アスカはなにかしたいこと、ないの?」
アスカ「私?」
シンジ「うん」
アスカ「……」
シンジ「なに?」
アスカ「このまま黙ってるだけなのが癒し屋なの?」
シンジ「違うけど……」
アスカ「なんかしなさいよ」
シンジ「えっと……アスカはなにかしたいこと、ないの?」
アスカ「私?」
シンジ「うん」
アスカ「……」
181: 2012/12/08(土) 22:50:21.59 ID:8NQEX2ssP
アスカ「なら、膝枕」
シンジ「膝枕!?」
アスカ「ダメなの?」
シンジ「だ、ダメじゃないけど……」
アスカ「……」
シンジ「えっと」
アスカ「……」
シンジ「じゃあ、こっちに来てもらえるかな……?」
アスカ「……」
シンジ「膝枕!?」
アスカ「ダメなの?」
シンジ「だ、ダメじゃないけど……」
アスカ「……」
シンジ「えっと」
アスカ「……」
シンジ「じゃあ、こっちに来てもらえるかな……?」
アスカ「……」
189: 2012/12/08(土) 22:52:21.15 ID:8NQEX2ssP
アスカ「違うわ」
シンジ「えっ?」
アスカ「膝枕をするのは、私」
シンジ「アスカが?」
アスカ「ええ」
シンジ「でも……」
アスカ「いいから、こっち来なさいよ」
シンジ「あっ、うん」
シンジ「えっ?」
アスカ「膝枕をするのは、私」
シンジ「アスカが?」
アスカ「ええ」
シンジ「でも……」
アスカ「いいから、こっち来なさいよ」
シンジ「あっ、うん」
192: 2012/12/08(土) 22:54:24.02 ID:8NQEX2ssP
シンジ「……」ポスッ
アスカ「……」
シンジ「あの」
アスカ「なによ」
シンジ「僕は、ここからどうすればいいのかな」
アスカ「どうもしないで」
シンジ「え、ええー」
アスカ「黙って寝転んでりゃいいのよ」
シンジ「そんなぁ」
アスカ「……」
アスカ「……」
シンジ「あの」
アスカ「なによ」
シンジ「僕は、ここからどうすればいいのかな」
アスカ「どうもしないで」
シンジ「え、ええー」
アスカ「黙って寝転んでりゃいいのよ」
シンジ「そんなぁ」
アスカ「……」
195: 2012/12/08(土) 22:56:27.26 ID:8NQEX2ssP
シンジ(アスカ、なにを考えてるんだろ)
シンジ(綾波や、父さん以上に分かんないや)
シンジ(でも、なんかちょっと落ち着くな)
シンジ(心が安らぐっていうか)
シンジ(そうか、これが……)
シンジ(……あ、どうしよう、眠くなってきちゃった)
シンジ(寝たらまずいよね、やっぱり)
シンジ(でも……何もするなって……言ってたし……)
シンジ(なに、も……)スゥ
シンジ(綾波や、父さん以上に分かんないや)
シンジ(でも、なんかちょっと落ち着くな)
シンジ(心が安らぐっていうか)
シンジ(そうか、これが……)
シンジ(……あ、どうしよう、眠くなってきちゃった)
シンジ(寝たらまずいよね、やっぱり)
シンジ(でも……何もするなって……言ってたし……)
シンジ(なに、も……)スゥ
198: 2012/12/08(土) 22:58:27.53 ID:8NQEX2ssP
シンジ「……」スゥ
アスカ「バカシンジ?」
シンジ「……」
アスカ「……」
シンジ「……」
アスカ「寝た、か……」
シンジ「……」
アスカ「ったく、最近疲れた顔してると思ったら、こんなことやってたのね」
アスカ「バカシンジ?」
シンジ「……」
アスカ「……」
シンジ「……」
アスカ「寝た、か……」
シンジ「……」
アスカ「ったく、最近疲れた顔してると思ったら、こんなことやってたのね」
206: 2012/12/08(土) 23:01:18.36 ID:8NQEX2ssP
アスカ「癒し屋、なんて」
シンジ「……」
アスカ「それで、自分が疲れてて、どうすんのよ」
シンジ「……」
アスカ「まぁ、お人好しのアンタらしいけど」
シンジ「……」
アスカ「だからって、私は許さないわよ」
シンジ「……」
シンジ「……」
アスカ「それで、自分が疲れてて、どうすんのよ」
シンジ「……」
アスカ「まぁ、お人好しのアンタらしいけど」
シンジ「……」
アスカ「だからって、私は許さないわよ」
シンジ「……」
211: 2012/12/08(土) 23:03:33.86 ID:8NQEX2ssP
アスカ「女の子みたいな寝顔」
シンジ「……」
アスカ「髪の毛、柔らかい」ナデ
シンジ「……」
アスカ「ふふっ」
シンジ「……」
アスカ「おやすみ、バカシンジ……」
シンジ「……」
シンジ「……」
アスカ「髪の毛、柔らかい」ナデ
シンジ「……」
アスカ「ふふっ」
シンジ「……」
アスカ「おやすみ、バカシンジ……」
シンジ「……」
214: 2012/12/08(土) 23:06:34.37 ID:8NQEX2ssP
エピローグ
ミサト「すいませんでしたー」ドゲザッ
アスカ「まったく、子供を使ってお金儲けなんて、最低よ」
ミサト「最初は小金を稼ぐだけのつもりだったんですけど……魔が差して……」
アスカ「中毒になってたのは、客だけじゃなかったってことね」
ミサト「もう、こんなことはいたしません……」
アスカ「バカシンジも、なんとか言ってやんなさい」
シンジ「僕?」
アスカ「被害者はアンタなんだから、当り前でしょ」
シンジ「えっと……」
シンジ「ダメですよ、もうこんなことしちゃ」コツン
ミサト「あうっ、シンジくぅん!」
ミサト「すいませんでしたー」ドゲザッ
アスカ「まったく、子供を使ってお金儲けなんて、最低よ」
ミサト「最初は小金を稼ぐだけのつもりだったんですけど……魔が差して……」
アスカ「中毒になってたのは、客だけじゃなかったってことね」
ミサト「もう、こんなことはいたしません……」
アスカ「バカシンジも、なんとか言ってやんなさい」
シンジ「僕?」
アスカ「被害者はアンタなんだから、当り前でしょ」
シンジ「えっと……」
シンジ「ダメですよ、もうこんなことしちゃ」コツン
ミサト「あうっ、シンジくぅん!」
219: 2012/12/08(土) 23:08:43.67 ID:8NQEX2ssP
アスカ「そんなんでいいわけ?」
シンジ「うん」
アスカ「お人好し、ここに極まれりね……」
シンジ「あはは」
アスカ「で、稼いだお金はどうするの? アンタが好きにしていいんでしょ?」
シンジ「うーん」
アスカ「ん?」
シンジ「……お店に来てくれた人たちに、返そうと思ってるよ」
アスカ「はぁ!?」
シンジ「うん」
アスカ「お人好し、ここに極まれりね……」
シンジ「あはは」
アスカ「で、稼いだお金はどうするの? アンタが好きにしていいんでしょ?」
シンジ「うーん」
アスカ「ん?」
シンジ「……お店に来てくれた人たちに、返そうと思ってるよ」
アスカ「はぁ!?」
221: 2012/12/08(土) 23:10:51.44 ID:8NQEX2ssP
シンジ「変かな?」
アスカ「変よ!」
シンジ「どうして?」
アスカ「方法はともかく、アンタが働いて得たお金じゃない、報酬はあって当然でしょ!」
シンジ「……癒し屋やってて、思ったんだ」
アスカ「なにをよ?」
シンジ「色んな人と、色んなこと話して……癒されてたのは、お客さんだけじゃなくて、僕の方もなんだなって」
アスカ「……!」
アスカ「変よ!」
シンジ「どうして?」
アスカ「方法はともかく、アンタが働いて得たお金じゃない、報酬はあって当然でしょ!」
シンジ「……癒し屋やってて、思ったんだ」
アスカ「なにをよ?」
シンジ「色んな人と、色んなこと話して……癒されてたのは、お客さんだけじゃなくて、僕の方もなんだなって」
アスカ「……!」
223: 2012/12/08(土) 23:12:59.67 ID:8NQEX2ssP
アスカ「そう」
シンジ「うん」
アスカ「じゃあ、悪かったわね」
シンジ「え?」
アスカ「アンタが楽しんでたなら、無理にやめさせない方が良かったでしょ?」
シンジ「あー……でも、お金をとるのは、やっぱりちょっとね」
アスカ「……まぁ、そうね」
シンジ「うん、それにさ」
アスカ「?」
シンジ「うん」
アスカ「じゃあ、悪かったわね」
シンジ「え?」
アスカ「アンタが楽しんでたなら、無理にやめさせない方が良かったでしょ?」
シンジ「あー……でも、お金をとるのは、やっぱりちょっとね」
アスカ「……まぁ、そうね」
シンジ「うん、それにさ」
アスカ「?」
224: 2012/12/08(土) 23:14:53.33 ID:8NQEX2ssP
シンジ「今度からは、お金を取ったり、お店の形をとらずに、僕個人で色んな人と話そうと思う」
アスカ「ふーん」
シンジ「今回の件で仲良くなれた人もいるし、分かりあえた人もいるし……僕自身も、少しは変われたと思うから」
アスカ「ま、いい考えじゃない?」
シンジ「……アスカが、僕に優しくしてくれたのは、一生忘れられなさそう」
アスカ「あ、アンタねぇ!」
シンジ「あはは」
アスカ「ふーん」
シンジ「今回の件で仲良くなれた人もいるし、分かりあえた人もいるし……僕自身も、少しは変われたと思うから」
アスカ「ま、いい考えじゃない?」
シンジ「……アスカが、僕に優しくしてくれたのは、一生忘れられなさそう」
アスカ「あ、アンタねぇ!」
シンジ「あはは」
226: 2012/12/08(土) 23:16:39.07 ID:8NQEX2ssP
シンジ「癒しかぁ」
アスカ「なに?」
シンジ「最初はよく分からなかったけど、今なら分かるよ」
アスカ「ふぅん」
シンジ(誰かに優しくして、誰かに優しくされて)
シンジ(それはたぶん、きっと)
シンジ(僕が一番欲しかった、温かさだと思う)
終劇
アスカ「なに?」
シンジ「最初はよく分からなかったけど、今なら分かるよ」
アスカ「ふぅん」
シンジ(誰かに優しくして、誰かに優しくされて)
シンジ(それはたぶん、きっと)
シンジ(僕が一番欲しかった、温かさだと思う)
終劇
227: 2012/12/08(土) 23:17:18.44 ID:y3o2yWaJ0
終わっちゃった
228: 2012/12/08(土) 23:17:23.81 ID:zUnz0GId0
乙
229: 2012/12/08(土) 23:17:32.29 ID:Hj/EOxGe0
乙
引用元: シンジ「癒し屋シンジ?」
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