P「まったく……」



唯「あちゃあ……プロデューサーちゃん、おこ？」ｺｿｺｿ

みく「土曜日の仕事がキャンセルになったみたいだにゃ」ｺｿｺｿ

唯「今日のハーモニカのライブに行かなかったぐらいだしね」

みく「ハーモニクスだにゃ。そっちはりーなチャンのプロデューサーに任せているって言ってたよ」

だりーなP「くしゅん！」

李衣菜「あれ、プロデューサーってば風邪？」

夏樹「最近、温度差が激しいから気をつけろよ」

李衣菜「風邪を引くなんてロックじゃないからねっ」

だりーなP「あぁ、ありがとう」

夏樹「薬はあったかな……」

最上静香「薬よりも、そんな時はうどんですよ！」ﾄﾞﾝｯ

「アツアツのうどんに、七味をたっぷり効かせれば風邪なんてあっという間に吹き飛びます！」

「さぁ！」

ぴてぃ「あーころころ」

だりーなP「あ、ありがとう……」

だりーな（どっからうどんを出したんだろ……）

ジュリア「シズは相変わらずだな……」

ぷー「だー！」

唯「でもまぁ……」

ｶﾞﾁｬ

千枝「失礼します。お昼ご飯にうどんを作ってきました」

みく「千枝チャン、ナイスタイミング！」

唯「静香ちゃんがいるから、うどんがいっぱいあるもんね」

千枝「はい。今日は天ぷらうどんときつねうどんですよ」

唯「天ぷらいただきっ！」

みく「みくはお揚げをいただくにゃ！」

千枝「はい、プロデューサーさんもどうぞ」

P「ありがとう……ま、腹が減っては戦もできないっていうしな」





「いただきます！」×３

唯「うーん、歯ごたえがあっておいちい♪」ﾂﾙﾂﾙ

みく「みくはもう少しやわらかいのが好きだけど、これはこれで」ﾂﾙﾂﾙ

P「のあみたいにならないよう、七味のキャップを抑えながら……」ﾊﾟｯﾊﾟｯ

千枝「わぁ……プロデューサーさん、大人です」

「千枝、七味や山椒とか辛いのはまだ……」

唯「千枝ちゃん、七味はまだダメなんだ？」

みく「まだ小学生だと、無理なのかにゃ？」

唯「そういえば、こないだ芳乃ちゃんが……」

――回想

芳乃「寒い時には耐寒食（注）でしてー」

「かぷさいしんの効果で身体の中から温ったまるのでー」

「この一味を温かいうどんにかけてー」

ﾊﾟｯﾊﾟｯ

ｽﾞﾙｽﾞﾙ



「……ん！？」

「え゛ふぉ゛っ！えぶぉっ゛！？」

「……」

「気管支に入りましたー……」ﾊﾅﾐｽﾞﾀﾞｰ





注意

本物の耐寒食は、カプサイシンとアルコールをそのまんま使っているので、おこさまは食べることすら困難です

…………
……

唯「で、そん時に鼻からうどんが出てた芳乃ちゃんの画像が、ゆいのスマホにあって……」

？「」

みく「あ」

千枝「ゆ、唯さん……」

唯「あ、あったあった。これだよ」

ｶﾞｼｯ

「え？」



芳乃「面白いものをお持ちの用ですね」ﾆｺﾆｺ

唯「あ……よ、芳乃……ちゃん？」ｶﾞﾀｶﾞﾀ

芳乃「はい、依田は芳乃。ここに推参しました」ﾆｺﾆｺ

唯「く、口調が……」ｱﾜｱﾜ

芳乃「何やら楽しような話をしているようなので、是非私にも聞かせていただけませんか？」ｸﾞｲｯ

ｽﾞﾙｽﾞﾙ

唯「た、助け……」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

千枝「あ……よ、芳乃さん……」





芳乃「手助け無用ですよ」ﾋﾟｼｬｯ

千枝「は、はいっ」

――唯は連れて行かれました

みく「……ご、ごちそうさま」

千枝「お、お粗末さまです……」

みく「……」

千枝「……」



千枝「あ、あの……」

みく「は、はい！」

千枝「……今度L.M.B.Gのみんなでお鍋パーティをやるんですが」

みく「お鍋パーティ？」

千枝「はい、桃華ちゃんが何か色々豪華な食材を持ってきてやるって」

「で、みんなだけじゃ余っちゃうから、何人か誘ってって……」

みく「んー……七海チャンも参加するんだよね」

千枝「あ、大丈夫です。魚介類とすき焼きとかトマト鍋とかは別の鍋でやりますんで」

みく「それなら参加しないわけがないにゃ！」

千枝「よかった……静香さんとジュリアさんがいるうちにやりたくて……」

みく「うん、あの二人もきっと喜ぶにゃ！」

千枝「はいっ！」

みく「あ」

千枝「どうかしましたか？」





みく「ありす……チャンも参加するのかにゃ？」

千枝「あ、ありすちゃんはデザート担当……予定です」

みく「巻き込むなら幸子チャンか、柚チャンか悠貴チャンが犠牲にしないと……」

千枝「あ、それはひどいですよ！」

みく「あとあかりチャンもだにゃ！」

千枝「すりおろしてデザート的なお鍋ならいいかもしれませんよ」

みく「そういうのもアリか……？」

千枝「温かいカスタードとかチョコフォンデュならいいかもしれませんよ」

みく「少し興味が湧いたにゃ……」ｼﾞｭﾙ

千枝「えへへっ」

みく「じゃあ、日にちが決まったらメールかデレぽで連絡してにゃ」

千枝「はいっ！」

「楽しみに待っていてくださいね！」





なお、当日。のあの隣の席に座ってしまったみくであった……



おしまい

おまけ



唯「」ﾁｰﾝ

芳乃「おやおやー？」

「少し、おしおきをやりすぎてしまいましたかー？」

「ま、乙女のぷらいばしーを拡散しようとした罪での罰ですから、多少は致し方ないのでしてー」

「さ、唯殿を送り届けたら、昼時ですのでおうどんを頂きましょうー」

「今日は沢山の山椒が用意しているのでしてー」←フラグ成立



今度こそおしまい

仕事とはいえ、お外は寒い……



では、読んでくださった方へ、おぼろこんぶとしめじとごぼ天のうどんを