1: ◆0NR3cF8wDM 2022/02/24(木) 22:44:18.96 ID:4YP3arUq0
※ 千早、静香、志保、桃子、紬の五人でユニットを組んでいます。通称、メンドクサイフェアリー
2: 2022/02/24(木) 22:48:55.71 ID:4YP3arUq0
●REC
――あなたにとっての如月千早さんを一言で表すと?
静香「一言で? 難しいわね……偉大な先輩で、尊敬すべき存在で、ユニットのリーダーで……でも、そうね……
……うん。憧れ、かしら」
3: 2022/02/24(木) 22:50:59.20 ID:4YP3arUq0
――なるほど。憧れ
静香「千早さんみたいになりたかった。アイドルとしても、人としても。
歌声に憧れたわ。凛とした強さに憧れたわ。
アイドルになる前、一ファンだった頃から」
――765プロに所属する以前からの、憧れだった
静香「ええ。この人みたいに強くなれば、きっと……」
――きっと?
静香「いえ、何でもない。」
4: 2022/02/24(木) 22:53:51.10 ID:4YP3arUq0
――その憧れは、アイドルになってからも?
静香「少しずつ形を変えながら、私の中に。
千早さんってね、近くで見る方が、ずっと凄かったのよ。
私が想像していた『アイドル如月千早』を更に飛び越えた所に、千早さんはいたの」
――アイドルになって、後輩になって、ようやく初めて分かることもあるでしょうね
静香「そう。選考に合格して、アイドルになって。
ちょっとだけその存在に近づけたかな、って思ってたんだけど。
劇場に来た初日、初日よ? プロデューサーに案内頂いてる途中、レッスンルームから千早さんの歌声が漏れ聴こえてきて、それで少しだけ覗かせてもらって。
『あ、これ、やばい』って」
5: 2022/02/24(木) 22:55:34.62 ID:4YP3arUq0
――(笑)
静香「だって、本当に凄かったっていうか、びっくりしたっていうか。
単純に歌声が凄いっていうのは勿論そうなんだけど……
1パート歌って、レッスンの先生がオーケー出すでしょ? でも、千早さんの方がなかなかオーケー出さないの。
先生も慣れていらっしゃったようで、千早さんが納得するまで、時計と相談しながらレッスンをされていて。
千早さんレベルのアイドルでも、こんなにやらなきゃ駄目なんだ。本当に私にアイドルなんてできるんだろうか、って」
――確かに、そう思ってしまうかもね
静香「まぁ、すぐ、プロデューサーが『あれを普通だとは思わなくていい。千早程向上心の高いアイドルは、なかなかいない』と教えてくれはしたんだけど。
それでも、おこがましくもちょっとは近づけたと思っちゃってたから。あの時は改めて距離を感じたわね……」
6: 2022/02/24(木) 22:57:06.09 ID:4YP3arUq0
――憧れから、畏怖に?
静香「そうそう! それ! しばらくは千早さんと会うの怖かったもの(笑)。
そのせいで、千早さんと改めてお話をさせて頂いた時、『最上さんには避けられていると思っていた』だって。いや、実際にその通りだったから、何も言えなくて(苦笑)。
それで、まぁ、正直に事情をお話して、私、聞いてみたの。
『千早さんは、どうしてそんなに頑張れるんですか?』って。
ねぇ、何て返ってきたと思う?」
静香「歌が好きだから」
――「歌が好きだから」
7: 2022/02/24(木) 23:03:09.78 ID:4YP3arUq0
静香「(笑)。 なんだ、志保、あなたも聞いてたんだ」
――ほぼ一言一句同じことを質問した覚えがあるわね
静香「それを聞いて、あぁ、やっぱり千早さんは凄い人だ……って。
そうね……今でも、怖いという気持ち、ちょっとあるかも。
あの真っすぐさ、強さが、というよりも……その千早さんから幻滅されることが、怖い」
――ま、分からなくはないわね
静香「でも、その怖いっていうのも、結局は、憧れなんだろうなぁ、って。
だから、私にとっての千早さんは、やっぱり、憧れ。
これまでも、これからも。
私の、憧れ。」
8: 2022/02/24(木) 23:04:20.74 ID:4YP3arUq0
――最後に、千早さんに向けて一言
静香「千早さん、お誕生日おめでとうございます。
いつもご迷惑ばかりお掛けして申し訳ありません。
これからも……千早さんは、千早さんでいて下さい。
私は、そんな千早さんに勝手に憧れて……勝手に追いかけ続けます。
高い場所を飛び続けるあなたに、いつか、手が届くように。
だから、もう少し、その場所で待っていて下さい」
9: 2022/02/24(木) 23:06:01.74 ID:4YP3arUq0
――――――――
――――――――
10: 2022/02/24(木) 23:07:55.32 ID:4YP3arUq0
――あなたにとっての如月千早さんを一言で表すと?
志保「そうね……信頼、かしら」
――信頼。ふーん、なるほど?
志保「静香と似たような答えになってしまうかもしれないけれど……
え、と、ほら、私、ついつい周りが見えなくなるというか、一つのことに集中し過ぎるというか。そういう所があるでしょう?」
11: 2022/02/24(木) 23:11:11.26 ID:4YP3arUq0
――そうだね。長所でもあると思うけど
志保「ふふ、ありがと。
それで……私が間違える前に、千早さんがよく声をかけてくれるのよ。
『志保、少し肩に力が入り過ぎているみたい』とか『何を表現したいのか、そもそも何がしたいのか、一度立ち止まってみるのも重要よ』とか。
千早さんからの言葉って、不思議と私の中にすっと入ってくるの。自分が頑固なことくらい自覚はあるのだけれど、そんな私の中に、すっと」
――似たもの同士だから?
志保「! 流石ね。そう、きっと、ええ。
まぁ、その、千早さんと似ているっていうのは、おこがましいかもしれないけれど。
でも、千早さんも言ってくれたのよね。
『志保、あなたは、私と同じようなことで間違えそうになったり、悩んだりするのかもしれない』
そんな千早さんの言葉だから……」
――似ているから、その上で、自分の前を行く存在だから?
志保「そう、ね……
歌に対する姿勢は勿論、プロ意識、向上心、自律心……
『北沢志保というアイドルは、人間は、こうありたい』という姿を、すぐ近くで体現してくれているのが千早さんで、あの人を目標に努力を続けていれば、道が見えなくなりやすい私でも、大丈夫。
そういう、信頼。
勿論、千早さんの目指す場所と、私の目指す場所は違うわ。
千早さんは、将来、きっとアイドルという枠を越えて日本一の歌手になるし、私は、演技のお仕事にもっともっと力を入れて行きたい。
でも、いつか、仮に別々の場所で活躍することになったとしても、千早さんの背中は、私の中での目標というか、目指すべきものというか」
12: 2022/02/24(木) 23:12:51.19 ID:4YP3arUq0
――聞いてると、もしかして、静香さんよりも志保さんの方が千早さんのこと、好きなんじゃない?
志保「なっ!?
い、いや、それは、勿論尊敬できる先輩だし、信頼してるし、そりゃ、す、好きには決まっているけれど、あー、もう、静香、あなたは座ってなさい。ステイ、ステイ!
えーと、こほん。
あとは……そ、そうね、私の弟や母とも仲良くしてくれているし、家で四人でご飯食べたりもするし、プライベートの面でも、仲良くしてもらってるし、信頼しているわ」
――静香さん、ステイ! ステイ! 紬さん、その狂犬押さえといて! 志保さん! 最後に千早さんに一言!
志保「千早さん、お誕生日おめでとうございます。
間違えそうになることの多い、不出来な後輩ですが、これからもご指導ご鞭撻の程、よろしくお願いします。
母と弟も、千早さんのお誕生日をお祝いしたいと意気込んでいますので、近々四人でお祝いしましょうね」
――ちょっ! 志保さん! それはわざとやってるでしょ!? 静香さん落ち着いて! ステイ! ステイ!! ほら、次もあるんだから!!
13: 2022/02/24(木) 23:16:48.74 ID:4YP3arUq0
――――――――
――――――――
14: 2022/02/24(木) 23:20:28.49 ID:4YP3arUq0
――あ、あなたにとっての如月千早さんを一言で表すと?
桃子「はぁ……無駄に疲れた……。
千早さん……うん。仲間、かな?」
――仲間。なるほど、素晴らしい答えです
桃子「765プロっていう大きい括りでもそうだし、千歌爛漫っていう桃子たちのユニットもそう。
後は、奔放な人が多いこの事務所の中でも、千早さんはプロ意識の塊みたいな人だから、そういう意味で特に仲間意識が強いかもね」
――そ、それはつまり、うちらにはプロ意識が足りていないという……
桃子「違う違う。そんなこと言ってないよ。もう、紬さん、悪い所出てるよ?」
15: 2022/02/24(木) 23:25:23.44 ID:4YP3arUq0
――も、申し訳ありません……
桃子「心配しなくても、プロ意識っていう点では、千歌爛漫のみんなは、ま、桃子の目から見ても合格かな?
でも、千早さんはその中でも特別。勿論、現場では桃子も負けるつもりは無いけど……日常生活、プライベートでの身体作りだったり、ケアだったり、そういう所は見習う所が多いからね。
紬さんだって、そう思うでしょ?」
――はい。千早さんの意識の高さには、常々感心しています
桃子「桃子は、ほら、年齢は下の方だけど、芸能界ではみんなの先輩だからね?
桃子が手本にならなきゃ、助けてあげなきゃ、っていうのはいつも思ってるよ?」
――はい。桃子さんにはいつもいつもお世話になりっぱなしで……
桃子「いーの。桃子がやりたくてやってること!
ただ、そうだね……千早さんには、教わることも多いし、千早さんも……あの『歌姫如月千早』がだよ? ずっと年下の桃子に、相談したりもしてきて……
だから、やっぱり、仲間っていう気持ちが強いのかなぁ?
対等の、っていうには、もうちょっとだけ時間がかかるかもしれないけど」
16: 2022/02/24(木) 23:32:04.53 ID:4YP3arUq0
――なるほど。え? あ、え、と、あ、あの……も、桃子さんは、千早さんのことが好きなんですね
桃子「ふぇっ!? え、そ、それは、まぁ、嫌いじゃないし? 好きか嫌いかで言われれば、勿論、す、好きだけど……
って!! 静香さん! 志保さん! 何笑って……もう!! そのカンペ何!?
こ、この…… 志保さんの時は荒ぶってたくせに! 何で静香さんはそんな質問させてるの! 何で笑ってるの!
志保さんも志保さんだよ! ついさっきまで静香さんとやり合ってたのに!
ステイステイ、じゃないよ! もう!!!」
――も、桃子さん、落ち着いてください
桃子「あの二人、後でお仕置きだね。まったく、もう……
紬さん? あそこのおバカさんたちから変なカンペ来ても、もう無視していいからね?」
17: 2022/02/24(木) 23:35:09.24 ID:4YP3arUq0
――は、はい。かしこまりました
桃子「ふぅ……。
よし、それじゃあ、続き。
後は、そうだなぁ……。……うん。……これはね、こういう場所だから、こういう時だから言うんだけど……
桃子と、千早さん、似てる所があって。……志保さんの話じゃないけど。
そ、その……ここにいるみんなは知ってると思うけど、あの、も、桃子たち、お家が、ほら……でしょ?
だから、え、と……多分、他の人たちよりも、分かる部分があるっていうか、こういうこと思ってるのかな、こういうこと伝わっちゃったかな、みたいなの、あるのかも、って。
誰かと一緒にいたい、って。そういう時、みんなもあるでしょ?
桃子のそういうの、一番に気付いてくれるのが、千早さんなのかも」
――そういった点でも、桃子さんにとって、かけがえのない仲間なのですね
桃子「そ。
……ま、まぁ? 今、画面の向こう側の千早さんがどう思ってるかは分からないけど?
も、もしかしたら、い、い、妹みたいに、思ってるかもしれないけど?
千早さんがどうしてもっていうなら、桃子としても、ま、まぁね? ゆ、許してあげなくもないけど?」
18: 2022/02/24(木) 23:40:27.55 ID:4YP3arUq0
――え? あ、はい……え、と、つ、ツンデレおつ?
桃子「もう!! おバカ二人!! いい加減にしなさい!!
紬さんも! 読まなくていいって言ったでしょ!?」
――も、申し訳ありませ……え? 桃子可愛い?
桃子「だーかーら! 読まなくていいの!!」
――も、も、申し訳ありません!! あ、あの、最後に、千早さんに一言お願いします!
桃子「千早さん、お誕生日おめでと!
これからも、互いに切磋琢磨していくんだからね?
何かあったら、すぐに桃子に相談すること!
桃子も……相談すること、またあるかもしれないから……。……その時は、よろしくね」
19: 2022/02/24(木) 23:41:44.30 ID:4YP3arUq0
――――――――
――――――――
20: 2022/02/24(木) 23:45:00.44 ID:4YP3arUq0
――あなたにとっての如月千早さんを一言で表すと?
紬「は、はい。その……親愛、でしょうか」
――へー! 親愛!
紬「は、はい。師友、という言葉も思いつきましたが……親愛の方が相応しいかと」
――しゆう、ですか? ごめんなさい、あまり聞き慣れない言葉で……
紬「恩師、師匠の師に、友と書いて、師友。師として敬える程の友人。そういった意味合いの言葉です」
21: 2022/02/24(木) 23:46:53.89 ID:4YP3arUq0
――なるほど! それは確かに納得のいく言葉ですが……敢えてそちらではなく、親愛、と
紬「はい。
そ、その、勿論、千早さんは尊敬できる方ですし、私にとっては大先輩で、貴重な教えを賜ることも多く、お師様と形容するに間違いのない存在ですが……」
――ですが?
紬「恐らく、千早さんはそれを望んではいないだろう、と。
高校生の一人暮らしという共通点から、千早さんとは、畏れ多くも、お仕事以外の面でも親しくさせて頂いております。
私生活での千早さんは、みなさまご存じの通り努力主義ではありますが……年相応の所もあり、また、うら若き女性として承知できかねる所もあり……
女の子なんです。
千早さんも。私たちと同じ。
朝、髪を梳いて差し上げると、ついつい鼻歌が漏れてしまうような。
普段ジュースで済ませるという朝食に、鮭の塩焼きやお味噌汁、だし巻きが並ぶと『わー!』と声を挙げてしまうような。
ついつい食べ過ぎてしまって、お行儀悪くもそのまま床に寝転がってしまうような。
コーヒーを淹れようとして……」
22: 2022/02/24(木) 23:50:34.88 ID:4YP3arUq0
――ちょ、ちょっと待って下さい、待って下さい!
紬「は、はい」
――これ大丈夫? 本当に大丈夫? 私たち聞いちゃってて大丈夫? ……うん。そうよね、この辺りで止めておいた方がいいわよね
紬「し、静香さん?」
――は、はい。ということで、紬さんにとって、千早さんは、え、と、つまり……なるべく、同じ目線で頑張っていきたい、みたいな感じ……でしょうか?
紬「そうです。流石は静香さん。私のお伝えしたいことを、簡潔にまとめて頂いて……」
23: 2022/02/24(木) 23:52:58.12 ID:4YP3arUq0
――結果、親愛、と
紬「はい。友人、とはっきり言葉にするのは少々面映ゆくもありますが……恐らく、千早さんにもそのように認識頂けていることかと。
東京に住まいを移した現在の私にとって、最も過ごす時間の多い方だと思います」
――ぐ、ぐぬぬ……
紬「ぐぬぬ? あ、あの、静香さん?」
――い、いえ……失礼しました……
紬「?
この千歌爛漫というユニットにおいて、私は、唯一、千早さんより早く生まれ、年齢も一番近い存在です。及ばずながらも、支えになりたい。そう、考えております」
24: 2022/02/24(木) 23:56:23.14 ID:4YP3arUq0
――……さ、最後に、千早さんに向けて一言お願いします
紬「千早さん、お誕生日、おめでとうございます。
お互いに不器用な所はありますが、今後とも懇意にして頂けますと嬉しく思います。
あ! そうです。先日お伝えしました、カーテンの洗濯はもうお済みでしょうか?
今度確認に参りますので……その時は、また、一緒にお料理の勉強をしましょう。
それでは、失礼致します
どうか、良き一日を」
――もうやだ! 帰る!
――(笑)
――笑ってんじゃないわよ志保! この! 千早さんが来るっていう日、あなたん家に乗り込んでやるんだから!
――そ、来ればいいじゃない
――え? ほんと?
――ほらほら、仲良しやってないで、紬さんが困ってるでしょ
――い、いえ、私は別に……
――紬さんが千早さんのお家に行く時もご一緒させて下さい!
――は、はぁ……千早さんさえよろしいようでしたら……
――静香、あなた、そんなんだからメンドクサイフェアリーって言われるのよ……
――それはあなたもでしょ!
――はいはい、静香さんも志保さんも一回おしまい! 最後、撮るよ? いーい?
25: 2022/02/25(金) 00:00:21.60 ID:8VGuSQvs0
「「「「千早さん、お誕生日、おめでとうございます!!」」」」
26: 2022/02/25(金) 00:00:49.91 ID:8VGuSQvs0
以上です。
お付き合いいただき、ありがとうございます。
楽しんでいただけたのなら、幸いです。
千早あああああああああああああ!!!!!!!!
誕生日おめでとおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!
ずっとずっと愛してるぞおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!
27: 2022/02/25(金) 00:06:00.53 ID:NNg57+0x0
乙うううううううううう!!!
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