ラフィエル(ま、まずい！！なぜサターニャさんが私の家に！？いや、それより今はこれをどこかに……！！)

ラフィエル(よし、ここに隠しておきましょう！！)ﾍﾞｯﾄﾞﾉｼﾀﾆｽｽｰ

サターニャ「ラフィー？いないのー？」

ラフィエル「は、はーい！今出まーす！」ｶﾞﾁｬｯ

サターニャ「何してたのよ」

ラフィエル「ちょ、ちょっとおトイレに……」

サターニャ「えっ……手ぇ洗ったわよね？」

ラフィエル「あ、洗いましたよ！」

サターニャ「まぁいいけど、いつも私の家に不法侵入されてるから今日はこっちから来てやったわ！」

ラフィエル「えっと、ようこそ……」

サターニャ「上がっていい？」

ラフィエル「どうぞ」

サターニャ「へー、綺麗な部屋じゃない」

ラフィエル「あ、あはは……」

サターニャ「これ何？カメラ？」

ラフィエル「そ、それは触っちゃダメです！！」

サターニャ「あっそ」

ラフィエル「あと寝室には今ちょっと入ってはいけませんからね！！」

サターニャ「へ？なんで？」

ラフィエル「えっ！？あー、えっと、悪魔祓いの結界を張ってあるので！！」

サターニャ「えっ怖っ！！」

ラフィエル「でしょう？だから近づいてはなりませんよ？分かりましたね？」

サターニャ「うん……」

ラフィエル「では、私はちょっとおトイレに……」

サターニャ「え？あんた今行ってきたとこじゃないの？」

ラフィエル「あっ！違います、お茶をお持ちしますね？」

サターニャ「ほんと？よろしくー」


ラフィエル(……はぁ、はぁ……)

ラフィエル(なぜサターニャさんが私の家に……)

ラフィエル(……)

ラフィエル脳内天使(これはサターニャさんともっと仲良くなるチャンスですよ！)

ラフィエル脳内悪魔(これは盗撮コレクションVol.2 ～私服編～の素材を増やすチャンスですね！)

ラフィエル(……ふふふ)

ラフィエル(そう、これは大チャンス……！生身のサターニャさんを堪能しつつ、無防備なサターニャさんを激写するチャンスです！)

ラフィエル(そうと決まれば早速……えっと、何しに来たんでしたっけ……)

ラフィエル(……あ、そうです、お茶ですね)

ラフィエル「お待たせしました～、温かいお茶とおかしですよ」

サターニャ「あんたサタニキアメダル壁にかけてんのね」

ラフィエル「！？」ｶﾞﾁｬｯ

サターニャ「わ！あ、危ないわよ！」

ラフィエル(そ、そうでした、すっかり忘れていましたが……)

ラフィエル(この部屋にも至るところにサターニャさんグッズの数々が……！)

ラフィエル(これはまずいですね……なんとか隠さないと……)

サターニャ「ね、聞いてんの？」

ラフィエル「は、はい？」

サターニャ「だからー、私からのプレゼントをちゃんと飾っておくなんていい心がけねって言ってるの！」

ラフィエル「あ、えっと……」

サターニャ「あんたって私のこと完全におもちゃにしてると思ってたけど、意外と尊敬の念も持ってたのね」

ラフィエル「……は、はい！そうなんです！」

ラフィエル(これは……いける！！)

サターニャ「てかお茶置いたら？」

ラフィエル「あ、そうでした」ｺﾄ

サターニャ「このクッキーおいしいわね」ﾊﾞﾘﾎﾞﾘｻｸｻｸ

ラフィエル(全然美味しくなくて一枚食べてから封印していたクッキー……)

サターニャ「あー、なんか暇！この家なんかないの？」ｶﾞｻｺﾞｿ

ラフィエル「ああああ！！！」

サターニャ「なによ」

ラフィエル「あ……あ、あんまり人の家のものを荒らすのは良くないと思いますよ？」

サターニャ「私悪魔だもの、良くないことするのが仕事だし」

ラフィエル「うぐ……」

サターニャ「まぁでも嫌がってるからやめるわ」

ラフィエル「ほっ」

サターニャ(……この反応、なにか隠してるものがありそうね……)

ラフィエル「さ、サターニャさん、お暇なのでしたらせっかくですし私とお話でも致しませんか？」

サターニャ「えー？いいけど」


ラフィエル「……聞いた話なんですけど、全裸で寝ると大悪魔になれるそうですよ？」

サターニャ「ほんと！？」

ラフィエル「嘘です」ｸｽｸｽ

サターニャ「はぁ！？なんなのよ！」

ラフィエル(うふふ、楽しいです♪)

サターニャ「……あ、お腹減った」ｸﾞｰ

ラフィエル「そういえばもうお昼ですね、なにか作りましょうか」

サターニャ「いいの？」

ラフィエル「いいですよ、せっかく来ていただきましたし」

サターニャ「じゃあお願いするわ！」

ラフィエル「分かりました♪」ﾄﾃﾄﾃ

サターニャ「……」

サターニャ(……ふっふっふ、油断したわねラフィエル……)

サターニャ(悪魔的家宅捜索【デビルズガサ入れ】の始まりよ！！)

サターニャ「どこが怪しいかしら……」

サターニャ「一番気になるのは寝室だけど……うう、結界とかこわ……」

サターニャ「さ、先に居間から探すわ！えーと、この箱の中とかは……」ｺﾞｿｺﾞｿ

サターニャ「……あっ、これは……>>19？」

犬の餌

突然の安価ワロタ

サターニャ「犬の餌ね……うう、犬キライ……」

サターニャ「あれ？でも犬なんか飼ってなかったわよね？」

サターニャ「……もしかして」

ラフィエル《得意ではないですか、犬の真似♥》

サターニャ「私を本気で飼い犬にしようと……！？いやー！！怖っ！！」

サターニャ「あいつとんだ悪魔ね……これは今度あの犬にメロンパン取られた時のために回収しておくわ」ｺﾞｿｺﾞｿ

サターニャ「あとは……特にないわね……」

ラフィエル「ふんふーん♪」


サターニャ(どうやら戻ってくるまでもう少しかかりそう……かくなる上は……)

サターニャ「寝室……！」

サターニャ(大悪魔たるもの、結界なんかにビビってちゃダメよね……！)

サターニャ(それにもしかしたらラフィの弱点が見つかるかもだし……)

サターニャ(……うう、でも怖い)

サターニャ(どうしよう、開ける？開けない？)

サターニャ(……いや！開けるわ！)

サターニャ(扉を盾にして……えい！)ｶﾞﾁｬｯ

サターニャ(ッ……な、何もないわね……)

サターニャ(なによ、やっぱり結界なんて嘘じゃない！)

サターニャ(ということは……やっぱりこの部屋に何かが隠してあるはず！！)

サターニャ「さて、残された時間は残りわずか……」

サターニャ「特に気になるものは……あら、写真が立ててあるわ」

サターニャ「これは海に行った時の写真ね！ふふ、あいつもこういうの飾ったりするんだ」

サターニャ「何故か私の写真も単品で飾ってあるのが気になるけど……まああれよね、私に対する尊敬の念よね！」

サターニャ「さて、あとは……」ｶﾞｻｶﾞｻ

サターニャ「あっ、これはラフィの日記ね！読んじゃお……」

サターニャ「……いやダメよ、流石にプライベートな事だし……」

サターニャ「これは見なかったことにしようっと」

サターニャ「あとは……やっぱりここよね、ベッドの下！」

サターニャ「もしかしたら工口本とか入ってないかしら？んー……」ｺﾞｿｺﾞｿ

サターニャ「……あっ、これは……？」

ラフィエル「お待たせしましたサターニャさん、ご飯ですよ～♪」

サターニャ「……」

ラフィエル「あれ？サターニャさ……ッ！？」

ラフィエル(寝室の扉が……まさか！！)

ラフィエル「サターニャさっ……」

サターニャ「……」

ラフィエル(…………終わった)

サターニャ「……な、なに……これ……？」

ラフィエル「……ああ」ﾄﾞｻｯ……

サターニャ「……これ全部、私の写真よね……？」

ラフィエル「……」

サターニャ「なんで、こんなものを……」

ラフィエル「……ごめん、なさ……」

サターニャ「ご、ごめんなさいじゃないわよ！！」ﾀﾞﾝｯ!!

ラフィエル「ひっ！」

サターニャ「信じられない……私、ラフィのこと、ちょっとウザいけど友達だと思ってたのにっ……！」ｸﾞｽｯ

ラフィエル「っ……！」

サターニャ「……変態っ、変態……！氏ね！この変態！クズ！氏ね！」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

ラフィエル「ご、ごめんなさい……ごめんなさい……」ｶﾞｸｶﾞｸ

サターニャはそんな事言わない

サターニャ「もう帰る……二度と私の前に現れないで……」ﾊﾞﾀﾝ

ラフィエル「……」

ラフィエル「………」

ラフィエル「…………」

ラフィエル「……私は、なんてことを……！」

ガヴリール「ラフィもサターニャも大丈夫か？もう3日も学校来てないけど」

ヴィーネ「家に行っても出てこないのよ……中にはいるんだと思うんだけど……」

ガヴリール「ふーん、まさかふたりして愛の逃避行か？」

ヴィーネ「そんなわけないでしょ」

サターニャ(……)

サターニャ(……怖い)

サターニャ(ラフィが、私のこと……あんな目で見てたなんて……)

サターニャ(もう、いや……誰も……信じられない……)

サターニャ(……)


ラフィエル(……サターニャさんに、嫌われてしまいました……)

ラフィエル(あの時の、サターニャさんの泣き顔……)

ラフィエル(いつもなら興奮してしまうのに……思い出すだけでも……)

ラフィエル(……私は、一体、なにを……)

ラフィエル(……)


BAD END

ハッピーエンドあくしろよ

続きはよ

と思うじゃん？

え？おわり？

ハッピーエンドあく