1: 2010/01/23(土) 19:52:42.26 ID:iGq7vcGr0
唯「いつもの調子?」

和「そうね。ここのところ外で食べることが多かったから、その分」

唯「外食かあ。モスとか行ったの?」

和「ううん。外でのり弁食べたの」

唯「ああ、外で食べるってそういう」

唯「でもそれお昼がずっとのり弁になる理由にならないよね」

和「風で飛ばされたのよ、きっと」

唯「きっと?」

和「気がついたら海苔がなくなってたの」

唯「それ食べたんだよね自分で」

2: 2010/01/23(土) 19:58:26.53 ID:iGq7vcGr0
和「刺激が足りないわね最近」

唯「そうだねえ」

和「ねえバイオハザードって割とすぐに起きそうじゃない?」

唯「大塚製薬あたりで?」

和「うん。なんか朝起きてたら母親がゾンビになってた、ぐらいの不思議現象は結構現実的だと思うのよ」

唯「憂がゾンビになったらどおしよ…」

和「そのときは私が」

唯「でも……!」

和「やっぱり、君がやっちゃ…いけない気がする」

唯「宇田さん……」

3: 2010/01/23(土) 20:02:08.20 ID:iGq7vcGr0
唯「万年筆で人は殺せるよね」

和「ボールペンでも充分よ」

唯「日本中の学生が人頃しになれるんだよね」ゴクリ

和「裁縫道具だって立派な凶器だし、ネクタイで首だって絞められるよ」

唯「よし!」ガタッ

和「やめなさい」

唯「このネタで澪ちゃん怖がらせにいこう!!」

和「やりましょう」

6: 2010/01/23(土) 20:09:14.83 ID:iGq7vcGr0
唯「澪ちゃ~ん!」

澪「唯と和じゃないか。どうしたんだ?」

和「動かないで。この万年筆であなたの頚動脈を掻っ切ることができるのよ」

澪「ひっ…!?」ガタガタ

唯「更に更に~このお裁縫針を延髄のあたりにぶっ刺すと~…?」

澪「い、いやぁ……」ガクブル

律「おい何やって」

唯「あ!りっちゃんがタイで首絞めようとしてる!」

律「日本だが」

10: 2010/01/23(土) 20:14:18.28 ID:iGq7vcGr0
律「なるほどなあ。確かになんでも凶器になるよなあ日用品て」

紬「単に殺めるなら素手でも充分だけど」

和「ダメよ。女の身体は脆いからすぐ肩が外れちゃうわ」

唯「でも自分で治すんでしょ?」

律「そのあと痴漢男頃すんだよな」

和「そうね。思えばどのみち頃すのよね」

唯「そうだよ。うだうだ言ってないで早く澪ちゃん殺そうよ」

律「いやそれはおかしい」

和「やっぱり、君がやっちゃ…いけない気がする……」

唯律「宇田さん……」

13: 2010/01/23(土) 20:19:44.74 ID:iGq7vcGr0
唯「ただいま~。うーいー」

憂「あー?おお、おかえり、姉貴」

唯「ただいま。髪下ろしたんだあ。可愛いね」

憂「え、そ、そうかよ…」

唯「お腹すいた」

憂「……今日はもう仕事しねえ」

唯「何か嫌なことあったの?」

憂「包丁が全然切れねえんだ。だから今日はもう仕事しねえ」

唯「お尻は一回でちゃんと拭けたの?あ、あと晩御飯は?」

憂「何の話だよ!だから今日はもう仕事しねえー!!」

唯「フリじゃなかったのかあ」

15: 2010/01/23(土) 20:25:33.41 ID:iGq7vcGr0
憂「カップ麺でも食えよ面倒くせえ」

唯「ダメだよ。そんなこと言っちゃ。面倒くさくっても食べなきゃ生きていけないんだから」

憂「作んのが面倒なんだよ。食べんのは大好きだよ」

唯「私も食べるの大好きだよ」

憂「おめえ作ったことなんてねえくせによく言うよ」

唯「お腹すいた!」

憂「だからカップ麺作れよ!」

唯「作れない!」

憂「なんでだよ!フタ空けて中に入ってる袋出して粉末とかやく入れてお湯を内側の線まで注ぎフタを閉じて三分お待ちくださいで出来上がりだろうが!」

唯「それならできるよ」

憂「できるのかよ!じゃあおめー何ができねーんだよ!何もできねーよ姉貴は!俺がいちばんよく知ってるよ!なんで今そんなこと聞いたの俺!?」

16: 2010/01/23(土) 20:30:10.55 ID:iGq7vcGr0
唯「えへへ…」

憂「な、何笑ってんだよ…」

唯「んー? 憂が元気になって良かったなあ~って思って」

憂「ば、ばかやろ…俺ぁいつでもげんk」

唯「お腹すいた!」

憂「お前ホント人の話最後まで聞かないな」

唯「必殺!姉の心、馬の尻尾の術!」

憂「うっわ、ちょ、やめろあんな切れねえ包丁で料理なんざ」

唯「よっし、ポニテ完成!」

憂「遅くなってごめんね、お姉ちゃん!今から晩御飯作るから、ちょっと待っててね?」

唯「うん!ありがと~うーいー」

17: 2010/01/23(土) 20:33:58.50 ID:iGq7vcGr0
音楽室

和「こんにちは」

唯「あ、和ちゃん!どしたの?」

和「生徒会の先輩たちが臭いから逃げてきちゃった」

律「臭いからって…」

和「化粧は濃いし声しわがれてるし見た目もそんな可愛くないくせにあれは反則技よ」

澪「そんなに酷いのか、生徒会って」

和「委員長格の人物が実際に可愛い例はないでしょ?そういうことよ、つまり」

和「まあ軽音部も大抵可愛い子いない場合が多いけど、ここはみんな可愛いから好きよ」

紬「わかります!!」

律「さっぱり分からん」

19: 2010/01/23(土) 20:40:25.92 ID:iGq7vcGr0
和「褒めてるのよ」

律「なんて?」

和「可愛いって」

律「だとさ、澪」

澪「あ、私のことだったのか」

律「なんで独占するんだよ全員だよ」

紬「お茶どうぞ」

和「ありがとう。アールグレイね」

紬「ダージリンよ」

和「……そう」

20: 2010/01/23(土) 20:45:50.83 ID:iGq7vcGr0
唯「あ、そういえばあずにゃんには紹介がまだだったね」

唯「こちら真鍋和ちゃん、私の幼妻なんだ」

和「えっ…」

律「幼馴染、だろ?」

唯「あ、そうだった」

澪「和も突っ込もうよ」

和「いやあ悪くないなあと思って」

紬「分かります」

律「さっぱり分からん」

22: 2010/01/23(土) 20:51:06.44 ID:iGq7vcGr0
和「でも17歳って『幼』妻なの?」

律「充分幼女だろ」

澪「いや幼女じゃないだろ」

唯「結婚は16からできるんだよね」

律「梓なんてまだ中学生みたいなのに結婚できるんだもんな」

梓「む。律先輩だって充分幼女じゃないですか」

澪「だから幼女ではないと思うんだけど」

唯「じゃあ私も幼女かな」

紬「私も」

律「私も幼女がいい」

和「私は幼女になりたい」

澪「なんだ、みんな幼女だったのか」

さわ子「ちーっす」

唯「あ、幼女じゃないのが来た」

23: 2010/01/23(土) 20:55:57.55 ID:iGq7vcGr0
梓「………」

梓(憂のポニーテール引っ張り倒したい…)

梓(席替えして憂の後ろになったのはいいけど、目の前にこんな魅力的なものがあったら…)ウズウズ

梓(引っ張りたい。引っ張って頭ガクンてさせたい)

梓「ほりゃあ!」グイン

憂「きゃあ!?」

梓「あ、ご、ごめん憂…」

憂「氏ねクソチビ」

梓「えっ」

憂「前から気に食わなかったんだよなあ、おめえはよお」

憂「まずそのブリっ子がキモイ」

憂「幼児体型だしそのくせ乳首黒いし女として終わってんな」

24: 2010/01/23(土) 21:01:22.43 ID:iGq7vcGr0
憂「だいたいよお、なんなんだよおめえ。姉貴に偉そうにギター教えやがってよお、歳いくつだよおい」

憂「高校生のうちに上下関係ってもんしっかりしとかねえと社会に出た途端に肉ぬんちゃくの刑だからな」

梓「ほりゃ」グイン

憂「も~なにぃ、梓ちゃん」

梓「ううん。何でもない。ごめんね」

先生「もう授業戻っていいか?」

梓「どうぞどうぞ」

先生「後で職員室来いよ」

純「梓って乳首黒いの?」

梓「黙れ」

25: 2010/01/23(土) 21:07:33.55 ID:iGq7vcGr0
梓「唯先輩」

唯「なあに?」

梓「憂のポニテって引っ張ったら人格変わるんですか?」

唯「変わるよお。ちょっとねちっこい不良になるんだ。髪下ろすと豪快な不良になるんだけどね」

梓「知らなかった…」

唯「やっちゃったの?」

梓「はい…」

唯「グサっときたでしょ?」

梓「乳首が黒いのはデタラメですけど」

唯「あずにゃん黒ゴマ乳首なんだ」

梓「違います」

唯「憂は嘘つく子じゃないよ」

梓「信じられませんよ今更」

26: 2010/01/23(土) 21:14:09.95 ID:iGq7vcGr0
和「こんにちは」

唯「わー!和ちゃーん!いらっしゃーい!」

澪「また臭かったのか?」

和「ううん。律が書類出してないし部長会議には出ないし散々だから叱りに来たの」

律「面目ない」

和「しっかりしてよ。軽音部のせいで全体的な作業が遅延してるの」

紬「お茶どうぞ」

和「ベルガモットオレンジティー」

紬「アールグレイにしちゃった」

和「ありがとう。いただきます」

唯「ねー、もう和ちゃんも軽音部入っちゃえばー?」

28: 2010/01/23(土) 21:20:03.08 ID:iGq7vcGr0
律「ごめんなさい…」

和「まあ別に生徒会の作業が滞ろうが何だろうが私は書記だから全く気にしないんだけどね」

和「上がうるさいから一応言っておくわ」

唯「ねー和ちゃんも軽音やろーよー」

和「ダメよ。私、軽音に疎いから」

唯「そっか。メタラーだったね、和ちゃん」

和「フューネラルドゥームデプレッシヴプリミティヴプログレッシヴゴアグラインドシンフォニックヴァイキングジャーマンゴシックブラック森メタラーよ、正確に言うと」

澪「さっぱり分からん」

和「ごめん。私もよく知らない」

梓「Taakeこそ至高ですよね!」

和「誰それ」

唯「黒ゴマ?」

梓「違います」

30: 2010/01/23(土) 21:24:48.30 ID:iGq7vcGr0
和「気に入った曲を聴いてるだけだから、アーティストの名前とかあんまり興味ないのよ」

梓「そうなんですかあ。でもTaakeはいいですよ」

澪「BUMP OF CHICKENもいいよ、和」

律「まだ聴いてたのかよ。中学生までだろ、あんなの」

唯「いつ解散するの?」

梓「全部同じ曲にしか聞こえないんですけど」

紬「どなた?」

澪「………」

和「大丈夫よ、澪。人それぞれ。でも私もそのバンド嫌い」

澪「泣いていい?」

律「まだダメ」

31: 2010/01/23(土) 21:31:08.91 ID:iGq7vcGr0
唯「反り立つ壁やりたい」

紬「壁をやるの?」

唯「ううん。反り立つ壁を駆け上がりたい」

梓「小学校にありますよね、あれ」

律「あ?あー、ああ、あるなあ、あれな」

唯「あれは壁ってほどじゃないからヤだ」

和「でも反り立つ壁って最終的にジャンプしてるよね」

梓「人間の限界を感じます」

澪「反り立つ壁、っていう語感が最高だと思うんだけど」

律「じゃあ新曲は『私の恋は反り立つ壁』で」

唯「待って!『私の恋は反り立つ…』にしたら卑猥さupだよ」

和「もう少しいじって『私の恋はそそり立つ…』でどうかしら」

律「おまえら天才。でも『いきり立つ…』でもいいと思うんだ」

澪「もうヤダこの部活」

32: 2010/01/23(土) 21:39:10.56 ID:iGq7vcGr0
和「事故多発!左右の確認をしっかりと!…だってさ」

唯「交通事故多いもんね、このへん」

和「毎月5人は確実に撥ねられてるよね」

唯「案外自分から撥ねられにいってるのかもしれないよね」

唯「ほら、なんか飛び込んだらフロントガラス割って助手席に不時着しそうじゃない?それ失敗してるんだよ多分」

和「ププーッ!」

唯「うわぁー!?…と見せかけてトウッ!パリーン、ストーン!!」

和「どちらまで?」

唯「根室までお願いします」

34: 2010/01/23(土) 21:42:38.15 ID:iGq7vcGr0
唯「ただいまー。うーいー、和ちゃん連れてきたよー」

和「おじゃまします」

憂「あ? ああ、まあ上がれよ」

唯「また髪下ろしてる。何かあったの?」

憂「中野と喧嘩したんだよ。あのぶりっ子め、爪で引っかきやがって」

和「所詮は威力35よ。なんで喧嘩なんてしたの?」

憂「知らねえよ体育の時間に黒ゴマって言ったら急にキレだしたんだよ」

唯「憂、ホントのこと言うときは相手を傷つけないようにしなくちゃ」

憂「んなこと言ったってよお俺ぁ晩飯の話してただけなんだぜ?」

唯「知らねえよなんて言っておきながら説明したじゃんさっき」

憂「そっちかよ。中野の話じゃねえのかよ」

36: 2010/01/23(土) 21:46:59.01 ID:iGq7vcGr0
唯「でもあずにゃんてホントに黒ゴマなの?」

憂「黒ゴマだよ。ほとばしるほど真っ黒乳首だよ」

和「ほとばしってるの?癌なんじゃないのそれ」

唯「あーあ、もう憂にも感染したー」

憂「いやだよ乳がんとかこの歳でなる病気じゃねえだろ。タッチ」

唯「うわ、黒ゴマ菌がついた!和ちゃんタッチ」

和「ビームタッチ!」

憂「バリアー!」

和「バリアー言う前に当たったわ」

憂「ったってねーよ!タッチ~」

唯「いちやんぴー。無効だもんねー」

和「にーやんぴー」

37: 2010/01/23(土) 21:52:37.57 ID:iGq7vcGr0
唯「お腹すいた」

憂「まだ4時だよ。なんで今日部活してこなかったんだよ」

唯「……ホントだ、私部活行ってない……」

憂「おい大丈夫かこいつ」

和「憂がいちばんよく知ってるはずよ」

憂「どうすんだよ部活」

唯「とりあえずあずにゃんに電話しよ」ピポパ

梓「もしもし」

唯「あ、あずにゃん?今日部活ってあるの?」

梓「ありますよそりゃあ。来れないんですか?」

唯「ってゆーかもう家帰っちゃった。和ちゃんもいるよ」

梓「何も言えねえ」

39: 2010/01/23(土) 21:58:30.90 ID:iGq7vcGr0
唯「憂と喧嘩したの?」

梓「なんですか藪から棒に」

唯「難しい言葉使わないで。憂と喧嘩したの?あずにゃん」

梓「しましたよ。事実無根のことを言うんですもん」

唯「嘘なの?」

憂「黒ゴマは黒ゴマだろうが」

梓「憂いるの!?ちょっと代わってください!」

唯(CV:憂)「イヤだよカス。氏に絶えろ」

梓「唯先輩まで私の敵になった!」

42: 2010/01/23(土) 22:06:18.43 ID:iGq7vcGr0
和「なんか髪下ろした憂って新鮮ね。可愛いわ」

憂「え、そ、そうかよ」

唯「ねー可愛いよねー。耳にかけてるあたりが工口ス感じるよねー」

憂「ば、っかそんなこと言うんじゃねえよ…」

和「唯とはまた違った趣があって可愛い」

唯「私の自慢の妹だもん。そりゃあ可愛いよ」

和「可愛い」

唯「可愛い」

憂「うぅ……」

憂「も、いいよ……」プイ

和「あ、元に戻した」

唯「三割増しで可愛かったのに(今度からこれ使お)」

梓「ちょっとー!?もしもーし!!唯せんぱーい!!?」

唯「うるへー」ブチッ

43: 2010/01/23(土) 22:11:39.42 ID:iGq7vcGr0
唯「男に生まれたかったなあ」

和「生理?」

唯「うん。お腹痛いし頭痛い」

唯「ああああ男の子に生まれてたら憂から『お兄ちゃん』って呼ばれるのかあいいなあお兄ちゃん」

唯「それに合法的に和ちゃんと恋人同士になれるじゃんうわホントもう男の子がよかったなあああ」

唯「力あるからギターも重くないし手おっきいからコード押さえやすいしいいことづくめじゃん」

唯「ああああ憂にお兄ちゃんって呼ばれたいよお帰ったら試してみよっかなあいいなあお兄ちゃん」

唯「あ゛、でも男の子だったら桜高に入れないじゃんってことは和ちゃんと学校違うし軽音部のみんなとも学校違うじゃんそれはイヤだよお」

唯「あああああああ生理のときだけ男の子になんないかなあもうホント辛い誰か代わってよもおおおおお」

唯「………」

和「……どしたの?」

唯「ちょっとリバースしてくるね」ダッ

44: 2010/01/23(土) 22:17:11.17 ID:iGq7vcGr0
唯「た…だい…ま……」

憂「おかえり…てどうしたのお姉ちゃん。顔色悪いけど」

唯「う…い……」バッタリ

憂「お姉ちゃん!? お姉ちゃんしっかりして!!」

唯「うい…私ね、氏ぬ前に一度だけでいいから…」

唯「憂にお兄ちゃんって…呼ばれ…たかっ…た……」

憂「お姉ちゃん!? お姉ちゃん!!」

唯「お腹いた~いぃぃぃぃ……部屋まで抱っこ~…」

憂「お腹痛いの!? 下痢!? 何か悪いもの食べたの!?」

唯「せーりだよおぉぉぅううううアイス食べたいぃぃぃぃ」

憂「とりあえず部屋まで運ぶね。よいっしょっと」

唯「ごめんね、憂ぃ。ありがとおぉ」

45: 2010/01/23(土) 22:25:03.75 ID:iGq7vcGr0
唯「ということがあったのを覚えてる?」

憂「覚えてるけど…」

唯「お兄ちゃんって呼んで!」

憂「………」

憂「お、お兄ちゃん…?」

唯「…もっかい」

憂「おにい…ちゃん…」

唯「より可愛くもう一回」

憂「……お兄ちゃん♪」

唯「キュン」

47: 2010/01/23(土) 22:29:49.40 ID:iGq7vcGr0
唯「うーいぃいいいいいいいい!!!」ガバッ

憂「きゃあ!?」

唯「お兄ちゃんは感激してるでおじゃる!お兄ちゃんは感激してるでおじゃる!」

憂「分かったから…く、苦しいよ…」

唯「いいよね!?憂、いいよね!?お兄ちゃん、してもいいよね!?」

憂「な、何を…?」

唯「男の子が女の子にすることと言ったらひとつ!」

唯「シンメトリカル!」

憂「ドッキング!!」

唯「いいよね憂!お兄ちゃん、憂とエOチしていいよね!?」

憂「ガオガイガーごっこじゃないの?」

48: 2010/01/23(土) 22:33:02.16 ID:iGq7vcGr0
梓「それでですね6thアルバムのプロダクションが云々」

和「へー」

梓「で、このバンドはもう解散しちゃったんですけど同じレコードから出てる他のグループは云々」

和「ほー」

梓「とくにあのバンドはシンセの使いかたが素敵で空間表現が云々」

和「ふーん」

梓「聞いてます?さっきから」

和「聞いてる聞いてる」

梓「Zyklusの三曲目の曲名は?」

和「聞いてるってば」

梓「聞いてないですよね」

49: 2010/01/23(土) 22:39:27.55 ID:iGq7vcGr0
梓「聞いてくださいよ、それより。澪先輩がまた歌詞書いてきたんですけどそれがもう酷いのなんの」
  「Janne Da Arcもびっくりなぐらい恥ずかしい歌詞ですよあれは」

和「誰それ。デビルマンのジャンヌダルクしか知らないわ」

梓「まさしくそれです」

和「えっ」

梓「それに律先輩のドラムは走りっぱなしだし、しかもテンポ200越えると裏打ちできないんですよ。ブラストもできないし」

和「最後のは軽音部には不要なスキルよね」

梓「ムギ先輩のキーボードは特に何も悪くないんですけど、やっぱり一人だけってのは厚みに欠けます」

和「そうね。あと三人ぐらいムギは必要ね」

梓「唯先輩は楽譜読めないしリズムクラッシャーだし歌も上手いほうじゃないし絶対音感は宝の持ち腐れだしチューニングできないし」
  「ギターソロもピロピロしかしないし未だにミュートがしっかりできないし…」

和「それはダメね。ピロピロオンリーはギターの墓場だしミュートができないのはメタル的に致命傷ね」

梓「ですよねー!いやあ和先輩みたいに分かる人がいてよかったです。先輩たちの愚痴なんて普段誰にも言えないですから」

和「そうよね。おかげでいいものが録音できたわ」

梓「えっ」

和「メロンパン買ってこい」

50: 2010/01/23(土) 22:43:01.51 ID:iGq7vcGr0
梓「はあはあ…買って…来ました…」

和「あれ、ホントに買ってきたの?」

梓「えっ…う…嘘だったん…ですか…?」ハアハア

和(この子息遣い工口イわね)

和「ごめんなさい。ついでに白状すると録音したのも冗談よ」

梓「なっ…それ…ほんっ…と…ですか…?」

和(すごくそそるわ)

和「ホントにごめんなさい。お詫びにお茶でも奢るわ」

梓「や…ちょ…ちょっと待って…くださ…」ハアハア

和(正直、興奮する)

51: 2010/01/23(土) 22:47:25.19 ID:iGq7vcGr0
唯「ねえねえ和ちゃん!私が澪ちゃんぐらい髪長かったらどうかな?」

和「自重に耐え切れずに首が折れる」

唯「そこまで軟弱じゃないよ…」

和「伸ばすの?」

唯「うーんどうしよっかなあって。切りに行くの面倒だし」

和「手入れが面倒になってすぐ切るわよ」

唯「やっぱりそうかなあ…」

和「それに今くらいの長さがいちばん興奮するから、今のままでいいって」

唯「最近和ちゃん下心丸出しだよね」

和「そんなことないわよ」

唯「この前憂のうなじ見たさにウチ来たよね」

和「そんなことないわよ」

唯「そんで憂が髪下ろしてたから怒涛の勢いで髪結ったよね」

和「ソンナコトナイワヨ」

55: 2010/01/23(土) 22:51:46.30 ID:iGq7vcGr0
和「この前すごいこと考えたのよ」

唯「なになに?」

和「私が男だったとして、唯と結婚するじゃない」

唯「ほほう」

和「すると私はなんと憂からお義兄ちゃんと呼ばれるのよ!」

唯「おおう!羨ましい!!」

和「といわけでこれからはお義兄ちゃんと呼ばれたい放題の毎日よ」

唯「いいなー!いいなー!私も憂にお兄ちゃんって呼ばれたーい!」

和「ダメよ。憂はもう唯だけの妹じゃないの…ふっふっふ」

唯「ずるいずるいずるいずるいずるいー!」

澪「あいつら幸せそうだな」

律「澪も私んち来たら聡のお義姉ちゃんだぜ?」

澪「絶対にイヤだ」

58: 2010/01/23(土) 22:57:32.17 ID:iGq7vcGr0
唯「ただいまー。うーいー、和ちゃん連れてきたよー」

憂「おかえり。いらっしゃい、和さん」

和「あれ?」

憂「えっ?」

和「そんな硬い呼び方しないでいいのよ?」

憂「えっと…?」

憂「の、和……?」

唯「あ、寝取られた」

和「お義姉ちゃん!」

唯「はっはー。お姉ちゃんだぞー」

憂「なにこれ」

60: 2010/01/23(土) 23:02:58.67 ID:iGq7vcGr0
唯「あ、和ちゃーん」

和「あら唯、偶然ね」

唯「すんすん…」

和「どしたの?」

唯「くんくん…」

和「どうしたのってば」

唯「頭だ!頭がにおう!」ガバッ

和「ちょ、ちょっと…!」

唯「くんくん…これは美容室!駅前の!パン屋の隣の隣!」モフモフ

和「分かったなら離して」

唯「余計に嗅ぎたくなっちゃったくんくん」モフモフ

66: 2010/01/23(土) 23:08:40.98 ID:iGq7vcGr0
唯「髪切ったにしてはあんまり長さ変わってないね。短くなってる」

和「長くはならないわよ」

唯「何て言って切ってもらったの?」

和「天道総司みたいにしてくださいって」

唯「水嶋ヒロくんって和ちゃんより髪長いよね」

和「だから長くはならないって言ったじゃない」

唯「切りに行かなかったらいいのに」

和「ホントそう思うわ。いつまでおんぶしてればいいの?」

唯「匂いがなくなるまでさくんくん」

和「重たいわくんくん」

唯「育ち盛りだくんくん。いい匂いだくんくん」

67: 2010/01/23(土) 23:13:56.27 ID:iGq7vcGr0
和「唯って高校卒業したらどうするの?」

唯「中学まではね、いい人見つけてお嫁さんになろうと思ってたんだあ」

和「見つかったの?」

唯「和ちゃんが男の子だったらなあ」

和「それは残念ね。今はどうなの?」

唯「和ちゃんと同じ大学に行こうかなあ」

和「唯と人生を天秤にかけさせるなんて、酷ね」

唯「どっちが重いの?」

和「唯は結構重たいよ」

唯「…えへへ、ありがとう」

和「まったく、育ち盛りなんだから」

70: 2010/01/23(土) 23:19:01.68 ID:iGq7vcGr0
平沢邸
唯「勉強をしよう」

憂「どうしたの、お姉ちゃん急に」

唯「和ちゃんとね、同じ大学行こうかなって」

憂「そうなんだ。どこの大学?」

唯「京都だって」

憂「………」

憂「京都産業か龍谷かな?」

唯「ううん。京都大学だって」

憂「………」

憂「き、京都工業繊維かな?」

唯「京都大学だってば」

おわり

71: 2010/01/23(土) 23:20:18.21 ID:iGq7vcGr0
終わった!相変わらずコピペしんどすぎワロタw
二期で和ちゃんが一期よりも多く登場することを切に願う!

74: 2010/01/23(土) 23:40:11.29 ID:FQGaEyAt0
こういうノリは好きだ

引用元: 唯「和ちゃん、今週はずっとのり弁だったね」