1: 2009/08/11(火) 03:20:23.25 ID:5ICZGtoG0
澪「ん?なんだ?」

唯「あのさ、私曲作ってみたんだ聞いて!」

澪「え、唯が曲を!?ほんとに?曲を???」

唯「何その言い方ーむーかーつーくー!!!ぶー!あたしだって曲作れるもん!」

澪「ごめんごめん。聞かせてよ!」

唯「じゃあいくよ?」

--ジャガジャーン♪

4: 2009/08/11(火) 03:22:16.30 ID:5ICZGtoG0
澪「こ、これを唯が一人で・・・?」

唯「うん!昨日お風呂上りにアイス食べてたときに思いついたんだー♪」

澪「・・・。」

唯「ど、どうかな?」

澪「凄いじゃないか!?」

唯「え、本当?あたし凄い?」

澪「まさか唯がこんな曲作ってくるなんて・・・。」

唯「えへへ・・・なんか恥ずかしいね。」


6: 2009/08/11(火) 03:24:56.46 ID:5ICZGtoG0
澪「あ、唯!」

唯「ん?どうしたの澪ちゃん。」

澪「ほら、この間の唯の曲に詞を書いてきたんだ。」

唯「わほー!!!見せて見せて!!!」

澪「これなんだけど・・・どうかな?」

唯「・・・。」

澪「・・・あ、あんまりじっくり読まないで。」

唯「凄くいい・・・。」

澪「ほ、本当!?」


7: 2009/08/11(火) 03:28:19.97 ID:5ICZGtoG0
唯「本当だよ!澪ちゃんの詞はいっつもめちゃくちゃ素敵だよ♪」

澪「・・・あ、ありがとう///」

唯「そうだ、早速3人にも発表しようよー。」


--ジャカジャーン♪

---とても素敵な横顔~♪
---頬に付いたバニラが光る~♪
---甘いアマイあまい~♪

--ジャンジャーン♪


澪「って感じの曲なんだけど・・・どうかな?」
唯「いい曲でしょ!?」

8: 2009/08/11(火) 03:32:37.69 ID:5ICZGtoG0
律「あ、あのぉーお伺いしてもよろしくて?」

唯「なんでしょうか律様!?」

律「これ本当に二人で作ったの?」

唯「そうだよ!曲は私で詞は澪ちゃん。」

律「へぇ~・・・。お前ら凄いな・・・。」

紬「とっても素敵よ♪」

梓「唯先輩・・・。」

唯「どうしたのあずにゃん?」

梓「と、とっても素敵です!澪先輩の詞も!お二人凄いです!!」

紬「早速あわせてみましょうよ♪」

9: 2009/08/11(火) 03:35:59.62 ID:5ICZGtoG0
--ジャガジャーン♪

澪「ふぅ。」

唯「おほー!」

紬「後半のところ、梓ちゃんのリードでやってみたらどうかしら?」

唯「そうだね!あ、前半のところのはどんな感じにすればいいかな?」

梓「えぇーっと・・・じゃあこういう感じでどうですか?私はこういう感じで・・・。」

澪「あーそのフレーズはもっとタイトにするといいんじゃないか?梓のほうは二回刻みで・・・。」

唯「難しいねこれ。あーこうすればいいのか!」

紬「そうそう。いい感じよ唯ちゃん♪」

唯「えへへへ♪」

10: 2009/08/11(火) 03:37:59.30 ID:5ICZGtoG0
--ジャガジャーン♪

澪「よし、今日はこのぐらいにしとこうか。」

梓「久しぶりに充実してましたね。」

紬「楽しかったわ♪」

唯「今日は疲れたよ~。」

梓「だらしないですよ先輩!しっかりしてください。」

唯「だって~。」

一同「あははは」


11: 2009/08/11(火) 03:40:12.87 ID:5ICZGtoG0
--

澪「じゃあこのへんで。」

律「・・・。」

澪「律?律!?りーつー!?」

律「ほぇっ!?あぁ・・・ごめん。」

澪「どうしたんだよ?具合でも悪いのか?」

律「え?そんなことないよ。大丈夫大丈夫♪へへへ~。」

澪「そ、そうか?ならいいんだけど・・・。じゃあまた来週な。」

律「あぁ・・・またなー。」

14: 2009/08/11(火) 03:45:29.77 ID:5ICZGtoG0
律「はぁ・・・。」

律(唯は凄いなぁ・・・どんどん上手くなっていくよ。)

律(新曲も良い曲だったし・・・澪の詞もよかったし。)

律(梓とムギのアレンジも良い感じだし・・・。)

律(私なんにも出来てないなぁ・・・。)

律(っていうか今日の練習も私あんまり喋ってなかったなぁ。)

律(私って・・・放課後ティータイムに必要ないんじゃないのかな?)

律(いや、部長の私がこんなんじゃダメだよな・・・。)

律(部長が聞いてあきれるなぁ・・・私やっぱダメだな・・・。)

18: 2009/08/11(火) 03:50:43.51 ID:5ICZGtoG0
律(明日の部活嫌だなぁ・・・。)

律(って、そういえば明日は学校休みか。さっきもまた来週って言ってたなw)

律(・・・はぁ。)

律(なんか・・・ダメだダメだ!暗くなるな自分!)

--ガチャッ バタン

律「ただいまー!!!」

聡「あ、姉ちゃんおかえり。」

律「お、なんだー!?新しいゲームか!?あとでやらしてよー!!!」

聡「え?別にそれはいいけど・・・。姉ちゃんなんかあった?」

律「えっ!・・・べ、別に。」

聡「なんか・・・変だよ?」

律「う、うるさい!」

19: 2009/08/11(火) 03:54:43.67 ID:5ICZGtoG0
聡「あっちょっと!姉ちゃん!?」

--ドタドタドタッ バタン ドサッ

律「バカヤロー・・・。」

律(私サイテーだ・・・。)

--チュンチュンチュン

律「・・・んぅ?・・・あ、朝か。」

律(はぁ・・・なんか休みなのに・・・憂鬱だなぁ。)

22: 2009/08/11(火) 03:58:07.50 ID:5ICZGtoG0
--ピリリリ♪

梓「はいもしもし?」

唯「あ、あずにゃん?今日暇?」

梓「はい。何か用ですか?」

唯「んっとね、今からうち来ない?ギターについて聞きたいことがあるんだ。」

梓「えっ?あ、はい!行きます!すぐ行きます!」

唯「じゃあまたあとでねー。あ、気をつけて来てねー。」

--ピッ

唯「憂?あとであずにゃん来るから。」

憂「分かった。お菓子用意しとくね。」

唯「ありがとね♪」

23: 2009/08/11(火) 04:01:27.76 ID:5ICZGtoG0
--タララララン♪

唯「あ、澪ちゃんだ。もしもし?」

澪「唯?私だけど。あのさ、今日暇?」

唯「え?なんで?」

澪「いや、実は曲のことでちょっと話があるんだけど・・・。」

唯「あ、今調度私も曲のことで話があって、あずにゃんがこれからうちに来るんだけど、よかったら澪ちゃんも来ない?」

澪「あーそれなら私もお邪魔させてもらうよ♪」

唯「お邪魔じゃないから遠慮せずに来てね♪」

澪「あははwじゃあまたあとで!」

--ピッ

27: 2009/08/11(火) 04:05:57.17 ID:5ICZGtoG0
唯「憂?ごめーん澪ちゃんも追加でお願いします!」

憂「追加?あぁ澪さんも来るのね?了解しました隊長!」

唯「あ、そうだムギちゃんにも連絡してみよう!」

--ピリリリッ♪

紬「もしもし?唯ちゃん?」

唯「あ、ムギちゃん?かくかくしかじかなんだけど、ムギちゃんも来ない?」

紬「ごめんなさい。折角のお誘いなんだけど、私今日用事があるの。残念だけど、また今度お邪魔させていただくわね。」

唯「そっか。用事があるなら仕方ないね。じゃあまたね!」

--ピッ

憂「紬さん?来るって?」

唯「んーん。ムギちゃん用事があるんだってー。」

憂「残念だねぇ。」

28: 2009/08/11(火) 04:09:47.86 ID:5ICZGtoG0
--ピンポーン

澪梓「こんにちわー。」

憂「どうぞ。お姉ちゃん部屋にいるので。」

澪「いつも悪いな。」

憂「いえ、お気になさらずに♪」

梓「お邪魔します。」

憂「練習するの?頑張ってね♪」

梓「あ、ありがとう。」

梓(憂ってなんかかっこいいなぁ・・・大人だなぁ・・・。)

澪「梓?どうかした?」

梓「え?あ、いえなんでもないです。」

--ガチャッ

澪「唯ー来たぞー。」

唯「二人ともおはよー!待ってたよ!!」

29: 2009/08/11(火) 04:13:34.48 ID:5ICZGtoG0
唯「早速はじめよう!曲のことについてなんだけど・・・。」

梓「先輩はりきってますね!」

唯「えへへ。あずにゃんは真面目にしたがってたもんね。惚れてもいいぜ?」

梓「えっ・・・もう!からかわないでください!早く始めましょう!///」

唯「そうだね!えっとね、この間の曲なんだけど・・・」

澪(梓・・・赤くなっちゃって・・・可愛いなぁ・・・///)


--コンコン

聡「姉ちゃん?母さんが朝飯いらないのか?って聞いてるよ?」

律「あーいいって言っといて・・・。」

聡「・・・具合悪いの?」

律「うるさい。・・・ごめん。ちょっとしんどいだけで、大丈夫だから。」

聡「・・・そう。」

34: 2009/08/11(火) 04:17:10.05 ID:5ICZGtoG0
律(はぁ・・・憂鬱だなぁ。)

律(弟にあたって・・・私本当ダメだなぁ。)

律(こんな時唯なら・・・あいつは悩んだりしないのかな。)

律(そうだ・・・澪何してんだろ・・・。メールでもしてみるかな・・・。)

--ピピピッ♪

澪「あ、律からメールだ。」

唯「あ、そうだ!りっちゃんも呼ぼうよ!」

梓「そうですね。リズムとかドラムフレーズのこともありますし。」

澪「"今なにしてる?"だって。えっと、"今は唯の家で曲の話してる。お前も来ないか?"送信っと。」

35: 2009/08/11(火) 04:22:29.71 ID:5ICZGtoG0
--ピリリッ♪

律(あ、返信だ。)

律(えっと・・・唯の家で曲の話?お前も来ないか?)

律(曲か・・・でも曲作ったの唯だしなぁ。詞は澪だし・・・あたし言っても邪魔になりそうだな。)

律("いや、遠慮しとくよ。"と。)

律(澪は唯のとこか・・・。梓とムギは何してんのかなぁ・・・。)

--ピピピッ

澪「あ、返信きた。」

唯「りっちゃんも来るって?」

澪「遠慮しとくってさ。」

唯「え~遠慮なんてする必要ないよぉ!あ、私もメールするね!」

唯「えっと、"遠慮なんてしなくていいよ。あずにゃんも来て欲しがってるよ!"と。」

梓「律先輩来てくれるといいですね。」

澪「そうだな。」

36: 2009/08/11(火) 04:26:07.20 ID:5ICZGtoG0
律(唯もそうだけど梓もどんどんギター上手くなっていくよなぁ・・・。)

律(澪とムギはもともと上手いしなぁ・・・。)

律(私はリズムキープも出来ないし・・・ダメダメだなぁ・・・。上手くなりたいなぁ・・・。)

--ピリリリッ

律(あ、返信だ・・・。)

律(えっ!?梓もいる?)

律(そうか・・・皆唯の家に居て曲の話してたのか。)

律(あたしも最初から誘ってくれればよかったのに・・・あ・・・そうか・・・。)

律(そうか・・・そういうことか・・・あたしが下手だから・・・。)

律(・・・。)

律(・・・返信は・・・もういいか。)


37: 2009/08/11(火) 04:28:26.84 ID:5ICZGtoG0
唯「返信来ないね。」

梓「遠慮するって行ってたし、何か用事があるんじゃないですか?」

澪「そうだな。ムギも用事だし・・・仕方ない。三人でつめよう。」

唯「残念だなぁ・・・。」

梓「しかたないですよ。」

唯「でもぉ・・・。」

澪「用事なら仕方ないさ。さぁ曲の話をしよう。」

梓「じゃあ二番のBメロのとこですけど・・・」

38: 2009/08/11(火) 04:32:25.31 ID:5ICZGtoG0
--トントントン

聡「姉ちゃん?大丈夫?」

律「うっさいなぁ・・・大丈夫だよ!」

聡「ご、ごめん。母さんがお昼どうすんだって・・・。」

律「あーいい。いらないって言っといて。」

聡「姉ちゃんやっぱり具合悪いんじゃないの?風邪?」

律「違うよ。なんでもない。」

聡「・・・そう。」

--トントントン

母「律なんて?」

聡「いらないって。」

母「そう。」

聡「姉ちゃん大丈夫なのかな?」

母「あー大丈夫よ。お姉ちゃんも年頃なのよ・・・そっとしといてあげなさい。・・・女の子は難しいのよ。」

聡「ふぅん・・・?」

42: 2009/08/11(火) 04:40:44.85 ID:5ICZGtoG0
律(今頃皆は曲の話してるのかな・・・。)

律(楽しいだろうな・・・。)

律(私・・・やっぱりいらないのかな・・・。)

律(下手だもん・・・私の代わりなんていくらでもいるもんね・・・。)

律(もう・・・嫌だ・・・。)

律「うっ・・・うぐっ・・・ひっく・・・えぐっ・・・うぅ・・・。」


--ジャラーン♪

梓「いい感じになってきましたね♪」

澪「そうだな。いつにもまして唯も真剣だしな。」

唯「えぇ?私はいっつも真剣だよー。」

梓「え?どこがですか?」

唯「う~~あずにゃんがいじめるぅぅ澪ちゃあぁん。」

澪「よしよし。唯は頑張ってるよ。だから泣き止め。な!」

唯「澪ちゃんになでなでされると落ち着くよ~えへへww」

梓(唯先輩ばっかりずるいです。私だって澪先輩に・・・///)

43: 2009/08/11(火) 04:44:30.73 ID:5ICZGtoG0
律(もう・・・嫌だ・・・。)

律(軽音部に私はいらないんだ・・・放課後ティータイムに私はいらないんだ・・・。)

律(もう辞めよう・・・。もういいんだ・・・。バンドなんて・・・。)

律(・・・本当?)

律(・・・私はなんなんだ?・・・もう・・・分からないよ・・・。)

律(誰か助けてよ・・・澪・・・澪・・・助けてよ・・・。)

律「澪・・・なんで・・・だよ・・・」

律「ひぐっ・・・えっぐ・・・うぅ・・・うっうぅ・・・ひぅっ・・・ぐっ・・・うぇぇ・・・ぐぅっ・・・ぐしゅぐしゅ・・・」

45: 2009/08/11(火) 04:48:31.73 ID:5ICZGtoG0
--ジリリリ

憂「おねーちゃん!そろそろ起きないと遅刻だよー!!」

唯「あ・・・おはよう。ふわぁ~」

憂「うふふ。」

唯「?」

憂(寝起きのお姉ちゃんも可愛いよ~♪)


--キーンコーンカーンコーン♪

唯「あ、おはよー!」

紬「おはよう♪昨日は行けなくてごめんなさい。」

唯「気にしなくていいよ♪曲がとってもかっこよくなったんだよ♪詳しいことは放課後に澪ちゃんとあずにゃんに聞いてね。」

紬「うふふ。楽しみだわ♪」

46: 2009/08/11(火) 04:51:50.88 ID:5ICZGtoG0
憂「あ、梓ちゃんおはよう!」

梓「あ、憂。おはよう。」

憂「昨日はどうだった?」

梓「充実してたよ。バンドしてるって感じだった♪」

憂「それはよかった♪」

梓「あ、後片付けとか手伝わなくてごめんね?」

憂「あー気にしなくていいよ♪活動頑張ってくれたほうが嬉しいし。また遠慮せずに来てね。」

梓「えへへ♪ありがとう憂♪」

憂(・・・梓ちゃんも可愛いなぁ///)

48: 2009/08/11(火) 04:55:47.15 ID:5ICZGtoG0
--トボトボ

律「はぁ・・・学校行く気しないなぁ・・・。」

澪「・・・あ、あれは・・・?」

律「はぁ・・・。」

澪「あれは・・・律だよな・・・?」

澪「おーい!りつー!!!おはよー!おーい!」

律(どうしようかなぁ・・・。さわちゃんに退部届け出せばいいかな。)

澪「・・・?あれ律じゃないのかなぁ・・・。」


女A「くすくすww笑っちゃわるいってww」

女B「だってwwwあの人いきなり大声だすんだもんwww」

女C「あんたたち笑いすぎwww」


澪(はっ!?・・・朝から失敗したぁ・・・恥ずかしいよぉ・・・///)

50: 2009/08/11(火) 05:00:24.91 ID:5ICZGtoG0
--キーンコーンカーンコーン♪

唯「お昼だ!」

紬「一緒に食べましょう♪」

唯「りっちゃんも一緒に!」

律「あ、ごめん。私今日学食なんだ。」

唯「そっか。じゃあまたね。」

律(なんだよ唯!一緒に来てくれたり・・・しないか・・・。)

律(私いらないんだな・・・はぁ・・・弁当あるけど・・・学食行こう・・・。)

51: 2009/08/11(火) 05:02:03.03 ID:5ICZGtoG0
--ガタガタ

和「澪?一緒に食べましょ。」

澪「うん。いただきます。」

和「いただきましゅっ」

澪「・・・。」

和「・・・。」

和(かんじゃったよ・・・恥ずかしい・・・///)

澪(今かんだよな?・・・あ、赤くなってる・・・可愛い・・・///)

52: 2009/08/11(火) 05:04:10.12 ID:5ICZGtoG0
--ガヤガヤ

律(はぁ・・・こんなにうるさいのに・・・。)

律(・・・こんなに騒がしいのに・・・この寂しい気持ちはなんだろう・・・。)

律(・・・やっぱり私はいらない子なんだなぁ・・・こんなに沢山人がいるのに・・・。)

律(私は・・・一人だけだもんな・・・。)

律「ぐすっ・・・。」

53: 2009/08/11(火) 05:06:59.86 ID:5ICZGtoG0
--ガラガラ

律「失礼します・・・。」

さわ子「あらりっちゃん。どうしたの?暗い顔して。」

律「実は・・・その・・・。」

さわ子「あ、もしかしてあの日?具合悪いの?薬飲む?」

律「い、いや!違います!・・・その・・・これを・・・。」

さわ子「あ、違うのねwははwwこれは・・・?退部届け?」

律「はい。じゃあそういうことで。失礼しました。」

さわ子「ちょ、ちょっと!待ちなさい!ちょっと!」

--ガラガラ

さわ子(・・・何かあったのね。)

54: 2009/08/11(火) 05:08:22.70 ID:5ICZGtoG0
疲れた。背中がいたい。腹減った。誰か続けない?
委託人募集

とりあえずちょっと休憩させていただく。
戻ってきてスレがあったら、需要がありそうか見て続き書く。

63: 2009/08/11(火) 05:47:40.41 ID:5ICZGtoG0
さわ子「唯ちゃん!ちょっといいかしら?」

唯「さわちゃん先生。なあに?」

さわ子「最近軽音部の活動はどう?」

唯「あのね、この間私曲作ったの!で、それを皆であわせて・・・楽しいです!」

さわ子「あらそう。分かったわ。頑張ってね♪」

唯「はーい!」


--パタパタッ

さわ子(ふむ・・・。)

64: 2009/08/11(火) 05:53:53.33 ID:5ICZGtoG0
さわ子「澪ちゃん!ちょっといいかしら?・・・あのね、ちょっと聞きたいことがあるんだけど?」

澪「な、なんですか?」

さわ子「最近軽音部の活動はどう?」

澪「活動・・・ですか?えーっと・・・最近は唯が作ってきた曲をアレンジしたりして、とっても充実してます。」

さわ子「へぇ・・・唯ちゃんがねぇ。」

澪「えぇ。珍しく真面目なんです。軽音部らしくやってますよ。」

さわ子「そう・・・。特に変わったことはない?」

澪「・・・えぇ。なんかありました?」

さわ子「いえ、ほらたまには顧問らしくあなたたちの状況を知っとかないとね?w」

さわ子「じゃあ時間とってごめんなさいね。」

澪「はい。それじゃ。」

--パタパタ

さわ子(・・・もしかして。)

65: 2009/08/11(火) 05:59:24.63 ID:5ICZGtoG0
さわ子「ムギちゃん。」

紬「あ、先生。なんでしょう?」

さわ子「最近軽音部の活動はどう?新曲作ったらしいじゃない。」

紬「そうなんですよ。唯ちゃんが作ってきたんです。」

さわ子「唯ちゃんの曲はどう?」

紬「とっても素敵な曲ですよ。あっ!もちろん澪ちゃんの歌詞も素敵ですよ♪」

さわ子「あ、澪ちゃんの詞もね・・・、、、」

紬「えぇ♪梓ちゃんもアレンジ考えてくれてとっても楽しいです。」

67: 2009/08/11(火) 06:02:18.52 ID:5ICZGtoG0
さわ子「それはいいわね。りっちゃんはどう?」

紬「え?ん~そういえばりっちゃんは・・・ドラムを叩いてくれてます。」

さわ子「りっちゃん真面目に練習してる?そう。ふんふん。」

紬「・・・どうかしたんですか?」

さわ子「いえ。ほら、顧問らしく部の内情くらい把握しとかないとね♪」

紬「先生も大変なんですね。ご苦労さまです。」

さわ子「あなたたちも活動頑張ってね。じゃあ。」

紬「失礼します。」

--パタパタッ

さわ子(なるほどねぇ・・・。)

68: 2009/08/11(火) 06:05:29.69 ID:5ICZGtoG0
--キーンコーンカーンコーン♪

律(授業も終わったし帰るか・・・。)


--ガヤガヤ

女A「山中先生さようならー」

女B「あ、先生ばいばーい」

さわ子「はいさようなら。気をつけて帰るのよ。寄り道しちゃダメよ?w」

さわ子(・・・ん?あの門のところにいるのは・・・りっちゃん!?)


律(はぁ・・・こんなに早く帰るのはいつぶりだろう。・・・もう軽音部は私には関係ない・・・。)

さわ子「ちょっと!りっちゃん!待ちなさい!!!」

70: 2009/08/11(火) 06:10:20.03 ID:5ICZGtoG0
律「え?」

さわ子「あなたどこ行くの?・・・音楽室はあっちよ?」

律「・・・さっき退部届け渡したじゃん。ほっといてよ。」

さわ子「あのねぇ・・・私は顧問なの。「辞めます。」「はいそうですか。」ってわけにはいかないのよ。」

律「うるさいな!さわちゃんには関係ないだろ!」

さわ子「あんたこの私を怒らせたいの?・・・ちょっとこっち来なさい!」

律「ちょ!放してっ!痛い!」

律(さわちゃん・・・力強すぎ・・・なんでこんなに怒ってるの?もう私のことはほっといてよ・・・。)

律「ちょっと!どこに連れて行く気だよ!?」

さわ子「行くとこなんか一箇所しかないでしょ!!!!」

72: 2009/08/11(火) 06:17:07.08 ID:5ICZGtoG0
--ジャガジャーン♪

唯「うほほー!いいね!いいね!」

澪「いまのとこいい感じだな♪」

紬「素敵よ唯ちゃん♪」

梓「ところで、律さん遅くないですか?なんかあったんですか?」

唯「そういえば遅いね。なんかあったのかな・・・?」


--ガラガラ

さわ子「お邪魔するわよ!」

律「ちょっと!放してよっ・・・。」

73: 2009/08/11(火) 06:19:49.33 ID:5ICZGtoG0
唯「あ、りっちゃ・・・ん?」

澪「律?どうしたんだ?」

唯「先生?なんかあったの?」

さわ子「あのね、今日りっちゃんから退部届け渡されたのよ。」

唯澪紬梓「えぇ!?退部届け!?」

さわ子「そ。なにがあったか知らないけど辞めたいらしいのよ。」

紬「それで・・・さっき?」

さわ子「あんたたちに話聞いて回ってたのはそれをあんたたちが知ってるのか確かめたかったの。」

78: 2009/08/11(火) 06:27:51.47 ID:5ICZGtoG0
さわ子「あんたたちは知らなかったでしょ?」

律「ちっ・・・もういいだろ!」

さわ子「よくないわ。今まで一緒にやってきた仲間でしょ?第三者の私に退部届けだしてそれで終りなんてずるいわ。」

さわ子「辞めるならちゃんと皆に辞める理由言って辞めなさい!」

澪「律・・・お前・・・。」

梓「律先輩・・・。」

唯「りっちゃん・・・?」


79: 2009/08/11(火) 06:29:39.28 ID:5ICZGtoG0
律「うるさい!!お前ら好き勝手に活動しやがって!そりゃあたしは下手糞だけどそれでも精一杯皆に追いつこうと頑張ったよ!」

律「だけど、お前らはどんどんどんどん前のほうに走っていって、私だけ置いてけぼり!!!」

紬「りっちゃん・・・。」

律「この間の休みだって、私抜きで皆で唯ん家に集まって曲のこととか会議してたんだろ!」

律「私が下手だから・・・ウザイから・・・だから誘わなかったんだろ!」

澪「ち、違う!あれはっ!」

律「うるさい!あとになってお情けの誘いなんかしてくれたって、嬉しくなんてない!だからもう私やめるから!」

律「どうせ私は下手糞だから代わりなんてすぐみつかるでしょ!!!」

律「いままで世話になったよ!じゃあね!!!!」

--ガラガラバタンッ

80: 2009/08/11(火) 06:32:02.84 ID:5ICZGtoG0
唯「りっちゃん・・・」

澪「律・・・。」

さわ子「ふぅ・・・。さて、ムギちゃん。ロイヤルミルクティーお願いね。」

澪「ちょっ!こんなときにお茶なんて!」

さわ子「あら?だってあたしは第三者だもん。放課後ティータイムはあんたたちのバンドでしょ?」

さわ子「りっちゃんを呼び止めるのも、勝手にさせるのもあんたたちの問題よ。あたしには関係ないわ。」

唯「あたし行ってくる!皆はここに居て!」

--ガラガラ バタンッ

澪「あ!?唯!!」

梓「唯先輩!!!」

81: 2009/08/11(火) 06:35:21.41 ID:5ICZGtoG0
--ダッ

律(なんだよ・・・どいつもこいつも・・・人の気もしらないで・・・)

--ドタドタッ ドスンッ

律「うわっ!」

?「きゃあっ!!」

律「痛ぁ・・・っ」

?「ちょっとぉ・・・廊下走っちゃ危ないでしょ!」

律「悪い・・・ちょっと急いでて・・・って!」


82: 2009/08/11(火) 06:38:25.13 ID:5ICZGtoG0
律「和!?ごめん!急いでたから・・・怪我ないか?」

和「怪我はないわよ。あんたこそ大丈夫?っていうかなんで急いでたのよ?」

--パタパタ

唯「りっちゃーん!!!」

和「あ、唯・・・。」

律「ちっ!」

--ダッ

和「あ、待ちなさい!」

律「うるさい!放せ!」

和「・・・いいからっ!こっちに来なさい!」

律「うぇ?ちょっ・・・」

--ガラガラ バタン

83: 2009/08/11(火) 06:42:09.89 ID:5ICZGtoG0
--パタパタパタッ

唯「りっちゃーん!」

--トタトタトタ・・・

和「ふぅ・・・。唯は行ったわよ。」

律「・・・ありがとう。」

和「で、なにがあったの?」

律「・・・何も無い。」

和「何も無いわけないでしょ!いいから話してみてよ。」

律「和には関係ないよ!もう行くからな!」

和「・・・いたた あれ?」

--ドサッ

律「!?ちょっと!和!!」

84: 2009/08/11(火) 06:43:31.53 ID:5ICZGtoG0
先生「これで大丈夫。軽い脳震盪だと思うからしばらく休ませてあげて。あなたこのあと時間は?」

律「大丈夫です。」

先生「そう。じゃあ私ちょっと会議行ってくるから、あなた付いといてあげて。」

律「分かりました。」

先生「もしその子の様子がおかしかったらすぐに言ってね。万が一の場合は病院連れて行くから。」

律「はい。・・・ありがとうございます。」

--ガラガラ ピシッ

律「和・・・ごめん。」

和「んぅ・・・。」

律「あ、気が付いたか?気分はどうだ?」

86: 2009/08/11(火) 06:46:57.10 ID:5ICZGtoG0
和「律・・・?ここは・・・保健室?」

律「さっき隠れた部屋でお前が急に倒れたんだ。それで運んできたの。先生は軽い脳震盪だからしばらく休めって言ってたよ。」

和「それは悪かったわね。今度お礼にご馳走させて。」

律「いや、いいよ。・・・さっきは私もごめん。」

和「いや、私のほうこそ悪かったわ・・・バンドのことでしょ?私は部外者だもんね。」

律「いや・・・聞いてくれ・・・実は・・・」

90: 2009/08/11(火) 06:56:13.32 ID:5ICZGtoG0
和「・・・それで自分が嫌になったの?」

律「そう。・・・だから辞めようって。」

和「あんたはやっぱりバカね。」

律「そうだよ。私はバカなんだ。だからもう辞めるんだ・・・。」

和「殴るわよ?・・・思い出してみなさいよ。あの文化祭のライブ。」

和「あんたたちのライブ。お客さんの盛り上がり。歓声と拍手。忘れたわけじゃないでしょ?」

和「あれは放課後ティータイムだったから・・・あんたたち5人だったから、あれだけのことが出来たのよ?」

和「今では校内にだって少しファンクラブもあるわ。澪のだけじゃなくて、放課後ティータイムのね。」

律「・・・。」

和「それにあんたに直接言っては無いと思うけど、唯がいつも「りっちゃんは凄い!」って言うのよ。」


91: 2009/08/11(火) 06:58:29.93 ID:5ICZGtoG0
和「あの子ね。いままでやってこれたのはりっちゃんのおかげだっていつも言ってるわよ?」

和「一からギター教えてやるって言ってくれたのも、ギター買うために一緒にバイトしようって言ってくれたのも、全部律だって。」

律「・・・。」

和「あんたは勝手に劣等感感じてるんだろうけど、唯だって梓ちゃんや澪や紬ちゃんに劣等感感じてた。」

和「私に相談もしてきたよ。「皆走ってちゃうから追いつくのに必氏だーよー。」って。」

和「なにより律、あんたには「とても勝てない!」って言ってたわよ。」

和「まぁ唯は"劣等感"を分かってなかったけどねw」

律「・・・ふw唯らしいなw」

和「あんたウジウジ劣等感感じてないで、応援してくれる人が、一緒に頑張ってくれる仲間がいるんだから、そういう人たちに本音ぶつけてみなさいよ。」

和「本音ぶつけて、あなたも本音を受け止めて、そうして成長してけばいいじゃない。」

律「・・・そうだな。そうかもな。」

和「それに、そういうときは私にも相談しなさいよ!私たち友達でしょ?仲間はずれにしたら拗ねるわよ?」

律「・・・ふふふw拗ねる和も見てみたい気もするけどww」

和「・・・///」

律「・・・ありがとう。和と友達でよかったよ。もう一度ちゃんと皆と話てくる。本当にありがとう。」

93: 2009/08/11(火) 07:02:22.58 ID:5ICZGtoG0
--ガラガラ

澪「律!?」

梓「律先輩!?」

律「さっきはゴメン。皆の話も聞かずに。」

澪「いや、そんなことは・・・。」

さわ子「じゃあ邪魔者の私は退散するわ。」

澪「邪魔者だなんて・・・。」

さわ子「放課後ティータイムはあんたたちなんだからね。じゃあね。」

--ガラガラ バタンッ

律「もう「問答無用で辞める!」なんて言ったりしない。だから、お前らの本音を教えてくれ。」

律「私も本音で喋るからさ!」

澪「律・・・。」

紬「りっちゃん・・・。」

95: 2009/08/11(火) 07:10:40.91 ID:5ICZGtoG0
律「・・・そうか。」

梓「そうです!だから、もう一度一緒にやりましょう!」

律「・・・。」

澪「律・・・。」

紬「りっちゃん・・・。」


--ドタドタドタ ガタガタ バタンッ

唯「うぇ~~ん!!りっちゃんに追いつけなかったよぉおおお!もう多分帰っちゃったん・・・って、りっちゃん!?ナンデココニ???」

梓「唯先輩!ちょっと、空気読んでください!!」

律「ぷっふふはははwwあははははwwwww」

唯「????」

律「決めた!辞めるのやーめた!!」

澪「律!?」

唯「ほえ?」

律「ったく、お前らには私がいないとダメなんだなぁwwさぁー!練習すっぞー!!!」

梓「律先輩・・・!」

97: 2009/08/11(火) 07:14:12.80 ID:5ICZGtoG0
律「唯・・・ありがとうな。お前のおかげで思い出したよ。」

唯「ほえ?え?りっちゃんやめるのやめるって・・・え!?ってことは辞めないの!?一緒に演奏出来るの!?」

律「そうだよwww」

唯「ほわあああ!!!りっちゃんが帰ってきたよおおおお!!!」

律「ありがとな。やっぱりバンドは・・・苦しくても辛くても楽しくやるもんだよな!」

澪「律・・・りーつー!!」

--ガバッ

律「ちょwww澪wwww泣くなwwww」

澪「だってぇーだってえええええええーうわぁあああ」

99: 2009/08/11(火) 07:20:16.82 ID:5ICZGtoG0
律「皆様、このたびは本当にお騒がせしてごめんなさい。」

唯「ほんとーだよ!まったくー!私必氏で走ったんだからね!!」

律「悪かったってww怒るなよwww」

梓「でも、帰ってきてくれてよかったです。」

紬「放課後ティータイムは5人じゃないとダメなのよ。この5人だから放課後ティータイムなのよ。」

澪「一人で突っ走っても、我侭でも、やっぱり皆律のドラムが好きなんだよ。」

律「私モテモテじゃないか!うむ、苦しゅうないぞ!」

唯「ぶー!りっちゃんのあほー!ばかー!辞めるなんて許さないんだからー!」

律「唯ww悪かったって!機嫌直せよ!あ、そうだケーキ奢るよ!」

唯「本当!?ケーキご馳走してくれるの!?」

律「あぁ。本当だよ。」

唯「お嬢様、肩でもお揉みしましょうか?」

澪梓「変わり身早っ!?」

100: 2009/08/11(火) 07:26:19.43 ID:5ICZGtoG0
--ジャガジャーン♪

律「唯のソロのとこなんかもっとこうなんとかならね?」

唯「うーん・・・あずにゃん。どうしたらいいかな?」

梓「そうですねぇ・・・最後のところをグリスするといいですよ。」

唯「グリス?」

梓「そうです。次の音へのつながりも調度いいですし。」

澪「そうだな。」

唯「グリスかぁ・・・りっちゃん!お金貸して!」

律「へ?なんで?」

唯「今からホームセンター行ってグリス買ってくるから!」

律「なんでやねん!」



こうして今日も軽音部の平和は保たれているのであった。
-終-

101: 2009/08/11(火) 07:28:12.20 ID:5ICZGtoG0
というわけで最後まで読んでくれた人ありがとうございました
そんな奇特な人はいないかな?

ちなみに、グリスってのはグリッサンドという奏法のことです。

103: 2009/08/11(火) 07:28:24.55 ID:WVRBMAw8O

105: 2009/08/11(火) 07:30:11.04 ID:+xHUrDDe0

109: 2009/08/11(火) 07:34:04.41 ID:5ICZGtoG0
結構読んでくれてた人がいるのに驚きなんだがwwwwwww
そういえば↑の方でリアルだって言ってた人がいたんだが、実は私はバンドマンです。
あ、いやでしたがただしいかな?
このSSの半欝期律状態になったまま、結局抜け出せずに今にいたるわけですwww

というわけで、これは蛇足だったな。
ま、またどっかであったら読んでやってください

引用元: 唯「澪ちゃーん!」