1: 2014/03/01(土) 17:23:31.61 ID:nFyTNXkm0
P「おっ、君が噂の新人アイドルか。俺がこれから担当になるPだ、よろしくな」

天海「……!」

天海「……公っ!」

P「……へっ?」

天海「何故……何故……公はあの時、私との最上の時を過ごした末に確かに私が……!」

P「え、初対面のはずだよ、ね?」

天海「…………いえ、いいでしょう。これもまた巡り合わせ」

天海「……くっくっくっく」

天海「くっくっく……」

天海「あ"あ"あ"あ"ーー!!」

天海「これで、これで、あの至福の時を再びまた公と共に……!」

2: 2014/03/01(土) 17:25:39.92 ID:nFyTNXkm0
P「お、おう中々個性的な子だな」

P「……とにかく!これから二人三脚でトップアイドルを目指して行こう!」

天海「くっくっく……はい、公の望みであるならば、突布愛弩僂でも何でも……」

天海「この私が布いて差し上げます」

天海「……くっく、私の再びの生にも意味があったようですね」

天海「ただ春の香りの如き初心な生を送らされるのだとばかり」

天海「……ふふ、またあの頃のように、公のお気の向くままに、私にまた命令を下してください」

P「お、おう」

3: 2014/03/01(土) 17:31:46.92 ID:nFyTNXkm0
響「あれ、その子、新人の子?」

P「ん、響か。そうだこれからこの事務所の仲間になる天海だ」

響「へぇ、天海さん。へへっ、自分我那覇響!これからよろしくね!」

天海「…………金吾さん」ブルッ

P「へ?」

響「え?」

天海「……いえ、何でもありません。そう、そうですか響さん、天海です」

天海「これからよろしくお願いしますね」ニコッ

響「うんっ、えへへ、君綺麗な長い銀髪だねー。自分羨ましいぞっ」ニコニコ

響「あとこの肩のトゲトゲは趣味なのかー?」

天海「いえ、今日はたまたま……」

キャッキャッ



P「ふう、この調子なら事務所にも馴染めそうだな」

4: 2014/03/01(土) 17:39:03.46 ID:nFyTNXkm0
ー1ヶ月後ー


P「よし、今日は待ちに待ったオーディションの日だ、気合入れてくぞ!」

天海「はい」

P「その前に……んー、天海はアイドルなんだからもう一つ可愛らしさが欲しいな」

天海「可愛らしさ、ですか」

P「うん……何か無いかな」ゴソゴソ

P「おっ、リボンが2つあったぞ」

P「これ髪に付けてみたらどうだ?」

天海「こ、公が私に。贈物を……!」ジーン

天海「こ、これでいいでしょうか」イソイソ

P「おっ、いいな!ぐっと可愛らしくなったぞ!」

P「いやーオーディションの前に気付けて良かった」

天海「なんと」テレッ

P「っと、そろそろ時間だ、頑張ってこい!」バンッ

6: 2014/03/01(土) 17:47:56.36 ID:nFyTNXkm0
審査員「えーっとそれじゃあエントリーNo.4の天海春香さん、特技とかありますか?」

天海「くっくっく、特技、ですか?」

天海「斥候、草刈りから公の望む場を整えること、僧の真似事もしていたので医術も少々……貴殿が望む大抵のことは出来るかと……」

P(あちゃー、やっと取って来た大事なオーディションだから審査員の前では真面目にやれって言ったのに……)

審査員「……君」プルプル

天海「はい、何でしょうか」

審査員「いいねぇ、面白いねぇ!!」

審査員「今ってマルチに何でも出来るコが望まれてるんだよ一発屋じゃなくてさ!」

審査員「お坊さんの経験と医学の知識もあって、ステージ作りも出来て、石膏の技術もあるんでしょ?すごいじゃない!」

審査員「草刈りってのもこの中に一つ外しを入れてる感じでまたいいね!」

審査員「キャラクターも面白いし、いや最高だね!君伸びるよ!リボンもキュートだし!」

天海「くくっ、ありがとうございます」

P(まじかよすげえな)

9: 2014/03/01(土) 17:56:06.24 ID:nFyTNXkm0
審査員「じゃあ次はダンス、踊りの審査ね」

天海「……舞、ですか」

審査員「あっはっはっ、うんうん、舞って言い方もあるね。俺も君の舞、楽しみにしてるよ」

審査員「それじゃエントリーNo.1の人から順にお願い」

10: 2014/03/01(土) 17:56:42.19 ID:nFyTNXkm0
審査員「はい、じゃあ次は4番天海ちゃん」

天海「はい、では……僭越ながら」

天海「……」

天海「……思えばこの世は 常の住処にあらず」イヨーッ

天海「草の葉に置く白露 水に宿る月より猶あやし」ポンッ

P(あれは……)

P(敦盛っ……!)

P(ダンスは曲がある分踊りやすいし、アマからプロまで幅広く使われているアイドルの基本戦術
対して能の一つである敦盛は見た目なんかはダンスと少ししか変わらねぇが
あえてCD音源を入れずに口で曲を作っていく分、存在感と重みをかなり増加させて動きより魅せることを目的とした玄人好みのあつかいにくすぎる踊り
使いこなせねぇと園児のタンゴよりひどいただの徘徊みたいなもんだってのに 何であの新人は?)

天海「人間五十年 下天の中をくらぶれば 夢幻のごとくなり」イヨーッ

天海「一度生を受け 滅せぬ者のあるべきか 滅せぬ者のあるべきか」ポンポンッ

天海「……」

天海「……ふぅ」

天海「如何でしたでしょうか」ニコッ

11: 2014/03/01(土) 18:05:30.38 ID:nFyTNXkm0
P(すげえ……すげえ……が……)

P(能が趣味である俺みたいな奴が相手じゃねぇと、今の舞の凄さは伝わらねぇはず……万事休すか……!!)

審査員「……」ポロッポロッ

P(えっ)

審査員「素晴らしい……!」ポロポロ

P「えっ」

審査員「私には、今の伝統舞踊のようなものの詳細が何なのかはわからない」

審査員「しかし、踊りと言うものの深みと言うか、"本質"が垣間見れた気がした」

審査員「……ありがとう」グスッ

天海「いえ、これは公が前によく見せてくれたおかげです」

天海「私はそれを倣っただけ」

天海「公の敦盛の方がもっと深淵に浸れますよ」ニコッ

P(俺すげえ)

13: 2014/03/01(土) 18:14:53.89 ID:nFyTNXkm0
審査員「ずびーっ、うんうん、じゃあ最後は歌の審査ね」

審査員「んー、天海さん、君面白いからもう1番最初にお願い」

天海「詩、ですか」

天海「詩……嗜み程度ですが……」

天海「ああ、そう言えばこの前作ったものがありましたね。では、それを発表させていただきます」

審査員「うんうん、よろしくね」

天海「それでは……」

天海「……時は今 雨が下しる 五月哉」

天海「……」

天海「如何でしたでしょうか」

天海「私が1番昂ぶった時に浮かんだ詩なのですが……」

14: 2014/03/01(土) 18:17:48.78 ID:nFyTNXkm0
審査員「……」

審査員「……」

審査員「……ぷっ、あっはっはっは!素晴らしい!最高だよ!いーよいーよ今季の最高点だよ!」

天海「ふふっ、有難うございます」

P(天海ってすごい、ぼくはあらためてそうおもった)

16: 2014/03/01(土) 18:21:15.94 ID:nFyTNXkm0
審査員「それじゃあ今回のオーディションの結果発表ね」

審査員「今回の合格者は1人」

P「……」ゴクッ

審査員「天海春香さん!おめでとう!」

参加者1「……あー」

参加者2「……なんで」ギリッ

参加者3「仕方ない、か……」

天海「くくっ、ありがとうございます」

審査員「いやー、他の参加者の皆さんには悪いけど今回はしょうがないね。天海ちゃんがキラキラし過ぎてた」

17: 2014/03/01(土) 18:28:29.42 ID:nFyTNXkm0
審査員「それでさ、このオーディション本当は深夜の歌番組の1コーナーってものだったじゃない?」

審査員「あれ、やっぱなしで」

P「ええっ、そんな……」

審査員「あー、そっちじゃくて」

審査員「デビューが深夜なんて君には勿体無いよ」

審査員「だから今度のゴールデンタイムの歌特番の中トリに出てもらうことにしたいんだけど!どうかな?」

天海「くっくっく、ええ、些かも支障なく……」

天海「光栄の限りです」ニコッ

審査員「うんうん、いい返事だね、俺も久々にわーっと来てぐーんってなる確信があるよ!」

審査員「それじゃあ細かいことは追ってそこのプロデューサー君に伝えとくから!また次の現場でね!」

天海「……はい、楽しみにしています。くっくっく」

18: 2014/03/01(土) 18:36:18.62 ID:nFyTNXkm0
P「すごいな!あの審査員さんの持つゴールデンの番組なんて本当一流どころしか出られないんだぞ!」

天海「くくっ、公に喜んで頂けてるようで何よりです」

P「いや、本当にすごい!これなら一気に天下のトップアイドルを目指せるぞ!」

天海「天下の突布愛弩僂、ですか」

天海くくっ、確かに以前の公も天下布武を私に命じておられましたね」

天海「多少、性格は違っておられますが。ふふっ、やはりあなた様の本質は以前と何のお変わりもない」

天海「……だからこそ、また、再び…あなたを……この手で……」ボソッ

P「ん、何か言いかけたか?」

天海「いえいえ、詮無きことです。……ふふ、そう、いずれのこと……」

19: 2014/03/01(土) 18:39:08.70 ID:nFyTNXkm0
ー1ヶ月後ー


P「いやー、しかしあの特番も大成功」

P「どこの局もどこの雑誌社もあの新人は誰だ!?って話で持ちきりらしい」

P「おかげで事務所の電話も連日鳴りっぱなし」

P「錚々たる有名番組出演へのオファーで引っ張りだこだ」

天海「くくっ、これもまた公のお力ゆえ……」

P「よーし!今が波に乗る時だ!」

P「しっかり気合入れて、地に足も付けて!頑張っていこう!」グッ

天海「はい」ニコ

20: 2014/03/01(土) 18:46:55.65 ID:nFyTNXkm0
響「ふぅ、やっぱり天海さんと遊ぶのは楽しいぞ。ボーリングで自分に張り合える人なんてほとんどいないし」

天海「くく、昔色々な球状の物を転がしていたので……」

響「やっぱ、経験者だったのか!目付きが素人とのそれとは違ったもん!」

響「……えへへ、それにしても久々のオフ、しかも揃ってだなんて、ラッキーだったね!」

天海「ええ、馬車馬の如く働くのも、公の為なら構いませんがそれでも適切な休養は自らをより高めます」

天海「それに、金……響さんと再び遊覧する事が出来るのは、僥倖と言えるのでしょうね」

響「まーた、難しい事言ってる」

天海「くくっ、すみません」

21: 2014/03/01(土) 18:52:06.55 ID:nFyTNXkm0
響「それよりそろそろお腹空いたね!天海さん何が好き?」

響「自分はお鍋!味噌も醤油も塩も大好きだぞ!」

天海「……」

天海「……ふふっ、やはり金吾さんは変わりませんねぇ」ボソッ

天海「私も鍋が好きですよ」ニコッ

響「本当に!?お揃いだね!」


響「あっ、こんなところにお鍋屋さん!鍋ラーメンがオススメだって!!ここにしよっか?」

天海「ええ、響さんの思うように」ニコッ

22: 2014/03/01(土) 19:00:37.53 ID:nFyTNXkm0
ー半年後ー

P「明日はいよいよ念願の本能寺ドームソロライブだ」

天海「はい」

P「日本一大きなドーム公演で収容人数も10万人」

P「アイドルでソロでここでライブするなんて冗談じゃなく日本の音楽史に残るぞ」

P「……あー、俺の方が緊張してきた」

天海「ふふ」

P「……よし、今更天海に言うべきことじゃないが一応。気を引き締めて」

P「そして、明日は全力で楽しもう!」

天海「……はい」ニコ

P「よし、今日は少し早いけどもう送るよ」

P「明日の為にしっかり休養はとっとかなきゃな」

23: 2014/03/01(土) 19:07:40.03 ID:nFyTNXkm0
P「もう少しで着くな」スタスタ

天海「……ええ」スタスタ


ファン?「あ、本物の天海さんだ!こんなところで会えるなんて!」

P「あっ……」

ファン?「あ、あの握手お願いします!」

P「いや、天海は……」

天海「いえ、構いませんよ」スッ

ファン?「……」

ファン?「……のせいで」スラッ

ファン「あんたのせいであんたのせいであんたのせいで」グサッ

天海「………………え?」

P「!? 天海!!!」

24: 2014/03/01(土) 19:17:14.40 ID:nFyTNXkm0
天海「くっ、大丈夫です、よ」

ファン?「あんたのせいであんたのせいで」グサッ

ファン?「私が受かるはずだったオーディションが!立つはずだったステージが!」グサッ

ファン?「あんたがいなければあんたがいなければ今頃私がトップアイドルに「離れろ!!」」ガシッ

P「くそっ、動くな!お前自分が一体何をしたかわかってるのか!いや、それより天海!大丈夫か!?」バタバタ

天海「……」

P「くそっ、救急車と警察……!!」

天海「……」

天海「いえ、誰も呼ばなくて大丈夫ですよ」

P「え?」

天海「こんなこともあろうかと"守護的 骸骨"を出していましたから」ニコッ

25: 2014/03/01(土) 19:27:01.16 ID:nFyTNXkm0
ファン?「え、え、え、あんた、何で……きゃああああ!!」タタッ

P「くそっ、逃げるなっ!」

天海「……そのままにしておきましょう、今あの者を捕まえたら明日の舞台が台無しになります」

P「そっ、れはそうだが……!いやでも……!」

天海「いえ本当に、幸い傷もありませんし」

天海「……耐性もない凡庸な者が守護的骸骨を直接割った光に包まれて何か出来るとも思えませんし…………一生、ね」ボソッ

天海「本当に大丈夫ですよ」

P「……いや「公」」

天海「公も今日はお疲れでしょう。明日の為に、ここでお別れしましょう」

天海「私の住処も目と鼻の先ですしね」

天海「公には明日、万全の状態で舞台に来て欲しいのです、それでは」スタスタ

P「天海……」

27: 2014/03/01(土) 19:33:21.69 ID:nFyTNXkm0
天海「……」スタスタ

天海「……あのような者のことは本当にどうでもいいのです」

天海「……それより」

天海「……」

天海「……嗚呼……!思い出してしまいました!」

天海「今のあの者の行動によって!!」

天海「純粋な人の悪意によって!!」

天海「私の初めの目的を!!」

天海「この胸の高鳴りを!!」

天海「…………」

天海「あ"あ"~!!!!」

28: 2014/03/01(土) 19:37:40.45 ID:nFyTNXkm0
天海「……」

天海「くっくっく……あーっはっはっ……!」

天海「奇しくも明日は……!」

天海「あの、本能寺での来舞……!!」

天海「何と言う巡り合わせ……」

天海「十万の観衆の前で、最高の舞台で……」

天海「公を……!!」

天海「再びこの手で……!!!」


天海「ふふ、ふふふふっ、あーっはっはっ……!!!」

天海「……」

天海「……」

天海「時は今 天が下しる 五月哉……」スッ

29: 2014/03/01(土) 19:43:39.68 ID:nFyTNXkm0
天海「皆さん、本日は私の為にお集まりいただき真にありがとうございます」

ワーワー天海ちゃーん!!

天海「最期に素晴らしい余興もありますので、是非今日と言う日を楽しんで行ってください」

天海「それでは聞いて下さい、天海で『ATSUMORI~輪廻のOK狭間で~』」


天海「外典の討ちをclubれば~」イヨーッ

~~

天海「メッセぬ者のReべきか~」ポンッ

~~

うおー!最高だぜー!いよっ、キ・ン・カ・ちゃーん!!

FEVER!!!!!99999combo!!!!

ワーワー!!!!!!

30: 2014/03/01(土) 19:49:47.82 ID:nFyTNXkm0
天海「……ふふ、楽しいものですね。公のこと以外にこんなにも楽しいことがあるとは」

天海「…………いえ、違います、私は何を言っているのでしょう」

天海「私が悦に浸れるものはただ一つ」

天海「次が最後の舞……」

天海「……ふふ、そこで公と今一度の至福の時を……」

天海「公との最高の悦楽を……!」

天海「公は本能寺にあり……」ニタァ

31: 2014/03/01(土) 19:56:49.50 ID:nFyTNXkm0
天海「皆さん、最後の舞の前に私の恩人を紹介したいのです」

ワーワー

天海「私がこの場に立ち、この生を満喫出来るのは全てこの方のおかげ……」

天海「紹介します、私の公です」パッ

P「まぶしっ……えっ、俺?」

ワーワーあいつ誰だー

場内アナ「はい、こちらは天海さんのプロデューサーさんです!どうぞステージの真ん中へ!」

P「え、え?」

場内アナ「このことは天海さんと極一部のスタッフしか知らなかったサプライズですので、Pさんも驚いているみたいですね!」

場内アナ「……ですがお早くお願いします!」ニコッ

32: 2014/03/01(土) 20:04:37.99 ID:nFyTNXkm0
P「は、はい、ここでいいのかな」タッ

天海「……ようやくです」フルッ

天海「ふふ、今!ここで!」スラーッ

天海「公ぉっ……!」ダッ

P「えー、ご紹介に預かりました。天海春香のプロデューサーです」

天海「……っ」ピタッ

P「本来このような場に立つ人間ではないのですが天海の初の大きな晴れ舞台と言うことで、どうかご容赦いただきたいです」

今日は天海ちゃんの日だもんなー、恩人ってんならいいぞーワーワー!!

34: 2014/03/01(土) 20:07:48.83 ID:nFyTNXkm0
P「私と天海の出会いはまだ春の香りが残る季節でした」

P「初めて話した時は、新人アイドルなのに肝が座ってて」

P「はは、このキャラクターのままで挨拶するもんだから私の方が恐縮してしまったくらいでした」

P「それから……オーディションでもテレビ番組でも変わらずこの天海のままで」

P「常に冷や冷やしっぱなしで」

P「常にスリルと隣合わせで」

P「……しかし、常にキラキラして、ワクワクしていました」

P「天海と一緒にこの道を歩めて、この場所に立てて」

P「私は天下一の幸せものだと、今、この時、そう実感しています」

P「皆さん、本日は天海の為に集まっていただき本当に、本当にありがとうございます!」

P「残すところも僅かですが、一緒に、全力で楽しんで行きましょう!」

ワーワー!!!!!!!!

35: 2014/03/01(土) 20:11:30.16 ID:nFyTNXkm0
天海「ふふ……公が私如きにそんなことを……ふふ、ふふふふ」

天海「……しかし……私は……何故動きを止めた……?」

天海「……何故」

天海「……」

天海「いえ……まだ刻は」スラッ

場内アナ「はいっ、ここでさらにさらにスペシャルなお知らせです!!天海さんもプロデューサーさんも知らないとっておきのサプライズです!!」

天海「え……」ピタッ

36: 2014/03/01(土) 20:20:16.19 ID:nFyTNXkm0
場内アナ「何と天海ちゃんのソロライブの応援にスペシャルなゲストが来てくれましたー!」

ザワザワ

場内「はいっ、A級アイドルで天海ちゃんと同事務所のご存知この方です!」

天海「……」

響「はいさーい!我那覇響だそ!」

うおー!!!!!!!ひびきちゃーん!!!!

響「みんな今日は天海さんのソロライブに来てくれてありがとう!」

響「自分達事務所でも本当仲良しで、ソロライブのはずだったけど。えへへ、いても立ってもいられなくて来ちゃったぞ!」

響「みんなが天海さんをもーっと好きになってくれるように自分、今日は天海さんと一緒に最後まで頑張るぞ!」

響「……へへ、と言っても次の曲で最後だけど」

うおー!ヒビテンだヒビテン!!

すげー!わーわー!!!

37: 2014/03/01(土) 20:26:59.35 ID:nFyTNXkm0
天海「金吾……さん」カランッ

天海「何故……私の内は、公と血の、命やり取りをしていないのに、こんなに満たされているのでしょうか」

天海「何故……鎌を離してしまったのでしょうか」

天海「何故……私は……」

天海「……」

響「ほらー、何やってるの天海さんっ!一緒に歌おう?」ニコッ

P「天海、今日最後の舞だ、俺も横で全力で応援してる、だから一緒に頑張ろうな!!」ニコッ

天海「……」

天海「……」

天海「……ふふ、もう今ひと時、こちらのお優しい公や、響さんと、この春の香りの様な微睡みを過ごしてみるのも、悪くないのかもしれませんね」


天海「この幸せな……人の真似事を……」




終わり

38: 2014/03/01(土) 20:34:18.60 ID:nLz4irtS0
ひびてんってなんだよって思ったがテンカイだったか

引用元: 天海春香「くっくっく、新人愛弩僂の天海です」