男「頭は起きて体は寝るｗｗｗｗ完璧に意味不明ｗｗｗ」

男「あー馬鹿らしい、寝よ寝よ」

男「っと、Wikipedia様の元にひれ伏すがよいわ？」

男「Wikiまで作ってんのかよ、まぁイタズラですぐ消されるだろ」

男「は？意味不明な単語ばっかりｗｗｗｗ」

男「ロバート・モンローとか誰だよｗｗｗｗｗ」

男「やっぱり釣りだなｗｗｗｗ釣り確定ｗｗｗｗ」

男「こんな釣りしてて楽しいの？無知どもがっと……」

男「さーて、寝よ寝よ」

男「っと、こんな暴言吐いてたら虹嫁に叱られちゃうな」

男「……」

男「……」ﾁﾗｯ

基本的になんでもできるもの

男「……」

「非常識」なことができます

男「……」

離脱中、金縛り中には自分が思った事が何でも現れます。
例えば天井に女が張り付いている姿を想像したら本当に幻覚として現れちゃいます。
ですが、そこで考えてみてください。それがもし二次元美少女だったとしたら・・？

男「虹嫁……」

離脱は完全に運と才能とモチベーションの世界です

男「ちょっと試してみようかな……」

何年掛かろうと、絶対に出来ないとは言い切れません。いつの日にか突然成功する人もいます。

男「とりあえず頭の中で数を数えて寝よう」

男「もしも失敗したなら夢日記を書こう」



「うわっ！地震だ！」

（とりあえずフィギュアもってかねぇと………）

（懐に30個くらい隠しときゃ安全だろ）

「おい、男、店の中こいよ」


「お？」

「突然友達が蟹に……」

ｶﾞﾊﾞｯ


男「……失敗か」

男「とりあえず夢日記を書こう」

男「地震、フィギュアを30個、友人飲食店に入る、友達が突然蟹にっと」

男「なんでこんな変なことあんのに気付かねぇんだよ……」

男「……待ってろよ、虹嫁」

友「おい、男昨日は何してたんだよ」

男「あぁ、昨日？飯食って寝たよ」

友「あっそう、今日予定ある？」

男「何もねぇけど？」

友「帰りちょっとカラオケ行かね？友人も連れてくるからよ」

男「……」ﾁﾗｯ

友人「……」ﾆｺﾆｺ

友「ってことだ、一緒にいこうぜ！」

男「嫌だ、気持ち悪い」

友「は？なんで？」

男「今日は研究しなきゃいけないんだよ」

友「研究？何のだよ」

男「幽体離脱の研究」

友「幽体離脱ってｗｗｗｗおまえ馬鹿じゃねぇの？」

男「やってみないとわかんないよおまえ」

友「離脱成功したことあんのｗｗｗｗ？」

男「ないし昨日しったばっかりだし」

友「時間の無駄だぞｗｗｗｗｗｗ俺達とカラオケ行くべきだｗｗｗｗ」

友人「……」ﾆｺﾆｺ

男「嫌だね、俺は学校終わったら帰るよ」

男「じゃあね」

友「ﾁｯ付き合いわるいな本当」

友人「……」

友人「……」ﾆｺｯ

友「おまえも何さっきからニコニコしてるんだよ気持ち悪い」ｶﾞｯ

友人「あうっ」

友「どこみてニコニコしてんだよ、なんで上みてんのおまえ？」

友人「ご、ごめん……」

男「なるほど……離脱する方法はこんなにもあるのか……」

友人「あの、男君？」

男「ん、友人どうした？」

友人「え、いや……そういう事いうのよくないと思うよ？」

男「また独り言かよ、おまえ独り言多いよな、そういう類の見える人なのおまえ？」

友人「え、あ、ごめん……」

男「なんかちょっと興味あるな、おまえのそれ」

友人「僕のはそういうのじゃなくて……だからそんな事言うなって！」

男「おまえはいつも何と話してんだよ本当に」

友人「えっと、あの、幽体離脱……頑張ってね？」

男「ん、あぁ」

友人「リダンツ」

男「へ？」

友人「不思議なおまじないだよ」ﾆｺｯ

ﾀｯﾀｯﾀ

男「本当友人って何考えてるのかわかんねぇよな」

男「本当気になるんだよな……あの独り言」

男「よーし、早く帰るとするか」

ｶﾞﾁｬｯ

男「ただいまー」

母「おかえりー」

ﾊﾟｸﾊﾟｸﾓｸﾞﾓｸﾞ

男「うまいうまい！」

ﾎﾟｶｰﾝ

男「あー風呂はいいなー」

～♪～♪

男「……あれ？なんだろう、涙がでてきた」

男「こんな歌で涙が出てくるってなんなんだ？」

男「俺の日課になっている夜の営みもする気になれない……」

男「……虹嫁……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ……

男「うっ……早く会いてぇよぉ……虹嫁ぇ……」ｸﾞｽｯ……ｴｸﾞｯｴｸﾞｯ……

男「今日はちょっと早めに練習してみようか」

男「まずは腹筋をして……」ｸｲｯｸｲｯ

男「ﾊｧﾊｧ……虹嫁さん、アストラル界でよろしくお願いします……」ﾊﾞﾀｯ

男（いーち……にーい……さーん……）

「氏ねオラァ！」ﾀﾝﾀﾝﾀﾝﾀﾝ

「中国で二年間暮らすのか………」

「モナーの麻雀漫画描くの楽しいな」

「これは、カイジの一条だっけ？へぇ、この人歌手デビューしたんだ」

「あれ、もう二年間すぎたの？はやっ」

「うっ！？」ﾋﾞｭﾙﾙｯ

「うっわー血だらけ……」

「お、ベランダから花火見えるぞ」

「でもベランダ今人いっぱいいるしなぁ」

「みせねーよ！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

「あれ、おまえもモナー描いたの？」

「俺のギコ麻雀みる？あぁ、確かに牌が足りないな」

「なんであんた校長先生と教頭先生頃したのに逮捕されないの？」

「説明しよう……ある女の子と事件を隠蔽したんだ……波平とおじさんの像に二人を入れて！」

「早くバッグにつめて！」

男「はっ！」ｶﾞﾊﾞｯ

男「結構夢の内容を覚えられるようになってきたな」

男「うっわ……ズボンベトベトだ、何これ……」

男「最悪じゃねぇか……」



友「やっべぇ……」

男「どうしたんだ友？」

友「幽体離脱できちゃった……」

男「マジかよ……」

友「やべぇ……めっちゃ楽しいよ」

男「そうなの？」

友「うん、なんでもできるからマジ」

友「女囲みまくりで最高だったｗｗｗｗ」

男「そうなの」

友「深夜から朝までずっと離脱してたわｗｗｗ」

男「すげぇな」

友「朝までずっと出しまくりだったからつれーわーｗｗｗｗ」

男「おう………」

友人「ああいうのもいるの？……ふーん」

友「おまえも早くやってみろよｗｗｗｗコツは簡単なんだよ」

男「コツがあんのか？」

友「数字数えたら1分かからずにいけるぞｗｗｗ」

男「そうなの」

友「だからめっちゃ簡単なのにおまえできねぇのｗｗｗｗ？」

男「うん」

友「早くできるようになれｗｗｗｗ」

男「……」

離脱をその日初めて知って出来た人、１週間して出来た人、１か月して出来た人、半年して出来た人、１年以上経っても出来ない人・・・

男「……いいなぁ……」

男「さて今日も離脱に励むぞ」

男「待ってろよ虹嫁」

「ぐああああおおおおお！」

「ぐおおおおおおお！」

「早く！銃を撃て！オラァ！」

「早くしろ！早く門を閉めろ！」

「天井を突き破ってきたぞ！」

「ここで修行して僧になります……」

「ちょっと借りますね先生」

「俺の自転車返せオラアアアアア！」

「あんっあんっ」

「あぁ！」ﾌﾞｼｭｰ

「誰だこんなの作ったやつは……ぶち頃す！」

男「駄目だ……」

男「できないんじゃないか？」

男「離脱なんて……」


男はまったく離脱が出来なかった。
友は毎日離脱が成功したと報告にくる。
友人は男の事を応援してくれている。
男は少しずつ鬱になってきた。

男「早く………会いたいよ……虹嫁……」

男「いつになったら俺の目の前に現れるの……？」

男「……」

男「タル……パ……？」


友「それで今日の夢でお前が踊ってたんだよねｗｗｗｗ」

DQN「まじかよｗｗｗｗｗ」

男「え？」

友「あ、夢っていうのはな、名倉で強い敵がでたから離脱を一旦諦めて寝たんだよ」

男「あ、あぁ……」

男（よく考えれば男の体験談はいろいろおかしい……）

男（興奮し過ぎたら目がすぐ覚めるはずなのに……）

男（怪しい……）

男（それにしてもタルパか……）ﾁﾗｯ

友人「だからそんな事言うなってこんな所で！……ﾊｯ」

友人「///ﾀﾞ､ﾀﾞｶﾗ……」ｺｿｺｿ

男（知っちゃってよかったのかな？）

男（皆には隠しておこう、というより隠さないと変人あつかいされかねない）

男「早く会いたいなぁ……」



「財布返せよ！」

「なんだよ！行くよ！」

「パンチングマシーン、ちょっとやってみようかな」

「豪華な家……」

ｷｨｨｨｨｨｨｨｨｨｨｨｨｨﾝ
ﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
ｷｨﾝｷｨﾝｷｨﾝｷｨﾝｷｨﾝ

（な……なんだ？）

（……！！）

（転がるイメージをして……）ｺﾞﾛﾝｯ

（手探りで外に出る！）ｶﾞﾁｬｯ

「こ……これは……」

「とりあえず電気を付けなきゃ……」ｶﾁｯ

「ちょっと視界が白くなっただけだ……」

男「まさか……これって……」

男「ちょっと外でてみよう………！」


男「え？この洗面所のガラスは……」

男「なんか変な形に曲がって……」

？「力がほしいか？」

男「！？」

？「力がほしければ、私のところへこい……」

男「風呂場に……ちょっと外に出てみていいですか？」

？「……いいだろう……」

男「ありがとうございます」

男「ラ、ライト！」ﾊﾟｯ

男「手から光が……」

男「外に出よう……」ｶﾞﾁｬｯ

男「外に出よう……」ｶﾞﾁｬｯ

男「な、この女扉の横に！」ﾄﾞﾝｯ

女「……」ﾊﾞﾀｯ

男「家の前にいるって……気持ち悪っ……」

女「……」ｳﾈｳﾈ……

男「え？」

女「……」ｸﾞﾆｬｸﾞﾆｬ

男「う、うわああああ！」

ﾊﾟﾁｯ

男「……」

男「体が少ししびれる……」

男「そして耳鳴りが……」

ｷｰｰｰｰｰｰｰﾝ

男「……怖い……！」

男「助けて虹嫁！もうこんなことしたくない！こんな体験嫌だ！」

男「怖いよぉ……怖いよぉ……」

一時間後

男「……寝なきゃ……」

男「離脱したことないでしょ？本当は」

友「んなわけねぇだろ！また昨日も離脱したんだぜ？」

男「おかしいんだよ友の言葉はいつもいつも」

友「え？」

男「矛盾している！ちゃんとした背景を話してくれないじゃん！」

友「だからそれは」

男「名倉が全部黒い！？焼け野原になっているだぁ！？」

男「ただごまかしやすいからそうやって言ったんだろ！」

友「嫉妬は見苦しいぞ？」

男「はぁ、それで、想像したら何がでる？」

友「え、武器とか……」

男「おまえ武器とか防具しか話してねぇよな、おまえのいつも考えてる妄想だろそれ」

男「毎日毎日防具とかの事ばっかり」

男「ピストルを百回撃たないと氏なない、あ、防具に銃弾をどれくらい撃ったかの数値を見れるようにしたの」

男「こんな事も言ってたよな、これを最初にいうべきだった」

男「後半言ってる時点で既に墓穴掘ってんだよ！」

男「普通だったらあ、だいたい百回くらいかって思うけどよ、数値を見れるとか都合良すぎだろ！」

友「てめぇ……」

男「俺は嘘つきは嫌いだ……」

友「お、おい、友人！こいつに何か言ってやれよ！」

友人「この子も嘘つきだって言ってるよ？」

友「あ？どこが嘘つきなんだよ！」

友人「んー、焦りすぎてるところ？」

友「ほーら、今焦ってないでちゅよ～これでいいか！？アホ！」

友人「……」ﾆｺｯ

友「……」

友「うっぜ」ﾀﾞｯ

男「……」

友人「どうやら離脱に成功したようだね？男君」

男「あぁ、離脱に成功なんてしたことないからいままでいろいろいえなかったけど吹っ切れたよ」

友人「僕のこの子もお祝いしてるよ……あっ！だから気にしないで！その、あの………」

男「……タルパだろ？それ」

友人「え、あ……う、う、うん……」

男「羨ましいよ、俺は！」

友人「そう……かな……？」

男「おう！」


それからまだまだ夢日記も書き続けたが、成功したのは
あの日一日だけであった。
離脱をしたかった。しかし自分の第一の目標は虹嫁に会うことだ。
それができればなんでもよかった。

男「……タルパはなんか違う気がするけど」

男「でも、ちがわくないんだよな」

男「んなこと言ったら幽体離脱自体違うんだし」

男「いつになったら会えるかな、虹嫁……」

男はあの日から夜の営みをしていなかった。


「うぅぅ！」

「そいつもウィルスに感染しているぞ！早く逃げるんだ！」

「うがァァァァァ！」

ｳﾌﾌﾌﾌﾌ、ｳﾌﾌﾌ

「！？」

ｷｨｨｨｨｨｨｨｨｨｨｨｨｨｨｨｨｨｨｨｨｨｨｨｨｨｨﾝ

「うぅぅ……！」

ﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

「Yボタン（ローリング）！」ｺﾞﾛﾝｯ

「ﾊｧ……ﾊｧ……」

男「こ……これは？」

男「雲の上？」

「ほら、願いは叶いましたよ？」

男「……え？」

「……」ﾆｺｯ

男「虹……嫁……？」

虹嫁「はい、なんでしょう？」

男「……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

男「う……虹嫁虹嫁ウワァァァァン！」ｶﾞｼｯ

虹嫁「あらあら」

男「あなたのおかげで人生が変わったんです！」

虹嫁「私のおかげ？」

男「昔までは自堕落な生活をしていた！」

男「鉛筆の持ち方も箸の持ち方も何も間違えていた！」

男「本当にダメ人間だった！」

男「でも、君を見てから生活習慣が変わったんだ！」

男「鉛筆の持ち方も変わったしはしの持ち方もちゃんとした持ち方になった！」

男「それに、勉強だって自分からするようになったんだ」

虹嫁「あら、私がそこまであなたを支えていたのですか？」

男「だから……抱きついたままでいいかな……？」

虹嫁「いいですよ……」

男「虹嫁……好きです……」

虹嫁「ありがとうございます、私も大好きです」ﾆｺｯ

男「……っ！」

虹嫁「体が透けて……」

男「もう、駄目か……」

男「視界がぼんやりしてきた……」

虹嫁「地面を落ち着いて撫で回してみてください」

男「この雲……？」ｻﾜｻﾜ

男「あ、意識が戻った……」

虹嫁「もう少し私もあなたと一緒にいたいですから」

男「う……ねぇ、虹嫁」

虹嫁「はい？なんでしょう？」

男「キス……していい？」

虹嫁「……フフッ……いいですよ？」

ﾁｭｯ

ｶﾞﾊﾞｯ

男「……」

男「……」ﾎﾟｰ

男「虹嫁？」

ｶﾞﾀﾝｯ

男「へ！？」ﾋﾞｸｯ

男「に、虹嫁？」

ｶﾞﾀﾝｯ

男「……ありがとう」ﾆｺｯ



男「ふぅ、それじゃあ行くか」

母「あら、今日は随分気分いいじゃない」

男「そういう気分なんだよ」

友人「そういえば男君って顔イケメンになってきたよね」

男「そう？」

友人「え？……なに？」

男「そういえば頭の回転も結構早くなった気がするんだよなぁ……」


男「虹嫁ー」

ｶﾞﾀｯ

男「いるんだな、そこに」ｸｽｯ

友人「ねぇねぇ」

「なにさ」

友人「君は好きかい？」

「何が？」

友人「僕のこと」

「あぁ、好きだよ？好きだからこそここにいるんだと俺は思うけど？」

友人「そうなの？」ﾆｺｯ

「だから早く……」

友人「あー！だから学校でそういう事いわないー！」

「ほらーまた叫んじゃってー」

友人「ﾀﾞｶﾗ……ｴﾄ……」

「いいからいいから！ほら、顔あげろよ！」

友人「学校で食事はタブーだって」

「えーでも紙ってうまいじゃん？いつまでも食えるわ」ﾑｼｬﾑｼｬ

友人「そもそも紙食べるタルパなんて絶対あんたしかいないよ」

「そう？」

友人「正直早く消したいくらいだ、僕のお金がどんどん消えていく」

「ノートうめー、え？消えるつもりなんてないよ？」

友人（……そういやなんで僕はいつも皆の前で口にしてしまうんだろう……）

友人（自分では分かってんのに……）

「おまえがそういう性格だからじゃねぇの？」

友人「うー嫌だなー本当……」

友人「って心読むなっ！」

「え、だって俺タルパじゃーん！」

友人「ねぇ、誰かがこの状況を見たらどう思う？確実に失神すると僕は思うんだ」

「そりゃねーだろー」

友人（まさか紙食べたりするとは思わなかったよ本当……）

男「やぁ、虹嫁」

虹嫁「今日、3問程間違ってましたよ？」

男「え、マジで！？」

虹嫁「90点はもう諦めたほうがいいですよ」ﾆｺｯ

男「笑顔で言われるとなぁ……」

虹嫁「まぁいいじゃないですか、こうやって簡単に離脱もできてしまうことだし」

男「そ、そうだな……まぁ、虹嫁と一緒にいれるのは……メチャクチャ嬉しいよ……マジで……」

虹嫁「そうでしょう？私も嬉しいです」ﾆｺｯ

虹嫁「じゃあ、どこ行きますか？」

終