1: 2022/03/04(金) 23:37:22.92 ID:tvNj9hc/.net
(1/10)
歩夢「あっ、ちょうど信号赤になっちゃったね。残念。」
侑「いや、次の交差点の信号まで行こう。」
歩夢「でも次の信号でも待つかもよ?それだったらここで待っていても変わらないと思うけど。」
侑「いや、この信号は今赤になったばかりだから信号が変わる時間フルで待たないといけないことが確定している。」
侑「でもこの先の信号はどれくらい待つか不確定だから、一番待ったとしてもこの信号での待ち時間と同じはず。」
侑「それだったら、負けが確定しているこの信号で待つより、先の信号で五分五分の勝負をした方が勝率上がるんじゃないかな?」
歩夢「侑ちゃんは何と勝負しているの?」
歩夢「あっ、ちょうど信号赤になっちゃったね。残念。」
侑「いや、次の交差点の信号まで行こう。」
歩夢「でも次の信号でも待つかもよ?それだったらここで待っていても変わらないと思うけど。」
侑「いや、この信号は今赤になったばかりだから信号が変わる時間フルで待たないといけないことが確定している。」
侑「でもこの先の信号はどれくらい待つか不確定だから、一番待ったとしてもこの信号での待ち時間と同じはず。」
侑「それだったら、負けが確定しているこの信号で待つより、先の信号で五分五分の勝負をした方が勝率上がるんじゃないかな?」
歩夢「侑ちゃんは何と勝負しているの?」
4: 2022/03/04(金) 23:42:57.41 ID:tvNj9hc/.net
(2/10)
歩夢「侑ちゃんとドライブデートできるなんて嬉しいな!」
侑「歩夢が喜んでくれて、免許取った甲斐があったよ。」
侑「本当は入学式より前に取りたかったけど、教習所が結構混んでてね。結局夏休みになっちゃった。」
歩夢「うんん、侑ちゃんが頑張って取ってくれて私とっても嬉しいよ!」
歩夢「あれ?今のところちょっと急げば信号渡れたんじゃない?」
侑「いや、ここで進んでもどうせ次の信号で止まっちゃうからね。」
侑「この信号が青になるときには先の信号もちょうど青になるから、短期的に急ぐより全然効率が良いんだよ。」
歩夢「でも隣の車は先行っちゃったよ?」
侑「どうせこの道を走っているうちに追いつくよ。」
侑「むしろそんな目先の事しか見えていない車に追いついた時こそ、運転していて一番興奮する瞬間だね。」
歩夢「侑ちゃんの性格が心配だよ……。でも侑ちゃんは私が一生寄り添ってあげるからね。」
歩夢「侑ちゃんとドライブデートできるなんて嬉しいな!」
侑「歩夢が喜んでくれて、免許取った甲斐があったよ。」
侑「本当は入学式より前に取りたかったけど、教習所が結構混んでてね。結局夏休みになっちゃった。」
歩夢「うんん、侑ちゃんが頑張って取ってくれて私とっても嬉しいよ!」
歩夢「あれ?今のところちょっと急げば信号渡れたんじゃない?」
侑「いや、ここで進んでもどうせ次の信号で止まっちゃうからね。」
侑「この信号が青になるときには先の信号もちょうど青になるから、短期的に急ぐより全然効率が良いんだよ。」
歩夢「でも隣の車は先行っちゃったよ?」
侑「どうせこの道を走っているうちに追いつくよ。」
侑「むしろそんな目先の事しか見えていない車に追いついた時こそ、運転していて一番興奮する瞬間だね。」
歩夢「侑ちゃんの性格が心配だよ……。でも侑ちゃんは私が一生寄り添ってあげるからね。」
6: 2022/03/04(金) 23:47:55.51 ID:tvNj9hc/.net
(3/10)
歩夢「今日は侑ちゃんとの待ちに待った新婚旅行!」
歩夢「でもあれ?侑ちゃんの荷物それだけ?」
侑「必要なものだけを突き詰めたら全部リュックに入っちゃった!」
歩夢「も~!侑ちゃんは女の子って自覚あるの?ドライヤーとかシャンプーとかリンスとか持ってきてないでしょ!!」
侑「え~別にホテルのやつ使えばよくない?」
歩夢「も~。ちょっとはそういう所に気を使わないとダメだよ!」
侑「わかったって!」
侑「あっ……下着は持ってきたのに靴下持ってくるの忘れちゃった……」
歩夢「せっかく温泉とか海とかいっぱい行くんだから、しっかりしてよ~。」
侑「あぁっ!!!水着も忘れてた……」
歩夢「も~、侑ちゃんはしょうがないな~。私が選んであげるよ~!」ルンルン
侑「持ち物を減らすはずが、どんどん持ち物が増えていくよ……」
侑「うぅ……これじゃあかえって効率が悪いよ……」
歩夢「今日は侑ちゃんとの待ちに待った新婚旅行!」
歩夢「でもあれ?侑ちゃんの荷物それだけ?」
侑「必要なものだけを突き詰めたら全部リュックに入っちゃった!」
歩夢「も~!侑ちゃんは女の子って自覚あるの?ドライヤーとかシャンプーとかリンスとか持ってきてないでしょ!!」
侑「え~別にホテルのやつ使えばよくない?」
歩夢「も~。ちょっとはそういう所に気を使わないとダメだよ!」
侑「わかったって!」
侑「あっ……下着は持ってきたのに靴下持ってくるの忘れちゃった……」
歩夢「せっかく温泉とか海とかいっぱい行くんだから、しっかりしてよ~。」
侑「あぁっ!!!水着も忘れてた……」
歩夢「も~、侑ちゃんはしょうがないな~。私が選んであげるよ~!」ルンルン
侑「持ち物を減らすはずが、どんどん持ち物が増えていくよ……」
侑「うぅ……これじゃあかえって効率が悪いよ……」
9: 2022/03/04(金) 23:53:07.11 ID:tvNj9hc/.net
(4/10)
侑「みてみて~、このパソコンすっごく安かったんだよ!」
侑「普通このスペックはこの値段じゃ買えないよ!!お得すぎる!!」
歩夢「も~侑ちゃんまたパソコン買ったの?」
侑「だって安かったんだもん!しかも最新のCPU入ってるし!むしろ得しちゃったまであるよ!」
侑「自作で組んだ場合と比べると3万円も安いんだよ!」
歩夢「よかったね!」
歩夢「で、その山のような昔買ったパソコンはどうするつもり?」
歩夢「まだ使えるものばっかだし、この子たちを考えたら全然お得じゃないよね?」
侑「えっと……」
歩夢「どうなのかな?」
侑「ごめんなさい……」
侑「みてみて~、このパソコンすっごく安かったんだよ!」
侑「普通このスペックはこの値段じゃ買えないよ!!お得すぎる!!」
歩夢「も~侑ちゃんまたパソコン買ったの?」
侑「だって安かったんだもん!しかも最新のCPU入ってるし!むしろ得しちゃったまであるよ!」
侑「自作で組んだ場合と比べると3万円も安いんだよ!」
歩夢「よかったね!」
歩夢「で、その山のような昔買ったパソコンはどうするつもり?」
歩夢「まだ使えるものばっかだし、この子たちを考えたら全然お得じゃないよね?」
侑「えっと……」
歩夢「どうなのかな?」
侑「ごめんなさい……」
12: 2022/03/04(金) 23:58:32.96 ID:tvNj9hc/.net
(5/10)
歩夢「あっ、ちょうど信号赤になっちゃったね。残念。」
侑「いや、次の交差点の信号まで行こう。」
歩夢「はいはい効率ね。」
――
―――
――――
侑「」イライラ
歩夢「なんかタイミング悪かったね……」
歩夢「あっ……さっきの信号で待っていた人たちに追い抜かされちゃった。」
歩夢「やっぱり世の中計算じゃないんだよ……」
侑「違うの!」
侑「これは確率なの!!」
侑「計算に従った結果良い結果も出るし悪い結果も出る!!」
侑「一回一回は当たりはずれがあるかもしれないけど、何回もその行動を続けていけばよい結果の回数の方が多くなるの!」
侑「だから今回のたった1回のサンプルで計算が間違っているみたいに言わないで!!」
歩夢「侑ちゃん、計算通りにいかないとイライラしちゃうんだよね……」
歩夢「でもそんな侑ちゃんもかわいい!」
歩夢「あっ、ちょうど信号赤になっちゃったね。残念。」
侑「いや、次の交差点の信号まで行こう。」
歩夢「はいはい効率ね。」
――
―――
――――
侑「」イライラ
歩夢「なんかタイミング悪かったね……」
歩夢「あっ……さっきの信号で待っていた人たちに追い抜かされちゃった。」
歩夢「やっぱり世の中計算じゃないんだよ……」
侑「違うの!」
侑「これは確率なの!!」
侑「計算に従った結果良い結果も出るし悪い結果も出る!!」
侑「一回一回は当たりはずれがあるかもしれないけど、何回もその行動を続けていけばよい結果の回数の方が多くなるの!」
侑「だから今回のたった1回のサンプルで計算が間違っているみたいに言わないで!!」
歩夢「侑ちゃん、計算通りにいかないとイライラしちゃうんだよね……」
歩夢「でもそんな侑ちゃんもかわいい!」
14: 2022/03/05(土) 00:04:04.29 ID:0ElloEig.net
(6/10)
歩夢「あっ……携帯の充電切れちゃった……」
歩夢「侑ちゃん充電ケーブル持ってたりしない?」
侑「あるよ~!」
侑「iphone用、昔のUSBの小さい奴、新しいUSBのtype-c、あと昔のガラケーの充電器もあって、docomoがこれで……」
歩夢「最初ので良いから!侑ちゃんどれだけ充電ケーブル持ち歩いてるの!?」
侑「ちっちっち……これ全部一体型だから1つ持ち歩くだけで今の機種が全部充電できるんだよ!」
侑「めちゃくちゃ効率よくてときめいちゃった!!」
歩夢「でも私も侑ちゃんもiphoneのやつしか使わないよね?」
侑「ほら……誰かが困ってたら人助けになるじゃん?」
歩夢「いままで使ったことは?」
侑「ありません……」
歩夢「あっ……携帯の充電切れちゃった……」
歩夢「侑ちゃん充電ケーブル持ってたりしない?」
侑「あるよ~!」
侑「iphone用、昔のUSBの小さい奴、新しいUSBのtype-c、あと昔のガラケーの充電器もあって、docomoがこれで……」
歩夢「最初ので良いから!侑ちゃんどれだけ充電ケーブル持ち歩いてるの!?」
侑「ちっちっち……これ全部一体型だから1つ持ち歩くだけで今の機種が全部充電できるんだよ!」
侑「めちゃくちゃ効率よくてときめいちゃった!!」
歩夢「でも私も侑ちゃんもiphoneのやつしか使わないよね?」
侑「ほら……誰かが困ってたら人助けになるじゃん?」
歩夢「いままで使ったことは?」
侑「ありません……」
17: 2022/03/05(土) 00:10:06.01 ID:0ElloEig.net
(7/10)
歩夢「侑ちゃんiPadで何見てるの?」
侑「小説だよ!」
歩夢「あぁ、電子書籍ってやつ?」
侑「そうそう、というか歩夢も高校で教科書は電子書籍だったでしょ?」
歩夢「そうだけど……どっちかっていうと紙の本の方が好きだから……」
侑「確かに歩夢はそんな感じするね!」
歩夢「電子書籍の何が良いの?」
侑「本みたいに場所を取らないし、出先で急に本が読みたくなっても電子化してある本だったらすぐに読めるところが良いね。」
歩夢「たしかに、それも良いところかもね。」
歩夢「あと、侑ちゃんがどんな本を持っているか私に知られないところも良いところ……なのかな?」
侑「えっと……歩夢サン……それは一体……」
歩夢「別にゴミ捨て場で『背表紙が切断されたゆうせつの薄い本』なんて見てないよ。」
歩夢「全く関係ないけど、普通の本を電子書籍にするときには背表紙を切ってスキャンするんだよね。」
歩夢「いまそのデータはどこにあるのかな……?」
侑「」ヒヤアセダラダラダラダラ
歩夢「侑ちゃんiPadで何見てるの?」
侑「小説だよ!」
歩夢「あぁ、電子書籍ってやつ?」
侑「そうそう、というか歩夢も高校で教科書は電子書籍だったでしょ?」
歩夢「そうだけど……どっちかっていうと紙の本の方が好きだから……」
侑「確かに歩夢はそんな感じするね!」
歩夢「電子書籍の何が良いの?」
侑「本みたいに場所を取らないし、出先で急に本が読みたくなっても電子化してある本だったらすぐに読めるところが良いね。」
歩夢「たしかに、それも良いところかもね。」
歩夢「あと、侑ちゃんがどんな本を持っているか私に知られないところも良いところ……なのかな?」
侑「えっと……歩夢サン……それは一体……」
歩夢「別にゴミ捨て場で『背表紙が切断されたゆうせつの薄い本』なんて見てないよ。」
歩夢「全く関係ないけど、普通の本を電子書籍にするときには背表紙を切ってスキャンするんだよね。」
歩夢「いまそのデータはどこにあるのかな……?」
侑「」ヒヤアセダラダラダラダラ
19: 2022/03/05(土) 00:15:25.85 ID:0ElloEig.net
(8/10)
侑「明日は〇〇に行った後に一旦××に寄って、その後△△での食事会に参加してから帰ってくるね。」
歩夢「そんなに予定詰め込んで大丈夫?もっと分散させた方が……」
侑「いやいや、予定をくっつけた方が移動時間を節約できて逆に楽なんだよ!」
歩夢「まぁ侑がいいならいいけど……」
――
―――
――――
侑「づがれだー」
歩夢「ほら、だから言わんこっちゃない。」
侑「学生の時にはいくら予定を詰め込んでも大丈夫だったのに、」
侑「もう私も若くないのかな……」アハハ
歩夢「本当に体を大事にしないとダメだよ?」
侑「でも一番働き盛りの年だし……」
歩夢「それで侑が倒れたらだれが一番悲しむと思ってるの!」
侑「本当に歩夢は優しいね。心配してくれて嬉しいよ。」
侑「そんな歩夢が好きだよ。」
歩夢「もうっ!そんな面と向かって言われると恥ずかしいよぉ///」
歩夢「それに悲しむのは私だけじゃなくて……」
侑「うん、そうだね。」
侑「これからはこれまで以上に自分たちの体、そして何より歩夢の体を大切にしないとね。」
歩夢「侑、私たちもっともっと幸せになろうね。」
侑「うん!」
侑「明日は〇〇に行った後に一旦××に寄って、その後△△での食事会に参加してから帰ってくるね。」
歩夢「そんなに予定詰め込んで大丈夫?もっと分散させた方が……」
侑「いやいや、予定をくっつけた方が移動時間を節約できて逆に楽なんだよ!」
歩夢「まぁ侑がいいならいいけど……」
――
―――
――――
侑「づがれだー」
歩夢「ほら、だから言わんこっちゃない。」
侑「学生の時にはいくら予定を詰め込んでも大丈夫だったのに、」
侑「もう私も若くないのかな……」アハハ
歩夢「本当に体を大事にしないとダメだよ?」
侑「でも一番働き盛りの年だし……」
歩夢「それで侑が倒れたらだれが一番悲しむと思ってるの!」
侑「本当に歩夢は優しいね。心配してくれて嬉しいよ。」
侑「そんな歩夢が好きだよ。」
歩夢「もうっ!そんな面と向かって言われると恥ずかしいよぉ///」
歩夢「それに悲しむのは私だけじゃなくて……」
侑「うん、そうだね。」
侑「これからはこれまで以上に自分たちの体、そして何より歩夢の体を大切にしないとね。」
歩夢「侑、私たちもっともっと幸せになろうね。」
侑「うん!」
22: 2022/03/05(土) 00:21:11.33 ID:0ElloEig.net
(9/10)
侑「うーん、このチェック作業って単純作業だし自動化できないかな?」
カチャカチャカチャカチャ
侑「できた!人がやるよりちょっと遅いけど、精度は完璧だ!」
侑「これでパソコンが勝手にチェック作業をしてくれる間に家事ができるぞ~!」
侑「なんて効率的なんだ!!」
侑「では早速、プログラムを実行……っと!」
侑「うんうん、しっかり作業してくれている!」
侑「あれ?何だろうこの充実感は。」
侑「このプログラムが動いている間は私の仕事は進んでいるわけだし……」
侑「そりゃ、私も家事しないとだけど……」
侑「昨日も寝不足だったし……」
侑「ちょっとくらい休憩してもいいよね?」
侑「」スヤピ
――
―――
――――
プログラムサギョウカンリョウ
――
―――
――――
侑「はっ!」
侑「危ない。寝ちゃっていたよ……」
侑「でもパソコンが私の代わりに働いてくれていたし、損ではないよね!」
侑「えっと……あれ?最初の方で止まっちゃっているじゃん!!」
侑「じゃあ今の時間全部無駄じゃん~!」
侑「起きていたら気が付いていたのに……どうしてこういうときに限ってこうなるのさ~!」
侑「うーん、このチェック作業って単純作業だし自動化できないかな?」
カチャカチャカチャカチャ
侑「できた!人がやるよりちょっと遅いけど、精度は完璧だ!」
侑「これでパソコンが勝手にチェック作業をしてくれる間に家事ができるぞ~!」
侑「なんて効率的なんだ!!」
侑「では早速、プログラムを実行……っと!」
侑「うんうん、しっかり作業してくれている!」
侑「あれ?何だろうこの充実感は。」
侑「このプログラムが動いている間は私の仕事は進んでいるわけだし……」
侑「そりゃ、私も家事しないとだけど……」
侑「昨日も寝不足だったし……」
侑「ちょっとくらい休憩してもいいよね?」
侑「」スヤピ
――
―――
――――
プログラムサギョウカンリョウ
――
―――
――――
侑「はっ!」
侑「危ない。寝ちゃっていたよ……」
侑「でもパソコンが私の代わりに働いてくれていたし、損ではないよね!」
侑「えっと……あれ?最初の方で止まっちゃっているじゃん!!」
侑「じゃあ今の時間全部無駄じゃん~!」
侑「起きていたら気が付いていたのに……どうしてこういうときに限ってこうなるのさ~!」
24: 2022/03/05(土) 00:28:39.79 ID:0ElloEig.net
(10/10)
歩夢「侑っていつも効率を求めていたよね。その生き方って疲れなかった?」
侑「うんん、全然?」
歩夢「侑はそんなに人生を効率的に生きたいの?」
侑「うーん、むしろ逆かな?」
歩夢「逆?」
侑「うん。無駄を省いて、その分いっぱい無駄なことをしたいんだよね。」
歩夢「無駄なこと?」
侑「無駄なことって言うと言い方が悪いかもしれないけど、寄り道?みたいな?」
侑「例えば大切な家族と行き当たりばったりの旅に出かけたり。あえて飛行機を使わないで船で海外に行ってみたり。」
侑「そもそも私の生き方そのものだったり。」
歩夢「たしかに、侑はずっとそういう回り道が好きだった気がする。」
侑「私はそういう一見無駄に見えることがとっても大好きなんだ!」
侑「でも、そういう回り道は人生に余裕がないとなかなかできない。」
侑「だから、人生に余裕を作るためにいつも効率を追い求めてたんだよ。」
歩夢「侑の人生は、満足できるくらい回り道できた?」
侑「そりゃあ、歩夢と出会った時から人生ずっと回り道だよ。」ハハハ
歩夢「も~侑!それってどういうこと?」
侑「……」
侑「……ずっと、ずっと。」
侑「……本当に幸せだったよ。」
侑「だから、ちょっとのお別れだけど、ここでさようならだね。」
歩夢「……っ。そんな悲しいこと言わないでよ……」
侑「大丈夫……私は天国にだって回り道で行くからさ。」
侑「歩夢はいっぱい長生きして、そして一緒に天国に行こう。」
侑「歩夢おばあさんや。」
歩夢「もう……こんな時まで私を笑わせようとして……!」
侑「だから、最期は手を握っててくれないかな……?」
歩夢「うんっ……!ずっと握ってるよ……!」
侑「歩夢、本当に今までありがとうね……」
終
歩夢「侑っていつも効率を求めていたよね。その生き方って疲れなかった?」
侑「うんん、全然?」
歩夢「侑はそんなに人生を効率的に生きたいの?」
侑「うーん、むしろ逆かな?」
歩夢「逆?」
侑「うん。無駄を省いて、その分いっぱい無駄なことをしたいんだよね。」
歩夢「無駄なこと?」
侑「無駄なことって言うと言い方が悪いかもしれないけど、寄り道?みたいな?」
侑「例えば大切な家族と行き当たりばったりの旅に出かけたり。あえて飛行機を使わないで船で海外に行ってみたり。」
侑「そもそも私の生き方そのものだったり。」
歩夢「たしかに、侑はずっとそういう回り道が好きだった気がする。」
侑「私はそういう一見無駄に見えることがとっても大好きなんだ!」
侑「でも、そういう回り道は人生に余裕がないとなかなかできない。」
侑「だから、人生に余裕を作るためにいつも効率を追い求めてたんだよ。」
歩夢「侑の人生は、満足できるくらい回り道できた?」
侑「そりゃあ、歩夢と出会った時から人生ずっと回り道だよ。」ハハハ
歩夢「も~侑!それってどういうこと?」
侑「……」
侑「……ずっと、ずっと。」
侑「……本当に幸せだったよ。」
侑「だから、ちょっとのお別れだけど、ここでさようならだね。」
歩夢「……っ。そんな悲しいこと言わないでよ……」
侑「大丈夫……私は天国にだって回り道で行くからさ。」
侑「歩夢はいっぱい長生きして、そして一緒に天国に行こう。」
侑「歩夢おばあさんや。」
歩夢「もう……こんな時まで私を笑わせようとして……!」
侑「だから、最期は手を握っててくれないかな……?」
歩夢「うんっ……!ずっと握ってるよ……!」
侑「歩夢、本当に今までありがとうね……」
終
25: 2022/03/05(土) 00:30:45.70 ID:LWSSATHm.net
おつ
最後泣けた
最後泣けた
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります