1: 2010/07/07(水) 22:07:17.26 ID:Va0gYh7D0
梓「すみません、ホームルームが長引きまして……って、なんですかこのお通夜みたいな雰囲気」

唯「あ、あずにゃーん、今日は春の納涼大会だよ」

梓「……納涼?」

律「唯の思いつきもたまにはいいものだよな」

澪「……」

紬「箸でつかんだものは食べなきゃノーフューチャーなのよね」

梓「この匂い……鍋ですか?」
けいおん!college (まんがタイムKRコミックス)
2: 2010/07/07(水) 22:09:03.35 ID:Va0gYh7D0
律「ちなみにもう澪は逝ってる」

梓「あ、なんとなくわかりました」

唯「ささ、あずさちゃんも座って座って」

梓「はあ、でもいいんですか? 学校で鍋なんて」

紬「許可はちゃんと取ってあるわ」

律「ちなみに、TORは厳禁な?」

唯「TORはだめだよ」

紬「TORした人はお片づけね?」

3: 2010/07/07(水) 22:09:50.64 ID:Va0gYh7D0
梓「でも私食材持ってきてないんですけど」

律「私も持ってきてないぞ」

唯「私もだよー」

紬「あのね、この闇鍋は新感覚の闇鍋なの」

梓「新感覚?」

唯「クラスのみんなや友達のみんなに、軽音部で闇鍋するんだけどどんな食材食べて欲しいってアンケートしたの」

律「で、後日みんなから食べて欲しいものを買ってきてもらって」

紬「この中に全部ぶち込んだというわけなの」

梓「……え? いいんですか」

律「澪ファンクラブは偉大だよな」

梓「当人一番最初に気絶しちゃってるじゃないですか」

4: 2010/07/07(水) 22:10:32.35 ID:Va0gYh7D0
律「じゃあ、開けるぞ?」

唯「ドキドキするねー」

梓「臭いの時点でちょっと来ますね……」

紬「どんな味なのかしら」

澪「……はっ」

律「オープンだ!」

澪「……へぷぁ!?」

唯「あ、澪ちゃん氏んだ」

梓「澪先輩!?」

紬「甘いような、辛いような、酸っぱいような……不思議な香りね?」

律「私たち恨まれてんじゃないか?」

5: 2010/07/07(水) 22:11:24.06 ID:Va0gYh7D0
梓「た、食べる順番を決めましょう!」

律「だな」

唯「でも、どうするの? 電気つける?」

紬「電気つけて中身見たらお箸付ける自信がないけど……」

梓「ええい! わかったです! 私から行きます!」

唯「あずにゃん!?」

律「じゃあ、私は最後で」

紬「3番目でいいわ」

唯「はっ、しまった! 二番目になっちゃった!」

梓「……どうぞどうぞっていって欲しかったです……」

6: 2010/07/07(水) 22:12:29.35 ID:Va0gYh7D0
梓「じゃあ……行きますよ?」

唯「あずにゃん、氏なないでね!」

梓「正直自信がありません……」

律「氏体の処理とかって、ムギの家やってないの?」

紬「調べてみればあると思うけど……」

梓「氏ぬ前提で話し合わないでください! 食材が入っているんです……! 武道館への志半ばで逝った澪先輩のためにもやってやるです!」

唯「そうだよ! 澪ちゃんのためにもがんばらなきゃ!」

梓「食べますっ!」

7: 2010/07/07(水) 22:13:11.98 ID:Va0gYh7D0
梓「(……これは……食感からすると……アスパラガスかな……? スープの味もまだ行ける方だし……食べられないことはないかも……)」

唯「ど、どう?」

律「ムギ、いざってときのためにバケツ!」

紬「らじゃー!」

梓「だ、大丈夫です。アスパラが入ってました」

唯「あ、味は大丈夫?」

梓「憂には氏ぬほど感謝しないといけないかもしれないですね」

律「憂ちゃんのスープのおかげで助かったか……はっ」

紬「バケツ持ってきたー」

律「(もしかして後になって食材の出汁が出る最後のほうがやばい?)」

8: 2010/07/07(水) 22:14:46.72 ID:Va0gYh7D0
唯「じゃあ、私の番だね」

梓「唯先輩! 頑張ってください!」

律「唯! 骨は拾ってやるぞ!」

唯「だいじょうぶ、私結構運はある方だよ!」

紬「頑張って!」

唯「箸、入れるね! ぱくっ!」

9: 2010/07/07(水) 22:15:42.71 ID:Va0gYh7D0

唯「(あ、スープ美味しい……これは……じゃがいもかな? お芋の味がする、結構美味しいよぉ)」

梓「ど、どうですか?」

律「……唯?」

紬「バケツはあるわ!」

唯「美味です!」

律「まじかよ……この匂いだぞ?」

唯「憂の作ったスープは味もいいし、引いた食材もお芋っぽいから平気だった!」

律「さすが運が強い……!」

梓「案外なんてことのない食材が入ってるのかもしれませんね」

10: 2010/07/07(水) 22:16:36.28 ID:Va0gYh7D0
紬「ん……(これは……魚介類でしょうか? ……エビ? 辛くて酸っぱくて……エビっぽい味ですね……)」

律「ムギ!?」

梓「ば、バケツですか!」

唯「ムギちゃん?」

紬「美味しいわ……」

律「へ?」

紬「なんだろう、食材の豪華さとか、そういう素材の味で言うなら……アレがこれだけど、凄く美味しいわ」

律「(普段いいもん食ってそうだからなあ……)」

唯「さすが憂!」

梓「なんか、唯先輩がすごく羨ましくなってきたんですけど……」

11: 2010/07/07(水) 22:17:22.81 ID:Va0gYh7D0
律「じゃあ、次は私だな」

梓「律先輩! ここでハズレを引いてしまっては罪悪感で押しつぶされそうになるので是非にもあたりを引いてください!」

唯「頑張って!」

紬「頑張って!」

律「(でも、みんな当たりを引いてるっぽいし、大丈夫だよな?)」

12: 2010/07/07(水) 22:18:19.67 ID:Va0gYh7D0
律「(……んー、貝かな? 食べたことのない味だけど、砂も入ってないし、食材を持ってきてくれた人が砂抜きまでしてくれたのか)」

唯「どう?」

梓「律先輩?」

紬「……りっちゃん?」

律「う……うまい!」

唯「やったぁ!」

梓「さすが律先輩!」

紬「でも良かったわ、みんな当たりみたいで」

律「しかしこの匂いなんだんだろうな? 澪はこれだけで気絶してるし」

唯「この匂いは強烈だよね」

梓「もしかして、スープじゃないでしょうか」

紬「スープ?」

律「憂ちゃんが偽装したとか?」

梓「はい、その可能性もあります」

律「……電気、付けようか」

13: 2010/07/07(水) 22:19:18.70 ID:Va0gYh7D0
唯「……すごい色のスープだね」

梓「イカスミでしょうか? 真っ黒ですよ」

律「あ、ムギ、お歯黒になってるぞ!」

紬「え? 誰がお嫁さんにもらってくれるの?」

梓「ここには女の子しかいないですよ……」

唯「あずにゃーん! 私をお嫁さんにしてー!」

梓「にゃん! だ、ダメです!」

唯「(しょぼーん)」

梓「まずはお友達からです!」

唯「お友達からだね!」

律「おまえらは何を言ってるんだ」

14: 2010/07/07(水) 22:20:09.35 ID:Va0gYh7D0
律「さっき食べたのはこれかー、これ、なんだ?」

紬「ムール貝ね」

律「ムール……なんか、スゲーな。知ってるけど」

唯「はい、あずにゃん、あーん」

梓「……ハマグリですか?」

唯「うん、すごい美味しいよ」

梓「……い、いただきますです」

澪「……・ん」

律「あ、澪起きた」

15: 2010/07/07(水) 22:21:13.07 ID:Va0gYh7D0
澪「うめーっ!」

律「一番最初に気絶してた奴の言うセリフじゃないな」

紬「入ってた食材もまともだったし、闇鍋もっとしてみたいわ!」

唯「普通はこんな感じじゃないんだけどね」

梓「はい、大体はカレー味にして味をごまかして食べるもんです」

紬「そうなの?」

澪「私が前に見た小説じゃ、メチルエタノールとか、シュールストレミングとか入ってたな」

律「メチルエタノールは味だろ……」

16: 2010/07/07(水) 22:22:10.09 ID:Va0gYh7D0
唯「でも、こんなにお腹いっぱいになったら夕ごはん食べられないかもね」

梓「あ」

澪「……しまった」

律「まあ、あまりにもあれな味のせいで食欲が無いとか、そういうのよりましだけどな」

澪「メール打たないと」

梓「私も少しは食べるってメールを送らないと」

唯「憂にアイス用意しておいてって送らないと」

紬「……」

17: 2010/07/07(水) 22:23:10.34 ID:Va0gYh7D0
憂「アイス? ……ふふ、お姉ちゃんってば」

憂「でもこの食材どうしようかな……冷蔵庫には入りきらないし」

憂「お姉ちゃんにこんな食材を食べさせるなんて出来ないしね、そうだ、今日は野菜のスープにしよう」

憂「カレー粉まだあったっけ?」

憂「あそうだ、ムギさんにメールをして食材を持っててもらおう」

憂「これでよしっと」

18: 2010/07/07(水) 22:23:55.85 ID:Va0gYh7D0
紬「ねえ、寄り道していかない?」

唯「寄り道?」

梓「いいですね」

澪「夕食もなしになったしな」

律「どこに行くんだ?」

紬「ゲームセンターがいいの!」

唯「ムギちゃん好きだねー」

律「そういや、澪、前にはまってたクイズゲームどうしたよ」

澪「……」

律「澪?」

19: 2010/07/07(水) 22:24:41.47 ID:Va0gYh7D0
紬「クイズゲームなんてあるのね」

梓「クイズですか、どれくらいの難しさの問題が出るんでしょう」

律「ピンきりじゃね? この前澪とやった時もそうだったし」

唯「勘には自信があるよ!」

澪「じゃ、じゃあ、新しいカードを作ろう、ムギ、いいんじゃないか?」

律「澪が持ってるんだからそれでいいだろ」

澪「……そ、そうだな」

20: 2010/07/07(水) 22:25:32.87 ID:Va0gYh7D0
唯「あ、かわいいキャラクターだねー水着きてるー」

梓「なんとなく、私と声が似ている気がしますね」

紬「ほ、他に女の子はいないの!?」

律「女の子限定かよ」

澪「あ、でも、女の子はたくさんいるよ」

唯「なんか、称号が大賢者って書いてあるねー、なんか凄そうだよ」

澪「たいしたことないよ」

律「そうか? 前にやったときは修練生じゃなかったっけ?」

梓「なんとか賢者さんっていうのがいますから、これが一番上なんでしょうか」

21: 2010/07/07(水) 22:26:41.93 ID:Va0gYh7D0
澪「ムギ、なんでセパタクローの選手の名前とか把握してるんだよ」

梓「唯先輩選択問題全問当てましたね、わかってたんですか?」

唯「全くわかりませんでした!」

律「プラチナメダルっていうの? なんかいっぱい手に入ったな」

澪「あんまり多人数でやるゲームでもないけどな」

律「そうなのか? でも、一人であんな多くのジャンル把握できるのか?」

澪「そりゃ、プレイ回数だよ」

律「……澪のプレイ回数は聞かないことにするよ」

紬「梓ちゃん理系強かったのね、驚いたわ」

梓「生物とか、地学や天文は好きなんです」

唯「りっちゃん芸能強かったねー」

律「憂ちゃんを連れてくればライフスタイルは完璧だったな」

紬「(……状況終了、把握したわ)」

22: 2010/07/07(水) 22:27:49.05 ID:Va0gYh7D0
唯「ただいまー」

憂「おかえりお姉ちゃん」

唯「あれ? カレーの匂いがするね?」

憂「うん、カレースープだよ!」

唯「やた! 頭を使ったからお腹すいてたんだ!」

憂「え? でもお鍋食べたんでしょ? ……もしかして口に合わなかった?」

唯「ううん、美味しかったよ!」

憂「そう、それは良かった」

唯「それでね、また闇鍋することになったの!」

憂「なん……だと……?」

24: 2010/07/07(水) 22:29:12.14 ID:Va0gYh7D0

よくしゅう!

律「第二回軽音部闇鍋大会ー!」

唯「いえー!」

紬「イエー!」

梓「い、いえー!」

澪「ほ、本当にやるのか?」

律「当たり前だろー、憂ちゃんスープ作っちゃったし」

和「私もいていいのかしら?」

恵「お呼ばれされました」

憂「純ちゃんは練習があるって、残念だね」

25: 2010/07/07(水) 22:29:54.50 ID:Va0gYh7D0
律「じゃあ、食材は全部出したかー?」

澪「和……何持ってきた?」

和「食材よ」

澪「え? 何そのアバウトで不安を誘う回答」

唯「会長さんは何を持ってきました?」

恵「こういうのやるの初めてだから、無難なものにしたよ」

紬「じゃあ、電気消しまーす」

憂「わっ、結構暗い!」

梓「今回は人も多いですから、時計回りってことでいいですかね」

律「じゃー、時計回りで食材投入してー」

26: 2010/07/07(水) 22:30:36.91 ID:Va0gYh7D0
梓「……不思議な臭いがしますね」

唯「うう……鼻が曲がりそう」

和「あ、ちょっとお花を摘みに」

恵「逃がさないわよ?」

和「ひぃ!?」

澪「た……食べるのか? 何か食べなくても汗かいてきたぞ……」

憂「(お姉ちゃんは守らないと……!)」

律「んじゃ、逆時計回りで箸をつける、最初は和な」

和「……ええい! ままよ!」

澪「(ごめんママ、もう顔見れないかもしれない)」

27: 2010/07/07(水) 22:31:17.62 ID:Va0gYh7D0
和「……うっ」

恵「飲み込みなさい! 飲み込みなさい和!」

唯「頑張れ和ちゃん!」

梓「真鍋先輩ここでTORだと、もう崩壊します!」

和「……ぐ、ぐう……ん……んぁ……はぁ……んく……」

律「飲んだ! 今飲んだよ和!」

澪「やったな和!」

紬「……和ちゃん?」

憂「だめです! 息がありません!」

和「勝手に殺さないでちょうだい……けほっ」

28: 2010/07/07(水) 22:31:58.40 ID:Va0gYh7D0
恵「次は私ね」

和「ええ、頑張ってください」

恵「いい声してるわね」

和「ふふ……」

唯「和ちゃんが壊れた……」

恵「でも大丈夫、だって食材が入ってるんだもの……!」

29: 2010/07/07(水) 22:33:02.69 ID:Va0gYh7D0
恵「……」

唯「ああ!」

澪「会長!」

律「ムギ! 担架!」

紬「がってん!」

和「合掌……」

憂「会長さん……いい人だったのに……」

30: 2010/07/07(水) 22:33:43.59 ID:Va0gYh7D0
律「じゃあ、次、憂ちゃんいいか?」

憂「はい!」

紬「え、私飛ばしちゃうの?」

澪「もし仮にムギが倒れたら誰が保健室まで傷病者を運んでいいのかわかんないからな」

唯「憂、リバースだけはだめだよ!」

梓「せっかく、TORって言ってたのに……」

憂「じゃあ、食べます!」

31: 2010/07/07(水) 22:34:31.11 ID:Va0gYh7D0
憂「……お、お姉ちゃん……」

唯「う、うい!」

憂「……私、お姉ちゃんの妹でよかったよ、すっごい幸せだった。来世でも、出来ればお姉ちゃんの妹で……」

唯「ういーーーーーーーーーっ!」

梓「憂……」

和「合掌ね」

澪「和……」

律「ムギ、担架だ!」

紬「あいあいさー!」

32: 2010/07/07(水) 22:35:14.36 ID:Va0gYh7D0
唯「憂……憂の分まで生きるよ!」

律「次は唯の番だな」

澪「なあ、もうやめに……」

和「ダメよ」

澪「え?」

和「原則、作ったものは全部食べてもらうわ」

澪「でも、食べる人がいなくなったら……」

和「それはその時考えるわ」

律「和はとにかく全員に食べて欲しいんだな」

唯「よ、よぉし! 食べるよ!」

33: 2010/07/07(水) 22:36:02.81 ID:Va0gYh7D0
唯「……うう、だめ……厳しい」

梓「は、吐くなら私に吐いてください! 唯先輩がぶちまけたもの上の口で全部受け止めてみせますから!」

澪「梓はもうすでに壊れてるな……」

紬「バケツ、いる?」

唯「んん……はぁ、んぁぁあ! だいじょうぶ、わたしは……はかない……」

和「はかないはかないっていうと、ちょっと工口いわね」

律「和……」

34: 2010/07/07(水) 22:36:45.12 ID:Va0gYh7D0
梓「次は私の番ですか、やってやるです!」

唯「あずにゃん……」

梓「これ食べたら唯先輩、結婚してくれますか?」

澪「梓それ氏亡フラグ」

紬「結婚式場なら私に任せて!」

律「いや、日本じゃ同性婚は認められてないから」

紬「く……のえるちゃんが総理大臣なら!」

澪「折原のえるはむちゃくちゃだよな」

律「でも、消費税0%はやって欲しい」

梓「行くです!」

35: 2010/07/07(水) 22:37:25.67 ID:Va0gYh7D0
梓「……あ、空が落ちる……」

唯「あずにゃーーーーん!」

和「落ちたのは空じゃなくて、意識だったわけね」

澪「……和……」

律「ムギ! 担架!」

紬「がってんしょうちのすけ!」

36: 2010/07/07(水) 22:38:15.03 ID:Va0gYh7D0
澪「さっさと食べて、さっさと気を失うに限るな」

律「それが賢明なような気がしてきたな」

和「何を言っているの、あたりをきちんと引かないとダメでしょう?」

唯「澪ちゃん、リバースはだめだよ」

澪「心配するな、当たりを引いても気絶してみせる!」

律「完全に同意」

和「後ろ向きね……ま、澪らしいけど」

澪「行くぞ!」

紬「ただいまー」

37: 2010/07/07(水) 22:38:57.95 ID:Va0gYh7D0
澪「……律」

律「なんだ、澪、当たりを引いちゃったのか?」

澪「私の部屋にいったら、まずハードディスクのデータを消してくれ、そしたら、机の中に入ってるノートを全部焼却処分にしてくれ、ああ、ロックがかかってるやつは、0721で開くはずだから、あと、律」

律「何だ澪」

澪「律のこと好きだった……」

律「みおーーーーーーーー!」

唯「澪ちゃん!」

和「ふふっ、また一人逝ったわね」

律「ムギ、担架だ!」

紬「え? ええ、いいけど……」

38: 2010/07/07(水) 22:39:53.36 ID:Va0gYh7D0
和「本当に律の性格っていいわよね」

律「突然なんだよ」

和「この闇鍋、一番のきっかけは律なんでしょ?」

律「闇鍋と一番最初に言ったのは私だったかもな、でも、やりたいなんていってないぞ」

和「ふふ、本当イイ性格してるわ」

律「それが言いたかっただけかよ」

唯「あ、りっちゃん」

律「なんだ?」

唯「気絶した人を軽々と運ぶムギちゃんすごいよね」

律「いまさらかよ……んじゃ、食べんぞ」

39: 2010/07/07(水) 22:40:34.07 ID:Va0gYh7D0
律「……唯」

唯「遺言?」

律「和」

和「わじゃない、のどかよ」

律「みんなに伝えて欲しいんだ」

唯「な、なに?」

律「今まで、ほんとうに楽しかった。私みたいな部長についてきてくれて、頼りない部分とかもあっただろうし、情けないこともたくさんしたな、澪が怒るのも仕方ないよ、練習だってほとんどしてなかったしな、でも、一言だけ言わせてくれ」

唯「うん」

律「我が放課後ティータイムは、永久に不滅です!」

唯「お前のじゃねーよ」

40: 2010/07/07(水) 22:41:14.74 ID:Va0gYh7D0
紬「りっちゃん、保健室まで運んできたー」

和「ありがとうムギ」

唯「ありがとうね」

紬「じゃあ、次はついに私の番ね!」

和「じゃあ、唯、電気つけてちょうだい」

唯「あいあいさー!」

紬「え? ……あ」

和「紫……」

唯「こんなの食べてたの?」

紬「……私、爆発処理班の知り合いいるんだけど」

41: 2010/07/07(水) 22:41:58.19 ID:Va0gYh7D0
よくしゅう!

律「はい、闇鍋反省大会ー!」

恵「来ちゃった」

和「なんで呼ばれたのかしら?」

唯「みんな、ちゃんと登校してきてくれてよかったよ……」

澪「まさか、生氏の淵をさまようなんて思わなかったよ」

憂「お姉ちゃんごめんね、家開けちゃって」

唯「ムギちゃんちにいたから、でも、憂の料理が恋しかったよー」

紬「やっぱり、憂ちゃんの料理はウチのシェフでも再現不可能だったわ、ねえ、契約金はいくらでも払うからウチで働かない?」

憂「お断りしますー」

紬「人の情はお金じゃ動かないのね……」

梓「唯先輩! すごく会いたかったです!」

唯「私もだよあずにゃん!」

42: 2010/07/07(水) 22:42:43.81 ID:Va0gYh7D0
律「と、各自入れた材料を申告するように」

澪「じゃあ、私からでいいか?」

律「ああ、時計回りに座ってる順番で」

澪「私は、いちご大福」

律「ああ!? お前何入れてるんだよ!」

澪「いや、なんか甘いモノいれたら大丈夫かなって」

唯「ちなみにいちご大福食べたの誰?」

恵「私かな? なんだかわからない味がしたけど」

和「……」

43: 2010/07/07(水) 22:43:56.70 ID:Va0gYh7D0
律「次、梓」

梓「あ、ナスです」

律「普通だな」

梓「皮とかむかなかったです」

澪「あずさぁ!」

梓「い、いえ、今回も憂が調理してくれるのかなと思いまして……」

憂「さすがに皮付きはまずいと思うよ」

唯「うん、皮がかぶってると厳しいよ」

44: 2010/07/07(水) 22:44:46.17 ID:Va0gYh7D0
律「次、唯」

唯「私は生ガキだよ」

律「普通だな」

唯「面白く無いかなって思ったんだけど……」

律「いい心がけだな」

唯「自分で結局引いちゃったしね」

45: 2010/07/07(水) 22:45:43.52 ID:Va0gYh7D0
律「じゃあ、憂ちゃん」

憂「あ、私はむいたあさりです」

和「私が食べたのがそうだったのね」

憂「ごめんなさい、和さん」

和「いいわ、授業もきちんと参加できたしね」

46: 2010/07/07(水) 22:46:29.71 ID:Va0gYh7D0
紬「シュールストレミングを持ってきたわ!」

恵「モンブランにしました」

和「野菜のかき揚げにしたわ」

律「よし、あんたら氏刑、特にムギ」

紬「ええ!? だって、闇鍋の定番って聞いたわ!」

律「どこの国の定番だよ!」

澪「で、律は何を持ってきたんだ?」

律「……笑わない?」

47: 2010/07/07(水) 22:47:10.46 ID:Va0gYh7D0
澪「チョココロネ……りつがぁ?」

唯「りっちゃんかわいい!」

憂「本当です」

梓「律先輩と澪先輩はお互い甘いモノなんですね」

澪「ほんとだな」

律「本当はたわしとかにしようかと思ったんだけどな」

恵「食べられないものを入れたほうが良かったかもしれないわね」

和「食べないことが最大の幸福だったかもしれないわ」

48: 2010/07/07(水) 22:48:23.51 ID:Va0gYh7D0
げこう!


唯「で、あずにゃん」

梓「あ、二人きりでおはなしって何ですか?」

唯「……その、まずはお友達からなんだっけ?」

梓「あ……」

唯「私たちもうお友達だと思ってたんだけどな」

梓「そ、そうですね……」

唯「お友達の次って……なに、かな?」

梓「……」

唯「あずにゃん?」

梓「し、親友! 親友です!」

唯「恋人じゃないのぉ?」

梓「まだ親友です! 親友なんですから……手くらい、繋ぎますよね?」

52: 2010/07/07(水) 22:57:45.91 ID:jfsV/3iR0
終わりか・・・
ほのぼの系でもギャグでもなくカオスにも走りきらず、
そう、まるで食えるものの入った美味しい闇鍋のようであった


53: 2010/07/07(水) 23:12:56.61 ID:uqyp/8TP0
>>52
一番最初に反応していただきましてありがとうございます。
今度また、どこかでお会いする機会がありましたら、よろしくお願いします……
頑張らないと

引用元: 唯「ほんわか!」