1: 2014/02/17(月) 21:43:35.01 ID:kQ2AaHWk0
エイラ「さあ、人生相談を受け付けるゾ~。最初の相談相手は誰ダ?」
おっさん「失礼します」
エイラ「オワッ。誰ダお前」
おっさん「えっと、扶桑からきました。おっさんと申します」
エイラ「ソウカ。遠いところからよく来たナ。まあ座ってクレ」
エイラ「イヤー。まさか501以外から相談が舞い込んで来るとは思わなかっタ」
エイラ「有名になったんだな、このコーナー。我ながら鼻が高いゾ」
エイラ「サア、相談してみてクレ。可能な限り、為になるアドバイスをシテヤルヨ」
おっさん「実は……事業に失敗しまして、それが原因で妻に逃げられてしまって……」
エイラ「………」
おっさん「失礼します」
エイラ「オワッ。誰ダお前」
おっさん「えっと、扶桑からきました。おっさんと申します」
エイラ「ソウカ。遠いところからよく来たナ。まあ座ってクレ」
エイラ「イヤー。まさか501以外から相談が舞い込んで来るとは思わなかっタ」
エイラ「有名になったんだな、このコーナー。我ながら鼻が高いゾ」
エイラ「サア、相談してみてクレ。可能な限り、為になるアドバイスをシテヤルヨ」
おっさん「実は……事業に失敗しまして、それが原因で妻に逃げられてしまって……」
エイラ「………」
7: 2014/02/17(月) 21:49:17.35 ID:kQ2AaHWk0
エイラ「え~っと、奥さんはドコへ逃げたんダ?」
おっさん「おそらくホテルを仮住まいにしているのではないかと……」
エイラ「実家に帰ったとか、ソウイウんじゃナイノカ……?」
おっさん「妻は姉妹と不仲でして……、顔を合わせたくないと、帰省するのを嫌っていました」
エイラ「フ~ム…………奥さん、準備とかシテタノカ?」
おっさん「準備……と言いますと?」
エイラ「離婚」
おっさん「えっ」
エイラ「離婚するのだって、いきなり『ハイさよなら』ってわけにもいかないダロ」
エイラ「貯金とか溜め込んでたんじゃないノカー?」
おっさん「い、言われてみると……そうかもしれません。独身時代の貯蓄があるようなことを話していたような……」
おっさん「妻は計画性のある人間ですから……と、ところで、離婚……? 妻は離婚を考えているんでしょうか……?」
エイラ「サアナ。ただ、最悪の事態も考えといたほうがイイダロ」
おっさん「おそらくホテルを仮住まいにしているのではないかと……」
エイラ「実家に帰ったとか、ソウイウんじゃナイノカ……?」
おっさん「妻は姉妹と不仲でして……、顔を合わせたくないと、帰省するのを嫌っていました」
エイラ「フ~ム…………奥さん、準備とかシテタノカ?」
おっさん「準備……と言いますと?」
エイラ「離婚」
おっさん「えっ」
エイラ「離婚するのだって、いきなり『ハイさよなら』ってわけにもいかないダロ」
エイラ「貯金とか溜め込んでたんじゃないノカー?」
おっさん「い、言われてみると……そうかもしれません。独身時代の貯蓄があるようなことを話していたような……」
おっさん「妻は計画性のある人間ですから……と、ところで、離婚……? 妻は離婚を考えているんでしょうか……?」
エイラ「サアナ。ただ、最悪の事態も考えといたほうがイイダロ」
8: 2014/02/17(月) 21:55:44.78 ID:kQ2AaHWk0
エイラ「ところで、失敗した事業って何ナンダヨ」
おっさん「ベンチャー、って言うんですかね……。実は、ネウロイ出現の煽りを受けて経営難に陥りまして……」
エイラ「よく聞く話ダナ」
おっさん「思い切って、今までの事業を捨て、新たな何かを……その、まだ誰も目を着けていない事業を! と、こう思いまして」
エイラ「まさにベンチャーだな」
おっさん「ネウロイのブロマイドを売り出したんです」
エイラ「ナンダッテ」
おっさん「これです。我社の『ネウロイシリーズ ~漆黒の裸体~』」
エイラ「これはまた……ああ……マニアック、ダナ」
おっさん「戦艦やユニットのカードが売れていると聞きまして……ならばネウロイも売れるかな、と」
エイラ(ナンダヨ。結局二番煎じカヨ)
おっさん「ネウロイがきっかけで起こした事業ですし、敵を商材にするという……逆転の発想です。はい」
おっさん「ベンチャー、って言うんですかね……。実は、ネウロイ出現の煽りを受けて経営難に陥りまして……」
エイラ「よく聞く話ダナ」
おっさん「思い切って、今までの事業を捨て、新たな何かを……その、まだ誰も目を着けていない事業を! と、こう思いまして」
エイラ「まさにベンチャーだな」
おっさん「ネウロイのブロマイドを売り出したんです」
エイラ「ナンダッテ」
おっさん「これです。我社の『ネウロイシリーズ ~漆黒の裸体~』」
エイラ「これはまた……ああ……マニアック、ダナ」
おっさん「戦艦やユニットのカードが売れていると聞きまして……ならばネウロイも売れるかな、と」
エイラ(ナンダヨ。結局二番煎じカヨ)
おっさん「ネウロイがきっかけで起こした事業ですし、敵を商材にするという……逆転の発想です。はい」
11: 2014/02/17(月) 22:01:15.59 ID:kQ2AaHWk0
おっさん「このブロマイド、5000万枚刷ったんですよ」
エイラ「おもいきったナ」
おっさん「ですが、12枚しか売れませんでした……」
エイラ「それは……」
おっさん「挙句、敵を賛美する商材をつくった叛逆者扱いです」
エイラ「経営者に向いてないんじゃないカ?」
おっさん「これでも抑えた方なんですよ……今人気な戦艦王シリーズは世界で150億枚売れているとか……」
エイラ「ああ、確かに人気ダナ。宮藤たちもやってたし。だからって、冒険しすぎダロ」
おっさん「妻にも似たようなことを言われました……必氏に謝ったんですけど」
エイラ「そもそも、どうしてその奥さんと結婚できたんダ?」
エイラ「計画性のある人が、こう言っちゃ失礼だケド、アンタみたいな人に惚れるとは思えナイナー」
おっさん「そう、思いますか……ですよね。アタックしたのは、僕のほうからなんです」
エイラ「おもいきったナ」
おっさん「ですが、12枚しか売れませんでした……」
エイラ「それは……」
おっさん「挙句、敵を賛美する商材をつくった叛逆者扱いです」
エイラ「経営者に向いてないんじゃないカ?」
おっさん「これでも抑えた方なんですよ……今人気な戦艦王シリーズは世界で150億枚売れているとか……」
エイラ「ああ、確かに人気ダナ。宮藤たちもやってたし。だからって、冒険しすぎダロ」
おっさん「妻にも似たようなことを言われました……必氏に謝ったんですけど」
エイラ「そもそも、どうしてその奥さんと結婚できたんダ?」
エイラ「計画性のある人が、こう言っちゃ失礼だケド、アンタみたいな人に惚れるとは思えナイナー」
おっさん「そう、思いますか……ですよね。アタックしたのは、僕のほうからなんです」
12: 2014/02/17(月) 22:07:24.94 ID:kQ2AaHWk0
おっさん「会社を大きくして成り上がるから、そのサポートをしてくれないかって……」
エイラ「ウワ、うさんくせえナ」
おっさん「だけど、それで妻は了承してくれたんですよ?」
エイラ「結婚詐欺……ってわけでもないしナ。そのときは計画性のあるビジョンを見せたノカ?」
おっさん「いえ……本当に、『成り上がってみせるからサポートしてくれ』とだけ……」
エイラ「ム~……謎ダァ。難しすぎる……」
おっさん「……あの、エイラさんはタロット占いができるんですよね?」
エイラ「ン? できるけど、それで奥さんの気持ちをどうこうできるワケじゃナイゾ」
おっさん「せめて、どこにいるかだけでも、わかりませんかね」
エイラ「ウ~ン……タロットでそれは、ムリダナ」
おっさん「そんな、借金を重ねて、ここまできたんですよ……!? なんとか成果を……!」
エイラ「シラネーヨ。あんた、ホント無鉄砲ダナ」
エイラ「ウワ、うさんくせえナ」
おっさん「だけど、それで妻は了承してくれたんですよ?」
エイラ「結婚詐欺……ってわけでもないしナ。そのときは計画性のあるビジョンを見せたノカ?」
おっさん「いえ……本当に、『成り上がってみせるからサポートしてくれ』とだけ……」
エイラ「ム~……謎ダァ。難しすぎる……」
おっさん「……あの、エイラさんはタロット占いができるんですよね?」
エイラ「ン? できるけど、それで奥さんの気持ちをどうこうできるワケじゃナイゾ」
おっさん「せめて、どこにいるかだけでも、わかりませんかね」
エイラ「ウ~ン……タロットでそれは、ムリダナ」
おっさん「そんな、借金を重ねて、ここまできたんですよ……!? なんとか成果を……!」
エイラ「シラネーヨ。あんた、ホント無鉄砲ダナ」
13: 2014/02/17(月) 22:14:02.15 ID:kQ2AaHWk0
エイラ「……」
おっさん「……」
エイラ(ツンツン眼鏡をからかったりしてたお気楽コーナーだったんだケドナー……)
ウーウーウーウー
おっさん「!?」
エイラ「ワッ! 警報カ!? ネウロイだ!!!」
バタン
坂本「エイラ! 人生相談しているところ悪いが、出撃だ!」
エイラ「了解!」
タッタッタッタ
おっさん「ぼ、僕も行きます!!!」
タッタッタッタ
おっさん「……」
エイラ(ツンツン眼鏡をからかったりしてたお気楽コーナーだったんだケドナー……)
ウーウーウーウー
おっさん「!?」
エイラ「ワッ! 警報カ!? ネウロイだ!!!」
バタン
坂本「エイラ! 人生相談しているところ悪いが、出撃だ!」
エイラ「了解!」
タッタッタッタ
おっさん「ぼ、僕も行きます!!!」
タッタッタッタ
14: 2014/02/17(月) 22:19:24.43 ID:kQ2AaHWk0
ミーナ「順次出撃! エイラさん、あなたも……って、誰ですかアナタ!?」
エイラ「エ? ワッ! なんでついてきてんだよオッサン!!!」
おっさん「ネウロイが憎いんです!!!」
ミーナ「はぁ?」
おっさん「やつら……元凶のくせに、僕の期待を裏切りやがって……! 生写真集めるの大変だったのに!」
おっさん「12枚しか売れないだと……? くそ!!!」
エイラ「お、おいオッサン。オチツケ」
おっさん「ネウロイ待ってろ!!! 出撃してやる!!!」
シュタッ
スゥ
ミーナ「ちょ、ちょっとそれ! 私のストライカーユニット……! って、え!?」
エイラ「オッサン!!! どうしてユニットを履けるんダ!? なんか耳としっぽも生えてるゾ!?」
おっさん「行きます!!!」
ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン
エイラ「エ? ワッ! なんでついてきてんだよオッサン!!!」
おっさん「ネウロイが憎いんです!!!」
ミーナ「はぁ?」
おっさん「やつら……元凶のくせに、僕の期待を裏切りやがって……! 生写真集めるの大変だったのに!」
おっさん「12枚しか売れないだと……? くそ!!!」
エイラ「お、おいオッサン。オチツケ」
おっさん「ネウロイ待ってろ!!! 出撃してやる!!!」
シュタッ
スゥ
ミーナ「ちょ、ちょっとそれ! 私のストライカーユニット……! って、え!?」
エイラ「オッサン!!! どうしてユニットを履けるんダ!? なんか耳としっぽも生えてるゾ!?」
おっさん「行きます!!!」
ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン
18: 2014/02/17(月) 22:25:23.70 ID:kQ2AaHWk0
おっさん「うおおおおおおおおおおおおおお」
ギュイイイイイイン
坂本「なんだ!?」
リーネ「お、おじさんが飛んでるよ!?」
ハルトマン「空飛ぶおっさんだー!」
芳佳「ええええ! 誰ですか!? あれ!」
ペリーヌ「ちょ、ちょっと! 民間人は……! キャッ!」
ブゥゥゥゥゥゥゥン
シャーリー「なんだあのオッサン! はやいぞ!!!」
ギュイイイイイイン
坂本「なんだ!?」
リーネ「お、おじさんが飛んでるよ!?」
ハルトマン「空飛ぶおっさんだー!」
芳佳「ええええ! 誰ですか!? あれ!」
ペリーヌ「ちょ、ちょっと! 民間人は……! キャッ!」
ブゥゥゥゥゥゥゥン
シャーリー「なんだあのオッサン! はやいぞ!!!」
21: 2014/02/17(月) 22:31:05.81 ID:kQ2AaHWk0
おっさん「くらえええええええええええ」
ズダダダダダダ
バルクホルン「なんという大胆な攻撃だ! それでいて、正確に敵を捉えている!」
ネウロイ「イイイイイイイイイ」
ビシュン ビシュン
おっさん「当たるかあああああああああああ」
ヒュンヒュン
ペリーヌ「なんて回避能力……! エース並ですわ!」
おっさん「うおおおおおおおおおおおおおおおお」
ズバババババババ
芳佳「す、すごい……!」
ズダダダダダダ
バルクホルン「なんという大胆な攻撃だ! それでいて、正確に敵を捉えている!」
ネウロイ「イイイイイイイイイ」
ビシュン ビシュン
おっさん「当たるかあああああああああああ」
ヒュンヒュン
ペリーヌ「なんて回避能力……! エース並ですわ!」
おっさん「うおおおおおおおおおおおおおおおお」
ズバババババババ
芳佳「す、すごい……!」
22: 2014/02/17(月) 22:37:09.01 ID:kQ2AaHWk0
坂本「あの男は、何者だ……!?」
エイラ「イヤ、ただのオッサンだけど……ベンチャー企業を経営してる」
坂本「ベンチャー企業だと……? フッ、なるほどな」
エイラ「ナ、ナンダ?」
坂本「ベンチャー……不確定な情報の多き戦場へ手探りで飛び込む、覚悟のいる行為だ」
坂本「あの男の、ベンチャーへかける思い! 熱い魂! 強靭な精神力!」
坂本「それら目に見えない力が結集し、男性でありながらも、強大な魔法力を得たのだろう」
エイラ「ナンテコッタ」
坂本「ワッハッハ! とんでもない化物を生み出したな。エイラ!」
エイラ「ワ、私は何もしてないゾ……」
エイラ「イヤ、ただのオッサンだけど……ベンチャー企業を経営してる」
坂本「ベンチャー企業だと……? フッ、なるほどな」
エイラ「ナ、ナンダ?」
坂本「ベンチャー……不確定な情報の多き戦場へ手探りで飛び込む、覚悟のいる行為だ」
坂本「あの男の、ベンチャーへかける思い! 熱い魂! 強靭な精神力!」
坂本「それら目に見えない力が結集し、男性でありながらも、強大な魔法力を得たのだろう」
エイラ「ナンテコッタ」
坂本「ワッハッハ! とんでもない化物を生み出したな。エイラ!」
エイラ「ワ、私は何もしてないゾ……」
23: 2014/02/17(月) 22:43:07.82 ID:kQ2AaHWk0
おっさん「でぇい!」
ズバン
坂本「コアが露出したぞ!!! 全機、かかれ!!!」
おっさん「僕ひとりで十分だあああああああああああ」
ズダダダダダダ
ズバァァァァン
ハルトマン「うわー。すごい」
バルクホルン「単機でネウロイを撃墜した……だと?」
ルッキーニ「ウジュ……なんか怖いよぉ」
ズバン
坂本「コアが露出したぞ!!! 全機、かかれ!!!」
おっさん「僕ひとりで十分だあああああああああああ」
ズダダダダダダ
ズバァァァァン
ハルトマン「うわー。すごい」
バルクホルン「単機でネウロイを撃墜した……だと?」
ルッキーニ「ウジュ……なんか怖いよぉ」
26: 2014/02/17(月) 22:49:28.35 ID:kQ2AaHWk0
ミーナ「皆、おかえりなさい。おつかれさま」
芳佳「私たちなにもしてないけど……」
リーネ「そ、そうだね」
ミーナ「……で、そこのあなた。私のユニットを奪って、無断の出撃……事の重大さを理解していますか?」
おっさん「すいませんでした」
エイラ「ま、まあまあ。オッサンにも深い事情があってサ……」
バルクホルン「民間人だからきつくは言わんが、軍人であったら謹慎では済まされんぞ」
ハルトマン「いいじゃん別にぃ。ネウロイ倒してくれたんだし」
坂本「うむ。凄まじい戦闘術だったな! ハッハッハ!」
ペリーヌ「坂本少佐がそうおっしゃられるなら……」
芳佳「私たちなにもしてないけど……」
リーネ「そ、そうだね」
ミーナ「……で、そこのあなた。私のユニットを奪って、無断の出撃……事の重大さを理解していますか?」
おっさん「すいませんでした」
エイラ「ま、まあまあ。オッサンにも深い事情があってサ……」
バルクホルン「民間人だからきつくは言わんが、軍人であったら謹慎では済まされんぞ」
ハルトマン「いいじゃん別にぃ。ネウロイ倒してくれたんだし」
坂本「うむ。凄まじい戦闘術だったな! ハッハッハ!」
ペリーヌ「坂本少佐がそうおっしゃられるなら……」
27: 2014/02/17(月) 22:55:02.75 ID:kQ2AaHWk0
~数日後~
芳佳「すごいねー。あのおじさん、すっかり人気者だよ」
リーネ「新聞もおじさん一面だもんね」
『おっさん空を駆ける 男性にして初、単独のネウロイ撃墜』
坂本「軍の塔として、お咎めもなし。よかったじゃないか!」
エイラ「ム~」
サーニャ「どうしたの、エイラ」
エイラ「人生相談をシッカリと終えないまま、別れちゃったからナ。ちょっと気になるンダ」
エイラ「相談を受けた身として責任もあるし……」
ペリーヌ「あら、貴方でも責任感なんてものを持ち合わせているんですわね。意外ですわ」
エイラ「失礼なヤツダナー」
芳佳「すごいねー。あのおじさん、すっかり人気者だよ」
リーネ「新聞もおじさん一面だもんね」
『おっさん空を駆ける 男性にして初、単独のネウロイ撃墜』
坂本「軍の塔として、お咎めもなし。よかったじゃないか!」
エイラ「ム~」
サーニャ「どうしたの、エイラ」
エイラ「人生相談をシッカリと終えないまま、別れちゃったからナ。ちょっと気になるンダ」
エイラ「相談を受けた身として責任もあるし……」
ペリーヌ「あら、貴方でも責任感なんてものを持ち合わせているんですわね。意外ですわ」
エイラ「失礼なヤツダナー」
31: 2014/02/17(月) 23:01:38.71 ID:kQ2AaHWk0
ミーナ「エイラさん。お客さんよ」
エイラ「ン? 誰ダ?」
おっさん「あの、どうも」
芳佳「わー! おっさんだ!」
シャーリー「うほっ! サインもらおうぜ!」
ルッキーニ「写真とってぇ~!」
バルクホルン「クリスのために、サインをもらおうかな……ゴホン」
おっさん「ははは。どうも、その節は」
坂本「いえいえ、こちらもお世話になりました。見事な戦闘でしたよ」
おっさん「いやぁ、あの時はただ必氏で」
エイラ「ン? 誰ダ?」
おっさん「あの、どうも」
芳佳「わー! おっさんだ!」
シャーリー「うほっ! サインもらおうぜ!」
ルッキーニ「写真とってぇ~!」
バルクホルン「クリスのために、サインをもらおうかな……ゴホン」
おっさん「ははは。どうも、その節は」
坂本「いえいえ、こちらもお世話になりました。見事な戦闘でしたよ」
おっさん「いやぁ、あの時はただ必氏で」
32: 2014/02/17(月) 23:07:27.97 ID:kQ2AaHWk0
エイラ「オ、オッサン」
おっさん「ああ、エイラさん。今日はご報告することがありまして」
エイラ「報告?」
おっさん「実は、妻が戻ってきたんです」
エイラ「エ!?」
サーニャ「おめでとうごさいます」
芳佳「わー! よかったねー!」
坂本「うむ! めでたい!」
エイラ「ど、どうしてダ!?」
おっさん「つい、先日のことです」
―――
おっさん「ああ、エイラさん。今日はご報告することがありまして」
エイラ「報告?」
おっさん「実は、妻が戻ってきたんです」
エイラ「エ!?」
サーニャ「おめでとうごさいます」
芳佳「わー! よかったねー!」
坂本「うむ! めでたい!」
エイラ「ど、どうしてダ!?」
おっさん「つい、先日のことです」
―――
35: 2014/02/17(月) 23:13:13.06 ID:kQ2AaHWk0
奥さん「あなた……」
おっさん「!? も、戻ってきてくれたのか……!」
奥さん「女の子でもないのに、ストライカーでネウロイに立ち向かうなんて、無茶苦茶よ」
おっさん「そ、そう、だよね……。君と違って、僕は無計画で、後先考えないで……」
奥さん「でも……そういうところが……好きなの……」
おっさん「……え?」
奥さん「あなたの、子供みたいに夢をみるところとか、恐れ知らずな、無鉄砲なところが、私は好きなの」
奥さん「なのに、ちょっと事業で失敗しただけで、うじうじと悩んで、私に謝ったりして……」
奥さん「それがムカッとして、家を飛び出しちゃった。だって、サポートするって約束したでしょ?」
奥さん「私、あなたについていくって決めたの。だから、あなたのやりたいようにやってよ」
おっさん「あ、ありがとう……!」
―――
おっさん「!? も、戻ってきてくれたのか……!」
奥さん「女の子でもないのに、ストライカーでネウロイに立ち向かうなんて、無茶苦茶よ」
おっさん「そ、そう、だよね……。君と違って、僕は無計画で、後先考えないで……」
奥さん「でも……そういうところが……好きなの……」
おっさん「……え?」
奥さん「あなたの、子供みたいに夢をみるところとか、恐れ知らずな、無鉄砲なところが、私は好きなの」
奥さん「なのに、ちょっと事業で失敗しただけで、うじうじと悩んで、私に謝ったりして……」
奥さん「それがムカッとして、家を飛び出しちゃった。だって、サポートするって約束したでしょ?」
奥さん「私、あなたについていくって決めたの。だから、あなたのやりたいようにやってよ」
おっさん「あ、ありがとう……!」
―――
37: 2014/02/17(月) 23:19:02.21 ID:kQ2AaHWk0
シャーリー「事業に失敗したのが原因じゃなかったのかー」
おっさん「ハハ、妻の気持ちをわからないなんて、お恥ずかしい限りで」
ハルトマン「イイネー愛って感じで」
バルクホルン「何を知ったような口を」
ハルトマン「なんだと~」
エイラ「……」
サーニャ「……? どうしたの? エイラ」
エイラ「エ!? あ、イヤ……なんでもないゾ。よかったなオッサン」
おっさん「はい! あの戦闘がきっかけで、著名な投資家から声をかけていただきまして」
坂本「ネームバリューというやつだな! ハッハッハ!」
おっさん「これも、エイラさんの人生相談のおかげです! ありがとうございました!」
芳佳「エイラさんすごーい!」
リーネ「流石です!」
エイラ「ハ、ハッハハ、アタリマエダロ……ハハ」
おっさん「ハハ、妻の気持ちをわからないなんて、お恥ずかしい限りで」
ハルトマン「イイネー愛って感じで」
バルクホルン「何を知ったような口を」
ハルトマン「なんだと~」
エイラ「……」
サーニャ「……? どうしたの? エイラ」
エイラ「エ!? あ、イヤ……なんでもないゾ。よかったなオッサン」
おっさん「はい! あの戦闘がきっかけで、著名な投資家から声をかけていただきまして」
坂本「ネームバリューというやつだな! ハッハッハ!」
おっさん「これも、エイラさんの人生相談のおかげです! ありがとうございました!」
芳佳「エイラさんすごーい!」
リーネ「流石です!」
エイラ「ハ、ハッハハ、アタリマエダロ……ハハ」
39: 2014/02/17(月) 23:25:11.84 ID:kQ2AaHWk0
エイラ(違う……私は何もしてないゾ……おっさんが勝手に頑張って、問題を解決しただけダ……)
エイラ(ああ、よく考えたら、人生相談……まだ一度も成功してないナ……くそっくそっ)
ペリーヌ「どうなさったの? エイラさん、浮かない顔をして」
エイラ「ん~? ナンダ、ツンツン眼鏡か。ナンデモねーよ」
ペリーヌ「悩んでいることがあるのなら、相談にのりますわよ」
ペリーヌ「ノーブレスオブリージュ、ですから」
エイラ「イイッテ……」
ペリーヌ「んもう、そうおっしゃらず。言ってごらんなさい。ほら」
エイラ「……」
ペリーヌ「……」
エイラ「……実はナ」
エイラ(ああ、よく考えたら、人生相談……まだ一度も成功してないナ……くそっくそっ)
ペリーヌ「どうなさったの? エイラさん、浮かない顔をして」
エイラ「ん~? ナンダ、ツンツン眼鏡か。ナンデモねーよ」
ペリーヌ「悩んでいることがあるのなら、相談にのりますわよ」
ペリーヌ「ノーブレスオブリージュ、ですから」
エイラ「イイッテ……」
ペリーヌ「んもう、そうおっしゃらず。言ってごらんなさい。ほら」
エイラ「……」
ペリーヌ「……」
エイラ「……実はナ」
40: 2014/02/17(月) 23:31:46.74 ID:kQ2AaHWk0
ペリーヌ「人生相談がうまくいかない?」
エイラ「ソウナンダ。未だに、私の力で解決したと言えるケースがナイ」
ペリーヌ「向いてないんじゃなくて?」
エイラ「ソ、ソンナコト……ナイゾ」
ペリーヌ「人生相談で大切なのは、相手の気持ちになることですわ」
エイラ「あ、相手のキモチィ?」
ペリーヌ「そう。悩んでいる本人の気持ちを真摯に考え、その立場に自分を重ねるのですわ」
エイラ「相手の立場に……」
ペリーヌ「あなた、あのおじ様の相談を受けたとき、きちんと味方になってさしあげました?」
エイラ「ウ……そういえば、ダメ出ししかしなかったような……」
エイラ「ソウナンダ。未だに、私の力で解決したと言えるケースがナイ」
ペリーヌ「向いてないんじゃなくて?」
エイラ「ソ、ソンナコト……ナイゾ」
ペリーヌ「人生相談で大切なのは、相手の気持ちになることですわ」
エイラ「あ、相手のキモチィ?」
ペリーヌ「そう。悩んでいる本人の気持ちを真摯に考え、その立場に自分を重ねるのですわ」
エイラ「相手の立場に……」
ペリーヌ「あなた、あのおじ様の相談を受けたとき、きちんと味方になってさしあげました?」
エイラ「ウ……そういえば、ダメ出ししかしなかったような……」
42: 2014/02/17(月) 23:37:16.24 ID:kQ2AaHWk0
ペリーヌ「相談者はエイラさんを頼りにしているのですから、親身になってさしあげませんと」
エイラ「ソウカ……」
ペリーヌ「まあ、あなたの人生相談を成功させようという姿勢は、非常に良いと思いますし、理解できますわ」
ペリーヌ「ご自身の魔法力を、ネウロイの殲滅だけでなく人々の為に使おうというのも、見習うべきかもしれませんわね」
エイラ「ぺ、ペリーヌ……! な、なんだよ急に、キモチワルイな。良いことばっか言って、雪でも降るノカ?」
ペリーヌ「ひ、ひとが褒めてさしあげてるのに! あなたって人は……まあ、いいですわ」
ペリーヌ「その強いお気持ちがあれば、きっといつか報われると思います。頑張ってくださいまし」
エイラ「ウ、ウン! あ、ありがとうな! ペリーヌ! よーし、頑張るゾ!!!」
エイラ「ソウカ……」
ペリーヌ「まあ、あなたの人生相談を成功させようという姿勢は、非常に良いと思いますし、理解できますわ」
ペリーヌ「ご自身の魔法力を、ネウロイの殲滅だけでなく人々の為に使おうというのも、見習うべきかもしれませんわね」
エイラ「ぺ、ペリーヌ……! な、なんだよ急に、キモチワルイな。良いことばっか言って、雪でも降るノカ?」
ペリーヌ「ひ、ひとが褒めてさしあげてるのに! あなたって人は……まあ、いいですわ」
ペリーヌ「その強いお気持ちがあれば、きっといつか報われると思います。頑張ってくださいまし」
エイラ「ウ、ウン! あ、ありがとうな! ペリーヌ! よーし、頑張るゾ!!!」
45: 2014/02/17(月) 23:43:47.46 ID:kQ2AaHWk0
~数年後~
エイラ「久しぶりダナ。オッサン」
おっさん「ええ。あなたの名声は扶桑にまで轟いていますよ。『スオムスの星』として、数多くの迷える人々の相談に乗っているとか」
エイラ「オッサンの『オッサングループ』も大したもんダヨ。世界有数の大企業じゃないカ」
おっさん「ハハ。あの日をきっかけに、色々と手を出しながら広げてきましたからね。運良く軌道に乗って助かりました」
エイラ「今回は、オッサンに声をかけてもらって嬉しいヨ。スオムスに篭っているだけじゃ、世界中の声が聞こえないからナ」
おっさん「我がオッサングループと提携した、『スオムスの星 グローバルプロジェクト』。絶対に成功させましょう」
ペリーヌ「あなた、ちょっと……あら、お客様がいらしてたんですの?」
おっさん「これはこれは、奥さん。ご結婚なされたんでしたね。おめでとうございます」
エイラ「いやぁ、ハハハ。オイ、ペリーヌ。仕事中は入ってくるナと言ったダロ、まったくもう」
おっさん「いえいえ、ご夫婦のノロケを肴にしながら、プロジェクトのお話を」
ペリーヌ「あらいやだ。オホホホホ」
エイラ「まいったナ、エヘヘヘヘ」
その後、エイラは世界一の占い師として、世界中の迷い人を救っていったのである。
~完~
エイラ「久しぶりダナ。オッサン」
おっさん「ええ。あなたの名声は扶桑にまで轟いていますよ。『スオムスの星』として、数多くの迷える人々の相談に乗っているとか」
エイラ「オッサンの『オッサングループ』も大したもんダヨ。世界有数の大企業じゃないカ」
おっさん「ハハ。あの日をきっかけに、色々と手を出しながら広げてきましたからね。運良く軌道に乗って助かりました」
エイラ「今回は、オッサンに声をかけてもらって嬉しいヨ。スオムスに篭っているだけじゃ、世界中の声が聞こえないからナ」
おっさん「我がオッサングループと提携した、『スオムスの星 グローバルプロジェクト』。絶対に成功させましょう」
ペリーヌ「あなた、ちょっと……あら、お客様がいらしてたんですの?」
おっさん「これはこれは、奥さん。ご結婚なされたんでしたね。おめでとうございます」
エイラ「いやぁ、ハハハ。オイ、ペリーヌ。仕事中は入ってくるナと言ったダロ、まったくもう」
おっさん「いえいえ、ご夫婦のノロケを肴にしながら、プロジェクトのお話を」
ペリーヌ「あらいやだ。オホホホホ」
エイラ「まいったナ、エヘヘヘヘ」
その後、エイラは世界一の占い師として、世界中の迷い人を救っていったのである。
~完~
46: 2014/02/17(月) 23:46:37.52 ID:JW/NsJL5P
エイペリとか初めて見たわ
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