1: 2010/08/19(木) 22:45:34.96 ID:7nunQJbpP
放課後・軽音部部室
唯「ムギちゃん。そろそろお茶にしない?」
紬「・・・」
唯「ムギちゃん?おーい、ムギちゃん」
紬「・・・」 しーん
唯「ムギちゃん。そろそろお茶にしない?」
紬「・・・」
唯「ムギちゃん?おーい、ムギちゃん」
紬「・・・」 しーん
3: 2010/08/19(木) 22:48:25.40 ID:7nunQJbpP
唯「・・・うう、無視された。ムギちゃんに嫌われちゃったよー」
紬「・・・」 チラッ。ニコッ
唯「あ、あれ?え、えと。あの、私、何か悪い事したかな?その、えと。ごめんなさい」 あたふた
紬「え?唯ちゃん、何言ってるの?唯ちゃんはいつも良い子で、私は大好きよ♪」 ニコニコッ
唯「あ、あはは。そうなんだ。じゃあムギちゃん、お茶ちょうだい」
紬「・・・」 しーん
紬「・・・」 チラッ。ニコッ
唯「あ、あれ?え、えと。あの、私、何か悪い事したかな?その、えと。ごめんなさい」 あたふた
紬「え?唯ちゃん、何言ってるの?唯ちゃんはいつも良い子で、私は大好きよ♪」 ニコニコッ
唯「あ、あはは。そうなんだ。じゃあムギちゃん、お茶ちょうだい」
紬「・・・」 しーん
5: 2010/08/19(木) 22:50:03.54 ID:7nunQJbpP
唯「う、ううっ。憂ー」
律「いないよ。しかしおかしいな。怒ってないなら、何が原因だ?」
梓「簡単な話ですよ」
律「本当か?」
梓「私自身の経験からして、間違いありません」
律「吹くねー、この子は」
律「いないよ。しかしおかしいな。怒ってないなら、何が原因だ?」
梓「簡単な話ですよ」
律「本当か?」
梓「私自身の経験からして、間違いありません」
律「吹くねー、この子は」
6: 2010/08/19(木) 22:51:34.12 ID:7nunQJbpP
澪「梓は何が原因だと考えてるんだ」
梓「今からそれを実証してみせます。・・・紬先輩、そろそろお茶にしましょうか」
紬「はーい♪今日はブレンドしたハーブティにしてみようと思ってるのっ♪」 ルンラン
梓「とういう事です」
律「全然分からん・・・いや、待てよ」
澪「呼び方、か」
梓「間違いありませんね」
梓「今からそれを実証してみせます。・・・紬先輩、そろそろお茶にしましょうか」
紬「はーい♪今日はブレンドしたハーブティにしてみようと思ってるのっ♪」 ルンラン
梓「とういう事です」
律「全然分からん・・・いや、待てよ」
澪「呼び方、か」
梓「間違いありませんね」
7: 2010/08/19(木) 22:52:28.78 ID:7nunQJbpP
紬「ふふふーん♪ふふふふーん♪」
梓「ムギ先輩の本当の名前は、紬。つまりは、そう呼ばれたかったんですよ」
唯「えー?だって、ムギちゃんはムギちゃんだよ。ムギちゃんをムギちゃんって呼ばなかったら、誰をムギちゃんって呼ぶの?」
律「いや、呼ばなくて良いし。でも、どうして急に?」
澪「常日頃のストレスがたまってるんじゃないのか。ムギは踏まれて強くなるって言うし。……ごめん、今のは忘れてくれ」
律「メモメモ」
澪「そのデコ、タオルで磨くぞ」
梓「ムギ先輩の本当の名前は、紬。つまりは、そう呼ばれたかったんですよ」
唯「えー?だって、ムギちゃんはムギちゃんだよ。ムギちゃんをムギちゃんって呼ばなかったら、誰をムギちゃんって呼ぶの?」
律「いや、呼ばなくて良いし。でも、どうして急に?」
澪「常日頃のストレスがたまってるんじゃないのか。ムギは踏まれて強くなるって言うし。……ごめん、今のは忘れてくれ」
律「メモメモ」
澪「そのデコ、タオルで磨くぞ」
11: 2010/08/19(木) 22:55:56.23 ID:7nunQJbpP
澪「でも梓は、良く分かったな。・・・ああ、梓もそうだからか」
梓「ええ。私の場合は、あ、あず。あず、あず」
律「皆まで言うな、皆まで。確かに冷静に考えると、結構こっ恥ずかしいあだ名だよな」
唯「えー?だってあずにゃんはあずにゃんだよ。あずにゃんをあずにゃんって呼ばなかったら、誰をあずにゃんって呼ぶの?」
律「呼ばなくて良いから。とはいえ、私は結構疑問なんだよな」
澪「何が」
律「まあ、見てなって。ムギー、私のハーブティは薄めにお願いー」
梓「ええ。私の場合は、あ、あず。あず、あず」
律「皆まで言うな、皆まで。確かに冷静に考えると、結構こっ恥ずかしいあだ名だよな」
唯「えー?だってあずにゃんはあずにゃんだよ。あずにゃんをあずにゃんって呼ばなかったら、誰をあずにゃんって呼ぶの?」
律「呼ばなくて良いから。とはいえ、私は結構疑問なんだよな」
澪「何が」
律「まあ、見てなって。ムギー、私のハーブティは薄めにお願いー」
12: 2010/08/19(木) 22:57:08.01 ID:7nunQJbpP
紬「はーい♪あ・・・」 あたふた
律「な?」
澪「なるほど。結局本人も、そう呼ばれるのが当たり前になってるのか」
唯「だから言ったでしょ、ムギちゃんはムギちゃんだって。紬ちゃんでも良いんだけど、やっぱりムギちゃんはムギちゃんなんだよ」
澪「唯の言う事も、分からなくはないが。とはいえ本人がそれを改めたいと思ってるのなら、私達も呼び方は変えるべきじゃないのか」
律「しゃーないな。じゃあ今からムギは、紬と呼ぶ事」
唯「りっちゃん、ちょっと待って。それだけでは、問題は何も解決してないよ」
律「な?」
澪「なるほど。結局本人も、そう呼ばれるのが当たり前になってるのか」
唯「だから言ったでしょ、ムギちゃんはムギちゃんだって。紬ちゃんでも良いんだけど、やっぱりムギちゃんはムギちゃんなんだよ」
澪「唯の言う事も、分からなくはないが。とはいえ本人がそれを改めたいと思ってるのなら、私達も呼び方は変えるべきじゃないのか」
律「しゃーないな。じゃあ今からムギは、紬と呼ぶ事」
唯「りっちゃん、ちょっと待って。それだけでは、問題は何も解決してないよ」
14: 2010/08/19(木) 22:58:38.92 ID:7nunQJbpP
律「何が?」
唯「だったら他のみんなの呼び方はどうするの?あずにゃんやりっちゃんは」
梓「私は梓で良いですよ。というかあずにゃんって呼んでるのは、唯先輩だけです」
唯「でも私、呼び方は大切だと思うんだよ。あずにゃんはあずにゃん、りっちゃんはりっちゃん。ムギちゃんはムギちゃんなんだよ」
澪「・・・もしかして私だけ、名前のままか」
律「嫌な所に食いついたな」
唯「だったら他のみんなの呼び方はどうするの?あずにゃんやりっちゃんは」
梓「私は梓で良いですよ。というかあずにゃんって呼んでるのは、唯先輩だけです」
唯「でも私、呼び方は大切だと思うんだよ。あずにゃんはあずにゃん、りっちゃんはりっちゃん。ムギちゃんはムギちゃんなんだよ」
澪「・・・もしかして私だけ、名前のままか」
律「嫌な所に食いついたな」
15: 2010/08/19(木) 22:59:39.99 ID:7nunQJbpP
律「みんなー、お茶の準備が出来たわよー♪」ニコニコッ
唯「ありがと、ムギちゃ・・・。む、麦茶が飲みたかったな-、紬ちゃん」
紬「あらあら。じゃあ明日は、麦茶を持ってくるわね」 ニコニコッ
唯「あ、ありがとー、紬ちゃん」 たらたらー
律「なんか、痛々しいな」
澪「慣れるまでの辛抱だ。それに良いじゃないか、あだ名で呼ばれるなんて。ふっ」
律「うわー、めんどくさい奴」
澪「デコ磨くぞ」
唯「ありがと、ムギちゃ・・・。む、麦茶が飲みたかったな-、紬ちゃん」
紬「あらあら。じゃあ明日は、麦茶を持ってくるわね」 ニコニコッ
唯「あ、ありがとー、紬ちゃん」 たらたらー
律「なんか、痛々しいな」
澪「慣れるまでの辛抱だ。それに良いじゃないか、あだ名で呼ばれるなんて。ふっ」
律「うわー、めんどくさい奴」
澪「デコ磨くぞ」
16: 2010/08/19(木) 23:00:45.20 ID:7nunQJbpP
夜・平沢家リビング
唯「・・・って事が、今日あったんだよ」
憂「へー。でも呼び方は、本人にとっては結構大切な事だと思うよ」
唯「私もそれは分かるんだけど。だからこそ、ムギちゃんはムギちゃんだと思うんだよね」
憂「うーん。でも本人が嫌がってるなら、難しいのかな。だって私がお姉ちゃんの事を、姉貴。なんて呼んだら困るでしょ」
唯「ぐっ。そ、それは確かに。だったら、紬ちゃんって呼ぶしかないのかな」
憂「今はそうした方が良いと思うよ。それで梓ちゃん達も、普通に呼ぶの?」
唯「・・・って事が、今日あったんだよ」
憂「へー。でも呼び方は、本人にとっては結構大切な事だと思うよ」
唯「私もそれは分かるんだけど。だからこそ、ムギちゃんはムギちゃんだと思うんだよね」
憂「うーん。でも本人が嫌がってるなら、難しいのかな。だって私がお姉ちゃんの事を、姉貴。なんて呼んだら困るでしょ」
唯「ぐっ。そ、それは確かに。だったら、紬ちゃんって呼ぶしかないのかな」
憂「今はそうした方が良いと思うよ。それで梓ちゃん達も、普通に呼ぶの?」
17: 2010/08/19(木) 23:01:51.59 ID:7nunQJbpP
唯「事ここに至っては仕方ないよね。悪平等って気もするけれど」
憂「ど、どうしたの、お姉ちゃん?」 あたふた
唯「いや。和ちゃんがそう言ってたから」
憂「そ、そうなんだ」 ほっ
唯「なんて具合に私が難しい事を言い出したら、みんな困るだろうしね。そういう印象って、難しいな」
憂「でもお姉ちゃんはお姉ちゃんだよ。私にとってお姉ちゃんは、何があってもお姉ちゃんなんだから」 ニコッ
唯「憂は、私と同じ事を言うね」
憂「だって、姉妹なんだもん♪」
唯「ういー♪」
唯「お姉ちゃん♪」
憂「ど、どうしたの、お姉ちゃん?」 あたふた
唯「いや。和ちゃんがそう言ってたから」
憂「そ、そうなんだ」 ほっ
唯「なんて具合に私が難しい事を言い出したら、みんな困るだろうしね。そういう印象って、難しいな」
憂「でもお姉ちゃんはお姉ちゃんだよ。私にとってお姉ちゃんは、何があってもお姉ちゃんなんだから」 ニコッ
唯「憂は、私と同じ事を言うね」
憂「だって、姉妹なんだもん♪」
唯「ういー♪」
唯「お姉ちゃん♪」
18: 2010/08/19(木) 23:02:55.88 ID:7nunQJbpP
翌朝・教室
唯「という訳で昨日は、憂と一緒に寝ました」
和「相変わらず、のんき姉妹ね。それで、呼び方はどうするの?」
唯「ムギちゃんが嫌がってるのなら、紬ちゃんって呼ぶしかないよ」
和「もう、ムギちゃんって呼んでるじゃない」
唯「だって、ムギちゃんはムギちゃんなんだもん。紬ちゃんって呼ぶようになっても、ムギちゃんはムギちゃんに変わりは無いんだから」
和「そういう所、唯らしいわね」 ニコッ
唯「良く分かんないけど、ありがとう」 てへっ
唯「という訳で昨日は、憂と一緒に寝ました」
和「相変わらず、のんき姉妹ね。それで、呼び方はどうするの?」
唯「ムギちゃんが嫌がってるのなら、紬ちゃんって呼ぶしかないよ」
和「もう、ムギちゃんって呼んでるじゃない」
唯「だって、ムギちゃんはムギちゃんなんだもん。紬ちゃんって呼ぶようになっても、ムギちゃんはムギちゃんに変わりは無いんだから」
和「そういう所、唯らしいわね」 ニコッ
唯「良く分かんないけど、ありがとう」 てへっ
19: 2010/08/19(木) 23:04:02.28 ID:7nunQJbpP
紬「おはよう♪唯ちゃん、和ちゃん」
和「おはよう、紬」
唯「おはよう。むつぎちゃん」
紬「・・・」 ニ、ニコッ
和(こればかりは、唯を責められないか。取りあえず、笑うのは我慢しましょ)
和「おはよう、紬」
唯「おはよう。むつぎちゃん」
紬「・・・」 ニ、ニコッ
和(こればかりは、唯を責められないか。取りあえず、笑うのは我慢しましょ)
20: 2010/08/19(木) 23:06:14.08 ID:7nunQJbpP
律「おーす」
和「おはよう、律」
唯「おはよう、律ちゃん」
紬「おはよう、りっ、つちゃん」 ニ、ニコッ
和(我慢、我慢)
和「おはよう、律」
唯「おはよう、律ちゃん」
紬「おはよう、りっ、つちゃん」 ニ、ニコッ
和(我慢、我慢)
21: 2010/08/19(木) 23:07:28.10 ID:7nunQJbpP
澪「みんな、おはよう」 キラキラッ
和「おはよう、澪」
唯「おはよう、澪ちゃん」
律「おーす、澪」
紬「おはよう、澪ちゃん」
澪「う、うん」 どよーん
和(ある意味、哀れね) プッ
澪「デコ出せよ、デコ」
律「なにゆえ、私」
和「おはよう、澪」
唯「おはよう、澪ちゃん」
律「おーす、澪」
紬「おはよう、澪ちゃん」
澪「う、うん」 どよーん
和(ある意味、哀れね) プッ
澪「デコ出せよ、デコ」
律「なにゆえ、私」
22: 2010/08/19(木) 23:09:47.82 ID:7nunQJbpP
律「いやー、難しいわ。これじゃ、話しかけるのも一苦労だぞ」
澪「すぐに慣れる。それに良いじゃないか、間違えてもらえるだけ」
律「歪みだしたな、おい」
唯「みんな、早く部室に行こうよ。つむぎっちゃんも」
紬「は、はい♪」 ニコニコ、ダラダラ
和「あなた達、本当に大丈夫?」 プルプル
唯「大丈夫だよ、のどかっちゃん」
和「それ、わざとでしょ」 ニヤッ
唯「てへへ」 ニヘッ
澪「羨ましい」
律「デコ磨くか?デコ」
澪「すぐに慣れる。それに良いじゃないか、間違えてもらえるだけ」
律「歪みだしたな、おい」
唯「みんな、早く部室に行こうよ。つむぎっちゃんも」
紬「は、はい♪」 ニコニコ、ダラダラ
和「あなた達、本当に大丈夫?」 プルプル
唯「大丈夫だよ、のどかっちゃん」
和「それ、わざとでしょ」 ニヤッ
唯「てへへ」 ニヘッ
澪「羨ましい」
律「デコ磨くか?デコ」
23: 2010/08/19(木) 23:11:33.94 ID:7nunQJbpP
放課後・軽音部部室
梓「済みません、遅れました」
澪「梓、来たな」
律「よう、梓」
紬「梓ちゃん、こんにちは」
唯「梓ちゃん♪」
梓「どうしたんですか?唯先輩」
唯「え、何が?」
梓「だって私の事を梓って・・・。呼ぶのは当たり前過ぎませんか?」 だらだら
律「デコー、デコはいらんかえー」
梓「済みません、遅れました」
澪「梓、来たな」
律「よう、梓」
紬「梓ちゃん、こんにちは」
唯「梓ちゃん♪」
梓「どうしたんですか?唯先輩」
唯「え、何が?」
梓「だって私の事を梓って・・・。呼ぶのは当たり前過ぎませんか?」 だらだら
律「デコー、デコはいらんかえー」
24: 2010/08/19(木) 23:14:07.47 ID:7nunQJbpP
唯「ライス、たぁぷりっ♪」 じゃーん
律「よーし、ちょっと休憩するか。ムギ、お茶頼む」
紬「はーい♪」 ルンルン
澪「普通にスルーしたな」
梓「単に、忘れただけでしょう。ムギ先輩、今日のお菓子は何ですか?」
紬「今日はブランデーケーキ・・・。みんな喜んでくれるかなーっ」 だらだらー
律「力尽くで一人言に持って行きやがった」
唯「むつぎちゃん、今日のお茶は?」
紬「唯ちゃんのリクエスト通り、麦茶を持って来たわよ。砂糖を入れると、結構ケーキに合うの♪」
唯「ありがとー、むつぎちゃん♪」 ニコッ
紬「どう致しまして♪」 ニコッ
律「そこは、是が非でも抵抗しろよ」
律「よーし、ちょっと休憩するか。ムギ、お茶頼む」
紬「はーい♪」 ルンルン
澪「普通にスルーしたな」
梓「単に、忘れただけでしょう。ムギ先輩、今日のお菓子は何ですか?」
紬「今日はブランデーケーキ・・・。みんな喜んでくれるかなーっ」 だらだらー
律「力尽くで一人言に持って行きやがった」
唯「むつぎちゃん、今日のお茶は?」
紬「唯ちゃんのリクエスト通り、麦茶を持って来たわよ。砂糖を入れると、結構ケーキに合うの♪」
唯「ありがとー、むつぎちゃん♪」 ニコッ
紬「どう致しまして♪」 ニコッ
律「そこは、是が非でも抵抗しろよ」
25: 2010/08/19(木) 23:15:52.94 ID:7nunQJbpP
さわ子「お、やってるわね」
律「・・・この場合、どうするんだ?」
澪「普通に名前で良いだろ」
律「でも、さわ子ちゃんって呼ぶのも変だろ。年齢的に考えて」
澪「だったら、さわ子さんは?」
律「一気に老けるな、それ」
さわ子「お前のデコも、拭かせろや」
律「・・・この場合、どうするんだ?」
澪「普通に名前で良いだろ」
律「でも、さわ子ちゃんって呼ぶのも変だろ。年齢的に考えて」
澪「だったら、さわ子さんは?」
律「一気に老けるな、それ」
さわ子「お前のデコも、拭かせろや」
26: 2010/08/19(木) 23:17:26.81 ID:7nunQJbpP
さわ子「全く。可愛らしい事やってるわね、あなた達は」
唯「キャサリンもそう思う?」
梓「し、失礼ですよ。唯先輩。大人をからかう物ではありません」 プルプルッ
律「地味に追い打ちを掛けるな、梓。確かにキャサリンと比べれば、あずにゃんなんて可愛いもんだ」
さわ子「あなた達ね-。大体、どうしてこんな事になった訳?」
唯「負の感情を表現する事が日頃無いから、その憧れがおかしな形で昇華したんだよ」
澪「和の受け入りか。でも結局慣れない事をしてるんだから、いつか破綻する気もするけど」
唯「キャサリンもそう思う?」
梓「し、失礼ですよ。唯先輩。大人をからかう物ではありません」 プルプルッ
律「地味に追い打ちを掛けるな、梓。確かにキャサリンと比べれば、あずにゃんなんて可愛いもんだ」
さわ子「あなた達ね-。大体、どうしてこんな事になった訳?」
唯「負の感情を表現する事が日頃無いから、その憧れがおかしな形で昇華したんだよ」
澪「和の受け入りか。でも結局慣れない事をしてるんだから、いつか破綻する気もするけど」
27: 2010/08/19(木) 23:18:12.72 ID:7nunQJbpP
さわ子「何にしろ、程々にしなさいよ。初めは些細な事でも仲がこじれるなんて、若い時は結構あるんだから」
律「その点さわ子さんは、もう大丈夫だよな」
さわ子「このデコか、このデコが喋るんか」
律「その点さわ子さんは、もう大丈夫だよな」
さわ子「このデコか、このデコが喋るんか」
28: 2010/08/19(木) 23:19:05.95 ID:7nunQJbpP
律「あー、ひどい目にあった」
澪「お前が悪いんだろ。もう少し練習して、今日は帰るか」
紬「ごめんなさい。私、ちょっと用事があるの」
律「そうか。だったら、これで解散。紬、気を付けて帰れよ」
紬「ありがとう♪みんな、また明日」 ぱたぱた
澪「お前が悪いんだろ。もう少し練習して、今日は帰るか」
紬「ごめんなさい。私、ちょっと用事があるの」
律「そうか。だったら、これで解散。紬、気を付けて帰れよ」
紬「ありがとう♪みんな、また明日」 ぱたぱた
30: 2010/08/19(木) 23:20:01.10 ID:7nunQJbpP
唯「ムギちゃん帰っちゃったね」
梓「普通に呼びますね」
唯「当たり前だよ。ムギちゃんはムギちゃんだもん」
梓「・・・だったら、私はなんなんですか」
梓「梓ちゃんは、あずにゃんだよ。誰が何と言っても、私の中では絶対にね」
梓「な、何ですかそれ。全然意味が分かりません」 てれてれっ
澪「あはは、あはは。あははははは。はぁー・・・」
律「こっちはこっちで、何一つ解決してないな」
梓「普通に呼びますね」
唯「当たり前だよ。ムギちゃんはムギちゃんだもん」
梓「・・・だったら、私はなんなんですか」
梓「梓ちゃんは、あずにゃんだよ。誰が何と言っても、私の中では絶対にね」
梓「な、何ですかそれ。全然意味が分かりません」 てれてれっ
澪「あはは、あはは。あははははは。はぁー・・・」
律「こっちはこっちで、何一つ解決してないな」
31: 2010/08/19(木) 23:20:59.18 ID:7nunQJbpP
夕方・商店街内、ハンバーガーチェン店
律「でもムギの性格からして、ムギって呼ばれるのはむしろ嬉しいと思ってたんだけどな」 パクパク
澪「私のポテトだぞ、それ」 パクパク
律「それは、私のナゲットじゃん」 パクパク
梓「親密さの度合いって事ですか」
律「まあな。こういうじゃれ合いみたいなの、ムギって結構好きだろ」 パクパク
澪「私は別に、その、えと」 ぐいぐい
律「あー。ポテトうめー」 ぐいぐい
澪「ナゲット、美味しいな」 ぽつり
唯(さりげなく仲良いな、この人達) じー
律「でもムギの性格からして、ムギって呼ばれるのはむしろ嬉しいと思ってたんだけどな」 パクパク
澪「私のポテトだぞ、それ」 パクパク
律「それは、私のナゲットじゃん」 パクパク
梓「親密さの度合いって事ですか」
律「まあな。こういうじゃれ合いみたいなの、ムギって結構好きだろ」 パクパク
澪「私は別に、その、えと」 ぐいぐい
律「あー。ポテトうめー」 ぐいぐい
澪「ナゲット、美味しいな」 ぽつり
唯(さりげなく仲良いな、この人達) じー
32: 2010/08/19(木) 23:21:48.00 ID:7nunQJbpP
唯「あずにゃん、ポテト食べたいの?」
梓「い、いえ。そういう事ではなく。というか、あずにゃんって呼んでるじゃないですか」
唯「あ、ごめん。本当、ついうっかり。ごめんなさい」 しゅん
梓「な、何もそんなに謝らなくても。ムギ先輩がいない時なら、別にまあ」 あたふた
唯「本当?あずにゃんは、優しいね♪」 ニコッ
梓「もう良いですから」 てれてれ
律「やっぱ、今更呼び方を変えるのは無理があるか」
澪「変わってない私には、関係無い話だけどな」
律「デコか、デコが欲しいんか」
梓「い、いえ。そういう事ではなく。というか、あずにゃんって呼んでるじゃないですか」
唯「あ、ごめん。本当、ついうっかり。ごめんなさい」 しゅん
梓「な、何もそんなに謝らなくても。ムギ先輩がいない時なら、別にまあ」 あたふた
唯「本当?あずにゃんは、優しいね♪」 ニコッ
梓「もう良いですから」 てれてれ
律「やっぱ、今更呼び方を変えるのは無理があるか」
澪「変わってない私には、関係無い話だけどな」
律「デコか、デコが欲しいんか」
34: 2010/08/19(木) 23:22:43.64 ID:7nunQJbpP
商店街、ペットショップ前
唯「あ、ペットショップ。ちょっと見ていこうよ」
梓「トンちゃんのご飯も買わないとですしね。いつまでも、ムギ先輩のお世話になりっぱなしも良くないですし」
唯「お茶とかお菓子とか、トンちゃんの事とか。あずにゃんの言う通り、私達ムギちゃんのお世話になりっぱなしだね」
律「まあ、な。正直、ちょっと甘えすぎてたのかな」
澪「そういう不満が出たって事か?まさか」
律「私もそうは思わないけどさ。私達も、もう少しムギの負担を減らすようにしていかないと」
澪「ただお茶を淹れるのは、むしろムギが好きな事だぞ」
律「難しいな。本人に聞くって性質の話でも無いし」
唯「あ、ムギちゃん」
律「え?」
唯「あ、ペットショップ。ちょっと見ていこうよ」
梓「トンちゃんのご飯も買わないとですしね。いつまでも、ムギ先輩のお世話になりっぱなしも良くないですし」
唯「お茶とかお菓子とか、トンちゃんの事とか。あずにゃんの言う通り、私達ムギちゃんのお世話になりっぱなしだね」
律「まあ、な。正直、ちょっと甘えすぎてたのかな」
澪「そういう不満が出たって事か?まさか」
律「私もそうは思わないけどさ。私達も、もう少しムギの負担を減らすようにしていかないと」
澪「ただお茶を淹れるのは、むしろムギが好きな事だぞ」
律「難しいな。本人に聞くって性質の話でも無いし」
唯「あ、ムギちゃん」
律「え?」
35: 2010/08/19(木) 23:23:37.53 ID:7nunQJbpP
律「猫じゃん」
梓「スコティッシュホールドですね」 ほわー
澪「確かにほんわかした雰囲気は、ある意味ムギっぽいのか?」
唯「名前もムギちゃんだよ。ほら、ここ見て」
澪「このプラカードか。・・・って、iqumになってるぞ」
梓「猫ちゃんが入ってるゲージの品番みたいですね」
澪「逆さから読むと、mugiか。・・・もしかしてムギ本人も、この猫を見たとか」
律「この猫と自分を重ね合わせたって?でも可愛い猫だし、別に悪い気はしないだろ」
澪「だけど猫だぞ。こんな丸っこい顔の、デコッパチの」
律「悪かったな、おい」
梓「スコティッシュホールドですね」 ほわー
澪「確かにほんわかした雰囲気は、ある意味ムギっぽいのか?」
唯「名前もムギちゃんだよ。ほら、ここ見て」
澪「このプラカードか。・・・って、iqumになってるぞ」
梓「猫ちゃんが入ってるゲージの品番みたいですね」
澪「逆さから読むと、mugiか。・・・もしかしてムギ本人も、この猫を見たとか」
律「この猫と自分を重ね合わせたって?でも可愛い猫だし、別に悪い気はしないだろ」
澪「だけど猫だぞ。こんな丸っこい顔の、デコッパチの」
律「悪かったな、おい」
36: 2010/08/19(木) 23:24:36.46 ID:7nunQJbpP
梓「デコッパチはともかく、猫と同じ名前なのは確かに気になるかも知れません」
唯「あずにゃん2号は?」
梓「あ、あれはあれで仕方ないですけど」 てれてれ
律「どっちなんだよ。ムギもこの辺は帰り道だし、この猫を気にしてるのなら呼び方は確かに変えた方が良いかもな」
唯「可愛いのにね」 ちょいちょい
澪「本当だよ。可愛い猫と被るのなら、むしろ歓迎すべきだろ」
律「こっちの九官鳥、羽根の色が真っ黒だぞ」
九官鳥「オハヨー、オハヨー」
律「夕方だよ、夕方。馬鹿だなー、澪は」
澪「デコッパチ、外に出ろ」
唯「あずにゃん2号は?」
梓「あ、あれはあれで仕方ないですけど」 てれてれ
律「どっちなんだよ。ムギもこの辺は帰り道だし、この猫を気にしてるのなら呼び方は確かに変えた方が良いかもな」
唯「可愛いのにね」 ちょいちょい
澪「本当だよ。可愛い猫と被るのなら、むしろ歓迎すべきだろ」
律「こっちの九官鳥、羽根の色が真っ黒だぞ」
九官鳥「オハヨー、オハヨー」
律「夕方だよ、夕方。馬鹿だなー、澪は」
澪「デコッパチ、外に出ろ」
37: 2010/08/19(木) 23:25:27.19 ID:7nunQJbpP
夜・平沢家リビング
唯「・・・って事があったんだ」
憂「猫さんかー。ムギさんの性格なら、猫と同じ名前でも喜びそうな気がするけど」
唯「でもそれは、私達の勝手な思い込みだったのかも知れないから。案外本人は、気にしてるかも知れないよ」
憂「なるほど。お姉ちゃん、本当にムギさんの事考えてるんだね」
唯「だって、友達なんだもん。澪ちゃんもりっちゃんもあずにゃんも。私は言葉にするのは苦手だけど、その分色々考えなきゃって思うんだ」
憂「お姉ちゃん」
唯「たはは。ちょっと、格好付け過ぎちゃったね」
憂「そんな事無いよ。やっぱりお姉ちゃんは、お姉ちゃんだよ。そうやって真剣に考えてくれるから、みんなもお姉ちゃんの事が大好きなんだよ」
唯「ありがと、憂♪」
憂「お姉ちゃん♪」
唯「・・・って事があったんだ」
憂「猫さんかー。ムギさんの性格なら、猫と同じ名前でも喜びそうな気がするけど」
唯「でもそれは、私達の勝手な思い込みだったのかも知れないから。案外本人は、気にしてるかも知れないよ」
憂「なるほど。お姉ちゃん、本当にムギさんの事考えてるんだね」
唯「だって、友達なんだもん。澪ちゃんもりっちゃんもあずにゃんも。私は言葉にするのは苦手だけど、その分色々考えなきゃって思うんだ」
憂「お姉ちゃん」
唯「たはは。ちょっと、格好付け過ぎちゃったね」
憂「そんな事無いよ。やっぱりお姉ちゃんは、お姉ちゃんだよ。そうやって真剣に考えてくれるから、みんなもお姉ちゃんの事が大好きなんだよ」
唯「ありがと、憂♪」
憂「お姉ちゃん♪」
38: 2010/08/19(木) 23:26:32.62 ID:7nunQJbpP
翌朝・教室
唯「という訳で昨日は、憂と一緒に寝ました」
和「昨日も、でしょ。つくづく、のんき姉妹ね」
唯「和ちゃんは、動物と名前が似てたり見た目が似てたらどう思う?」
和「別に、どうとも思わないよ。似てる動物もいないから」
唯「そうかな。フクロウってイメージだよ。フクロウ博士って。ほーほー」 ばさばさ
和「どうとも思わないわよ」 ぴく
唯「という訳で昨日は、憂と一緒に寝ました」
和「昨日も、でしょ。つくづく、のんき姉妹ね」
唯「和ちゃんは、動物と名前が似てたり見た目が似てたらどう思う?」
和「別に、どうとも思わないよ。似てる動物もいないから」
唯「そうかな。フクロウってイメージだよ。フクロウ博士って。ほーほー」 ばさばさ
和「どうとも思わないわよ」 ぴく
39: 2010/08/19(木) 23:27:24.67 ID:7nunQJbpP
律「おーす」
唯「だったらりっちゃんは何だろ思う?」
和「アライグマとか、イタチとか。そういう小動物じゃないかしら」
律「私の事か?和は、フクロウってイメージだよな。ほーほー」 ばさばさ
和「どうとも思わないわよ」 ぴくぴく
40: 2010/08/19(木) 23:28:16.96 ID:7nunQJbpP
紬「みんな、おはよう♪」
律「じゃあ、紬はどうだ?」
唯「キタキツネじゃない?」
律「ああ、っぽいな」
紬「私を動物に例えるとって事?だったら和ちゃんは、フクロウかしら。ほーほー」 ばさばさ
和「どうとも思わないわよ」 ぴくぴくぴく
律「じゃあ、紬はどうだ?」
唯「キタキツネじゃない?」
律「ああ、っぽいな」
紬「私を動物に例えるとって事?だったら和ちゃんは、フクロウかしら。ほーほー」 ばさばさ
和「どうとも思わないわよ」 ぴくぴくぴく
41: 2010/08/19(木) 23:29:08.07 ID:7nunQJbpP
澪「おはよう」
唯「澪ちゃんはどうかな」
律「クロヒョウとか、そんな感じだろ」
和「なるほどね」
澪「動物に例えるって事か?だったら和は、キタキツネだな」
和(空気読まないし、被ってるし)
唯「澪ちゃんはどうかな」
律「クロヒョウとか、そんな感じだろ」
和「なるほどね」
澪「動物に例えるって事か?だったら和は、キタキツネだな」
和(空気読まないし、被ってるし)
42: 2010/08/19(木) 23:29:56.64 ID:7nunQJbpP
放課後・軽音部部室
梓「済みません、遅れました」
紬「梓ちゃんはどうかしら」
律「黒猫だろ。澪の親戚だよな、ある意味」
梓「私を動物に例えるとって事ですか?和先輩は、フクロウってイメージですけど」
和「どうとも思わないわよ」 ぱたん
律「いたのかよ」
梓「済みません、遅れました」
紬「梓ちゃんはどうかしら」
律「黒猫だろ。澪の親戚だよな、ある意味」
梓「私を動物に例えるとって事ですか?和先輩は、フクロウってイメージですけど」
和「どうとも思わないわよ」 ぱたん
律「いたのかよ」
43: 2010/08/19(木) 23:30:41.71 ID:7nunQJbpP
唯「かなり本気よーっ♪」 じゃーん
律「よーし、一旦休憩。紬、お茶頼む」
紬「・・・」 きょとーん
律「紬?お茶、お願い」
紬「え?ああ、はい。今用意するわね」 あたふた
律「なんだ、あれ」
澪「今度はムギって呼んで欲しくなったのかな。それとも、紬って呼び方に慣れてないのかも」
律「だったらどうするんだよ。いっそ、琴吹さんって呼ぶか?」
澪「それはあまりにも、他人行儀だろ。大体、田井中さんって誰だって話になるぞ」
律「悪かったな」
律「よーし、一旦休憩。紬、お茶頼む」
紬「・・・」 きょとーん
律「紬?お茶、お願い」
紬「え?ああ、はい。今用意するわね」 あたふた
律「なんだ、あれ」
澪「今度はムギって呼んで欲しくなったのかな。それとも、紬って呼び方に慣れてないのかも」
律「だったらどうするんだよ。いっそ、琴吹さんって呼ぶか?」
澪「それはあまりにも、他人行儀だろ。大体、田井中さんって誰だって話になるぞ」
律「悪かったな」
44: 2010/08/19(木) 23:31:25.43 ID:7nunQJbpP
律「片付けも完了、と。さて、そろそろ帰るか」
紬「今日は、みんなと一緒に帰れて嬉しいわ♪」 るん
唯「私もだよー♪」 にかー
紬「うふっ♪」 にこー
澪「なんだかんだと言って、仲良いよな」
律「だって、友達なんだもん」
澪「ああ、そうだな。でも、お前が言うと腹が立つ」
律「おい」
紬「今日は、みんなと一緒に帰れて嬉しいわ♪」 るん
唯「私もだよー♪」 にかー
紬「うふっ♪」 にこー
澪「なんだかんだと言って、仲良いよな」
律「だって、友達なんだもん」
澪「ああ、そうだな。でも、お前が言うと腹が立つ」
律「おい」
45: 2010/08/19(木) 23:32:40.02 ID:7nunQJbpP
済みません。一つ抜けてました
唯「むつぎちゃん。美味しいね、このお菓子」 はむはむ
紬「北海道から取り寄せた、バタークッキーよ♪」 ニコニコ
律「カオスだな、もう。やっぱり、名字で統一するか?」
澪「でもそうなると、梓が呼びにくいだろ。中野って呼び捨てか?」
梓「私は構いませんよ」
律「じゃあ、中野にゃんは?なかのにゃーん♪どははー♪」 ばんばん
梓(デコ、デコ、デコ、デコ、デコ、デコ)
唯「むつぎちゃん。美味しいね、このお菓子」 はむはむ
紬「北海道から取り寄せた、バタークッキーよ♪」 ニコニコ
律「カオスだな、もう。やっぱり、名字で統一するか?」
澪「でもそうなると、梓が呼びにくいだろ。中野って呼び捨てか?」
梓「私は構いませんよ」
律「じゃあ、中野にゃんは?なかのにゃーん♪どははー♪」 ばんばん
梓(デコ、デコ、デコ、デコ、デコ、デコ)
46: 2010/08/19(木) 23:33:23.31 ID:7nunQJbpP
律「片付けも完了、と。さて、そろそろ帰るか」
紬「今日は、みんなと一緒に帰れて嬉しいわ♪」 るん
唯「私もだよー♪」 にかー
紬「うふっ♪」 にこー
澪「なんだかんだと言って、仲良いよな」
律「だって、友達だもん」
澪「ああ、そうだな。でも、お前が言うと腹が立つ」
律「おい」
紬「今日は、みんなと一緒に帰れて嬉しいわ♪」 るん
唯「私もだよー♪」 にかー
紬「うふっ♪」 にこー
澪「なんだかんだと言って、仲良いよな」
律「だって、友達だもん」
澪「ああ、そうだな。でも、お前が言うと腹が立つ」
律「おい」
47: 2010/08/19(木) 23:34:05.76 ID:7nunQJbpP
夕方・商店街
紬「あ、ペットショップ」
唯「入ってみる?」
紬「ええっ」 るん
唯「でもむつぎちゃんの家だと、動物園とかありそうだね」
紬「まさか。だって、ホワイトタイガーはもう飼ってないもの」
律「突っ込む気にもなれん」
紬「あ、ペットショップ」
唯「入ってみる?」
紬「ええっ」 るん
唯「でもむつぎちゃんの家だと、動物園とかありそうだね」
紬「まさか。だって、ホワイトタイガーはもう飼ってないもの」
律「突っ込む気にもなれん」
48: 2010/08/19(木) 23:34:49.81 ID:7nunQJbpP
ペットショップ内
九官鳥「オハヨー、オハヨー」
律「だから、夕方だって。本当、澪は馬鹿だな」
澪「それはもう良いんだ、デコッパチ。・・・って釘付けか」
律「え、何が?」
梓「デコッパチの方に突っ込んで下さいよ」
九官鳥「オハヨー、オハヨー」
律「だから、夕方だって。本当、澪は馬鹿だな」
澪「それはもう良いんだ、デコッパチ。・・・って釘付けか」
律「え、何が?」
梓「デコッパチの方に突っ込んで下さいよ」
49: 2010/08/19(木) 23:35:36.19 ID:7nunQJbpP
紬「可愛いー♪」 すりすり
唯「本当、可愛いね-」 ちょいちょい
律「ああ、スコティッシュホールドか」
澪「猫を嫌ってる様子は無さそうだけど」
梓「猫を嫌いな人なんて、この世の中にはいませんよ」
律「いや。普通にいるだろ」
梓「だったらその人は、人じゃないんですよ」
律「笑顔で言うなよ」
唯「本当、可愛いね-」 ちょいちょい
律「ああ、スコティッシュホールドか」
澪「猫を嫌ってる様子は無さそうだけど」
梓「猫を嫌いな人なんて、この世の中にはいませんよ」
律「いや。普通にいるだろ」
梓「だったらその人は、人じゃないんですよ」
律「笑顔で言うなよ」
51: 2010/08/19(木) 23:36:23.18 ID:7nunQJbpP
女性客「あの猫、可愛いね」
男性客「スコティッシュ何とかだっけ」
女性客「スコティッシュホールドよ。ほら、名前も付いてる」
男性客「ペットショップの猫に名前なんて。……本当だ、iqum。いくむ?」
女性「逆でしょ。mugi。むぎちゃんじゃない」
紬「・・・」 ぴく
男性客「スコティッシュ何とかだっけ」
女性客「スコティッシュホールドよ。ほら、名前も付いてる」
男性客「ペットショップの猫に名前なんて。……本当だ、iqum。いくむ?」
女性「逆でしょ。mugi。むぎちゃんじゃない」
紬「・・・」 ぴく
52: 2010/08/19(木) 23:37:06.63 ID:7nunQJbpP
女性客「むーぎちゃん」
紬「・・・」 だらだら
女性客「おーい、むぎちゃん。むぎちゃんって」
紬「・・・」 だらだらだらー
紬「・・・」 だらだら
女性客「おーい、むぎちゃん。むぎちゃんって」
紬「・・・」 だらだらだらー
53: 2010/08/19(木) 23:37:59.57 ID:7nunQJbpP
唯「ムギちゃんっ、行こうっ」 だっ
紬「ゆ、唯ちゃん。ちょっ、ちょっと。引っ張ったら、手がっ」 ずるずるっ
女性客「え?」
男性客「あれ?」
律「いえ、こちらの事はお構いなく。澪、梓。私達も行くぞっ」
澪「おう」 だっ
梓「はいっ」 だっ
紬「ゆ、唯ちゃん。ちょっ、ちょっと。引っ張ったら、手がっ」 ずるずるっ
女性客「え?」
男性客「あれ?」
律「いえ、こちらの事はお構いなく。澪、梓。私達も行くぞっ」
澪「おう」 だっ
梓「はいっ」 だっ
54: 2010/08/19(木) 23:38:41.14 ID:7nunQJbpP
街外れの公園
紬「ゆ、唯ちゃん。わ、私もう、走れ、ない」 はぁはぁ
唯「わ、私も」 ぜぇぜぇ
紬「で、でも。どうして、急に走り出したの?」
唯「え、えと。それはあの。ム・・・。つ・・・。紬ちゃんが、嫌がってるのかと思って」
紬「え?」 ぱちりこ
唯「はい?」 ぱちりこ
紬「ゆ、唯ちゃん。わ、私もう、走れ、ない」 はぁはぁ
唯「わ、私も」 ぜぇぜぇ
紬「で、でも。どうして、急に走り出したの?」
唯「え、えと。それはあの。ム・・・。つ・・・。紬ちゃんが、嫌がってるのかと思って」
紬「え?」 ぱちりこ
唯「はい?」 ぱちりこ
55: 2010/08/19(木) 23:39:27.98 ID:7nunQJbpP
唯「ちょっと、落ち着こう。ちょっと落ち着こうよ」
紬「落ち着くのは、人生にとって大切な事よ♪」 ニコッ
唯「そうだね」 ニコッ
紬「それで?」
唯「そう。さっきペットショップで女の人が、むぎちゃんって呼んでたじゃない。あれを、紬ちゃんが嫌がってるのかと思って」
紬「え?・・・ああ、そうか。唯ちゃんは、そう思ってくれたんだ。・・・ありがとう」 ぺこり
唯「あれ、何か違った?」 あせあせ
紬「そ、そうじゃないんだけど。そう勘違いされてると、私も言い出しづらいというか。恥ずかしいというか」 あせあせ
紬「落ち着くのは、人生にとって大切な事よ♪」 ニコッ
唯「そうだね」 ニコッ
紬「それで?」
唯「そう。さっきペットショップで女の人が、むぎちゃんって呼んでたじゃない。あれを、紬ちゃんが嫌がってるのかと思って」
紬「え?・・・ああ、そうか。唯ちゃんは、そう思ってくれたんだ。・・・ありがとう」 ぺこり
唯「あれ、何か違った?」 あせあせ
紬「そ、そうじゃないんだけど。そう勘違いされてると、私も言い出しづらいというか。恥ずかしいというか」 あせあせ
56: 2010/08/19(木) 23:40:10.26 ID:7nunQJbpP
紬「えーと。何というのか。私、先週あのペットショップに行った事があるの」
唯「うん」
紬「その時にもスコティッシュホールドがいて。可愛いなーって思いながら見てたら」 だらだら
唯「見てたら?」
紬「さっきみたいに他のお客さんが、「むぎちゃん」って呼んだのよ」 だらだらだら
唯「・・・それで」 だらだら
紬「私思わず、「はいっ♪」って最高の笑顔で振り向いちゃったの」 かー
唯「お、落ち着くのは、人生にとって大切な事だね・・・」 おどおど
唯「うん」
紬「その時にもスコティッシュホールドがいて。可愛いなーって思いながら見てたら」 だらだら
唯「見てたら?」
紬「さっきみたいに他のお客さんが、「むぎちゃん」って呼んだのよ」 だらだらだら
唯「・・・それで」 だらだら
紬「私思わず、「はいっ♪」って最高の笑顔で振り向いちゃったの」 かー
唯「お、落ち着くのは、人生にとって大切な事だね・・・」 おどおど
57: 2010/08/19(木) 23:40:51.21 ID:7nunQJbpP
紬「だからムギって呼ばれても反応しないようにと思って。軽音部でも、つい」 しょぼーん
唯「そうだったんだ。私、てっきり嫌われてるかと思って」
紬「そんな、まさか。初めもそう言ったじゃない」 あせあせ
唯「う、うん。でもやっぱり呼ばれて反応しないと、ちょっっと寂しいから」 しゅん
紬「ご、ごめんなさい。でも呼ばれて反応して、恥ずかしい思いをしちゃったから」 しゅん
唯「そっかー」 遠い目
紬「そうなんですよー」 遠い目
唯「そうだったんだ。私、てっきり嫌われてるかと思って」
紬「そんな、まさか。初めもそう言ったじゃない」 あせあせ
唯「う、うん。でもやっぱり呼ばれて反応しないと、ちょっっと寂しいから」 しゅん
紬「ご、ごめんなさい。でも呼ばれて反応して、恥ずかしい思いをしちゃったから」 しゅん
唯「そっかー」 遠い目
紬「そうなんですよー」 遠い目
59: 2010/08/19(木) 23:41:33.23 ID:7nunQJbpP
紬「でも私、すごい嬉しかったの」
唯「何が?」
紬「唯ちゃんが、私を気遣ってくれた事。みんなが私を気遣ってくれた事が」
唯「当たり前だよ。私達は友達なんだから」
紬「それに私を、「ムギ」って呼んでくれた事が」
唯「え。だったら」
紬「ごめんなさい。・・・やっぱり私、ムギって呼んで欲しいっ」
唯「ムギちゃんっ♪」 きゅっ
紬「唯ちゃんっ♪」 きゅっ
唯「何が?」
紬「唯ちゃんが、私を気遣ってくれた事。みんなが私を気遣ってくれた事が」
唯「当たり前だよ。私達は友達なんだから」
紬「それに私を、「ムギ」って呼んでくれた事が」
唯「え。だったら」
紬「ごめんなさい。・・・やっぱり私、ムギって呼んで欲しいっ」
唯「ムギちゃんっ♪」 きゅっ
紬「唯ちゃんっ♪」 きゅっ
60: 2010/08/19(木) 23:42:14.26 ID:7nunQJbpP
律「よーし。二人とも、そこまでだ。どこで突っ込もうか、うずうずしながら聞いてたぜ」
唯「あ、りっちゃん?みんなも、いつのまに」
澪「まあまあ。とにかく、そういう事なら私達も異論は無いよ。むしろ大歓迎だ、ムギ」 ニコッ
紬「澪ちゃん・・・。ありがとう」
梓「私もですよ、ムギ先輩」 ニコッ
紬「梓ちゃん・・・。ありがとう」
律「勿論私もな。ムギ」 ニカッ
紬「りっちゃん。・・・ありがとう」
律「気にすんなよ。私達は仲間だろ。な、澪♪」
澪「まあ、そういう事にしておくか。ムギもこれからは一人で抱え込まないで、すぐに相談しろよ。その、律が一番頼りになるからさ」 てれてれ
唯「あ、りっちゃん?みんなも、いつのまに」
澪「まあまあ。とにかく、そういう事なら私達も異論は無いよ。むしろ大歓迎だ、ムギ」 ニコッ
紬「澪ちゃん・・・。ありがとう」
梓「私もですよ、ムギ先輩」 ニコッ
紬「梓ちゃん・・・。ありがとう」
律「勿論私もな。ムギ」 ニカッ
紬「りっちゃん。・・・ありがとう」
律「気にすんなよ。私達は仲間だろ。な、澪♪」
澪「まあ、そういう事にしておくか。ムギもこれからは一人で抱え込まないで、すぐに相談しろよ。その、律が一番頼りになるからさ」 てれてれ
61: 2010/08/19(木) 23:43:11.90 ID:7nunQJbpP
唯「これにて一件落着だね。私は、ちょっと恥ずかしかったけど」
紬「ううん。全然そんな事無いわよ。あの時の唯ちゃん、すごい恰好良かったもの」 ぽっ
唯「そ、そう?私も、たまにはみんなの役に立ってるのかな」
梓「何言ってるんですか、唯先輩。役に立ってるとかどうとか、私達にそんな他人行儀な事言わないで下さいよ」
唯「お、怒られた。でも、ありがとう。あずにゃん♪」 きゅ
梓「ま、またっ。きょ、今日だけですよ」 てれてれ
律「初々しいのぅー。澪にも、ああしてやろうか」 にぎにぎ
澪「馬鹿、何言ってるんだ」 (言う前にやれよ、そういう事は)
紬「うふふ♪」 ニコッ
紬「ううん。全然そんな事無いわよ。あの時の唯ちゃん、すごい恰好良かったもの」 ぽっ
唯「そ、そう?私も、たまにはみんなの役に立ってるのかな」
梓「何言ってるんですか、唯先輩。役に立ってるとかどうとか、私達にそんな他人行儀な事言わないで下さいよ」
唯「お、怒られた。でも、ありがとう。あずにゃん♪」 きゅ
梓「ま、またっ。きょ、今日だけですよ」 てれてれ
律「初々しいのぅー。澪にも、ああしてやろうか」 にぎにぎ
澪「馬鹿、何言ってるんだ」 (言う前にやれよ、そういう事は)
紬「うふふ♪」 ニコッ
62: 2010/08/19(木) 23:44:00.40 ID:7nunQJbpP
夜・平沢家リビング
唯「・・・って事があったんだ」
憂「そうなんだー。でもよかったね。結局みんなの勘違いで」
唯「本当だよ。まあ、私が一番勘違いしちゃったんだけどね」 あせあせ
憂「そんな事ないよ。お姉ちゃんが真剣にムギさんの事を考えてたから、またみんなと笑っていられるんだよ。お姉ちゃんも頑張ったからだよ」
唯「そ、そうかな。憂は、いつも私に優しいね」
憂「私はいつも、本当の事しか言ってないよ」 ニコッ
唯「ういー♪」
憂「お姉ちゃん♪」
唯「・・・って事があったんだ」
憂「そうなんだー。でもよかったね。結局みんなの勘違いで」
唯「本当だよ。まあ、私が一番勘違いしちゃったんだけどね」 あせあせ
憂「そんな事ないよ。お姉ちゃんが真剣にムギさんの事を考えてたから、またみんなと笑っていられるんだよ。お姉ちゃんも頑張ったからだよ」
唯「そ、そうかな。憂は、いつも私に優しいね」
憂「私はいつも、本当の事しか言ってないよ」 ニコッ
唯「ういー♪」
憂「お姉ちゃん♪」
63: 2010/08/19(木) 23:44:41.86 ID:7nunQJbpP
翌朝・教室
唯「という訳で、昨日は憂と一緒に寝ました」
和「毎日寝てるじゃない。ともかく、丸く収まって良かったわね」
唯「ふくろう博士のお陰だよ」 ばさばさ
和「それはもう良いのよ。大体私は、何もしてないでしょ」
唯「そんな事無いよ。和ちゃんがどっしり後に構えてるから、私は自由にやれるんだよ」
和「私は唯のお母さんじゃないのよ♪」 つんっ
唯「てへへー♪」 にへー
唯「という訳で、昨日は憂と一緒に寝ました」
和「毎日寝てるじゃない。ともかく、丸く収まって良かったわね」
唯「ふくろう博士のお陰だよ」 ばさばさ
和「それはもう良いのよ。大体私は、何もしてないでしょ」
唯「そんな事無いよ。和ちゃんがどっしり後に構えてるから、私は自由にやれるんだよ」
和「私は唯のお母さんじゃないのよ♪」 つんっ
唯「てへへー♪」 にへー
64: 2010/08/19(木) 23:45:54.08 ID:7nunQJbpP
律「おーす。相変わらず仲良いな、二人とも」
唯「和ちゃんは、私のお母さんだからね」
律「さらっと怖い話になってきたな」
和「そんな訳無いでしょ」
律「だったら唯は、私の子供になるか?」
和「そんな訳無いでしょ」 ぎろっ
唯「和ちゃんは、私のお母さんだからね」
律「さらっと怖い話になってきたな」
和「そんな訳無いでしょ」
律「だったら唯は、私の子供になるか?」
和「そんな訳無いでしょ」 ぎろっ
65: 2010/08/19(木) 23:47:21.49 ID:7nunQJbpP
澪「おはよう。・・・どうかしたのか?」
律「いや。唯を誰が引き取るかって話」
澪「ごめん。全く意味が分からない」
和「冗談よ、ただの冗談」
澪「だったら、私が引き取ろうか」
和「冗談は聞いてないのよ」 ぎらっ
律「いや。唯を誰が引き取るかって話」
澪「ごめん。全く意味が分からない」
和「冗談よ、ただの冗談」
澪「だったら、私が引き取ろうか」
和「冗談は聞いてないのよ」 ぎらっ
66: 2010/08/19(木) 23:48:05.57 ID:7nunQJbpP
紬「みんな、おはよう♪……あれ、どうかした?」
律「別に。唯を、誰が引き取るかって話」
紬「それ、何の冗談?」
和「これが普通の反応よ」
澪「私が引き取るんだから。なんて言うつもりじゃないだろうな」
紬「まさか。だって唯ちゃんは、私の親友なんだもの♪」
唯「ムギちゃんっ♪」 きゅっ
終わり
律「別に。唯を、誰が引き取るかって話」
紬「それ、何の冗談?」
和「これが普通の反応よ」
澪「私が引き取るんだから。なんて言うつもりじゃないだろうな」
紬「まさか。だって唯ちゃんは、私の親友なんだもの♪」
唯「ムギちゃんっ♪」 きゅっ
終わり
67: 2010/08/19(木) 23:48:57.36 ID:7nunQJbpP
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
また不慣れなため至らぬ点が多々あった事を、お詫び致します。
唯が大抵あほの子扱いされているので、それを少しでも払拭出来れば思い書いてみました。
それでは失礼致します。
また不慣れなため至らぬ点が多々あった事を、お詫び致します。
唯が大抵あほの子扱いされているので、それを少しでも払拭出来れば思い書いてみました。
それでは失礼致します。
68: 2010/08/19(木) 23:55:46.99 ID:IYHKCII+0
おゆです
69: 2010/08/19(木) 23:57:46.16 ID:cBoswaLXO
乙
あったかい話だった
あったかい話だった
引用元: 唯「ムギちゃん?おーい、ムギちゃん」
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