1: 2013/01/30(水) 23:39:20.78 ID:LvneeFTy0
モバマス、クラリスSSです。
――
―
P「はぁ……」
P(あいつらをもっと有名にしてやりたい……)
P(間違いなくあいつらは輝くものを持ってる。俺みたいな実績も余りないプロデューサーに言われてもしょうがないけどさ)
P(あいつらは慕ってくれてるが、アイドルをするために事務所に来てるんだし、このまま仕事が増えなかったらいずれ……)
P「駄目だな。俺が暗くなってどうする。俺が下向いてちゃ取れる仕事も取れなくなっちまう」
P「とは言え、誰かに話を聞いて欲しい気もする」
P(もう事務所に戻っても誰もいないだろうし、ちひろさんにならともかく、アイドルに愚痴を言うプロデューサーってのは正直ダメだな)トボトボ
P「ん?」
P(こんな所に教会なんてあったのか。シスターさんなら話を聞いてくれるかな)
――
―
P「はぁ……」
P(あいつらをもっと有名にしてやりたい……)
P(間違いなくあいつらは輝くものを持ってる。俺みたいな実績も余りないプロデューサーに言われてもしょうがないけどさ)
P(あいつらは慕ってくれてるが、アイドルをするために事務所に来てるんだし、このまま仕事が増えなかったらいずれ……)
P「駄目だな。俺が暗くなってどうする。俺が下向いてちゃ取れる仕事も取れなくなっちまう」
P「とは言え、誰かに話を聞いて欲しい気もする」
P(もう事務所に戻っても誰もいないだろうし、ちひろさんにならともかく、アイドルに愚痴を言うプロデューサーってのは正直ダメだな)トボトボ
P「ん?」
P(こんな所に教会なんてあったのか。シスターさんなら話を聞いてくれるかな)
7: 2013/01/30(水) 23:46:55.08 ID:LvneeFTy0
P「すみません。まだやってますか?」ヒョイ
P(誰もいない……?やけに静かだ)
シスター「えぇ、平気ですよー。何か御用ですかー?」
P(奥から声が聞こえる。綺麗な声だ)
P「あ、あの良ければお話しを聞いて貰いたくてですね……」
シスター「あ、はい。分かりました。どうぞ、前の部屋に入って下さい」
P「は、はい」
P(どこにいるんだろう……。とりあえず入るか)ガチャ
シスター「あ、そこの椅子に腰掛けて下さいね」
P「どこにいらっしゃるんですか?」
シスター「あぁ、ここにいますよ」コンコン
P(椅子の正面の壁から音がする……一応顔見えない方が話し易いだろうってことで配慮してるのかな)
P(誰もいない……?やけに静かだ)
シスター「えぇ、平気ですよー。何か御用ですかー?」
P(奥から声が聞こえる。綺麗な声だ)
P「あ、あの良ければお話しを聞いて貰いたくてですね……」
シスター「あ、はい。分かりました。どうぞ、前の部屋に入って下さい」
P「は、はい」
P(どこにいるんだろう……。とりあえず入るか)ガチャ
シスター「あ、そこの椅子に腰掛けて下さいね」
P「どこにいらっしゃるんですか?」
シスター「あぁ、ここにいますよ」コンコン
P(椅子の正面の壁から音がする……一応顔見えない方が話し易いだろうってことで配慮してるのかな)
9: 2013/01/30(水) 23:50:33.77 ID:LvneeFTy0
シスター「こんな教会に来るなんてあなたも変わっていらっしゃいますね。さて、どうされましたか?」
P「えぇ、実は俺、アイドルのプロデューサーというかマネージャーみたいなことをやっていまして……」
シスター「まぁ、素敵ですね。そのプロデューサーさんがどうされました?」
P「はぁ、実は俺の力不足で皆が満足するような仕事を取ってこれないんですよ。もっとあいつらは輝けるはずなのに」
シスター「なるほど」
P「こんなこと、シスターさんに話してもどうなるわけでもないのは分かってるんですけど、少しでも誰かに聞いて貰ったら気が楽になるかなって」
シスター「事情は分かりました。迷える子羊を救うのもシスターの務めですしね」
P「ありがとうございます。俺が思うにですね――」
シスター「――なるほど。私は専門外ですので忠告なんて大それたマネは出来ませんが、もし、また道に悩んだ時にはどうぞ訪れ下さい」
P「……なんだか心が楽になりました。明日からも頑張れそうです。あの、シスターさんにこんなこと聞くのもアレなんですけど、お名前を教えて頂けませんか?」
シスター「私は神に仕える身。名前など……いえ、クラリスと申します。あなたに神のご加護があらんことを」
P「はい。ありがとうございます。クラリスさん」
――
―
P「んー。なんか気が楽になったな」
P(こう話を相槌を打つタイミングといい声のトーンといい流石シスターさんだな。クラリスさん)
P「さて、明日も頑張るか!」
P「えぇ、実は俺、アイドルのプロデューサーというかマネージャーみたいなことをやっていまして……」
シスター「まぁ、素敵ですね。そのプロデューサーさんがどうされました?」
P「はぁ、実は俺の力不足で皆が満足するような仕事を取ってこれないんですよ。もっとあいつらは輝けるはずなのに」
シスター「なるほど」
P「こんなこと、シスターさんに話してもどうなるわけでもないのは分かってるんですけど、少しでも誰かに聞いて貰ったら気が楽になるかなって」
シスター「事情は分かりました。迷える子羊を救うのもシスターの務めですしね」
P「ありがとうございます。俺が思うにですね――」
シスター「――なるほど。私は専門外ですので忠告なんて大それたマネは出来ませんが、もし、また道に悩んだ時にはどうぞ訪れ下さい」
P「……なんだか心が楽になりました。明日からも頑張れそうです。あの、シスターさんにこんなこと聞くのもアレなんですけど、お名前を教えて頂けませんか?」
シスター「私は神に仕える身。名前など……いえ、クラリスと申します。あなたに神のご加護があらんことを」
P「はい。ありがとうございます。クラリスさん」
――
―
P「んー。なんか気が楽になったな」
P(こう話を相槌を打つタイミングといい声のトーンといい流石シスターさんだな。クラリスさん)
P「さて、明日も頑張るか!」
12: 2013/01/30(水) 23:58:44.64 ID:LvneeFTy0
―――
――
―
ちひろ「なんか機嫌いいですね。何かありましたか?」
P「いえ、ちょっと愚痴を聞いて貰ったんですっきりしたんです」
ちひろ「……誰にですか?」
P「秘密です」
ちひろ「辛かったら私を頼ってもいいんですよ?」
P「はは。気が向いたらお願いするかもしれません。それじゃ仕事行ってきます。みく行こうか」
みく「ニャ。了解ニャ。と言うより、Pチャン悩み事でもあるのニャ?良ければ力になるニャ」
P「はは、ありがとうみく。大丈夫。みくが頑張ってるのを見ると俺も元気が出るんだ」ナデナデ
みく「なっ……。そ、そんなこと言われたらみく頑張っちゃうのニャ!」
みく「さ、は、早く行くニャン。Pチャン」
――
―
ちひろ「なんか機嫌いいですね。何かありましたか?」
P「いえ、ちょっと愚痴を聞いて貰ったんですっきりしたんです」
ちひろ「……誰にですか?」
P「秘密です」
ちひろ「辛かったら私を頼ってもいいんですよ?」
P「はは。気が向いたらお願いするかもしれません。それじゃ仕事行ってきます。みく行こうか」
みく「ニャ。了解ニャ。と言うより、Pチャン悩み事でもあるのニャ?良ければ力になるニャ」
P「はは、ありがとうみく。大丈夫。みくが頑張ってるのを見ると俺も元気が出るんだ」ナデナデ
みく「なっ……。そ、そんなこと言われたらみく頑張っちゃうのニャ!」
みく「さ、は、早く行くニャン。Pチャン」
13: 2013/01/31(木) 00:03:59.72 ID:00DUu9fc0
―――
――
―
みく「今日はありがとニャン。Pチャン」
P「おう。家まで送ったんだからちゃんと休めよ」
みく「それは分からないニャ。みくは気まぐれだから」
P「猫もほどほどにな」
みく「ほどほどってどういう意味ニャ!?」
P「それじゃ、また明日な」
みく「むぅ。バイバイ。Pチャン」
P「じゃあな」
P「さて……」
P(そこまで遅い時間じゃないし、もう一度教会に行ってみようかな)
――
―
みく「今日はありがとニャン。Pチャン」
P「おう。家まで送ったんだからちゃんと休めよ」
みく「それは分からないニャ。みくは気まぐれだから」
P「猫もほどほどにな」
みく「ほどほどってどういう意味ニャ!?」
P「それじゃ、また明日な」
みく「むぅ。バイバイ。Pチャン」
P「じゃあな」
P「さて……」
P(そこまで遅い時間じゃないし、もう一度教会に行ってみようかな)
14: 2013/01/31(木) 00:09:10.01 ID:00DUu9fc0
―――
――
―
P(誰か教会の前にいる……?)
P「すみませーん?」
クラリス「あら、えーと、プロデューサーさんでしたっけ?」
P「え?ってことはあなたが……」
P(若い。俺より若いに違いない。それに綺麗だ)
クラリス「はい。昨日話を聞いてたのは私です。お仕事は上手くいきましたか?」
P「は、はい。おかげさまで!前川みくって言うんですけど今度テレビに出るんでよろしければ見て下さい!」
クラリス「教会に来てまで宣伝を為されるなんて本当にお仕事熱心な方なんですね」クスクス
P「あ、いや、その、そういうわけじゃ……」
クラリス「ふふ。冗談ですよ。プロデューサーさんの方が年上なのですからそこまで肩肘張らずに、緊張しないで下さい」
P「あ、はい。分かりました」
――
―
P(誰か教会の前にいる……?)
P「すみませーん?」
クラリス「あら、えーと、プロデューサーさんでしたっけ?」
P「え?ってことはあなたが……」
P(若い。俺より若いに違いない。それに綺麗だ)
クラリス「はい。昨日話を聞いてたのは私です。お仕事は上手くいきましたか?」
P「は、はい。おかげさまで!前川みくって言うんですけど今度テレビに出るんでよろしければ見て下さい!」
クラリス「教会に来てまで宣伝を為されるなんて本当にお仕事熱心な方なんですね」クスクス
P「あ、いや、その、そういうわけじゃ……」
クラリス「ふふ。冗談ですよ。プロデューサーさんの方が年上なのですからそこまで肩肘張らずに、緊張しないで下さい」
P「あ、はい。分かりました」
16: 2013/01/31(木) 00:11:39.84 ID:00DUu9fc0
クラリス「それで、今日も何かお話に来られたのですか?」
P「えーと……今日はとりあえずお礼でも言おうかなって思って立ち寄ったんですよ」
クラリス「わざわざご丁寧にありがとうございます。これも神のご加護のおかげですね」
P「俺が思うにクラリスさんのおかげですけどね」
クラリス「プロデューサーさんは口がお上手ですね。では、どうぞ。」ガチャ
P「えーと……今日はとりあえずお礼でも言おうかなって思って立ち寄ったんですよ」
クラリス「わざわざご丁寧にありがとうございます。これも神のご加護のおかげですね」
P「俺が思うにクラリスさんのおかげですけどね」
クラリス「プロデューサーさんは口がお上手ですね。では、どうぞ。」ガチャ
17: 2013/01/31(木) 00:16:42.51 ID:00DUu9fc0
教会内
P「お一人なんですか?」
クラリス「いいえ。今一人なだけです。私みたいな若いシスターに教会を管理するのはとてもとても。まぁそうは言っても寂れた教会ですよ」
P「へぇ。それより、クラリスってお名前ってことは外国の方なんですか?」
クラリス「私は兵庫出身ですよ」
P「え?あ、そうなんですか」
P(洗礼を受けた名前なのかな……?)
クラリス「今日は私の詮索に来たわけじゃないですよね?」
P「そうでしたね。すみません癖で……。あ、癖ついでにこれを」ヒョイ
クラリス「はぁ……名刺ですか?プロデューサーさんの名刺ですね」
P「お一人なんですか?」
クラリス「いいえ。今一人なだけです。私みたいな若いシスターに教会を管理するのはとてもとても。まぁそうは言っても寂れた教会ですよ」
P「へぇ。それより、クラリスってお名前ってことは外国の方なんですか?」
クラリス「私は兵庫出身ですよ」
P「え?あ、そうなんですか」
P(洗礼を受けた名前なのかな……?)
クラリス「今日は私の詮索に来たわけじゃないですよね?」
P「そうでしたね。すみません癖で……。あ、癖ついでにこれを」ヒョイ
クラリス「はぁ……名刺ですか?プロデューサーさんの名刺ですね」
19: 2013/01/31(木) 00:25:05.95 ID:00DUu9fc0
P「はい。もし気になったことがあったりしたらどうぞ」
クラリス「スカウトみたいですね。気が向いたら伺いますよ」
P「はい。お待ちしております」
P(とは言ったもののダメそうだなぁ……)
クラリス「そう言えば、先程外でおっしゃられていた話をもう一度お聞きしていいですか?」
P「え?あぁ、俺がプロデュースしている子に前川みくって子がいまして、その子が明日だったかな、テレビに出るんですよ。それがどうかしました?」
クラリス「いえ、わざわざお礼を言いに来て下さったプロデューサーさんの仕事が気になったものですから。あ…、今更ですけど、私、お名前覚えるのが苦手で仕事で覚えてしまったんですけど……」
P「いえ、構いませんよ。事務所の皆もそう言ってますし」
クラリス「寛大なお心をお持ちのようで」ホッ
クラリス「それより、楽しみにしてますよその子の活躍」
クラリス「スカウトみたいですね。気が向いたら伺いますよ」
P「はい。お待ちしております」
P(とは言ったもののダメそうだなぁ……)
クラリス「そう言えば、先程外でおっしゃられていた話をもう一度お聞きしていいですか?」
P「え?あぁ、俺がプロデュースしている子に前川みくって子がいまして、その子が明日だったかな、テレビに出るんですよ。それがどうかしました?」
クラリス「いえ、わざわざお礼を言いに来て下さったプロデューサーさんの仕事が気になったものですから。あ…、今更ですけど、私、お名前覚えるのが苦手で仕事で覚えてしまったんですけど……」
P「いえ、構いませんよ。事務所の皆もそう言ってますし」
クラリス「寛大なお心をお持ちのようで」ホッ
クラリス「それより、楽しみにしてますよその子の活躍」
23: 2013/01/31(木) 00:33:15.02 ID:00DUu9fc0
P「任せて下さい。スカウトしたのは俺ですからね。輝くものを持っているに違いないです」
クラリス「その真っ直ぐな心、素敵ですね」
P「ありがとうございます。それでは、俺はこれで帰ります。また、今度来ると思います」
クラリス「あら、随分と早いお帰りですね。そうですか。お待ちしております。行く道に神のご加護があらんことを」
P「えぇ、さようなら」
クラリス「その真っ直ぐな心、素敵ですね」
P「ありがとうございます。それでは、俺はこれで帰ります。また、今度来ると思います」
クラリス「あら、随分と早いお帰りですね。そうですか。お待ちしております。行く道に神のご加護があらんことを」
P「えぇ、さようなら」
25: 2013/01/31(木) 00:42:17.91 ID:00DUu9fc0
―――
――
―
P「おはようございます」
みく「あ、Pニャンこれ見るニャ」
P「よう。朝から元気だな。どうしたみく?ん?手紙?」
みく「ふぁ、ファンレターがみく宛に届いたのニャ。これ夢じゃないのニャ?Pチャンちょっと頬抓らせて!」ギュー
P「痛い痛いっ!止めてくれ!」
みく「痛がるってことは夢じゃないニャ……ってことは遂にみくにも外国のファンが……」
P「ん?外国のファン?ちょっと見せてくれ」
みく「これニャ」
P「クラリス……」
みく「ね。カタカナの名前なんて外人さんしかあり得ないニャ」
P(本当に見てくれたのか……)
みく「どうしたのかニャー?Pチャン」
――
―
P「おはようございます」
みく「あ、Pニャンこれ見るニャ」
P「よう。朝から元気だな。どうしたみく?ん?手紙?」
みく「ふぁ、ファンレターがみく宛に届いたのニャ。これ夢じゃないのニャ?Pチャンちょっと頬抓らせて!」ギュー
P「痛い痛いっ!止めてくれ!」
みく「痛がるってことは夢じゃないニャ……ってことは遂にみくにも外国のファンが……」
P「ん?外国のファン?ちょっと見せてくれ」
みく「これニャ」
P「クラリス……」
みく「ね。カタカナの名前なんて外人さんしかあり得ないニャ」
P(本当に見てくれたのか……)
みく「どうしたのかニャー?Pチャン」
27: 2013/01/31(木) 00:48:53.14 ID:00DUu9fc0
P「あ、いや、凄いな」
みく「Pチャン。みく頑張ってるニャよ。げ、元気出たかニャ?」
P「おう。ありがとう。おかげで元気出たぞ」
みく「な、なら何かご褒美が欲しいニャン!」
P「……余り高いものでなければ」
みく「頭撫でて欲しいニャ」
P「分かった」ナデナデ
みく「ふにゃぁ……///」
P「なんかそれだけじゃ悪いから、今日飯でも食いに行くか」
みく「行くニャ!」
P「よかったよかった。丁度連れて行きたい所もあるし」
みく「ニャ?」
みく「Pチャン。みく頑張ってるニャよ。げ、元気出たかニャ?」
P「おう。ありがとう。おかげで元気出たぞ」
みく「な、なら何かご褒美が欲しいニャン!」
P「……余り高いものでなければ」
みく「頭撫でて欲しいニャ」
P「分かった」ナデナデ
みく「ふにゃぁ……///」
P「なんかそれだけじゃ悪いから、今日飯でも食いに行くか」
みく「行くニャ!」
P「よかったよかった。丁度連れて行きたい所もあるし」
みく「ニャ?」
31: 2013/01/31(木) 00:57:09.83 ID:00DUu9fc0
――
みく(ご飯は美味しかったけど、Pチャンはどこに向かっているのニャ?)
みく「Pニャン?どこに行くつもりニャ」
みく(人気が少ないニャ……もしかして)
みく「P、Pニャン!まだ、早いニャ!心の準備が」
P「何を言ってるんだ? 着いたぞ」
みく「ニャ?って教会?……Pチャン!さ、流石に色々飛ばし過ぎだと思うニャ!いくらなんでも早すぎるニャ!色々と……」
P「いやいや。何を言ってるんだお前は。……ん?」
P(なにか聞こえるな)
P「なんか聞こえないか?」
みく「んー……ピアノの音?」
P「よし、入ってみるか」
みく「え、いいのかニャ!?」
P「まぁ、ここが目的地なわけだし。いいだろ」カチャ
みく(ご飯は美味しかったけど、Pチャンはどこに向かっているのニャ?)
みく「Pニャン?どこに行くつもりニャ」
みく(人気が少ないニャ……もしかして)
みく「P、Pニャン!まだ、早いニャ!心の準備が」
P「何を言ってるんだ? 着いたぞ」
みく「ニャ?って教会?……Pチャン!さ、流石に色々飛ばし過ぎだと思うニャ!いくらなんでも早すぎるニャ!色々と……」
P「いやいや。何を言ってるんだお前は。……ん?」
P(なにか聞こえるな)
P「なんか聞こえないか?」
みく「んー……ピアノの音?」
P「よし、入ってみるか」
みく「え、いいのかニャ!?」
P「まぁ、ここが目的地なわけだし。いいだろ」カチャ
34: 2013/01/31(木) 01:06:06.96 ID:00DUu9fc0
クラリス「――、shall we dance?」
P(オルガンを弾きながら何か歌ってる……?)
みく「みくの歌ニャ!?」
クラリス「キャッ!?」
P「お、おい。みく……。すみません。クラリスさん」
クラリス「いえいえ。こんばんはプロデューサーさん」
みく「え、クラリス……ってことはこのファンレターを送ったのは……」
クラリス「はい。私です。初めまして前川みくさん」
みく「あ、ありがとうニャ!ってなんでシスターさんとPニャンが知り合いなのニャ?」
クラリス「普段からそのような言葉使いなのですね」
P(オルガンを弾きながら何か歌ってる……?)
みく「みくの歌ニャ!?」
クラリス「キャッ!?」
P「お、おい。みく……。すみません。クラリスさん」
クラリス「いえいえ。こんばんはプロデューサーさん」
みく「え、クラリス……ってことはこのファンレターを送ったのは……」
クラリス「はい。私です。初めまして前川みくさん」
みく「あ、ありがとうニャ!ってなんでシスターさんとPニャンが知り合いなのニャ?」
クラリス「普段からそのような言葉使いなのですね」
35: 2013/01/31(木) 01:14:01.15 ID:00DUu9fc0
P「あー、えーと。それはな――」
みく「なるほど、理解したニャ」
P「分かってくれたか」
みく「理解したニャ」
クラリス「それは良かったです。しかし、お恥ずかしい所を見られてしまいましたね。余り人様に聞かせられるレベルではないので
恥ずかしいのですが」
P「いえいえ、そんなとてもお上手でしたよ。なぁ、みく」
みく「ニャ。とっても上手だったニャ。もっと聴きたいニャ」
P「それは俺も思います。何か歌ってくれませんかね?」
クラリス「そうですか?そうですね……アイドルとそのプロデューサーに聞かれるなんて緊張しましね」
クラリス「If you――」
P(賛歌かぁ……イメージ通りだ)
みく「綺麗な歌声だニャ……。癒されるニャ……」
みく「なるほど、理解したニャ」
P「分かってくれたか」
みく「理解したニャ」
クラリス「それは良かったです。しかし、お恥ずかしい所を見られてしまいましたね。余り人様に聞かせられるレベルではないので
恥ずかしいのですが」
P「いえいえ、そんなとてもお上手でしたよ。なぁ、みく」
みく「ニャ。とっても上手だったニャ。もっと聴きたいニャ」
P「それは俺も思います。何か歌ってくれませんかね?」
クラリス「そうですか?そうですね……アイドルとそのプロデューサーに聞かれるなんて緊張しましね」
クラリス「If you――」
P(賛歌かぁ……イメージ通りだ)
みく「綺麗な歌声だニャ……。癒されるニャ……」
36: 2013/01/31(木) 01:20:12.18 ID:00DUu9fc0
―――
――
―
クラリス「ご清聴ありがとうございました」ペコ
P「す――」
みく「凄いニャ!クラリスさん凄いニャ」
クラリス「アイドルの方にそう言って頂けると嬉しいですね」
みく「あ、ありがとニャ」
P「よし!」
みく「P、Pニャンどうしたのニャ?いきなり大きな声を出さないで欲しいニャン」
P「決めた。クラリスさん。アイドルになりませんか?」
――
―
クラリス「ご清聴ありがとうございました」ペコ
P「す――」
みく「凄いニャ!クラリスさん凄いニャ」
クラリス「アイドルの方にそう言って頂けると嬉しいですね」
みく「あ、ありがとニャ」
P「よし!」
みく「P、Pニャンどうしたのニャ?いきなり大きな声を出さないで欲しいニャン」
P「決めた。クラリスさん。アイドルになりませんか?」
37: 2013/01/31(木) 01:23:41.37 ID:00DUu9fc0
クラリス「え?何を?」
P「今考えてみたら俺があの日教会に立ち寄ったのは運命だったのかもしれません。
いや、運命に違いないです。アイドルになりませんか?俺にはクラリスさんが輝いている姿が見えます!」
みく「いや、Pチャンそんないきなり……」
クラリス「全く、教会という神聖な場でよりによってシスターを引き抜こうなんて罰が当たりそうですね」クスクス
P「やっぱりダメでしたか……?」
クラリス「……ここで即答は出来ませんね。こんな私でも神に仕える身ですから」
P「そ、そうですか。また来ます」
クラリス「えぇ、どうぞ。お待ちしています。前川さんも今度またいらして下さいね」
みく「みくでいいニャ!」
クラリス「そうですか。……プロデューサーさんとみくさん、あなた達のような方が来てくれると教会も寂しくなくなりますね。それでは」
P「今考えてみたら俺があの日教会に立ち寄ったのは運命だったのかもしれません。
いや、運命に違いないです。アイドルになりませんか?俺にはクラリスさんが輝いている姿が見えます!」
みく「いや、Pチャンそんないきなり……」
クラリス「全く、教会という神聖な場でよりによってシスターを引き抜こうなんて罰が当たりそうですね」クスクス
P「やっぱりダメでしたか……?」
クラリス「……ここで即答は出来ませんね。こんな私でも神に仕える身ですから」
P「そ、そうですか。また来ます」
クラリス「えぇ、どうぞ。お待ちしています。前川さんも今度またいらして下さいね」
みく「みくでいいニャ!」
クラリス「そうですか。……プロデューサーさんとみくさん、あなた達のような方が来てくれると教会も寂しくなくなりますね。それでは」
39: 2013/01/31(木) 01:31:02.83 ID:00DUu9fc0
―――
――
―
P「んー。ダメだったか……」
P(読みが甘かったか)
みく「Pチャンいきなり突っ走り過ぎだニャン」
P「俺の悪い癖だなそれ。みくはどう思う?」
みく「ニャ?まぁ、いいと思うニャ……けど、シスターさんってお仕事もあるから無理にとは言えないニャン」
P「そうだよなぁ……」
P(でも、俺には見えたんだ。クラリスさんが輝く姿が……)
みく「あ、Pチャン。みくこっちだから」
P「送っていくぞ」
みく「いいニャ。上の空のPチャンに送って貰っても楽しくないニャン」ツーン
P「そんなこと言うな。俺のアイドルに万が一があったらどうするんだ」
みく「よく臆面もなくそんなことが言えるニャ……。そ、それじゃお願いするニャ」
P「おう」
――
―
P「んー。ダメだったか……」
P(読みが甘かったか)
みく「Pチャンいきなり突っ走り過ぎだニャン」
P「俺の悪い癖だなそれ。みくはどう思う?」
みく「ニャ?まぁ、いいと思うニャ……けど、シスターさんってお仕事もあるから無理にとは言えないニャン」
P「そうだよなぁ……」
P(でも、俺には見えたんだ。クラリスさんが輝く姿が……)
みく「あ、Pチャン。みくこっちだから」
P「送っていくぞ」
みく「いいニャ。上の空のPチャンに送って貰っても楽しくないニャン」ツーン
P「そんなこと言うな。俺のアイドルに万が一があったらどうするんだ」
みく「よく臆面もなくそんなことが言えるニャ……。そ、それじゃお願いするニャ」
P「おう」
40: 2013/01/31(木) 01:36:35.88 ID:00DUu9fc0
―――
――
―
P「しまった……」
P(スケジュール帳が無い…。どこかに忘れたのか?)
ピリリリ
P「はい。Pですが」
クラリス『もしもし。プロデューサーさんの携帯でよろしいでしょうか?』
P「は、はい。そうです。どうしてこの番号を」
クラリス『手帳のようなものを見つけまして……ここに来られた方はプロデューサーさん達だけでしたから』
P「今から向かってもよろしいでしょうか」
クラリス『はい。どうぞ。お待ちしております』
P「はい。では火急速やかに向かいます」ピッ
P(急がないとな……)
――
―
P「しまった……」
P(スケジュール帳が無い…。どこかに忘れたのか?)
ピリリリ
P「はい。Pですが」
クラリス『もしもし。プロデューサーさんの携帯でよろしいでしょうか?』
P「は、はい。そうです。どうしてこの番号を」
クラリス『手帳のようなものを見つけまして……ここに来られた方はプロデューサーさん達だけでしたから』
P「今から向かってもよろしいでしょうか」
クラリス『はい。どうぞ。お待ちしております』
P「はい。では火急速やかに向かいます」ピッ
P(急がないとな……)
41: 2013/01/31(木) 01:42:21.25 ID:00DUu9fc0
クラリス「あ、プロデューサーさん」
P「ク、クラリスさん、そのすみません……」ゼェゼェ
クラリス「そこまで焦らないで下さい……。これですよね」
P「は、はい。それです。それがないと明日から仕事が出来ないです」
クラリス「本当に真面目な方なんですね」
P「俺は真面目じゃないですよ。ただ、見たいんです。みくを始めとするあいつらが輝く姿を」
P「初めてあいつらに会った時に見えた光景が現実になるその時を」
クラリス「……」
P「ってあれですかね。臭いですかね」
クラリス「いいえ。全く」
P「ク、クラリスさん、そのすみません……」ゼェゼェ
クラリス「そこまで焦らないで下さい……。これですよね」
P「は、はい。それです。それがないと明日から仕事が出来ないです」
クラリス「本当に真面目な方なんですね」
P「俺は真面目じゃないですよ。ただ、見たいんです。みくを始めとするあいつらが輝く姿を」
P「初めてあいつらに会った時に見えた光景が現実になるその時を」
クラリス「……」
P「ってあれですかね。臭いですかね」
クラリス「いいえ。全く」
43: 2013/01/31(木) 01:45:53.99 ID:00DUu9fc0
クラリス「……プロデューサーさん。私がもし有名になれば教会にも光が訪れますか?」
P「勿論。アイドルも出来るシスターがいる教会なんて他にありませんよ」
クラリス「ふふ。それはそうですね。……もう一度、先程のセリフを言って貰ってもよろしいですか?」
P「先程?」
クラリス「えぇ、運命がどうとか」ゴニョゴニョ
P「……俺があの日教会に立ち寄って、クラリスさんと出会ったのは運命かもしれません。俺にはクラリスさんが輝く姿が見えます」
クラリス「出会い、運命……。中々恥ずかしいセリフを臆面もなくおっしゃられるのですね」ポッ
クラリス「……。私もその奇跡を信じることにしましょう。この出会いを運命づけた神に感謝を。私は歌います。教会のために。私のために。……そしてプロデューサーさんのために」
P「クラリスさん……」
クラリス「しっかりと私を導いて下さいねプロデューサーさん!」
P「勿論。アイドルも出来るシスターがいる教会なんて他にありませんよ」
クラリス「ふふ。それはそうですね。……もう一度、先程のセリフを言って貰ってもよろしいですか?」
P「先程?」
クラリス「えぇ、運命がどうとか」ゴニョゴニョ
P「……俺があの日教会に立ち寄って、クラリスさんと出会ったのは運命かもしれません。俺にはクラリスさんが輝く姿が見えます」
クラリス「出会い、運命……。中々恥ずかしいセリフを臆面もなくおっしゃられるのですね」ポッ
クラリス「……。私もその奇跡を信じることにしましょう。この出会いを運命づけた神に感謝を。私は歌います。教会のために。私のために。……そしてプロデューサーさんのために」
P「クラリスさん……」
クラリス「しっかりと私を導いて下さいねプロデューサーさん!」
44: 2013/01/31(木) 01:46:59.09 ID:00DUu9fc0
終わりです。見てくれた人お疲れ様です。
画像貼ってくれた人ありがとうございますね。
画像貼ってくれた人ありがとうございますね。
45: 2013/01/31(木) 01:48:44.50 ID:E57FsXslO
もう終わりか
乙
乙
46: 2013/01/31(木) 01:48:59.65 ID:lc3JmbqB0
乙
48: 2013/01/31(木) 01:50:53.26 ID:00DUu9fc0
>>47 機会があれば書きますww
引用元: クラリス「誰が為に」
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