1: 2015/06/08(月) 20:56:58.77 ID:EEmYhLSK0

---------------------------------

アイドルマスターシンデレラガールズのSSです。

アイドルのプロダクション加入時期など、モバマスに忠実ではないです。

肌に合わないと思われたらそっと画面を閉じてください……

今回は短くはありますが、続きものになります。

1話、2話を受けてのアフターエピソードになっておりますので、前作読んでない方はおいてけぼりかもしれません、ごめんなさい。

ちなみに1話、2話はこちら(めっちゃ長い)

(1話)モバP「花と旅行とそばかすと」

(2話)芽衣子「犬と笑顔とダンシング!」


今回出てくるアイドルたちの関係性は、

・主人公はCGプロ所属、新人アイドルの芽衣子
・芽衣子の相方に聖來。凛ちゃんは芽衣子がアイドルになったきっかけ
・芽衣子は間もなくオーディションデビュー
・アニメとは別の世界線

みたいな感じです。

では、しばしの間、お付き合いいただければ幸いです。
----------------------------------



2: 2015/06/08(月) 20:58:19.83 ID:EEmYhLSK0

CGプロ レッスンルーム


聖來「ワン、ツー、スリー、フォー!」

芽衣子「ファイブシックス、セブンエイッ!」

ベテトレ「よし、そこだ、タイミング揃えろ!」

芽衣子・聖來「「はいっ!」」



3: 2015/06/08(月) 20:59:04.84 ID:EEmYhLSK0

ベテトレ「そのタイミングだ! 忘れるなよ、体に覚え込ませるんだ」

芽衣子「はいっ!」

聖來「任せといて!」

ベテトレ「ふふ、良い返事だ。よし、今日はここまで。きちんとクールダウンしておけよ」

芽衣子「はーい!」




4: 2015/06/08(月) 20:59:58.10 ID:EEmYhLSK0

CGプロ 事務室



芽衣子「ただいまー」

モバP「お、芽衣子、それに聖來も。お疲れさん。レッスンはどうだ?」

聖來「ばっちり。芽衣子ともかなり息が合ってきたし」

芽衣子「ベテトレさんからもお墨付き貰ったしね♪」

モバP「そりゃあ行幸」





5: 2015/06/08(月) 21:00:57.52 ID:EEmYhLSK0

モバP(聖來がCGプロに来て、芽衣子とユニットを組むことになって早数日)

モバP(オーディションへの登録は急きょ済ませたものの、正直な話、どこまで完成度が上げられるかは疑問だったんだけれど)



モバP「経緯が経緯とはいえ、急造ユニットだからなぁ。二人のレベルの違いもあっただろうし、上手くいくか不安もあったんだが」

芽衣子「えへへ、そこは私と聖來だもん!」エヘン!

聖來「それですませていいの? ……ま、アタシもそう思うけどね」クスリ

モバP「……色々言いたい気もするけど、上手くいっているならよしとするか」





6: 2015/06/08(月) 21:01:54.54 ID:EEmYhLSK0

モバP「そうだ、二人とも、ちょっとこの後時間あるか? オーディションまで日が無いし、打ち合わせしておきたいんだが」

芽衣子「あ、私は大丈夫だよ。聖來は?」

聖來「アタシも予定はないよ。でも、打ち合わせって?」

モバP「当日のスケジュールその他諸々。そう時間はかからないよ」





7: 2015/06/08(月) 21:03:19.66 ID:EEmYhLSK0

芽衣子「うーん、いよいよ本格的にアイドルって感じがしてきた! 緊張しちゃうなぁ♪」ルンルン

聖來「……芽衣子、ほんとに緊張してる?」

芽衣子「もっちろん!」エッヘン!

モバP「それ、絶対に緊張じゃないだろ……」





8: 2015/06/08(月) 21:04:42.16 ID:EEmYhLSK0

モバP「まあいいや、何か飲み物淹れてくるから、ソファーで待っててくれ」

芽衣子「あ、私はアイスティーで!」

聖來「アイスコーヒーがいいなー、シロップ一つで。モバPさん、お願い!」

モバP「はいはい」




9: 2015/06/08(月) 21:05:27.98 ID:EEmYhLSK0

芽衣子「ふふー、ほんとに今からワクワクが止まらないよ! 旅行に出発する前の夜に、気持ちが高ぶって寝付けない感じ?」

聖來「それ、遠足の前夜じゃなくて? まあ、初めてのオーディションでがちがちになっちゃうよりはいいかもしれないけど」

芽衣子「えへへー、褒められてる?」

聖來「ふふ、まあ、褒めてるのかな」





10: 2015/06/08(月) 21:06:17.73 ID:EEmYhLSK0


ワン!


のしっ


芽衣子「わっ!? いきなり襲いかかってくるとは卑怯なー! ……って、わんこちゃん?」

ワン! 

聖來「あっ、こら、わんこ! のしかかっちゃ駄目だってば!」

芽衣子「聖來、わんこ連れてきてたんだ?」

聖來「あ、うん。たまにならいいかなーって。家に残しておくと、寂しがっちゃうから……ほら、どいてどいて!」




11: 2015/06/08(月) 21:07:25.03 ID:EEmYhLSK0

聖來「もー、わんこったら……芽衣子、大丈夫?」

芽衣子「うん、平気平気。それにしても、ふかふかで可愛いねー」ヨシヨシ

聖來「あ、えへへ、そうでしょ、そうでしょ♪ もー、大きい図体してじゃれついてくるのが可愛いったらなくてさー♪」デレー



芽衣子(わんこにでれでれな聖來可愛い)

ワンッ!

芽衣子(あれ、同意された?)





12: 2015/06/08(月) 21:08:15.50 ID:EEmYhLSK0


! ワンッ!


芽衣子「あれ、わんこちゃん、どこいくのー?」

聖來「そっちはドア――」



わしっ!



芽衣子・聖來「わしっ?」





13: 2015/06/08(月) 21:09:32.68 ID:EEmYhLSK0

聖來「誰かいるのー?」



がちゃ



ワンッ!


わしっ! わしっ!



「ちょ、こら、ハナコ、静かにして……」



芽衣子「あれ? あ、凛ちゃん!」

凛「あ、う、うん、お疲れ様……」




14: 2015/06/08(月) 21:10:32.66 ID:EEmYhLSK0

聖來「あー、その鳴き声、ハナコちゃんか。凛も連れてきてたんだ」

凛「聖來も?」

聖來「そ! 会わせるのは初めてだよね? ほら、わんこ、御挨拶!」

ワンッ!

凛「ふふ、はじめまして、わんこ。ハナコも、ほら」

わしっ! わしっ!




15: 2015/06/08(月) 21:11:22.17 ID:EEmYhLSK0

芽衣子「凛ちゃんと聖來、顔合わせてたっけ?」ヒョイ

聖來「クールグループの顔合わせでね。芽衣子の事で話は知ってたし」

凛「そう言えば、卯月がふくれてたっけ。私に聖來盗られたーって」

芽衣子「あ、それなら私も言いたいよー! 同じパッションだったらよかったのにー」

聖來「まあ、プロデューサーたちの総意だから勘弁してよ」

凛「実際、聖來のダンスのカッコよさはクールだと思うのは、卯月も芽衣子も一緒でしょ?」

芽衣子「まー、それはそうなんだけど」




16: 2015/06/08(月) 21:12:18.65 ID:EEmYhLSK0

芽衣子「それはそれとして、そっかー、その子がハナコちゃんなんだ。ほんとに可愛いー」

凛「え? う、うん、そうでしょ?」

芽衣子「さっすが私みたいに可愛いって凛ちゃんが……」



聖來「ん?」



凛「……」メソラシー






芽衣子「あ―――――!!」





17: 2015/06/08(月) 21:13:23.63 ID:EEmYhLSK0

芽衣子「そうだった、凛ちゃん!! 卯月ちゃんに聞いたよ、誰が犬みたいって!?」

凛「ご、ごめんって!」

芽衣子「ごめんじゃないよもー!」

聖來「くっ、あはははは! あー、どうりでドアの前で立ち止まっていると思ったら!」




18: 2015/06/08(月) 21:14:13.82 ID:EEmYhLSK0

芽衣子「まったくもー!」

聖來「まあまあ、そう怒らない。可愛いんだからいいじゃない」

芽衣子「……そういえばそっか。ハナコちゃん、可愛いもんねー♪」

わしっ! わしっ!

凛(誤魔化される芽衣子ちょろ可愛い)

芽衣子「あ、凛ちゃん?」

凛「えっ!? な、なにも思ってないよ?」

芽衣子「? なんのこと? それより、時間あるならちょっと寄って行きなよ、今プロデューサーが飲み物淹れに行ってて……」





19: 2015/06/08(月) 21:15:28.06 ID:EEmYhLSK0

モバP『おーい、芽衣子! 悪いけどちょっと来てくれるかー!』

芽衣子「あ、はーい! 凛ちゃんはなに飲む?」

凛「ええと……コーヒーで。ブルーマウンテンの豆があったと思うんだけど……」

芽衣子「わかった、挽いて淹れてくるね!」

凛「あ、そこまでしなくても、それ使ってたらでいいんだけど――って」

聖來「いっちゃったね」





20: 2015/06/08(月) 21:16:36.64 ID:EEmYhLSK0

聖來「でもまあ、なんていうか……」クスリ

凛「?」

聖來「芽衣子って確かに犬っぽいかも。今もまさに飼い主の投げたボールを追っかけて行く勢いだったし」

凛「……凄い勢いで尻尾振ってたものね」クス




21: 2015/06/08(月) 21:17:54.74 ID:EEmYhLSK0

聖來「そーそー、芽衣子って、人懐こい大型犬て感じだよね、ね、わんこ♪」

ワンッ!

凛「いいの? 相方にそんなこと言って……ハナコもそう思う?」

わしっ! わしっ!

凛「ふふ、じゃあ、多数決で仕方ないね」

聖來「そうそう、仕方ない仕方ない♪」

ワンッ! わしっ!




22: 2015/06/08(月) 21:19:19.81 ID:EEmYhLSK0

聖來「で、メイわんこの飼い主は、初オーディションを前にして、緊張してないか心配になって様子見に来たってところ?」

凛「それは――いやまあ……うん」ポリポリ

聖來「ふふ、やっぱり飼い主と犬だね」

凛「だから、そんなつもりはないってば!」





23: 2015/06/08(月) 21:20:41.41 ID:EEmYhLSK0

凛「……私も、最初の頃は、オーディションの前、凄く緊張したりしたから」

聖來「あ、凛もなんだ。アタシも最初の頃はそうだったなー、数こなすうちに慣れちゃったけど」

凛「で、心配して来てみたけど、ね」カタスクメ

聖來「あのふてぶてしさ――じゃない、余裕はどこから来るんだろうね?」






24: 2015/06/08(月) 21:21:55.52 ID:EEmYhLSK0

凛「……全力で楽しんでるから、かな。芽衣子、ほんとにアイドルしてて楽しそうだから」

聖來「納得。ああやって何事も恐れずに楽しめるのって、ちょっと羨ましいよね」

凛「ふふふ、そうかもね」

聖來「ほんと、わんこみたい。難しく考えずに、遊びまわるところとか。ね、わんこ?」ナデナデ


ワンッ!





25: 2015/06/08(月) 21:23:12.76 ID:EEmYhLSK0

芽衣子「おまたせー! コーヒー淹れてきたよー♪」

モバP「転びそうで怖いな、芽衣子は……ああ、凛ちゃん、いらっしゃい」

凛「お邪魔してます」

芽衣子「はい、聖來にはアイスコーヒーと、凛ちゃんにはブルーマウンテン、私が淹れた特製だよっ!」

モバP「豆から挽いただけだけで、特製っていうのか……?」






26: 2015/06/08(月) 21:24:00.49 ID:EEmYhLSK0

凛「ふふ、ありがと、芽衣子」ナデナデ

芽衣子「えっ? 何で頭なでるの?」

聖來「まあまあ、いいからいいから」ナデナデ

芽衣子「聖來まで? えへへ、もう、どうしたの二人とも」テレテレ




モバP(……御主人様に撫でられてる大型犬みたいだなぁ)

ワンッ!

わしっ!

モバP(あれ、同意された?)





27: 2015/06/08(月) 21:25:21.15 ID:EEmYhLSK0

聖來「アタシ達って似た者同士の犬好きかもね、凛」

凛「ふふ、そうだね」

芽衣子「え? 何の話?」キョトン

聖來「ふふ、何でもないって。これからもよろしく、凛」

凛「……ん、よろしく」






28: 2015/06/08(月) 21:26:48.68 ID:EEmYhLSK0

おわり。

ブルマも眼鏡もバニーもメイドも全力で楽しむ芽衣子が大好きです。

芽衣子は犬っぽいと感じたので、せっかく絡みのある凛ちゃん聖來に可愛がってもらいました。



まだ続きは書くつもりでいますが、さきにもう一本番外編……奥山さんの話の方が先に仕上がるかなぁ。

どちらにせよ完成までしばらくかかりそうですが。

またいつか見かけたら、読んでいただければ嬉しいです。







29: 2015/06/08(月) 21:27:29.26 ID:EEmYhLSK0

最後にちょっとだけおまけ



30: 2015/06/08(月) 21:31:06.50 ID:EEmYhLSK0

芽衣子「……それはそうと、ハナコの鳴き声、珍しいよね?」

凛「そう? ヨークシャーテリアとミニチュワダックスのミックスだけど……」



蘭子『我が降り立ちし火の国の隣人、二階堂が地獄の番犬、アンを呼び寄せようぞ!(御近所の二階堂さんのところのアンちゃんを思い出します!)』



凛「って、蘭子も言っていたし、普通だと思うけど」

芽衣子「……」






31: 2015/06/08(月) 21:32:06.88 ID:EEmYhLSK0

動物のお医者さんは名作。

ほんとに終わり。



32: 2015/06/08(月) 21:32:53.02 ID:EEmYhLSK0

しばらくしたらHTML化依頼してきます


33: 2015/06/08(月) 22:53:51.44 ID:VP90UNnUO
乙です

引用元: 凛「ハナコ・メイコ・わんこ」