1: 2022/03/13(日) 13:16:44.834 ID:Yjo5t6BK0
佐天「初春ー、ついに能力が目覚めたよ!」

初春「ほ、本当ですか? おめでとうございます!」

初春「それでどんな能力なんですか?」

佐天「うん、地球上から酸素を消す能力なんだ」

初春「へぇ~! 凄い能力ですね!」

佐天「でしょ~?」

4: 2022/03/13(日) 13:19:29.129 ID:Yjo5t6BK0
初春「それで、レベルはいくつなんですか?」

佐天「レベル? レベルは6だよ!」

初春「えぇ!? 6ですか!?」

佐天「うん、研究の人が言うには一度使ったら全人類が氏に絶えるから6なんだってさ」

初春「なるほど……」

初春「ということは今佐天さんは御坂さんより高能力者なんですね!」

佐天「そうだね! 6 > 5だもん!」

7: 2022/03/13(日) 13:21:40.257 ID:Yjo5t6BK0
「私より高能力者って?」

佐天「あっ、御坂さん! おはようございます!」

御坂「おはよう! 佐天さん!」

黒子「私も当然いますの」

御坂「それで何の話?」

初春「聞いてくださいよ御坂さん! 何と佐天さんが能力に目覚めて、レベル6になったんです!」

御坂「………………………???」

御坂「あー、うん……おめでとう?」

8: 2022/03/13(日) 13:24:57.850 ID:Yjo5t6BK0
佐天「ありがとうございます! 毎日お風呂で瞑想してたかいがありました!」

御坂「それで、どんな能力なの?」

佐天「はい! 地球上から酸素を消す能力です!」

御坂「へー、凄い能力じゃない!」

佐天「へへ、ですよねー!」

黒子「は? 酸素を消す? それヤバくないですの?」

9: 2022/03/13(日) 13:29:21.859 ID:Yjo5t6BK0
御坂「それでレベルは?」

黒子「え? スルー? そこスルーするんですのお姉様」

佐天「はい! レベル6です!」

御坂「え? 6!? レベルの最大は5じゃないの!?」

佐天「私の出現で6になりましたよ」

御坂「そ、そんな……最強のレベル5って色々なところで言っちゃってるのに……」

御坂「このままじゃ……私路頭に迷っちゃうよ……」

黒子「いや、そんなことには絶対にならねーんでございますの」

10: 2022/03/13(日) 13:32:17.503 ID:Yjo5t6BK0
御坂「このままじゃ私……風俗に落ちちゃう……」

黒子「失礼ですがお姉様、昨日悪いものでも食べましたの?」

御坂「こうなったら佐天さん! 勝負よ勝負!」

佐天「えー!? 私とですか!?」

御坂「そう! 佐天さんを打ち任せれば私がレベル6になれる!」

御坂「そうすれば私が風俗に落ちることは無くなるわけよ!」

初春「流石御坂さん……大胆不敵な考え……」

佐天「良いでしょう! 私の記念すべき最初の相手は御坂さんで決まりです! 河川敷へ行きましょう!」スタスタ

御坂「ええ! 望むところよ!」スタスタ

黒子「…………………」スタスタ

14: 2022/03/13(日) 13:35:51.576 ID:Yjo5t6BK0
御坂「着いたわ、じゃあ行くわよ?」バチバチッ

佐天「はい! 遠慮なくどうぞ! レベル6の力を見せつけてあげます!」

初春「佐天さん! 頑張ってください!」

黒子「いやいやいやいやいやいやいやいやいや!!」

黒子「待って? お願いですから待ってくださいまし!」

御坂「何よ黒子! 大丈夫だって、怪我なんてさせないから!」

黒子「だから怪我とかそういうレベルの話じゃねーんですの!!」

黒子「佐天さんが能力を使ったら世界が! 終わるんですの!」

御坂「………? なんで?」

黒子「はあ?」

15: 2022/03/13(日) 13:41:37.324 ID:Yjo5t6BK0
黒子「お姉様? よーく考えてくださいまし!」

黒子「地球から、酸素が、無くなるんですのよ?」

黒子「イコール、人類は氏に絶えますの!」

御坂「だからなんでよ?」

黒子「……………………?」

黒子(いくらなんでもこの発言はおかしい……おかしすぎますの……)

黒子(お姉様はレベル5ですの! 頭だってとってもいいんですの! 酸素が無くなったらやべーことくらいお姉様にだって……!)

黒子(ま、まさか! 既に酸素が少なく……!?)

黒子(聞いたことがありますの……酸素が少なくなると人間は記憶力や注意力がナメクジ並になると……!)

16: 2022/03/13(日) 13:47:37.886 ID:Yjo5t6BK0
黒子「佐天……貴方、まさか能力を既に使ってますの?」フラッ

佐天「え? まだ使ってないと思いますよ?」

黒子(思いますよ? 使っていないと断言していないということは、使っている可能性があるということですの!)

黒子(きっと佐天は無意識に能力をセーブした状態で既に使っているんですの……)

黒子(これはいけませんの! 風紀委員として見過ごせませんの!)

黒子「佐天! 風紀委員ですの! 貴方を公務執行妨害で逮捕しますのよ!」

佐天「えぇ……?」

御坂「ちょっと黒子……貴方警察じゃないんだから……」

17: 2022/03/13(日) 13:51:41.149 ID:Yjo5t6BK0
黒子「はあ? 風紀委員だって警察みたいなもの……」

御坂「あー、ハイハイ! 分かった分かった!」

御坂「初春さん、ちょっと馬鹿(黒子)の相手をしてあげて?」

初春「仕方ないですね……」

初春「ハイハイ白井さん、私を逮捕しましょうねぇ」

黒子「初春を!? なんで!? 容疑はなんですの!?」

御坂「それじゃあ佐天さん、邪魔者は消えたし、勝負しましょう!」

佐天「待ってました!」

18: 2022/03/13(日) 13:54:50.344 ID:Yjo5t6BK0
御坂「レベルの序列は抜かれちゃったけど、一応能力者としては先輩だから先手は譲ってあげるわ!」

佐天「ホントですか?」

御坂「ええ! どっからでもどうぞ!」

佐天「よーし! ではいきますよ!」

黒子「初春! 私は貴方を信じていましたのに!」

初春「ごめんなさーい」

御坂「wktk」

佐天「地球上から! 酸素を消す能力!!」ドンッ

19: 2022/03/13(日) 14:06:06.751 ID:Yjo5t6BK0
・酸素が無くなると太陽からの紫外線を守ってくれません! 半減されないUVでお肌は真黒け!

「ぎゃぁぁぁぁっ!!!!」

「インデックス!?」

・空気中で光が反射する粒子が減る! おかげで昼間でも辺りは真っ暗!

「インデックス! 何処だ!?」

・酸素がなければコンクリートでできた建物は一瞬で崩壊し、埃と化します!

「何だよ!? 何だよこの音!?」

21: 2022/03/13(日) 14:10:56.113 ID:Yjo5t6BK0
・金属は真空状態になるとお互いにくっつく! ケータイなんて一瞬でカチンコチン!

「ケータイは右ポケットに……何だこれ……開かねえ……!」

・地殻の40%程度は酸素が作っているよ! そんな酸素が無くなったらどうなるか! 世界中で地割れが起きる!

「うわぁぁぁぁぁ!? 何だ!? 何が起こって!? 足元が!!」

・酸素が無くなると20%くらいの気圧を失って内耳が破裂! 何も見えないし何も聞こえなくなるよ!

(何だよこれ……何も見えねえ……何も聞こえねえ……)

(アチィ……アチィよ……落ちてんのか俺……? 何がどうなってんだ……)

(インデックス……何処だ……俺が……俺が守って……)

22: 2022/03/13(日) 14:16:44.819 ID:Yjo5t6BK0
こうして人類は一部を除いて滅んだ。

滅んでいない奴らもいるにはいるが、

もう地球に住むことはできないだろう。

地球は一人の少女によって完膚なきまでに破壊された。

事実上、人類はここで終わったのだ。

移住できるような星なんてものはまだ無い。

あらゆる可能性が消え去った今、

残された私達はこれからどうするべきなのか。

私達は考えなくてはならない。

23: 2022/03/13(日) 14:16:50.427 ID:Yjo5t6BK0
おわり

引用元: 佐天「地球上から酸素を消す能力かー」