1: 2010/01/13(水) 19:42:44.58 ID:eFKR53Kf0
純「そうかな?」
憂「膝の上に乗せて動けなくなりたい」
憂「膝の上に乗せて動けなくなりたい」
6: 2010/01/13(水) 19:45:48.66 ID:eFKR53Kf0
純「じゃあ、私を膝枕すればいいじゃん」
憂「えっ」
純「ほら私、猫っぽいし」
憂「純ちゃんはカニっぽいよ」
純「は? 私ちゃんと真っ直ぐ歩くし。ジャンケン強いし」
憂「どちらかと言うとカニパンっぽいかなー」
純「あんなパサパサしてないし。辛党だし」
憂「でも猫じゃないよ」
純「猫だって」
憂「えっ」
純「ほら私、猫っぽいし」
憂「純ちゃんはカニっぽいよ」
純「は? 私ちゃんと真っ直ぐ歩くし。ジャンケン強いし」
憂「どちらかと言うとカニパンっぽいかなー」
純「あんなパサパサしてないし。辛党だし」
憂「でも猫じゃないよ」
純「猫だって」
7: 2010/01/13(水) 19:48:27.81 ID:eFKR53Kf0
梓「何々? 何の話?」
憂「あっ、梓ちゃん」
純「梓、私って猫っぽいと思うでしょ?」
梓「へっ?」
純「そこは素直にうんと言って」
梓「う、うん……」
純「ほらーっ! ほらほら憂! 梓もこう言ってるじゃん!」
憂「明らかに言わせたよね」
梓「何でそんなに必氏なの純?」
憂「あっ、梓ちゃん」
純「梓、私って猫っぽいと思うでしょ?」
梓「へっ?」
純「そこは素直にうんと言って」
梓「う、うん……」
純「ほらーっ! ほらほら憂! 梓もこう言ってるじゃん!」
憂「明らかに言わせたよね」
梓「何でそんなに必氏なの純?」
8: 2010/01/13(水) 19:52:27.67 ID:eFKR53Kf0
純「必氏? ひ、必氏じゃないし!」
憂「そんなに言うなら膝枕してあげるよ」
純「べっ、別に憂に膝枕してもらいたかった訳じゃないから!」
憂「じゃあ梓ちゃん、ちょっとここに頭乗せてみて」
梓「急に何よ……いいけど」チョコン
純「えっ」
憂「あっ、やっぱり梓ちゃんって猫っぽいね」
梓「悪かったね」
憂「ううん、嬉しい」ニコッ
憂「そんなに言うなら膝枕してあげるよ」
純「べっ、別に憂に膝枕してもらいたかった訳じゃないから!」
憂「じゃあ梓ちゃん、ちょっとここに頭乗せてみて」
梓「急に何よ……いいけど」チョコン
純「えっ」
憂「あっ、やっぱり梓ちゃんって猫っぽいね」
梓「悪かったね」
憂「ううん、嬉しい」ニコッ
10: 2010/01/13(水) 19:56:24.45 ID:eFKR53Kf0
梓「わ、訳わかんない! もういいでしょ!」カァッ
憂「ちぇっ、梓ちゃんのケチ」
梓「人をどーぶつ扱いしといてそれは無い」
憂「いいじゃない。いつもお姉ちゃんに構われてるんだし」
梓「憂がそれを羨ましがるのは変だと思うけど」
憂「そうだね。でも梓ちゃんも好きだから」
梓「ちょ、ちょっとやめてよ、恥ずかしいな!」
憂「えへへっ、照れてるの?」
純(梓ェ……)
憂「ちぇっ、梓ちゃんのケチ」
梓「人をどーぶつ扱いしといてそれは無い」
憂「いいじゃない。いつもお姉ちゃんに構われてるんだし」
梓「憂がそれを羨ましがるのは変だと思うけど」
憂「そうだね。でも梓ちゃんも好きだから」
梓「ちょ、ちょっとやめてよ、恥ずかしいな!」
憂「えへへっ、照れてるの?」
純(梓ェ……)
11: 2010/01/13(水) 20:11:41.46 ID:eFKR53Kf0
放課後
純「ういー、一緒に帰らない?」
憂「あれっ、純ちゃんジャズ研は?」
純「今日はお休み。毎日ある訳じゃないよ」
憂「ふぅ~ん……結構お休み多いよね」
純「でしょ? 憂も入ったら?」
憂「別に私、かっこいい先輩とか興味ないから」
純「まあ憂もどっちかっていうと、かっこいいグループだもんね」
憂「そうなの?」
純「ういー、一緒に帰らない?」
憂「あれっ、純ちゃんジャズ研は?」
純「今日はお休み。毎日ある訳じゃないよ」
憂「ふぅ~ん……結構お休み多いよね」
純「でしょ? 憂も入ったら?」
憂「別に私、かっこいい先輩とか興味ないから」
純「まあ憂もどっちかっていうと、かっこいいグループだもんね」
憂「そうなの?」
12: 2010/01/13(水) 20:16:37.99 ID:eFKR53Kf0
純「だって憂ってば勉強もスポーツも出来て、文武両道って感じじゃん」
憂「あはは、褒めても何も出ないよ~」
純「それなのに気さくでさ――憂みたいに完璧な子って見た事ないよ」
憂「またまたー」
純「いや本当だって! 私だってその……」
憂「ん?」
純「なっ、何でも無いし! へへへ!」
憂「でも私は、うちのお姉ちゃんみたいに、かわいくなりたいな」
憂「あはは、褒めても何も出ないよ~」
純「それなのに気さくでさ――憂みたいに完璧な子って見た事ないよ」
憂「またまたー」
純「いや本当だって! 私だってその……」
憂「ん?」
純「なっ、何でも無いし! へへへ!」
憂「でも私は、うちのお姉ちゃんみたいに、かわいくなりたいな」
13: 2010/01/13(水) 20:19:30.38 ID:eFKR53Kf0
純「お姉さん一筋だもんね~、憂は」
憂「そんな事ないよ」
純「でも唯さん部なんてあったら入るでしょ?」
憂「あるの!?」
純「すごい食い付きじゃん」
憂「むしろあったら潰すけどね」
純「こわっ!」
憂「あはは、冗談だよー、純ちゃん」
純(目が笑ってませんけど)
憂「そんな事ないよ」
純「でも唯さん部なんてあったら入るでしょ?」
憂「あるの!?」
純「すごい食い付きじゃん」
憂「むしろあったら潰すけどね」
純「こわっ!」
憂「あはは、冗談だよー、純ちゃん」
純(目が笑ってませんけど)
14: 2010/01/13(水) 20:22:32.59 ID:eFKR53Kf0
……
純「あのさ、憂。またマフラー無くしたって言ってたじゃん」
憂「うん」
純「それで私今、先輩にマフラー編んでるって知ってるでしょ?」
憂「すごい凝ってるやつだね」
純「そう。でさ、練習でね、もう一つ編んだのがあってさ」
憂「へえ~、純ちゃん二つもあれ編んでたんだ。執念だねー」
純「うん。それでさ、良かったら憂貰ってくれる?」
憂「えっ、何で私?」
純「あのさ、憂。またマフラー無くしたって言ってたじゃん」
憂「うん」
純「それで私今、先輩にマフラー編んでるって知ってるでしょ?」
憂「すごい凝ってるやつだね」
純「そう。でさ、練習でね、もう一つ編んだのがあってさ」
憂「へえ~、純ちゃん二つもあれ編んでたんだ。執念だねー」
純「うん。それでさ、良かったら憂貰ってくれる?」
憂「えっ、何で私?」
15: 2010/01/13(水) 20:26:28.53 ID:eFKR53Kf0
純「一応ほら、中学からのツレだし私達」
憂「でも悪いよ」
純「そうやって遠慮される方が傷つくんですけど」
憂「わ、分かったよ」
純「じゃ、これ!」サッ
憂「今? ありがとう純ちゃん」
純「どう?」
憂「うん、すっごくあったかいよ純ちゃん!」
純「本当!?」
憂「でも悪いよ」
純「そうやって遠慮される方が傷つくんですけど」
憂「わ、分かったよ」
純「じゃ、これ!」サッ
憂「今? ありがとう純ちゃん」
純「どう?」
憂「うん、すっごくあったかいよ純ちゃん!」
純「本当!?」
16: 2010/01/13(水) 20:30:13.45 ID:eFKR53Kf0
憂「うん。手編みとか初めて貰ったから感動だよ」
純「にへへ……」
憂「練習とは思えない位よく出来てる。純ちゃん編物の天才だね」
純「私、今なら空も飛べるはず」
憂「窪塚的な意味? それとも押尾的な意味で?」
純「両方!」
憂「危ないからやめなよ」
純「憂がそう言うなら」
純「にへへ……」
憂「練習とは思えない位よく出来てる。純ちゃん編物の天才だね」
純「私、今なら空も飛べるはず」
憂「窪塚的な意味? それとも押尾的な意味で?」
純「両方!」
憂「危ないからやめなよ」
純「憂がそう言うなら」
17: 2010/01/13(水) 20:35:08.87 ID:eFKR53Kf0
数日後
梓「うーいー」ギュウーッ
憂「何するの梓ちゃん」
純「梓!?」
梓「いやね、いつも唯先輩が私に抱き付いて来るでしょ?」
憂「はぁ」
梓「そのお返しよ!」
憂「ちょっと意味が分からないけど」
梓「江戸の敵を長崎で討つ的なアレ?」
純「憂、超嫌がってるし! 離れなさいよ梓!」
梓「うーいー」ギュウーッ
憂「何するの梓ちゃん」
純「梓!?」
梓「いやね、いつも唯先輩が私に抱き付いて来るでしょ?」
憂「はぁ」
梓「そのお返しよ!」
憂「ちょっと意味が分からないけど」
梓「江戸の敵を長崎で討つ的なアレ?」
純「憂、超嫌がってるし! 離れなさいよ梓!」
18: 2010/01/13(水) 20:38:42.46 ID:eFKR53Kf0
憂「お姉ちゃんに抱きつかれるの、そんなに嫌だったの梓ちゃん?」
梓「――嫌って言うか、公然と抱きつかれるのはちょっと、ね」
純「あんた今、公然と憂に抱き付いてるって!」
憂「澪先輩だって見ているのに?」
梓「え゛っ!?」
憂「でも悔しい、唯先輩もあったかくて気持ちいいです」
梓「ひっ! 読心術? エスパー憂!?」
憂「あ~ず~さ~、よ~む~ぞぉ~!」
梓「にゃあああああぁっ!!」ズサーッ
梓「――嫌って言うか、公然と抱きつかれるのはちょっと、ね」
純「あんた今、公然と憂に抱き付いてるって!」
憂「澪先輩だって見ているのに?」
梓「え゛っ!?」
憂「でも悔しい、唯先輩もあったかくて気持ちいいです」
梓「ひっ! 読心術? エスパー憂!?」
憂「あ~ず~さ~、よ~む~ぞぉ~!」
梓「にゃあああああぁっ!!」ズサーッ
19: 2010/01/13(水) 20:42:06.02 ID:eFKR53Kf0
憂「今、梓ちゃんにゃあって言ったね純ちゃん」
純「うん」プクク
梓「なっ、言ってないから! 悲鳴の発音良すぎただけだから!」
純「人の悲鳴であんなの初めて聞いたよ」
憂「日に日に猫化していく梓ちゃんかわいい」
梓「人を妖怪みたいに言わないで!」
純「あ、あのさー、憂」
憂「うん?」
純「実は猫飼い始めたんだ私」(小首を傾げる憂マジ萌える……)
純「うん」プクク
梓「なっ、言ってないから! 悲鳴の発音良すぎただけだから!」
純「人の悲鳴であんなの初めて聞いたよ」
憂「日に日に猫化していく梓ちゃんかわいい」
梓「人を妖怪みたいに言わないで!」
純「あ、あのさー、憂」
憂「うん?」
純「実は猫飼い始めたんだ私」(小首を傾げる憂マジ萌える……)
20: 2010/01/13(水) 20:46:06.94 ID:eFKR53Kf0
憂「えっ、本当!?」
梓「……」ピクッ
純「うん――だからさ、そんなに猫好きなら、うちに見に来ない?」
憂「本当ー!? 行く行く!」
純「じゃあ今度の休み遊びおいで」
憂「わぁ、楽しみだな~」
梓「ね、ねえ純……」
純「梓? 何?」
梓「私も純の猫、見てみたいなぁ~って」
梓「……」ピクッ
純「うん――だからさ、そんなに猫好きなら、うちに見に来ない?」
憂「本当ー!? 行く行く!」
純「じゃあ今度の休み遊びおいで」
憂「わぁ、楽しみだな~」
梓「ね、ねえ純……」
純「梓? 何?」
梓「私も純の猫、見てみたいなぁ~って」
22: 2010/01/13(水) 20:50:10.25 ID:eFKR53Kf0
純「えっ」(憂との二人きりの時間を邪魔する気?)
憂「えへへ」
梓「な、何よ」
憂「梓ちゃんも相当な猫好きとみた」
梓「うぐっ、エスパー憂恐るべし……」
純「そ、そういう事なら別にいいよ」
梓「本当!? ありがとう純!」ガシッ
憂「今からワクワクするね」
純「あはは」(梓は嫌いじゃないけど……うぅ)
憂「えへへ」
梓「な、何よ」
憂「梓ちゃんも相当な猫好きとみた」
梓「うぐっ、エスパー憂恐るべし……」
純「そ、そういう事なら別にいいよ」
梓「本当!? ありがとう純!」ガシッ
憂「今からワクワクするね」
純「あはは」(梓は嫌いじゃないけど……うぅ)
24: 2010/01/13(水) 20:54:35.41 ID:eFKR53Kf0
そして休日
憂「ねえ梓ちゃん、猫ってセミ食べるよね」
梓「ふぅんそうなんだ」
憂「どんな味なのかな?」
梓「何故それを私に聞く」
憂「ほら、梓ちゃんってワイルドだから」
梓「ワイルドって……」
憂「サバイバル的な事をしてそうな感じ」
梓「憂の中で、変な梓像を作るのはやめて」
憂「ねえ梓ちゃん、猫ってセミ食べるよね」
梓「ふぅんそうなんだ」
憂「どんな味なのかな?」
梓「何故それを私に聞く」
憂「ほら、梓ちゃんってワイルドだから」
梓「ワイルドって……」
憂「サバイバル的な事をしてそうな感じ」
梓「憂の中で、変な梓像を作るのはやめて」
25: 2010/01/13(水) 20:59:58.11 ID:eFKR53Kf0
純の家
純「いらっしゃい憂、梓」
梓「あれっ? メガネしてる」
純「家ではコンタクトしないから」
梓「へぇ、純って視力弱かったんだ」
憂「でもメガネも似合うよね」
純「そ、そう?」(今度からメガネでも登校してみようかな)
梓「えーっ、野暮ったいよ。いつもの方が絶対いい」
憂「う~ん……私はありだと思うけどなー」
梓「ない。絶対ないって」
純「……」
純「いらっしゃい憂、梓」
梓「あれっ? メガネしてる」
純「家ではコンタクトしないから」
梓「へぇ、純って視力弱かったんだ」
憂「でもメガネも似合うよね」
純「そ、そう?」(今度からメガネでも登校してみようかな)
梓「えーっ、野暮ったいよ。いつもの方が絶対いい」
憂「う~ん……私はありだと思うけどなー」
梓「ない。絶対ないって」
純「……」
26: 2010/01/13(水) 21:04:03.32 ID:eFKR53Kf0
……
憂「へぇ~、これが純ちゃんの猫かー」
梓「か、かわいいね!」
純「でしょう?」
憂「名前は何て言うの?」
純「ニャー太」
梓(うわっ、何そのベタな名前)
憂「いいね!」
梓「えっ」
憂「その名前すごくいい」
憂「へぇ~、これが純ちゃんの猫かー」
梓「か、かわいいね!」
純「でしょう?」
憂「名前は何て言うの?」
純「ニャー太」
梓(うわっ、何そのベタな名前)
憂「いいね!」
梓「えっ」
憂「その名前すごくいい」
28: 2010/01/13(水) 21:09:12.27 ID:eFKR53Kf0
純「そ、そうかな?」
憂「うん! 純ちゃんすごくセンスあるよ」
純「照れるし、なはは……」
梓「……」ナデナデ
ニャー太「ニャア」
純「あっ、梓もうニャー太を手懐けたの?」
梓「ふにゃん」
ニャー太「ゴロゴロ」
憂「会話してる?」
憂「うん! 純ちゃんすごくセンスあるよ」
純「照れるし、なはは……」
梓「……」ナデナデ
ニャー太「ニャア」
純「あっ、梓もうニャー太を手懐けたの?」
梓「ふにゃん」
ニャー太「ゴロゴロ」
憂「会話してる?」
29: 2010/01/13(水) 21:14:35.22 ID:eFKR53Kf0
梓「にゃおにゃお」
ニャー太「フギャ」
純「梓……」
憂「こうしていると、どっちが猫か分からないね」
純「間違えて梓置いてかないでよ」
梓「ひどい」
憂「あっ、ニャー太が喋った」
梓「早速間違えんな!」
ニャー太「フギャ」
純「梓……」
憂「こうしていると、どっちが猫か分からないね」
純「間違えて梓置いてかないでよ」
梓「ひどい」
憂「あっ、ニャー太が喋った」
梓「早速間違えんな!」
30: 2010/01/13(水) 21:19:22.55 ID:eFKR53Kf0
憂「梓ちゃん私にも猫触らせてよ」
梓「う、うん……それいけあずにゃん二号」
純「梓、名前ニャー太だから」
憂「あはは、かわいい~」
ニャー太「フニャー」
憂「それにしても人懐っこい猫だね」
純「そう?」(おかしいな、私は良く引っかかれるんだけど)
憂「あっ……寝ちゃった」
純「ふふ、憂、膝の上に猫乗せる念願叶ったね」
梓「う、うん……それいけあずにゃん二号」
純「梓、名前ニャー太だから」
憂「あはは、かわいい~」
ニャー太「フニャー」
憂「それにしても人懐っこい猫だね」
純「そう?」(おかしいな、私は良く引っかかれるんだけど)
憂「あっ……寝ちゃった」
純「ふふ、憂、膝の上に猫乗せる念願叶ったね」
33: 2010/01/13(水) 21:24:22.37 ID:eFKR53Kf0
憂「えへへー、純ちゃんのお陰だよ。ありがとう」
純「うん」ポッ
梓「はー、何だか私も眠くなってきた」
純「いつまで猫とシンクロしてんの。音楽でも聴く?」
梓「へえ、ジャズ研のセンス、聴かせてもらいましょうか」
純「何で上から目線なのよ」
梓「そりゃ親プロだから。耳はブクブク肥えてるよ」
純「変なプレッシャーかけないで」
梓「冗談ですー、にゃは♪」
純(くそ、むかつくけどかわいい……)
純「うん」ポッ
梓「はー、何だか私も眠くなってきた」
純「いつまで猫とシンクロしてんの。音楽でも聴く?」
梓「へえ、ジャズ研のセンス、聴かせてもらいましょうか」
純「何で上から目線なのよ」
梓「そりゃ親プロだから。耳はブクブク肥えてるよ」
純「変なプレッシャーかけないで」
梓「冗談ですー、にゃは♪」
純(くそ、むかつくけどかわいい……)
35: 2010/01/13(水) 21:29:37.39 ID:eFKR53Kf0
梓「ねえ純、お茶菓子はないの?」
純「ああ、はいはい」
梓「さぁて、私の舌を満足させる事が出来るかな?」
純「はい?」
梓「何せ、いつもムギ先輩の高級菓子を食しているからね私」
純「無理だね。梓の分は用意出来そうにない」
梓「ちょい待ち! たまには庶民のお菓子を味わうのも悪くない!」
純「いつから貴族になったのよ、あんた」
純「ああ、はいはい」
梓「さぁて、私の舌を満足させる事が出来るかな?」
純「はい?」
梓「何せ、いつもムギ先輩の高級菓子を食しているからね私」
純「無理だね。梓の分は用意出来そうにない」
梓「ちょい待ち! たまには庶民のお菓子を味わうのも悪くない!」
純「いつから貴族になったのよ、あんた」
36: 2010/01/13(水) 21:33:53.60 ID:eFKR53Kf0
梓「あっ、純! 憂を見て!」
純「ん……なっ!?」
梓「猫を抱いて、座ったまま寝ている――しかもめちゃくちゃ姿勢正しい!」
純(う、美しい!)ダッ
梓「どうしたの純?」
純(すごいわ憂! パンチラしてないのが残念だけど!)パシャッ
梓「……何してんの純?」
純「う~ん、こっちの方がいいかなー」パシャッ
梓「純、お菓子も用意せずに何してんの?」
純「ん……なっ!?」
梓「猫を抱いて、座ったまま寝ている――しかもめちゃくちゃ姿勢正しい!」
純(う、美しい!)ダッ
梓「どうしたの純?」
純(すごいわ憂! パンチラしてないのが残念だけど!)パシャッ
梓「……何してんの純?」
純「う~ん、こっちの方がいいかなー」パシャッ
梓「純、お菓子も用意せずに何してんの?」
37: 2010/01/13(水) 21:38:16.00 ID:eFKR53Kf0
純「えっ、あっ、お、おもしろいから写真撮っているに決まってるじゃない!」
梓「ちょっと純、確かに傑作だけど」
純「こんなシャッターチャンス、滅多に無いんだからね!」パシャッ
梓「あんまりおもしろがったら憂かわいそうだよ」
純「失礼な! 私憂の事、誰かに見せびらかしたりしないし!」クワッ
梓「い、いや、それならいいんだけど」
純「フォウッ!」パシャッ
梓(じゃあ何で、そんな熱心に撮ってるんだろう……)
梓「ちょっと純、確かに傑作だけど」
純「こんなシャッターチャンス、滅多に無いんだからね!」パシャッ
梓「あんまりおもしろがったら憂かわいそうだよ」
純「失礼な! 私憂の事、誰かに見せびらかしたりしないし!」クワッ
梓「い、いや、それならいいんだけど」
純「フォウッ!」パシャッ
梓(じゃあ何で、そんな熱心に撮ってるんだろう……)
38: 2010/01/13(水) 21:50:00.60 ID:eFKR53Kf0
……
憂「純ちゃん」
純「あっ、憂起きた?」
憂「ごめん私寝ちゃってたんだ」
純「いいよいいよ別に」(レアな寝顔撮れたし)
憂「えへへ――純ちゃん家って落ち着くよね」
純「そう? 何なら住む?」
憂「あはは、お姉ちゃんみたくなっちゃいそう」
純「えっ、憂がお姉さんみたいに?」(ありえないっ! でも……)
梓「純、ばかうけ無くなったー」
憂「純ちゃん」
純「あっ、憂起きた?」
憂「ごめん私寝ちゃってたんだ」
純「いいよいいよ別に」(レアな寝顔撮れたし)
憂「えへへ――純ちゃん家って落ち着くよね」
純「そう? 何なら住む?」
憂「あはは、お姉ちゃんみたくなっちゃいそう」
純「えっ、憂がお姉さんみたいに?」(ありえないっ! でも……)
梓「純、ばかうけ無くなったー」
40: 2010/01/13(水) 21:55:31.80 ID:eFKR53Kf0
……
憂「さて、そろそろ帰らないと」
純「えっ、もう?」
憂「うん。晩御飯作らなきゃいけないし」
純「そっかぁ……」
梓「憂は大変だねー」
憂「でもニャー太と遊べて、楽しかったよ」
純「そ、そう?」
憂「ありがとう純ちゃん」
純「へへへ……」
憂「さて、そろそろ帰らないと」
純「えっ、もう?」
憂「うん。晩御飯作らなきゃいけないし」
純「そっかぁ……」
梓「憂は大変だねー」
憂「でもニャー太と遊べて、楽しかったよ」
純「そ、そう?」
憂「ありがとう純ちゃん」
純「へへへ……」
41: 2010/01/13(水) 21:59:39.32 ID:eFKR53Kf0
梓「でも純、お別れの前に結構毛だらけなんだけど」
純「あっ」
憂「本当だ」
梓「あずにゃん二号といっぱい遊んだもんね」
純「ニャー太だってば。ごめん今ガムテで取るから」ベリッ
憂「ひゃっ! じ、自分で出来るよ純ちゃん!」
純「ダメッ! 素人がやると服の繊維が傷むッ! 任せて!」ベリベリ
憂「はぁ……」
純(労せずして憂にボディタッチ! ナイスな展開じゃないの!)ハァハァ
純「あっ」
憂「本当だ」
梓「あずにゃん二号といっぱい遊んだもんね」
純「ニャー太だってば。ごめん今ガムテで取るから」ベリッ
憂「ひゃっ! じ、自分で出来るよ純ちゃん!」
純「ダメッ! 素人がやると服の繊維が傷むッ! 任せて!」ベリベリ
憂「はぁ……」
純(労せずして憂にボディタッチ! ナイスな展開じゃないの!)ハァハァ
42: 2010/01/13(水) 22:04:50.98 ID:eFKR53Kf0
梓「純、早く私にもやって」
純(くっ、梓にまでやるのは面倒臭い!)ベリベリ
梓「じゅーん」
純(だが、ここで否定する事はさっきの言い訳の理に反する!)ベリッ
梓「はーやーくーぅー」バタバタ
憂「純ちゃん、私もういいから梓ちゃん綺麗にしてあげてよ」
純「いや、もうちょっとだけだから!」ベリッ
梓「純純じゅーん!」ゴロゴロ
純「ちょーっと待っててね、梓」(うぜぇ……)
純(くっ、梓にまでやるのは面倒臭い!)ベリベリ
梓「じゅーん」
純(だが、ここで否定する事はさっきの言い訳の理に反する!)ベリッ
梓「はーやーくーぅー」バタバタ
憂「純ちゃん、私もういいから梓ちゃん綺麗にしてあげてよ」
純「いや、もうちょっとだけだから!」ベリッ
梓「純純じゅーん!」ゴロゴロ
純「ちょーっと待っててね、梓」(うぜぇ……)
43: 2010/01/13(水) 22:11:39.71 ID:eFKR53Kf0
平沢家
憂「ただいまー」
唯「あっ、ういー! おかえりっ!」
憂「えへへっ、お姉ちゃんお腹空いてるよね? すぐに――」
和「心配ないわ憂」
憂「あっ、和さん! いらしてたんですか!?」
和「ええ、たまの休み位、私が唯の勉強見てあげないと」
唯「あうぅ~、私は普通にのんびりしたかったのに」
和「唯ったらそうやって、いつまでもサボるんだから」
唯「もう、和ちゃんのいじわるー」プクー
憂「でもお姉ちゃんは、やれば出来る人です」キリッ
憂「ただいまー」
唯「あっ、ういー! おかえりっ!」
憂「えへへっ、お姉ちゃんお腹空いてるよね? すぐに――」
和「心配ないわ憂」
憂「あっ、和さん! いらしてたんですか!?」
和「ええ、たまの休み位、私が唯の勉強見てあげないと」
唯「あうぅ~、私は普通にのんびりしたかったのに」
和「唯ったらそうやって、いつまでもサボるんだから」
唯「もう、和ちゃんのいじわるー」プクー
憂「でもお姉ちゃんは、やれば出来る人です」キリッ
44: 2010/01/13(水) 22:16:37.67 ID:eFKR53Kf0
唯「うい~、大好き!」ガバッ
憂「えへへ……お姉ちゃん和さんが見てるから」ポー
和「コホン、とにかく今日は私と唯で何か作るから。憂はゆっくりしてなさい」
憂「えっ、そんな」
唯「いいからいいから。憂はゴロゴロしててよ」
憂(純ちゃん家でも、思いっきりゴロゴロして来たんだけど)
和「たまには、ね」
憂「はい……分かりました。それじゃあお言葉に甘えます」
唯「よーし、お姉ちゃん張り切って作るよ憂!」
憂「えへへ……お姉ちゃん和さんが見てるから」ポー
和「コホン、とにかく今日は私と唯で何か作るから。憂はゆっくりしてなさい」
憂「えっ、そんな」
唯「いいからいいから。憂はゴロゴロしててよ」
憂(純ちゃん家でも、思いっきりゴロゴロして来たんだけど)
和「たまには、ね」
憂「はい……分かりました。それじゃあお言葉に甘えます」
唯「よーし、お姉ちゃん張り切って作るよ憂!」
46: 2010/01/13(水) 22:20:29.49 ID:eFKR53Kf0
……
憂「ご馳走様です」
唯「ふぃ~、お腹ぽんぽんだよ和ちゃん」
和「ほら唯、ソースつけてるよ」ゴシゴシ
唯「ありがと~、和ちゃん!」グリグリ
和「ゆーい、この後は洗い物でしょ」
唯「ほへふひは~」ヘナヘナ
憂「あっ、それ位、私やり――」
和「いいの。憂はじっとしてて」
憂「は、はい」ウズウズ
憂「ご馳走様です」
唯「ふぃ~、お腹ぽんぽんだよ和ちゃん」
和「ほら唯、ソースつけてるよ」ゴシゴシ
唯「ありがと~、和ちゃん!」グリグリ
和「ゆーい、この後は洗い物でしょ」
唯「ほへふひは~」ヘナヘナ
憂「あっ、それ位、私やり――」
和「いいの。憂はじっとしてて」
憂「は、はい」ウズウズ
47: 2010/01/13(水) 22:24:23.45 ID:eFKR53Kf0
唯「ねー、そういえば猫どうだったの?」
憂「純ちゃんの? うん、かわいかったよ~」
唯「あ~、いいないいなー、私も触りたかった」
憂「梓ちゃんに、特に懐いてた」
唯「うわ~、何それすごい! まとめてかわいがりたい!」
和「唯も憂も昔っから小動物好きよねー」
唯「うん。でも今はいないからつまんない」
和「私は犬の方が好きかな。しつけられるし」
唯「あはは、私はどっちも好き~」
憂「純ちゃんの? うん、かわいかったよ~」
唯「あ~、いいないいなー、私も触りたかった」
憂「梓ちゃんに、特に懐いてた」
唯「うわ~、何それすごい! まとめてかわいがりたい!」
和「唯も憂も昔っから小動物好きよねー」
唯「うん。でも今はいないからつまんない」
和「私は犬の方が好きかな。しつけられるし」
唯「あはは、私はどっちも好き~」
49: 2010/01/13(水) 22:28:15.35 ID:eFKR53Kf0
憂「でも飼うとなると、やっぱり大変ですよ」
唯「私、頑張って面倒見ますよ!?」
和「唯はその前に、自分がもっとしっかりしないと」
唯「あはは、ハッキリ言いますなぁ和ちゃん!」
和「もう、開き直っちゃって唯ったら」
憂「それがお姉ちゃんのいい所なんですよ!」
唯「えへん!」
和「はは……そうかなぁ」
唯「私、頑張って面倒見ますよ!?」
和「唯はその前に、自分がもっとしっかりしないと」
唯「あはは、ハッキリ言いますなぁ和ちゃん!」
和「もう、開き直っちゃって唯ったら」
憂「それがお姉ちゃんのいい所なんですよ!」
唯「えへん!」
和「はは……そうかなぁ」
50: 2010/01/13(水) 22:31:35.96 ID:eFKR53Kf0
……
和「じゃあ私、そろそろ帰るわね」
唯「あっ、送って行くよ和ちゃん!」
憂「私も行きます」
和「ありがとう。お願いするわ」
唯「よーし、暗いから三人で手を繋いで行こう!」
憂「うんっ!」
和「ふふっ、変わらないわね」
唯「あれっ……ういー、そのマフラーどうしたの?」
和「じゃあ私、そろそろ帰るわね」
唯「あっ、送って行くよ和ちゃん!」
憂「私も行きます」
和「ありがとう。お願いするわ」
唯「よーし、暗いから三人で手を繋いで行こう!」
憂「うんっ!」
和「ふふっ、変わらないわね」
唯「あれっ……ういー、そのマフラーどうしたの?」
52: 2010/01/13(水) 22:35:00.87 ID:eFKR53Kf0
憂「あっ、これ? 純ちゃんに貰ったんだ」
唯「へ~」
憂「ごめんね、お姉ちゃんに折角貰ったマフラー、無くしちゃって」
唯「もういいよ。しょうがないじゃん」
和「あったかそうなマフラー貰えて良かったわね」
憂「はい。しかも手編みだそうで」
唯「ふぇー、これが噂の手編み! 初めて見ました!」
和「あらあら、手編みだなんて。随分仲のいいお友達なのね」
唯「へ~」
憂「ごめんね、お姉ちゃんに折角貰ったマフラー、無くしちゃって」
唯「もういいよ。しょうがないじゃん」
和「あったかそうなマフラー貰えて良かったわね」
憂「はい。しかも手編みだそうで」
唯「ふぇー、これが噂の手編み! 初めて見ました!」
和「あらあら、手編みだなんて。随分仲のいいお友達なのね」
53: 2010/01/13(水) 22:39:12.96 ID:eFKR53Kf0
憂「い、いえ、友達には元々渡したい人がいてですね」
和「ほうほう」
憂「これはその本命の為に、練習で作ったって事なので」
唯「練習でこんなの編めるなんて純ちゃんすごいね!」
和「ふふ……なるほどそういう事か」
憂「本当にそうですから! 深い意味なんて無いですよ!」
和「分かってるわよ」ナデナデ
憂「はい……」カァッ
唯「いや~、お姉ちゃん純ちゃん尊敬しちゃうなっ!」
和「ほうほう」
憂「これはその本命の為に、練習で作ったって事なので」
唯「練習でこんなの編めるなんて純ちゃんすごいね!」
和「ふふ……なるほどそういう事か」
憂「本当にそうですから! 深い意味なんて無いですよ!」
和「分かってるわよ」ナデナデ
憂「はい……」カァッ
唯「いや~、お姉ちゃん純ちゃん尊敬しちゃうなっ!」
54: 2010/01/13(水) 22:44:07.97 ID:eFKR53Kf0
月曜日
純「おはよー、憂」
憂「お、おはよう純ちゃん」
純「どうしたの憂?」
憂「な、何でも」(もう和さんが変な事言うから意識しちゃうよ)
梓「純おはよう。話してたCD、持って来たよ」
純「はいはい、プロのお墨付き、ありがたくお借りしますよ」
梓「そ、それはただの悪ノリだから。あんまりからかわないで」カァッ
純「うん……」(抱き締めたくなるから、不意に照れるのはやめて欲しい)
純「おはよー、憂」
憂「お、おはよう純ちゃん」
純「どうしたの憂?」
憂「な、何でも」(もう和さんが変な事言うから意識しちゃうよ)
梓「純おはよう。話してたCD、持って来たよ」
純「はいはい、プロのお墨付き、ありがたくお借りしますよ」
梓「そ、それはただの悪ノリだから。あんまりからかわないで」カァッ
純「うん……」(抱き締めたくなるから、不意に照れるのはやめて欲しい)
56: 2010/01/13(水) 22:50:47.94 ID:eFKR53Kf0
二年二組の教室
律「昨日ちょっと散歩してたらさー」
唯「うん」
律「澪の奴が橋で川見ながら佇んでたんだ」
唯「へえ~、どうして?」
紬「鯉でも見ていたんじゃないのかしら」
唯「あっ、なるほどー」
律「――いや私はさ、もしや飛び降りかと思って」
唯「えっ、この時期に飛び込み?」
紬「温度とか水深は大丈夫なのかしら……」
律「昨日ちょっと散歩してたらさー」
唯「うん」
律「澪の奴が橋で川見ながら佇んでたんだ」
唯「へえ~、どうして?」
紬「鯉でも見ていたんじゃないのかしら」
唯「あっ、なるほどー」
律「――いや私はさ、もしや飛び降りかと思って」
唯「えっ、この時期に飛び込み?」
紬「温度とか水深は大丈夫なのかしら……」
58: 2010/01/13(水) 22:56:25.70 ID:eFKR53Kf0
律「だから止めたんだ『早まるな澪ー』って」
唯「ていうか汚いよねー、川は」
律「そしたら『自殺なんてする訳無いだろバカ律!』って」
唯「うん、そうなるよね」
律「それで、こっ酷く怒られちゃったんだ」
紬「りっちゃんは悪くありません!」
律「じゃあ何で、川なんか見てるんだって聞いたらさ」
唯「分かった! 渦巻き探してた!」
律「『情緒も分からないのかバカ律!』って」
唯「ていうか汚いよねー、川は」
律「そしたら『自殺なんてする訳無いだろバカ律!』って」
唯「うん、そうなるよね」
律「それで、こっ酷く怒られちゃったんだ」
紬「りっちゃんは悪くありません!」
律「じゃあ何で、川なんか見てるんだって聞いたらさ」
唯「分かった! 渦巻き探してた!」
律「『情緒も分からないのかバカ律!』って」
60: 2010/01/13(水) 22:59:37.13 ID:eFKR53Kf0
唯「まるでバカりっちゃんのバーゲンセールだね」
紬「りっちゃんはお買い得なの!」
律「ああ私の早とちりだよ! でも澪の奴、あまりにバカバカ言い過ぎじゃね!?」
唯「あれっ、傷ついてたのー、りっちゃん?」
紬「ゆ、唯ちゃん!」
律「ううっ、悔しい、悔しいよー、ムギ~!」ガバッ
紬「りっちゃん……」ヨシヨシ
唯「あはは、りっちゃんは澪ちゃんの事になると、しつこいよねー!」
紬「りっちゃんはお買い得なの!」
律「ああ私の早とちりだよ! でも澪の奴、あまりにバカバカ言い過ぎじゃね!?」
唯「あれっ、傷ついてたのー、りっちゃん?」
紬「ゆ、唯ちゃん!」
律「ううっ、悔しい、悔しいよー、ムギ~!」ガバッ
紬「りっちゃん……」ヨシヨシ
唯「あはは、りっちゃんは澪ちゃんの事になると、しつこいよねー!」
63: 2010/01/13(水) 23:03:56.89 ID:eFKR53Kf0
律「くそぅ唯! お前の血の色は何色だーっ!」
唯「やだなぁりっちゃん、マジで怒っちゃいやん」ビクッ
律「いや怒ったぞ。人が黙っていればバカにして!」
唯「許してよー、ほら、パンツ見せてあげるから」ピラ
紬「ブホッ」
律「おい、何してんだ唯!?」
唯「えっ、ダメかな? 憂ならこれでいつも許してくれるんだけど」
律「どんな仲直りだ、そりは!」
紬(唯ちゃんと憂ちゃんったら、やっぱりいけない関係なの!?)ハァハァ
唯「やだなぁりっちゃん、マジで怒っちゃいやん」ビクッ
律「いや怒ったぞ。人が黙っていればバカにして!」
唯「許してよー、ほら、パンツ見せてあげるから」ピラ
紬「ブホッ」
律「おい、何してんだ唯!?」
唯「えっ、ダメかな? 憂ならこれでいつも許してくれるんだけど」
律「どんな仲直りだ、そりは!」
紬(唯ちゃんと憂ちゃんったら、やっぱりいけない関係なの!?)ハァハァ
64: 2010/01/13(水) 23:09:30.74 ID:eFKR53Kf0
唯「というのは冗談ですが」
律「冗談かよ! ていうか微妙にリアリティのあるウソをつくな!」
紬「私には今の台詞は聞こえなかった」
唯「じゃあ肩をお揉みしますからー」
律「しゃーねえ、それで手を打ってやるよ」
唯「えへへっ! りっちゃんだーい好き!」ガバッ
律「ちょっ、抱きついてるだけじゃん!」カァッ
紬「じゃあ私もー」ムギューッ
律「こらっ! 苦しいだろもう!」
律「冗談かよ! ていうか微妙にリアリティのあるウソをつくな!」
紬「私には今の台詞は聞こえなかった」
唯「じゃあ肩をお揉みしますからー」
律「しゃーねえ、それで手を打ってやるよ」
唯「えへへっ! りっちゃんだーい好き!」ガバッ
律「ちょっ、抱きついてるだけじゃん!」カァッ
紬「じゃあ私もー」ムギューッ
律「こらっ! 苦しいだろもう!」
65: 2010/01/13(水) 23:15:08.72 ID:eFKR53Kf0
放課後
純(あっ、梓にノート借りっ放しだった……軽音部に届けるか)
和「あら、鈴木さんよね?」
純「え゛っ、生徒会の真鍋先輩!?」
和「光栄ね。名前を知っててくれてたの?」
純「そ、それはこっちの台詞というか」(うわ、やっぱりこの人かっこいい)
和「そっち音楽室よね? 軽音部に用事?」
純「はい、梓にノート届けようと」
和「私もヤボ用でね。一緒に行こうか」
純「はひっ、是非!」
純(あっ、梓にノート借りっ放しだった……軽音部に届けるか)
和「あら、鈴木さんよね?」
純「え゛っ、生徒会の真鍋先輩!?」
和「光栄ね。名前を知っててくれてたの?」
純「そ、それはこっちの台詞というか」(うわ、やっぱりこの人かっこいい)
和「そっち音楽室よね? 軽音部に用事?」
純「はい、梓にノート届けようと」
和「私もヤボ用でね。一緒に行こうか」
純「はひっ、是非!」
66: 2010/01/13(水) 23:19:01.45 ID:eFKR53Kf0
さわ子「あら、珍しい取り合わせね」
和「山中先生こんにちは」
さわ子「真鍋さん、そっちはえっと佐藤さん?」
純「す、鈴木です」
さわ子「あ、ゴメンね、ちょっと外した」
純「いえ……」
さわ子「一度、軽音部に入ろうとしてくれた子よね?」
純「そうです」
さわ子「で、どうしたの? すごい時間差だけど入部しに来たの?」
和「山中先生こんにちは」
さわ子「真鍋さん、そっちはえっと佐藤さん?」
純「す、鈴木です」
さわ子「あ、ゴメンね、ちょっと外した」
純「いえ……」
さわ子「一度、軽音部に入ろうとしてくれた子よね?」
純「そうです」
さわ子「で、どうしたの? すごい時間差だけど入部しに来たの?」
67: 2010/01/13(水) 23:25:37.62 ID:eFKR53Kf0
純「い、いえあのー」
和「先生、憶測でものを言うもんじゃありません。困ってるじゃないですか」
さわ子「真鍋さんに怒られちゃった……」シュン
純「や、その私は別に大丈夫と言うか」
さわ子「そうよね! 真鍋さん気にしすぎ!」
純(立ち直りはやっ!)
和「憂から聞いたんだけど、鈴木さん猫飼い始めたのよね」
純「あ、はい。中々手間のかかる奴でして」
さわ子「へー、猫! 猫はいいわよね自由で! 私も猫大好き!」
純「先生も猫飼ったりしてるんですか?」
和「先生、憶測でものを言うもんじゃありません。困ってるじゃないですか」
さわ子「真鍋さんに怒られちゃった……」シュン
純「や、その私は別に大丈夫と言うか」
さわ子「そうよね! 真鍋さん気にしすぎ!」
純(立ち直りはやっ!)
和「憂から聞いたんだけど、鈴木さん猫飼い始めたのよね」
純「あ、はい。中々手間のかかる奴でして」
さわ子「へー、猫! 猫はいいわよね自由で! 私も猫大好き!」
純「先生も猫飼ったりしてるんですか?」
68: 2010/01/13(水) 23:29:44.03 ID:eFKR53Kf0
さわ子「えっ? 私は飼わないわよ」
純「好きなのに?」
さわ子「ほら、猫で満足すると独身引きずるって言うじゃない」
和「そうなんですか?」
さわ子「そうよ。かわいい顔して奴等、人間を堕落させる悪魔の生き物なのよ」
純(一転してひどい言われようだ!)
和「でもそれは、人によるんじゃないですかね?」
さわ子「ダメよ! キミの夢が叶うのは猫のお陰じゃないのよ!」
和「ちょ、ちょっと落ち着いて下さい。私が悪かったですから」
純(何だこの人……)
純「好きなのに?」
さわ子「ほら、猫で満足すると独身引きずるって言うじゃない」
和「そうなんですか?」
さわ子「そうよ。かわいい顔して奴等、人間を堕落させる悪魔の生き物なのよ」
純(一転してひどい言われようだ!)
和「でもそれは、人によるんじゃないですかね?」
さわ子「ダメよ! キミの夢が叶うのは猫のお陰じゃないのよ!」
和「ちょ、ちょっと落ち着いて下さい。私が悪かったですから」
純(何だこの人……)
69: 2010/01/13(水) 23:34:47.66 ID:eFKR53Kf0
翌日
純「昨日、うちの親マジ喧嘩してさ、びびったよ」
憂「喧嘩かー、うちの両親じゃ見た事ないなー」
梓「憂の両親って、未だにラブラブしてるバカップルなんだよね」
憂「恥ずかしながらそうだね。ペアルックとかしちゃってるし」
純「うわぁ……」
梓「林家ペー、パー夫妻か」
憂「あはは……きっついよね」
純「まあ平和なのは何よりじゃん」
憂「でも喧嘩する程、仲が良いとも言うよ」
純「うん、ありがとう憂」
純「昨日、うちの親マジ喧嘩してさ、びびったよ」
憂「喧嘩かー、うちの両親じゃ見た事ないなー」
梓「憂の両親って、未だにラブラブしてるバカップルなんだよね」
憂「恥ずかしながらそうだね。ペアルックとかしちゃってるし」
純「うわぁ……」
梓「林家ペー、パー夫妻か」
憂「あはは……きっついよね」
純「まあ平和なのは何よりじゃん」
憂「でも喧嘩する程、仲が良いとも言うよ」
純「うん、ありがとう憂」
71: 2010/01/13(水) 23:42:23.26 ID:eFKR53Kf0
……
梓「ねえ憂って、本当に軽音部入る気ない?」
憂「出し抜けにどうしたの梓ちゃん」
梓「だってあれだけギター弾けるのに、勿体無いなって」
純「えっ、憂ってギター弾けたの? かっこいい!」
憂「た、大した事無いよ」
梓「それがね、唯先輩に教えられる位の腕前」
純「すごいじゃん!」
憂「違うよ。お姉ちゃんは説明書読まないタイプってだけで――」
梓「でも憂が実践して教えてるのは、確かでしょ」
梓「ねえ憂って、本当に軽音部入る気ない?」
憂「出し抜けにどうしたの梓ちゃん」
梓「だってあれだけギター弾けるのに、勿体無いなって」
純「えっ、憂ってギター弾けたの? かっこいい!」
憂「た、大した事無いよ」
梓「それがね、唯先輩に教えられる位の腕前」
純「すごいじゃん!」
憂「違うよ。お姉ちゃんは説明書読まないタイプってだけで――」
梓「でも憂が実践して教えてるのは、確かでしょ」
73: 2010/01/13(水) 23:49:56.12 ID:eFKR53Kf0
憂「はあ……でもそれと上手さは、関係無いと言うか」
純「お姉さんもギター持つとかっこいいよね」
梓「唯先輩が本気を出したら、そりゃあすごいよ」
憂「でしょ、梓ちゃん」ニコニコ
純「ていうか梓って、秋山先輩に憧れてたんじゃ?」
梓「そ、それは置いといて! とにかく一年が私だけって状況がさ」
純「結局仲間が欲しいだけじゃない」
梓「そうよ、悪い?」
憂「あはは、誘ってくれるのは嬉しいんだけど」
純「お姉さんもギター持つとかっこいいよね」
梓「唯先輩が本気を出したら、そりゃあすごいよ」
憂「でしょ、梓ちゃん」ニコニコ
純「ていうか梓って、秋山先輩に憧れてたんじゃ?」
梓「そ、それは置いといて! とにかく一年が私だけって状況がさ」
純「結局仲間が欲しいだけじゃない」
梓「そうよ、悪い?」
憂「あはは、誘ってくれるのは嬉しいんだけど」
74: 2010/01/13(水) 23:54:22.30 ID:eFKR53Kf0
梓「えー、いいじゃない! 入ってよういー!」
純(こいつもしや、憂まで狙い始めたんじゃ)
憂「ほら私の両親、ほとんど海外だから」
梓「やだやだー!」
純(そうだ。私のサードアイがそう告げている)
梓「憂が入ってくれないと、将来的に軽音部の存続がやばいんだよ!」
純(山中先生の言う通り、猫は悪魔の生き物なのかも)
憂「多分、大丈夫だって」
純(秋山先輩にお姉さんに、今度は憂。こいつ手当たり次第じゃないの)
純(こいつもしや、憂まで狙い始めたんじゃ)
憂「ほら私の両親、ほとんど海外だから」
梓「やだやだー!」
純(そうだ。私のサードアイがそう告げている)
梓「憂が入ってくれないと、将来的に軽音部の存続がやばいんだよ!」
純(山中先生の言う通り、猫は悪魔の生き物なのかも)
憂「多分、大丈夫だって」
純(秋山先輩にお姉さんに、今度は憂。こいつ手当たり次第じゃないの)
76: 2010/01/14(木) 00:00:06.62 ID:1RkhIzaJ0
梓「憂のいじわる! 人でなし!」
純「こら梓、いい加減にしな! 無理強いは良くないよ!」
梓「じゃあ純が入って」
純「はい?」
梓「ベースとかやれそう。雰囲気的に」
純「や、やらないわよー!」(わ、私までターゲット!?)
梓「入部すれば、もれなくムギ先輩のティータイムにあずかれるよ」
純「無理! 私みたいな普通人には向かない!」
梓「なによ純! 私が普通じゃないとでも言うの!?」
純「こら梓、いい加減にしな! 無理強いは良くないよ!」
梓「じゃあ純が入って」
純「はい?」
梓「ベースとかやれそう。雰囲気的に」
純「や、やらないわよー!」(わ、私までターゲット!?)
梓「入部すれば、もれなくムギ先輩のティータイムにあずかれるよ」
純「無理! 私みたいな普通人には向かない!」
梓「なによ純! 私が普通じゃないとでも言うの!?」
77: 2010/01/14(木) 00:06:25.07 ID:1RkhIzaJ0
憂「まあまあ梓ちゃん、純ちゃんも」
純「べ、別に喧嘩してる訳じゃないし」
梓「あの、私がちょっとしつこすぎた。ごめん……」
純「いいって、梓の気持ちも分かるよ」
憂「誘ってくれたのは嬉しかったよ、梓ちゃん」
梓「ふ、ふん! 急に優しくするのはやめて!」カァッ
憂「梓ちゃん……」(抱き締めていいかな)
純(かわいい――いやっ、騙されるな! 私には憂だけよ!)
純「べ、別に喧嘩してる訳じゃないし」
梓「あの、私がちょっとしつこすぎた。ごめん……」
純「いいって、梓の気持ちも分かるよ」
憂「誘ってくれたのは嬉しかったよ、梓ちゃん」
梓「ふ、ふん! 急に優しくするのはやめて!」カァッ
憂「梓ちゃん……」(抱き締めていいかな)
純(かわいい――いやっ、騙されるな! 私には憂だけよ!)
81: 2010/01/14(木) 01:00:11.65 ID:1RkhIzaJ0
放課後
純「ういー、一緒に帰ろう」
憂「今日もジャズ研ないの?」
純「うん。たまには一緒にお茶しない?」
憂「そうだね。行こっか」
純「本当!?」ガタタッ
憂「そ、そこまでテンション上がらなくても」
純「い、いや普通よ、普通!」
憂「ふ~ん」
純「ういー、一緒に帰ろう」
憂「今日もジャズ研ないの?」
純「うん。たまには一緒にお茶しない?」
憂「そうだね。行こっか」
純「本当!?」ガタタッ
憂「そ、そこまでテンション上がらなくても」
純「い、いや普通よ、普通!」
憂「ふ~ん」
82: 2010/01/14(木) 01:04:50.28 ID:1RkhIzaJ0
……
梓「もっと練習したかったです」
律「今日はムギが風邪で休んじゃったし、たまにはいいだろ」
唯「じゃ、ムギちゃんのお見舞い行こっかー?」
澪「いや、こんなの連れて行ったら、ムギも気疲れするよ」
律「何だとこのぉー!」
唯「例えるなら、隣の人が壁ガンガン蹴ってても、音楽止めない人だもんね」
律「えっ? そ、そこまで迷惑な奴じゃないよ!?」
澪「まあ、ほんのちょっと言い過ぎだぞ唯」
律「ほんのちょっと!?」
梓「もっと練習したかったです」
律「今日はムギが風邪で休んじゃったし、たまにはいいだろ」
唯「じゃ、ムギちゃんのお見舞い行こっかー?」
澪「いや、こんなの連れて行ったら、ムギも気疲れするよ」
律「何だとこのぉー!」
唯「例えるなら、隣の人が壁ガンガン蹴ってても、音楽止めない人だもんね」
律「えっ? そ、そこまで迷惑な奴じゃないよ!?」
澪「まあ、ほんのちょっと言い過ぎだぞ唯」
律「ほんのちょっと!?」
84: 2010/01/14(木) 01:10:33.63 ID:1RkhIzaJ0
唯「でも、ムギちゃんいないと寂しいよね」
律「お菓子が無くってか~?」
唯「む~、私はりっちゃんとは違うんです!」
律「あはは! どうだかなー」
唯「バ~カバカバカ、バカりっちゃん!」
律「ほいほ~い、バカですよ~、ほげぇー!」グニー
唯「ふひゃっ! ちょ、りっちゃんその顔やめ――ひひ!」
梓「でも、いつも休んでるみたいなもんじゃないですか」
澪「まあムギが戻って来たら思いっきりやろうよ。な、梓」
律「お菓子が無くってか~?」
唯「む~、私はりっちゃんとは違うんです!」
律「あはは! どうだかなー」
唯「バ~カバカバカ、バカりっちゃん!」
律「ほいほ~い、バカですよ~、ほげぇー!」グニー
唯「ふひゃっ! ちょ、りっちゃんその顔やめ――ひひ!」
梓「でも、いつも休んでるみたいなもんじゃないですか」
澪「まあムギが戻って来たら思いっきりやろうよ。な、梓」
85: 2010/01/14(木) 01:16:04.69 ID:1RkhIzaJ0
梓「そんな事言って、ムギ先輩が戻って来ても病み上がりだからとか――」
唯「あずにゃんあずにゃん、りっちゃんの顔見て――ブホォ!」
梓「そういう理由つけてサボるんじゃないですか?」
律「ギックー!」
梓「何がギックーですか、バカじゃないですか」
律「こっ、後輩にまでバカと言われた!」ガーン
唯「あははは! ひぃー、腹痛いー!」
律「部長だぞ! 偉いんだぞー!」
梓「自分で偉いとか言う時点でナシです」
唯「あずにゃんあずにゃん、りっちゃんの顔見て――ブホォ!」
梓「そういう理由つけてサボるんじゃないですか?」
律「ギックー!」
梓「何がギックーですか、バカじゃないですか」
律「こっ、後輩にまでバカと言われた!」ガーン
唯「あははは! ひぃー、腹痛いー!」
律「部長だぞ! 偉いんだぞー!」
梓「自分で偉いとか言う時点でナシです」
87: 2010/01/14(木) 01:22:56.23 ID:1RkhIzaJ0
律「ナシって言われたー!」
唯「シャクシャクしてうまいんだー!」
澪「いい加減にしろお前ら」
梓「やってられねえです」
唯「まあまあ、あずにゃん機嫌直して!」ギュッ
澪「そんなんで直る訳が……」
梓「……」ポー
澪律「「直ってるー!!」」
梓「そっ、そこまで単純じゃないですー!」バタバタ
唯「シャクシャクしてうまいんだー!」
澪「いい加減にしろお前ら」
梓「やってられねえです」
唯「まあまあ、あずにゃん機嫌直して!」ギュッ
澪「そんなんで直る訳が……」
梓「……」ポー
澪律「「直ってるー!!」」
梓「そっ、そこまで単純じゃないですー!」バタバタ
88: 2010/01/14(木) 01:28:31.19 ID:1RkhIzaJ0
唯「む、手強い……澪ちゃんタッチ」
澪「へ?」
律「そうか! 梓が懐いている澪がやれば効果は二倍……いや三倍だ!」
梓(み、澪先輩が私を抱き締める!?)ドキドキ
澪「そんな事、急に言われても……」
梓「澪先輩……」
澪(うっ、梓かわいい)カァッ
唯「さあ澪ちゃん! やっちゃって!」
澪「へ?」
律「そうか! 梓が懐いている澪がやれば効果は二倍……いや三倍だ!」
梓(み、澪先輩が私を抱き締める!?)ドキドキ
澪「そんな事、急に言われても……」
梓「澪先輩……」
澪(うっ、梓かわいい)カァッ
唯「さあ澪ちゃん! やっちゃって!」
89: 2010/01/14(木) 01:35:14.16 ID:1RkhIzaJ0
澪「でっ、出来るかっ!」
唯「えぇー」
澪「ふざけてないで帰るぞ!」(本当はやりたかったー!)
律「澪の意気地なしー」
澪「あ、梓だって迷惑だろ、こんなの」
梓「そうですか……」シュン
澪「うっ……」(くそ! どうして唯みたいに出来ない!)
唯「しょうがないあずにゃん、私で我慢だよー!」ガバッ
梓「べっ、別に唯先輩は、我慢とかそんなんじゃないです……」ポッ
唯「えぇー」
澪「ふざけてないで帰るぞ!」(本当はやりたかったー!)
律「澪の意気地なしー」
澪「あ、梓だって迷惑だろ、こんなの」
梓「そうですか……」シュン
澪「うっ……」(くそ! どうして唯みたいに出来ない!)
唯「しょうがないあずにゃん、私で我慢だよー!」ガバッ
梓「べっ、別に唯先輩は、我慢とかそんなんじゃないです……」ポッ
90: 2010/01/14(木) 01:43:15.71 ID:1RkhIzaJ0
澪「……」シュン
律「澪も少しは素直になったらいいのに」ツン
澪「くおっ! 律、横っ腹はやめろ!」
律「じゃあいつもの」モニモニ
澪「おーまーえーはぁー!」ギュウー
律「うへっ、苦しい! 氏ぬって!」
唯「あはははは!」
梓「律先輩は懲りないですね」
律「澪も少しは素直になったらいいのに」ツン
澪「くおっ! 律、横っ腹はやめろ!」
律「じゃあいつもの」モニモニ
澪「おーまーえーはぁー!」ギュウー
律「うへっ、苦しい! 氏ぬって!」
唯「あはははは!」
梓「律先輩は懲りないですね」
91: 2010/01/14(木) 01:49:40.79 ID:1RkhIzaJ0
どっかのカフェの店内
純「あれっ、あれ軽音部の人達じゃない?」
憂「あっ、本当だ。早引けしたのかな」
純「うわ、お姉さんが梓に抱きついてる」
憂「……」
純「梓楽しそうだねー、何か」
憂「う、うん。お姉ちゃんも軽音部は、すっごく楽しいって言ってるよ」
純「そっかあ、私も……」(いや言うまい)
憂(そういえば昨日から、お姉ちゃんとハグしてないな……)
純「あれっ、あれ軽音部の人達じゃない?」
憂「あっ、本当だ。早引けしたのかな」
純「うわ、お姉さんが梓に抱きついてる」
憂「……」
純「梓楽しそうだねー、何か」
憂「う、うん。お姉ちゃんも軽音部は、すっごく楽しいって言ってるよ」
純「そっかあ、私も……」(いや言うまい)
憂(そういえば昨日から、お姉ちゃんとハグしてないな……)
93: 2010/01/14(木) 01:53:59.39 ID:1RkhIzaJ0
純「ねえ憂、今日もつけてくれたんだマフラー」
憂「あ、うん。愛用させてもらってるよ」
純「へへ、嬉しいなあー。物を贈るっていいもんだね」
憂「純ちゃん、先輩には渡せたの?」
純「あ、いやまだ完成してなくて」
憂「何それ。ふふっ、純ちゃん無理せず、これ渡せば良かったんじゃない?」
純「いいよ。そんなに大事に使ってもらってるし、後悔はないよ」
憂「純ちゃん!」ガバッ
純「う、憂っ!?」
憂「あ、うん。愛用させてもらってるよ」
純「へへ、嬉しいなあー。物を贈るっていいもんだね」
憂「純ちゃん、先輩には渡せたの?」
純「あ、いやまだ完成してなくて」
憂「何それ。ふふっ、純ちゃん無理せず、これ渡せば良かったんじゃない?」
純「いいよ。そんなに大事に使ってもらってるし、後悔はないよ」
憂「純ちゃん!」ガバッ
純「う、憂っ!?」
95: 2010/01/14(木) 01:59:09.90 ID:1RkhIzaJ0
憂「えへへっ、ごめんつい」
純「あはは、つい、ね」ポー
憂「私って寂しがり屋なのかも」
純「そ、そうね」(ううう憂が私に抱きついて来るとか、現実が夢なの?)
憂「純ちゃんってかわいいよね」
純「うっ、憂はかっこいいよっ!」カァッ
憂「えへへっ、照れるよ~、照れるよね?」
純「う、うん……」(何この幸せ空間? ストップさせたいんだけど!)
純「あはは、つい、ね」ポー
憂「私って寂しがり屋なのかも」
純「そ、そうね」(ううう憂が私に抱きついて来るとか、現実が夢なの?)
憂「純ちゃんってかわいいよね」
純「うっ、憂はかっこいいよっ!」カァッ
憂「えへへっ、照れるよ~、照れるよね?」
純「う、うん……」(何この幸せ空間? ストップさせたいんだけど!)
97: 2010/01/14(木) 02:19:08.39 ID:1RkhIzaJ0
平沢家
唯「ういー、ただいまっ!」
憂「おかえり~、ギー太」
唯「えっ? 憂、お姉ちゃんにおかえりは?」
憂「猫臭い」
唯「へっ?」
憂(ど、どうしてあんな事を……梓ちゃんに嫉妬?)スタスタ
唯「う、憂――待って!」ガバッ
憂「……」
唯「ういー、ただいまっ!」
憂「おかえり~、ギー太」
唯「えっ? 憂、お姉ちゃんにおかえりは?」
憂「猫臭い」
唯「へっ?」
憂(ど、どうしてあんな事を……梓ちゃんに嫉妬?)スタスタ
唯「う、憂――待って!」ガバッ
憂「……」
98: 2010/01/14(木) 02:23:10.03 ID:1RkhIzaJ0
唯「憂どうしたの憂? 私何かした?」
憂(ううっ、お姉ちゃんがかわいすぎるせいだよ!)カァー
唯「うい~?」
憂「えへへ」ニコッ
唯「!?」
憂「何でもないよっ! おかえりお姉ちゃん!」
唯「……変なういー」
憂(かわゆいは罪ですよ、お姉ちゃん!)
おしまい
憂(ううっ、お姉ちゃんがかわいすぎるせいだよ!)カァー
唯「うい~?」
憂「えへへ」ニコッ
唯「!?」
憂「何でもないよっ! おかえりお姉ちゃん!」
唯「……変なういー」
憂(かわゆいは罪ですよ、お姉ちゃん!)
おしまい
103: 2010/01/14(木) 06:59:45.96 ID:1RkhIzaJ0
後日談
純「くふっ、くふふふふ」
梓「純どうしたの? キモいよ」
純「いや、もしかしなくても私達は両思いなのかと」
梓「何が?」
純「私のサードアイがそう告げている」
梓(邪気眼だと……?)
憂「おはよー」
純「!!」ガタタッ
純「くふっ、くふふふふ」
梓「純どうしたの? キモいよ」
純「いや、もしかしなくても私達は両思いなのかと」
梓「何が?」
純「私のサードアイがそう告げている」
梓(邪気眼だと……?)
憂「おはよー」
純「!!」ガタタッ
104: 2010/01/14(木) 07:08:08.85 ID:1RkhIzaJ0
憂「純ちゃんおはよう。今コケた?」
純「あ、いっ、うん」カァー
梓「憂おはよう」
憂「梓ちゃんおはよう。ちょっといいかな?」
梓「お金なら貸さないよ」
憂「違うよー」ギュッ
梓「……へ?」
純「えぉ?」
純「あ、いっ、うん」カァー
梓「憂おはよう」
憂「梓ちゃんおはよう。ちょっといいかな?」
梓「お金なら貸さないよ」
憂「違うよー」ギュッ
梓「……へ?」
純「えぉ?」
105: 2010/01/14(木) 07:12:42.07 ID:1RkhIzaJ0
梓「う、憂? 急に抱きついたりして……」
憂「だってお姉ちゃんばっかりずるいと思って」
梓「ええ?」
憂「それにこの間、梓ちゃんも私にやったじゃない」
梓「あはは――でもそろそろ離れて。周りの目が痛い」
純(物理的に痛い目に遭わせてやろうか)ギリッ
憂「えへへっ、全然普通の事だよ。昨日も純ちゃんともハグしたし」
梓「はい?」
純「なん……だと?」
憂「だってお姉ちゃんばっかりずるいと思って」
梓「ええ?」
憂「それにこの間、梓ちゃんも私にやったじゃない」
梓「あはは――でもそろそろ離れて。周りの目が痛い」
純(物理的に痛い目に遭わせてやろうか)ギリッ
憂「えへへっ、全然普通の事だよ。昨日も純ちゃんともハグしたし」
梓「はい?」
純「なん……だと?」
106: 2010/01/14(木) 07:20:17.28 ID:1RkhIzaJ0
憂「お姉ちゃんと梓ちゃんだって、いつもしてるでしょ?」
梓「ゆ、唯先輩のスキンシップはあんまり普通じゃないんじゃないかな」
純(普通……普通の事……)ズーン
憂「いいよ。私お姉ちゃんみたいになりたいんだもん」
梓「それは――」
純「ダメだよ!!」
憂「純ちゃん?」
純「憂は憂でなきゃ! お姉さんみたいな憂なんて見たくない!」
梓「ゆ、唯先輩のスキンシップはあんまり普通じゃないんじゃないかな」
純(普通……普通の事……)ズーン
憂「いいよ。私お姉ちゃんみたいになりたいんだもん」
梓「それは――」
純「ダメだよ!!」
憂「純ちゃん?」
純「憂は憂でなきゃ! お姉さんみたいな憂なんて見たくない!」
107: 2010/01/14(木) 07:25:22.79 ID:1RkhIzaJ0
憂「純ちゃん……」
梓「私もどうかと思うよそれは」
憂「お、お姉ちゃんみたいにって言っても全部じゃなくて」
梓「いや、憂が唯先輩みたいに抱きついたら違和感ある」
憂「そんなどっかのプロ野球選手みたいな……」
梓「ダメだよ。故障者リスト入り間違いない」
純「何の話をしてるのよ!?」
憂「あ、野球ネタは純ちゃんダメだったね」
梓「私もどうかと思うよそれは」
憂「お、お姉ちゃんみたいにって言っても全部じゃなくて」
梓「いや、憂が唯先輩みたいに抱きついたら違和感ある」
憂「そんなどっかのプロ野球選手みたいな……」
梓「ダメだよ。故障者リスト入り間違いない」
純「何の話をしてるのよ!?」
憂「あ、野球ネタは純ちゃんダメだったね」
108: 2010/01/14(木) 07:29:32.85 ID:1RkhIzaJ0
純「とにかく憂は憂で憂あっての憂なんだから!」
梓「純、考えまとめてから話そうね」
憂「き、気持ちは伝わったよ。確かに私も無理してたかも知れない」
梓「そうよ。憂には憂のいい所があるんだから」
純「そう! それそれ!」
憂「あ、ありがとう二人とも」
梓「っていうか完璧な憂が唯先輩の真似したら腹立つのよ!」
純「それよ!」
憂「ごめんなさい」
おわり
梓「純、考えまとめてから話そうね」
憂「き、気持ちは伝わったよ。確かに私も無理してたかも知れない」
梓「そうよ。憂には憂のいい所があるんだから」
純「そう! それそれ!」
憂「あ、ありがとう二人とも」
梓「っていうか完璧な憂が唯先輩の真似したら腹立つのよ!」
純「それよ!」
憂「ごめんなさい」
おわり
109: 2010/01/14(木) 07:56:25.02 ID:uKpYpAPO0
おおー
110: 2010/01/14(木) 10:21:09.55 ID:obJcX1viO
おつ
引用元: 憂「猫ってかわいいよね」
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