1: 2013/02/26(火) 03:03:28.53 ID:c8QPZvx70
のび太「僕ももう120歳だ…。」

のび太「やっと皆の所へ行ける…。」

のび太「あの戦いで氏んだ…皆の所へ…。」

ドラえもん「のび太君…。本当に延命措置をしなくていいの?」

ドラえもん「今の平均寿命は…150歳だ…。」

ドラえもん「のび太君のガンだって長い時間をかけて闘病すれば…!」

のび太「いいんだ。」

2: 2013/02/26(火) 03:04:20.76 ID:c8QPZvx70
のび太「ドラえもんと離れるのは悲しいけど…。」

のび太「僕は…楽になりたいんだ…。」

のび太「大戦や…クスリの影響でぼろぼろになった体…。」

のび太「更にガンだ。」

のび太「ドラえもん…ごめんね…。」

ドラえもん「のび太くん…。」

のび太「ドラえも―――、!?」ゴホッゴホッゴホッ

ドラえもん「のび太君!?」

4: 2013/02/26(火) 03:05:07.30 ID:c8QPZvx70
ドラえもん「先生…のび太君は…?」

医師「これは…大変な状況です…。」

医師「すぐに延命用のクスリをよういしなければ―――…。」

ドラえもん「先生…。彼も言っていました…。」

ドラえもん「彼自身、疲れた…と。」

医師「………。」

ドラえもん「彼の家族はもう―――僕だけなんです。」

ドラえもん「二人だけの時間をください…。」

医師(さっきまでそうだっただろ)

5: 2013/02/26(火) 03:05:40.33 ID:c8QPZvx70
のび太(これは…?走馬灯…?)

のび太(本当に見るのか…ははっ。)

のび太(ああ…僕は小さいころからジャイアンやスネ夫にいじめられてたんだな…)

のび太(ああ…飴とられてる…)

のび太(…。これはドラえもんが初めてウチに来たときか…)

のび太(ははは…。ドラえもん、オモチ全部食べちゃって…)

のび太(ああ…僕はまたしずちゃんのお風呂をのぞいてる…)

のび太(次は野球か…エラーが多い…というかエラーしかしてないな…)

6: 2013/02/26(火) 03:06:21.75 ID:c8QPZvx70
のび太(お…、ここからは中学時代か…)

のび太(ああ…そういえば…)

のび太(他の小学校出身の奴等からいじめられそうだったところを…)

のび太(ジャイアンとスネ夫が二人で返り討ちにしたんだっけ…)

のび太(相手は5人もいたのに…すごかったな…)

8: 2013/02/26(火) 03:07:07.08 ID:c8QPZvx70
のび太(ここからは―――、高校か…)

のび太(必氏に勉強して…)

のび太(しずちゃんと同じ高校に入れたんだっけ…)

のび太(しずちゃんとの高校生活…)

のび太(楽しかったな…)

13: 2013/02/26(火) 03:07:39.37 ID:c8QPZvx70
のび太(そうだ…僕が19歳の時…)

のび太(スーパーコンピューターAI…)

のび太(ハレルヤが日本で…完成したんだ…)

のび太(そしてその後…あと四体のスーパーコンピューターAIが完成しんだよな…)

のび太(天才博士の元に…)

のび太(想像を絶する能力を持った悪魔のAIが…)

14: 2013/02/26(火) 03:08:14.22 ID:c8QPZvx70
のび太が20歳のとき―――
スーパーコンピューターAI・ハレルヤが機械帝国を南極に建国―――、

他のスーパーコンピューターはそれぞれロシア、アメリカ、EU連邦、ASEAN民主連邦にあったが

ハレルヤの元に集まり、人類への侵略を開始した―――

ハレルヤたちを開発した研究者たちは犯罪者として警察・軍に追われたが―――

機械帝国に亡命した。

機械帝国建国後の人類の歴史は壮絶であった。

15: 2013/02/26(火) 03:08:51.76 ID:c8QPZvx70
南極に近い―――当時の新興国になりつつある、アフリカ。他には南アメリカやオーストラリア。

人類はじわじわとテリトリーを失っていった。

機械帝国軍は最新鋭の兵器を開発しており、

人類の兵器はラプターでさえ敵にとっては格下扱いであった。

あせった人類は人海作戦に移行。

相手が秘密裏に開発した兵器の軍隊は少なくとも五億もあったが

それに対して人類は大量の(人類にとっての)最新兵器で対抗しようとしたのだった。

18: 2013/02/26(火) 03:09:28.21 ID:c8QPZvx70
機械帝国の動力源は光だった。

少しの光でも莫大なエネルギーに変える力を機械帝国はもち、

機械帝国はエネルギー不足という状態に大戦中、一度も陥らなかった。

そんな最強機械帝国に人海作戦でいどむ人類には―――、

なんとしても人員が必要であった。

年齢で言う18歳以上の者を徴兵した。

開戦当初、20歳ののび太たちも徴兵された。

19: 2013/02/26(火) 03:09:57.88 ID:c8QPZvx70
特別な装置を使って一週間で兵器の操作などを覚えさせられ―――、

恐怖を消すための最終手段として副作用を顧みずくすりなどを使った。

のび太たちは当初の最前線であるオーストラリアの砂漠へ送られた。

20: 2013/02/26(火) 03:10:37.01 ID:c8QPZvx70
のび太「はあ…。折角大学に入ったのに10式で戦場を駆け回るとか…」

のび太「こうなったら敵をぶっ頃してしずちゃんとヤりまくってやる!!」

スネ夫「羨ましいなーのび太は可愛いガールフレンドが居て!」

ジャイアン「てめえだって金に群がってきた女が大量にいるだろ!」

ジャイアン「そもそもお前はこの兵器の提供とかやってる今や世界一の財閥のCEOだろ?」

ジャイアン「戦場に来る必要ないじゃねえか!」

スネ夫「ははっ…。心の友たちが戦場にいるのに僕だけぬくぬくしてられないよ!!」

のび太「スネ夫…!」

ジャイアン「流石だ心の友よ!!」

22: 2013/02/26(火) 03:11:08.63 ID:c8QPZvx70
のび太「この戦線を突破されると敵は太平洋に進出することになるね…」

ジャイアン「そうすると日本があぶねえな!」

スネ夫「ASEAN民主連邦もね!」

のび太「大切な人を殺させはしないよ…!」

スネ夫「しっかし機械帝国もやることがえげつないよなー。」

スネ夫「我々を長年支配した人類を苦しみ、恐怖を感じさせながら」

スネ夫「ゆっくりと頃していくって声明だしてたし…」

23: 2013/02/26(火) 03:11:45.09 ID:c8QPZvx70
ジャイアン「空爆はほとんどしないで…」

ジャイアン「たまに人数人が氏ぬ程度の小さい爆弾を落としてって地味に恐怖を与えてってる…」

ジャイアン「あの性根の悪いハレルヤ野郎は絶対俺がぶっ頃す!」

スネ夫「まあまあ…」

のび太「まずはこの戦線を守り抜かなきゃね…」

スネ夫「頼みの綱の巨大レールガンは充電が必要で三時間に一回しか撃てないしな…」

のび太「これでもかなり短縮されてるんだけどね…………」

『敵を確認!戦闘準備!』

25: 2013/02/26(火) 03:12:33.37 ID:c8QPZvx70
のび太「!!」

スネ夫「ジャイアン、主砲、機関銃、不備はないね?」

ジャイアン「ああ!操縦は任せた!」

のび太「こっちもOK!いつでも行ける!」

27: 2013/02/26(火) 03:13:21.85 ID:c8QPZvx70
のび太「来た…射程距離に近い!」

ジャイアン「一発いっとくぞ~!!!」ドガアアアアアアアアアアアアン

スネ夫「了解!」

『全軍前進!敵の兵は狼型、蜘蛛型、空はコンドル型!』

のび太「く…。蜘蛛型か…」

ジャイアン「蜘蛛型との戦闘は初めてだな!弱点は!?」

のび太「関節部を狙って行動不能…もしくは相手のミサイル発射口にぶち込む」

狼型…四肢をもつ狼のような形状の兵器。しかしかなり巨大で、基本的に四足歩行。
   口にあたる部位にレーザー砲が設置してあり、そのレーザーは戦車を真っ二つにできる。
蜘蛛型…多数の脚がついた巨大な蜘蛛型の兵器。背中にはミサイルは発射口を多数持つ。
    ほかにも無誘導ロケットポッドや、機関銃を大量に持つ。
コンドル型…ジェット推進の鳥型兵器。大量のミサイルと対空ミサイルを持つ。
補足…どの兵器も破壊されそうになると自爆する。

29: 2013/02/26(火) 03:14:05.37 ID:c8QPZvx70
スネ夫「…!」

のび太「敵からの誘導ミサイル4!!スモーク!」

ボムン!!!ドゴオドゴオ!ドゴッドゴオオオオオオン!!

スネ夫「蛇行で無誘導ロケポを避けるぞ!!」

のび太「スモーク!リロードまで後20秒!」

ジャイアン「くっ!主砲射撃!」ドゴオオオオオン

のび太「狼、蜘蛛以外に多数の半人型が接近!」

のび太「機関銃で薙ぎ払う!」

半人型…上半身は人間のような形状で、両手は機関砲や榴弾砲。
    下半身はキャタピラである。身長は一メートルほどある。
    他にもいろいろなバリエーションがある。

30: 2013/02/26(火) 03:14:40.38 ID:c8QPZvx70
スネ夫「くっ!細かいのがウザい!さっさと薙ぎ払え!」

のび太「銃身が焼けてる!…液体窒素注入!」

ジャイアン「狼型が来た!でかい左足を狙え!」ドゴオオオオオオン

『了解!撃て――!』

31: 2013/02/26(火) 03:15:13.68 ID:c8QPZvx70
スネ夫「くっそ!数が多い!」ガオオオオオン

のび太「敵からの誘導ミサイル2!スモーク!」ボムンッ!

スネ夫「前方の狼型、崩壊!自爆に入ろうとしている!!?」

スネ夫「バックバック!!!」ギュガガガガガガ

ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオン

のび太「駄目だ!ぎりぎり喰らった!前方の爆発反応装甲がなくなった!」

ジャイアン「俺らの前方に大型は少ない!HMGで小さいのを薙ぎ払う!」ドガガガ

32: 2013/02/26(火) 03:16:09.96 ID:c8QPZvx70
のび太「ロックされてる!探知すると…くそっ!蜘蛛から2!」ピーピーピー

スネ夫「スモーク使用不可!」ビービー!

のび太「――――――!?」ピピピピピピピピピピピ

34: 2013/02/26(火) 03:16:54.91 ID:c8QPZvx70
ガゴオンンギンギン!ゴギン!ドゴオオオオオオオオオン

ジャイアン「HMG弾薬が切れた!主砲に切り替える!」カチッ

のび太「今のミサイルで15%損傷!走行可能!戦闘可能!火災なし!」

スネ夫「掠っただけか!よかった―――が!」

スネ夫「ロケポで狙われてる!ジャイアン狼型が前方に!」ドゴドゴドゴ

のび太「機関銃で何とか援護する!相手のセンサー潰せれば儲けもんだ!」

ジャイアン「発射あ!」ドゴオオオオオン

ジャイアン「狼型に命中!損傷は軽度のよう!」

のび太「けど顎に当たったみたいだ!しめた!口が開いてる!」ドガガガガガガ

のび太「口の中のセンサー、ビーム砲破壊!」

スネ夫「空からコンドル型!対空ランチャー発射!」ガシュガシュガシュ

ドゴオオオン

のび太「フレアでまかれた!」

35: 2013/02/26(火) 03:17:25.38 ID:c8QPZvx70
のび太「左前方の狼型からビーム砲!」

スネ夫「緊急回避っ!」ギュイイイイイン!

ジャイアン「うおっ!?」

のび太「ジャイアン!前方の顎損傷した奴頃したら左前方援護!」

ジャイアン「了解!」ドゴオオオオオオオオン

スネ夫「!?ミサイルアラート!!!」ピーピーピーピー

のび太「コンドル型から大型ミサイル!」

スネ夫「スモーク使え!」

のび太「了解!」ボムンッ!

37: 2013/02/26(火) 03:18:06.62 ID:c8QPZvx70
のび太「駄目だ!巻き込まれる!」

のび太「耐衝撃姿勢!」

スネ夫・ジャイアン「了解!」

ドゴオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!

のび太「うわああああああああ!?」

スネ夫「宙を舞ってr―――!?」

ジャイアン「くるぞおおおおおお!」

ヒュウウウ…ゴン!ゴガンゴガンゴガン!

38: 2013/02/26(火) 03:18:45.41 ID:c8QPZvx70
スネ夫「現在地はどこだのび太!」ビー!ビー!ビー!

ジャイアン「うぐ…」ビー!ビー!ビー!

スネ夫「おい!?のび太!?」ビー!ビー!ビー!

ジャイアン「脳震盪のようだ、スネ夫がのび太のを兼務しろ!」ビー!ビー!ビー!

スネ夫「分かった!」ビー!ビー!ビー!

39: 2013/02/26(火) 03:19:18.23 ID:c8QPZvx70
スネ夫「現在地は…先ほどの後方17メートル…かなり飛ばされたな」ビー!ビー!ビー!

スネ夫「それに損傷が激しい…!」ビー!ビー!ビー!

ジャイアン「撤退するか?」ビー!ビー!ビー!

スネ夫「戦車部隊12-95、撤退します。オーバー」ビー!ビー!

『了解。ただいま前線で戦っていた戦車20%が破壊され、10%が撤退…』

スネ夫「毎度ながら壊滅的だ…」

ジャイアン「戦車部隊第二派と入れ替わりますか?」

『ああ、先ほどそう決まった。』

『全軍撤退!全軍撤退!繰り返す!全軍撤退!』

40: 2013/02/26(火) 03:19:54.18 ID:c8QPZvx70
のび太「………………、はっ!?」

しずか「のび太さん…、大丈夫?気分悪くない?」

のび太「ここは…!?」

しずか「基地の医務室のベッドよ…」

のび太「そうだ!僕はコンドル型のミサイルで…!」

のび太「ジャイアンとスネ夫は!?」

しずか「今頃ビールでも飲んでるわよ?」

のび太「…よかった。僕が戦場で偶然拾われたとかじゃなくてよかった…」

44: 2013/02/26(火) 03:20:38.98 ID:c8QPZvx70

しずか「のび太さん…私たち、結婚したのよ…?」

しずか「兵士なんてやめてよ…」

しずか「氏んでほしくないよ…」グスッ

のび太「…………。」ギュッ

のび太「ごめん、しずちゃん。それだけはできない。」

しずか「なんでっ!?」

のび太「壊れたドラえもんに示しがつかないし―――、」

のび太「君を守りたい。」

しずか「そんなのっ…望んでない…!」

のび太「君が望んでなくても―――、やらなきゃいけないんだ」

のび太「分かってほしい。」

45: 2013/02/26(火) 03:21:10.30 ID:c8QPZvx70
しずか「貧乏な農民でもいいよっ…!」

しずか「のび太さんと居られるならっ…!」

のび太「しずちゃん…いや、しずか。」

のび太「本当に…ごめん…」ギュウッ

しずか「…………うん…。」シクシク

46: 2013/02/26(火) 03:21:42.87 ID:c8QPZvx70
のび太「ジャイアン!スネ夫!」

スネ夫「おっ!のび太!生きてたか!」

ジャイアン「のび太!飲め!スネ夫からドンペリの差し入れだ!ボトルで行け!」

のび太「二人とも!けがは?」

ジャイアン「戦車に乗っててそんなのねえやい!」

スネ夫「潰されて氏ぬか帰ってくるかの二択みたいなもんよ!」

のび太「よかった…!よっし!飲んじゃうぞ!」

周り「オッヤルカ?」「オー!イケイケ」「イッチャエノビー!」「ホラホラカケゴエ!」

47: 2013/02/26(火) 03:22:17.53 ID:c8QPZvx70
ジャイアン「野比くんの!」

スネ夫「ちょっといいとこ見てみたい!」

周り「一気!一気!一気!一気!一気!」

のび太「」ゴクッゴクッゴクッ!

48: 2013/02/26(火) 03:22:56.52 ID:c8QPZvx70
のび太「ぷはあっ!スネ夫の金で飲むドンペリはうまい!」

周り「ワーワー」

のび太「ほらほらっ!次はビールもってこい!」

兵士1「おおーのび太の悪酔いが来たぞー!」

兵士2「でも野比さんが酔うと面白いドラえもんの話聞けるしいいじゃないっすか!」

兵士3「野比さん!今日は何の話ですか!?」

のび太「そうだな~…今日はタイム風呂敷で恐竜の卵の化石をもどしたらフタバスズキ竜がでてきたときの話かな?」

ジャイアン「おっ!懐かしいな!ピースケか!」

スネ夫「そうそう!僕が買った化石にのび太が嫉妬してやったやつね!」

のび太「ではまずあらすじから……」

???「また…!またあんな楽しそうに…!絶対に頃す!絶対に…!」

50: 2013/02/26(火) 03:23:30.02 ID:c8QPZvx70
夜の2時―――

のび太「ぐぅ…ぐう…」

ジャイアン「ガーゴォー…ガーゴォー…」

スネ夫「ママ~…。ママ~…。」

ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ

のび太「!?」

ジャイアン「ふがっ!?」

スネ夫「ママっ!?」

51: 2013/02/26(火) 03:24:02.40 ID:c8QPZvx70
『敵からの声明だ!読み上げる!静かに聞け!』

『機械帝国陸空軍は、6時間後に基地に総攻撃をかける。』

『我々の豪州の勢力をほとんどつぎ込む』

『諸君らはおそらく―――、計算によると99.9999999%で諸君らは負けるだろう。』

『逃げるもよし。氏を覚悟して戦うもよし。』

『君たちの自由だ』

『それでは、君たちの不幸を願って。――――ハレルヤ』

『………………。』

53: 2013/02/26(火) 03:24:38.46 ID:c8QPZvx70
のび太(………)

のび太(しずちゃんは基地のナース…)

のび太(退避するわけにはいかないだろうな…)

のびた「よし…」

スネ夫「のび太…残る気か?」

ジャイアン「なわけねえよな…ヘタレのび太。」

のび太「残るよ…。」

スネ夫「……………。」

スネ夫「おそらくこの声明は僕らがここに居ることを知っての―――、あいつの命令か」

55: 2013/02/26(火) 03:25:34.97 ID:c8QPZvx70
ジャイアン「………だろうな。」


スネ夫「ジャイアン、行く?」

ジャイアン「……おう、それが男だ」

ジャイアン「致氏率が99%を超えようとも…日本には愛すべき、守るべき家族がいるんだ…!」

スネ夫「そうだよね…(ママ…!パパ…!弟よ…!)」

『追加で情報があった!』

『日本で爆撃が行われた!』

『ピンポイントにこの基地の者の親族が狙われた!!』

56: 2013/02/26(火) 03:26:38.46 ID:c8QPZvx70
スネ夫「は…!?」

ジャイアン「………くそ!あの卑怯者目が!」

『犠牲者を発表する!総勢8名…!』

『の…野比…たまこ…。』

のび太「!?」

『そして、野比…野比助…』

のび太「はぁ!?」

のび太「……」

スネ夫「……(これヤバい感じの奴だ…)」

ジャイアン「……のび太…!」

57: 2013/02/26(火) 03:27:17.49 ID:c8QPZvx70
『続いて…骨川、母。』

スネ夫「ママ!?」

『そして骨川、父と弟』

スネ夫「はあああああああ!?」

のび太「」

ジャイアン「……まさか…」

59: 2013/02/26(火) 03:28:06.09 ID:c8QPZvx70
『そして…剛田母…。剛田…父…。』

『最後に剛田……ジャイ子だ。』

ジャイアン「!?」

ジャイアン「そんなわけ…!?」

スネ夫「うわああああああああああああああああああああああああああああ」

のび太「」

ジャイアン「わおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん」

のび太「」

60: 2013/02/26(火) 03:28:55.35 ID:c8QPZvx70
しずか「のび太さん…」

のび太「………。」

しずか「…………つらい…わよね…。」

のび太「…………ああ…。」

しずか「お義父さんにお義母さんまでいなくなっちゃった…。」

しずか「これで…私たちに…『親』は…いなくなっちゃった…。」

のび太「………!」

のび太(そういえばしずちゃんの両親も結婚前夜に…)

のび太(しずちゃんもつらいのか…)

61: 2013/02/26(火) 03:29:35.09 ID:c8QPZvx70
しずか「のび太さん……私…。」

しずか「上官に退避するかどうか聞かれたの。」

のび太「………退避、してくれ…。」

のび太「そうすれば僕は……。」

のび太「………………………………………、」

のび太「戦争から……」

のび太「逃げることができるんだ…」

しずか「………。」

62: 2013/02/26(火) 03:30:30.66 ID:c8QPZvx70
しずか「いいえ」

しずか「私はここに残ることに決めたわ…!」

しずか「さっきの放送でね。」

のび太「何で……?」

しずか「のび太さん…。私がここに居なかったら…」

しずか「もう二度と戦わなくなっちゃうでしょう?」

64: 2013/02/26(火) 03:31:00.05 ID:c8QPZvx70
しずか「あなたは子供のころから、全てにおいて周りに劣っていた…。」

しずか「ドラちゃんがきて、多少改善されたこともあったけど…」

しずか「勉強も運動も全部だめだめ」

しずか「いじめられっこで、」

しずか「のろまで、」

しずか「ドジで」

しずか「馬鹿で」

しずか「でも、あなたは何度泣いても」

しずか「何度、挫けても」

しずか「絶対にあきらめなかったじゃない!」

65: 2013/02/26(火) 03:31:38.53 ID:c8QPZvx70
しずか「あなたは…」

しずか「どんなにいじめられても、」

しずか「本当の意味では負けてなかった」

しずか「それはあなたのプライドが許さなかったから。」

しずか「今のあなたのプライド」

しずか「それは『大切な人を守れている』ということ」

しずか「だけど今回、あなたの大切な人は一気に減った」

66: 2013/02/26(火) 03:32:15.75 ID:c8QPZvx70
しずか「いい高校に行って」

しずか「いい大学にいって」

しずか「電子工学を研究して」

しずか「ドラちゃんをなおすんじゃあなかったの?」

68: 2013/02/26(火) 03:32:53.01 ID:c8QPZvx70
しずか「今のあなたは折れそうなのよ」

しずか「大切な人、のカテゴリから大量の人が消えたわけ。」

しずか「昔の友人だってこの戦線で戦っているわ」

しずか「大切な人のために!」

しずか「強大な兵器に対して小銃1艇で立ち向かい」

しずか「音速を超える兵器を手動で迎撃し」

しずか「レーザーの雨に向かって棺桶のような戦車で突っ込む」

しずか「英雄じゃない!!」

69: 2013/02/26(火) 03:33:32.04 ID:c8QPZvx70
しずか「あなたが守っているのは『大切な人』だけじゃないのよ!」

しずか「あなたは…」

しずか「人類7,000,000,000人を背負っているのよ!!」

人類70億人…もっといたけど戦争で減った

70: 2013/02/26(火) 03:34:08.77 ID:c8QPZvx70
のび太「……………………。」

のび太「…………ありがとう、しずちゃん。」

のび太「…そうだよ…!」

のび太「僕は本屋さんやラーメン屋さん!プラモ屋さんの命だって預かっているんだ!」

のび太「僕は…………!」

のび太「勝ってドラえもんと一緒にラーメン食べてプラモ作って漫画を読んで!」

のび太「ずっと幸せに暮らすんだ!」

72: 2013/02/26(火) 03:34:44.49 ID:c8QPZvx70
のび太「ありがとう!しずちゃん!」

のび太「元気が出たよ!ありがとう!」

しずか(………。こういう単純なところ…。)

しずか(すっごい心配だわ…。)

74: 2013/02/26(火) 03:35:15.14 ID:c8QPZvx70
午前8時

のび太「ついに来たか…。」

スネ夫「だね。」

ジャイアン「あんな奴等、また俺がブッ倒してやるって!」

『前方に敵の軍団を確認!迎撃せよ!』

スネ夫「今回の防衛線は三重になっている。」

ジャイアン「俺らは第三防衛線か…」

のび太「最後の砦ってやつさ…!」

76: 2013/02/26(火) 03:36:02.85 ID:c8QPZvx70
のび太「後方から強力な熱源!」

『レールガン発射する!』

『3』 『2』 『1』

『発射!』

ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン

78: 2013/02/26(火) 03:36:37.58 ID:c8QPZvx70
『前方の敵部隊二割焼失確認!』

『敵部隊に壊滅的打撃!』

『敵軍航空機のクラスター爆弾きます!』

『戦車第二部隊前進します!』

『戦闘機ラプター、五十機中二十三機墜落!』

『うわあああああああああああああああ!?戦車第6部隊壊滅!残存兵力2台!』

『戦闘機心神、七十機中十二機墜落!』

『戦車第二十四部隊、焼失!』

『歩兵装甲車部隊、消滅!』

『第一防衛線崩壊!全滅です!』

80: 2013/02/26(火) 03:37:10.26 ID:c8QPZvx70
スネ夫「壊滅…!まだ五分も立ってないのに!」

ジャイアン「…………おれもジャイ子の所に行くかもな…」

のび太「怖い……けどしずちゃんを守らなきゃ…」ガクガク

『第二防衛線、崩壊しました!第三防衛線、戦闘準備!』

のびスネジャイ「!」

81: 2013/02/26(火) 03:37:51.71 ID:c8QPZvx70
『第三防衛線対空部隊が逃走しました!』

『かまうな!他の部隊が撃て!弾幕を切らしたら負けだ!』

『空から龍型がきます!』

のび太「……!龍型!?」

のび太「た、対地砲500門、機関砲70、対地誘導ミサイル7000トン…」

のび太「対地無誘導ロケット5000トン、対空ミサイル二千トン…」

スネ夫「どういう理屈で浮いてんだ!?」

龍型…対地砲500門、機関砲70門、対地誘導ミサイル7000トン、対地無誘導ロケット5000トン、対空ミサイル2000トンと対地、対空ともに完璧な全長が100メートル以上ある巨大兵器。おそらをとぶ。

82: 2013/02/26(火) 03:38:21.45 ID:c8QPZvx70
ジャイアン「前方から蜘蛛型!撃つぞおおおおおおおお!」ドゴオオオオオン

のび太「りゅ、龍型からミサイル2!スモーク!」

ボムン!ドゴオオオオオオオオオオンドゴオオオオオオオオン

スネ夫「ぜ、前進する!」

のび太「前方から蜘蛛2狼4半人多数!!」

ジャイアン「蜘蛛へ主砲発射!のび太は機関銃で半人を薙ぎ払え!」ドゴオオオオオオオオオオン

のび太「了解!」ドガガガガガガガガガ

85: 2013/02/26(火) 03:39:13.91 ID:c8QPZvx70
ジャイアン「無理だ!数が多すぎる!」

スネ夫「前方からロケポ!だだ、蛇行運転!」

のび太「誘導ミサイル2!スモークは無理だ!爆発反応装甲と消火装置によるエンジン圧放出でなんとか…!」

三人「うわあああああああああああああああああ!?」ドゴドゴオオオオオオオオン

87: 2013/02/26(火) 03:39:48.52 ID:c8QPZvx70
スネ夫(くそっ)ビーッビーッ

のび太「エンジン圧放出!」プシュウウウウウウウウウ

スネ夫(こいつ等を絶対に頃す!八つ裂きにして…!)ビーッ

スネ夫(みんなの仇を獲ってやる!)ビーッ

90: 2013/02/26(火) 03:40:33.16 ID:c8QPZvx70
スネ夫「誘導ランチャー発射、龍型へ!」

のび太「え、うん!」ドシュドシュドシュドシュ

スネ夫「機関銃で半人を薙ぎ払いつつ、」

スネ夫「ジャイアンは主砲で蜘蛛の脚、狼のセンサーのある顔面を撃つ!」

のび太「駄目だ!」

ジャイアン「蜘蛛が1倒れた!狼をやる!!」

92: 2013/02/26(火) 03:41:10.03 ID:c8QPZvx70
のび太「ろ、ロケポが命中!バッテリーがイった!」ドゴオドゴオ

のび太「予備に切り替える!」

スネ夫「エンジンも危ない!」

スネ夫「独断で後退する!」ギュオオオオオオン

ジャイアン「俺は引き続き砲撃を!」ドゴオオオオオオオオン

94: 2013/02/26(火) 03:41:45.31 ID:c8QPZvx70
『駄目だ!各自可能なものは基地まで戻れ!』

『レールガンを撃った後』

『特攻兵器に乗り換えろ!』

『龍型は大きさゆえあまり配備が進んでない!』

『アイツごと奴らの基地を吹き飛ばす!』

『戦闘要員以外はもう退却させた…!基地の自動防衛システムで10分はもつ!』

『諸君!健闘を祈る!』

96: 2013/02/26(火) 03:42:17.81 ID:c8QPZvx70
退却用大型航空機内―――

しずか(のび太さん…)

しずか(大丈夫なのかしら…)

しずか(お願いよ…のび太さん…)

しずか(私の最後の家族…!)

97: 2013/02/26(火) 03:42:49.98 ID:c8QPZvx70
基地内―――

『特攻は訓練通り、この大型核を搭載したロケット型兵器で相手の基地に突撃する』

『敵の基地はシェルターだ』

『十発以上当てないと効果が無い』

『残存特攻機は500!』

『残存兵数は1050!』

『二人のりの兵器なので50人は輸送用ヘリで取り敢えずASEANまで送る!』

99: 2013/02/26(火) 03:43:21.83 ID:c8QPZvx70
のび太「………。」

のび太(しずちゃん。)

のび太(ごめん)

のび太(行ってくるよ)

101: 2013/02/26(火) 03:43:54.98 ID:c8QPZvx70
スネ夫「のび太」

のび太「?」

スネ夫「お前は残れ」

のび太「!?」

ジャイアン「お前には静ちゃんがいる。」

ジャイアン「それにドラえもんを直すという夢がある。」

103: 2013/02/26(火) 03:44:40.76 ID:c8QPZvx70
のび太「嫌だ!」

のび太「僕だってみんなと一緒に!」

スネ夫「のび太!」

スネ夫「悪いな…この特攻兵器は二人乗りなんだ」

ジャイアン「悪いが子供の時みてーにお前は泣きながらドラえもんの所に行って来い!」

のび太「二人とも!」

ジャイアン「のび太ァ!」

のび太「ジャイアン…!?」
         モノ    モノ
ジャイアン「お前の夢は…俺の夢だ」

105: 2013/02/26(火) 03:45:16.74 ID:c8QPZvx70
ジャイアン「しっかりドラえもんをなおして…!」

ジャイアン「しずちゃんと、子供と一緒に仲良く暮らせよ!」

106: 2013/02/26(火) 03:45:50.61 ID:c8QPZvx70
のび太「ジャイアン…!」

スネ夫「ジャイアン」

スネ夫「行こう」

ジャイアン「おう…」

スネ夫「じゃあな、のび太」

ジャイアン「のび太、元気でな!」

のび太「ジャイアン!スネ夫!」

ジャイアン「何だ?」

スネ夫「?」

のび太「ありがとう……!」

110: 2013/02/26(火) 03:46:27.78 ID:c8QPZvx70
撤退用ヘリ内――

のび太「ああ…ロケットの特攻兵器…桜花Ⅱが飛んでいく…」

のび太「爆発だけは大きいから、よく見える―――、」

のび太「ん?メールだ…」

112: 2013/02/26(火) 03:47:00.78 ID:c8QPZvx70
ジャイアン「スネ夫!敵の基地に九機が命中!」

スネ夫「分かった!ここからは龍型は無理だから基地へ行く!」

ジャイアン「応!……!」

ジャイアン「龍型が墜ちた!」

ジャイアン「仲間が行ったところが丁度火薬庫だったみたいだな!」

スネ夫「僕たちも行くよ!」

114: 2013/02/26(火) 03:47:33.57 ID:c8QPZvx70
スネ夫「ジャイアン…!周りの奴らがどんどん氏んで行ってる!」

ジャイアン「残り俺ら入れて4機」

ジャイアン「三機」

ジャイアン「二機」

スネ夫「僕たちだけ…、になった。」

スネ夫「敵基地まで後一キロ!!」

117: 2013/02/26(火) 03:48:18.63 ID:c8QPZvx70
スネ夫「そうだ、のび太に…」

スネ夫「送信、と」

ジャイアン「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

スネ夫「衝突まで3」

スネ夫「2」

スネ夫「1」

ジャイアン「俺はジャイアン!」

ジャイアン「男だぜええええええええええええええええええええええ!」

ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン

120: 2013/02/26(火) 03:49:44.59 ID:c8QPZvx70
のび太「あ!相手の基地が…!燃えて…」

のび太「ジャイアン…スネ夫…やったのかな…?」

のび太「そういえば…メールは…?」

のび太「スネ夫から…?」

To のび太
FROM スネ夫

件名 特攻は成功したぞ!!

内容 特攻は成功した!敵の基地が燃えてれば多分僕たちがやったよ!
   スタートが最後尾だったからね!
   そうそう、僕たちが昔取った写真、添付しとくね!
   
そこにあったのはのび太たちがまだ小学生のころにとった―――皆そろった画像だった。

121: 2013/02/26(火) 03:50:25.18 ID:c8QPZvx70
のび太「スネ夫……!」

のび太「……………、」

のび太「……………くそ……くそおっ………!!」

のび太「ジャイアン…、スネ夫…!」

のび太「僕…!幸せになるよ…!」

123: 2013/02/26(火) 03:51:02.06 ID:c8QPZvx70
それから十数年後、人類は見事機械帝国に打ち勝った。

僕はその当時、国連軍の総統にまで上り詰めていた。

だからというわけではないが、ハレルヤを作った天才博士の裁判に参加することができた。

125: 2013/02/26(火) 03:51:37.39 ID:c8QPZvx70
裁判長「それでは、開廷とする。」

裁判長「罪状は――…」ナガッタラシイハナシヲドーン!

裁判長「以上の罪を犯したことに間違いはないかね?」

裁判長「被告人―――、」

裁判長「出木杉英才。」

126: 2013/02/26(火) 03:52:09.13 ID:c8QPZvx70
出木杉「ああ…。」

出木杉「間違いない。」

のび太(出木杉君…)

131: 2013/02/26(火) 03:53:03.12 ID:c8QPZvx70
裁判長「では、原告――、国連理事。」

理事「はい。」ガタッ

理事「被告人、出木杉英才は―――」

理事「よって懲役1948573987年と、拷問刑の求刑を―――」

132: 2013/02/26(火) 03:53:33.42 ID:c8QPZvx70
のび太(そんな無茶苦茶な…)

のび太(出木杉君は高性能なAIを作っただけじゃないか!)

のび太(それがたまたま暴走しただけで…!)

136: 2013/02/26(火) 03:54:11.91 ID:c8QPZvx70
弁護士「―――であるからにして…」

弁護士「開発後、暴走したハレルヤのもとに逃亡したのは重罪ですが、」

弁護士「開発したものがたまたま、運悪く暴走し」

弁護士「人類に反乱しただけであり、彼自身に罪はない」

弁護士「……被告の旧友であり、長年前線で戦った野比さん…お願いします」

のび太「はい。」

137: 2013/02/26(火) 03:55:32.84 ID:c8QPZvx70
のび太「僕は出木杉英才氏の無罪を要求します。」

ザワザワ ナンダアイツ ウワウゼー シネー バイコクドー

裁判長「沈まれ!」タンタン

のび太「例えば…ちょっと違いますがある工場が核爆弾を作り」

のび太「それが暴発し、大量の人が氏んだらその工場の人々は大量殺人犯ですか?」

のび太「彼は技術を高め、世界最高のAIを作っただけです。」

のび太「たまたまそれが暴走したまでです。」

のび太「あえて言わせてもらいますと」

のび太「人類は間違っていました。」

のび太「我が物顔に自然を破壊し、資源を使い尽くす。」

のび太「これはまるで害虫ではないですか」

138: 2013/02/26(火) 03:56:14.97 ID:c8QPZvx70
のび太「この戦いは我々に対する」

のび太「地球からの戒めと考えることはできませんか?」

のび太「確かに彼は間違っていた―――!」

のび太「しかし我々はもっと間違っていました!!」

のび太「私は彼の技術力を純粋にほめたたえ、」

のび太「名誉国民にするべきだとも思います!」

ザワザワ アイツハカゾクガシンデナイカラソウイエルンダ! ジブンカッテハテメーダロ!

142: 2013/02/26(火) 03:57:22.12 ID:c8QPZvx70
のび太「五月蝿い!」

のび太「僕は親友を二人!親友の家族を6人!家族を3人!妻の両親を亡くしている!」

のび太「そしてまた大切な友人が今ここで裁かれようとしているんだ!」

のび太「黙っていられるか!」

143: 2013/02/26(火) 03:58:25.78 ID:c8QPZvx70
のび太「彼はきっと馬鹿な人類にわからせたかったんだ!!」

のび太「僕は不敬罪になってもいいさ!」

のび太「言おう!国連理事長もASEAN連邦王もどこの王だろうが!」

のび太「IQが200あろうが!」

のび太「僕も含めて」

のび太「人類は馬鹿だったと!」

のび太「その馬鹿な人類は戦争前、第三次世界大戦を起こそうとしていただろう!?」

のび太「それが起これば地球は核の炎に包まれていただろう!?」

146: 2013/02/26(火) 03:58:55.81 ID:c8QPZvx70
のび太「彼は別に何も悪いことをしていない!」

のび太「僕を含めた馬鹿な人類に天才が教育を施しただけだ!」

出木杉(野比くん…)

出木杉(いつもはぶられてていらっと来ただけだったのに)

148: 2013/02/26(火) 03:59:28.51 ID:c8QPZvx70
裁判長「う、う、う…!」

裁判長「ふ、不敬罪…。」

のび太「ああいいさ。」

のび太「じゃあね、出木杉君。」

出木杉「野比くん!」

151: 2013/02/26(火) 03:59:57.99 ID:c8QPZvx70
そして…

裁判長「被告、出木杉英才に」

裁判長「氏刑を下す。」

裁判長「残酷性や人類存亡の危機に陥れた凶悪性をもつ人間を―」

裁判長「一秒でも生きておかせたくはない」

裁判長「以上で、閉廷とする」

152: 2013/02/26(火) 04:00:30.03 ID:c8QPZvx70
そうだ――、それから僕は20年以上牢獄に入って、

しずちゃんと離れて暮らしたんだ…

そしてその牢獄を出てから―――

ドラえもんを直して、

子どもとドラえもんとしずちゃんと

仲良く暮らしたんだ…

そして静ちゃんが氏んじゃって

野比助が事故で氏んじゃって

更にガンにかかって

153: 2013/02/26(火) 04:01:21.16 ID:c8QPZvx70
そして今―――

157: 2013/02/26(火) 04:02:54.34 ID:c8QPZvx70
のび太「…?」

のび太「戻った?」

のび太「いや、目の前で僕が横たわっている。」

のび太「ドラえもん……泣いてくれている…」

のび太「ありがとう、ドラえもん。」

159: 2013/02/26(火) 04:03:31.69 ID:c8QPZvx70
のび太「?…光が僕を包んで…?」

キュイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン

のび太(10)「ここは…、いつもの空き地?」

のび太「体も子供のころの…?」

出木杉「どうしたんだい?野比くん」

しずか「どうしたの?のび太さん。」

しずか「風邪でも引いたの?」

スネ夫「しずちゃん。馬鹿ののび太が風邪を引くわけがないじゃん!」

162: 2013/02/26(火) 04:04:08.75 ID:c8QPZvx70
のび太「何だとスネ夫っ!」

ジャイアン「のび太ァ!」

のび太「!…………、何?ジャイアン」

ジャイアン「あれから100年間―――、」

ジャイアン「楽しかったか?」

163: 2013/02/26(火) 04:04:41.20 ID:c8QPZvx70
のび太「…!」

のび太「…………………うん!」

スネ夫「のび太だいぶ長生きしたからなー」

スネ夫「待ちくたびれたよ」

のび太「…、ごめんごめん」

166: 2013/02/26(火) 04:05:19.22 ID:c8QPZvx70
スネ夫「それより新しいファミコンのゲーム買ったんだよ!」

スネ夫「ウチでやろう!」

のび太「そうだね!」

しずか「それは何人用?」

スネ夫「そんなの決まってるじゃないか…」

スネ夫「僕ら用、さ!」

169: 2013/02/26(火) 04:05:52.71 ID:c8QPZvx70
くぅ~

ほんと色々拙く、何書いてるかわからなかっただろうけどありがとうございました

171: 2013/02/26(火) 04:06:42.96 ID:sbpZBbRk0
終わりかよ

189: 2013/02/26(火) 04:09:44.78 ID:c8QPZvx70
あの…変な分でマジすまなかった…
俺が悪かったんで口論はやめて…
俺の心が…

引用元: のび太(120)「僕ももう…みんなのところへ…」