1: 2010/10/03(日) 01:08:07.13 ID:2hJBkarG0
唯「ということで、みんな打ち込みで曲を作ろう!」

律「どうしたんだ急に」

唯「もう楽器を演奏する時代は終わったのです!」

梓「なんですかそれ……」

澪「ギターの弾きかた忘れただけなんじゃないのか?」

唯「ぎくっ…… ち、違うよ!」

紬「でもそれ面白そうね! 色々な音を一度に出せるものね」

律「ムギはいいかも知んないけどさ~」

梓「私一人で作曲なんてできるんでしょうか……」

2: 2010/10/03(日) 01:12:22.56 ID:2hJBkarG0
唯「大丈夫大丈夫! じゃあみんなにノルマを課します!」

澪「ちょ、ちょっと待てよ」

唯「どうしたの?」

澪「いきなりやれって言われても…… 色々買う物とかあるだろ?」

唯「え? 澪ちゃんなんも持ってないの?」

澪「持ってるわけないだろ! ベース一筋だったんだし……」

 「なあ、律?」

律「いや、私は……」

澪「持ってるのか!?」

律「なんか前衝動買いしちゃったんだよね~」

 「よくわかんないけど、SONAR? とかいうやつ」

唯「SONARは便利だよね。 一本あれば色々できるもんね」

澪「そ、そうなのか……」

3: 2010/10/03(日) 01:15:17.68 ID:2hJBkarG0
澪「梓やムギは!?」

梓「私もいくつか持ってますよ。 親のやつですけど……」

紬「私の家にも確かあったと思うわ~」

澪「そんな~……」

唯「じゃあ決定だね! 期日は一週間だよ!」

 「テーマは…… "秋"だよ!」

律「秋か―、難しそうだなー」

梓「生楽器メインでいくか、意表をついてバリバリのシンセ系でいくか……」

紬「悩みどころねー」

澪「ちょ、ちょっと」

唯「そうときまれば早速製作開始だね! じゃあ、解散!」

4: 2010/10/03(日) 01:18:15.47 ID:2hJBkarG0
澪「はぁ…… どうしよう」

 「DTMなんてやったことないよ~」

 「とりあえずインターネットで調べてみよう」

カチカチ

澪「なになに…… フリーで楽しむDTM!? こんなのがあるのか」

 「えーと…… ふむふむ」

 「どうやらフリーで使えるMIDIシーケンサが色々あるみたいだ」

 「今一番人気なのは…… "Domino"?」

 「MIDIの可能性を追求する。 か…… 中々よさそうだな」
 
 「よし、ひとまずダウンロードしてみよう」

5: 2010/10/03(日) 01:21:44.82 ID:2hJBkarG0
ウイーン

澪「よし、できたぞ」

 「これを解凍してっと……」

カチッ

澪「おお! なんかピアノみたいな画面が出てきた!」

 「これをすると……」

チャーン

澪「音が鳴った!」

 「すごいな、最近はこんなものがあるのか」

 「よし、これで恥をかかないで済むゾ!」

6: 2010/10/03(日) 01:23:33.29 ID:2hJBkarG0
一方その頃─

唯「憂~ ただいま~」

憂「おかえりお姉ちゃん! 今日もかわいいね」

唯「憂、ちょっとお願いがあるんだけど……」

憂「なーに?」

唯「実は……」



憂「え? 曲を作ってほしい?」

唯「そうなの。 みんなに見栄張ってあんなこと言ったけど……」

 「実は私作曲なんてしたことないんだ……」




8: 2010/10/03(日) 01:26:48.26 ID:2hJBkarG0
憂「全然いいよ! お姉ちゃんの頼みなら何曲でも作れるよ!」

唯「ありがと~うい~ でも今回は1曲だけでいいからね」

憂「うん! 頑張って作るね!」



──律の家──

ガサゴソ

律「お、あったあった、SONAR8」

 「買ったはいいけど結局インストールすらしてないんだよな~」

 「めんどくせーけどインストールしないとな」

ガチャッ ウィーン

律「はいはい、仕様規約に同意っと……」

カチカチ

 「後は終わるまで待つのみ!」

10: 2010/10/03(日) 01:31:04.49 ID:2hJBkarG0
──梓の家──

梓「何があるのかなー」

ガサゴソ

梓「色々あってわかんないや」
  
 「これは…… キューベース?」

 「なんか便利そう、これでいいや」

──紬の家──

紬「みんなの前ではしらを切ったけど、実は私いつも曲のスケッチはDTMなのよね~」

 「楽譜はFinaleで作ってるし」

 「今回は何を使おうかしら~♪」

12: 2010/10/03(日) 01:35:28.53 ID:2hJBkarG0
──翌日の学校──

唯「おはよーみんな! 作曲は順調?」

律「いやー、昨日インストールに時間かかっちゃって……」
  
 「結局まだ何もやってないわ」

梓「私もです」

唯「みんなそんなんでだいじょーぶ? 私は着々と進んでるよ~」

紬「さすが唯ちゃん、言いだしっぺなだけあるわね~」

澪「(ふふふ…… みんな、私がちゃんとパソコンで曲作れるの知ったらびっくりするだろうな)」

唯「澪ちゃんは? なんか買った?」

澪「わ、私!? う、うん、まぁね」

梓「澪先輩ってマカーでしたっけ? ってことはLogicとか……」

澪「うん、まあそんなとこ」

 「(Logicってなんだろ……)」

13: 2010/10/03(日) 01:38:15.05 ID:2hJBkarG0
──放課後、澪の家──

澪「ただいまー」

 「ふふ、今日学校で曲のアイデアいっぱい思いついちゃった」

 「どんどん打ち込んでいくぞ!」

ポチポチ

澪「うーん、なかなか思い通りにいかないなー」

 「マウスで一音一音打ち込むのも大変だし……」

 「律にメールしてみよ、あいつもチマチマした作業苦手だからな」

ピポパポ

ヴィ~ン

律「ん? 澪からメールか」

 「なになに…… 『律ちゃんとやってるか? マウスで打ち込むの挫折してないか?』」

 「え…… あいつマウスで打ち込んでんのかよ……」

14: 2010/10/03(日) 01:40:59.26 ID:2hJBkarG0
律「MIDIキーボードとか持ってないのかねー」
 
 「でもこのまんまにしとくのも面白そうだな」

 「えっと…… 『確かにめんどくさいよなー! でもなんとかやってるぜ』」
 
 「『マウスで地道に打ち込むのもDTMの醍醐味だしな!』っと……」

 「送信!」

ヴィ~ン

澪「あ、律から返信だ」
 
 「なになに……」

 「ははは、あいつも苦心してるみたいだ」

 「でもこれがDTMの醍醐味か…… なんかその感じわかるぞ!」

 「よーし、まずは一曲完成させてみよう!」

16: 2010/10/03(日) 01:43:02.09 ID:2hJBkarG0
──2時間後──

澪「なんとか一曲できた……」

 「通して聴いてみよう」

ジャンジャン、ジャカジャーン

ボンボンボン…

澪「おお、ここのベースラインいい感じだ」

ドンシャンドンダカダカダカ

澪「ドラムのフィルインもかっこいいぞ!」

デッデッデデー

澪「ふぅ…… なかなかうまくできた!」

 「ふふ、これ聞いたらみんなびっくりするだろうなー」

 「でもまだ改善点があるな、ここをこうして……」

18: 2010/10/03(日) 01:49:57.50 ID:2hJBkarG0
──梓の家──

梓「昨日Cubaseって言ってたけどやっぱりこのFL Studio にしよっと」

 「せっかくだから、皆の意表をついてテクノっぽい感じにしたいもんね」

 「へー、ループ素材を切り貼りするだけで曲が作れるんだ」

 「これは楽しい…… かも」

 「とりあえず何か作ってみよっと」

──紬の家──

紬「なににするか迷うわ~」

 「オーケストラで壮大な感じにしましょうかしら」

 「オーケストラの音源って色々あるのね~」

20: 2010/10/03(日) 01:53:56.10 ID:2hJBkarG0
──1週間後──

唯「じゃじゃーん! 今日は発表会の日なのです!」

律「ついにこの時が来た……」

梓「なんだかドキドキしますね」

紬「早くみんなの曲が聴きたいわ~」

唯「ではここで審査方法を説明します」

 「審査委員長のあずにゃん、どうぞ!」

梓「わ、私ですか!? え、えーと……」

 「じゃあ、曲が終わるたびに採点するようにしましょう」

 「持ち点は一人10点で、40点満点です」

律「お、それいいな」

唯「じゃあ発表の順番を決めます!」

21: 2010/10/03(日) 01:56:30.33 ID:2hJBkarG0
澪「お、おいちょっと」

唯「どうしたの?」

澪「審査なんて聞いてないぞ!」

唯「そうだっけ」

律「まあでも、ノルマ1週間で一人1曲っていったら普通コンテスト開くよな」

紬「そうね」

澪「なっ…… 私はてっきり次のライブで使う曲かと……」

唯「ライブで打ち込みの曲やるわけないじゃん……」

梓「それならもう私たち要りませんもんね」

澪「た、たしかに」

唯「ということで発表の順番を決めます!」

 「方法はあみだくじだよ!」

22: 2010/10/03(日) 01:59:20.65 ID:2hJBkarG0
唯「はい! 順番が決まりました!」

 「発表します!」

ダラララララ……

唯「1番りっちゃん、2番あずにゃん、3番わたし、4番ムギちゃん、5番澪ちゃん!」

律「うわー、トップバッタかー」

紬「がんばってりっちゃん!」

律「まあ、頑張るもなにも曲流すだけだけどな」

澪「さ、最後はやだー!」

梓「くじ引きで決まったものは仕方ないですよ……」

唯「そうだよ澪ちゃん、長いものには巻かれろだよ!」

律「ちょっと違うだろそれは……」

23: 2010/10/03(日) 02:02:55.35 ID:2hJBkarG0
唯「じゃあ早速りっちゃんどうぞ!」

律「はいはい…… えーと、まずタイトルは」

 「"秋には飽き飽き"だ!」

梓「ま、またダジャレですか……」

澪「一足早く冬が来たみたいだな……」

律「うるさーい!! タイトルはどうでもいいんだよ!」

唯「りっちゃん、仕様機材とか教えて」

律「おう」

 「使ったのはSONAR8だけだぜ」

 「あ、あとちょっとしたMIDIキーボード」

澪「はっ!? な、なんだよそれ」

律「あ、澪ごめんごめん! マウスで打ち込んでるって言うのウソだ!」

澪「ば、バカ律! 私の苦労はなんだったんだ……」

24: 2010/10/03(日) 02:06:23.22 ID:2hJBkarG0
梓「え? 澪先輩マウスで打ち込んでたんですか……?」

澪「な、いいだろ別に! 曲がすべてなんだよ」

唯「そうだよあずにゃん、方法なんて関係ないよ!」
 
 「じゃありっちゃんの曲をきいてみよう!」

ジャーンジャカジャカジャーン

パラリロンポロリロン

ファーーーン……

一同「パチパチパチ」

唯「りっちゃんに似合わず繊細な曲だね!」

紬「ほんと……ハープの音色が印象的だったわ」

梓「和声の進行もすごく滑らかでした」

澪「これほんとに律が作ったのか?」

律「だーー! なんだよその感想!」

唯「でもすごくいい曲だったよ!」

 「それでは採点タイムです!」

25: 2010/10/03(日) 02:10:04.56 ID:2hJBkarG0
ダラダラダラ

ジャン!

唯7点 澪5点 紬8点 梓7点

梓「合計27点ですね」

律「おー、まぁまぁってとこだな」
 
 「って、澪は低すぎだろ! 恨みでもあんのか!」

澪「い、いや、基準だからこれくらいかなって……」

唯「じゃあ次はあずにゃん! 早速どうぞ!」

26: 2010/10/03(日) 02:14:06.14 ID:2hJBkarG0
梓「はい」

 「まずタイトルは"AKI48"です!」

律「な、なんだそりゃ……」

梓「全部で48小節なんです」

紬「結構短いのね」

梓「はい、でもその代わり細部までこだわってます!」

 「仕様機材はFL Studioですね」

 「じゃあ、流します」

ヴィーヴィーヴィーヴィー

シャカシャカ

ビリビリビリ

デケデーン

唯「お~、なんかかっこいー!」

紬「普通の秋のイメージとは違って、テクノサウンドで攻めたのね」

35: 2010/10/03(日) 02:44:12.75 ID:2hJBkarG0
唯「それでは採点タイムでーす!」

唯8点 澪7点 紬7点 律6点

梓「合計27点…… ありがとうございます!」

唯「この時点でりっちゃんの優勝はなしだね」

律「が~ん…… 頑張って作ったのになー」

澪「やっぱり律に作曲は向いてなかったか?」

律「なにおー! そう言う澪はどんな曲作ってきたんだよ!」

澪「まぁまぁ…… それは聴いてからのお楽しみだな」

唯「じゃあ次は私だね! これは自信作だよ!」

律「お、そうなのか」

紬「楽しみねー」

36: 2010/10/03(日) 02:47:35.66 ID:2hJBkarG0
唯「(まあ全部憂に作ってもらったんだけどね……)」

 「では、発表します!」

 「タイトルは、え~と……」

 「(やばっ 憂にタイトルまで考えてもらってなかったよ~……)」

澪「どうした?」

唯「え、えっと、タイトルは"秋"!」

梓「実にシンプルですね……」

唯「えへへー」

紬「タイトルじゃなくて曲で語るってことね。 楽しみだわ~」

唯「えっと、使ったのは"U&I Studio"だよ!」

梓「なんですかそれ? 初めて聞きましたけど……」

唯「超最新型のシーケンサなのです!」

 「(実は憂の名前をもじっただけだよ…… ごめんね憂……)」

37: 2010/10/03(日) 02:50:07.10 ID:2hJBkarG0
ジャジャジャジャジャン……

タラリラリロリ…

パラララーン…

一同「おーー!!」

紬「凄いわ唯ちゃん! まるでプロが作ったみたい!」

梓「曲の完成度はもちろん…… 各パートごとの音量バランスやパン振りも完ぺきです」

律「やっぱあんなこと言いだすだけはあるなー」

唯「えへへー」

澪「(やばい…… 唯だけには負けないと思ってたけど……)」

唯「じゃ、次はムギちゃんだね」

紬「はーい♪」

38: 2010/10/03(日) 02:56:32.39 ID:2hJBkarG0
紬「えっと、タイトルは"交響曲第一番 嬰ハ長調"よ!」

唯「うお、すごいクラシックっぽい!」

梓「オーケストラの編成なんですね?」

紬「そうよ~」

 「使ったのは律ちゃんと一緒のSONARよ」

律「お!? ムギも意外と庶民派なんだな」

紬「ただ、音源を変えてみたの」

 「EAST WESTのQLSOよ」

梓「ひえっ!? それって10万円くらいするやつじゃないですか!」

律「そ、そうなのか…… やっぱり庶民とは違いますわね~」

紬「家にたまたまあったのよ~」

 「じゃあ、聞いてください!」

42: 2010/10/03(日) 03:01:40.15 ID:2hJBkarG0
サッサッサーン

プップクプー

フォフォフォフォー

ホルーン

一同「うわああ! すごい!」

梓「本当に交響曲ですね! 超大作です!」

唯「やっぱムギちゃん、キャリアが違うね……」

律「これには敵わないよな~ なぁ、澪」

澪「え!? あ、あぁ、そうだな」

 「(私も張り切ってオーケストラの曲にしたけど……レベルが違いすぎるよ……)」

唯「それでは採点タイムです!」

ジャカジャカ

唯10点 澪9点 律10点 梓9点

44: 2010/10/03(日) 03:04:06.41 ID:2hJBkarG0
紬「まあ! 48点だなんてすごいわ!」

律「こりゃもうムギの優勝だな~」

澪「あ、あぁそうだな! 私の曲なんか聞くまでもないよ! 解散解散!」

唯「だめだよ澪ちゃん! せっかく作ってきたんだし!」

梓「そうですよ、しかも澪先輩はDTM初挑戦なんですから」

唯「そうそう! 澪ちゃんが主役みたいなもんだからね」

律「ほらほら~、みんなこう言ってるぜ~?」

澪「うぅぅ……」

唯「では澪ちゃん! 張り切ってどうぞ!」

45: 2010/10/03(日) 03:06:25.79 ID:2hJBkarG0
澪「えっと、タイトルは……"森のリスさんの1日"だ」

律「(うわ…… とことんメルヘンだな~)」

梓「(童謡じゃないんですから……)」

澪「仕様機材は、Dominoっていうやつだ」

唯「結局フリーのやつにしたんだね」

律「音源にお金をかけたんだよな?」

梓「澪先輩のことですから、ベースにはとことんこだわってそうですね!」

澪「え? 音源もDominoだけど……」

唯「え?」

47: 2010/10/03(日) 03:11:03.85 ID:2hJBkarG0
紬「澪ちゃん、Dominoは音源じゃなくてMIDIシーケンサよ」

梓「簡単に言うと、いろんな音源から音を鳴らしてあげる楽器みたいなものですね」

律「音源は別に用意して引っ張ってこなきゃいけないんだぜ?」

澪「そ、そうなの?」

 「でも律や梓だって音源の話してなかったじゃないか!」

梓「SONARやFLには初めから音源も入ってるんですよ」

律「割と高品質なんだぜ?」

澪「でも、Dominoだって初めから音が鳴ったぞ!」

唯「え、澪ちゃんそれってもしかして……」

 「MSGS?」

梓「あれ、澪先輩マカーじゃなかったんですか?」

律「いやいや、MSGSなんてありえないだろ! あんなの誰もつかわねーし」

澪「え? 何の話?」

49: 2010/10/03(日) 03:13:37.38 ID:2hJBkarG0
唯「えーと……」

紬「と、とりあえず聞いてみればわかるんじゃないかしら!」

梓「そうですね。 まずは聴いてみましょう」

澪「そうだ! きっとMSGSじゃないからな! たぶん……」

 「データはこのUSBにはいってるから」

唯「わかった、再生するね…… ってあれ!?」

澪「どうした?」

唯「澪ちゃんこれ…… MIDIファイルだよ……」

52: 2010/10/03(日) 03:17:58.42 ID:2hJBkarG0
澪「え?」

梓「みんなmp3にしてますよ」

澪「だ、だって、DTMっていったらMIDIだろ?」

律「あちゃー、やっぱわかってなかった……」

紬「澪ちゃん、MIDIっていうのは単なる楽譜にすぎないの」

澪「へ?」

梓「MIDIデータに書いてある情報を読み取って、音を鳴らしてるんです」

唯「だから色々音源が変えられるんだよ」

 「(私でもそれくらいは知ってたよ澪ちゃん……)」

律「ってことは澪が聴いてたのはやっぱり……」

紬「MSGS……」

澪「なっ…… いいだろ別に! 音源なんて関係ないだろ!」

56: 2010/10/03(日) 03:21:13.46 ID:2hJBkarG0
紬「そ、そうよ! MSGSでも完成度の高い曲はいっぱいあるわ!」

梓「確かに、色々なテクニックを盛り込む面白さもありますね」

唯「じゃあ、とにかくこれ再生するよ!」

 「音源はもちろんMSGSだよ」

ポチッ


57: 2010/10/03(日) 03:23:39.98 ID:2hJBkarG0
テレーテレーン

一同「(うわ…… 安っぽ……)」

ファー、ファー

梓「(スローストリングスを16分で打ち込んでも聞こえませんよ澪先輩……)」

ドンシャカドンシャカドコドコドン

律「(この曲にスタンダードのドラムはあわないだろ……)」

ベンベベンベベン

澪「(このフレーズには自信ある! ベースに力入れてるんだよな!)」

唯「(ピッチベンドも全然いじってないんだね……)」

梓「プッ、フフ」

澪「!?」

律「(こら梓! 笑っちゃだめだろ笑っちゃ……)」


60: 2010/10/03(日) 03:26:41.76 ID:2hJBkarG0
梓「(す、すいません、つい……)」

パッパカパーパー

澪「(次が一番盛り上がるとこだ!)」

ジャン! ジャン! ジャン!

唯「(オケヒって! ここでオケヒって!)」

紬「(オケヒ3オクターブはやりすぎよ澪ちゃん……)」

デッデッデーン

澪「ふぅ…… 終了だ」

唯「すごい! とっても良かったよ澪ちゃん!」

梓「澪先輩の熱い気持ちが伝わってきました!」

紬「曲の良しあしって音源では決まらないのね!」

律「思い知らされたぜ!」

澪「そ、そうだろ!? やっぱり、音源は関係ないんだよ!」

 「(よ、よかった…… みんなこんなにほめてくれてる……) ジーン」

65: 2010/10/03(日) 03:30:39.60 ID:2hJBkarG0
澪「うっ…… うっ……」ウルウル

唯「どうしたの澪ちゃん!?」

澪「こんなに褒めてくれるって…… 思わなくて……」

律「(あちゃー……)」

紬「澪ちゃんの曲素敵だったもの! 当然よ!」

梓「私たちが悪かったです! 澪先輩!」

澪「うぅ…… ありがとーみんなぁ~……」

唯「じゃ、じゃあここで採点タイムです!」

一同「(どうしよう……)」

唯「(ここは35点くらいにしたいとこだね……)」

律「(みんな高めにつけてくるだろうから、私は素直に点入れていいよな…)」

梓「(私厳しいキャラで通ってるし、ちょっと低めにつけてもいいよね)」

紬「(シャランラ~♪)」

唯「それでは、点数ドン!」

68: 2010/10/03(日) 03:34:56.70 ID:2hJBkarG0
唯3点 律5点 紬0点 梓1点

一同「あっ……」

澪「へ?」

唯(しまった………)

梓「(みなさんなんでそんな点数低いんですか~!?)」

律「(ムギの0点はやりすぎだろ……)」

澪「ど、どうした?」

唯「え、えっと……」

律「こ、これは採点ミスで……」

梓「ご、5点満点だと思ってました!(にしても低いけど……)」

澪「そ、そうか、そうだよな」

紬「それは違うわ澪ちゃん!」

71: 2010/10/03(日) 03:38:14.90 ID:2hJBkarG0
紬「正直にいって…… 澪ちゃんの楽曲はだめだめだったわ」

 「打ち込みも平坦だし、コード進行も型にはまりすぎてる」

唯「音源が音源だしね……」

紬「でも澪ちゃんの曲からは間違いなく作曲のセンスが見て取れたわ!」

澪「え?」

紬「きちんと勉強すれば、一流の作曲家だって夢じゃない!」

梓「そうです!澪先輩!」

紬「ということで澪ちゃん! 今日から特訓よ!」

澪「え? え?」

紬「私の別荘で作曲のお勉強をするの! 特別講師をお呼びするわ!」

唯「み、澪ちゃんうらやましー!」

72: 2010/10/03(日) 03:40:16.22 ID:2hJBkarG0
紬「これからのHTTは、私と澪ちゃん! 2人で作曲をするの!」

梓「うわーたのしみですねー」

紬「だから澪ちゃん、帰ってすぐ合宿の準備をしてきてね!」
 
 「私は一足先に帰るから! じゃーね!」

澪「あ、ちょっと……」

タッタッタ

唯「いっちゃったね」

澪「な……なんでこんなことに……」

梓「じゃあ今日は解散ですね……」

唯「澪ちゃん頑張ってね」

澪「み、みんなぁ~!!」

73: 2010/10/03(日) 03:42:45.95 ID:2hJBkarG0
澪「うう……」シクシク

律「澪、元気出せって!」

澪「りつ……」

 「律も私の曲、だめだめだったと思うか?」

律「え?」

澪「律みたいに上手くはないけど……それでも頑張って作ったのに……」

律「い、いや!そんなことないぞ!」

 「澪らしさっていうか…… なんていうか……」

澪「私らしさ?」

律「そう! 1つ1つのノートがすごく丁寧に打ち込まれてて…」

 「でもそれでいて時には大胆で……」

澪「律……」

75: 2010/10/03(日) 03:46:57.64 ID:2hJBkarG0
律「とにかく! 私は今日の澪の曲好きだったぞ!」

澪「ほんとか!?」

律「ああ! あの5点っていうの、お世辞でもなくて私の本心だし!(それでも低いけどな)」

澪「あ…… ありがとう律!!」

 「やっぱり律は最高の友達だ!」

律「あ、当たり前だろ!」

 「これからもなんかあったらすぐ相談しろよ!」

 「澪の一番の親友は、私なんだからな!」

澪「ありがとう律……!!」

 「もうメールでからかったりしないよな……?」

律「いや、それはわかんねーわな」

ゴチンッ!

律「ったあーい!」

澪「バカ律!」

律「あはは! 冗談冗談!」

76: 2010/10/03(日) 03:49:06.87 ID:2hJBkarG0
律「じゃ、とにかく作曲合宿! ハードだろうけど頑張れ!」

澪「おう! 頑張る!」

──1週間後──

唯「おはよー…… って澪ちゃん!?」

律「どうしたんだその髪型!?」

澪「じ、実は……」

 「ムギが『作曲家ならやっぱりこの髪型よね~』って言って……」

律「そ、それでそんなバッハみたいな髪型なのか……」

唯「そのまま音楽室に飾っときたいよ澪ちゃん……」

澪「でも、作曲の腕前はかなり上達したんだ!」

77: 2010/10/03(日) 03:51:00.50 ID:2hJBkarG0
律「ほんとか?」

澪「ああ! 聞いてくれよこの曲!」

唯「聴きどころはどこですか秋山バッハ大先生!」

澪「えー、コホン…… この曲はサビのオーケストラヒットが……」

 「って言わせるな! 誰がバッハだ!」

唯「あはは! (え…… またオケヒ……)」

律「(嫌な予感が……)」

澪「じゃあ聞いてくれ!」

ポチッ

80: 2010/10/03(日) 03:53:46.93 ID:2hJBkarG0
カンッ テレレレテレレレ…

ジャッジャーン

唯「(おおっ! すごくかっこいい!)」

律「(曲も打ち込みも…… レベルが段違いだ)」

テレレテレレレ

澪「(次! オケヒだ!)」

ジャラッジャ ジャラッジャ

唯「(すごい! とっても効果的に使われてる!)」

ジャッジャーン

唯「すごいよ澪ちゃん! 完ぺきだね!」

律「めちゃくちゃかっこいいじゃねーか!」

澪「だろ!?」

83: 2010/10/03(日) 03:56:05.68 ID:2hJBkarG0
唯「オケヒも効果的だったね!」

澪「だろ、あれがないとサビが締まんないからな」

律「この曲…… タイトルとかあんの?」

澪「あるぞ! タイトルは……」

 「これだ!」



澪「U t a u y o !   M I R A C L E !」



                       -おしまい-

84: 2010/10/03(日) 03:56:15.77 ID:ECAx9NLTO
オケヒはスーファミのゲームによくあるイメージ

90: 2010/10/03(日) 04:10:34.49 ID:vNkQPa1VO
オケヒってUtauyoだとサビ1と2小節目4分裏でなってるやつか

引用元: 唯「時代はDTMだよ!」