1: 2016/09/19(月) 22:28:41.645 ID:l+dMr8So0.net
真姫「そう最近はアイドルっぽい曲ばっかりだったから」

真姫「たまには暗くて怖くなるような曲を作ってみたくなったの」

真姫「曲はもう作ってあるんだけどいつもみたいに作詞をお願いできないかしら?」

海未「そうですか…しかし私は基本的に自分が経験したことや体験したことを基に作詞しているので」

海未「地獄を経験したこと無い私に作れるかどうか…」

2: 2016/09/19(月) 22:29:03.679 ID:l+dMr8So0.net
真姫「なにそれ!?そんなの初耳なんだけど」

海未「まぁ初めて言いましたからね他のメンバーにはあまり言わないでくださいよ恥ずかしいので…」

真姫「え?じゃあスノハレとか秋空はなんなの海未って恋愛経験とか無かったんじゃあ…」

海未「あれはその…漫画やドラマを参考にしまして…ってそんなことより新しい曲の話に戻しましょう!!」

3: 2016/09/19(月) 22:29:22.041 ID:l+dMr8So0.net
真姫「まぁいいわ…だとしたら詩のために海未に地獄を経験してもらうのも悪いわね…」

海未「そうですねぇ…私が経験しなくても実際に地獄絵図のようなものを見れば何かヒントが得られるかもしれませんが…」

真姫「地獄絵図と言われてもねぇ…交通事故で悶え苦しみながら氏んでいく患者の映像でも見る?」

海未「そんなものがあるのですか!?ぜひ詩の参考のために見てみたいのですが!」

真姫「本気にしちゃうんだ…まぁ良いわパパに頼んでみるわ」

5: 2016/09/19(月) 22:29:43.372 ID:l+dMr8So0.net
~次の日~
海未真姫「………」

海未「この程度ですか…」

真姫「まぁ思ってたより”地獄”って感じはしないわね…」

海未「ただ人が氏んでいくだけですしね…この人にとっては地獄なのかもしれませんが…」

真姫「私たちだけじゃどうにもならなさそうね皆に相談しましょう」

海未「そうですね」

12: 2016/09/19(月) 22:32:57.267 ID:l+dMr8So0.net
~部室にて事情を説明後~

穂乃果「何言ってるの海未ちゃん私たちは毎日地獄のようなトレーニングしてるじゃん!」

海未「あの程度のメニューで地獄だなんて何を言っているのですか穂乃果は…」

全員(ばけものだ…)

にこ「仕方ないわね~そういうことならにこがとっておきのサイトを教えてあげるわ」

海未「とっておきのサイト?」

13: 2016/09/19(月) 22:33:43.252 ID:l+dMr8So0.net
にこ「そう”影の港”といってね世界中で起きてる惨劇映像が集まってるサイトなの」

花陽「それは私も何度か見たことあるよ…確かにあそこなら海未ちゃんが求めてるものが見つかるかもしれないね」

海未「なるほど興味深いサイトですね…せっかくですからみんなで一緒に見ますか?」

穂乃果「私はそういうの別になんとも思わないからいいけど…」

ことり「私もちょっと興味あるかも」

凛「かよちんが見てるサイトって興味あるにゃ~」

真姫「まぁ私はそういうの慣れてるしね」

希「めっちゃ面白そうやん!」

絵里「決まりねじゃあ皆で見ましょう」

14: 2016/09/19(月) 22:34:05.311 ID:l+dMr8So0.net
~三十分後~

全員「………」

にこ「最近は映像のクオリティが低いわね過去のナイスな動画は削除されてるし…刺激が足りないわ」

穂乃果「うーんなんだかな遠い世界の話だしいまいち現実味が無いよね」

ことり(思ったより大した事なくて良かった…)

凛「かよちんがこっそりこんなサイト見てたなんて…可愛いにゃ~」

希「ナンマイダナンマイダ」

絵里(ずっと目瞑ってたら寝ちゃってたわ)

15: 2016/09/19(月) 22:34:32.697 ID:l+dMr8So0.net
海未「やはり地獄というものを映像から体感するのは無理があるのでしょうか…」

ことり「海未ちゃんはどうしても地獄をテーマにして作詞したいの?」

海未「せっかく真姫が作ってくれた曲を無駄にするのも悪いですしね」

真姫「そんなこと気にしなくていいわよ私が趣味で作っただけだしもう諦めましょう?」

海未「いえこの曲が完成すれば今までにないμ’sをファンに見せられますし絶大なインパクトが与えられるはずです」

海未「この曲は私たちが今以上に注目を集めるために絶対に完成させなければなりません!!」

ことり「海未ちゃん…」

ことり(こうなったら海未ちゃんのためにことりがなんとかしないと…)

16: 2016/09/19(月) 22:36:05.470 ID:l+dMr8So0.net
~海未家~
海未「はぁ~家に帰ってからも様々な動画を漁りましたがなにも思いつきませんね…」

海未「やはり諦めるしか無いのでしょうか…」

携帯「テレレレ~テレレ~テッテ~」

海未「おや?こんな時間にことりから電話が来るなんて」

17: 2016/09/19(月) 22:36:23.052 ID:l+dMr8So0.net
ことり「もしもし海未ちゃん?こんな時間にごめんね」

海未「はいどうしたのですか?ことり」

ことり「海未ちゃんが作詞の件で悩んでたみたいだからことりも協力しようと思って色々考えたんだ」

海未「それはありがたいですね、何か思いつきましたか?」

ことり「うん!ことりねとってもいいこと考えちゃったの!」

ことり「だから後でちょっと会えないかな?電話じゃ少し伝えられないことがあるの」

海未「ことりがそういうのであれば…分かりました」

ことり「じゃあ三十分後に近所の公園まで来てね」

18: 2016/09/19(月) 22:37:12.027 ID:l+dMr8So0.net
~公園~

海未「そろそろことりとの約束の時間ですねそれにしても…」

海未「ことりがこんなところに呼び出してまで伝えたい事とは一体何でしょうか…?」

ことり「お待たせ~海未ちゃん~」ハァハァ

海未「ことり?随分と急いできたのですね」

ことり「うんだって早く海未ちゃんを呼びに来ないと間に合わなくなっちゃうかもしれないしね!」

海未「間に合う?」

ことり「とりあえず私についてきて!こっちだよ!」ウデグイッ

海未「わぁ!ちょっとことり?どうしたんですか?」

20: 2016/09/19(月) 22:40:35.328 ID:l+dMr8So0.net
海未「ことり!ちょっと待って下さい走りますから!引っ張らないでください」

ことり「あぁ…ごめんねでもなるべく早く走ってね!」

海未(なんでことりはこんなに急いでるのでしょうか…それに確かこの先は穂むらだったはず…」

ウーウーカンカン ウーウーカンカン ショウボウシャガトオリマスノデミチヲオアケクダサイ

ことり「あれ~?思ったより早く着いちゃったか…」

海未「ことり?なにを言っているのですかあなたは…」

ことり「まぁいいやとにかく早く穂むらまで行くよ!」

21: 2016/09/19(月) 22:40:53.860 ID:l+dMr8So0.net
~燃え盛る穂むら前~

野次馬「タシカココハワガシヤダッタヨナ? エエスゴクヒョウバンガヨクテワタシモナンドモカヨッテタワ」

消防員「はいはい危ないから離れて!離れてください!」

海未「そんな…これは…こんなこと…穂乃果ぁーーー!!穂乃果ぁーーー!」ダッ

消防員「下がってください!中に入る気ですか!?氏にますよ!」

海未「穂乃果…穂乃果…」ガクッ

ことり「どう?海未ちゃん海未ちゃんの求めていたっていうのはこういうのなんじゃないかな?」

海未「ことりがやったんですね…全部ことりが…」

ことり「えへへ…そうだよ海未ちゃんのために全部ことりが穂乃果ちゃんの家に火をつけたんだよ!」

22: 2016/09/19(月) 22:41:09.100 ID:l+dMr8So0.net
海未「…………っく…はははははははははははははははははははははは!!!」

突然笑い出す海未  その狂気じみた顔はその場にいた誰もが生涯忘れることはないだろう

海未はペンを取り出し詩を書き始めた  その動きはとてもはやく、かつ流麗だった。

ことり「海未ちゃんの役に立てたみたいで良かったよ♪」

ことり「でもここまでとはね…」

気分が悪くなり顔を顰めることり

23: 2016/09/19(月) 22:42:01.774 ID:l+dMr8So0.net



>>11でバレてるけど芥川龍之介の地獄変を参考にさせてもらった

引用元: 海未「地獄をイメージした作詞?」