1: 2015/03/19(木) 09:21:55.27 ID:Um6xkKRe0

2: 2015/03/19(木) 09:22:44.35 ID:Um6xkKRe0
~月面~


「「シュワッ!!」」

「「ダアァッ!!」」


Uキラーザウルス「キシャアアアッ!!」

やよい「うわあっ!?」

マン「ぐうっ!?」

伊織「きゃあっ!?」

セブン「うおぉっ!?」

千早「高槻さん! 水瀬さん!」

ジャック「兄さん!」

夢子「この野郎!!」

エース「今度こそ、息の根を止めてやるぜ!!」

涼「ヤプール、覚悟しろ!!」

ジャック「待てエース!」

千早「秋月さん、桜井さん、早まってはダメよ!」

3: 2015/03/19(木) 09:24:12.81 ID:Um6xkKRe0
「「「でりゃああああっ!!!」」」


Uキラーザウルス「グウウッ!!」

夢子「なっ!?」

Uキラーザウルス「キシャアアアッ!!」

エース「ぐはっ!?」

涼「うわあっ!?」

千早「くっ……」

ジャック「何て強さだ……」

ヤプール「このUキラーザウルスは、我らヤプールの怨念が全て集まった究極超獣だ。
     ウルトラ兄弟、そしてアイドル共!! 貴様らに勝ち目は無い……
     ここで氏ぬが良い!! ふはははははは!!」

4: 2015/03/19(木) 09:24:47.25 ID:Um6xkKRe0
マン「ここでこいつを倒さなければ、大変な事になる……」

セブン「必ず倒さないとな……」

エース「あぁ……二度と復活できねえように、徹底的にやってやる!!」

やよい「地球を守る為にも、ここで決着を付けます!!」

伊織「たとえこの命に代えても……」

千早「こいつだけは、絶対に倒す!!」

夢子「私達は、負ける訳にはいかないのよ!」

涼「地球は、必ず守ってみせる!」

ヤプール「うるさい青蠅共が……氏ねえ!!」

5: 2015/03/19(木) 09:25:19.34 ID:Um6xkKRe0
マン「奴にわずかな隙が出来た……!」

伊織「今がチャンス!!」

ヤプール「むっ!?」

セブン「一斉に、奴に攻撃するぞ!」

ジャック「はい!」

エース「喰らいやがれぇ!!」


「「シュワッチ!!」」

「「ダアァーッ!!」」

「「ヘアッ!!」」

「「「トワアアァーッ!!!」」」


6: 2015/03/19(木) 09:25:47.69 ID:Um6xkKRe0
ヤプール「おっと!」

千早「なっ!?」

やよい「か、かわされた!?」

ヤプール「ふははははは!!」

伊織「あ、あの方向は……」

夢子「ち、地球の方向!?」

涼「早く追いかけないと!」

マン「逃がさん!!」

7: 2015/03/19(木) 09:26:28.06 ID:Um6xkKRe0
セブン「よし、追いついたぞ!」

伊織「次こそは、当ててやる!」

千早「プロデューサー、行きましょう!」

ジャック「ああ!! スペシウム……」

涼「ま、待ってください!!」

やよい「ど、どうしたの涼ちゃん……あっ!?」

涼「こ、この状況で攻撃を外したら……」

夢子「私達の光線が、地球を……」

エース「これじゃあ、迂闊に攻撃できねえ……」

ヤプール「愚か者どもが!!」

やよい「わあぁっ!?」

マン「ぐおおっ!?」

伊織「きゃああっ!?」

セブン「ぐはあっ!?」

8: 2015/03/19(木) 09:27:28.91 ID:Um6xkKRe0
ジャック「兄さん!!」

千早「このままでは、全員やられてしまう……プロデューサー!」

ジャック「あぁ……エース!」

エース「わかってるよ!! 行くぜ、夢子、涼!!」

夢子「言われなくても!!」

ヤプール「ちょこまかと……うるさい虫けらがぁ!!」

エース「ぐはっ!?」

夢子「し、しまった……」

涼「かはっ……い、息が……」

千早「秋月さん、桜井さん!!」

ジャック「エース、今たすけ……うわっ!?」

千早「きゃああっ!?」

ヤプール「ふふふ、このまま捻り潰してや……むっ!?」

9: 2015/03/19(木) 09:28:08.85 ID:Um6xkKRe0
「「ウルトラスラッシュ!!」」


ヤプール「ぐおおっ!? お、おのれ……」


「「アイスラッガー!!」」


ヤプール「ぐああっ!?」

千早「あ、ありがとう高槻さん……」

やよい「早くとどめを!!」

ジャック「よし、行くぞ千早!!」

千早「はい!!」

夢子「さっきは良くもやってくれたわね……」

涼「これはさっきのお礼だ!」

エース「倍返しにして返してやるぜ!!」


「「スペシウム光線!!」」

「「「メタリウム光線!!!」」」


ヤプール「ぐぎゃああああっ!!」

10: 2015/03/19(木) 09:28:40.13 ID:Um6xkKRe0
千早「地球に落下していく……」

伊織「そのまま燃え尽きて、消えてなくなればいいのよ」

やよい「……まだ安心は出来ません」

マン「やよいの言う通りだ。地球に降りるぞ」

セブン「あぁ!」

11: 2015/03/19(木) 09:29:32.91 ID:Um6xkKRe0
ヤプール「ぐうう……おのれぇ、ウルトラ兄弟……アイドル共」

千早「まだ、生きてるの……」

ヤプール「我らの怨念は不滅だ……必ずや蘇り、この星を恐怖と絶望で包んでくれる!!」

ジャック「何て恐ろしい奴なんだ……」

涼「それが、ヤプールです」

夢子「ほんと、諦め悪いったらありゃしないわ」

伊織「蘇ったら蘇ったで、また相手してやればいいのよ。
   その時は、蘇る気も起きないくらいに、コテンパンにしてやるんだから!!」

セブン「……」

伊織「ど、どうしたのよ、そんな深刻そうな顔して……」

12: 2015/03/19(木) 09:30:18.96 ID:Um6xkKRe0
セブン「これだけ強力なマイナスエネルギーを封じ込めるには、あれを使うしかない」

マン「そうだな……ジャック、エース」

ジャック「僕も、そう思います」

エース「あぁ、使うしかないだろうな」

夢子「ちょ、ちょっと、何勝手に話進めてんのよ!!」

やよい「プロデューサー……」

マン「やよい、そしてみんな、良く聞いてくれ」

セブン「もしこいつが復活した時に、今以上にパワーアップしていれば、俺達でも倒せるかどうか……」

ジャック「だからこいつを、ここに封じ込める」

千早「ど、どうやってです?」

13: 2015/03/19(木) 09:30:58.55 ID:Um6xkKRe0
エース「ファイナル・クロスシールド」

夢子「な、何よそれ……」

マン「その技を使えば、光エネルギーの全てを使い果たしてしまう」

涼「そ、そんな……」

伊織「そんな技使ったら、あんた達はどうなるのよ!」

セブン「会話も変身も出来なくなる。勿論、プロデュースも出来なくなる」

伊織「なっ!?」

ジャック「でも、氏ぬわけじゃない」

エース「少しの間、我慢してくれ」

夢子「何よそれ……嫌よそんなの!!」

涼「そんな勝手な事、許しません!」

やよい「プロデューサー……」

14: 2015/03/19(木) 09:31:55.24 ID:Um6xkKRe0
マン「君達は、もう十分成長した。最早私達が居なくても、立派にやっていける筈だ」

セブン「なーに大丈夫だ、すぐに戻ってくるから!」

伊織「……どうせ、止めてもやるんでしょう?」

セブン「ああ、伊織を守る為だ」

伊織「いっつもそうやって、すぐ犠牲になろうとして……ほんと、バカ……」

ジャック「こうする以外の方法が無いんだ……
     でも、すぐに帰ってくるよ。だから少しだけ、待っていてくれないか?」

千早「納得は、していません……でも、必ず帰ってきてくださいね?」

エース「俺達が居なくても、お前らなら立派にやっていける。自信持てよ!!」

夢子「……ふん! うるさい奴がいなくなるって思うと、清々するわ!」

涼「夢子ちゃん……」

夢子「……さっさと終わらせなさいよ、ばかエース」

15: 2015/03/19(木) 09:32:26.95 ID:Um6xkKRe0
マン「やよい……」

やよい「プロデューサー、今度は早く帰ってきてくださいね?」

マン「約束する」

やよい「前もそう言って、結構待たされましたけど……」

マン「うっ!? あ、あれはゾフィーがだな」

やよい「言い訳はめっ!ですよ」

マン「む、むぅ……」

やよい「えへへ……早く、帰ってきてくださいね……」

マン「あぁ……行くぞ!!」

16: 2015/03/19(木) 09:33:03.87 ID:Um6xkKRe0
セブン「よし!!」

ジャック「やりましょう!」

エース「ヤプール!! てめえも年貢の納め時だ!!」

ヤプール「な、何をする……」


マン「シュワッ!!」

セブン「デュワッ!!」

ジャック「ヘアッ!!」

エース「テェェイッ!!」


ヤプール「や、やめろ、やめろおおおお!!」

やよい「プロデューサー……プロデューサー!!」

マン「はあああああっ!!」

ヤプール「ぎゃああああああっ!!」

17: 2015/03/19(木) 09:34:07.78 ID:Um6xkKRe0
「これが、僕の知っているウルトラ兄弟最後の戦いだ。
 僕は彼らと、彼女達の活躍を知り、決意した。
 僕も地球と言う名の星に行ってみたいと。そして、プロデューサーになりたいと!」


未来「プロデューサーさん!!」


「そして僕は、765プロの新しいプロデューサーとなった」


メビウス「未来ちゃん!!」


「春日未来、彼女を必ずトップアイドルにする。
 そして、勇敢なウルトラ兄弟達に負けないような、立派な戦士になってみせる!」

18: 2015/03/19(木) 09:34:48.33 ID:Um6xkKRe0
律子「さてと、今日はあなた達に大事な報告があるわ」

メビウス「報告?」

未来「何ですか?」

律子「今度神戸で、765・876プロ合同でライブをやるんだけど、
   そのメンバーの一人として、未来に参加してもらおうと思ってるの」

メビウス「……」

未来「……」

「「え……ええええええええええええええ!!!???」」

律子「ちょ、ちょっと、声が大きいわよ!」

メビウス「す、すみません……」

未来「で、でも、私が、ライブに……」

ゼアス「最近未来ちゃんも、だいぶ成長してきたみたいだからね」

レオ「そろそろ舞台に立たせても、良い頃だと思ってな」

19: 2015/03/19(木) 09:35:31.16 ID:Um6xkKRe0
律子「そう言う事よ。メビウス」

メビウス「は、はい!!」

律子「プロデューサーとして、しっかり未来の事サポートしてやりなさい」

メビウス「はい!!」

未来「遂に……遂にライブのステージに……
   私、精一杯頑張ります!! 必ずこのライブ、成功させてみせる!!」

律子「その意気や良し! それじゃあ早速、神戸に行ってもらいましょうか」

メビウス「はい!!」

未来「早く行きましょう、プロデューサーさん!!」

メビウス「ああ!!」

レオ「やる気があり過ぎて、空回りしなければ良いがな」

ゼアス「大丈夫ですよ。神戸に居る立派な先輩達が、ちゃんとサポートしてくれますから」

律子「ま、あの子達が居れば心配ないと思うけど……頑張りなさい、未来、メビウス」

20: 2015/03/19(木) 09:36:17.21 ID:Um6xkKRe0
~神戸 ライブ会場前~


未来「こ、ここが……」

メビウス「お、大きい……」

未来「ほ、本当にここで、ライブが出来るんですよね?」

メビウス「あ、ああ……」

未来「な、何だか緊張してきた……」

メビウス「と、とりあえず、スタッフさん達に挨拶に行こう」

未来「は、はい!!」

メビウス「それじゃあ中に……」


?「出て来いウルトラマンメビウス!!」


メビウス「!?」

未来「あ、あれは……」

21: 2015/03/19(木) 09:37:09.47 ID:Um6xkKRe0
テンペラー星人「このテンペラー星人が、貴様を八つ裂きにしてくれるわ!! ぐわっはっはっは!!」

未来「し、侵略者!?」

メビウス「狙いは僕達みたいだ……」

未来「このまま放っておけば神戸の街に被害が……プロデューサー!!」

メビウス「ああ……未来ちゃん、変身だ!!」

未来「はい!!」


「「メビウース!!」」


22: 2015/03/19(木) 09:38:02.85 ID:Um6xkKRe0
テンペラー「現れたな、ウルトラマンメビウス!!」

メビウス「僕達が居る限り、お前のような侵略者に好き勝手はさせないぞ!!」

未来「絶対に負けません!!」

テンペラー「ほざけ!! この俺様に敵うと思っているのか? 氏ねえ!!」

メビウス「行くよ未来ちゃん!!」

未来「はい!!」


「「シュワッ!!」」



「ふーん、あの子が新人の……」

「大きい舞台に立たせるには、まだまだ経験不足に思えるけど……」

「ま、鍛えがいがあるってもんよ。筋は悪くなさそうだし」

「律子姉ちゃん、やっぱり見る目があるなぁ」

「ふふ……お手並み拝見、と行きましょう」


23: 2015/03/19(木) 09:39:28.51 ID:Um6xkKRe0
「「でりゃあっ!! たあっ!!」」


テンペラー「ぐおおっ!? 小癪なあ!!」

未来「きゃあっ!?」

メビウス「くうっ!?」

テンペラー「ぐはははは!! 氏ねえ!!」

メビウス「未来ちゃん、一気に決めるよ!!」

未来「はいっ!!」

テンペラー「木端微塵にしてくれるわあ!!」

メビウス「はあぁ……」

未来「メビュームシュート!!」


「「でりゃああああっ!!」」


テンペラー「な、何!? ぐわあああああっ!!」



?「ふん、口ほどにも無い奴だ……」

?「だが、奴がやられたところで、我々の作戦に影響は無い」

?「その通りだ。作戦を、次の段階に移行するぞ」



24: 2015/03/19(木) 09:40:29.66 ID:Um6xkKRe0
未来「やったやったー!! 勝ちましたよプロデューサーさん!!」

メビウス「でも、強敵だったね……」

未来「私とプロデューサーさんなら、どんな敵でも楽勝ですよ!!」

メビウス「そ、そうだね!!」


「調子のってんじゃないわよ」


メビウス「え?」

未来「い、今のって……」


「細かいところをあげればきりが無いけど……まだまだね、戦い方が雑だわ」

「一歩間違えれば、あいつに負けてたわよ?」

「もう少し、余裕を持って戦わないと」

「春日未来ちゃん、ウルトラマンメビウスさん」


未来「はい!!」

メビウス「は、はい!!」


「初めまして、ですね」


未来「もしかして……あ、あなた達は!?」

25: 2015/03/19(木) 09:41:31.13 ID:Um6xkKRe0
やよい「高槻やよい。プロデューサーの名前は、ウルトラマンです」

伊織「水瀬伊織よ。プロデューサーは、ウルトラセブン」

千早「如月千早。プロデューサーは、ウルトラマンジャック」

夢子「桜井夢子と」

涼「秋月涼です。プロデューサーは、ウルトラマンA」

メビウス「あ、あなた達が!?」

未来「は、初めまして!! 私、春日未来と申します!! よろしくお願いします!!」

伊織「中々良い返事じゃないの」

未来「元気だけなら、誰にも負けません!!
   皆さんに憧れて、私はアイドルになる事を決心したんです!!」

26: 2015/03/19(木) 09:42:17.54 ID:Um6xkKRe0
メビウス「皆さんのプロデューサーは、あのウルトラ兄弟ですよね?
     一度会って色々お話を伺いたかったんです!! 今はどこに居るんですか?」

千早「……」

夢子「そう……あんたは知らないのね」

メビウス「え?」

涼「少し前の、ヤプールとの戦いの事は知ってる?」

メビウス「はい!! 僕はその戦いの話を聞いて、地球に来る事を決心したんです!!」

伊織「その時に、あいつらは光エネルギーの全てを使って、この海の底にヤプールを封じ込めたのよ」

やよい「そのせいで、プロデューサー達は……」

メビウス「ま、まさか……」

未来「し、氏んじゃったんですか?」

27: 2015/03/19(木) 09:43:22.90 ID:Um6xkKRe0
千早「氏んでなんかいないわ。ただ、眠っているだけ」

夢子「エネルギーを使い果たして、今は私達の中で眠ってるのよ」

メビウス「そうだったんですか……」

未来「皆さんは、一人で寂しくないんですか?」

やよい「寂しくなんか無いです。だって、プロデューサーと私達は、一心同体ですから」

未来「え?」

伊織「会話も出来ないし、触れ合う事も出来ない……でも、あいつはいつも私のすぐそばに居るの」

涼「僕達は、決して一人なんかじゃないんだ」

メビウス「……」

未来「……」

28: 2015/03/19(木) 09:44:06.69 ID:Um6xkKRe0
夢子「どうしたの? 急に黙っちゃって」

未来「いえ、もし何かあった時に、私は皆さんのように強くいられるのかなって思って……」

メビウス「僕も、皆さんのように出来るのかどうか……」

やよい「未来ちゃん、メビウスさん、大切なのは最後まで諦めない事です」

未来「最後まで……」

メビウス「諦めない事……」

伊織「これから先、いっぱい失敗して、苦しくて悔しくて、
   アイドルを辞めようと思う時があるかもしれない。でもね、これだけは忘れないで」

千早「どんな絶望的な状況でも、決して諦めなければ、道は自ずと開かれる」

夢子「未来を信じる心の強さが、不可能を可能にするの」

涼「信じる力が、勇気になるんだ」

未来「信じる力が……」

メビウス「勇気になる……」

29: 2015/03/19(木) 09:44:40.78 ID:Um6xkKRe0
「我らの怨念は不滅……今こそ復讐の時……」


未来「い、今の声は!?」

夢子「ヤプール!」

メビウス「い、今の声が、ヤプール……」

涼「最近、誰かがシールドに干渉しているみたいなんだ」

千早「あなた達が倒したテンペラー星人も、何か関係があるはずよ」

伊織「大方、ヤプールの強大な力を使って、この地球を侵略するつもりでしょうね」

やよい「もし、シールドが破られたら……」

未来「大丈夫です!!」

メビウス「今この街には、僕達が居ます!! 必ず侵略者を倒して見せますよ!!」

伊織「頼もしい限りね。でも相手は、狡猾な侵略者よ。絶対に油断しないで」

未来「はい!!」

30: 2015/03/19(木) 09:45:14.42 ID:Um6xkKRe0
メビウス「あっ!? もうこんな時間だ! 未来ちゃん、もう打ち合わせの時間だ!」

未来「ええ!? も、もうそんな時間ですか!!」

メビウス「は、早く行かないと!!」

未来「すみません、失礼します!!」

千早「あっ、ちょっと!?」

伊織「ほんとに大丈夫かしら?」

やよい「凄く、初々しい」

夢子「何だか、昔の自分を見てるみたい」

涼「右も左もわからなくて、とにかくがむしゃらだったね」

伊織「思い出に浸ってる時間は無いわ。私達も、そろそろ行きましょう」

やよい「はい。今回のライブ、必ず成功させましょう。ファンの為に、そして……」

31: 2015/03/19(木) 09:46:53.93 ID:Um6xkKRe0
未来「ぜえ、ぜえ……なんとか間に合いましたね」

少女「あっ、お姉ちゃん、もしかして春日未来ちゃん?」

未来「そうだけど?」

少女「私、春日未来ちゃんのファンなの! 握手して!」

未来「そんなのお安い御用だよ!! はい!!」

少女「……」 ニヤ

メビウス「あっ!? 未来ちゃん、下がって!」

未来「え?」

少女「もう遅い!」

未来「きゃあっ!?」

メビウス「未来ちゃん!!」

少女「決して油断するな……
   そう先輩達から教わらなかったのか? 春日未来、ウルトラマンメビウス!」

メビウス「お前は……」

32: 2015/03/19(木) 09:48:00.30 ID:Um6xkKRe0
ザラブ星人「ふふふふ……少しでも動いたら、この女の命は無い!!」

メビウス「くっ……」

ザラブ「ふふふ、氏ねえ!!」


やよい「たあっ!!」

伊織「だあぁっ!!」


ザラブ「ぬおお!?」

伊織「全く、さっき忠告したばっかりじゃないの」

やよい「怪我は無い? 未来ちゃん」

未来「は、はい」

メビウス「す、すみません……」

千早「謝るのは、私達じゃなくて未来にでしょ?」

夢子「プロデューサーのくせに、危機管理がなってないわよ!!」

涼「もっと気を付けないとダメだよ」

メビウス「は、はい……未来ちゃん、ごめんね」

未来「良いんです、私も迂闊でした……」

33: 2015/03/19(木) 09:48:38.84 ID:Um6xkKRe0
ザラブ「あ、アイドル共め……ウルトラマンの力を使えないお前達なぞに……」

伊織「負け惜しみ? かっこ悪いわよ」

ザラブ「ぐぬぬ……貴様らまとめて、踏みつぶしてくれるわー!!」

未来「きょ、巨大化した!?」

メビウス「よし、行くよ未来ちゃん!!」

未来「は、はい!! ザラブ星人、絶対に許さないんだから!!」


「「メビウース!!」」



?「ふふふ……作戦は順調だ」

?「あとは、奴らを……」



34: 2015/03/19(木) 09:49:29.70 ID:Um6xkKRe0
未来「はあぁ……」


「「メビュームシュート!!」」


ザラブ「ぎゃあああああっ!?」


メビウス「はあ……はあ……」

未来「や、やりました!!」

メビウス「そ、そうだね……」

夢子「随分とお疲れ気味ね」

伊織「テンペラー星人、ザラブ星人と立て続けに戦ったんだから、無理もないわ」

やよい「やりましたね未来ちゃん、メビウスさん!!」

未来「へへへ、いえ~……」


?「ふふふ……まだ終わりじゃないぞ」


メビウス「え?」

ガッツ星人「ぐははははは!!」

未来「きゃあっ!?」

メビウス「か、体が……」

35: 2015/03/19(木) 09:50:16.02 ID:Um6xkKRe0
伊織「ガッツ星人!?」

千早「まずいわ、もう未来とメビウスには、ガッツ星人と戦うだけのエネルギーが……」

ガッツ「春日未来、ウルトラマンメビウス。貴様らには、もう戦うエネルギーは残っておるまい」

未来「わ、私達は、まだ戦える!!」

メビウス「お、お前なんか、僕達が倒して……!」

ガッツ「ふん!!」

メビウス「ぐはっ!?」

未来「くうっ!?」

ガッツ「負け惜しみはかっこ悪いぞ、新人君……ふははははは!!」

メビウス「うわああああ!!」

未来「きゃああああ!!」


36: 2015/03/19(木) 09:51:44.68 ID:Um6xkKRe0
夢子「未来!! メビウス!!」

涼「ふ、二人が磔に……」

ナックル星人「ふははははは!! ウルトラマンメビウスは、我々が倒した!!」

千早「ナックル星人……」

ガッツ「そしてこの街は、我々のシールドに包まれた。貴様らの仲間を呼ぶ事は、不可能だ!!」

ガッツ「アイドル共、貴様らはそこで、指を咥えて見ているが良い」

ナックル「かわいい後輩が八つ裂きにされ、
     そしてこの街の罪もない人間共が、氏んでいく様をなぁ……ふははははははは!!」

やよい「未来ちゃん、メビウスさん……」

伊織「私達が、もっとしっかりしていれば……」

千早「今の私達では、どうする事も……」

37: 2015/03/19(木) 09:53:00.69 ID:Um6xkKRe0
涼「……夢子ちゃん」

夢子「ええ……行くわよ!!」

涼「うん!!」

やよい「待ちなさい!!」

伊織「あんた達、どこに行くつもり?」

夢子「決まってるじゃない、二人を助けに行くのよ!!」

千早「まさか……プロデューサーの力を使うつもり?」

涼「そうです!!」

伊織「無理に変身すればどうなるか、わかってるわよね?」

夢子「勿論よ!! 無理に変身すれば、エースの命も、私達の命も無事じゃすまないって事くらい……」

伊織「それなら!!」

涼「それでも!! ここでじっと指を咥えて見ている事なんて、僕には出来ない!!」

千早「……そうね、このままじゃウルトラマンとして……いえ、一人の人間としてのプライドが許さない」

夢子「それにこの状況なら、エース達は絶対にこう言うはずよ。
   邪悪な宇宙人共を、何がなんでも倒せって!!」

涼「戦いましょう!! 命をかけて!!」

38: 2015/03/19(木) 09:55:26.48 ID:Um6xkKRe0
   ああ、その通りだぜ!!


夢子「!?」

涼「こ、この声は……」


   俺達の事は気にするな!! あの下衆野郎共を、ぶちのめしてやれ!!


夢子「ふん……あんたに言われるまでもないわ!!」

涼「ええ……必ず、あいつらをぶちのめす!!」


   伊織、俺の事は気にするな。だがこれは、伊織の命にかかわる問題だ。

   戦うかどうかは、伊織の判断に……


伊織「あんたと、心中か……」


   嫌か?


伊織「まさか……あの時、私はあんたに言ったわよ。絶対に離してやんないって……
   だから、氏ぬ時も一緒に決まってるでしょ!! ま、氏ぬ気なんてさらさら無いけどね」


   ははは!! それでこそ、水瀬伊織だ!!

39: 2015/03/19(木) 09:57:07.20 ID:Um6xkKRe0
千早「プロデューサー、お久しぶりです」


   千早、もう一度僕と一緒に、戦ってくれるかい?


千早「勿論です。この日を、ずっと待ち望んでいました……
   行きましょう、地球の未来を守る為に」



やよい「プロデューサー、お帰りなさい」


    やよい、平気か?


やよい「何がですか?」


    もしかしたら、この戦いが最後の戦いになるかもしれない。それでも……


やよい「大丈夫です、私達は絶対に勝ちます。ですから、また私の事プロデュースして下さい」


    ああ、やよいをトップアイドルにするまで、氏ねないからな……

    そろそろ行こうか。手間のかかる弟を助けに行こう


やよい「待っててね、未来ちゃん、メビウスさん」

40: 2015/03/19(木) 09:57:48.43 ID:Um6xkKRe0
未来「や、やめて下さい……皆さんには、もう戦う力は……」

メビウス「無理に変身すれば……氏んでしまうかも……」


やよい「春日未来!! ウルトラマンメビウス!!」


「「!?」」


伊織「私達が教えた事、もう忘れたの?」

千早「大切なのは、最後まで諦めず立ち向かう事だって、この前教えたじゃない」

夢子「大丈夫よ。私達は、絶対に負けないわ」

涼「必ず助けるから、そこで待っててね!」

未来「皆さん……」

メビウス「くそ……くそぉっ!!」


41: 2015/03/19(木) 09:58:27.81 ID:Um6xkKRe0
やよい「私達は、一人じゃ何も出来ない、ちっぽけな存在です」

伊織「でもね、諦めるなんて絶対にしないわよ」

千早「どんな困難に直面しても、決して諦めず最後まで立ち向かう」

夢子「私達は、今までずっとそうしてきた」

涼「そして、不可能を可能にしてきたんだ!」

やよい「不可能を可能にする……それがアイドルであり、ウルトラマンなんです!!」


「「シュワッチ!!」」

「「デュワァッ!!」」

「「ヘアァッ!!」」

「「「トワアアアアアァッ!!」」」


42: 2015/03/19(木) 09:59:20.87 ID:Um6xkKRe0
「み、見ろ!!」

「ウルトラ兄弟だ!!」

「ウルトラ兄弟が、帰って来たぞ!!」



ガッツ「遂に現れたな、ウルトラ兄弟!」

ナックル「メビウスと小娘を助けたければ、我々を倒してみろ!」


マン「我々に残されたエネルギーは少ない……一気に決めるぞ!」

やよい「はい!」


「「スペシウム光線!!」」

「「ワイドショット!!」」

「「スペシウム光線!!」」

「「「メタリウム光線!!!」」」


ナックル「ふん……」

セブン「なっ!?」

伊織「き、消えた……」

千早「……危ない!!」

夢子「え……きゃあっ!?」

エース「ぐはっ!?」

涼「うわっ!?」

ジャック「この!!」

ナックル「ふふふ……来い!!」

43: 2015/03/19(木) 10:00:03.84 ID:Um6xkKRe0
伊織「私達も加勢に……」

ガッツ「おっと! お前達は、私の相手をしてもらおうか」

やよい「こ、この!!」

ガッツ「ふん!!」

マン「ぬうっ!?」

セブン「か、体が……」

伊織「う、動けない……」

やよい「このままじゃ、エネルギーが……」

ナックル「おら!! どうしたどうした!!」

ジャック「がはっ!?」

千早「くぅっ!?」

夢子「こ、この野郎……」

ナックル「はあっ!!」

エース「ぐはぁっ!?」

涼「はあ……はあ……」

44: 2015/03/19(木) 10:01:12.08 ID:Um6xkKRe0

ピコーン……

     ピコーン……


マン「か、カラータイマーが……」

ガッツ「ふふふ、もうエネルギー切れか?」

ナックル「全員仲良く、氏ぬが良い!」


「が、頑張れ……頑張れウルトラ兄弟!!」

「頑張れー!!」

「俺達が付いてるぞ!!」

「負けるなー!!」


ナックル「うるさいゴミ虫共め……」

夢子「ふふ、ますます負けられなくなったわね……」

涼「ファンの声援を無視しちゃあ、アイドル失格だからね……」

やよい「絶対に、勝つ!!」

千早「桜井さん、秋月さん、行くわよ!!」

涼「はい!!」

夢子「やってやろうじゃない!!」

やよい「でりゃああっ!!」

伊織「おりゃああっ!!」

45: 2015/03/19(木) 10:02:13.75 ID:Um6xkKRe0
ガッツ「な、なに!?」

やよい「捕まえた!!」

伊織「逃がさないわよ!!」

千早「たああっ!!」

夢子「おんどりゃあああっ!!」

ナックル「なっ!?」


「「「ダブル流星キック!!!」」」


ナックル「ぐはあっ!?」


セブン「デュワッ!!」

マン「シュワッ!!」

やよい「この、この!!」

伊織「さっきのお返しよ!!」

ガッツ「ぐへえっ!?
    い、いおりんとやよいっちのパンチマジゼットンとキングジョーも秒殺……」

セブン「止めだ!」



「「スペシウム光線!!」」

「「ワイドショット!!」」


46: 2015/03/19(木) 10:02:54.79 ID:Um6xkKRe0
ジャック「行くぞ千早!!」

千早「はい!!」


「「スペシウム光線!!」」


エース「こっちも行くぜえ!!」

夢子「これで終わりよ!!」


「「「メタリウム光線!!!」」」


ガッツ「ぐあああっ!!」

ナックル「ぬおおおおっ!!」

やよい「はあ……はあ……た、倒した……」

涼「は、早くメビウスさんと未来ちゃんを……」

47: 2015/03/19(木) 10:03:37.73 ID:Um6xkKRe0
メビウス「う……」

未来「み、皆さん……」

セブン「しっかりしろメビウス! 未来!」

エース「ったく情けねえなあ……ほら、肩貸してやるから立て!!」

やよい「未来ちゃん、メビウスさん、大丈夫ですか?」

未来「す、すみません……」

メビウス「僕が情ないばっかりに……」

夢子「ほんとよ! 敵はもう私達がたおし……」

ナックル「甘いわぁ!!」

千早「きゃあっ!?」

ジャック「ま、まだ生きて……」

ナックル「エネルギー切れ寸前の貴様らの攻撃なぞ、蚊ほども効かんわ!!」

ガッツ「ウルトラ兄弟、貴様らの光エネルギーを使い、ヤプールの封印を解かせてもらうぞ!」

ナックル「メビウスを囮に使い、貴様らウルトラ兄弟をおびき出す。これが我々の作戦だ!!」

セブン「な、なんだと!?」

マン「私達は、まんまと敵の罠に……」

ナックル「ふふふ……ふはははははは!!」

48: 2015/03/19(木) 10:04:28.68 ID:Um6xkKRe0
「う、ウルトラ兄弟が……」

「は、磔にされちまった……」


未来「……放して」

ナックル「ああ?」

メビウス「放せ……兄さん達を!!」

未来「姉さん達を!!」


「「放せー!!」」


ガッツ「貴様には、もう用は無い……」

ナックル「消えろ!!」

メビウス「がはっ!?」

未来「わ、私は……」

ナックル「さあ、蘇れヤプールよ!!」

ガッツ「これでこの星は、頂いたも同然だ!!」

ナックル「ふふふ……ふははははは!!」

49: 2015/03/19(木) 10:05:27.77 ID:Um6xkKRe0
メビウス「未来ちゃん……」

未来「プロデューサーさん……」

未来「私達、ここで氏んじゃうんですか?」

メビウス「希望は、捨てちゃいけない……」

未来「でも、私達は負けた……それに、姉さん達も……」

メビウス「……」

未来「もう、打つ手は……」

メビウス「未来ちゃん、姉さん達から何て言われた?」

未来「え?」

メビウス「大切なのは、最後まで諦めず、立ち向かう事……」

未来「最後まで……」

メビウス「最後まで諦めなければ、必ず勝てる……希望を捨てちゃいけない」


「立てー!! 立ってくれー!!」


未来「あ……」


「負けないでー!!」

「負けるなー!! ウルトラマーン!!」


50: 2015/03/19(木) 10:06:08.21 ID:Um6xkKRe0
未来「あの人達は、ウルトラマンの勝利を信じている……」

メビウス「僕達は、あの人達の声に応えなくちゃいけない」

未来「そうだ、私はウルトラマンであり、アイドルなんだ……
   声援を送ってくれる人達の為に、ここで立ち止まっちゃいけないんだ……!!」

メビウス「行こう未来ちゃん!!」

未来「はい!!」

ガッツ「うるさい虫けら共め! 氏ね……」


「「でりゃあああっ!!」」


ガッツ「ぬあぁっ!?」

ナックル「な、何だと!? お、お前達には、もう戦うエネルギーは残っていないはずだ!」

メビウス「どんな困難に直面しても」

未来「絶対に諦めず、最後まで立ち向かう」

メビウス「それがウルトラマンであり」

未来「アイドルなんだ!!」


「「おりゃあああっ!!」」


51: 2015/03/19(木) 10:07:00.94 ID:Um6xkKRe0
マン「立派なものだ」

やよい「未来ちゃんもメビウスさんも、大丈夫そうですね」

セブン「ああ、俺達が教える事は、何も無さそうだな」

伊織「ふん! まだまだひよっこよ!」

千早「確かにそうね。まだまだ経験値が無さ過ぎる」

ジャック「だが、彼はもう一人前の戦士だ」

夢子「あの子も、一人前のアイドルよ」

涼「この先どんな苦しい事があっても、二人なら乗り越えて行けるだろうね」

エース「どんな奴が来ても、あの二人なら負けたりしねえよ」

52: 2015/03/19(木) 10:07:40.31 ID:Um6xkKRe0
「「メビュームシュート!!!」」


ガッツ「ぐぎゃああああっ!!」

ナックル「お、おのれぇ!!」


「「メビウスパンチ!!」」


ナックル「ぐはぁっ!?」

未来「今の内に!!」

メビウス「兄さん達、今助けます!」

53: 2015/03/19(木) 10:09:15.64 ID:Um6xkKRe0
未来「だ、大丈夫ですか?」

伊織「新人に心配されるなんて、私も落ち目かしら……?」

メビウス「良かった、元気みたいですね!!」

伊織「う、うるさいわね!!」

メビウス「ご、ごめんなさい……」


54: 2015/03/19(木) 10:11:12.43 ID:Um6xkKRe0
ナックル「ふふふ……ウルトラ兄弟共、見ろ!! ヤプールの怨念が復活するぞ!!」

マン「なに!?」

Uキラーザウルス「グウウゥ……」

ジャック「Uキラーザウルス……」

メビウス「こいつが……」

エース「畜生、こいつはやばいな……」

ナックル「Uキラーザウルスは、
     お前達が戦った時よりもパワーアップしている!! 貴様らに勝ち目は……!」

ヤプール「消えろ……」

ナックル「え? ぐぎゃあああああっ!?」

セブン「なに!?」

未来「な、何で仲間を……」

ヤプール「仲間だぁ? こいつらは単なる捨て駒だ!!
     この俺様が復活する為のなぁ……ぐははははははは!!」

55: 2015/03/19(木) 10:12:06.81 ID:Um6xkKRe0
伊織「こ、こいつ!」

夢子「ヤプール……お前は本物の悪魔だ!!」

ヤプール「そう、我々は暗黒より生まれ、全てを暗黒に染める者……
     ウルトラ兄弟、そしてアイドル共!! 貴様らの光、今度こそ消し去ってくれるわ!!」


Uキラーザウルス・ネオ「キシャアアアアアァッ!!」


マン「な、何て大きさだ……」

Uキラーザウルス・ネオ「キシャアアアアァッ!!」

やよい「み、みんな逃げて!!」

セブン「ぬああっ!?」

伊織「がはっ!?」

マン「ぐうぅ……」

ヤプール「ぐはははは!! 氏ねえ、氏んでしまえ!!
     我らの怨念の力の前に、貴様らは屈するのだ!!」


56: 2015/03/19(木) 10:13:07.78 ID:Um6xkKRe0
千早「こ、このままじゃ……」

夢子「もう、まともに攻撃する力も……」

エース「畜生……」

涼「負けない……絶対に!」

未来「ウルトラマンは、絶対に負けない!!」

メビウス「絶対に諦めない!!」

ヤプール「小賢しい……消えてなくなれい!!」

マン「まずい!」

やよい「逃げて!! 未来ちゃん、メビウスさん!!」

未来「あ……」

メビウス「うわああっ!!」

57: 2015/03/19(木) 10:13:56.37 ID:Um6xkKRe0
?「「てりゃああああっ!!!」」


ヤプール「ぬおおっ!?」

メビウス「……え?」

伊織「こ、この光は……」

マン「全く、来るのが遅いぞ……ゾフィー! タロウ!」

やよい「春香さん!! 愛ちゃん!! 来てくれたんですね!!」

ゾフィー「すまん、遅くなった」

春香「シールドを壊すのに手間取って……ごめんねみんな!」

タロウ「でも、僕達が来たからにはもう大丈夫!!!」

愛「皆さんの分の、光エネルギーも持って来てますから、安心して下さい!!!」

ヤプール「氏ねえ!!」

ゾフィー「おっと!」

タロウ「うお!? 危ない危ない!!」

58: 2015/03/19(木) 10:15:04.48 ID:Um6xkKRe0
ゾフィー「ウルトラマン、セブン、受け取れ!!」

春香「やよい、伊織、光エネルギーだよ!!」

マン「力が……」

やよい「漲る!!」


「「シュワッチ!!」」

「「デュワッ!!」」


タロウ「ジャック兄さん、エース兄さん!!」

愛「千早さん、涼さん、夢子さん!!! 受け取って下さい!!!」


エース「よっしゃー!!」

夢子「これで思う存分暴れられる!!」


「「ヘアァッ!!」」

「「「トワアアアァッ!!!」」」


ゾフィー「メビウス!!」

春香「未来ちゃん!!」

未来「うう……」

メビウス「うおお!!」


「「シュワッ!!!」」


59: 2015/03/19(木) 10:16:42.57 ID:Um6xkKRe0
ゾフィー「メビウス、未来。ウルトラ兄弟と、
     765プロ・876プロアイドルの力を合わせ、この悪魔を倒すぞ!!」

メビウス「はい!!」

未来「はい!!」

春香「随分と、好き勝手してくれたみたいだね」

愛「ヤプール!!! 
  ギッタンギッタンのメッタンメッタンにして、二度と復活できないようにしてやります!!!」

ヤプール「何人集まろうと同じだ!! 一人残らず消し去ってくれるわぁ!!」

セブン「全快の俺達に、敵うと思うなよ!!」

伊織「その自慢の触手、全部たたっ斬ってやる!!」


「「アイスラッガー!! でりゃああああっ!!」」


60: 2015/03/19(木) 10:17:44.93 ID:Um6xkKRe0
エース「へへへ……腕がなるぜ!!」

夢子「全力で行くわよ……涼、エース!!」

涼「斬って斬って斬りまくる!!」

エース「行くぜえええぇっ!!!」


「「「ウルトラギロチン!!! てええええぇい!!!」」」


ジャック「僕達も行くよ!!」

千早「はい!!」


「「ウルトラスパーク!! てりゃあああっ!!」」


やよい「プロデューサー、これまでのお返しをしてやりましょう!!」

マン「ああ、千倍、万倍……いや、百億倍にして返してやる!!」


「「ウルトラスラッシュ!! とりゃあああああっ!!」」


ヤプール「ぐおおおおっ!? こ、この虫けらがあ!!」

61: 2015/03/19(木) 10:18:41.99 ID:Um6xkKRe0
愛「よーし、タロウさんいつものいきましょうか!!!」

タロウ「兄さん達が随分とお世話になったんだ。そのお礼をしなくちゃね!!」

愛「ふん!!! はあぁ……」


「「ストリウムこーせん!!! とあああああぁっ!!!」」


春香「プロデューサーさん、本気で撃っちゃいます?」

ゾフィー「本気を出すと、地球ごと破壊しちゃうからさすがに出来ないな」

春香「昔はしょっちゅう、本気で撃とうとしてたくせに」

ゾフィー「それは今する話じゃないだろ」

春香「そうですね。早くしないと、活躍の場が無くなっちゃいます!」

ゾフィー「隊長としての、威厳を見せねば!!」


「「M87光線!! はあぁっ!!」」


62: 2015/03/19(木) 10:19:17.24 ID:Um6xkKRe0
ヤプール「ぬおおおっ!! おのれ……おのれええぇ!!」

マン「決めろ、メビウス、未来!!」

やよい「ヤプールに止めを!!」

未来「はい!! この一撃に全てをかける!!」

メビウス「行くよ未来ちゃん!!」

未来「行きましょうメビウスさん!! 希望の未来を、守る為に!!」


「「メビュームシュートォ!!!」」


ヤプール「この俺が……この俺がぁ!!」


「「消えて、無くなれー!!」」


ヤプール「ぐぎゃあああああああっ!!!」

63: 2015/03/19(木) 10:19:53.00 ID:Um6xkKRe0
メビウス「はあ……はあ……」

未来「倒した、の?」

マン「ああ、私達の勝利だ」

未来「やった……やったー!!」


セブン「終わったな……」

伊織「いえ、まだ終わりじゃないわ」

千早「まだ、アイドルとしての戦いが残ってる」

ジャック「アイドルとしての」

エース「戦い?」

64: 2015/03/19(木) 10:21:48.63 ID:Um6xkKRe0
~数日後 ライブ会場~


未来「つ、遂にこの日が……」

メビウス「き、緊張するね……」

ゾフィー「お前は出ないから、緊張しなくて良いだろ」

メビウス「いや、未来ちゃんの事を考えると、何だか……」

マン「心配するな。この日の為に、レッスンして来たんだろ?」

やよい「それに、何かあったら私達がちゃんとフォローします!!」

伊織「あんたは舞台袖から、見守ってれば良いのよ」

メビウス「は、はい!!」

65: 2015/03/19(木) 10:22:32.03 ID:Um6xkKRe0
夢子「そういえば未来」

未来「何ですか、夢子姉さん?」

夢子「私はあんたの姉になったつもりは無いんだけど」

未来「良いじゃないですか!! ウルトラ兄弟ならぬ、アイドル姉妹みたいな感じで……」

メビウス「そうですよ夢子姉さん!! これは新たなユニットとして売れるんじゃ……」

夢子「お前も姉さんって呼ぶんかい!!」

涼「姉妹って、僕男なんだけど……」

未来「涼兄さんは、兄さんって呼びます!!」

66: 2015/03/19(木) 10:23:36.49 ID:Um6xkKRe0
春香「こんなかわいい妹が出来て、凄い嬉しいな!」

愛「でも、年上の妹って何だかおかしいような気も……」

伊織「ま、気にしなくていいんじゃない?」

千早「私も、そう思うわ」

愛「うーん……そうですね!!! 気にする程の事じゃないですよね!!!」

やよい「家族が増えて、私とーっても嬉しいです!! これからもよろしくね、未来ちゃん!!」

未来「はい!! 春香姉さん、やよい姉さん、伊織姉さん、
   千早姉さん、夢子姉さん、涼兄さん、愛姉さん……改めて、よろしくお願いします!!」

67: 2015/03/19(木) 10:24:19.65 ID:Um6xkKRe0
ジャック「このライブは、千早達が……」

エース「構成とか会場の手配も、ほとんど自分達で進めたらしいぜ」

セブン「俺達が眠ってる間に、一回りも二回りも成長したな」

マン「やはり彼女達は、私達の力が無くても、アイドルとして生きて行けるだろう」

ゾフィー「だが、それで良いのか?」

セブン「嫌だね」

ジャック「千早と約束しましたからね。どんな時も傍に居るって」

エース「それに、まだまだ俺達が居ねえと、危なっかしいところも多いからなぁ」

マン「私達は、プロデューサーだ。彼女達をトップアイドルにするまで、傍を放れるわけにはいかない」

タロウ「まあ、トップアイドルになった後も、一緒に居るつもりですけどね!!」

68: 2015/03/19(木) 10:24:54.04 ID:Um6xkKRe0
メビウス「兄さん達、そろそろ開演の時間ですよ!!」

マン「もうそんな時間か」

やよい「プロデューサー、見ていてくださいね」

伊織「あんた達が寝てる間に、私達がどれだけ成長したか見せてあげるわ!」

千早「精一杯歌いますから、ちゃんと聴いてくださいね?」

夢子「私達のパフォーマンスに、度肝抜かれるんじゃないわよ!!」

涼「それじゃあ、行ってきます!!」

69: 2015/03/19(木) 10:29:00.03 ID:Um6xkKRe0
未来「ねえ、プロデューサーさん」

メビウス「なに?」

未来「私、まだまだ歌もダンスも下手ですけど……これからも一緒に、居てくれますか?」

メビウス「当り前だよ。君と初めて出逢った時から、
     君と僕は一心同体さ。放れたりなんてしないよ」

未来「えへへ……プロデューサーさん」

メビウス「未来ちゃん」

未来「行ってきます!!」

メビウス「行ってらっしゃい!!」

70: 2015/03/19(木) 10:32:26.99 ID:Um6xkKRe0
終わりです。ありがとうございました


未来へ飛びたて

ウルトラの光を信じて

引用元: 春日未来「プロデューサーさん!!」 ウルトラマンメビウス「未来ちゃん!!」