1: 2013/02/23(土) 17:48:01.42 ID:Kx126CqN0
男「俺だれだっけ……」

3: 2013/02/23(土) 17:50:42.80 ID:Kx126CqN0
男「なんで思い出せないんだ……さっきまでテレビ見てたのに急に忘れた……」

男「財布とかに何かわかるもの入ってないかな」

男「……お、これは免許証か」

男「男、これが俺の名前か……」

6: 2013/02/23(土) 17:52:14.25 ID:Kx126CqN0
男「それよりなんで忘れちまったんだ……」

男「ダメだ、何か肝心なことを忘れてる気がする」

男「なにか手掛かりは……」ピンポーン

男「え?誰か来た?」

7: 2013/02/23(土) 17:54:06.98 ID:Kx126CqN0
女「男君ー、いるー?」

男「この声……ダメだ思い出せん……」

女「いるんでしょー?電気ついてたもん」

男「出ないとマズイよな……でも出て大丈夫か?」

女「もう、入るからねー」ガチャ

男「!?」

8: 2013/02/23(土) 17:56:51.64 ID:Kx126CqN0
女「やっぱりいるんじゃん」

男「おおおお前だれだ!?」

女「は?なにいってるの?」

男「おまえなんか、し知らん」

女「はあ?ちょっと、私疲れてるんだから男君のギャグに付き合うつもりないよ」

男「いいから出てけ!」

女「ちょっと、男君!」ドタバッタン

9: 2013/02/23(土) 17:58:52.68 ID:Kx126CqN0
男「……なんだったんだ……」

女「男君?」

男「のわっ!なんで入れる!?」

女「合鍵。前に男君がくれたんじゃん」

男「俺が?……お前に……?」

女「ちょっと今日の男君様子が変だよ?なにかあったの?」

男(話すだけなら……大丈夫か

男「入ってくれ」

女「うん、ただいまー」

男「!?」

10: 2013/02/23(土) 18:01:41.34 ID:Kx126CqN0
男「ちょっと待て。俺とお前は……その……同棲してるのか?」

女「ちょっと本当にどうしたの?まさか記憶喪失って設定?」

男「どうやらそうらしい…」

女「もう、夕飯出来るまえにはちゃんとその設定やめといてね」

男「設定じゃねえよ!本当に記憶喪失なんだよ!」

女「え?」カクカクシカジカ

11: 2013/02/23(土) 18:03:23.14 ID:Kx126CqN0
見てる人いる?

13: 2013/02/23(土) 18:06:28.88 ID:Kx126CqN0
いるようなので書きます

女「いきなり記憶喪失って……ちょっと信じられない」

男「俺もだよ、でも事実だし……」

女「そうみたいだね(チラッ」

男「ん?なにか顔についてる?」

女「こんな反応されたら嫌でも信じたくなるよ」

男「どういうことだ?」

女「こっちの話!バカ変態」

男「」

16: 2013/02/23(土) 18:10:59.82 ID:Kx126CqN0
男「女は俺の恋人なのか?」

女「うんそうだよ、この前プロポーズされたし」

男「俺がか!?」

女「それも覚えてないの?」

男「……ごめんなさい」

女「まあ仕方ないっか、記憶喪失だもんね」

男「俺についてはどこまで知ってるんだ?交友関係とか仕事とか」

女「男君と私は同じ大学のサークルだったんだよ。男君はそのあとサークルでの技術が買われて会社に入って、私は今は学校の先生の卵」

男「サークルって?」

女「私は友達に無理やり入れられたし、もともと遊んでばっかで研究内容よくわからなかったけど、なんかの開発してたんだよ」

17: 2013/02/23(土) 18:13:27.59 ID:Kx126CqN0
男「ダメだ全く思い出せん」

女「あ、そうだ!友君呼ぼうよ」

男「友?誰だ?」

女「サークルの友達!ここから近いから呼べばすぐ来てくれるよ」プルルルルル

男「そんなに早く来るわ」ピンポーン

男「」

18: 2013/02/23(土) 18:17:11.54 ID:Kx126CqN0
友「どうしたいきなり呼んで」

女「実はね」カクカクシカジカ

友「俺さ、前から思ってたんだけど男って時々中二病っぽ」

男「ちげえよ!本当に思い出せないんだよ!」

友「反応は前と全く変わらないな」

男「え、そうなのか?」

女「うん、そうだよー全くもって変わってない。実はドッキリでしたー!って言われても信じちゃうレベル」

男「なんか複雑だな」

友「ちなみに俺と男は高校も一緒だぞ」

女「私も私も」

男「幼馴染ってやつか」

友「そういうくさい事平気で言うところも変わってないな」

女「うんうん」

男「うるさい」

19: 2013/02/23(土) 18:19:04.07 ID:Kx126CqN0
男「そうだ、友」

友「なんだ男よ」

男「俺とお前がしてた研究って何なんだよ」

友「ああ、研究と言うよりは、ほぼ偶然の発見だな」

男「どういうことだ?」

友「タイムマシンだよ」

男「は?」

女「へえーすごーい」

20: 2013/02/23(土) 18:23:53.67 ID:Kx126CqN0
友「もともとは時空間云々の研究だったんだがその研究途中にお前がタイムマシン作ったわけ」

男「俺ってそんなにすごいのか……」

友「そしたらどっかの『科学技術向上を第一とした~』とかいう会社の奴がきてお前をオファーした」

女「ちなみに私と付き合い始めたのもその辺りなんだよ(ニヤニヤ」

男「お前はいらんことを」バチン

女「いたっ」

21: 2013/02/23(土) 18:26:13.85 ID:Kx126CqN0
俺「うーん……じゃあ俺の作ったタイムマシンは過去に行けるのか?」

女「もちろん!」

友「行けるのは過去だけだがな。しかも現状ではお前だけだ」

男「なら……俺が記憶喪失になる前に戻って、なにがあったかを見れば……」

友「なるほど。確かに原因を突き止めることはできるな」

男「やる価値はある」

男「タイムマシンってのはどこにあるんだ?」

女「あれ」

23: 2013/02/23(土) 18:28:53.81 ID:Kx126CqN0
男「あれ?」

女「うん、あれだよ

男「あれって、女……ありゃテレビだ」

女「うん、男君はテレビ使ってタイムマシンを作ったんだよ」

男「すごいのかすごくないのか分からない開発だな」

友「だが行けることは確かだ」

男「自分で作っといてあれだけど、すごい自信がないぞ……」ポチ

24: 2013/02/23(土) 18:31:33.87 ID:Kx126CqN0
ブゥン

男「お、ついた。なになに……『戻りたい過去を設定してください』か。このリモコンで操作するのか」

男「よし、俺が記憶を失った5分前に飛んでみるか。ちょっと行ってくるよ」

女「行ってらっしゃい」

友「あまり変なことはするなよ。過去が変われば未来も変わる。そのことは何も覚えてないお前でも分かるはずだ」

26: 2013/02/23(土) 18:34:19.44 ID:Kx126CqN0
俺「アニメとかでみたな。タイムパラドックスだっけ?」

友「そうだ」

男「わかった。気をつけるよ。それじゃあ……」

女「待って!」

男「ん?どうしたんだ?」

女「行ってらっしゃい」チュッ

男「!?」

友「チッ」

27: 2013/02/23(土) 18:37:07.51 ID:Kx126CqN0
男「じ、じゃあ改めて、行ってくる」

男「巻き戻し」ポチッ

28: 2013/02/23(土) 18:38:48.86 ID:Kx126CqN0
男「ここ……どこだ……」

男「あれ……ダメだ……思い出せない……」

男「俺……誰だっけ……?」

30: 2013/02/23(土) 18:41:16.73 ID:Kx126CqN0
男「見た感じ公園……だな…」

男「俺……なにしてたんだろ……」

友「よう、男じゃねえか。公園でなにしてるんだ?」

男「お前……誰だ?俺の知り合いなのか?」

友「なに言ってるんだ?俺だよ友だよ」

男「俺はおまえなんて……いやちょっとまて。落ち着いて聞いてくれ」カクカクシカジカ

31: 2013/02/23(土) 18:43:49.12 ID:Kx126CqN0
友「記憶がない?今までなにしてたのかとか?」

男「ああ、そうなんだ」

友「お前と俺は高校大学と一緒だったんだぞ?それもか?」

男「すまない……」

友「これは驚いた…じゃあお前に彼女がいることもか?」

男「!?」

友「その様子だとそのことも忘れてるらしいな」

32: 2013/02/23(土) 18:49:07.88 ID:Kx126CqN0
男「俺の彼女……可愛いか?」

友「ん?……ああ、まあな」

男「俺の彼女とお前って知り合いなのか?」

友「女も俺たちと同じ高校で大学だよ」

男「そうだったのか……ダメだ全く思い出せない……」

友「気楽な奴だな……」ボソッ

男「ん?何か言ったか?」

友「いいや、なにも。俺とお前と女は幼馴染って奴なんだ。昔は男、『俺たちの縁は腐って粘ついてやがるぜ』とか言ってたんたぞ?」

男「はずかしいな……」

友「一番恥ずかしいのはそばにいた俺らだったけどな」

33: 2013/02/23(土) 18:51:47.93 ID:Kx126CqN0
男「何か……すごい肝心なことを忘れてる気がする……」

友「そんな焦らなくてもいいんじゃないのか?」

男「分からない……でも急がないといけない気がするんた……」

友「ならちょっと付き合えよ。5分程度じゃ俺たちは話し尽くせないくらいの思い出があるんだ。近くにラーメン屋がある。歩きながらでも説明するよ」

男「ああ、ありがとう」

34: 2013/02/23(土) 18:54:52.56 ID:Kx126CqN0
友「俺と男はな最初はいじめっ子といじめられっこの関係だったんだぞ」

男「そうなのか!?どっちがいじめてたんだ……」

友「そんなのどっちだっていいじゃないか。今はこうして楽しく話し合えてるんだから」

男「そうだな……」

友「俺らの仲を仲介してくれたのは女だったな」

男「女……いいやつだったんだな……」

47: 2013/02/23(土) 19:30:29.95 ID:Kx126CqN0
これから書いてくよ

48: 2013/02/23(土) 19:31:27.12 ID:Kx126CqN0
男「なあ、友ってさ彼女いるの?」

友「……あ、ああいるよ」

男「どんなやつなんだ?」

友「女よりも可愛くて胸がでかい奴だよ!」

男「なんだと!俺だって女の顔思い出せないけど、なんか暴言言われた気がするぞ」

友「女の顔も思い出せないのか?」

男「ああ」

友「なら携帯に写真くらいあるだろ」

男「実は……財布と携帯がなくて……」

友「盗まれたんじゃないだろうな?」

男「あとで交番にいってきます……」

友「ほら着いたぞ。ラーメン屋って言ってもお前の住んでるマンションの一番下の階をまるまる使ってるからお前の家と変わりないんだけどな」

49: 2013/02/23(土) 19:33:50.14 ID:Kx126CqN0
男「へえ、珍しいな」

友「言っとくがおごりじゃないからな?あとで返せよ」

男「お、おう……ありがとう」

友「そういやさ、お前タイムマシン作ったことも思い出せないのか?」

男「……今なんて?」

友「タイムマシン作ったこと忘れたのか?」

男「俺がタイムマシン?」

友「ああ、タイムマシンだ」

男「俺って何者なんだ……ん、あれ?」

友「どうした?」

男「まてよ……もしかしたら……」

51: 2013/02/23(土) 19:37:10.87 ID:Kx126CqN0
友「おい、何ごにょごにょいってるんだ」

男「俺の部屋何番だ?」

友「……028だけど……」

男「ありがとう!」ダッ

友「……おう……」




男「俺の部屋……」

男「……このテレビ……これか…?」ポチッ

ブゥン

男「俺……タイムマシンで過去に戻るのか……」

男「俺はなにかを忘れてる……こうなったら過去の俺に直接聞いてでも思い出してやる…!」

男「巻き戻し!」ポチッ

54: 2013/02/23(土) 19:41:15.50 ID:Kx126CqN0
男「ここ……どこだ……?」

男「タイムマシン……で、過去に戻ったのか?」

女「男くん!なにやってるの!もう文化祭始まるよ!」

男「……君は……女?」

女「はあ?もう!ふざけてないで早く行こうよ!私、友くんの教室の出し物見に行きたいな!」

男「ここは……高校?」

男「俺の母校……?」

女「ほら、男君!行こうよ!」

55: 2013/02/23(土) 19:47:03.56 ID:Kx126CqN0
男(おかしい……俺は公園で記憶を失う5分前に戻ったはず……)

男(機械が壊れていたのか?)

他男「よお!お前ら相変わらず仲いいな」

他女「女ー、男くんとのデート私の教室も来てねー!」

女「ち、違うよ!そんなんじゃないってば!男くんに迷惑だよ!」

男「女……?」

女「も、もう!男くん早く!」

男(俺は……こんな青春を過ごしてたのか?)

56: 2013/02/23(土) 19:53:11.28 ID:Kx126CqN0
友「いらっしゃーい」

男「友……」

女「友君来たよー」

友「おう、お化け屋敷俺たちクラスメイト全員で頑張って作ったから絶叫間違いなしだぜ!」

女「ドキドキするなー」

男「そんな風には見えないぞ」

女「男君女の子をわかってないなー」

友「全くもって」

男「なんだよ二人して……」

58: 2013/02/23(土) 19:59:19.11 ID:Kx126CqN0
女「はあー怖かったー」

男(なんだあれあれ本当に高校生のクオリティかよ本当に怖かった膝が笑ってるどうしよう歩けない)
男「そうか?俺はたいして怖くなかったな……」

女「男君、膝」ガクブル

男「……」

女「…………」プルプル

男「つ、次行くぞ!」

女「はーい」

59: 2013/02/23(土) 20:02:44.11 ID:Kx126CqN0
男「喫茶店に演劇に射的」

女「縁日コーナーにマジックショーとライブ。いっぱいまわったねー」

男「……なあ、女」

女「なにー?」

男「今だから言えることってあるんだよ」

女「……?」

男「記憶を失っても、数時間の出会いでも、はっきりとわかる。俺は……俺は……お前が………」


60: 2013/02/23(土) 20:05:18.74 ID:Kx126CqN0
男「あれ……なんだ……急に視界が……」

女「ごめんね、男君……その言葉……今は聞けないよ……」

男「女……?」

女「はやく……はやく思い出してよ男君……そして、私を見つけて」

男「女……いったい……」

女「これ……なくさないでね」

女「ばいばい」




62: 2013/02/23(土) 20:09:25.32 ID:Kx126CqN0
男「あれ……ここは……」

友「よう……今何時だ?」

男「お前誰だっけ?」

友「はあ?よっぱらってついに俺のことまで忘れたかよ」

男「すまん、全くもって思い出せない」

友「お前……本気で言ってるのか?いくらなんでもつまらないぞ」

男「悪いが本気だ」

友「……なんでこの時間に……」ボソッ

男「……友?」

男「……あれ……おまえの名前って……友か?」

友「ああ、そうだよ。なんだよ嘘かよ」

男「いや、本当に覚えてないんだって。ただ、その名前が自然と口から……ん?」ゴソゴソ

63: 2013/02/23(土) 20:17:20.96 ID:Kx126CqN0
俺「これ……鍵?」







思い出して……そして……見つけて……


男「……なんだっけ?」

友「どうしたんだ?」

男「……俺は誰なんだ?」

友「……お前は俺の友達だよ」

男「友、俺はどんなやつなんだ?」

友「バカで不器用。鈍感で何事にも全力で取り組んで加減を知らない」

男「バカって言葉を遠回しに何回も言わなくていい」

友「タイムマシンを作った天才でもある」

64: 2013/02/23(土) 20:18:49.13 ID:Kx126CqN0
男「タイムマシン?」










行ってらっしゃい


友「なに唇触ってんだ気持ち悪い」

男「悪かったな」

男「なあそのタイムマシンってどこにあるんだ?」

友「この前、お前がどっかの会社に貸し出してたじゃないか。今頃あいつらも過去に飛んでるんだろうな」

男「その会社!どこだ!」

友「は?……だけど」

男「ありがとう!」

65: 2013/02/23(土) 20:22:41.48 ID:Kx126CqN0
男「この鍵……」

男「どこに使うのだろうか……それより誰のだ?」

男「なにか肝心なことを忘れてる気がする……」

会社員「やあ、男君じゃないか!」

男「タイムマシンは!?」

会社員「え?3階の実験室に……ってちょっと男君?」

男「すいません!使わせください!」




男「これか……?」ポチッ

ブゥン

男「あとはリモコンを……ん?鍵穴?」

67: 2013/02/23(土) 20:26:34.96 ID:Kx126CqN0
男「ここに挿せば……」カチャ

男「開いた……なんだこれ?














『早送り』?」

68: 2013/02/23(土) 20:32:18.20 ID:Kx126CqN0
男「行けばいいのか……未来に……?」

男「なんだこの胸騒ぎは……」

男「まるで、こんなことを何回もやった気がする……」

男「でも行かなければいけないのか?」

男「俺は……俺は……」








待ってるよ、男君

69: 2013/02/23(土) 20:33:27.94 ID:Kx126CqN0
男「女……?」

男「……友……女……俺は…そうだ…!」


男「帰ろう………みんなのいる未来に……」


男「早送り」

70: 2013/02/23(土) 20:34:07.25 ID:Kx126CqN0
俺「俺誰だっけ……」

END

71: 2013/02/23(土) 20:34:29.70 ID:QtGmKThM0
おい

引用元: 男「やばいぞ……」