1: 2012/03/13(火) 21:22:16.69
シンジ「笑ってみて」
レイ「……」ニコッ
シンジ「怒ってみて」
レイ「……」ムッ
シンジ「……」
レイ「どう?」
シンジ「いや、一切変わってない」
レイ「そう」
レイ「……」ニコッ
シンジ「怒ってみて」
レイ「……」ムッ
シンジ「……」
レイ「どう?」
シンジ「いや、一切変わってない」
レイ「そう」
3: 2012/03/13(火) 21:24:04.68 ID:c5ZRAJyQ0
シンジ「じゃあ、怖がってみて」
レイ「……」ブルブル
シンジ「駄々こねてみて」
レイ「……」ジタバタ
シンジ「ダメだ。分からないよ」
レイ「そう。残念ね」
シンジ「綾波が表情豊かならもっと可愛いと思うんだけど」
レイ「別に可愛くありたいわけじゃないから」
シンジ「そ、そっか。でも、もったいないなぁ」
レイ「……」
レイ「……」ブルブル
シンジ「駄々こねてみて」
レイ「……」ジタバタ
シンジ「ダメだ。分からないよ」
レイ「そう。残念ね」
シンジ「綾波が表情豊かならもっと可愛いと思うんだけど」
レイ「別に可愛くありたいわけじゃないから」
シンジ「そ、そっか。でも、もったいないなぁ」
レイ「……」
7: 2012/03/13(火) 21:26:58.72 ID:c5ZRAJyQ0
綾波宅
レイ「……」ガチャ
レイ「……」
レイ「……鏡……」トコトコ
レイ「……」
レイ(可愛い……)
レイ「……」ニコッ
レイ「……よくわからない」
レイ「……」トゥルル
アスカ『あ?』
レイ「ちょっと相談があるのだけど」
アスカ『なによ?』
レイ「……」ガチャ
レイ「……」
レイ「……鏡……」トコトコ
レイ「……」
レイ(可愛い……)
レイ「……」ニコッ
レイ「……よくわからない」
レイ「……」トゥルル
アスカ『あ?』
レイ「ちょっと相談があるのだけど」
アスカ『なによ?』
9: 2012/03/13(火) 21:30:46.28 ID:c5ZRAJyQ0
レイ「私は可愛いと思う?」
アスカ『なに?これ?イタズラ?』
レイ「私は真剣だから、聞いて欲しいんだけど」
アスカ『で、なに?』
レイ「今日、碇くんに可愛いって―――」
ブツッ
レイ「あ……」
レイ「……」トゥルルル
アスカ『なによ?』
レイ「碇くんに可愛いって言われて、私―――」
ブツッ
レイ「……」トゥルル
アスカ『しっつこい!!なによ!!あのバカシンジに可愛いって言われたの自慢したいだけぇ!?』
レイ「いいえ、違うわ。それは貴女の被害妄想だと思う」
アスカ『……』
アスカ『なに?これ?イタズラ?』
レイ「私は真剣だから、聞いて欲しいんだけど」
アスカ『で、なに?』
レイ「今日、碇くんに可愛いって―――」
ブツッ
レイ「あ……」
レイ「……」トゥルルル
アスカ『なによ?』
レイ「碇くんに可愛いって言われて、私―――」
ブツッ
レイ「……」トゥルル
アスカ『しっつこい!!なによ!!あのバカシンジに可愛いって言われたの自慢したいだけぇ!?』
レイ「いいえ、違うわ。それは貴女の被害妄想だと思う」
アスカ『……』
12: 2012/03/13(火) 21:34:57.90 ID:c5ZRAJyQ0
レイ「続けてもいい?」
アスカ『どーぞ』
レイ「今日、碇くんに可愛いって言われて、それで……私は困っているの」
アスカ『なにが?』
レイ「私には表情がないって、碇くんが。表情があればもっと可愛いって言われたわ」
アスカ『それで?』
レイ「そこで訊きたい。貴女はよく面白い表情をするから、そのコツを……」
アスカ『なによぉ!?アンタ、私をバカにしてるの!?』
レイ「してない。尊敬してるだけよ。今だけ」
アスカ『きぃー!!なんかむかつくぅ!!!』
レイ「どうして?」
アスカ『勝手にしろ!!』
ブツッ
レイ「……」トゥルルル
アスカ『なによ!?』
アスカ『どーぞ』
レイ「今日、碇くんに可愛いって言われて、それで……私は困っているの」
アスカ『なにが?』
レイ「私には表情がないって、碇くんが。表情があればもっと可愛いって言われたわ」
アスカ『それで?』
レイ「そこで訊きたい。貴女はよく面白い表情をするから、そのコツを……」
アスカ『なによぉ!?アンタ、私をバカにしてるの!?』
レイ「してない。尊敬してるだけよ。今だけ」
アスカ『きぃー!!なんかむかつくぅ!!!』
レイ「どうして?」
アスカ『勝手にしろ!!』
ブツッ
レイ「……」トゥルルル
アスカ『なによ!?』
14: 2012/03/13(火) 21:40:01.93 ID:c5ZRAJyQ0
レイ「表情を変えるコツを教えてほしいの」
アスカ『はぁ?!なによ、可愛くなりたいの?!』
レイ「よくわからない。でも、碇くんがそうした方がいいっていってるから、そうしたい」
アスカ『なんかほんと腹立つわ……』
レイ「どうしたらいい?」
アスカ『他の人に聞けばいいでしょ!!私に聞かないで!!』
レイ「……」
アスカ『な、なによ……?黙り込んで……』
レイ「クラスメイトで私の携帯番号を知っているのは貴女だけだから……」
アスカ『え……』
レイ「……お願い……します……」
アスカ『ちょ……と……えと……』
レイ「貴女しかいないの……」
アスカ『……いつ、暇なのよ?』
レイ「いつでも。貴女の都合がいい日でいいから」
アスカ『はぁ?!なによ、可愛くなりたいの?!』
レイ「よくわからない。でも、碇くんがそうした方がいいっていってるから、そうしたい」
アスカ『なんかほんと腹立つわ……』
レイ「どうしたらいい?」
アスカ『他の人に聞けばいいでしょ!!私に聞かないで!!』
レイ「……」
アスカ『な、なによ……?黙り込んで……』
レイ「クラスメイトで私の携帯番号を知っているのは貴女だけだから……」
アスカ『え……』
レイ「……お願い……します……」
アスカ『ちょ……と……えと……』
レイ「貴女しかいないの……」
アスカ『……いつ、暇なのよ?』
レイ「いつでも。貴女の都合がいい日でいいから」
17: 2012/03/13(火) 21:43:00.41 ID:c5ZRAJyQ0
数日後
レイ「……」パタパタ
レイ「……掃除、終わりね」
ピンポーン
レイ「……」ガチャ
アスカ「き、きたわよ」
レイ「入って」
アスカ「ふん……相変わらず辛気臭い部屋ね」
レイ「今、お茶だすから」パタパタ
アスカ「……」
レイ「どうぞ」
アスカ「どうも」
レイ「……」
アスカ「……」ズズッ
レイ「……」パタパタ
レイ「……掃除、終わりね」
ピンポーン
レイ「……」ガチャ
アスカ「き、きたわよ」
レイ「入って」
アスカ「ふん……相変わらず辛気臭い部屋ね」
レイ「今、お茶だすから」パタパタ
アスカ「……」
レイ「どうぞ」
アスカ「どうも」
レイ「……」
アスカ「……」ズズッ
18: 2012/03/13(火) 21:46:02.85 ID:c5ZRAJyQ0
レイ「……」
アスカ「……」ズズッ
レイ「……」ソワソワ
アスカ「……な、なんで、黙ってるのよ?」
レイ「あ、あまり……友達を呼ぶのは……なれてないから……」ソワソワ
アスカ「だ、誰が友達よ!?ただの知り合い、同僚、パイロット同士ってだけでしょ!!」
レイ「……ごめんなさい」シュン
アスカ「ちっ……」
レイ「……」ソワソワ
アスカ「で、なんだっけ……?表情、だっけ?」
レイ「そう」
アスカ「……笑ってみなさいよ」
レイ「……」ニコッ
アスカ「笑ってる?」
レイ「すごく」
アスカ「……」ズズッ
レイ「……」ソワソワ
アスカ「……な、なんで、黙ってるのよ?」
レイ「あ、あまり……友達を呼ぶのは……なれてないから……」ソワソワ
アスカ「だ、誰が友達よ!?ただの知り合い、同僚、パイロット同士ってだけでしょ!!」
レイ「……ごめんなさい」シュン
アスカ「ちっ……」
レイ「……」ソワソワ
アスカ「で、なんだっけ……?表情、だっけ?」
レイ「そう」
アスカ「……笑ってみなさいよ」
レイ「……」ニコッ
アスカ「笑ってる?」
レイ「すごく」
21: 2012/03/13(火) 21:50:13.67 ID:c5ZRAJyQ0
アスカ「アンタ、バカァ?笑うっていうのは―――こう!!」ニコニコ
レイ「……」ニコッ
アスカ「いや、全然変わってないから」
レイ「そう?よくわからないわ」
アスカ「もっと口元をこーやって……」グニーッ
レイ「やふぇて……いふぁい、いふぁい……」
アスカ「これが笑顔よ」
レイ「ふぉうなの?」
アスカ「そうよ。はい。自分でやってみなさい」
レイ「……」グニーッ
アスカ「いや、手を使ってどうするのよ。顔の筋肉だけで笑いなさいよ」
レイ「……」ニコッ
アスカ「……笑ってるの?」
レイ「とっても」
アスカ「絶望的……」
レイ「……」ニコッ
アスカ「いや、全然変わってないから」
レイ「そう?よくわからないわ」
アスカ「もっと口元をこーやって……」グニーッ
レイ「やふぇて……いふぁい、いふぁい……」
アスカ「これが笑顔よ」
レイ「ふぉうなの?」
アスカ「そうよ。はい。自分でやってみなさい」
レイ「……」グニーッ
アスカ「いや、手を使ってどうするのよ。顔の筋肉だけで笑いなさいよ」
レイ「……」ニコッ
アスカ「……笑ってるの?」
レイ「とっても」
アスカ「絶望的……」
23: 2012/03/13(火) 21:54:17.15 ID:c5ZRAJyQ0
レイ「……私……笑えないの……」シュン
アスカ「というか、アンタが大口開けて笑うとことが想像できないわね」
レイ「そうね。私はそこまで笑ったことがないかもしれないわ」
アスカ「……そーだ」
レイ「なに?」
アスカ「ばんざーい、して。ばんざーい」
レイ「……」バンザーイ
アスカ「……」コチョコチョ
レイ「!?」
アスカ「どう?」コチョコチョ
レイ「ちょ……やめ……んっ……ぁ……」
アスカ「おらおらー」コチョコチョ
レイ「ひゃぁ……んっ……あっ……くっ……」
アスカ「ここかー?」コチョコチョ
レイ「やめ……ぁん……うぅ……ひっ……」
アスカ「というか、アンタが大口開けて笑うとことが想像できないわね」
レイ「そうね。私はそこまで笑ったことがないかもしれないわ」
アスカ「……そーだ」
レイ「なに?」
アスカ「ばんざーい、して。ばんざーい」
レイ「……」バンザーイ
アスカ「……」コチョコチョ
レイ「!?」
アスカ「どう?」コチョコチョ
レイ「ちょ……やめ……んっ……ぁ……」
アスカ「おらおらー」コチョコチョ
レイ「ひゃぁ……んっ……あっ……くっ……」
アスカ「ここかー?」コチョコチョ
レイ「やめ……ぁん……うぅ……ひっ……」
31: 2012/03/13(火) 21:59:35.68 ID:c5ZRAJyQ0
アスカ「ちっ……笑うってより苦しんでる感じになるのね……」
レイ「はぁ……はぁ……ご、めん……なさい……」
アスカ「……」
レイ「ふぅ……ふぅ……」
アスカ「まあ、こんな禁欲的な生活してちゃあ表情もなくなるわね」
レイ「どうしたらいいの?」
アスカ「この部屋!!そしてアンタもその着たきりの制服!!それが元凶ね!!」
レイ「……?」
アスカ「表情っていうのは環境から生まれるものよ。こんな殺風景な場所じゃあ、笑うもんも笑えない」
レイ「ふんふん……」メモメモ
アスカ「まずは服よ!!」
レイ「服?」
アスカ「私服を10着は買う!!これよ!!」グッ
レイ「私服……」
レイ「はぁ……はぁ……ご、めん……なさい……」
アスカ「……」
レイ「ふぅ……ふぅ……」
アスカ「まあ、こんな禁欲的な生活してちゃあ表情もなくなるわね」
レイ「どうしたらいいの?」
アスカ「この部屋!!そしてアンタもその着たきりの制服!!それが元凶ね!!」
レイ「……?」
アスカ「表情っていうのは環境から生まれるものよ。こんな殺風景な場所じゃあ、笑うもんも笑えない」
レイ「ふんふん……」メモメモ
アスカ「まずは服よ!!」
レイ「服?」
アスカ「私服を10着は買う!!これよ!!」グッ
レイ「私服……」
36: 2012/03/13(火) 22:05:09.57 ID:c5ZRAJyQ0
アスカ「お金はあるの?!」
レイ「……」ゴソゴソ
アスカ「……」
レイ「……2万円なら」
アスカ「すっくないわね!!そんなお金じゃあ、ブラしか買えないじゃない!!」
レイ「え?下着は500円から……」
アスカ「アンタ、バカァ!?そんな安物つけてんの!?見せて!!」グイッ
レイ「あ……」
アスカ「ホントダメね……。貯金は?」
レイ「……しらないわ」フルフル
アスカ「えー?生活はどうしてるの?食べ物だって買うでしょ?」
レイ「殆どは現物支給。雑費代として毎週1万円をもらうことになってる」
アスカ「な……!?」
レイ「どうかした?」
アスカ「……アンタ、文句いいなさいよ」
レイ「……」ゴソゴソ
アスカ「……」
レイ「……2万円なら」
アスカ「すっくないわね!!そんなお金じゃあ、ブラしか買えないじゃない!!」
レイ「え?下着は500円から……」
アスカ「アンタ、バカァ!?そんな安物つけてんの!?見せて!!」グイッ
レイ「あ……」
アスカ「ホントダメね……。貯金は?」
レイ「……しらないわ」フルフル
アスカ「えー?生活はどうしてるの?食べ物だって買うでしょ?」
レイ「殆どは現物支給。雑費代として毎週1万円をもらうことになってる」
アスカ「な……!?」
レイ「どうかした?」
アスカ「……アンタ、文句いいなさいよ」
43: 2012/03/13(火) 22:10:24.88 ID:c5ZRAJyQ0
レイ「文句をいう必要がないわ。私はそれで十分に生活できているもの」
アスカ「あっそ……。……そりゃ表情もなくなるわ……」ブツブツ
レイ「……?」
アスカ「わかった。とりあえず行きましょ」
レイ「どこに?」
アスカ「服を買いに!!」
レイ「でも……お金……」
アスカ「……私が出す」
レイ「いいの?」
アスカ「ほら、いくわよ」
レイ「……」コクッ
アスカ(こいつ……こんな生活しながらエヴァにのってたの……?)
アスカ(バッカじゃないの……ホント……)
アスカ「あっそ……。……そりゃ表情もなくなるわ……」ブツブツ
レイ「……?」
アスカ「わかった。とりあえず行きましょ」
レイ「どこに?」
アスカ「服を買いに!!」
レイ「でも……お金……」
アスカ「……私が出す」
レイ「いいの?」
アスカ「ほら、いくわよ」
レイ「……」コクッ
アスカ(こいつ……こんな生活しながらエヴァにのってたの……?)
アスカ(バッカじゃないの……ホント……)
44: 2012/03/13(火) 22:13:33.16 ID:c5ZRAJyQ0
ショッピングモール
レイ「……」キョロキョロ
アスカ「こっち。なにキョロキョロしてんの」
レイ「あまり、こういうところ来た事がないから」
アスカ「もう……どこの田舎者なのよ……」
レイ「……」トコトコ
アスカ「はい。どれにする?どれでもいいわよ?」
レイ「……」キョロキョロ
アスカ「……」
レイ「……」オロオロ
アスカ「どうしたの?」
レイ「よく……わからないわ……」
アスカ「……そりゃそうか」
レイ「……」オロオロ
アスカ「あーもう!!これとこれ!!!あと、こっちとこっちも!!はい!!着替えてくる!!」
レイ「……」キョロキョロ
アスカ「こっち。なにキョロキョロしてんの」
レイ「あまり、こういうところ来た事がないから」
アスカ「もう……どこの田舎者なのよ……」
レイ「……」トコトコ
アスカ「はい。どれにする?どれでもいいわよ?」
レイ「……」キョロキョロ
アスカ「……」
レイ「……」オロオロ
アスカ「どうしたの?」
レイ「よく……わからないわ……」
アスカ「……そりゃそうか」
レイ「……」オロオロ
アスカ「あーもう!!これとこれ!!!あと、こっちとこっちも!!はい!!着替えてくる!!」
47: 2012/03/13(火) 22:16:15.36 ID:c5ZRAJyQ0
レイ「……どう?」
アスカ「まあ、いいんじゃない?私服を着るだけで随分見違えたじゃない」
レイ「ありがとう」ニコッ
アスカ「……っ」ドキッ
レイ「……次はどうしたらいいの?」
アスカ「あ、ああ。えっと……お会計に行きくの」
レイ「分かったわ」
アスカ(ミニスカートはやりすぎかしら……?)
レイ「なに?」
アスカ「別に。いくわよ」
レイ「……」コクッ
アスカ「まあ、いいんじゃない?私服を着るだけで随分見違えたじゃない」
レイ「ありがとう」ニコッ
アスカ「……っ」ドキッ
レイ「……次はどうしたらいいの?」
アスカ「あ、ああ。えっと……お会計に行きくの」
レイ「分かったわ」
アスカ(ミニスカートはやりすぎかしら……?)
レイ「なに?」
アスカ「別に。いくわよ」
レイ「……」コクッ
51: 2012/03/13(火) 22:20:54.85 ID:c5ZRAJyQ0
アスカ「―――21万円か……結構、いったわね」
レイ「……」トコトコ
アスカ「ま、いっか」
レイ「ありがとう。こんなに」
アスカ「べっつに。全部、安物だから」
レイ「……」ソワソワ
アスカ「どうかしたの?」
レイ「ちょっと……落ち着かなくて」
アスカ「すぐに慣れるわよ。―――それより」
レイ「なに?」
アスカ「現物支給には断固抗議しなさいよね」
レイ「どうして?」
アスカ「どうしてって……。それでいいわけぇ?!」
レイ「私はそうして生きてきたから、大丈夫よ?」
アスカ「……」
レイ「……」トコトコ
アスカ「ま、いっか」
レイ「ありがとう。こんなに」
アスカ「べっつに。全部、安物だから」
レイ「……」ソワソワ
アスカ「どうかしたの?」
レイ「ちょっと……落ち着かなくて」
アスカ「すぐに慣れるわよ。―――それより」
レイ「なに?」
アスカ「現物支給には断固抗議しなさいよね」
レイ「どうして?」
アスカ「どうしてって……。それでいいわけぇ?!」
レイ「私はそうして生きてきたから、大丈夫よ?」
アスカ「……」
54: 2012/03/13(火) 22:26:09.72 ID:c5ZRAJyQ0
夜 葛城宅
シンジ「はい。ミサトさん」
ミサト「ありがとー!!」
アスカ「ミサト」
ミサト「なぁに?」
アスカ「……零号機のパイロット……えこひいきの……」
ミサト「レイのこと?」
アスカ「あの子だけ現物支給ってどういこと?」
ミサト「え?」
アスカ「しかも、雑費が現金支給って今時ありえないと思うんだけど」
ミサト「そんなばかなぁ!レイだってシンジ君やアスカみたく、電子マネーで―――」
アスカ「でも違うの!」バンッ
シンジ「ア、アスカ……?」
アスカ「あ、ごめん……」
ミサト「……ちょっと確認とってみるわ」
シンジ「はい。ミサトさん」
ミサト「ありがとー!!」
アスカ「ミサト」
ミサト「なぁに?」
アスカ「……零号機のパイロット……えこひいきの……」
ミサト「レイのこと?」
アスカ「あの子だけ現物支給ってどういこと?」
ミサト「え?」
アスカ「しかも、雑費が現金支給って今時ありえないと思うんだけど」
ミサト「そんなばかなぁ!レイだってシンジ君やアスカみたく、電子マネーで―――」
アスカ「でも違うの!」バンッ
シンジ「ア、アスカ……?」
アスカ「あ、ごめん……」
ミサト「……ちょっと確認とってみるわ」
57: 2012/03/13(火) 22:30:44.33 ID:c5ZRAJyQ0
ミサト「もしもし?」
リツコ『珍しいわね。失恋でもしたのかしら?』
ミサト「レイのことなんだけど」
リツコ『なに?』
ミサト「あの子、現物支給と現金支給ってホントなの?」
リツコ『……そうよ』
ミサト「どうして?」
リツコ『あの子にはそれで十分だから』
ミサト「十分って……レイだって女の子なのよ!?」
リツコ『でも、レイからそれについて不満はないそうよ?』
ミサト「……」
リツコ『どうかした?』
ミサト「わかった。もういい」
リツコ『ミサト?』
ミサト「なんとかするわ……私が」
リツコ『珍しいわね。失恋でもしたのかしら?』
ミサト「レイのことなんだけど」
リツコ『なに?』
ミサト「あの子、現物支給と現金支給ってホントなの?」
リツコ『……そうよ』
ミサト「どうして?」
リツコ『あの子にはそれで十分だから』
ミサト「十分って……レイだって女の子なのよ!?」
リツコ『でも、レイからそれについて不満はないそうよ?』
ミサト「……」
リツコ『どうかした?』
ミサト「わかった。もういい」
リツコ『ミサト?』
ミサト「なんとかするわ……私が」
58: 2012/03/13(火) 22:33:19.03 ID:c5ZRAJyQ0
翌日 ネルフ
ミサト「葛城ミサトです」
冬月「入りたまえ」
ミサト「失礼いたします」
レイ「……」トコトコ
冬月「どうしたのかね?」
ミサト「綾波レイのことですこし」
ゲンドウ「なんだ?」
ミサト「ほら、レイ」
レイ「……あ、あの」モジモジ
ゲンドウ「……」
レイ「わ、わたしも……その……普通に……お給料が……ほしいです」モジモジ
ゲンドウ「なぜだ」
レイ「服……買いたいから……」モジモジ
ゲンドウ「そうか」
ミサト「葛城ミサトです」
冬月「入りたまえ」
ミサト「失礼いたします」
レイ「……」トコトコ
冬月「どうしたのかね?」
ミサト「綾波レイのことですこし」
ゲンドウ「なんだ?」
ミサト「ほら、レイ」
レイ「……あ、あの」モジモジ
ゲンドウ「……」
レイ「わ、わたしも……その……普通に……お給料が……ほしいです」モジモジ
ゲンドウ「なぜだ」
レイ「服……買いたいから……」モジモジ
ゲンドウ「そうか」
62: 2012/03/13(火) 22:37:22.35 ID:c5ZRAJyQ0
ミサト「司令……ダメ、でしょうか?」
ゲンドウ「……冬月」
冬月「これか?」ピラッ
ゲンドウ「ああ……綾波レイは今日から支給方法を変更する」
ミサト「え……」
レイ「碇司令……」
冬月「支給額はいくらにするつもりだ?」
ゲンドウ「……85万」
ミサト「!?」
レイ「ありがとうございます」
冬月「いいのか?」
ゲンドウ「構わん」
冬月「……諸手当をつけたら150万にはなるぞ?」
ゲンドウ「問題ない」
ミサト「わ、わたしより……おおい……あ、いや……当然だけど……」
ゲンドウ「……冬月」
冬月「これか?」ピラッ
ゲンドウ「ああ……綾波レイは今日から支給方法を変更する」
ミサト「え……」
レイ「碇司令……」
冬月「支給額はいくらにするつもりだ?」
ゲンドウ「……85万」
ミサト「!?」
レイ「ありがとうございます」
冬月「いいのか?」
ゲンドウ「構わん」
冬月「……諸手当をつけたら150万にはなるぞ?」
ゲンドウ「問題ない」
ミサト「わ、わたしより……おおい……あ、いや……当然だけど……」
73: 2012/03/13(火) 22:42:54.28 ID:c5ZRAJyQ0
ミサト「あ、あの……」
ゲンドウ「なんだ?」
ミサト「つかぬことをお聞きしますが……初号機パイロットと弐号機パイロットの総支給額は……?」
冬月「シンジは250万、アスカは170万だ」
ミサト「え……?!」
ゲンドウ「なんだ?」
ミサト「い、いえ!!なにも!!」
レイ「それではこれで」
ゲンドウ「まて」
レイ「はい?」
ゲンドウ「これを渡しておく。電子マネーカードだ。これを失くすと大変なことになる」
レイ「はい」
ゲンドウ「こうやって首から提げるタイプの財布カード入れもつけておく」
レイ「これでなくなりませんね」
ゲンドウ「ああ。問題ない」
ゲンドウ「なんだ?」
ミサト「つかぬことをお聞きしますが……初号機パイロットと弐号機パイロットの総支給額は……?」
冬月「シンジは250万、アスカは170万だ」
ミサト「え……?!」
ゲンドウ「なんだ?」
ミサト「い、いえ!!なにも!!」
レイ「それではこれで」
ゲンドウ「まて」
レイ「はい?」
ゲンドウ「これを渡しておく。電子マネーカードだ。これを失くすと大変なことになる」
レイ「はい」
ゲンドウ「こうやって首から提げるタイプの財布カード入れもつけておく」
レイ「これでなくなりませんね」
ゲンドウ「ああ。問題ない」
77: 2012/03/13(火) 22:45:57.43 ID:cjTNvnQ70
アスカカワイソス
78: 2012/03/13(火) 22:47:33.50 ID:7GDXn3b7O
なんだかんだでシンジ大好きなんだなゲンドウ
80: 2012/03/13(火) 22:48:56.60 ID:c5ZRAJyQ0
ミサト「そ、それでは失礼します!!」
レイ「……」ペコッ
冬月「……よかったのか?」
ゲンドウ「レイから言ってくるとは思わなかった」
冬月「お前は本当に甘いな」
ゲンドウ「……」
冬月「ん……?」
ゲンドウ「……さて。そろそろ仕事に……」スクッ
冬月「待て、碇。綾波レイの給料だが7日払いになっているぞ?」
ゲンドウ「……気のせいだ」
冬月「ま、まさか……毎週、150万……払う気か……?」
ゲンドウ「……ああ」
冬月「……」
ゲンドウ「問題……ない」
冬月「どうなってもしらんぞ……」
レイ「……」ペコッ
冬月「……よかったのか?」
ゲンドウ「レイから言ってくるとは思わなかった」
冬月「お前は本当に甘いな」
ゲンドウ「……」
冬月「ん……?」
ゲンドウ「……さて。そろそろ仕事に……」スクッ
冬月「待て、碇。綾波レイの給料だが7日払いになっているぞ?」
ゲンドウ「……気のせいだ」
冬月「ま、まさか……毎週、150万……払う気か……?」
ゲンドウ「……ああ」
冬月「……」
ゲンドウ「問題……ない」
冬月「どうなってもしらんぞ……」
82: 2012/03/13(火) 22:51:51.81 ID:6J7LmgwlO
7日払いって年収7200万かよwww
84: 2012/03/13(火) 22:53:32.32 ID:c5ZRAJyQ0
数週間後 綾波宅
レイ「……」ソワソワ
ピンポーン
レイ「あ……」トコトコ
ガチャ
アスカ「……きたわよ」ムスッ
レイ「みて、この前買った服、着てみたの」
アスカ「ふ、ふん……いいじゃない……の……」
レイ「うれしい」ニコッ
アスカ「……!?」ドキッ
アスカ(こいつ……自覚してないのかしら……普通に笑えるようになってるじゃない……)
レイ「今日はどうする?」
アスカ「そうね……。もっと女の子らしい部屋にしましょう。小物とか家具とか買って」
レイ「ええ。わかったわ」
アスカ「じゃ、いくわよ。足りない分はまた払ってあげるわ」
レイ「……」ソワソワ
ピンポーン
レイ「あ……」トコトコ
ガチャ
アスカ「……きたわよ」ムスッ
レイ「みて、この前買った服、着てみたの」
アスカ「ふ、ふん……いいじゃない……の……」
レイ「うれしい」ニコッ
アスカ「……!?」ドキッ
アスカ(こいつ……自覚してないのかしら……普通に笑えるようになってるじゃない……)
レイ「今日はどうする?」
アスカ「そうね……。もっと女の子らしい部屋にしましょう。小物とか家具とか買って」
レイ「ええ。わかったわ」
アスカ「じゃ、いくわよ。足りない分はまた払ってあげるわ」
93: 2012/03/13(火) 22:58:48.14 ID:c5ZRAJyQ0
ショップ
レイ「……」キョロキョロ
アスカ「んー……どれがいいかしら……?」
レイ「あ……」テテテッ
アスカ「こっちのカーペットもいいし……」
レイ(なんだろう……大きいボール……バランス、ボール?)プニプニ
アスカ「うーん……まぁ、あれだけ殺風景だとなにをおいても見違えるんだけど」
レイ「……」ボインボイン
アスカ「……どれがいいかなぁ……まだ、大した給料も入ってないでしょうし……贅沢は……」
レイ「……♪」ボヨンボヨン
アスカ「ねえ、アンタはどれが―――」
レイ「え―――」ズルッ
ドタンッ!!
レイ「……いたい」
アスカ「なにやってんの?!」
レイ「……」キョロキョロ
アスカ「んー……どれがいいかしら……?」
レイ「あ……」テテテッ
アスカ「こっちのカーペットもいいし……」
レイ(なんだろう……大きいボール……バランス、ボール?)プニプニ
アスカ「うーん……まぁ、あれだけ殺風景だとなにをおいても見違えるんだけど」
レイ「……」ボインボイン
アスカ「……どれがいいかなぁ……まだ、大した給料も入ってないでしょうし……贅沢は……」
レイ「……♪」ボヨンボヨン
アスカ「ねえ、アンタはどれが―――」
レイ「え―――」ズルッ
ドタンッ!!
レイ「……いたい」
アスカ「なにやってんの?!」
99: 2012/03/13(火) 23:02:28.84 ID:c5ZRAJyQ0
レイ「……」
アスカ「もう……バカじゃないの?」
レイ「ごめんなさい」
アスカ「それより、色々買わないと」
レイ「これ」ギュッ
アスカ「え?」
レイ「これ買うわ」
アスカ「バランスボール?いるの?」
レイ「たのしいから」
アスカ「あっそ……まぁ、なんでもいいわ」
レイ「……」ギュゥ
アスカ「ほら、他にも買うものあるんだから、早くいくわよ」
レイ「……」コクッ
アスカ「全く……」
アスカ「もう……バカじゃないの?」
レイ「ごめんなさい」
アスカ「それより、色々買わないと」
レイ「これ」ギュッ
アスカ「え?」
レイ「これ買うわ」
アスカ「バランスボール?いるの?」
レイ「たのしいから」
アスカ「あっそ……まぁ、なんでもいいわ」
レイ「……」ギュゥ
アスカ「ほら、他にも買うものあるんだから、早くいくわよ」
レイ「……」コクッ
アスカ「全く……」
107: 2012/03/13(火) 23:06:09.75 ID:c5ZRAJyQ0
「えっと……58万円になります」
レイ「カードで」
「はい」
アスカ「帰るの?」
レイ「大丈夫だと思うわ」
アスカ「本当でしょうね……」
「ありがとうございます。商品は後日、配送いたします」
レイ「はい」
アスカ「レシートみせて」
レイ「……」スッ
アスカ(残高は……一ヶ月生活できるだけ残ってるのかしら……?)
アスカ「!?」
レイ「どうかした?」
アスカ「な、なんでこんなに……もらってるわけ……?」
レイ「え?」
レイ「カードで」
「はい」
アスカ「帰るの?」
レイ「大丈夫だと思うわ」
アスカ「本当でしょうね……」
「ありがとうございます。商品は後日、配送いたします」
レイ「はい」
アスカ「レシートみせて」
レイ「……」スッ
アスカ(残高は……一ヶ月生活できるだけ残ってるのかしら……?)
アスカ「!?」
レイ「どうかした?」
アスカ「な、なんでこんなに……もらってるわけ……?」
レイ「え?」
133: 2012/03/13(火) 23:16:36.14 ID:c5ZRAJyQ0
アスカ「まだ一回分しか支給されてないはずでしょ?!」
レイ「そう?」
アスカ「そうって、そうよ!!」
レイ「……」
アスカ「あんた、月にいくらもらってるわけ?!」
レイ「司令は150万だって」
アスカ「明らかに4倍は貰ってるでしょ、これ?!」
レイ「よくわからないわ」
アスカ「……」
レイ「はやく買えってバランスボールで遊びたい」
アスカ「……」
アスカ(まさか、お給料がいいから笑顔ができるようになったわけ……?)
レイ「そう?」
アスカ「そうって、そうよ!!」
レイ「……」
アスカ「あんた、月にいくらもらってるわけ?!」
レイ「司令は150万だって」
アスカ「明らかに4倍は貰ってるでしょ、これ?!」
レイ「よくわからないわ」
アスカ「……」
レイ「はやく買えってバランスボールで遊びたい」
アスカ「……」
アスカ(まさか、お給料がいいから笑顔ができるようになったわけ……?)
141: 2012/03/13(火) 23:22:18.24 ID:c5ZRAJyQ0
綾波宅
アスカ「よっと……」
レイ「ありがとう」
アスカ「じゃあ、私は……」
レイ「まって」
アスカ「なに?」
レイ「この前の洋服代、返すわ」
アスカ「いいわよ。別に」
レイ「お願い、返させて」
アスカ「……また今度、受け取る。それより、今日買った物は明日か明後日には届くんだからちゃんとどこになにを置くか―――」
レイ「……?」
アスカ「なんで不思議そうな顔をするのよ……?」
レイ「だって、その日もきてくれるんじゃ……」
アスカ「え?」
レイ「え?」
アスカ「よっと……」
レイ「ありがとう」
アスカ「じゃあ、私は……」
レイ「まって」
アスカ「なに?」
レイ「この前の洋服代、返すわ」
アスカ「いいわよ。別に」
レイ「お願い、返させて」
アスカ「……また今度、受け取る。それより、今日買った物は明日か明後日には届くんだからちゃんとどこになにを置くか―――」
レイ「……?」
アスカ「なんで不思議そうな顔をするのよ……?」
レイ「だって、その日もきてくれるんじゃ……」
アスカ「え?」
レイ「え?」
143: 2012/03/13(火) 23:26:35.02 ID:c5ZRAJyQ0
ネルフ
日向「おい聞いたか?」
青葉「しってるさ。まさか防衛費だけじゃくて設備費まで削減なんてな」
マヤ「ここ、解体されるんでしょうか?」
日向「ありえない話じゃないな。ここってほら、結構疎まれてるから」
青葉「誰が日本を守ってると思ってるんだ」
マヤ「ほんとですよ。エヴァの修繕費用だって大幅カットなんですよ?」
日向「出撃のたびに損傷を気にしなきゃいけないとか地獄だよ、全く」
青葉「使徒は手加減してくれないからな」
マヤ「そうですね」
冬月「……」
ゲンドウ「問題ない」
冬月「何もいってないだろう」
日向「おい聞いたか?」
青葉「しってるさ。まさか防衛費だけじゃくて設備費まで削減なんてな」
マヤ「ここ、解体されるんでしょうか?」
日向「ありえない話じゃないな。ここってほら、結構疎まれてるから」
青葉「誰が日本を守ってると思ってるんだ」
マヤ「ほんとですよ。エヴァの修繕費用だって大幅カットなんですよ?」
日向「出撃のたびに損傷を気にしなきゃいけないとか地獄だよ、全く」
青葉「使徒は手加減してくれないからな」
マヤ「そうですね」
冬月「……」
ゲンドウ「問題ない」
冬月「何もいってないだろう」
146: 2012/03/13(火) 23:30:57.90 ID:c5ZRAJyQ0
葛城宅
シンジ「はい、ミサトさん」
ミサト「ありがとー!!」
アスカ「……」
シンジ「アスカ」
アスカ「なに?」
シンジ「最近、綾波が明るくなったと思うんだけど、アスカがなにかしてるの?」
ミサト「私もおもったぁ。なんかー表情はそんなだけど雰囲気が柔らかくなったっていうか」
アスカ「……そうかもね」
シンジ「アスカ?」
アスカ「……あいつ……金で……」
ミサト「金?」
アスカ「なんでもなーい。シンジー。おかわりー」
シンジ「はいはい」
アスカ「次は部屋のコーディネートか……」
シンジ「はい、ミサトさん」
ミサト「ありがとー!!」
アスカ「……」
シンジ「アスカ」
アスカ「なに?」
シンジ「最近、綾波が明るくなったと思うんだけど、アスカがなにかしてるの?」
ミサト「私もおもったぁ。なんかー表情はそんなだけど雰囲気が柔らかくなったっていうか」
アスカ「……そうかもね」
シンジ「アスカ?」
アスカ「……あいつ……金で……」
ミサト「金?」
アスカ「なんでもなーい。シンジー。おかわりー」
シンジ「はいはい」
アスカ「次は部屋のコーディネートか……」
150: 2012/03/13(火) 23:36:02.96 ID:c5ZRAJyQ0
綾波宅
レイ「……♪」ボヨンボヨン
レイ「きゃ―――」ズルッ
ドタッ!!
レイ「よいしょ……」
レイ「……♪」ボヨンボヨン
ピリリリ
レイ「あ―――」ズルッ
ドタッ!!
レイ「もしもし?」
アスカ『もしもし?なにしてたの?』
レイ「あそんでたわ」
アスカ『あ、そう……それより、今度いくときシンジも連れて行っていい?』
レイ「碇くん?ええ、大丈夫」
アスカ『じゃあ、男手もいるから連れて行くわ』
レイ「……♪」ボヨンボヨン
レイ「きゃ―――」ズルッ
ドタッ!!
レイ「よいしょ……」
レイ「……♪」ボヨンボヨン
ピリリリ
レイ「あ―――」ズルッ
ドタッ!!
レイ「もしもし?」
アスカ『もしもし?なにしてたの?』
レイ「あそんでたわ」
アスカ『あ、そう……それより、今度いくときシンジも連れて行っていい?』
レイ「碇くん?ええ、大丈夫」
アスカ『じゃあ、男手もいるから連れて行くわ』
151: 2012/03/13(火) 23:39:20.41 ID:c5ZRAJyQ0
翌日
「では、ここに印鑑を」
レイ「……」ポンッ
「ありがとうございましたー」
レイ「……」トゥルルル
アスカ『もしもし?』
レイ「荷物、届いたわ」
アスカ『じゃあ、今からいくから』
レイ「待ってる」
ピッ
レイ「……」トコトコ
レイ「……♪」ボヨンボヨン
「では、ここに印鑑を」
レイ「……」ポンッ
「ありがとうございましたー」
レイ「……」トゥルルル
アスカ『もしもし?』
レイ「荷物、届いたわ」
アスカ『じゃあ、今からいくから』
レイ「待ってる」
ピッ
レイ「……」トコトコ
レイ「……♪」ボヨンボヨン
155: 2012/03/13(火) 23:42:25.87 ID:c5ZRAJyQ0
ピンポーン
レイ「……」ガチャ
アスカ「きたわよ」
シンジ「綾波、僕もきてよかったかな?」
レイ「碇くんならいつでもきてもいいから」ニコッ
シンジ「えっ……」ドキッ
アスカ「ふんっ!!」ガスッ
シンジ「ぎゃぁ?!」
アスカ「で、荷物は?」
レイ「こっちよ」
シンジ「アスカ!!なんで足を踏むんだよ!?」
アスカ「はやくきなさい。アンタにはベッドを運んでもらうから」
シンジ「ベッド……?」
レイ「お願い。碇くん」
シンジ「あ、うん……やってみるよ」
レイ「……」ガチャ
アスカ「きたわよ」
シンジ「綾波、僕もきてよかったかな?」
レイ「碇くんならいつでもきてもいいから」ニコッ
シンジ「えっ……」ドキッ
アスカ「ふんっ!!」ガスッ
シンジ「ぎゃぁ?!」
アスカ「で、荷物は?」
レイ「こっちよ」
シンジ「アスカ!!なんで足を踏むんだよ!?」
アスカ「はやくきなさい。アンタにはベッドを運んでもらうから」
シンジ「ベッド……?」
レイ「お願い。碇くん」
シンジ「あ、うん……やってみるよ」
158: 2012/03/13(火) 23:47:11.65 ID:c5ZRAJyQ0
シンジ「はぁ……はぁ……!!」
アスカ「よし。こんなもんね」
レイ「別の部屋みたい……」
アスカ「ふふん。この天才アスカ様にかかればこんなもんよ!!」
レイ「ありがとう」ニコッ
アスカ「ふ、ふんっ!!べ、別に、ただの気まぐれだからね」
レイ「碇くん」
シンジ「え?」
レイ「ありがとう。本当にうれしいわ」
シンジ「あ……いや……うん」
レイ「これで、私、笑える?」
シンジ「え?」
レイ「碇くんが望んだ私に……なれるかしら?」
シンジ「綾波……。うん、なれるよ。きっと」
アスカ「……けっ」
アスカ「よし。こんなもんね」
レイ「別の部屋みたい……」
アスカ「ふふん。この天才アスカ様にかかればこんなもんよ!!」
レイ「ありがとう」ニコッ
アスカ「ふ、ふんっ!!べ、別に、ただの気まぐれだからね」
レイ「碇くん」
シンジ「え?」
レイ「ありがとう。本当にうれしいわ」
シンジ「あ……いや……うん」
レイ「これで、私、笑える?」
シンジ「え?」
レイ「碇くんが望んだ私に……なれるかしら?」
シンジ「綾波……。うん、なれるよ。きっと」
アスカ「……けっ」
162: 2012/03/13(火) 23:52:15.83 ID:c5ZRAJyQ0
レイ「そうだ。二人にお礼がしたいのだけど」
シンジ「お礼?そんなのいいよ」
レイ「させて」
シンジ「う、うん……」ドキッ
アスカ「……」ジトーッ
レイ「あの」
アスカ「なによ?」
レイ「お金返すついでに……貴女も」
アスカ「奢りならいくわ」
レイ「じゃあ」
シンジ「行こうか」
レイ「ええ」
アスカ「……なによ……デレデレして……」
シンジ「お礼?そんなのいいよ」
レイ「させて」
シンジ「う、うん……」ドキッ
アスカ「……」ジトーッ
レイ「あの」
アスカ「なによ?」
レイ「お金返すついでに……貴女も」
アスカ「奢りならいくわ」
レイ「じゃあ」
シンジ「行こうか」
レイ「ええ」
アスカ「……なによ……デレデレして……」
167: 2012/03/13(火) 23:56:04.62 ID:c5ZRAJyQ0
スーパー
レイ「カート……カート……」トコトコ
シンジ「……」
アスカ「なんで……」
レイ「なんでも籠にいれていいから」ガラガラ
シンジ「う、うん。ありがとう」
レイ「自分で買い物できるようになって嬉しいの」
シンジ「そ、そうなんだ」
レイ「……これと……これと……」ヒョイヒョイ
アスカ「ちょっと!!ちょっと!!」
レイ「なに?」
アスカ「食べられる分だけ買いなさいよ!!」
レイ「碇くんもいるし、いっぱいいると思って」
シンジ「僕はそんなにたべないって!!」
レイ「そう……」
レイ「カート……カート……」トコトコ
シンジ「……」
アスカ「なんで……」
レイ「なんでも籠にいれていいから」ガラガラ
シンジ「う、うん。ありがとう」
レイ「自分で買い物できるようになって嬉しいの」
シンジ「そ、そうなんだ」
レイ「……これと……これと……」ヒョイヒョイ
アスカ「ちょっと!!ちょっと!!」
レイ「なに?」
アスカ「食べられる分だけ買いなさいよ!!」
レイ「碇くんもいるし、いっぱいいると思って」
シンジ「僕はそんなにたべないって!!」
レイ「そう……」
169: 2012/03/14(水) 00:02:54.49 ID:jhNxBdEt0
ネルフ
冬月「……予算の削減か」
ゲンドウ「……」
冬月「元々、予算は削減されつつあったが……」
ゲンドウ「ああ」
冬月「まさかのパイロットの人件費に回すためか……?」
ゲンドウ「問題ない」
冬月「碇……」
ゲンドウ「他の予算を削減し、エヴァの修繕費及び人件費に充てる」
ゲンドウ「それだけだ」
冬月「……防衛費を削減すると使徒を倒したあとが怖いぞ?」
ゲンドウ「構わん。どうせ人間はエヴァには勝てんよ」
冬月「ところで……その腕時計は?」
ゲンドウ「レイからだ。いいだろう?」
冬月「……それだけでレイの給料を上げたのか……貴様……」
おわり
冬月「……予算の削減か」
ゲンドウ「……」
冬月「元々、予算は削減されつつあったが……」
ゲンドウ「ああ」
冬月「まさかのパイロットの人件費に回すためか……?」
ゲンドウ「問題ない」
冬月「碇……」
ゲンドウ「他の予算を削減し、エヴァの修繕費及び人件費に充てる」
ゲンドウ「それだけだ」
冬月「……防衛費を削減すると使徒を倒したあとが怖いぞ?」
ゲンドウ「構わん。どうせ人間はエヴァには勝てんよ」
冬月「ところで……その腕時計は?」
ゲンドウ「レイからだ。いいだろう?」
冬月「……それだけでレイの給料を上げたのか……貴様……」
おわり
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります