回想、2ヶ月ほど前~

比奈「ああ…レッスン疲れたっス」

ちひろ「お疲れ様です！頂き物のクッキーがあるので食べますか？私もちょうど一休みしようと思ってたんです　プロデューサーさんもどうでしょう？」

P「いただきます…コーヒー入れますよ」

比奈「いいでスねクッキー…懐かしいなあ…昔ハマってて」

P(！比奈はクッキー好きなのか…覚えておこう)

比奈(懐かしいなあクッキークリッカー…今どうなってるんだろう)

現在

ちひろ「ふふっ、プロデューサーさん、今日は妙に張り切ってますね？」

P「今日はホワイトデーですからね…比奈にきちんとお返ししないといけませんから！」

ちひろ「そんなプロデューサーさんはいつもお世話になっているアシスタントにお返しとかしないんですか？」

P「いやもちろん用意はしてますけど…ブラック○ンダーのお返しにたいそれたもの期待してませんよね？」つカレ・ド・ショコ○

ちひろ「いえいえ？どうせプロデューサーさんは比奈ちゃんに全力投球でしょうから」

P「なんですかその含みのある言い方」

ちひろ「別になんでもないですよ？なんて噂をすれば」

比奈「おはようございまス…ふぁ」

P「おはよう比奈…また徹夜か」

比奈「いやあ…筆がノリにノリまして…夏の祭りの参加も決まりましたし、創作意欲がどんどん湧いてくるっス！」

P「頼むから倒れるようなことはないようにな？今日は1日レッスンだから影響は少ないかもしれないが…」

比奈「スケジュール管理は気をつけてますから！それにいざって時にはプロデューサーが迎えに来てくれまスし！」

P「最初から当てにするなよ…大変そうだったら早めに相談してくれよ？いやホントに…っと、忘れるところだった」ｼｾｲﾀﾀﾞｼｰ

比奈「おお、なんスか改まって」

P「これ、ホワイトデーのお返し。改めて、これからもよろしく」

比奈「おお…このおしゃれなラッピング、原稿で酷使した目に染みるっス…！心なしかキラキラして見えるっスよ…！」

P(喜んでもらえたようだ…とりあえず一安心だ)

比奈「ヨシ！なんか元気が出てきたっス！レッスン、行ってきまス！」

P「ああ！頑張ってこい！」

ちひろ「喜んでましたね、比奈ちゃん」

P「ええ、とりあえず一安心です」

ちひろ「ところで比奈ちゃんには何をプレゼントしたんですか？」

P「チョコクッキーです！」

ちひろ「…選んだ理由は？」

P「以前ハマっていたと言ってましたし…手も汚しにくいから漫画を描いてるときにも食べやすくていいかな、と」

ちひろ「ふーん…プロデューサーさんも色々考えているんですねー」

P「…なんですかその神妙な面持ちは」

ちひろ「いえいえなんでもありませんよー」

P(…？まあ仕事に戻るか)

夕方、比奈ハウス

比奈(あ、唯ちゃんがデレぽに投稿してるっス)

比奈「お菓子長者…ふふっ、唯ちゃんらしいっス」

比奈(『修羅場の非常食が大量に手に入るからありがたくもあるっスね。』と…)

比奈(『喜ぶ理由が乾いてるわ！もっと浮かれるイベントでしょ！』…ああ、梨沙ちゃんからお叱りを受けたっス)

比奈(お菓子ごとの意味…漫画でもよくネタにされるっス)

比奈(『あぁ、意味を知らなくてマシュマロ渡してこじれるとかもあるあるっスね。』)

比奈(そういえばプロデューサーからのお返し、まだ開けてなかったっスね…日持ちするものか確認しとこう…)

比奈(プロデューサーからのプレゼント…見てるだけでなんとなく笑顔になっちゃいまスね…ええと、商品名称は…)

比奈「…チョコクッキー？」

クッキー：いつまでも友達でいよう、の意味

比奈(いやいや…これプロデューサー意味分かってないっスよね！？あれっスか？デレぽでの投稿がフラグだったっスか？)

比奈(でももし分かっていたら…そういうことっスよね…いや、マシュマロじゃないだけマシという考えも…それはそれで悲しすぎるっスよ！)

比奈(ああ…乾いた投稿したアタシへの天罰なんスか…？)

比奈「はぁ…ああ…」ｺﾞﾛｺﾞﾛ

同時刻、事務所

P「おっともうこんな時間か…そろそろ帰り支度をせねば」

ちひろ「私もこの書類片付けたら帰りますか」

P(帰る前にデレぽ見ておこう…あ、比奈が投稿してる)

比奈『修羅場の非常食が大量に手に入るからありがたくもあるっスね。』

比奈『あぁ、意味を知らなくてマシュマロ渡してこじれるとかもあるあるっスね。』

P(ん？ホワイトデーに渡すお菓子って意味があったりするの？学生時代には殆ど縁がなかったから知らなかった…)

P(えっと…クッキーの意味は…)

クッキー：いつまでも友達でいよう、の意味

P「」ｶﾞｯｼｬｰﾝ

ちひろ「プロデューサーさん！？いきなり突っ伏してどうしました！？」

P(…やらかしてしまった)

P(ホワイトデーのお返し…色々考えた結果クッキーを選んだが)

P(この投稿！比奈はクッキーの意味分かっているよね！？)

P「こんな時、どういう表情したらいいか分からないの」

ちひろ「笑えばいいと思いますよ…というか何があったんですか」

ｶｸｶｸｼｶｼﾞｶ　ﾏﾙﾏﾙﾁﾋﾁﾋ

ちひろ「ああ、意味を知らなかったと…朝も思いましたけど、そういうところですよプロデューサーさん」

P「返す言葉もございません…」

ちひろ「というかアイドルとプロデューサーなんですから特段問題はないと思うのですが」

P「」ｻﾞｸｯ

ちひろ(思った以上に落ち込んでる…)

ちひろ「とりあえず私は帰りますね…比奈ちゃんの件は自分で頑張ってください」

P「聞いておいて助けてくださらない！？」

ちひろ「え？私が手助けして本当にいいんですか？」

P「…」

ちひろ「ではお疲れ様でした」

P「…お疲れ様です」

翌朝、事務所前

比奈「ふわぁ…今日もいい天気…」

比奈(昨日はなかなか眠れなかった…妙に色々考えちゃった)ﾃｸﾃｸ

比奈(アタシはプロデューサーとどうなりたいんでしょう…今のままでも十分幸せでスけど…)ﾃｸﾃｸ

比奈(やっぱり色々分かっていてクッキーをお返しにした可能性…)ﾃｸﾃｸ

比奈(聞かなきゃ分からない…けど…)ﾃｸﾃｸ

P「あ…比奈…」ﾊﾞｯﾀﾘ

比奈「あ…えっと…おはようございまス」ﾊﾞｯﾀﾘ

P「ああ、おはよう…」

比奈「…」

P「…」

比奈(あれ？こういう時いつも何話してました？こんな時に限って何も思いつかない？！)

P(あれ俺普段どんな会話してた？いやそんなことより今はちゃんと伝えなくては！逃げるな俺！逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ)

P「…比奈！」

比奈「はい比奈でスが！？」

P「その…昨日渡したクッキーだが…」

比奈「…はい」

P「すまん…どんな意味か知らないで渡した…」

比奈「…そうっスか」

P「…これだけは、ちゃんと伝えなきゃなって思って」

比奈「そうなんでスか…そうなんでスね…おっとっと」ｸﾗﾘ

P「比奈！？大丈夫か！？」

比奈「いや、ちょっと安心して気が抜けて…それに昨日は色々と考えて寝れなかったので…」

P「やっぱりあのデレぽの投稿…気にしてたんだな…」

比奈「いや、むしろあの投稿してからプロデューサーのお返しの中身を見まして…完全にフラグでした…」

比奈「というかプロデューサーもプロデューサーっス！なんでアタシにクッキーなんて渡したんスか！」

P「いやだって手を汚しにくいから漫画描いてるときにも食べやすいかなって！それに前比奈だってクッキーハマっていたって！」

比奈「え！？そんなこといつ言いました？」

P「嘘！？ほら前ちひろさんと貰い物のクッキー食べたとき！」

比奈「えっと…あの時…ああ！いや確かに言ったかもしれませんけどアタシがハマっていたのはクッキークリッカーの方っス！」比奈「そうなんでスか…そうなんでスね…おっとっと」ｸﾗﾘ

P「比奈！？大丈夫か！？」

比奈「いや、ちょっと安心して気が抜けて…それに昨日は色々と考えて寝れなかったので…」

P「やっぱりあのデレぽの投稿…気にしてたんだな…」

比奈「いや、むしろあの投稿してからプロデューサーのお返しの中身を見まして…完全にフラグでした…」

比奈「というかプロデューサーもプロデューサーっス！なんでアタシにクッキーなんて渡したんスか！」

P「いやだって手を汚しにくいから漫画描いてるときにも食べやすいかなって！それに前比奈だってクッキーハマっていたって！」

比奈「え！？そんなこといつ言いました？」

P「嘘！？ほら前ちひろさんと貰い物のクッキー食べたとき！」

比奈「えっと…あの時…ああ！いや確かに言ったかもしれませんけどアタシがハマっていたのはクッキークリッカーの方っス！」

P「懐かしいなクッキークリッカー…つまり俺の勘違いと無知が原因…？」

比奈「そうっスね…はぁ…なんか朝から疲れました」

P「本当に悪かった…」

P(でもクッキーを貰って悩んでいたということは…そういう風に考えていいんだろうか)

比奈(クッキーの意味を知らなかったって伝えてくれたってことは…)

P「比奈…」

比奈「プロデューサー…」

P「」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

比奈「」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

ちひろ「おはようございます！プロデューサーさん！比奈ちゃん！」

P「うわびっくりした！」

比奈「うわあ！おはようございまス！」

ちひろ「二人とも事務所にも入らず何を話していたんですか？」

P「いえ！？ただの雑談ですが！？」

比奈「そうっス！特に変わったことは何も！」

ちひろ「…そういうことにしておきましょうか　ほら、まだ肌寒いですし早く入りましょう」ｽﾀｽﾀ

P(危なかった…ちひろさんが来てなかったら早まるところだったかもしれない)

P(けどいつかはきっと…)

P「…よし！行くぞ比奈！」

比奈「ハイ！」

比奈(もしあのまま二人きりだったら…か、考えるだけで顔が熱くなってきたっス)

比奈(いつかそんな時も来るのかな…なーんて、ヒロインみたいなモノローグ)

比奈「へへ…プロデューサー、これからもよろしくっス！」

3/14の比奈先生のデレぽの投稿で思いついたネタ。
俺も意味を調べるまで知らなかったんだよ！4択の中で比奈が好きそうなのを選んだだけなんだよ！