1:ぬるヲタ  ◆dUus/Rvcpw70 2013/09/16(月) 00:00:03.12 ID:rK4kExA40
前スレ
シンジ「こうなったら、開き直ってやる・・・w」

*前スレの「前日談」となります
*前スレのシンジは5回目の逆行でしたので、1~4回目の逆行について、補完したいと思います。
 脳内設定のヒントはPart1スレの495で書いてますが、ここでは特に触れません。
 基本的には、前スレを読んでからの方が楽しめるかと思いますが、敢えて順を追ってみるのもアリかもしれません。。

2: 2013/09/16(月) 00:02:16.71 ID:rK4kExA4o

◆プロローグ

(サードインパクト、碇シンジ補完中の世界)

レイ「ここはLCLの海・・・あなたの望んだ世界よ・・・」

シンジ「でも・・・これは違う。違うと思う・・・」

レイ「他人の存在を今一度望めば・・・再び心の壁が全ての人を引き離すわ・・・」

レイ「また・・・他人の恐怖が始まるの・・・」

シンジ「いいんだ・・・・・・ありがとう。」

カヲル「再びATフィールドが・・・君や他人をキズつけても・・・いいのかい?」

シンジ「構わない・・・」

レイ「・・・そう」


3: 2013/09/16(月) 00:02:46.63 ID:rK4kExA4o
(赤い世界)

ザザーン・・・ザザーン・・・

ザザーン・・・ザザーン・・・

シンジ「(・・・・・・!?)」ガバッ

シンジ「・・・・・・・・・?」

シンジ「・・・・・・・・・」キョロキョロ

シンジ「・・・・・・!」ヨロヨロ

シンジ「・・・・・・・・・・・・・」ニッコリ

アスカ「・・・・・・・・・・・・・」

シンジ「・・・・・・・・・・・・?」

アスカ「・・・・・・・・・・・・気持ち悪い」ボソッ

シンジ「・・・・・!?」

4: 2013/09/16(月) 00:03:13.70 ID:rK4kExA4o

シンジ「!!!!!」グッ

アスカ「グッ・・・・・・・グェッ・・・・・・・・・・・・」

シンジ「・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!!!」グッ

アスカ「・・・・・・・・・・・・・・・・・   」パサッ

シンジ「・・・・・・・・・・・・!?」バッ

アスカ「        」

シンジ「・・・・・・・・・・・・」ユサユサ

アスカ「   」

シンジ「・・・・・・・・・・・・」ユサユサ

アスカ「   」



6: 2013/09/16(月) 00:03:46.27 ID:rK4kExA4o


シンジ「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」

シンジ「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」

シンジ「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」

シンジ「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」

シンジ「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」

シンジ「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」

シンジ「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」




初号機(ユイ)「(シンジ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!)」

初号機(ユイ)「(・・・・・・・ごめんなさい。母さんがバカだったわ・・・グスッ)」

初号機(ユイ)「(シンジ・・・・・・・・幸せに・・・なるまで・・・何度でも・・・・・!)」



初号機(ユイ)「ヴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!」


7: 2013/09/16(月) 00:04:36.85 ID:rK4kExA4o

◆第1話

ミーンミンミンミンミンミー
シンジ「・・・ハッ!?」

シンジ「ここは・・・?」

シンジ「空が・・・青い・・・。あの、赤い世界じゃない・・・?」キョロキョロ

シンジ「・・・!」

シンジ「ここは・・・見覚えが・・・」

ドガァァァン!!
シンジ「ハッ!?」

シンジ「あれは・・・サキエル!? そんな、倒したはずなのに・・・!?」


8: 2013/09/16(月) 00:05:24.26 ID:rK4kExA4o


キュキュキュキュキュ・・・ブォォォォォォォ・・・キキーッ!!
ミサト「アナタが碇シンジくん?ごめーん、お待たせ!」

シンジ「・・・!(ミサトさん!生きてたんだね!!)」ブワッ

ミサト「えっ・・・泣いてるの・・・? そうか、怖い思いさせてごめんなさい・・・私が遅刻しなければこんな事には・・・」

シンジ「(ニッコリ)」ブワッ

ミサト「えっ・・・えっ・・・笑ってるの? 泣いてるの・・・?」

ドガァァァン!!
ミサト「ハッ!? シンジ君、細かい説明は後よ!大急ぎで逃げるわよ!!乗って!」

シンジ「(ニッコリ)」コクコク


シンジ「(そうか・・・僕はあの日に戻って来たのか・・・)」

シンジ「(きっとこれは・・・神様がくれた・・・やり直しの・・・チャンス・・・)」

シンジ「(今度こそ・・・上手くやる・・・すべてを知ってる僕なら・・・きっとやれる・・・!!)」


9: 2013/09/16(月) 00:06:09.06 ID:rK4kExA4o


ミサト「では改めて・・・私は葛城ミサト。ミサトでいいわよん♪」

シンジ「自分は・・・碇シンジです。よろしくお願いします!ミサトさん!」

ミサト「こちらこそ、シンちゃん♪」

シンジ「すいません、さっきは取り乱して・・・お恥ずかしいです///」

ミサト「いいのよいいのよ。あんな怪獣が街中で暴れてたら怖いもんね。そもそも、アタシが遅刻したのが悪いんだし・・・」

ミサト「えーと・・・マニュアル・・・『ネルフ江ようこそ』は・・・えーと・・・」ゴソゴソ

シンジ「あっ・・・!なんか戦闘機が撤退していきますよ。何でだろう・・・?」

ミサト「えっ!こんな所で使う気!?シンジ君、思いっきり飛ばして逃げるから、シートベルトしっかり締めてね!」ブォォォォォォ!!

シンジ「はいっ!(ここでモタモタしてたら、車ごとひっくりかえOちゃうからなぁ・・・少しずつ・・・でも着実に未来を変えようっと!)」


10: 2013/09/16(月) 00:06:34.17 ID:rK4kExA4o

(ネルフにて)

ミサト「ん~おかしいわねぇ・・・こっち・・・だったハズよねぇ・・・」

シンジ「(フフ・・・ミサトさんが相変わらずでよかった・・・・・・)」ニコニコ

ミサト「ゴミンねぇ、シンちゃん・・・」

シンジ「あ、いえいえ」ニコニコ

リツコ「何やってるの葛城1尉!今は非常事態なのよ?」

ミサト「リツコ!ごっみ~ん」テヘ

シンジ「あははっ(なんだか懐かしいやっ!)」クスクス

ミサト「あーあー、シンジ君に笑われちゃったわねぇ^^;」

リツコ「・・・そう、貴方が碇シンジ君ね? 私は技術部の赤木リツコ。リツコでいいわよ。」

シンジ「はい!宜しくお願いします、リツコさん!」ニコッ

リツコ「来たばかりで申し訳ないのだけれど、貴方に頼みたい仕事があるの。お父さんから話は聞いているかしら?」」

シンジ「いえ・・・手紙には『来い』の2文字とネルフのIDカードだけで・・・むしろどういう意味か確認しに来たような感じです。まったく、困った父ですよー」ハハハ

リツコ「えっ・・・そうだったの。それは申し訳なかったわね。説明するから付いてきて頂戴。
(あら、報告書と違って明るい子ね・・・?内向的で内罰的、やや暗い印象とあったけど・・・諜報部もアテにならないわねぇ。
それにしてもゲンドウさん、幾らなんでも説明不足よ・・・無視されたらどうするつもりだったのかしら・・・?)」


11: 2013/09/16(月) 00:07:18.77 ID:rK4kExA4o

(ケージにて)

シンジ「紫の・・・巨人・・・」

リツコ「これは人の作り出した、究極の汎用人型決戦兵器・・・ 人造人間エヴァンゲリオンよ。これはその初号機なの。」

シンジ「エヴァンゲリオン・・・(そうだ。僕の初号機だ! 母さんも居るはず・・・!)」

リツコ「貴方がこれに乗って戦うのよ」

シンジ「僕が?」

ゲンドウ「そうだシンジ、これに乗って使徒と戦え。乗らないなら帰れ!」


シンジ「(父さん・・・・・・本当に最低親父・・・いや、人間のクズ・・・いや、人間以下だよな・・・・・・)」

シンジ「(母さんに会う為だけに人類巻き添えにするし・・・リツコさん愛人にしてるし・・・何より僕の事道具としか見てないし・・・)」

シンジ「(普通、愛する妻の忘れ形見だったら、より大事にするだろうがよ・・・)」

シンジ「(しかも、カッコつけてるけど、かなりのビビリだし・・・今ならサングラスの意味も、言葉少なめの意味も、顔の前で手を組んでる意味が分かるよ。僕。)」

シンジ「(でも・・・僕が我慢して上手くやれば・・・ひょっとしたらいい方に転ぶのかも・・・・・・すべては未来のため・・・)」グッ

12: 2013/09/16(月) 00:07:52.80 ID:rK4kExA4o


シンジ「・・・父さん!久しぶりっ!!」ニッコリ

ゲンドウ「えっ」

シンジ「あいたかったよ父さん!3年ぶりだね・・・どう?僕、背が伸びたでしょ?」ニコニコ

ゲンドウ「あっ、ああ・・・大きくなったな、シンジ」

シンジ「僕が・・・あの怪獣と戦えばいいんだよね。分かった。僕、父さんの仕事手伝うよ! 人類を救う、立派なお仕事なんだよね?」ニコッ

ゲンドウ「そっ、そうか?じゃあ、そこの赤木博士と葛城1尉から操縦法を聞きなさい」

ミサト「い、碇司令!本気ですか!?レイだってシンクロするのに7か月も掛かったのに!」

ゲンドウ「大丈夫だ。この際、座っているだけでも構わない。」

シンジ「父さん! 僕・・・頑張ってみるよ!」

ゲンドウ「ああ・・・頼む。(てっきり拒絶されるものと思ったが・・・予想外の反応だったな・・・)」ドキドキ


シンジ「ミサトさん、ちなみにさきほどの『レイ』というのは?」

ミサト「あぁ、今ちょっち怪我して入院中なんだけど・・・あなたと同い歳の14歳の女の子よ。エバー零号機のパイロットなの」

シンジ「うっ・・・やっぱり危険な仕事なんですね・・・でも僕、頑張ってみます。」

リツコ「それじゃあ急ぎで説明するわね。まずはこのヘッドセットを付けて頂戴。概要は歩きながら話すわ。」

13: 2013/09/16(月) 00:08:23.05 ID:rK4kExA4o


マヤ「エントリープラグ、注水開始!」

シンジ「うわっ!オレンジ色した血なまぐさい水が!!」

リツコ「シンジ君!それはLCLよ。吸い込めば呼吸できるわ!」

シンジ「うっ・・・僕頑張ります・・・」ガボガボ・・・スゥー

ミサト「シンジ君!さすが男の子ね。立派よ!」

マヤ「エントリープラグ、注水完了・・・主電源接続・・・A10神経接続、異常無し」

リツコ「問題ないわね。続けて」

マヤ「回線開きます。シンクロ率・・・・・えっ・・・」

リツコ「どうしたの!?」

マヤ「シンクロ率、82.25%です!!すごい!!!」

リツコ「凄いわね・・・! 才能かしら?」

14: 2013/09/16(月) 00:09:01.29 ID:rK4kExA4o

シンジ「(まぁ、散々訓練したし、母さんの存在にも気付いたからなぁ・・・これでも抑え目なんだけど・・・)」

マヤ「エヴァンゲリオン初号機、起動しました!」

ミサト「シンジ君、準備はいい?」

リツコ「いいこと?エヴァはイメージで動かすの。頭の中で考えた動きがフィードバックされるわ。まずは歩く事を考えてみて。」

シンジ「はいっ!」

ミサト「碇司令!宜しいですか?」

ゲンドウ「うむ」

ミサト「エバンゲリオン、発進!」


15: 2013/09/16(月) 00:09:38.05 ID:rK4kExA4o

(地上に射出され、第三使徒サキエルと対峙する初号機)

ミサト「シンジ君!まずは歩く事を考えて!」

シンジ「はい・・・歩く・・・歩く・・・」

初号機「(テクテク)」

リツコ「歩いた・・・! しかもスムースな動き・・・!!」

シンジ「あっ!あんな所に人が倒れてる!!」

発令所一同「えっ」

ミサト「モニター映して!」

マヤ「女の子・・・でしょうか?逃げ遅れたのかしら!?」

シンジ「(あれが・・・トウジの妹のサクラちゃんか・・・すっげー可愛い!! トウジが溺愛するわけだなぁ・・・)」

ミサト「シンジ君!大至急回収班を向かわせるからその場で待機!」

シンジ「はいっ!(ふふ・・・また一つ、過去?・・・いや、未来を変えたぞっ!)」ニコニコ

16: 2013/09/16(月) 00:10:10.01 ID:rK4kExA4o


ミサト「回収完了!もう大丈夫よ!」

シンジ「良かったぁ~!」

サキエル「・・・!」タッタッタ

シンジ「うわっ!怪獣が襲ってきた!」

ミサト「シンジ君!敵と組み合って戦って頂戴!」

シンジ「やれるだけやってみます。うぉぉぉぉぉぉ!!」ダッ!!

リツコ「なんて素早い動き・・・」

サキエル「・・・!!」バァァァン

リツコ「ATフィールド・・・」

ミサト「あれが・・・」

シンジ「うぉぉぉぉ!」ボコッ バキッ ドガッ・・・パリィィン!!

リツコ「すごい・・・ATフィールドを打ち破った・・・!」

ミサト「シンジ君!使徒はコアが弱点なの!体の中心の赤い珠を狙って!!」

シンジ「わかりました!ミサトさん!!」ボコッ バキッ ボグッ ボグッ ボグッ ボグッ

17: 2013/09/16(月) 00:10:44.25 ID:rK4kExA4o


冬月「・・・勝ったな」

ゲンドウ「ああ」

冬月「だがいいのか? お前のシナリオとはだいぶ異なる・・・シンジ君があそこまで乗れるとは予想外だったが・・・」

ゲンドウ「きっとユイが守っているのであろう。そういう意味では想定内とも言える・・・」

冬月「そうかもしれんな。『普通の』『まともな』親は、自分の命に代えてでも子供を全力で守るものだ」

ゲンドウ「冬月」

冬月「なんだ、碇?」

ゲンドウ「・・・イヤミか?」

冬月「何の事かワカランな。俺は一般論を言ったまでだ。」

ゲンドウ「・・・そうか」


ミサト「すごい・・・あれがエバーの力・・・」

リツコ「エバーじゃないわ・・・エヴァよ」

ミサト「だからエバーって言ってるじゃない?」

リツコ「・・・もういいわ」ハァ

18: 2013/09/16(月) 00:11:24.36 ID:rK4kExA4o


シンジ「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!」ドガドガドガドガドガッ!!

バキバキバキッ
サキエル「・・・・・・!」プクゥゥゥゥ・・・

ミサト「やばい!自爆する気!? 逃げてシンちゃん!!」

シンジ「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!」バァァァン!!

ドガァァァァァァァァン!!


リツコ「マヤ、状況は!?」

マヤ「解析中です・・・スタンバイ・・・パターン青消滅! 使徒は倒されました。初号機も健在です!あっ」

リツコ「なに?」

マヤ「爆発の瞬間・・・初号機から強いATフィールドが検出されています・・・」

ミサト「被害を抑えたとでもいうの・・・? ハッ!?シンジ君!シンジ君は!?」

シンジ「・・・・・・」

マヤ「パイロット、意識がありません!生命反応は問題なし!」

ミサト「回収班は大至急現場に直行!パイロット回収して!!」

19: 2013/09/16(月) 00:11:51.98 ID:rK4kExA4o

(知ってる、天井)

シンジ「(ハッ!?)」

シンジ「知ってる・・・いつもの病院の天井だ・・・」

シンジ「夢じゃ・・・ない。僕は・・・戻って来た・・・戻ってきたんだぁ!!」

シンジ「未来は・・・絶対に素晴らしいものに変えてみせる・・・! そのためなら・・・僕は、どうなってもいい・・・。」



20: 2013/09/16(月) 00:12:34.41 ID:rK4kExA4o


ミサト「シンちゃん・・・よくやったわ。お疲れ様!」ニコッ

シンジ「いえ、お役に立てて嬉しいです・・・」ニコッ

ミサト「それにしてもスゴイわねぇ・・・あのシンクロ率にATフィールドまで・・・一体どうやったの?」

シンジ「うーん、よく分からないんです。とにかくあの時は必氏だったので・・・」

ミサト「そっか。そういえば・・・退院したら住む所はどうする? お父さんと暮らす?」

シンジ「いえ、それはヤメておきます。ちょっと父に苦手意識があるので・・・。独身寮とか宿舎とか紹介頂けると嬉しいのですが・・・」

ミサト「シンジ君・・・・・・独り暮らしだなんて・・・ダメよそんなの! わかったわ。ミサトおねーさんにお任せヨン!」

シンジ「(やっぱりこうなるのか・・・まーいっか・・・。ちょっと大変だけど話し相手は居るし・・・。)」

シンジ「(あー・・・なんか最後の日に『大人のキス』したの思い出しちゃった・・・///)」

ピッポッパ
ミサト「prrrr・・・あ、リツコ?シンジ君は私が引き取る事にしたから!」

ミサト「えっ!ちょっと、私ショタじゃないわよ! やぁねぇ。中学生に手ぇ出さないって!!」

ミサト「とにかく、これは決定事項よ!手続きよろしくぅ!」ピッ


ミサト「さぁシンちゃん。検査の結果異常無しだったから、もう退院してOKよ! これからは私と一緒に住みましょうね!」ニコニコ

シンジ「・・・はい!」ニッコリ

21: 2013/09/16(月) 00:13:01.93 ID:rK4kExA4o


シンジ「(はぁ~ゴミ屋敷の掃除かぁ・・・ま、仕方ない。僕が我慢すれば、きっと上手く行くんだ・・・!)」

シンジ「あ、そうだミサトさん。良かったら、帰りにスーパー寄って欲しいんですが・・・」

ミサト「いいけど・・・? 何買うの?」

シンジ「あの、僕ですね、実は料理するのが好きで・・・。お近づきの印に、ミサトさんにも何か食べさせてあげたいなぁって」

ミサト「ほ、本当!?」キラキラ

シンジ「はい!(やっぱり食いついてきたか。予想通りっ!)」ニッコリ

ミサト「あら~ん、男の子に料理作ってもらえるなんて、おねーさん嬉しいなっ」ニコニコ

シンジ「あ」

ミサト「うん?どうしたの?」

シンジ「すいません・・お金・・・あんまり持ってなかった・・・です・・・」

ミサト「あ、大丈夫よ。養育費って事で私に手当てが出るし、貴方も3尉待遇でお給料出るわよ。」

シンジ「なら良かったです・・・」

ミサト「生活費はなるべく私が出すから、シンちゃんは貯金なさい。」

シンジ「ありがとうございます。ミサトさん」

ミサト「じゃ、いこっか!」

22: 2013/09/16(月) 00:13:43.38 ID:rK4kExA4o

(スーパーにて)

シンジ「今日の晩御飯は・・・スペアリブに・・・タコのから揚げに・・・コーンポタージュに・・・オニオンサラダってとこでどうですか?」ニコニコ

ミサト「えっ!マジ!? てっきり、カレーとかそんなんだと思ってた・・・ビールにめちゃ合うじゃない♪♪♪」

シンジ「あ、ミサトさんはビールがお好きなんですね。なるほどなるほど。(えぇえぇ、よく存じておりますよー)」

ミサト「こればっかりはヤメられないのよねぇ。生きてるゥ~!! って感じがするの。シンちゃんが大人になったら一緒に飲もうね?」

シンジ「そうですね」ニッコリ

シンジ「(僕が大人になったら・・・か。そうだ、あの日を乗り越えて、今度こそ僕は生きるんだ!!)」

ミサト「とくに『えびちゅ』が格別なのよねぇ~」

シンジ「覚えておきますね。後は・・・そうだ、お掃除グッズとかは揃ってるんですか?」

ミサト「えっ・・・そ、そうねぇ、あんまり種類や量は揃ってないかも~?」アセアセ

シンジ「じゃあ、どうせ必要な物なので、ゴミ袋とか洗剤とかも買って行きましょうか」

ミサト「おっけおっけー!好きなのカゴに入れなさい!」

シンジ「なんか僕たち姉弟(きょうだい)みたいですね?」ニコニコ

ミサト「そうねぇ・・・カワイイ弟が出来て、おねーさん嬉しいゾッ!」ニコニコ

シンジ「(まぁ、ダメな姉にしっかり者の弟・・・って図式にはなるんですけどね・・・)」フフッ

23: 2013/09/16(月) 00:14:10.00 ID:rK4kExA4o

(丘の上の公園)

ミサト「じゃーん! あと5秒・・・3・2・1・今!」

シンジ「うわぁ!ビルがにょきにょき生えてきた・・・夕日も・・・キレイだなぁ・・・」

ミサト「あれがアナタの守った街よ。あなたは胸を張っていいわ!」

シンジ「・・・・・・(そして・・・僕が・・・あの日守れなかった街・・・。)」

ミサト「この光景をアナタに見せたかったの・・・」

シンジ「・・・・・・(・・・今度こそ・・・守り抜いてみせる・・・!)」グッ

ミサト「・・・シンジ君?」

シンジ「・・・すいません、あまりにキレイだったので、見とれてしまいました。どうも有難うございます。」ニコッ

ミサト「でしょでしょ~!私のとっておきの場所だモン♪ じゃ、行きましょうか。」


24: 2013/09/16(月) 00:14:58.44 ID:rK4kExA4o

(ミサトの家)

シンジ「おじゃましm・・・いや、ただいま!」ニッコリ

ミサト「そうよ、それでいいのよ。今日からアナタの家でもあるんだからねっ」ニコニコ

シンジ「じゃあ・・・もうちょっとお片付けしないと・・・ですね」ニッコリ

ミサト「あ~、ちょっち散らかってるわね・・・ゴミンねぇ。最近忙しくてさぁ。」

シンジ「ハ・・・ハハ・・・(ちょっち・・・ってレベルじゃないよなぁ・・・)」


-2時間後-

シンジ「つ、疲れた・・・」グッタリ

ミサト「ちょ・・・部屋がピカピカに・・・」ボーゼン

シンジ「ハハ・・・僕、家事得意なんで。(主に貴方のせい・・・いや、おかげで)」

ミサト「うっ・・・シンちゃん・・・来てくれて良かった・・・心から歓迎するわっ」ウルウル

シンジ「(はぁ・・・これで家政夫確定・・・トホホ・・・・・・)」

ミサト「そっ、それに、しばらく嗅いだことの無い・・・いいニオイ・・・!」

シンジ「ご飯冷めちゃいますから、早く食べましょう」ニコッ

25: 2013/09/16(月) 00:15:41.42 ID:rK4kExA4o

ミサト・シンジ「いっただっきまーす!」

ミサト「じゃあ・・・スペアリブいただきぃ!(ガブッ・・・じゅわあぁぁ)」

ミサト「・・・!!」

ミサト「うっ・・・肉汁たっぷり! 超うんっめーーー!!」

シンジ「ビールも冷えてますよ?」

ミサト「もちろんいただくわっ! (プシュッ・・・ゴクゴクゴクゴクゴクゴク・・・)」

シンジ「(次にあなたは『かぁ~!うんっめぇ~~~!生きてるって感じがするゥ~~~!』と言う)」ニヤリ

ミサト「かぁ~! うんっっっめぇ~~~~~!!! 生きてるって感じがするゥ~~~~~!!!!!」

シンジ「(おっと予想より感動が大きかったようだ)」ニコニコ

ミサト「シンジ君・・・こうなったら仕方がないわ。私と結婚しましょう!」

シンジ「えっ///」ドキッ

ミサト「私がお金稼ぐからシンジ君が家事担当よっ!」キラキラ

シンジ「なっ・・・ははは!ミサトさんは面白い人ですねぇ」ニコニコ

ミサト「なんてね~wwwww」キャハハ

26: 2013/09/16(月) 00:16:31.79 ID:rK4kExA4o

シンジ「でもミサトさん・・・美人だしスタイルいいし、きっとモテモテなんでしょうね~?」

ミサト「あっら~ん、シンちゃん私の事気になるの~?」ニヤニヤ

シンジ「だって・・・大切な『お姉さん』ですから、変な男に引っ掛からないか心配ですよー」

ミサト「もう~www だーいじょうぶ、私はフリーだし、声掛けてくる男も居ないわよんっ!」

シンジ「そうなんですか?ネルフって、見る目の無い男が多いんですねー(あーあ、日向さんの気持ちは気付かずかぁ^^;)」

ミサト「そうなのそうなの。 で・・・そういうシンちゃんはどうなの~? 前の学校で、彼女とか居なかったの~?wwwww」

シンジ「いやー、僕全然モテないんですよね。顔も学力も普通だし、どちらかというと暗いし。」

ミサト「そう?ぜんっぜんそんな感じしないけど・・・まぁ、中学生女子なんて、年上とかちょっと派手なヤツに憧れるお年頃だからねぇ。」フフ

シンジ「そうなんですか?」

ミサト「まだまだ人を見る目の育ってない、イモよイモ! ちょっと若くてお肌スベスベなだけよっwwwww」キャハハ

27: 2013/09/16(月) 00:16:59.57 ID:rK4kExA4o

シンジ「そうだ、中学生女子と言えば・・・この間言ってた『レイ』って子は大丈夫なんですか?」

ミサト「あっら~ん!シンちゃんったらぁ~! レイの事が気になるの~?」

シンジ「そりゃあ、パイロットの先輩と聞いたら、気になるに決まってるじゃないですか~?」

ミサト「ウフフ・・・ちょっと変わってるけど、物静かな美少女よん♪」

シンジ「そうなんですか?」

ミサト「まだ入院してるから、今度お見舞い行こっか? ただ、物静かであまり感情を出さない子だから、反応が薄くてもガッカリしないでね?」

シンジ「わかりました。是非お願いします」ニコニコ

ミサト「おっけーおっけー!」プシュ

シンジ「もう、僕の料理が美味しいからって、飲み過ぎないでくださいよ~?」

ミサト「はいはい!あと2本くらいにしておくわ~w」ゴクゴクゴク

シンジ「もう~飲み過ぎても知りませんよ~?」

ミサト「私には水よ水! なんつって!!」キャハハ

28: 2013/09/16(月) 00:17:36.04 ID:rK4kExA4o

(その夜)

シンジ「そうだ、家事当番を決めましょうか?」

ミサト「そうねぇ~ジャンケンでもする?」

シンジ「いえ、僕の希望としては・・・」

ミサト「うんうん」

シンジ「料理、洗濯、掃除、買い物・・・はボクが」

ミサト「えっ・・・私は?」

シンジ「最重要任務です・・・ゴミ出し&生活費・・・をお願いします」

ミサト「・・・やっぱり私と結婚して専業主夫になるぅ?www」

シンジ「はは!まぁ、考えておきますけど、ミサトさんには僕よりお似合いの人居るんじゃないかなー・・・例えば、かじ・・・」

ミサト「加持!?なんでシンジ君が加持の事知ってるの!?!?」

シンジ「えっ」

ミサト「えっ」

29: 2013/09/16(月) 00:18:22.11 ID:rK4kExA4o

シンジ「僕は、『例えば、家事が上手いだけじゃなくて、もっと包容力のある男性とか』って言おうとしたんですが・・・?」

ミサト「なっ・・・ナハハ・・・何でもないわ、忘れて頂戴」

シンジ「なるほど、元彼は『カジさん』って人なんですね。どんな漢字書くんですか?」

ミサト「あぁ、加持という字でね、大学の同級生で・・・って、何を言わせるのよ///」

シンジ「なんだぁ、いい人居るんじゃないですか~ 僕は2号さんかぁ。ガッカリだなー?」

ミサト「ちょっと!もう別れたから!アイツとは何でもないんだから!」

シンジ「その加持さんって人、今は何やってるんですか?」

ミサト「あぁ、今はネルフのドイツ支部で・・・1尉として特殊監査部に所属しててねぇ」

シンジ「なんだ、元彼を追跡してるなんて、未練タラタラじゃないですか~」ニヤニヤ

ミサト「うっ・・・ちっ、ちがーーーーう!!///」カアッ

シンジ「赤くなったミサトさんも可愛いですよ♪」

ミサト「人の話をききなさいよーーー!!」カァァッ

30: 2013/09/16(月) 00:18:52.18 ID:rK4kExA4o

(別の日 病院にて)

トントン
レイ「・・・・・・はい」

ミサト「レイ~?入るわよん」

レイ「・・・葛城1尉」

ミサト「今日はお見舞いに来たわよん♪」

レイ「・・・・・・・・・そう・・・ですか」

シンジ「どうも、おじゃまします」ニコニコ

レイ「・・・・・・・・・誰?」

ミサト「こちら、アナタと同じチルドレンよ」

シンジ「はじめまして。碇シンジです。」ニッコリ

レイ「碇・・・?」

シンジ「碇ゲンドウ・・・は僕の父さんだよ。宜しくね」

レイ「そう・・・」

31: 2013/09/16(月) 00:19:26.24 ID:rK4kExA4o

ミサト「ほらほらっ レイも自己紹介なさい」

レイ「・・・綾波レイ・・・宜しく・・・碇君」

シンジ「こちらこそ」ニコニコ

レイ「・・・・・・・・・」

シンジ「・・・・・・・・・(綾波・・・君を『3人目』には移行させないからね・・・)」ニコニコ

ミサト「・・・そっ、そういえば、シンちゃん、レイにお見舞い持ってきたのよね?」

シンジ「そうそう。病院のご飯に飽きたと思って・・・お弁当作って来たんだ」

レイ「そう・・・・・・」

シンジ「野菜と魚中心のヘルシーメニューにしてみたんだ。良かったら後で食べてみてね。」ニコニコ

レイ「そう・・・」

シンジ「じゃっ、あまり長居しても大変だと思うから・・・お大事にね。治ったらエヴァの操縦教えてね!じゃ!」

レイ「・・・・・・・・・・さよなら」


32: 2013/09/16(月) 00:20:14.97 ID:rK4kExA4o


シンジ「ふぅ、ちょっと変わった子でしたけど、すごい美人でしたねぇ」

ミサト「あっらーん!シンちゃん、レイの事気に入っちゃったの~?www」

シンジ「えっ・・・ま、まぁ、細かい事はいいじゃないですか」ニコニコ

ミサト「フフ・・・お弁当食べてくれるといいわねぇ」

シンジ「お口に合うといいんですけどねぇ。」


レイ「(パク・・・・モグ・・・モグ・・・)」

レイ「(・・・!)」

レイ「(いつもの栄養摂取行動と・・・何かが違う・・・・・・)」

レイ「(これが・・・『美味しい』ということ・・・なの?)」

レイ「(碇君・・・碇司令の息子・・・私と同じ中学2年生・・・不思議な子・・・・・・)」

レイ「(パクパク・・・モグモグ・・・パクパクモグモグ・・・・・・)」


レイ「(もう無くなってしまった・・・・・・そう、私、もっと食べたいのね・・・・・・)」


33: 2013/09/16(月) 00:20:53.65 ID:rK4kExA4o

◆第2話

(学校にて)

老教師「えー、それでは転入生を紹介します。どうぞ、入ってきてください」

シンジ「はじめまして。碇シンジです。宜しくお願いします。」ペコリ

老教師「あー、では碇君はそこの空いてる席に座りなさい」

シンジ「えーと・・・あ、はい。あそこですね。」

シンジ「(・・・トウジが居る!という事は、サクラちゃん無事だったんだな!良かった良かった)」ニコニコ


34: 2013/09/16(月) 00:21:53.76 ID:rK4kExA4o

(昼休み)

シンジ「えーっと、鈴原・・・トウジ君だよね?」

トウジ「ん? なんや転校生か。ワシがトウジやけど・・・?」

シンジ「ちょっとナイショ話があるんだけど・・・」

トウジ「ええで。ぶらっとその辺行こか?」


トウジ「・・・で? 話ってなんや?」

シンジ「妹さん・・・サクラちゃん、大丈夫だった?ケガひどくない?」

トウジ「!? な、なんでそないな事知っとるんや!?」

シンジ「先日・・・街に怪獣が襲って来た日・・・あ、僕は対抗するためのロボットのパイロットなんだけどね」

トウジ「な、何やて!? じぶん、パイロットなんか!?」キッ

シンジ「出撃した所で・・・丁度女の子が倒れてるのを発見して、救護班に通報したんだ」

トウジ「えっ」

36: 2013/09/16(月) 00:23:08.04 ID:rK4kExA4o

シンジ「後から聞いたら、鈴原サクラちゃんって子で、お兄さんが僕と同じクラスだって言うからさ。あの子が大丈夫だったか知りたくて」

トウジ「そか・・・転校生が助けてくれたんか・・・」

シンジ「僕がロボット・・・エヴァって言うんだけど、あれのパイロットなのは内緒ね^^;」

トウジ「すまん!ほんまにおおきに! ワシが妹とはぐれてしまったせいで、迷惑かけた!!」ガバッ

シンジ「ちょっ・・・どうしたの鈴原君?顔を上げてよ!」

トウジ「転校生は妹の命の恩人や!ホンマにすまん。センセって呼ばしてくれや!」

シンジ「鈴原君・・・頭をあげてよ。僕は当たり前の事をしただけだよ?」

トウジ「・・・ワイはトウジでええで!」

シンジ「そっか、良かったら友達になってよ、トウジ」ニッコリ

トウジ「もちろんや!」

シンジ「で・・・サクラちゃんは・・・?」

トウジ「落ちてきたガレキで怪我してもうてるけど、命に別状はあらへん。しばらく入院しとれば大丈夫らしいわ。」

シンジ「良かった・・・本当によかった・・・(サクラちゃんも軽傷みたいだし、僕も殴られなくて済むよ・・・やっぱり僕が上手くやれば、未来は変えられるんだ!)」ニコニコ

37: 2013/09/16(月) 00:23:36.08 ID:rK4kExA4o

(別の日)

トウジ「なぁセンセ!こいつはケンスケ。ワイのマブや!」

ケンスケ「ふふっ、宜しくな碇!」

トウジ「なんや、センセに聞きたい事があるんやって」

シンジ「ん?何だい相田君?」

ケンスケ「ケンスケでいいよ。でね・・・質問なんだけど・・・碇、君はあのロボットのパイロットなんだろう?」

シンジ「ん~違うよ~?」ニヤニヤ

トウジ「(あれ? センセはケンスケにはナイショにするんか?)」

ケンスケ「いや、時期的に考えてこんな時期に転校してくるなんて、あのロボットのパイロットでしかありえないよ!」

シンジ「だって、ロボットじゃないもん。」

ケンスケ「えっ」

38: 2013/09/16(月) 00:24:03.07 ID:rK4kExA4o

シンジ「あれはネルフの誇る・・・『人造人間エヴァンゲリオン』って言うんだ。生体部品を多く使ってるから、ロボットではないね。」

ケンスケ「なるほど」

シンジ「というわけで、僕ロボットのパイロットではないよ。エヴァンゲリオンのパイロットではあるけど」ニコニコ

トウジ「(ハハハ!そういう事か。センセはオモロイでw)」ニヤニヤ

ケンスケ「なんだよ、碇はイジワルだなぁwww」

シンジ「もし知りたい事があったら、言える範囲でこっそり教えてあげるよ」

ケンスケ「ホントか!?」

シンジ「まぁ、いいんじゃない? どうせお父さんとかがネルフの職員なんでしょ?」

ケンスケ「あぁ、父親は施設部の相田3尉だよ。もしネルフで会ったらよろしくな」

シンジ「オッケーオッケー」

39: 2013/09/16(月) 00:24:28.91 ID:rK4kExA4o


prrrrrr
シンジ「あっ、非常呼集だ・・・」

トウジ「何やて!?」

シンジ「また怪獣かもね。みんなは僕が守るから・・・シェルターで大人しくしててね。僕、行くよ」タッ

ケンスケ「あ、ああ・・・」


ウゥーーー!! ウゥーーー!!
放送「第3新東京市に非常事態宣言が発令されました。市民の皆さんは速やかに最寄りのシェルターに避難してください」

トウジ「はよいこうや、ケンスケ」

ケンスケ「ああ・・・」


40: 2013/09/16(月) 00:25:15.28 ID:rK4kExA4o

(シェルターにて)

トウジ「いまごろセンセが出撃しとる頃かのぉ・・・」

ケンスケ「なぁトウジ・・・碇の戦い・・・見たくないか?」

トウジ「何言うとるんや? センセがシェルターで大人しくしてろ言うとったやないか?」

ケンスケ「だってさ・・・」

トウジ「何や・・・?」

ケンスケ「同級生が危険な目にあって戦ってるのに・・・僕たちはシェルターにこそこそ隠れてていいのか?」

トウジ「そっ・・・それは・・・」

ケンスケ「なんかさ、僕たち卑怯者じゃないかって思うんだよ・・・」

トウジ「それは・・・そうかもしれへんな・・・」

ケンスケ「(掛かった!こいつ熱いヤツだから、こういう切り口ならイケると思ったんだよwww)」

ケンスケ「僕たちも碇の応援をするべきじゃないか? 友達として・・・!」

トウジ「友達・・・か。せやな、その上センセは妹の命の恩人や・・・」

ケンスケ「・・・抜けようぜ。僕、父さんのパソコンをハッキングして、シェルターの非常出口の解除コード知ってるんだ」

41: 2013/09/16(月) 00:25:43.36 ID:rK4kExA4o

トウジ「でも・・・センセの戦いの邪魔にならんか?」

ケンスケ「大丈夫!だいぶ離れた山の上の出口だから、全く問題ないよ。」

トウジ「ほんなら安心やな!センセの応援や。」


トウジ「ちょっと!いいんちょ!」

ヒカリ「なぁに?」

トウジ「ワイら便所や、便所!」

ヒカリ「ちゃんと先に済ませておきなさいよね!」

トウジ「でものハレもの、ところ嫌わずやw」

ヒカリ「な、何言ってるのよ。早く済ませてきなさいよ!」

42: 2013/09/16(月) 00:26:11.34 ID:rK4kExA4o


(発令所)

マヤ「エントリープラグ挿入・・・A10神経コンタクト・・・シンクロ率・・・85%ですっ!」

リツコ「相変わらず凄いわ・・・安心感があるわね・・・」

ミサト「シンジ君?準備はいい?」

シンジ「大丈夫です」

ミサト「作戦を説明するわ。敵のATフィールドを中和しつつ、出撃と同時にパレットガンを連射、間合いを取って様子見してから格闘戦で撃破よ!」

シンジ「分かりました!」

ミサト「では、エバー初号機・・・発進!」

日向「エヴァ初号機・・・発進!」ポチ


43: 2013/09/16(月) 00:27:27.20 ID:rK4kExA4o

(第4使徒・シャムシェル戦)

シンジ「(煙で敵が見えなくなるから、軽めの連射にしておこう。トウジ&ケンスケ・・・多分抜け出してるんだろうし・・・)」

シンジ「目標をセンターに入れてスイッチ・・・スイッチ・・・スイッチ・・・」ダッ・・・ダッ・・・ダッ・・・

ミサト「もう!連射って言ったのに! 殆ど単発じゃない。 ダメねぇ。男ならどーんと撃ちなさいよ!」

シンジ「(くっそーーー!!! 連射したらしたで、『馬鹿っ!煙で見えない』って言われるのにぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!)」ビキビキ

シンジ「(我慢だ・・・使徒の特性を知ってるのは僕だけなんだから・・・これは仕方ないんだ・・・僕が我慢すれば全て上手く行くんだッ・・・!)」ズキズキ

シンジ「(そうだ・・・僕が我慢すればいい・・・胃がズキズキするのは気のせい・・・間違いなく気のせい・・・)」ズキズキ

マヤ「敵使徒の体、発光!」

ミサト「ヤバイ!よけて!」

シャムシェル「・・・」ビュッ

初号機「(スッ)」

ミサト「ナイスよシンジ君!」

シンジ「ちょ、ちょっと間合いを取り直します」サササッ

シンジ「あっ」

ミサト「どうしたの!?」

シンジ「向こうの山の上で何かがキラッと光りました!」

リツコ「マヤ、解析して!」

44: 2013/09/16(月) 00:28:15.29 ID:rK4kExA4o

マヤ「あっ!民間人・・・子供が二人、山の上に出ています。近くのシェルター非常口がアンロック状態です!」

リツコ「シンジ君のクラスの同級生じゃない・・・一人はカメラでエヴァと使徒を撮影してるわね・・・」

ミサト「大至急保安部を寄越して! スパイ容疑で逮捕よ!!」

シンジ「(やっぱりね・・・どうせケンスケが煽ったんだろうなぁ・・・)」

ミサト「シンジ君! プログナイフでの攻撃に切り替えて! 大丈夫! 訓練の通りにやればできるわ!!」

シンジ「わかりました。うぉぉぉぉぉぉ!!」シュィィィン

シャムシェル「!!」シュッ

シンジ「うっ!・・・ぐっ・・・」

マヤ「敵使徒の攻撃が初号機に命中!腹部をかすめました!」

シンジ「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」グサッ・・・キィィィィン!!・・・パキッ

シャムシェル「!!」

シンジ「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」パキパキパキッ ペキン

シャムシェル「氏ーーーん」

マヤ「パターン青消滅! 敵使徒、完全に沈黙しました!!」

シンジ「か、勝った・・・!」

シンジ「(ケガも軽いし・・・僕が拘束されることもないし・・・やっぱり、僕が頑張れば、未来は変えられるんだ!!)」

シンジ「(この調子であと1年・・・なんとかやりとげてやるッ!・・・)」

ミサト「シンジ君よくやったわ。帰投してちょうだい。あ、パレットガン拾ってきてね」

シンジ「はい!」

45: 2013/09/16(月) 00:29:02.73 ID:rK4kExA4o

(ネルフ取調室A)

諜報部員「お前は戦自のスパイか? そうなんだろうッ!」

トウジ「ちゃ、ちゃいます・・・ワシは・・・センセ・・・碇シンジが戦うのを応援しようと・・・」

諜報部員「何故貴様がパイロットの名前を知っているッ! 重要な機密であるぞッ! 白状しろ! やはりお前は戦自のスパイだな?」

トウジ「ほ、ホンマにちゃうんです・・・戦自のスパイなんかやないです・・・」

諜報部員「じゃあどこの組織の者だ! 見た所子供のようだし、素直に白状すれば命だけは助けてやる! 本来は銃殺刑だぞっ!!」

トウジ「どこの組織って・・・それは・・・・・・」

諜報部員「おお、素直に吐く気になったか・・・感心な事だ。では、組織名と認識番号を白状してもらおうか?」

トウジ「第3新東京市立、第壱中学校2年A組、出席番号は・・・」

諜報部員「ハァ!? バカにしているのか貴様ッ!!」ガチャーーーン!!

トウジ「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ~~~!」ウルッ

46: 2013/09/16(月) 00:29:38.63 ID:rK4kExA4o

諜報部員「さぁ吐け! やっぱりお前は戦自のスパイなんだろう? 素直に認めないかッ!! 所属は? 認識番号はッ!? 階級はッ!?」

トウジ「うっ・・・ひっく・・・グス・・・ホンマに・・・ホンマに違うんや・・・・・・スパイなんかや・・・ないです・・・」グスッ


諜報部員「・・・・・・反省してるのか?」

トウジ「はっ・・・はひ・・・・・・」ヒック

諜報部員「スパイ行為をしたことをか!? やはりそうなんだろう!!」

トウジ「ちゃ、ちゃいます・・・ヒック・・・グス・・・・・・ワイは・・・ホンマに、センセ・・・シンジを応援しようとしただけです。
勝手にシェルターを抜け出した事を・・・心から反省しとります・・・うぅっ・・・ヒック・・・ヒック・・・グス・・・」

諜報部員「フン!話にならんな!! 私の尋問では素直に吐かないようだから、もっと怖い担当者に代わるとしよう」スタスタ・・・バターン!!

トウジ「ひ、ひぃ~!」ガクガクブルブルガクガクガクガク


47: 2013/09/16(月) 00:30:10.91 ID:rK4kExA4o

ガチャ
???「このバカ孫がァ!!!!!」バシッ!!

トウジ「ぐっ・・・・・・お、おじい!?」

???「このバカ息子がァ!!!!!!!」ボガッ!!

トウジ「グエッ・・・お・・・お父!?」

鈴原祖父「知らせを聞いて駆けつけてみれば・・・」

鈴原父「シェルターを抜け出してエヴァを撮影などと・・・じぶん、ホンマに正気か!?」

トウジ「さ、撮影したのはケンスケで・・・」

鈴原祖父・鈴原父「問答無用や!!」ボコッ!! ボコッ!!

トウジ「ツッ! 痛ッ!」グスッ

鈴原祖父「・・・ワシらは今日夜勤やから・・・今日は一晩、独房で反省してもらうからな。」

48: 2013/09/16(月) 00:30:57.53 ID:rK4kExA4o

トウジ「えっ・・・ど、独房ォ!?」

鈴原父「本来ならおじいとワシが揃って首になってもおかしくないんや。シンジ君がな、ワシらを処分しないよう、上に掛け合ってくれたんやぞ!」

鈴原祖父「せやから、独房入り1晩なんて、ホンマのホンマに温情処分や・・・」

トウジ「センセ・・・」グスッ

鈴原祖父「一晩独房で反省して、反省文を提出したら、明日の朝には帰れる。おのれのやった事、しっかり噛みしめろや」

トウジ「おじい・・・お父・・・ホンマにすんませんでした・・・」

鈴原父「・・・まぁ、ちゃんと反省しいや。トウジが怪我せえへんで良かったわ。ええか?戦闘の状況によっては、お前氏んどんのやからな?」

トウジ「ぐっ・・・ホンマにすんませんでした・・・」

鈴原父「反省文が書けるまで寝かさんからな?あんじょう反省しいや。」


諜報部員「(ははは! あれくらいお灸を据えれば十分だろwww いやー、何か初めて諜報部っぽい仕事をしたなー)」ニコニコ


49: 2013/09/16(月) 00:31:47.07 ID:rK4kExA4o


(ネルフ取調室B)

諜報部員2「で?お前はどこの組織の者だ? 撮影した映像をどこに流そうとしたんだ?」

ケンスケ「組織には所属してないです。個人で楽しむために撮影しました。」

諜報部員2「ウソをつくなッ! お前はスパイだろう? おおかた、戦自辺りだろうな。少年兵部隊があるらしいな?」

ケンスケ「パパ・・・いえ、父を呼んでください。施設部の相田3尉です」

諜報部員2「そんな人間は知らんな? おおかたでっち上げだろう!」

ケンスケ「じゃあ、弁護士を呼んでください」

諜報部員2「ははは!お前面白いなぁ。スパイが弁護士付けられるわけないだろ? そもそもここは警察では無い。ネルフだ。お門違いだな。」

ケンスケ「警察じゃないならこの逮捕監禁は違法です。すぐに釈放しないとあなたが捕まりますよ?」

諜報部員2「ネルフは日本政府・・・いや、国連からも権限を与えられているから、スパイを監禁しようが殺そうが問題はない。裁判も不要だ。」

ケンスケ「はぁ!?」

諜報部員2「いいか? スパイにこんな事言ってもしょうがないと思うが、あの戦闘に負けたら、人類は全滅なんだぞ?」

ケンスケ「えっ」

50: 2013/09/16(月) 00:32:33.05 ID:rK4kExA4o

諜報部員2「戦闘の邪魔をして、地球の全人類を殺そうとした奴がただで済むわけがなかろうが。闇から闇だよ。スパイの命なんて。」

ケンスケ「そ、そんな・・・バカバカしい話が・・・」

諜報部員2「じゃあ、分かるように言ってやろう。オマエが勝手に解除して開けっ放しにしていた非常ハッチ・・・
もし、敵が爆発してたら、中の人間は全員巻き添えだよ。お前がスパイじゃないと言い張るなら、胸が痛まないか・・・?
実際に初回の戦闘では、味方の爆弾も使われたし、最後は敵が自爆して、街に被害も出ている。十分起こり得た話だよ。」

ケンスケ「ハッ・・・そ、そんな・・・・・・僕・・・・・・」ガクガクブルブル


諜報部員2「それに・・・この資料によると・・・お前、綾波レイの顔写真を無断撮影して売ってるらしいな?」

ケンスケ「別に・・・綾波だけじゃないですけど・・・」

諜報部員2「綾波レイはエヴァンゲリオンのパイロットだよ。碇シンジと一緒でな」

ケンスケ「ハァ!?」

諜報部員2「どっからどうみても、お前の行動はスパイ以外の何物でも無いな。いい加減認めろや。」

ケンスケ「そ、そんな事知らなかっ」

諜報部員2「知らないで済むかァ!!」バンッ!! ガチャーーーン!!

ケンスケ「ひっ」

諜報部員2「お前がやってる事は、ネルフ・・・ひいては地球上の全人類を危険にしてるんだぞ!!」

ケンスケ「ひぃぃ!」

51: 2013/09/16(月) 00:33:22.05 ID:rK4kExA4o

prrrrr・・・
諜報部員2「はい。はい、そうですか。分かりました」ガチャ

ケンスケ「・・・」ビクビク

諜報部員2「確認が取れたよ。施設部の相田3尉は確かにお前の父親らしいな?」

ケンスケ「ほ、ほら!早くパパ・・・父を連れてきてくださいっ!」

諜報部員2「無理だな」

ケンスケ「えっ」

諜報部員2「逮捕されたよ・・・先ほどな。」

ケンスケ「そっ!そんな!!」

諜報部員2「当たり前だろう!! 相田3尉ならシェルター非常口の解除パスワードを知っていて不自然ではない・・・。
息子のお前が開けられたとなれば、当然、相田3尉にもスパイ疑惑は向くではないか!」

ケンスケ「うっ・・・ぐっ・・・パパ・・・・・・ひっく・・・」グスッ

ケンスケ「違うんです・・・僕が・・・僕が勝手にやった事で・・・」グスッ

諜報部員2「仮にそうだとしても、子供に破られる程度の情報管理をしていた、相田3尉の責任は免れないな」

ケンスケ「えっ」

諜報部員2「スパイなら親子で秘密裏に銃殺だ。仮に違うとしても・・・相田3尉は降格かクビだろうな。ご立派な息子だな」

ケンスケ「・・・・・・ぼ、僕に挽回のチャンスを下さい」

諜報部員2「は?」

52: 2013/09/16(月) 00:34:13.55 ID:rK4kExA4o

ケンスケ「僕もエヴァのパイロットになって、命を懸けて戦います!だから父を許してください!」

諜報部員2「ははははは! 何を言うかと思えば・・・スパイがパイロットになれるわけないだろう?
それに、あれには適性が無いと乗れないらしい。残念ながら、お前には適性無しだ。」

ケンスケ「な、なんでそんな事が分かるんだよ・・・ですか?」

諜報部員2「お前のクラスは、エヴァンゲリオンのパイロット候補者が秘密裏に集められている。裏でこっそり適性試験してるんだよ」

ケンスケ「えっ」

諜報部員2「その結果、お前は残念ながら適性無しだ」

ケンスケ「そ、そんな・・・・・・で、でもそんな話・・・僕にしていいんですか?」

諜報部員2「(ニヤリ)」

ケンスケ「ま、まさか・・・」ガクガクブルブル

諜報部員2「・・・さて、ここまで秘密を知られたからには、親子で氏んでもらうしかないな。好奇心は猫をも頃す・・・ばかな事をしたもんだ」

ケンスケ「ヒィ・・・ヒィィィィィィィ!!!」ゼーハー ゼーハー

諜報部員2「それでは・・・・・・処刑場に・・・行こうか?」ニヤリ

ケンスケ「!?」

諜報部員2「おい、そのスパイをを連れて行け」

諜報部員3・4「ハッ!」

ケンスケ「ヒィ・・・ヒィィィィィィィ!!!嫌だぁぁぁぁ!」ズル・・・ズル・・・


53: 2013/09/16(月) 00:34:41.76 ID:rK4kExA4o

(ネルフ射撃訓練場)

諜報部員2「さて・・・最後に言い残す事は・・・?」

ケンスケ「ヒィ・・!ヒィィィィ!!!」ゼーハーゼーハー

諜報部員2「フン! 遺言も残せないとは、しょうもないスパイだ。せめてもの情けだ・・・目隠しをしてやろう」スルスル

ケンスケ「ヒィィィィ!!!!!!!!!!!!!!!!!」ゼーハーゼーハー


諜報部員2「これより、スパイの処刑を実施するッ! 全員、構えーーー銃!」

ガチャガチャッ

諜報部員2「目標、敵スパイ心臓部! 射撃用意ッ!」

カチャ・・・

諜報部員2「撃てーッ!!」

ダーーーン!!
ケンスケ「   」ガクッ・・・ジョバァァァァァァァァァ



54: 2013/09/16(月) 00:35:21.87 ID:rK4kExA4o


(ネルフ医務室)

ケンスケ「・・・・・・・・・ハッ!?」

相田父「・・・起きたか」

ケンスケ「パパ・・・パパぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」ダキッ

相田父「・・・・・・次は本当に実弾だそうだ。もう後は無いぞ・・・。」ヨシヨシ

ケンスケ「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!ごめんなさい・・・ごめんなさいパパぁぁぁぁぁぁ!!!!!」ヒック・・・ヒック


 -しばらくして-

ケンスケ「ヒック・・・ヒック・・・あ・・・・・・か、階級章が・・・3曹になってる・・・」

相田父「ははは・・・昨日まで偉そうに命令してた相手に、今日からはコキ使われる立場になっちまったよ・・・」

ケンスケ「ごめんなさい・・・本当にごめんなさい・・・」

相田父「・・・お前が生きてて良かった。それだけが救いだ」

ケンスケ「ぐっ・・・」

55: 2013/09/16(月) 00:36:07.41 ID:rK4kExA4o

相田父「3尉から3曹に降格の上、今後1年間、俸給を60%カット・・・その後は別途検討だってさ・・・ははは、もう笑うしかないよな・・・」

ケンスケ「ごめん・・・パパ・・・僕なんでもするから・・・・・・」

相田父「そうか?じゃあ、生活費の為に・・・今まで買い与えたカメラやミリタリーグッズ、電動ガン・・・
それにパソコン・・・全てヤッホイオークションで売って現金にしてくれないか・・・? もう、ウチには本当に余裕が無いんだ・・・。」

ケンスケ「もちろんだよ・・・・・・何だったら・・・僕、働きに出るから・・・」

相田父「まぁ、そこまではしなくとも何とかなるが・・・そうだな、余計な興味や好奇心を持たずに、
中学生の間は普通の中学生としてまっとうに生きてくれればいい。その後の事はその後考えよう。
学校でも、シンジ君やトウジ君とネルフの話は無しだ。全て忘れて、普通の中学生としてまっとうに生きろ。」

ケンスケ「うん・・・」

相田父「わかったら、今日はもう休みなさい。明日、改めて迎えに来るから。パパは事情聴取がまだあるもんでな・・・」

ケンスケ「本当に・・・ごめんなさい・・・」

相田父「今日の事を・・・絶対に忘れるなよ・・・ケンスケ。もう後が無いんだからな。」


56: 2013/09/16(月) 00:36:58.73 ID:rK4kExA4o

(廊下にて)

諜報部員2「おつかれさまです、相田3尉。ちょっとやりすぎましたかね? まさか気絶して失禁するとは・・・」

相田父「いえ、本当に息子がすいませんでした。いままで私が甘やかしたツケです。
妻を早くに亡くしたからと、ほしいままにカメラやグッズを買い与え・・・甘やかした私が悪いのです。」

諜報部員2「あ、そうそう。3尉の階級章お返ししますねw」スッ

相田父「すいませんねぇ。もう、めちゃくちゃお灸が効いたみたいで、効果抜群!
上手い事、ミリタリー趣味やカメラ趣味も手放させる事が出来ましたよ・・・これで一安心です。」バリバリッ・・・ペタペタ

諜報部員2「そうでしょうそうでしょう、私の描いたシナリオ通りですね。まぁ、写真の件は
本当に困ってましたので、我々としても助かります。いい機会だったんじゃないですかね?」

相田父「いや、そんな小遣い稼ぎをしてるなんて・・・全く知りませんでした。お恥ずかしい限りです。」

諜報部員2「ただ、申し訳ないのですが、これがご子息にはラストチャンスです。これ以上機密を漏らすようなら、
どこかに転校してもらうか、貴方も一緒に、海外のネルフ支部に異動して頂きます。」

相田父「やむを得んでしょう。バカな息子を持つと苦労しますよ・・・ただ、それでも、可愛い一人息子なもんで・・・」

諜報部員2「ははは! まぁ、世の中、その一人息子に鬼畜な扱いしてるニンピニンもいるわけですから、まだまだマシですよw」

相田父「へ?」

諜報部員2「おっと失言でした。忘れてください。では。」

相田父「ご迷惑おかけしてすみませんでした。ではこれで・・・」

57: 2013/09/16(月) 00:37:30.46 ID:rK4kExA4o

◆第3話

(ある日の訓練中)

冬月「訓練は順調かね・・・?」

シンジ「あ、副司令、こんにちは」ニッコリ

冬月「あぁ、こんにちは、シンジ君」ニッコリ

シンジ「(いや~それにしても、冬月先生がズラだったなんて・・・知ってても、全然分け目とかわかんないよなぁ)」

シンジ「(サードインパクトで溶け合ってなければ、絶対にバレなかったんだろうなぁ・・・)」ジロジロ

冬月「・・・ん?シンジ君、私の頭に何か付いてるかな?」

シンジ「あ、いえ。 人づてに聞いたんですけど、副司令は大学教授だったとか・・・」

冬月「あぁ、そんな時代もあったねぇ。君のお母さん・・・ついでにお父さんも、私の教え子だよ」

シンジ「そうだったんですか~! 母は・・・どんな人でした?」

冬月「顔つきは・・・そうだな、シンジ君に似てたな。たいへん賢くて、発想がズバ抜けていた。ああいうのを天才というのだろうな。」

シンジ「そうでしたか・・・」

58: 2013/09/16(月) 00:38:06.36 ID:rK4kExA4o

冬月「そうだなぁ・・・うん、改めて見ると、ユイ君にそっくりかもしれん。」

シンジ「じゃあ、今度女物のカツラかぶって父の部屋にでも突入してみましょうか! 喜ぶかも?」

冬月「いやっ! いかん。それは絶対にヤメたほうがいい。碇のヤツ、多分発狂するからな・・・。」

シンジ「そうですか・・・父の中では、母はまだ生きてるんですね・・・・・・」

冬月「そうなのかもしれないね」

シンジ「何だかあんまり僕の事を見てくれないみたいで・・・ちょっと・・・寂しいなぁ・・・って」

冬月「そうか・・・まぁ、碇の奴も多忙なんだ。分かってあげてくれ。」

シンジ「(多忙ねぇ・・・冬月先生に仕事押し付けまくってるくせに・・・情けない父親持つと息子の肩身が狭いよ・・・)」

シンジ「分かりました。僕も頑張りますからっ!」

冬月「うむ、その意気だ。頼んだよ。」

冬月「(ユイ君・・・シンジ君はとても良い子に育っているよ・・・だから・・・早く目覚めておくれ・・・)」


59: 2013/09/16(月) 00:38:46.47 ID:rK4kExA4o

(ある日の2-A)

ガラッ
レイ「・・・・・・」スタスタ

シンジ「(あ・・・綾波だ・・・予定通り今日から登校か・・・)」

シンジ「(お昼・・・食べてくれるかなぁ・・・)」フフフ


キーンコーンカーンコーン
レイ「・・・・・・」ザラッ

シンジ「こんにちは、綾波。退院おめでとう。」ニコニコ

レイ「碇君・・・・・・」

シンジ「ひょっとして・・・それがお昼ご飯? 錠剤ばっかりじゃない・・・。」

レイ「ええ・・・・・・ただの栄養摂取だから・・・・・」

シンジ「この間病院で渡したお弁当・・・どうだった?」

レイ「いくらでも食べられそうだった・・・不思議な現象。いつもと何かが違う・・・・・・」

シンジ「気に入ってくれたんだね!良かったぁ」ニコニコ

レイ「多分・・・そう・・・だと思う・・・・・・」

シンジ「今日から学校って聞いてたから、綾波の分もお弁当作って来たんだけど・・・よかったら食べてくれない?」

レイ「・・・!」

60: 2013/09/16(月) 00:39:35.89 ID:rK4kExA4o

シンジ「リツコさんに、綾波は肉が苦手って聞いたから、お肉は使ってないよ?」

レイ「・・・・・・もらうわ」コクリ

シンジ「OKOK、明日からも作ってくるからね。あと、お弁当箱は帰る時に返してね! じゃ、僕はトウジと食べてくるからっ!!」タッ


カパッ
レイ「・・・・・・」ゴクリッ

レイ「(・・・パク・・・モグ・・・モグ・・・ゴクン)」

レイ「(・・・!)」

レイ「(パクパク・・・モグモグ・・・ゴックン)」

レイ「(パクパクパク・・・モグモグ・・・・・・ゴックン)」

レイ「(パクパク・・・モグモグモグ・・・ゴックン)」

レイ「・・・もう、無いのね。」

レイ「・・・ごちそうさまでした」

レイ「不思議・・・また・・・舌が喜んでる・・・?」

レイ「碇君・・・不思議な子・・・・・・」

61: 2013/09/16(月) 00:40:10.29 ID:rK4kExA4o

(ある日の午後)

リツコ「あ、忘れてた・・・」

シンジ「どうしたんですか?リツコさん」

リツコ「悪いんだけど・・・これ、レイの新しいIDカード。私の代わりに届けてもらえないかしら?」

シンジ「それくらいならお安いご用ですよ!(タイミング調整して、シャワーの時間帯を外さないとなぁ)」

リツコ「ごめんなさいね。急に予定が入ってしまって・・・」

シンジ「ついでなんで、お弁当で晩御飯でも持って行きますよ」

リツコ「シンジ君・・・マメな男はモテるわよ」

シンジ「そうなんですか?」

リツコ「ミサトの家なんて出て行きなさいよ・・・家政夫としてコキ使われるのがオチよ・・・」

シンジ「さすが親友、よくわかってらっしゃいますね!」ニコニコ

リツコ「えっ」

シンジ「半分冗談でしょうけど、ミサトさんに結婚申し込まれました。私がお金稼ぐから家事してぇ~って」

リツコ「・・・ハァ。ため息しか出ないわ。ごめんなさいね」

シンジ「リツコさんが謝る事じゃないですよ。まぁ、家事するのキライじゃないんで。それでは!」

62: 2013/09/16(月) 00:40:44.06 ID:rK4kExA4o

(レイの家)

シンジ「ぴんぽーん・・・は壊れてるよね。」ドンッドンッ

レイ「・・・・・・はい」

シンジ「あ、碇シンジです。綾波にお届け物だよ~」

ガチャ
シンジ「こんにちは、綾波」ニコニコ

レイ「こんにちは、碇君・・・」

シンジ「あのね、リツコさんに頼まれてIDカード持ってきたんだ」

レイ「そう・・・」

シンジ「ついでに、晩御飯用にお弁当作って来たんだけど・・・もし迷惑じゃないなら貰ってくれない?」ニコニコ

レイ「そう・・・・・・・・・ありがとう」

シンジ「どういたしまして! じゃ、僕帰るね」


レイ「碇君の作った食べ物・・・舌と心がぽかぽかする・・・・・・今日は何だろう・・・楽しみ・・・」


63: 2013/09/16(月) 00:41:27.88 ID:rK4kExA4o

(ラミエル来襲)

マヤ「パターン青!使徒です!現在、時速15km程度で移動中!」

ミサト「来たわね・・・初号機は発進準備!パイロット呼び出して!」

シンジ「あ、僕は居ますよ」

ミサト「えっ」

シンジ「今日、綾波の・・・零号機の起動実験と聞いてたので、念のため。」

ミサト「ナイスよ、シンちゃん!早速搭乗準備お願い!」

シンジ「わかりました、ミサトさん」

シンジ「(さてと・・・どうしたものやら・・・)」



マヤ「エヴァ初号機、発進準備完了!シンクロ率86%でバッチリです!!」

ミサト「あら本当、じゃあ初号機発進よん!」

シンジ「あっ・・・待っt」

日向「エヴァ初号機、発進!」ポチッ

シンジ「(チクショォォォォォォ!! 葛城!日向!! お前ら、いつかきっと地獄見せたるからなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!)」

64: 2013/09/16(月) 00:42:21.19 ID:rK4kExA4o

マヤ「て、敵使徒、エネルギー反応!光が見えます!!」

ミサト「シンジ君!よけてっ!」

シンジ「(拘束具付いてるのによけられるワケねぇだろがぁぁぁぁぁぁ! ATフィールドッ!!)」バァァァン

シンジ「ああああああああああ!!!」

リツコ「シンクロカットして即戻して!!」

マヤ「ハイッ!」カチャカチャッ

シンジ「   」

マヤ「パイロット!心肺停止!!」

リツコ「蘇生措置急いで」

マヤ「ハイッ!!」カチャカチャッ・・・ッターン!!

ドックーン!!
シンジ「・・・・・・」

マヤ「依然として意識不明ですが、自発呼吸回復しました」ホッ

リツコ「ミサト・・・あの状況で、よけられるわけないじゃない・・・」

ミサト「ぐっ・・・」

リツコ「貴方の個人的な復讐心は勝手だけど・・・それと他人を危険に陥れる事は別よ・・・別。」

ミサト「くっ・・・・・・」

リツコ「弟が出来たってあんなに喜んでたのに・・・こと、使徒戦となると目の色変わるのね・・・」

ミサト「うっ・・・ううッ!!」ウルッ

65: 2013/09/16(月) 00:43:04.46 ID:rK4kExA4o

(病院にて)

シンジ「・・・ハッ!?」

シンジ「・・・知ってる・・・天井だ」

シンジ「(クソッ・・・また同じ愚を繰り返してしまった・・・・・・。ここの歴史は変えたかったなぁ。毎回心臓止まってたら身が持たないよ・・・)」

シンジ「・・・!?」

シンジ「綾波?」

レイ「・・・・・・すぅ・・・すぅ」

シンジ「綾波さーん?」ツンツン フニフニ

レイ「・・・・・・・・・?」ポーーー

シンジ「あのー・・・?」

レイ「!(ガバッ)・・・・・・明日、午前0時より発動される、ヤシマ作戦のスケジュールを伝えます。」

シンジ「あ、はい」

レイ「碇、綾波の両パイロットは、本日1730ケージに集合、1800両機起動、1805発進、
同30双子山仮設基地に到着、以降は別命あるまで待機。明朝、日付変更と共に作戦行動開始。」

シンジ「あのー・・・」

レイ「何?」

66: 2013/09/16(月) 00:43:46.51 ID:rK4kExA4o

シンジ「口の所に・・・よだれの跡ついてるよ・・・」フフ

レイ「そう・・・」ヌグイッ

シンジ「僕の事・・・心配して一緒に居てくれたの・・・?」

レイ「お弁当・・・」

シンジ「えっ?」

レイ「碇君が氏ぬと・・・お弁当が食べられなくなる・・・・・・」

シンジ「そっか、気に入ってくれたんだね!嬉しいよ、綾波。」

レイ「碇君のお弁当食べると・・・心がぽかぽかする・・・」

シンジ「そうか、あはは・・・ あ、のどかわいたな。ジュースでも買いに行こうかな。よいしょっと」スタッ テクテク

レイ「碇君・・・」

シンジ「何だい?」

レイ「服・・・着た方がいいわ・・・」

シンジ「ギャーーー! 忘れてたぁぁぁぁぁ!!! ///」ガバッ

レイ「碇君・・・かわいい・・・」

シンジ「そっ、それは、どっちの意味でかな・・・?」

レイ「?・・・質問の意味がわからないわ・・・」

シンジ「いや、もういいです・・・忘れてください・・・///」

67: 2013/09/16(月) 00:44:27.95 ID:rK4kExA4o

(双子山 山頂)

ミサト「では、作戦を説明します。初号機はポジトロンライフルの砲手でフォワード担当。零号機はディフェンス担当で盾を使用」

シンジ・レイ「了解!」

ミサト「これは、シンジ君の方がシンクロ率高いからの措置よ・・・」

リツコ「地球の重力、自転、その他諸々の影響はMAGIが計算するから・・・シンジ君は、中央のマークがそろったら発射よ」

シンジ「はい。ちなみに・・・」

リツコ「ちなみに?」

シンジ「敵の方が先・・・または同時に撃ってきたらどうなりますか?」

リツコ「そうねぇ・・・敵の加粒子砲と干渉し合って着弾が外れるかもね。その場合は再計算が必要だから、焦って撃たない事ね」

シンジ「わかりました・・・僕なりにタイミングはかって最善を尽くします・・・」


68: 2013/09/16(月) 00:44:55.73 ID:rK4kExA4o


レイ「碇君・・・あなたは氏なないわ。私が守るもの」

シンジ「ありがとう、綾波。僕を守ってね!」

レイ「ええ・・・」

シンジ「ちなみに、綾波はなんでこれに乗るの?」

レイ「・・・絆だから」

シンジ「そう・・・父さんとの?」

レイ「・・・みんなとの。私には、他に何も無いもの・・・。」

シンジ「そんな事無いと思うけどなぁ。美人だから、学校ではモテモテなんだよ? それだけでも何か持ってると思うよ!」

レイ「な、何を言うのよ・・・・・・時間だわ。さよなら。」

シンジ「(さよなら・・・か。次会う時は綾波の笑顔を堪能させてもらうからねっ!)」フフ


69: 2013/09/16(月) 00:46:00.90 ID:rK4kExA4o


ピ・・・ピ・・・ピ・・・ピーーーッ!

ミサト「ヤシマ作戦、開始!」


日向「・・・・・・全電源、ポジトロンライフルに集束・・・発射可能まであと10秒、8・7・・・」

マヤ「あ!目標に高エネルギー反応!」

日向「6・5・4・3・2・1・0・・・!」

ピッ・・・ピーーー

ラミエル「ドシュゥゥゥゥゥ!」

ミサト「発射!!」

初号機「・・・・・・」

レイ「ぐっ・・・くっ・・・」

ミサト「えっ 何で撃たないの・・・?」

リツコ「待ちなさい!誤差再計算中!!」

レイ「ぐっ・・・うっ・・・」

マヤ「零号機の盾50%溶融!」

ピッ・・・ピーーー
初号機「ドシュゥゥゥゥゥゥゥ!!」

ラミエル「・・・! キャーーー」ズキュゥゥゥゥゥン

マヤ「パターン青消滅!使徒、沈黙しました!!」

70: 2013/09/16(月) 00:46:43.23 ID:rK4kExA4o

マヤ「零号機・・・擱座(かくざ)しています!」

リツコ「零号機のエントリープラグ、強制排出!急いで!!」

シンジ「僕が行きます! 綾波ぃぃぃぃぃ!!」ダッ


シンジ「綾波!」

レイ「私は大丈夫・・・ちょっと疲れただけ・・・・・・」

シンジ「戦いに出る時に、さよならなんて言うなよ・・・そんなさびしい事言うなよ・・・」グスッ

レイ「碇君・・・泣いているの?何故?」

シンジ「綾波が生きててくれて嬉しいからさ!嬉し泣きだよ!!」

レイ「そう・・・こんな時どういう顔すればいいか・・・わからないの」

シンジ「笑えばいいのさ。綾波の笑顔・・・ステキだよ」

レイ「・・・・・・」ニコ

シンジ「うん、最高に可愛いよ」ニッコリ

レイ「な、何を言うのよ・・・・・・///」


マヤ「な、なんかラブラブですね、あの二人・・・聞いてるこっちが恥ずかしいかも・・・///」カアッ

リツコ「命に別状なさそうだし、暫く二人にしておきましょうか・・・」フフ

ミサト「回収班! ゆっくり・・・ゆーーーっくり移動よん」ニヤニヤ

71: 2013/09/16(月) 00:47:09.53 ID:rK4kExA4o

◆第4話

(太平洋上、ヘリの中)

シンジ「うわー、いい眺めですねぇ」

ミサト「でしょでしょ~? でも良かったの?お友達を誘っても良かったのに。」

シンジ「あぁ、よく分からないんですが、ケンスケは急にミリオタやめたらしくて。トウジも、家の手伝いをしたいそうです。」

ミサト「なるほどねぇ。きっとこの間のシェルター脱走事件が、二人の運命を変えたのかもねぇ」

シンジ「かもしれないですね・・・あはは」

シンジ「(いいぞいいぞ~歴史が着実に変わってきてるぞ~!)」

シンジ「(いよいよアスカと対面・・・か。今度こそ、『気持ち悪い』って言われないように頑張らないと・・・あぁ、胃が痛い・・・緊張するなぁ)」ズキズキ

72: 2013/09/16(月) 00:47:55.65 ID:rK4kExA4o

(艦上にて)

アスカ「ハロー! ミサト! 元気してた?」

ミサト「あらアスカ! 久しぶりじゃな~い! 背、伸びたんじゃない」

アスカ「背だけじゃなくて、ほかの所もちゃーんと女らしくなってるわよ! あら、アンタが噂のサードチルドレン?」

シンジ「はじめまして。僕は碇シンジ。初号機専属パイロットだよ(ドイツ語)」ニッコリ

アスカ「あら、ドイツ語しゃべれるの!? 私は、惣流・アスカ・ラングレー大尉よ!」

シンジ「ううん、これだけ調べてきた! よろしくね、惣流さん。」アハハ

アスカ「なーんだ。 それにそしても・・・アンタ、いきなりの実戦ですごいシンクロ率出したんだってね?」

シンジ「うーん、たまたまあの機体と相性が良かったのかもね。でも、シンクロ率の数字ってそんなに大事なの?」

アスカ「ハァ!?アンタバカァ!? エヴァをどんだけ上手く操縦できるかの指標でしょうよ!」

シンジ「ん~それだけだとちょっと弱いんじゃないかな。たとえば、ATフィールド張れる?」

アスカ「そっ、そんなもん、誰もやり方教えてくれなかったわよ!」

シンジ「シンクロ率の大小より、ATフィールド使いこなす方が何倍も重要だよ?
シンクロ率60%でATフィールド張れるパイロットと、シンクロ率90%でATフィールド張れない
パイロットだったら、前者の方が生き残る可能性高いと思う」

73: 2013/09/16(月) 00:48:21.68 ID:rK4kExA4o

アスカ「えっ」

シンジ「シンクロ率が上がると・・・フィードバックの痛みも比例して上がるから・・・防御手段が無いに等しい状態だと、一発当たったら気絶モノだよ。
それに、使徒もATフィールドでガンガン防御してくるから、中和したり、打ち破ったりの小細工も必要になってくる。」

アスカ「そ、そうなの・・・?」

シンジ「僕が実戦経験で学んだ、一番大切な事・・・良かったら聞いてくれる?」

アスカ「・・・知りたいわね」

シンジ「とにもかくにも・・・必氏で生き残る事。いくらシンクロ率が高くても、敵に負けたらそれまでさ。生き残るためならなんだって利用しないと。」

アスカ「・・・なるほどねぇ。実戦経験あるヤツのいう事は違うわね!」

シンジ「フフ・・・同じパイロット同士、ライバルというよりは仲間として一緒に頑張りたいな。パイロットとしては、
惣流さんが先輩だから、色々教えてください。 勿論、僕に教えられることは何でも共有するから。」ニコッ

アスカ「わかったわ。私の事はアスカでいいわよ、シンジ!」

シンジ「ありがとう、アスカ」

ミサト「フフ!二人が仲良くなれそうで良かったわ。じゃあ、ブリッジに行きましょうか。」

74: 2013/09/16(月) 00:49:27.33 ID:rK4kExA4o

(しばらくして)

ミサト「・・・それでは艦長、これで一旦失礼しまーす」 スタスタ


シンジ「あなたが加持さんですね?お噂はミサトさんからかねがね・・・」

加持「お、本当かい?そいつは嬉しい情報だな・・・」

シンジ「なんか、加持さんに未練タラタラみたいですよ、ミサトさん・・・w」

加持「なにっ!ホントか!?」

シンジ「先日、誘導尋問で聞き出しましたw」

加持「オーケイ、何か欲しい物はあるかな、シンジ君。俺が何か買ってあげようk」

ドドドドドドドッ
ミサト「コラァ! シンジ君、なに勝手な事言ってるの! 私はコイツの事、何とも思ってないんだからね!!」ゼーハゼーハ-

加持「ははは!葛城、相変わらずだな」

ミサト「だいたい、何でアンタがここに居るのよ!?」

加持「出張でね・・・アスカの随伴さ。」

ミサト「ちっ! 十分予想できる事態だったわね・・・」

加持「いま・・・付き合ってる人居るのか、葛城?」

ミサト「フンッ! あんたには関係ないもんねー! あ、そうそう。私の彼氏は炊事洗濯が得意なイケメンがもういますーーーだ!」ベー

加持「な、なにっ!?」

75: 2013/09/16(月) 00:50:08.83 ID:rK4kExA4o

シンジ「あ、加持さん、それ僕の事ですからウソですよ。この間聞いたら、完全フリーで、言い寄ってくる男居ないって言ってました。」

加持「オーケイ、シンジ君。君の願いは俺に出来る事なら何でも叶えてあげよう・・・」

シンジ「ホントですか!?じゃあ、考えておきますんでっ♪」

加持「よし、証拠に『シンジ君のお願い事を聞く券』を発行しておこうかw」サラサラサラ・・・ビリッ

シンジ「ありがとうございます!何か思いついたら使わせてもらいますね」ニコニコ

アスカ「大丈夫!加持さんには私がいるから! ミサトの出番は無いわ。おあいにくさま。」

加持「フフ・・・そうだったな、ありがとう。アスカ」

ミサト「加持ィ・・・アンタ・・・ひょっとして・・・ロr」ジトー

加持「フフ・・・どうだろうな・・・w」

シンジ「ミサトさんも僕に結婚申し込んできたじゃないですかー」ニコニコ

加持「葛城ィ・・・お前・・・ひょっとして・・・ショt」」ジトー

ミサト「ちょっとシンちゃんーーー? お願いだからコイツに余計な事言わないでーーーーー」ダーーー

シンジ「あはははははは」

アスカ「フフフフフフフ」

76: 2013/09/16(月) 00:50:38.83 ID:rK4kExA4o

アスカ「そうだシンジ、私の弐号機見せてあげる!ついてきなさい!!」

シンジ「はいはい」ニコニコ

バサッ
アスカ「どう!?これがアタシのエヴァンゲリオン弐号機・・・シリーズ初のプロダクションモデル! アンタの初号機とは違うのよ!」

シンジ「おお~!弐号機って赤いんだぁ! いいなぁ、ボクの初号機よりカッコいい気がする~! (はぁ・・・合わせるの面倒だなぁ・・・)」

アスカ「でしょでしょ~! アンタいいやつね!」

ドォォォォン
アスカ「キャーーーッ」ヨロッ

シンジ「アスカ!大丈夫!?」ダキッ

シンジ「大丈夫?ケガしてない?」サッ

アスカ「・・・あっ・・・ありがと///」

シンジ「・・・今の・・・使徒の攻撃かもしれない。(ちなみに名前はガギエルってやつだよー)」

アスカ「・・・ちゃーんす」ニヤリ

シンジ「(・・・はぁ・・・またアレ着るのか・・・ヤだなぁ・・・うっ・・・また胃が・・・)」ズキズキ

アスカ「ちょっとシンジ!こっちに来て!」

シンジ「・・・はーい」ズキズキ


77: 2013/09/16(月) 00:51:37.47 ID:rK4kExA4o

(対ガギエル戦)

アスカ「アンタはエントリープラグの後ろから、私の華麗な戦いを見てなさい!」

シンジ「そうだね、勉強させてもらうよ、アスカ先輩!」

アスカ「おーけーおーけー、物分かりが良くて助かるわ!」

シンジ「ノイズ混じっちゃうから・・・申し訳ないけど言語は日本語にしてね」

アスカ「それくらいは、わかってるわよ」

シンジ「(・・・ホントは分かってなかったくせにぃぃぃぃぃ!!)」ヒクヒク

アスカ「エヴァンゲリオン弐号機起動準備良し・・・ミサト!出撃するから甲板に電源出しておいて!」

艦長「こら、勝手に起動するn」

ガバッ
ミサト「いいわよアスカ!出撃!!」

ガバッ
艦長「貴様!人の船で勝手に指揮するんじゃぁない!」グイッ

ガバッ
ミサト「うっさい工口オヤジ!」グイッ


シンジ「・・・・・・はぁ。後はアスカに任せよう。歴史通りなら何とか倒せるだろうし・・・。」ズキズキ

78: 2013/09/16(月) 00:52:33.06 ID:rK4kExA4o


(イスラフェル来襲の前日)

シンジ「はぁ・・・明日はアイツが来るなぁ・・・・・・」

シンジ「歴史を変えるべきか・・・変えざるべきか・・・・・・」

シンジ「あまり極端にいじると、先の展開の予想が付かなくなって、なんか色々怖い気がする・・・」

シンジ「かといって・・・明日倒さないと・・・アスカは引っ越してくるし・・・ユニゾン訓練させられるし・・・」ズキズキ

シンジ「食事作っても御礼も言わない・・・平気で僕に下着とか洗濯させるダラ女・・・ストレスの日々・・・」ズキズキ

シンジ「変えるべきか・・・変えざるべきか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ズキズキ

シンジ「・・・でも、予想が付かなくなるよりは・・・基本線、僕が我慢して・・・どうしても変えたい所だけ変えるようにすれば・・・・・・」ズキズキ

シンジ「仕方ない。明るい未来のために・・・・・・僕が我慢すればいいんだ。 僕は・・・やるっ!」


79: 2013/09/16(月) 00:53:13.18 ID:rK4kExA4o

(イスラフェル来襲、初戦敗退後)

マヤ「・・・以上が今回の使徒戦のあらましです。当件に関するE計画責任者のコメント」

リツコ「無様ね」

冬月「・・・君達の使命は何かね?」

アスカ「エヴァを操縦する事!」

冬月「違う!使徒に勝つ事だ!!」

アスカ「ひっ」

冬月「・・・もういい。」

シンジ「(・・・前回よりはダメージとか被害を抑えたけど・・・何だかなぁ)」ハァ


80: 2013/09/16(月) 00:54:08.96 ID:rK4kExA4o

(ユニゾン訓練)

シンジ「ただいまー と言っても誰も居な・・・・・・いや、やっぱり居た・・・」

アスカ「あら? アンタまだこの家に居たの? アンタはお払い箱! ミサトは私と暮らすの!」

シンジ「ねえアスカー、この荷物はなにかなー? まさか引っ越してきたのかなー?(棒)」

アスカ「そうよ!文句ある? アンタの荷物は部屋の外に出しておいたから。早く持って行ってね♪」

ミサト「違うわアスカ。アナタとシンジ君、この家で一緒に暮らしてもらうわ!」

アスカ「はぁ!?」

ミサト「これはれっきとした作戦なの。説明するわ・・・」


ミサト「・・・というわけで、エバー2体によるコアの同時破壊。これしか無いわ。」

アスカ「   」パクパク

シンジ「こうなったら、やるしかないよ。頑張ろう、アスカ?」

アスカ「・・・しょうがないわねぇ」

シンジ「念のため言っておくけど・・・この家、僕が居ないと1週間・・・いや、3日間でゴミ屋敷になるからね・・・」ニヤリ

アスカ「げっ・・・まじ!?」

ミサト「やぁねぇ、流石にゴミ屋敷はないわよぉ!」フフフ

シンジ「・・・・・・」ジトー

ミサト「うっ・・・ゴメンナサイ・・・この家がピカピカなのは、全てシンジ様のお陰でございます・・・」ペコリ

アスカ「・・・情けない大人ねぇ」

81: 2013/09/16(月) 00:55:04.58 ID:rK4kExA4o


X箱「ブーッ!!」

ミサト「ちょっと、またなの!?さっきから何度もダメになってるじゃない!」

アスカ「でもコイツが・・・」

ミサト「デモもストもありません。」

アスカ「うわっ! 古っ!! デモもストもだって! そんなの氏語よ氏語。オバサンはやぁねぇ・・・」

ミサト「あんですってぇ~!?」

シンジ「すいません。僕がトロトロしてるから悪いんです。」

アスカ「その通りよ! 自覚してるなら直しなさい!」

ミサト「アスカッ! これは正確に踊るんじゃなくて、二人の動きを合わせる訓練よ! そういう意味ではアナタの方が0点よ!」

アスカ「ハァッ!?・・・もういい。もうやってらんない。 ミサトの年増! イヤミ! お局!!」ダッ

ミサト「アスカ・・・・・・#」ピクピク

シンジ「ミサトさん、僕が話してみます。僕にやらせてください」

ミサト「・・・ごみんね。お願い出来るかな。」

シンジ「はいっ!」ダッ



シンジ「(・・・ふふっ、やっぱりコンビニに居た居た。)」ガーッ

シンジ「アスカ・・・」

アスカ「何も言わないで! ・・・分かってるわ。エヴァに乗るしかないのよ、私は・・・」

シンジ「ジュース・・・おごるよ。ちょっとお話しない?」

アスカ「・・・・・・・・・・・・」コクリ

82: 2013/09/16(月) 00:55:45.41 ID:rK4kExA4o


シンジ「・・・・・・・・・」

アスカ「・・・・・・・・・」

シンジ「・・・・・・・・・」

アスカ「・・・・・・・・・」

シンジ「さっきの・・・」

アスカ「えっ?」

シンジ「『エヴァに乗るしかない』・・・って、ちょっと寂しすぎるよ・・・」

アスカ「アンタに関係ないじゃない」

シンジ「関係あるッ!!」

アスカ「ひっ」ビクッ

シンジ「アスカは・・・アスカは僕の大切な・・・」

アスカ「えっ///」


シンジ「僕の大切な同僚だからッ!!」

アスカ「・・・あっそ」

83: 2013/09/16(月) 00:56:35.56 ID:rK4kExA4o

シンジ「これは、あくまで例えばの話だけど・・・」

アスカ「何よ」

シンジ「使徒を倒し切ったら・・・エヴァって戦争の火種になるし、多分なくなっちゃうと思うんだ・・・」

アスカ「えっ」

シンジ「僕の勝手な想像。でも、聞いて? 想像してみて。エヴァが無くなったら・・・アスカの存在意義は? アスカは何のために生まれてきたの・・・?」

アスカ「それは・・・でも、今の私には・・・これしかないの・・・!」

シンジ「ねぇ、普通の14歳はさ、中学2年生・・・まだ将来なんて決まってないのが9割以上だよ・・・」

アスカ「・・・・・・」

シンジ「それに、エヴァってチルドレン・・・子供しか乗れないんじゃないの?大人になったらどうするの?(本当は乗れちゃうんだけどねぇ)」

アスカ「でも・・・・・・」

シンジ「例えばさ、アスカはスタイルもいいし、すごい美人さんなんだから・・・女優さんとかモデルさんになれば大人気じゃないの?(性格を除けばね・・・)」

アスカ「ハァ!?」

シンジ「考えてもごらんよ。何万・・・何十万という男が、アスカの美貌にひれ伏すんだよ・・・?」

アスカ「・・・なにそれ楽しそう・・・ でも、今の私には・・・これしか・・・」

シンジ「そうやって、自分に言い聞かせて、エヴァしか無いって思いこんでるアスカ・・・なんていうか、余裕がないよね」

アスカ「何ですって!?」

84: 2013/09/16(月) 00:57:19.08 ID:rK4kExA4o

シンジ「ねぇ、アスカはエリートなんだよね?」

アスカ「そうよ!!」

シンジ「本物のエリートは・・・もっと余裕があるもんだと思うんだよね。シンクロ率の数字の大小を一々気にしたり・・・自分ひとりで突っ走ろうとするのは3流だと思うんだ。
リツコさんとかマヤさん見てみなよ。あの若さであの地位と実力・・・ああいうのが本物のエリートだと思うんだけど、独りで突っ走ってるように見えるかな?能力を鼻にかけてる?」

アスカ「ぐっ・・・」

シンジ「本物のエリートは・・・目的達成の為に、最小限の手間で最大限の成果が出せる人・・・圧倒的に他者との実力差を出せる人・・・
そして、必要なら他人に合わせたり、力を分けてあげたり、場合によっては、上手に使ったり出来る人・・・だと思うんだ・・・。」


シンジ「アスカの目的がエヴァの操縦になってる時点で・・・なんか違うと思う。目的は、使徒を倒して人類を救う事。エヴァの操縦は単なる手段。
学生時代にテストの点が幾ら良くても、大学で研究して新しい成果を何にも出せなかったり、就職して仕事が何も出来ない人と同じじゃない?」

アスカ「うっ・・・」

シンジ「僕は、アスカに『本物の』エリートになってほしい・・・な。 力不足な後輩で申し訳ないけど・・・アスカが本当のエリートなら、ヘタクソな僕を助けてよ。」

アスカ「・・・・・・・・・・・・・・・」

シンジ「・・・・・・・・・・・・・・・」

アスカ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ゴメン」

シンジ「・・・・・・・・・ありがとう」ニッコリ

アスカ「・・・・・・・・・」

シンジ「・・・・・・・・・帰ろっか」

アスカ「・・・・・・」コクリ

85: 2013/09/16(月) 00:57:54.80 ID:rK4kExA4o

シンジ「・・・そうだ、晩御飯何がいい? お詫びに好きな物作るよ。」

アスカ「ハンバーグ!」

シンジ「おっけーおっけー、とろけるチーズも入れるし、エビフライも添えるからね」

アスカ「・・・ケチャップ炒めのスパゲティは要らないからね!」

シンジ「なんだぁ。アスカはナポリタンの良さが分からないのかぁ。残念だなぁ」

アスカ「あんなの日本の魔改造! 悪い癖よ!!」

シンジ「ふふっ・・・家でスパゲティ作る時は、配慮するからさ。」

アスカ「わかれば宜しい! あっ・・・」

シンジ「・・・どうしたの?」

アスカ「ミサトを・・・オバサン呼ばわりしちゃった・・・」

シンジ「・・・お詫びに『えびちゅ』のロング缶でも買っていく?」

アスカ「・・・そうする」

シンジ「僕が立て替えておくよ! 家出てくるときに財布持ってきて良かったなぁ。」

アスカ「アンタ・・・実は頼りになるのね・・・」

シンジ「そう?ありがとう! 可愛い女の子に頼られると、男としてはすごく嬉しいな」ニッコリ

アスカ「アンタ・・・・・・バカ・・・///」

86: 2013/09/16(月) 00:58:22.64 ID:rK4kExA4o


(イスラフェル殲滅後)

アスカ「引き続きここに住むわ!よろしくね、シンジ!」ニコッ

シンジ「う、うん・・・ (やっぱりか・・・)」ヒクヒク


シンジ「(うっ・・・また・・・胃が・・・)」ズキズキ・・・ズキズキ・・・


87: 2013/09/16(月) 00:59:00.35 ID:rK4kExA4o

◆第5話

シンジ「あれから・・・なんかあっという間だったなぁ・・・」ボーッ

シンジ「サンダルフォン・・・まぁ前回とほぼ一緒の展開で無難に倒したからいいや・・・温泉も入れたし」

シンジ「マトリエル・・・相変わらず雑魚だったな・・・楽勝すぎて怖い」

シンジ「サハクィエル・・・前回よりもシンクロ率高いし、強いATフィールド出せたから、僕的には安定感あったなぁ」

シンジ「イロウルはリツコさんの手柄・・・前回は何があったのかも分からなかったけど・・・今回は安心してプラグの中で寝ちゃってたな・・・」ハハハ


シンジ「・・・途中、胃潰瘍で血を吐いて・・・胃カメラ飲んだ事もあったけど・・・僕は何とか元気です・・・」グスッ


シンジ「・・・使徒戦も後半戦・・・ここから先は、歴史を変えて行かないと犠牲が大きくなってくるから・・・僕が、より上手くやらないと・・・・・・」

シンジ「でもなぁ、真実を話さないとそろそろ厳しいけど・・・どうせ信じてもらえないし・・・父さんに聞かれたら、下手したら殺されるだろうなぁ・・・」

シンジ「となると・・・まずはタイミングを見て・・・加持さん・・・なんだろうなぁ」

シンジ「スパイやってるのだって、真実が知りたいからみたいだし・・・残念ながら、氏んじゃってたからサードインパクトで溶け合えなかったけど・・・」

シンジ「少なくとも、早まった行動はしないだろう。よし、レリエル倒したら加持さんに話してみよう。」


88: 2013/09/16(月) 00:59:33.46 ID:rK4kExA4o

(レリエル襲来)

マヤ「パターン青!使徒です!」

ミサト「モニターに映して!」

リツコ「球体か・・・面白い模様してるわね」

ミサト「チルドレンに非常呼集かけて!」

日向「はいっ!」



ミサト「・・・という訳で、あのヘンテコ模様の球体が今回の使徒よ」

アスカ「変わった模様してるわねぇ・・・」

マヤ「現状ではあの球体は解析不能と出ています。」

シンジ「あれ?おかしいな・・・」

リツコ「ん?何か気付いた事があるなら言ってみなさい」

シンジ「リツコさん、あの使徒おかしいですよ」

ミサト「シンジ君、どうおかしいかを、具体的に説明してみてくれる? この際何でもいいわ。」

シンジ「あの使徒の影が気になりました。というのも、あそこにライトをつけっぱなしの自動車があるのですが、
影の部分に光が当たっていません。なんかヘンですよ、あの影。」

リツコ「・・・! 本当ね。影の方は気にもとめなかったわ。マヤ、大至急解析して!」

マヤ「はいっ!」

89: 2013/09/16(月) 01:00:26.56 ID:rK4kExA4o

マヤ「・・・解析結果出ました。ATフィールドはあの影の方に張られている模様。推測ですが、
本体は球体では無く地面の黒い影の方だと思われます!」

ミサト「はぁ!?何よそれ!?!?」

リツコ「・・・なるほどね・・・試しに威力偵察でもしてみたらどう?」

ミサト「そっ、そうね・・・では、自走臼砲をリモートコントロールで近づけて発射!
目標は地面の黒い影と空中の球体と同時攻撃!!」

日向「ハイッ!」


日向「ああっ!攻撃した瞬間、自走臼砲が影に飲み込まれました!」

ミサト「何てヤツなの・・・」

マヤ「MAGIによる解析結果出ました!」

リツコ「なるほど・・・使徒の本体はあの黒い影、直径680mで厚みは3ナノメートル・・・
内向きのATフィールドで支えており、中身は別の空間に繋がっている・・・と。
むしろあの空中の球体が影みたいなもののようね・・・」

ミサト「どうするべきか・・・うーん・・・・・・ あ」

リツコ「なぁに?」

ミサト「本体がATフィールドで支えられているなら、エバーで中和したら速攻で消えちゃうんじゃない?」

リツコ「そうね、それは私も同意見よ・・・やってみる価値、あるんじゃなくて?」

90: 2013/09/16(月) 01:01:03.90 ID:rK4kExA4o

アスカ「じゃあ私g」

シンジ「いや、僕がやりたい」

アスカ「ちょっと、ジャマしないでよ!」

ミサト「・・・・・・アスカ、今回はシンジ君にフォワードになってもらうわ。」

アスカ「何でよ!」

ミサト「ATフィールドの扱いに関しては・・・シンジ君の方に一日の長があるわ。」

アスカ「・・・それもそうね。わかった。」

シンジ「ありがとう、アスカ」ニッコリ

ミサト「それでは作戦を説明します。まず、エバー初号機が、あの影に向かってATフィールドの中和を図ります。
ダメだった場合は、N2爆雷をあの影に投下して、時限式で一斉点火します。零号機と弐号機は2km手前の地点で待機。いいわね?」

レイ・シンジ・アスカ「了解っ!」

シンジ「(ふふ・・・また一つ、歴史が変わったぞ!)」


ミサト「それでは作戦を開始します。エバー全機、発進!」

日向「エヴァ全機、発進!」

91: 2013/09/16(月) 01:01:35.65 ID:rK4kExA4o


ミサト「配置についたわね・・・シンジ君、お願い!」

シンジ「はいっ!」

シンジ「・・・じゃあ行くよ! ・・・ATフィールド中和!!」バァァン!!

レリエル「・・・!?」

レリエル「・・

レリエル「

レリエ





マヤ「パターン青消滅!影状の使徒及び球体、消滅しました!」

ミサト「ずいぶんアッサリ片付いたわねーw そんじゃあみんな、帰投して頂戴!」

リツコ「後片付けも要らないから、今回はラクだったわね・・・」

シンジ「(良かったぁ!こいつ、判断を誤ると意外と厄介だからなぁ・・・)」ホッ

92: 2013/09/16(月) 01:02:05.66 ID:rK4kExA4o

(別の日)

加持「やぁシンジ君。相談って何かな?」

シンジ「加持さんにしか相談できない事があって・・・ミサトさんにもリツコさんにもこういう話はちょっと・・・」

加持「男と男の相談ってヤツかな?」ニヤリ

シンジ「まぁそんな所です・・・」ニコッ

加持「オーケイ、俺の事は兄貴だと思って何でも言ってくれ。葛城はお前の『お姉さん』なんだろ?」ニヤリ

シンジ「ふふっ・・・そうですね・・・」

加持「じゃあ・・・周りに人が居ない場所にでも行こうか?(この辺には盗聴器があるからな・・・)」

シンジ「はいっ!」


加持「・・・で、相談って何だい」

シンジ「今から話す事は・・・荒唐無稽な話だと思いますけど、事実なんです。」

加持「ほう?」

シンジ「僕・・・実は、この人生が2回目なんです」

加持「・・・・・・なかなか面白そうな話じゃないか」

93: 2013/09/16(月) 01:02:58.15 ID:rK4kExA4o

シンジ「前の人生でサードインパクトが起こって・・・気が付いたらミサトさんと会った日に戻ってました」

加持「何っ!?・・・だが・・・にわかには信じがたいなぁ」

シンジ「加持さんはスパイなんですよね」

加持「・・・葛城に聞いたのか?(まぁ、真実をボヤかすために、内調の方は敢えて『公然の秘密』になるよう、持って行ってるしな・・・知っててもおかしくはない。)」

シンジ「内閣調査室・・・」

加持「(やっぱりか・・・)」

シンジ「そして・・・ゼーレ・・・」

加持「・・・!(何っ!?)」ビクッ

シンジ「でも僕何となく知ってます。3重スパイやってるのは、ミサトさんのためと、プラスして興味本位もあって、要はセカンドインパクトの真実を知りたいんですよね?」

加持「ハハ・・・・・・ハハハッ! こりゃあ、本当に未来から戻って来たのかな?シンジ君は」

シンジ「未来では・・・加持さん、殺されましたよ。ゼーレに」

加持「マジか・・・」

シンジ「ミサトさんのヘコみようといったら・・・見てて本当にツラいくらいでした・・・」

加持「・・・すまん」

シンジ「でも、未来は変えられるんです! 何たって加持さんは、いま生きてるんですから!」ニコッ

加持「・・・そう・・・なのか?」

94: 2013/09/16(月) 01:03:41.46 ID:rK4kExA4o

シンジ「前回の人生よりも・・・街の被害とか、エヴァの損傷とか・・・少なくなるように、出来る範囲で少しずつ手引きして・・・成果は出ています。
例えば、鈴原トウジ・・僕の同級生・・の妹のサクラちゃん、本来なら怪我してずっと入院の所、もう退院して家に戻ってます。前回と今では・・・確実に色々良くなってます。」

加持「なるほどなぁ・・・でも、それだけじゃ・・・100%は信じられないなぁ」

シンジ「じゃあ、未来に起こる事を教えます。この後、アメリカの第二支部が、S2機関の搭載実験に失敗して消滅します。その後、参号機が日本に輸送されてきます。
松代で起動実験をした所、参号機は使徒に寄生されており、突如暴走をはじめます。パイロットは・・・前回は鈴原トウジでしたけど、今回は変わると思ってます」

加持「・・・えらい具体的だなぁ・・・わかった、そうなるか見て決めるよ。 ・・・ついでと言っては何だが、シンジ君・・・セカンドインパクトの真実・・・まさか知ってるのか?」

シンジ「(ニッコリ)」

加持「頼む、シンジ君!」

シンジ「・・・みなまで言わないでください。そうですね・・・まずは、『黒き月』と『白き月』から説明しましょうか・・・そもそも、今から数十億年前に・・・」


シンジ「・・・で、そんな葛城博士をゼーレと碇ゲンドウが利用して、どかーん! です。これがセカンドインパクトですね・・・。」

加持「・・・そうだったのか・・・ゼーレ・・・碇司令も・・・」

シンジ「ミサトさんの本当のカタキは、ゼーレと碇ゲンドウなんですよね。こんな事、本人には絶対に言えないですけど。」

加持「わかったよ。ありがとう。すぐにスパイを止める訳には行かないが・・・何とかする。」


シンジ「・・・」スッ

加持「ん?この紙切れは・・・」

シンジ「『シンジ君のお願い事を聞く券』・・・です。いま使います。」ニッコリ

加持「フフッ・・・そうだったな・・・」

95: 2013/09/16(月) 01:04:35.55 ID:rK4kExA4o

シンジ「僕は未来を変えたい。サードインパクトも二度と起こしたくないです。でも、ひとりの力では限界です。
未来を変えるために僕を助けてくださいというのと、加持さんは絶対に氏なないでくださいというのが願いです。」

加持「・・・分かったよ。出来る限りの事はやってみる。・・・何か希望はあるかい?」

シンジ「そうですね・・・具体的には、冬月副司令の拉致がゼーレから指示された段階で手を切って身を隠せば、たぶん、加持さんは氏なないと思います」

加持「はは・・・見てきたように物を言うね・・・って、見て来たのか・・・」

シンジ「後は・・・第17使徒タブリス・・・フィフスチルドレンとして、渚カヲルがやってきた後・・・約12~13日後ぐらいのタイミングで・・・碇ゲンドウを抹殺・・・してください」

加持「えっ」

シンジ「お話したとおり、碇ゲンドウが生きていると、綾波レイと地下のリリス及びエヴァを使ってサードインパクトが引き起こされてしまいます。頃すならこのタイミングがベストです」

加持「いいのか・・・君のお父さんだろうに・・・」

シンジ「父親らしい事はなにもされた事はありません。単なる遺伝上の父親です。というか、自分の奥さんに逢いたいだけで全人類
巻き添えにする人間なんて・・・ヒトじゃありません。人類の癌です。出来るなら僕が身内として頃したいくらいですが、僕だと多分失敗します。」

加持「そうか・・・」


96: 2013/09/16(月) 01:05:08.32 ID:rK4kExA4o

シンジ「同じくらいのタイミングで冬月副司令に情報開示し・・・理解してくれるようなら、
碇ゲンドウが不在の事を隠ぺいするのに協力してもらってください。理解しないようなら・・・頃してください。」

加持「簡単に言ってくれるなァ・・・人ひとり頃すのは・・・けっこう大変なんだぞ・・・。後始末も含めてな・・・。」

シンジ「だから加持さんに全てを打ち明けて・・・相談してるんじゃないですか。明るい未来のためには・・・仕方ないんです。」

加持「そうかもしれんな」

シンジ「気を付けてください・・・あいつは加持さんの運んできたアダムを手に移植しています・・・ATフィールドで攻撃防がれたら終わりなので、必ず不意打ちしてください」

加持「はぁ・・・・・・俺はなんつーもんを運んじまったんだろうなぁ・・・」

シンジ「後悔しても遅いですよ。なってしまったものはどうしようもないです。」

加持「はぁ・・・・・・ため息しか出ないよ。」

シンジ「一緒に・・・明るい未来目指して頑張りましょう! ミサトさんとゴールイン出来るといいですね。僕、全力で応援します! では!」タッタッタッ・・・


加持「・・・さて・・・どうするか・・・・・・。これは簡単ではないぞ・・・・・・」グッ

97: 2013/09/16(月) 01:05:43.83 ID:rK4kExA4o

◆第6話

(ネルフにて)

リツコ「えっ!?アメリカの第二支部が消滅!?」

マヤ「先ほど突然連絡不能になりました!唯一の情報は衛星画像のみです!」

リツコ「確か今日はS2機関の搭載実験の日だったはず・・・」

マヤ「映像来ました。再生します!」


リツコ「文字通り・・・消滅・・・ね」

マヤ「すごいですね・・・でも・・・支部には2000人近い職員が・・・」ウッ

リツコ「マヤ・・・余計な事を考えるのはおよしなさい・・・誰も止められなかった事よ。
それに、私達の協力もあまり仰がず、アメリカが独断専行で事を急いだせいでもあるわね。」

マヤ「はい・・・確かに・・・」


加持「(・・・シンジ君の予言通りだったな。次は参号機か・・・)」


98: 2013/09/16(月) 01:06:38.13 ID:rK4kExA4o

(参号機起動実験)

リツコ「それでは、参号機の起動実験始めるわよ!」

マヤ「フォースチルドレン、搭乗完了。」

リツコ「では、はじめて。」

マヤ「A10神経接続・・・シンクロ率・・・23%・・・30%・・・35%・・・40.5%・・・エヴァンゲリオン参号機、起動しまs」ビーッビーッ

マヤ「えっ!?爆発!? センパイ!大丈夫ですか!?」

リツコ「・・・ツッ!・・・何とか生きてるわ。ミサトも無事よ。それよりもエヴァは・・・?」

マヤ「エ、エヴァ参号機・・・勝手に動いています! えっ!? パターン青!使徒!?」


青葉「司令!エヴァ参号機が使徒に乗っ取られた模様です!!」

ゲンドウ「・・・現時刻をもって参号機を破棄、第13使徒と認定する。チルドレン全員非常呼集。」

青葉「はいっ!」

99: 2013/09/16(月) 01:07:17.60 ID:rK4kExA4o


日向「・・・葛城3佐が不在なので、僕から作戦を説明します。敵使徒は松代からまっすぐここを目指している状況です。
弐号機・初号機は、これを迎撃。接近戦で、敵使徒をすみやかに殲滅。零号機は防衛ラインを突破された際に備えて、本部近辺で待機!」

アスカ「使徒って・・・これ参号機じゃないの!?チルドレン乗ってるんじゃないの!?」

日向「・・・その通りだよ」

シンジ「アスカ・・・誰が乗ってるか知らないけど・・・早く倒して救出しよう! それしかないんだ!!」

アスカ「うっ・・・分かったわよ。」

シンジ「行こう! うぉぉぉぉぉぉ!!」

アスカ「ヤァァァァァァ!!」

参号機「・・・!」シュッ バキッ

アスカ「くっ!こいつ・・・強い!」

シンジ「(ここでモタモタしてたら、父さんは必ずダミープラグを使う・・・短期決戦で決めるんだ!!)」

シンジ「やぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」バキッ!! ドガッ!!

100: 2013/09/16(月) 01:07:53.94 ID:rK4kExA4o

マヤ「初号機の攻撃、効いています!使徒、倒れました!!」

シンジ「アスカァ!!」

アスカ「やぁぁぁぁ!」シュィィィィィィィィン!!

シンジ「くっ・・・早く! 早くぅぅぅ!!!」

アスカ「やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」シュィィィィン・・・パキッ

マヤ「使徒のコア破壊しました。パターン青・・・消滅。」

シンジ「参号機のエントリープラグ抜きます!」バキバキバキッ・・・ズルッ

日向「よくやったシンジ君! 回収班が回収するから、そっと地面に置いてくれ!」

シンジ「はいっ!!」ソッ


シンジ「(誰だかしらないけど・・・無事でいてくれ・・・頼む・・・!)」

アスカ「あっ・・・プラグが開くわよ・・・」

シンジ「・・・!!」

アスカ「えっ・・・!?」

シンジ「そんな・・・バカな・・・・・・なんで・・・」

アスカ「なんで!? なんでジャージが乗ってるのよ!?」

101: 2013/09/16(月) 01:08:38.40 ID:rK4kExA4o

(翌日)

加持「やあお待たせ。話ってのは・・・昨日の件かい?」

シンジ「・・・察しがいいですね。そうです」

加持「シンジ君の話では・・・前回は鈴原トウジだったが、妹さんの怪我が軽かったから、今回はパイロットが変わるはずだった・・・って事だったな」

シンジ「・・・そうです」

加持「俺も気になって調べた所・・・鈴原サクラは、2週間前に交通事故で入院している事が分かった・・・」

シンジ「ハァ!?」

加持「・・・仕組まれた事故だ。わざと車で轢いて・・・鈴原サクラに重傷を与え・・・兄貴をパイロットにする説得材料に・・・」

シンジ「・・・・・・うっ・・・ぐぅっ・・・」

加持「入院しているという病院を見て来たが・・・もう病室にはいなかった。恐らく・・・もう・・・コアにインストールされて・・・」

シンジ「・・・・・・・・・・・・そんなのって・・・そんなのって・・・ないよ・・・!」ウウッ・・・

加持「・・・・・・・・・こんな事までして・・・人類が生き残る事に・・・何の意味があるのかなァ。」

シンジ「・・・・・・・・・」

加持「・・・種の保存のために・・・最小限の犠牲はやむを得ないとも言えるが・・・・・・いくらなんでも、これはやりきれん・・・。」

シンジ「・・・・・・・・・・・・・・・」

加持「・・・・・・・・・・・・・・・・」

102: 2013/09/16(月) 01:09:15.93 ID:rK4kExA4o

シンジ「・・・・・・・・・・・・・・・」

加持「・・・・・・・・・・・・・・・・」

シンジ「僕・・・」

加持「ん?」

シンジ「僕・・・この2回目の人生・・・少しでも前回より上手くやろうと思って・・・つらい事や苦しい事もぐっと飲み込んで・・・頑張ってきたつもりです・・・」

加持「シンジ君は良くやってるじゃないか。十分凄い。だが、全てが完璧に思い通りになる・・・というのは思い上がりだな・・・。
この件は、色々な権力を持った大人が・・・それぞれの思惑を持って動いている・・・。シンジ君は、その中ではあくまで駒の一つだ・・・将棋なら歩・・・チェスならポーンさ。」

シンジ「・・・・・・・・・」

加持「どうやったって避けられない運命だって・・・あるのさ。君は最善を尽くした。だが、運命の歯車の力の方が大きかった・・・そういう事じゃないかな?」

シンジ「うっ・・・ううッ!!・・・ぐっ・・・」

加持「男だって・・・泣きたい時は泣けばいいさ・・・」ポンポン


加持「・・・・・・だが・・・変わった運命もあるだろう?」

シンジ「前回は・・・トウジは片足切断の重傷でした・・・一命は何とか取り留めたものの・・・」

加持「今回は・・・重傷ではあるが・・・骨折で済んだじゃないか」

103: 2013/09/16(月) 01:10:24.11 ID:rK4kExA4o

シンジ「でも!でも、それじゃダメなんです!! トウジがあんなに可愛がっていたサクラちゃんが居なければ・・・鈴原家には・・・結局、暗い物が永遠に残ります!!」

加持「・・・・・・シンジ君はどこまでも優しいな。だが、その優しさが君自身を傷つけ、追い込む事にもなるだろうな・・・。」

シンジ「・・・・・・」

加持「まぁ、出来る限りで最善を尽くそうじゃないか。君が最も避けたいのはサードインパクト・・・だろ? 残りの使徒の情報を教えてくれるかい?」

シンジ「次は・・・第14使徒ゼルエル・・・攻撃力素早さ防御力ともに最強です・・・。
その後、第15使徒アラエル・・・宇宙空間からの精神攻撃でアスカのトラウマがえぐられて、アスカが戦闘不能になります・・・」

加持「アスカのお母さんの件か・・・・・・首吊ってる所を見ちゃぁなぁ・・・かといってコアにインストールされている事も言えないし・・・」

シンジ「第16使徒はアルミサエル・・・DNAのような二重らせん構造の敵で、生体部品への浸食を図ります。前回は綾波ごと零号機が自爆して決着・・・」

加持「いわゆる『二人目の綾波レイ』ってやつか・・・」

シンジ「僕、サードインパクトは綾波が鍵になると思ってるんです」

加持「・・・というと?」

シンジ「二人目の綾波だったら・・・無に還るためにリリスと融合して、サードインパクトの核になったりしないと思うんです・・・」

加持「そういう事か・・・・・・」

シンジ「最後の使徒・・・第17使徒タブリスは、渚カヲル・・・フィフスチルドレンとしてゼーレが送り込んできます」

加持「ん?カヲル? そういえば・・・ひょっとしたら、ドイツで見たかもしれないな・・・」

シンジ「前回は・・・僕と初号機で・・・文字通り、握りつぶしました」

加持「・・・マジかよ」

104: 2013/09/16(月) 01:11:12.27 ID:rK4kExA4o

シンジ「彼はコミュニケーションが取れるので・・・分かり合えると思ったんですが・・・」

加持「本当につらい思いをしてきたんだなぁ・・・その上、まだ何とかしようと思えるなんて・・・頭が上がらんよ。」

シンジ「そんな・・・僕はただ・・・みんなで幸せになりたくて・・・・・・あとは・・・サードインパクト後の世界なんて・・・二度と見たくないです。」

加持「そうか・・・・・・」

シンジ「第17使徒を倒したタイミングで、ゼーレはサードインパクトを起こすべく手を打ってきます」

加持「何か俺に出来る事はあるかい?」

シンジ「前回の歴史では・・・戦自が侵攻してきて、ネルフ職員が大虐殺されました。ミサトさんも含めて・・・。それを・・・止められませんか?」

加持「わかった。3重スパイの立場をフル活用して、政府と調整を図るよ。出撃命令が出ても・・・侵攻したフリをしてネルフのシェルターで隠れてるように話を持って行く。」

シンジ「その時は・・・ゼーレの送り込んでくるエヴァシリーズを、僕が全力で倒します。これできっと、少しはマシになるんじゃないかと・・・」

加持「よし・・・あと少しだな。これから先も・・・完璧には行かないと思うが・・・着実に、前回よりは良くなってるみたいだから、このままやり遂げよう」

105: 2013/09/16(月) 01:11:38.95 ID:rK4kExA4o

シンジ「その時には・・・7年前ミサトさんに言えなかった言葉を、何としても伝えてくださいね・・・」

加持「・・・ははは!シンジ君にはかなわないな。あぁ、その時は・・・皆の前でプロポーズしてやるさっ!
まぁ見ててくれよ。無駄氏にはしないさ。なんたって、シンジ君のお願いを聞く券使われちゃったからな!」

シンジ「ありがとう・・・ございます・・・」ウルッ

加持「シンジ君・・・さっき俺は、君の事を将棋の歩やチェスのポーンと言ったが・・・」

シンジ「はい・・・」

加持「歩だって・・・成って『金』になれる。ポーンだって・・・好きな駒にプロモーションできる。最弱な駒が、最強の『クイーン』になる事だって出来るんだ。」

シンジ「・・・・・・はい」

加持「このまま一緒に頑張ろう。そうすれば・・・『金』にでも『クイーン』にでも成れるさ。絶対に諦めるんじゃない。」

シンジ「・・・はい!」

106: 2013/09/16(月) 01:12:14.46 ID:rK4kExA4o

◆第7話

(ゼルエル襲来)

マヤ「パターン青!使徒です!高速で第3新東京市へ向かって進行中!」

ミサト「チルドレンに非常呼集を!」

マヤ「ハイッ!」


ゲンドウ「赤木博士、司令室まで。」

リツコ「・・・?はい」


ミサト「それではみんな揃ったわね!それじゃあ・・・」

リツコ「待って!」

ミサト「な、何よ?」

リツコ「今回の敵はかなり強い事が予想されるわ。碇司令の指示で、秘密兵器を出す事にしたの。」

ミサト「秘密兵器ィ!?」

シンジ「(・・・!)」

リツコ「レイ、まず零号機で出撃して、あの槍を取ってきて頂戴。攻撃はシンジ君でお願い。」

シンジ「(槍・・・やっぱりロンギヌスの槍だ・・・歴史が変わった・・・?)」

107: 2013/09/16(月) 01:12:42.08 ID:rK4kExA4o

ミサト「ちょっと! 越権行為よ! これは作戦部の仕事ですっ!!」

リツコ「碇司令の命令なの。ごめんなさいね。」

ミサト「ハァ!?」チラッ

ゲンドウ「・・・問題ない」

ミサト「(チッ)・・・分かったわ。まずはレイが秘密兵器の回収。その後シンジ君がフォワードとして出撃。」

レイ「はい、先に行きます」スタスタ

シンジ「(そうか!加持さんが父さん(人類の癌)をうまく言いくるめたんだ!! 何て言ったのか後で聞いておかないとマズイな・・・)」

ミサト「零号機と弐号機は?」

リツコ「離れた所で待機。万が一初号機がやられた場合は、秘密兵器を引き継いで敵を攻撃して頂戴。優先順位はまず弐号機、最後に零号機よ」

アスカ「なによ・・・アタシはシンジの次ィ? ちょっとシンジ!あんたヤラれていいから私に秘密兵器譲りなさいよ!」

108: 2013/09/16(月) 01:13:13.47 ID:rK4kExA4o

シンジ「えっ」

アスカ「やぁねぇ、冗談よ! いちおう応援してるから、ちゃっちゃと倒してきなさい!」

シンジ「ありがとう、アスカ」ニッコリ

アスカ「まぁ、万が一の時はアタシが引きついで使徒を倒すから、安心して逝っていいわよ?」

シンジ「アスカぁ・・・シャレになってないよぉ・・・」ドヨーン

リツコ「あら・・・今まで『ツン』しかなかったアスカが、微弱な『デレ』も覚えたわ・・・どういう心境の変化かしら?」フフ


ミサト「それでは、エバー初号機と弐号機も出撃準備!」

アスカ・シンジ「ハイッ!」

109: 2013/09/16(月) 01:14:02.90 ID:rK4kExA4o

(対ゼルエル戦)

ドォォォォォーーーーン!!
マヤ「!?・・・敵、光線のようなもので地面に大穴を開けました・・・あっ! ジオフロントに侵入されました!!」

ミサト「エバー全機、出撃ルート変更。ジオフロントの森で迎え討つわよ。初号機と零・弐号機は少し離して配置するように!」

マヤ「・・・出撃ルート、変更完了!」

ミサト「エバー全機、発進!」

マヤ「発進!」ポチッ



シンジ「(・・・こいつ、強いし早いし・・・短期決戦で決めよう。槍があればATフィールドもコアの防御シールドも怖くないや・・・!)」

ミサト「兵装ビル、攻撃開始!!」

シンジ「(やばいっ!煙にまぎれて攻撃してくる・・・移動しないとっ)」サササッ

ミサト「ちょっと!勝手に動かないでよ!」

ゼルエル「・・・・・」シュッ

110: 2013/09/16(月) 01:14:43.11 ID:rK4kExA4o

マヤ「敵使徒、光の鞭のようなもので攻撃してきました! 初号機の居た場所をなぞりました!!」

ミサト「・・・ナイス判断よ、シンジ君。」

シンジ「すいません、視界が遮られるので補助攻撃は不要です。僕の判断でやらせてください」

ミサト「分かったわ。頼むわね、シンジ君!」

シンジ「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」ダッ

ゼルエル「・・・!」バァァァン!!

マヤ「敵使徒、強いATフィールドを展開!」

シンジ「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」シュッ・・・パリィィィン

マヤ「槍、敵のATフィールドを貫通!」

ミサト「何よアレ・・・すごい・・・」

リツコ「・・・さすが秘密兵器だけはあるわね。」

マヤ「あっ!敵使徒、コアを何かでガードしています!」

シンジ「うらああああああああああああああああああ!!!!!」ザクッ

ゼルエル「・・・・・・・!!・・・」

ゼルエル「・・・・・・ 氏ーーーん」

111: 2013/09/16(月) 01:16:04.39 ID:rK4kExA4o

マヤ「パターン青消滅! 敵使徒、完全に沈黙しました!!」

シンジ「ハァッ・・・ハァッ・・・・・・勝った・・・勝ったぁぁぁぁ!!」

レイ「碇君・・・おつかれさま・・・」

アスカ「フン! アタシに回してくれてもよかったのにぃ! まぁ、いちおうおめでとうと言っておくわ・・・。」

ゲンドウ「・・・・・・シンジ、良くやったな」

シンジ「えっ」

一同「えっ」

シンジ「えっ・・・あ、ありがとう、父さん」

ゲンドウ「槍はレイに渡しなさい。レイは元の場所へ格納。赤木博士、後は宜しく。」スタスタ

リツコ「あ・・・はい」

ミサト「・・・・・・なによこれ。珍しい事もあるものねwww」

リツコ「えー・・・コホン。全員に徹底するわ。今回使用した秘密兵器については、極秘とします。とにかく忘れなさい。いいわね?」

一同「あ・・・はい」

アスカ「ハァ!?」

リツコ「・・・たとえ身内でも、話題に出すのは厳禁とします。破った場合は例外なくスパイ罪で裁判なしの実力行使を行います。いいわね、アスカ?皆?」

一同「りょ、了解・・・」

112: 2013/09/16(月) 01:16:35.16 ID:rK4kExA4o

(翌日)

加持「・・・どうやら最強最速の使徒とやらも、あっさり倒せたようだな。グッジョブだ、シンジ君。」

シンジ「ビックリしましたよ・・・どうしてロンギヌスの槍を? 父さん(人類最凶の癌)をどうやって説得したんですか?」

加持「カンタンだよ・・・『シンジ君から入手した情報ですが』って素直に言ったのさ」

シンジ「えっ」

加持「だが・・・言い方は工夫させてもらった。初号機にはユイさん・・・君のお母さんの魂が溶け込んでるんだろう?」

シンジ「前にご説明したとおりですね」

加持「だから・・・『初号機の中の碇ユイからシンジ君を通じてメッセージがあった』って前提でしゃべったのさw もう効果テキメンだったね。」

シンジ「なるほど・・・そういう言い方をすれば、父さん(エボラ出血熱並)は素直に聞き入れるのか・・・」

加持「リアリティを出すために、『裏氏海文書』を独自にユイさんが解読した結果どうのこうの・・・とか、テキトーに言っておいたwww」

シンジ「アハハ!やっぱり加持さんはすごいやぁ!」

加持「なぁに、シンジ君が俺を信じて、全てを正直に話してくれたからこそ、上手い事ダマせたのさ。
自分しか知らないはずの秘密をこの男は知っている・・・何故?という疑問を完璧に満たす答えを用意したのさ。」

シンジ「なるほどなぁ・・・」

113: 2013/09/16(月) 01:17:20.80 ID:rK4kExA4o

加持「ついでに、ちょっとしたイタズラもしたんだけどなw」

シンジ「何やったんですか・・・?」

加持「『シンジ君への扱いが冷たくて、ユイさんが怒っているようです』ってなwww」ハハハ

シンジ「あっ! それでかぁ、戦闘後に『よくやったな』なんて言って来たのは・・・」

加持「君のお父さんは、案外分かりやすい人なのかもしれないな。だからこそ、表情を常に隠すんだ・・・と、俺は思うね」

シンジ「あぁ、その通りですよ。流石ですねぇ。」

加持「ははは!まぁ、そんな感じだ。碇司令に何か聞かれたら、それとなくはぐらかして、多少ヤキモキさせるんだな、素直に話すとかえって疑われるぞ。これもテクニックの1つだ。
相手に疑念を持たせて・・・すぐにネタバラシするのではなく、相手に解を探させ、相手自身で結論を出させる。人は、自分でたどり着いた結論は、納得できればそのまま信じるものさ。」

シンジ「なるほどなぁ・・・。加持さんみたいな人が、お父さんかお兄さんだったら、僕もっと救われてたかもしれないですねぇ・・・」

加持「ははは、君は葛城の義理の弟なんだろ?じゃあ、その内義理の兄になるさ!」

シンジ「その時は『お義兄さん』と呼ばせてもらいますね!」フフ

加持「ははは! じゃ、俺はこの辺で。最後まで、気を抜くなよ。シンジ君。」

シンジ「はいっ!」ニコニコ

114: 2013/09/16(月) 01:17:46.72 ID:rK4kExA4o

◆第8話

(アラエル襲来)

マヤ「パターン青!衛星軌道上に使徒です!」

リツコ「モニターに映して」

マヤ「光学望遠・・・最大倍率です」

ミサト「・・・また落ちてくるつもりかしら?」

リツコ「どうかしらね?」

ミサト「そうだ、チルドレンを非常k」

日向「連絡完了しました。全員こちらに向かっています!」

115: 2013/09/16(月) 01:18:12.14 ID:rK4kExA4o

ミサト「やるじゃなぁい、日向クン♪」

日向「もう葛城さんとは・・・何度も氏線を潜り抜けて来ましたから!」ニコッ

ミサト「それもそうねーw で、リツコ、アイツの攻撃どうしよっか?」

リツコ「落ちてくるようならまた受け止めればいいけど・・・そうじゃなかった場合の攻撃手段が限られるわね・・・」

日向「(軽く流された・・・)」ラーラルー--

ミサト「この間の秘密兵器・・・ブン投げたらだめ?」ボソッ

リツコ「・・・・・・司令に聞いてくるわ」

116: 2013/09/16(月) 01:18:46.83 ID:rK4kExA4o


ミサト「みんな揃ったわね! 敵は衛星軌道上に居るわ。今の所なんの攻撃もしてこないの。」

アスカ「また手で受け止める?」

ミサト「落ちてくるようならそれもアリね。」

アスカ「どうやって攻撃するの?エヴァでも宇宙は無理じゃない? 全力でジャンプすれば届くのかもしれないけど、帰ってこれないわね。」

ミサト「そのことなんだけど・・・まずは初号機を出して様子見しようと思うの」

シンジ「・・・いいですよ。僕、やります!」

ミサト「ごめんなさいね・・・。 それで、敵の出方を見て・・・状況によっては前回の秘密兵器で攻撃するわ。この場合はレイが投擲(とうてき)を担当よ。」

レイ「・・・はい」

アスカ「ちょっとミサト!私の出番は??」

ミサト「あっ・・・ごみん! 言い忘れてたけど、アスカのエントリープラグが不調で、現在整備中よ。直るまで1~2時間らしいわ」

117: 2013/09/16(月) 01:19:26.11 ID:rK4kExA4o

アスカ「ハァ!? 肝心な時に何なのよ! ちょっと技術部!タルんでるんじゃないの!?」

シンジ「(こりゃ、加持さんがやってくれたんだろうな。 アスカを守ってくれて・・・ありがとうございます。加持さん・・・)」

マヤ「・・・ごめんなさい、アスカ。いつもは万全に整備してるはずなんだけど、今日に限ってダメらしいの。申し訳ないと思ってます。」

アスカ「いや、マヤさんが謝る必要はぜんっぜんなくて・・・その・・・ああもう、いいわ! シンジとファーストでちゃっちゃとやっつけて頂戴!」

シンジ「まずは僕が様子見してくるよ。綾波・・・万が一の時は、よろしくね」

レイ「あなたは氏なないわ・・・私が守るもの。碇君・・・危なくなったら逃げて。」

シンジ「ありがとう、綾波」

アスカ「あーあっ! もうアツくて見てらんないわー///」

ミサト「それじゃあ、エバー零号機・初号機発進準備よん!」

シンジ・レイ「了解!」

118: 2013/09/16(月) 01:20:22.00 ID:rK4kExA4o

(対アラエル戦)

ミサト「エバー初号機、発進!!」

日向「エヴァ初号機、発進!」ポチッ


シンジ「(これを入れて、あと2体とひとり・・・もうやるしかないっ!!)」


マヤ「エヴァ初号機、地上に射出されま・・・あっ!敵使徒から光線のような物が出てきました!」

シンジ「うっ・・・これは・・・精神攻撃か何かかも・・・」

リツコ「至急解析して!」

マヤ「MAGIの回答は不明です・・・」

ミサト「シンジ君大丈夫・・・!?」

シンジ「うっ・・・ぐっ・・・・・・」

119: 2013/09/16(月) 01:21:17.05 ID:rK4kExA4o

シンジ「(

  「僕は・・・小さい頃に母さんを亡くし・・・父さんに捨てられ・・・」
  
  
  「引き取られた先生の家でも肩身は狭く・・・学校では友達も出来ず・・・」
  
  
  「前回の人生では、ひたすら内罰的でネクラだった・・・・・・」
  
  
  「全ての答えを知っていても・・・女の子一人助けられない・・・弱い僕・・・無力な僕・・・」
  
  
  「必氏に頑張っても何も変えられない・・・逃げてばかりの僕は・・・無力だ・・・・・」
  
  
  「もう氏んじゃえよ・・・氏ねば楽になるんだ・・・」
  
  
  「逃げたっていい・・・逃げれば楽になる事だってある・・・」
  
  
  「・・・・・・・・・・・・・・・ちがう」
  
  
  「そうだ・・・僕は決めたんだ・・・これは神様がくれた最後のチャンス・・・人生をやりなおして・・・未来を変えるチャンス・・・」
  
  
  「そうだ、僕はやれるんだ。僕は逃げたりしない! そう、最初の日に誓ったんだ!!」ニコッ
  
  
  
  
  
  「・・・・・・・・・・・・気持ち悪い」   )」


シンジ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!ひぃぃぃぃぃぃぃぃいいいいいいいいーーー!! ひゃぁぁぁあああああああああああ!!!!!!」

120: 2013/09/16(月) 01:21:59.04 ID:rK4kExA4o


マヤ「パルス逆流!精神汚染一歩手前です!!」

リツコ「シンクロ強制カット。プランBに移行よ!急いで初号機を下げて!!」

マヤ「ハイッ」カチャカチャ・・・ッターン!!

ミサト「シンジ君!? シンジ君!!」

マヤ「パイロット、意識不明。・・・ですが、バイタルは安定しています。」

リツコ「錯乱しているよりは、むしろそちらの方が安心ね。戻ってきたら強い睡眠薬を点滴して、ゆっくり眠らせてあげなさい」


ミサト「・・・というわけで、レイ。秘密兵器の出番よ。」

レイ「・・・わかりました」

ミサト「零号機、発進!」

121: 2013/09/16(月) 01:22:25.08 ID:rK4kExA4o

(知ってる、天井)

カァ・・・カァ・・・カァ・・・
シンジ「(ハッ!?)」ガバッ

加持「・・・お目覚めかな、シンジ君?」

シンジ「!?」

加持「さて、テストだ。俺は誰かな?」

シンジ「・・・未来のお義兄さん」

加持「ははは! それだけ言えれば頭の中は大丈夫だな。良かった良かった。」

シンジ「・・・・・・ふふ」


加持「今は翌日の夕方だ。使徒はレイが槍で倒した。大丈夫だ。アスカも何も知らずのほほんとしてるぞ。また歴史を変えたな。」

シンジ「僕・・・けっこういい所まで耐えてたんです・・・」

加持「シンジ君は良くやった。さすが俺の義弟だ。」

シンジ「でも・・・最後の最後で最大級のトラウマほじくりかえされて・・・負けちゃいました・・・」

加持「いいんだ。どんなに卑屈になろうと、最後まで生き残った者が勝ちだ。君は生きてるじゃないか。つまり・・・君の勝ちだ。」

シンジ「・・・・・・ありがとうございます」

122: 2013/09/16(月) 01:23:03.39 ID:rK4kExA4o

加持「俺にだって、ほじくりかえされたら氏にたくなるようなトラウマは沢山あるしな・・・・・・男なんてそんなもんさ・・・」

シンジ「それってミサトさん関連ですか~?」ニヤニヤ

加持「そうだな、あの頃は俺も葛城も初めてどうしで・・・ってコラ! 俺から聞き出そうとするな!!」

シンジ「ちぇー」

加持「人の事はいいから、シンジ君はどうなんだ? ん? 周りに、可愛い女性いっぱいいるじゃないか?」ニヤニヤ

シンジ「最初は、アスカがすごく可愛いなって思って・・・」

加持「はは! シンジ君はアスカ狙いだったのかwwwww」

シンジ「・・・たんですが、あの性格のギャップを見せつけられて・・・前の人生でも今の人生でも・・・僕男なのに平気で下着とか洗濯させるし・・・」プルプル

加持「・・・シンジ君?」

123: 2013/09/16(月) 01:23:59.20 ID:rK4kExA4o

シンジ「心を込めて料理を作っても御礼一つ言わない・・・最大級の褒め言葉が『まぁまぁね』・・・そんなに言うんだったら自分で作ってみろよ!ハンバーグ女が!!」プルプル

加持「・・・ぉーぃ、シンジくーん?」

シンジ「挙句の果てには!前の人生で!自分からキスしようかって迫ってきて!男の覚悟決めてキスしたら!! 洗面所にかけこんで!!ぼくのめのまえでうがいしてッ!!!!!」ブルブル

加持「落ち着け!シンジ君!」ダキッ

シンジ「うっ・・・ぐっ・・・」

加持「もう大丈夫だ。すまなかった。俺が余計な事を言ったせいで・・・ツラかったんだな・・・」ギュッ ナデナデ

シンジ「うっ・・・ぐっ・・・加持さん・・・・・・」グスッ・・・ギューッ

加持「大丈夫だ。他にも可愛い子一杯いるじゃないか。君なら、よりどりみどりd」


ガラガラッ
アスカ「バカシンジ!お見舞いに来t」
ミサト「やっほーシンちゃん!だいj」

加持・シンジ「えっ」

124: 2013/09/16(月) 01:24:38.41 ID:rK4kExA4o

アスカ「ギャー! 加持さんのガチホ〇ーーー!!」
ミサト「ギャー! だめよ加持!! いくらモテないからってシンジ君を毒牙に掛けないで! 私が悪かったわ! 私がなんでもしてあげるから、思いとどまるのよ!!」

加持・シンジ「ちがうちがう」パタパタ

アスカ「ちょっと・・・アンタ達・・・息ピッタリじゃない・・・」

加持・シンジ「だから違うってば!誤解だ!!」

ミサト「・・・これはもうだめかもわからんね」

アスカ「加持さん・・・私、アナタが憧れの男性でした・・・さようなら・・・私の初恋・・・・・・」トボトボ・・・ガラガラガラ・・・ピシャ・・・


ミサト「・・・・・・・・・」

加持「・・・・・・・・・」

シンジ「・・・・・・・・・」

加持「・・・・・・・なぁ葛城」

ミサト「なっ・・・何よ」

加持「何でもしてくれるって・・・ホントか?」ニヤリ

125: 2013/09/16(月) 01:25:13.10 ID:rK4kExA4o

ミサト「シンジ君の前で何言ってるのよバカァァァ!!」ベチーン!!

加持「ぉぅふ」

ミサト「フンッ! 男も女も見境ないのは結構だけど、シンちゃんにだけは手ぇ出すんじゃないわよ! 加持のバカ! バカジ!!」ドスドス・・・ガラガラッ・・・ドガッ!!


加持「ははは・・・」

シンジ「くっ・・・あははははははははは!」

加持「あははははははははははははははは!」

シンジ「・・・ドンマイ、義兄さん」

加持「・・・ぉぅょ」

シンジ「義兄さん、声出して行こー」

加持「ぉー」

シンジ「・・・・・・・・・」

加持「・・・・・・・・・」

シンジ「・・・・・・・・・」

加持「・・・・・・・・・」

シンジ「・・・・・・・・・」

加持「・・・・・・ごめん帰るわ」

シンジ「あ、はい。なんかすいません。ホントすいません。」

加持「ははは・・・まぁこんな日もあるさ・・・。じゃあな・・・」フラフラ・・・ガラガラガラ・・・ピシャ・・・

126: 2013/09/16(月) 01:25:38.44 ID:rK4kExA4o

◆第9話

(アルミサエル襲来)

マヤ「緊急報告!正体不明の物体接近中!!」

ミサト「使徒?」

マヤ「パターン青からオレンジへ周期的に変化しています。MAGIは判断保留中!」

リツコ「たぶん使徒なんでしょうけど、今までとパターンが違うわね・・・」

マヤ「映像来ました!」

ミサト「なにあの輪っか?」

リツコ「うーん・・・雰囲気は、DNAの二重螺旋構造に似てるわね」


127: 2013/09/16(月) 01:26:16.18 ID:rK4kExA4o


ミサト「それでは、全機出撃よ!敵の動向が分からないから一度攻撃して即離脱して様子見して。
弐号機のスマッシュホークをメイン武器に、残りはプログナイフで攻撃!」

アスカ・レイ「了解っ!」

シンジ「ミサトさん!」

ミサト「なぁに、シンジ君?」

シンジ「あれって・・・DNAのらせん構造に似てませんか?」

ミサト「言われてみればそうねぇ。」

シンジ「まさかですけど・・・使徒のDNAを・・・エヴァに植え付けてこようとしたり・・・しませんよね? あるいは、融合して参号機みたいに乗っ取ったりとか・・・」

ミサト「ありえる話ではあるわねぇ」

リツコ「まぁ、ウィルスとかバクテリオファージは、普通に自然界でそういう事してるからね・・・使徒がその能力を持ってても、なんらおかしくないわ。」

シンジ「もし使徒が融合した場合・・・僕たちは仲間同士で頃し合いしないといけないんでしょうか・・・参号機の時のように・・・」シュン

アスカ「そんなことになったらトラウマものよねぇ・・・」

ミサト「思い切って、取りつかれそうになったら、エントリープラグ射出して、エバー自爆させる?w」

一同「えっ」

128: 2013/09/16(月) 01:26:59.28 ID:rK4kExA4o

ミサト「仲間同士で頃し合いする位なら、そっちの方がいいっしょ!」

リツコ「あなた・・・本当に大胆な発想するわね・・・でもそんな事できるわけn」

ゲンドウ「・・・許可する」

一同「えっ」

ゲンドウ「許可すると言った。但し、初号機は絶対にだめだ。自爆するなら、プロトタイプで戦闘力の低い零号機のみ許可する」

ミサト「・・・本当に宜しいのですか、司令?」

ゲンドウ「・・・私の指示が聞こえなかったのかね?」

ミサト「ハッ!それでは、エバーが乗っ取られそうになった場合には、プラグを射出し、自爆させます。但し、零号機のみ許可という事で、初手は零号機に攻撃させます。」

ゲンドウ「・・・レイ、構わないな?」

レイ「・・・はい」

シンジ「(加持さん・・・すごいなぁ。まぁ、強敵としては最後の使徒ってのが分かってれば、自爆も同意するよなぁ・・・)」


129: 2013/09/16(月) 01:27:32.52 ID:rK4kExA4o

(アルミサエル戦)

ミサト「それでは、エバー全機、発進!!」

日向「発進!」ポチッ


ミサト「全員配置についた?それでは、アスカ、目標、敵使徒! 射撃用意!!」

アスカ「安全装置解除良し!・・・準備良し!」

ミサト「撃てッ!」

アスカ「撃てッ!!」ドンッ

マヤ「あっ!ATフィールド発生!攻撃が弾かれました。パターン青で固定、使徒で確定しました!!」

ミサト「レイ!近接攻撃でアイツの円環を断ち切って!」

レイ「了解!ヤーーーッ!!」ズバッ

マヤ「二重螺旋の輪が断ち切られました!」

ミサト「・・・やったか!?」

130: 2013/09/16(月) 01:28:12.15 ID:rK4kExA4o


マヤ「敵使徒の二重螺旋構造、ムチのような形状に変化!零号機に接触しました!」

ミサト「な、なによあれ!?」

マヤ「て、敵使徒!零号機に浸食しています!生体部品との癒着が発生!」

リツコ「予想通りの攻撃よ!プラグ射出!」

マヤ「ハイッ」ポチ

レイ「キャァァァァァァ!!」ドシュゥゥゥゥゥゥ

ミサト「マヤちゃん!自爆コマンド!!」

マヤ「了解!」カチャカチャカチャ・・・ッターン!!

ミサト「初号機と弐号機はATフィールドで周辺の被害抑えて!」

ドガァァァァァァァン!!
マヤ「零号機・・・自爆しました・・・」

リツコ「どう、マヤ!?」

マヤ「解析中・・・スタンバイ・・・スタンバイ・・・パターン青消滅!使徒消滅しました。」

ミサト「危なかったわね・・・でも、シンジ君の読みが見事的中ね。すごいわ。」

131: 2013/09/16(月) 01:28:38.12 ID:rK4kExA4o

シンジ「綾波ぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」ダダダッ

レイ「碇君・・・・・・私は大丈夫・・・」

シンジ「綾波・・・僕を守ってくれてありがとう!」ダキッ

レイ「そう・・・良かった・・・・・・」

シンジ「痛い所とか無い?ケガしてない!?」

レイ「大丈夫よ・・・」

シンジ「そう、良かった・・・」

レイ「あ」

シンジ「あっ!ごめん!セクハラするつもりは無かったんだ!///」バッ

レイ「気にしてないわ・・・・・・」

132: 2013/09/16(月) 01:29:04.20 ID:rK4kExA4o

シンジ「(うっ・・・綾波・・・やわらかあったかかったなぁ///)」

シンジ「(はっ!?・・・いかんいかん!次はいよいよ・・・カヲル君だね。)」

シンジ「(出来れば君と共存の道を選びたいよ・・・・・・)」

シンジ「(でも・・・それが許されないなら・・・僕は・・・)」グッ

シンジ「(この1年・・・耐えがたきを耐え・・・忍びがたきを忍び・・・明るい未来のために頑張って来たんだ!)」

シンジ「(サードインパクトなんて起こさせない・・・絶対にだ・・・みんなで幸せになるんだ・・・!)」


133: 2013/09/16(月) 01:29:43.92 ID:rK4kExA4o

(別の日)
♪~フーン フ フーン フ フフフフ フーン~♪

シンジ「(来たか・・・・・・)」

???「やぁ、君が碇シンジ君だね?」ニコニコ

シンジ「僕の事知ってるの? ひょっとして・・・」

???「ん?」

シンジ「・・・ネルフの関係者?」ニッコリ

???「ははは!いい勘してるね、シンジ君。君は好意に値するよ。ボクは渚カヲル・・・仕組まれた子供・・・フィフスチルドレンさ。」

シンジ「カヲル君って言うんだ。よろしくね!」

カヲル「あぁ、宜しく。」

134: 2013/09/16(月) 01:30:17.07 ID:rK4kExA4o

シンジ「それにしても・・・カヲル君はカオルくんじゃなくてカヲル君なんだねぇ」

カヲル「ふふっ・・・僕に興味あるのかい?」

シンジ「いやね、1文字戻したらオワリ・・・つまり、終わりの1つ先にあるもの・・・新しい始まり・新生・再生・・・そんな意味が込められてるのかなーなんて思ったんだ。」ニッコリ

カヲル「きっ、キミはなかなか鋭いねぇ。君はシンジ君・・・お父さんがゲンドウで現在の道・・・君は新しい路を作るからシンジ君なのかな?」

シンジ「あっ、言われてみれば・・・いままで気付かなかったや・・・。 僕たち、いい友達になれそうだね、カヲル君」

カヲル「ふふっ・・・日本には来たばかりだし、ずっとネルフの研究所で育ったから・・・あまり外の世界を知らないんだ。色々教えてくれるかい?」

シンジ「そうなの?喜んで! そうだ。キミと似たような境遇の女の子が居てね・・・綾波レイっていう、同じエヴァのパイロットなんだけど。」

カヲル「彼女も僕みたいに仕組まれた子供なんだろうねぇ・・・おっと、気にしないで、忘れてくれ。」

シンジ「そうだ、晩御飯でも一緒にどう?歓迎するよ!」

カヲル「・・・お言葉に甘えようかな。」ニコニコ

135: 2013/09/16(月) 01:30:45.92 ID:rK4kExA4o


ミサト「カンパーイ!」

アスカ「プローストぉぉぉー!」

シンジ・カヲル「かんぱーい!」

シンジ「ささ、カヲル君、僕の作った料理食べてよ。炊きたてゴハンに、ハンバーグに、エビフライ。かぼちゃのポタージュに、キャベツの千切りサラダだよ! タルタルソースも僕の手作りっ!」

カヲル「な、なんというか・・・すごいね・・・」キラキラ

アスカ「シンジの作るハンバーグ、まぁまぁの出来よ!食べてみなさいって!」

ミサト「アスカぁ・・・素直に美味しいって言いなさいよーw この間シンジ君が居ない時に、『シンちゃんバーグ』の美味しさを熱弁してたのは誰かな~?」ニヤニヤ

シンジ「えっ」

アスカ「はうっ! ちょ!ちょっとミサト!何テキトーな事言ってんの!///」

ミサト「そうね、『適切かつ妥当』・・・略して適当な事を言ったわ!」

アスカ「キィィィィィィィィィ!!」

136: 2013/09/16(月) 01:31:19.77 ID:rK4kExA4o

シンジ「あはは・・・気に入ってくれてたんだ。ありがとう。」

アスカ「フン!ま、まぁ、そこらのファミレスよりは遥かにマシってだけよ。」

カヲル「これがリリンの食文化・・・あむっ・・・」

シンジ「お口に合うといいんだけど・・・」

カヲル「・・・美味しい!僕はこんなおいしい物初めて食べたよ!」

シンジ「良かったぁ!」ニッコリ

ミサト「いやー、それにしてもシンジ君が連れてきた時はビックリしたわよー」

シンジ「偶然知り合ったんだよね!」

カヲル「いや、僕たちが知り合うのは必然だったのさ・・・ね、シンジ君?」ウィンク

シンジ「ふふふ・・・そうかもねっ?」

アスカ「えっ・・・アンタ達まさか・・・」

ミサト「ちょっと!シンジ君! 本当に、加持に何か変な事されて、アッチに目覚めたりしてないわよね・・・!?」

137: 2013/09/16(月) 01:31:49.96 ID:rK4kExA4o

シンジ「えっ///」

ミサト「・・・マジ?」

シンジ「やだなぁ、冗談ですよっ!」アハハ

ミサト「ならいいけど・・・あのバカに近づくのはよしなさいよねー」

シンジ「そうですか? 加持さんが実の兄だったらどんだけよかったかなー って思いますよ」

ミサト「はぁ!? ンなわけないじゃなーいwww」

シンジ「まぁ、でも、ミサトさんは僕の義理のお姉さんですから・・・ミサトさんと加持さんが結婚すれば義兄にはなれますね♪」

ミサト「ブーーーッ!!」

アスカ「うわっ! きたなっ!」

ミサト「ゲホッ・・・ゲホッ・・・」

カヲル「ははは・・・動揺する葛城さんも可愛らしいねぇ」

ミサト「ちょっともー、大人をからかうのはよしなさい!」

138: 2013/09/16(月) 01:32:39.77 ID:rK4kExA4o

シンジ「そうですかー? でも、キレイなんだろうなぁ・・・ミサトさんのウェディング姿・・・早く見たいなー?」ニッコリ

ミサト「シ、シンちゃん・・・? きょ、今日はグイグイ来るわね・・・」アセアセ

カヲル「シンジ君のタキシード姿もいいんだろうねぇ・・・」ウットリ

アスカ「おーけー、こいつはホ〇で確定ね」

シンジ「おっ、アスカもうハンバーグ無いね。おかわりする?」

アスカ「アンタバカァ!? こんな美味しいの2個も食べたら太るでしょうよ!」

シンジ「美味しいってやっと認めてくれたね♪」

アスカ「あっ///」

シンジ「余ったお肉で作った、小さいのがあるんだけど・・・どう? お弁当に入れてもいいんだけど、あったかい内に食べた方がより美味しいからさ?」

アスカ「・・・いただくわ」スッ

シンジ「はいはい」ニッコリ

139: 2013/09/16(月) 01:33:15.49 ID:rK4kExA4o

カヲル「いやぁ、みんなで食べる食事というのは、こんなに楽しくて美味しいものだったんだねぇ」

シンジ「良かったら、ちょくちょくおいでよ。今日は僕の部屋に泊まればいいし、寮は近い所に用意してもらうからさ」

カヲル「僕は嬉しいけど・・・迷惑じゃないのかい?」

アスカ「あぁ、別にいいわよ。アンタ、ガチホ〇っぽいから、この美しいアタシが襲われる心配も無いし!」

カヲル「な、なんか言葉にトゲがあるねぇ・・・」

ミサト「私もおっけーおっけー! 本当は一緒に住みたいくらいだけど、部屋がもう空いてないからねぇ。逆にゴメンナサイね。」

シンジ「じゃあ決まりだね! 昼ご飯の弁当は僕が作るし、晩御飯も食べにおいでよ。朝はちょっと時間が無いから厳しいかな?」

カヲル「シンジ君は最高のお嫁さんだねぇ」ニッコリ

シンジ「ヤだなぁ、カヲルくんってば!」アハハ


アスカ「なにこのBL展開・・・///」

140: 2013/09/16(月) 01:33:43.58 ID:rK4kExA4o

(司令室)

コンコン
ゲンドウ「入りたまえ」

加持「失礼しますよ、碇司令」

ゲンドウ「君か・・・何の用だね?」

加持「シンジ君を通じて・・・ユイさんから新たなメッセージが来ました」

ゲンドウ「何ッ!?」

加持「少し長かったので、箇条書きにして要点をまとめて来ました」パサッ

ゲンドウ「早く見せろ!」バッ

ゲンドウ「何々・・・」

141: 2013/09/16(月) 01:34:11.17 ID:rK4kExA4o

カチャ パンッ!! パンッ!! パンッ!!
ゲンドウ「ぐっ・・・」ドサッ

ゲンドウ「     」

加持「念のため、アダムの居る右手も切り落とさないとな・・・」ズブリ


加持「更に念には念を入れて・・・幾つかの急所を確実に・・・」パンッ パンッ パンッ

加持「・・・・・・よし、碇ゲンドウの氏亡確認。シンジ君、約束は果たしたぞ。」



ガチャッ
冬月「碇!また委員会からの呼びd・・・えっ」

142: 2013/09/16(月) 01:34:52.53 ID:rK4kExA4o

加持「丁度良かった。副司令に話があります。」ニコ

冬月「殺ったのか・・・? ゼーレの意向か?」ジロッ

加持「・・・・・・シンジ君の意向です」

冬月「・・・どういう事だ?」

加持「俺の話を聞いてくれますか?今後の事を決めるのは、それからでも遅くないでしょう。」

冬月「・・・いいだろう」


加持「・・・とまぁ、こういうわけです」

冬月「にわかには信じがたいが・・・・・・そこまで知っているからには、そうだったんだろうな。そうだ、我々が隠していた真実はその通りだ。」

加持「今来ているフィフスチルドレンが、最後の使徒・・・のようですな」

冬月「確信は無いが、恐らくそうだろうとは思っていた。」

加持「この後は・・・ゼーレが仕掛けてきますよ。副司令はどうされますか?」

冬月「・・・というと?」

143: 2013/09/16(月) 01:35:19.16 ID:rK4kExA4o

加持「最後まで人類補完計画を遂行し・・・貴方も最後の瞬間に碇ユイと再会する事を祈るのか・・・。 それとも・・・」

冬月「それとも?」

加持「碇ユイの『忘れ形見』の願った・・・『幸せな未来』を祈るのか・・・・・・」

冬月「・・・・・・」

加持「・・・・・・」

冬月「・・・こんな老人のちっぽけな願いより・・・未来ある若者の望みの方が・・・何倍も大事ではないか」

加持「副司令・・・」

144: 2013/09/16(月) 01:36:00.69 ID:rK4kExA4o

冬月「当たり前だろう。子供の幸せを願わない親なんて、そこに転がってる肉塊ぐらいのもんだ。」

加持「・・・シンジ君いわく、後少しで決着が付くそうです。その日まで・・・隠ぺいに協力頂けますか?」

冬月「分かった。やれるだけやってみよう。だが、そこの肉塊はどうする?」

加持「その辺は・・・蛇の道はヘビってやつでして・・・w」

冬月「わかった。私はしばらく自分の部屋で休んでいるから、後は任せた。」

加持「ご理解いただけて嬉しいです。」

冬月「ちなみにだが・・・人類補完計画を遂行すると答えた場合は・・・・・・いや、愚問だった。忘れてくれ。俺は元々そこの肉塊の陰謀に巻き込まれただけだ。」

加持「俺としても手間が減りましたよ」ハハハ

冬月「君の冗談は笑えんね。」バタン

145: 2013/09/16(月) 01:36:30.09 ID:rK4kExA4o

(ネルフ ゲンドウ氏亡の翌々日)

ビーッ ビーッ
マヤ「ひ、非常事態です!弐号機が勝手に動いてます!」

リツコ「な、なんですって!?」

マヤ「パターン青!ケージ内に使徒の反応あり!」

日向「まさか、弐号機が乗っ取られたのか!?」

マヤ「い、いえ・・・弐号機から少しずれた場所に・・・」

リツコ「映像をちょうだい!」

マヤ「は、はい!映像、来ます!!」

青葉「フィフスチルドレン、渚カヲルが宙に浮いています!」

リツコ「何てこと・・・彼が最後の使徒だったの・・・」

146: 2013/09/16(月) 01:37:15.70 ID:rK4kExA4o

マヤ「渚カヲルと弐号機、セントラルドグマに向かって下降中!
あぁ! ロックがどんどん解除されていきます! MAGIの制御不能!!」

日向「ヘブンズドアのロックが解除されました!!」


ミサト「日向君・・・最悪の場合は・・・」

日向「分ってますよ。氏ぬ時は一緒ですよw」

ミサト「付き合わせちゃって悪いわね・・・」

日向「あなたとなら本望ですよ(決まったゼ!)」キリッ

ミサト「あらそう? アリガトねwww」

日向「(何か軽いなぁ・・・)」

147: 2013/09/16(月) 01:37:56.60 ID:rK4kExA4o

シンジ「マヤさん、僕は搭乗準備完了してますから、出撃お願いします!」

マヤ「シンジ君!」

アスカ「あっんちくしょーーー! 私の弐号機返せぇぇぇぇぇ!!」ズカズカ

マヤ「アスカ!」

アスカ「ちょっとシンジ! 私は発令所で見てるから! 私の弐号機取り返してらっしゃい! キズつけたら承知しないわよ!!」

シンジ「努力してみるよ・・・ミサトさん?」

ミサト「エバー初号機、ドグマへ向けて降下開始!」


カヲル「来たね・・・シンジ君」

シンジ「カヲル君! どうしてこんな事! 僕たち友達じゃないか!」ドガッ

カヲル「ごめんねシンジ君・・・使徒の運命には逆らえない・・・」バキッ

148: 2013/09/16(月) 01:38:38.92 ID:rK4kExA4o

カヲル「さぁついた・・・アダム・・逢いたかったよ・・・アダム・・・」

シンジ「(そこにアダムは居ないんだけどなぁ・・・)」

カヲル「いや違う! これは・・・リリス。そうか、リリン・・・そういう事か・・・」

シンジ「(やっぱり頃してくれって言うのかなぁ・・・)」

カヲル「シンジ君、僕を頃してくれ・・・!」

シンジ「( ま た か )」ウヘァ

カヲル「僕にとって生と氏は同価値・・・同じ事なんだ。だから僕の気が変わらない内に頃してくれ!」

シンジ「嫌だ。絶対に嫌だ!」

カヲル「シンジ君・・・」

シンジ「まだまだいっぱい、カヲル君に作ってあげたい料理があるんだ! もっと色々遊びたいんだ!」

カヲル「シンジ君に頃してもらえないなら・・・僕はシンジ君の大切な人をみんな頃すよ。それでもいいのかい?」

シンジ「ぐっ・・・そ、そんな事!?」

カヲル「脅しじゃないよ・・・さぁ・・・やってくれ・・・シンジ君・・・僕は今、晴れ晴れした気持ちでいるんだ・・・」

シンジ「わかったよ・・・・・・・残念だ。」グッ


ポチャ・・・ ・・・ ・・・

149: 2013/09/16(月) 01:39:20.72 ID:rK4kExA4o


シンジ「うっ・・・ぐっ・・・変えられなかった・・・また運命を変えられなかった・・・」ズキズキ

シンジ「でも・・・サードインパクトだけは・・・防いでみせる!」


シンジ「・・・ミサトさん、聞こえますか」

ミサト「シンジ君!大丈夫だった!?」

シンジ「使徒は・・・殲滅しました。弐号機は無事です。ちょっと格闘しましたけど」

アスカ「まぁ仕方ないわね。無事なら許すわ。 ありがとう、シンジ!」

マヤ「パターン青、反応消えています・・・間違いないかと。」

リツコ「シンジ君・・・お疲れさま。帰ってきていいわよ。但し・・・そこで見た物は口外禁止よ」

150: 2013/09/16(月) 01:39:51.74 ID:rK4kExA4o

シンジ「わかっています。 リツコさんの黒魔術研究部屋がある事は、絶対内緒にします!!」

リツコ「はぁ?」

一同「えっ」チラッ

リツコ「ちょっとシンジ君!何言ってるのよ! 科学者が黒魔術なんて・・・ちょっとみんな、信じないで!」

一同「・・・」ジトー

マヤ「わっ、私はセンパイの事信じてますからねっ!」


シンジ「ははは、冗談ですよ。では、これから弐号機と一緒に帰投します。」

リツコ「まったく、何を言うかと思えば・・・」


151: 2013/09/16(月) 01:40:20.19 ID:rK4kExA4o

◆第10話

(ネルフにて)

冬月「みんなよく集まってくれた。今日は私から話さなければならないことがある。」

一同「ざわ・・・ざわ・・・」

冬月「使徒というのは・・・実は全部で17体だ。そして、先ほどシンジ君が殲滅したのが、第17使徒であった。」

一同「えっ」

冬月「いまから、ネルフの歴史の表裏を全て説明したい。キーワードは、『ゼーレ』という組織だ・・・」


冬月「・・・というわけで、ネルフの後ろ盾は国連とされているが、その実はゼーレという、裏の支配者層の組織が付いていたのだ」

一同「・・・」

152: 2013/09/16(月) 01:41:10.61 ID:rK4kExA4o

冬月「ゼーレと碇ゲンドウの目的は、人類補完計画。人類をLCLに還元し、1つの生命体にしようというものであった。ネルフはその遂行のために造られたのだ。」

一同「ハァ!?」

冬月「聞いてくれ諸君。使徒が勝てば人類が絶滅というのは本当だったのだ。だから私と加持君は、最後の最後で人類補完計画を阻止すべく、一計を案じた。」

シンジ「(なるほど、そういうストーリーに持って行くのか・・・)」フフフ


冬月「私は、中枢部でギリギリの所で状況をコントロールし、また情報を得るため、碇ゲンドウ司令の片腕という役を演じた。
加持君は、3重スパイとして、ネルフと内閣調査室とゼーレの3足のわらじを履いてもらった。その甲斐あって、
使徒を倒し切ったのとほぼ同時に、碇ゲンドウを抹頃する事に成功した。」

一同「ええーーーーっ!!!!!」

ミサト「抹殺って・・・あんな人でも、ここにいるシンジ君の父親なんですよ! いくらなんでも・・・」

シンジ「みなさん、聞いてください。実はこの話、僕だけ加持さんからコッソリ教えてもらっていました。」

一同「ざわ・・・ざわ・・・」

153: 2013/09/16(月) 01:42:24.66 ID:rK4kExA4o

シンジ「あの男を抹頃するのは、むしろ僕の望みです。最初は逮捕して裁判を・・・という話でしたが、事実を世間に公表されると、今後僕が生きていけません。
皆さん、冷静に考えてください。親らしい事は何もせず、実の息子を平気な顔して道具扱い。その上、妻に会う為に全人類を巻き添えにする人間です。
むしろ、身内として責任が取れて、かえってホッとしてます。だから、これで良かったんです。今僕は、晴れ晴れした気持ちで居ます!」

一同「(・・・なら仕方ないな)」


冬月「そしてこの後は・・・先ほど説明したゼーレが、エヴァシリーズを使ったサードインパクトを強行してくるだろう。」

一同「えっ」

冬月「国連を通じ、戦自を動かしてネルフに侵攻もしてくるだろう。だが、その点は加持君を通じて調整済みだから安心して欲しい。」

加持「(ニヤリ)」

冬月「一旦、形だけ侵攻してくるが、すぐに撤退するシナリオが出来ている。残りは、ゼーレの仕掛けてくるエヴァシリーズを倒せるかどうかだ。」

冬月「シンジ君。アスカ君。君達だけが頼りだ・・・最後の最後まで申し訳ないが・・・やってくれるかね?」

アスカ「もっ、もちろんよ!」

シンジ「喜んで!」

シンジ「(僕は・・・僕はついにここまで来たんだ・・・! あと少しで・・・幸せなゴールが迎えられるんだ・・・)」ジーン

冬月「敵の量産型エヴァシリーズは、S2機関を搭載しているらしい。使途と同じようにコアをつぶさんと、何度でも甦るぞ。
後は、ロンギヌスの槍のコピーを持っているようだから、ATフィールドで防御しても貫かれる可能性が高い。
可能な限り素早く動いて、敵の武器を鹵獲して戦うんだ。人類の運命、君達チルドレンに託そう・・・!」

アスカ・シンジ「はいっ!」

154: 2013/09/16(月) 01:43:04.74 ID:rK4kExA4o

(最後の出撃)

ミサト「シンジ君!アスカ!準備はいい?」

シンジ・アスカ「はい!」

リツコ「泣いても笑ってもこれが最後になると思うわ・・・お願いね。」

冬月「頼んだぞ、シンジ君。アスカ君。」

加持「シンジ君、君が戻ってきたら・・・例のプランを実行するからな。楽しみにしててくれ」

シンジ「はいっ!加持さん(・・・とミサトさんの幸せ)のために、絶対に生きて帰ってきます!!」

ミサト「ちょっとアンタ、何企んでんのよ?」ジロリ

加持「まぁ、ちょっと・・・な」ニヤッ

マヤ「レーダーに感あり!飛行機の編隊がこちらに向かっています!」

ミサト「来たか・・・対空戦闘用意!出来る限りダメージを与えて、エバーの負担を減らすのよ!」

マヤ「あっ!MAGIがハッキングを受けています!!」

リツコ「例の逆ハックプログラムを実行!」

155: 2013/09/16(月) 01:43:45.07 ID:rK4kExA4o

マヤ「はいっ」カチャカチャカチャ・・ッターン!!

リツコ「・・・なんだ、楽勝じゃない」

マヤ「効いています・・・ハッキング元の・・・支部のMAGIは完全に制圧しました」

リツコ「口ほどにもないわね。どんなへっぽこプログラマーが仕掛けてきたのかしら?(笑)」


レイ「碇君・・・弐号機の人・・・氏なないで・・・」

アスカ「もちろんよファースト!無事に帰ってきたら・・・アンタの事は、これからレイって呼ぶわ!」

シンジ「綾波も僕が必ず守る。待っててね!」

ミサト「よっしゃぁ! 気ィ入れていくわよ! エバー初号機と弐号機、発進!」

日向「エヴァ初号機・弐号機、発進!」ポチッ

157: 2013/09/16(月) 01:44:14.99 ID:rK4kExA4o


マヤ「敵は全部で9体です!」

ミサト「戦自の部隊は?」

マヤ「一旦は本部周辺を取り囲んでいましたが、敵エヴァシリーズの姿が見えた所で撤退していきました!」

加持「オーケイ、予定通りだ。」


アスカ「・・・うわっ!なにあの量産型エヴァ・・・気味の悪いデザインねぇ・・・」

シンジ「白ってのがねぇ・・・しかもデザインが爬虫類っぽい・・・」ウエー

アスカ「それじゃあまず1機倒して槍を奪って・・・着実に行くわよ!」

シンジ「もちろんだよアスカ! うぉぉぉぉぉぉ!!」

アスカ「ヤァァァァァ!!」

158: 2013/09/16(月) 01:45:52.44 ID:rK4kExA4o

マヤ「初号機と弐号機、プログナイフで1機目に向かって突進しています! 初号機、シンクロ率150%!!」

リツコ「本気のシンジ君は・・・本当にすごいわね・・・」

マヤ「弐号機もシンクロ率90%を突破!」

ミサト「いいわ、その調子よ!楽勝楽勝♪ 伸び伸びと自由にやんなさい!」

シンジ「うぉぉぉぉぉぉぉ!」ドンッ

量産型1「・・・!」ドガッ

シンジ「アスカァ!今だ!コアを!!」

アスカ「おんどりゃぁぁぁぁぁぁぁ」キィィィィィィィィィ・・・ペキッ

量産型1「   」

マヤ「量産型1機目沈黙しました!」

アスカ「予定通り、アタシが先に槍をもらうわね。さぁ・・・次の獲物は・・・アイツよ!今キャリアから切り離されたヤツ!」

シンジ「オッケーアスカ、うぉぉぉぉぉ!」

アスカ「でりゃぁぁぁぁぁ!!」

159: 2013/09/16(月) 01:46:23.33 ID:rK4kExA4o


ミサト「いいじゃない、いいじゃない。本当の意味で息の合った攻撃が出来るようになったわねー」

加持「ようやく、本当の意味でユニゾンできたのかもな」

ミサト「そんな作戦もあったわねぇ・・・今となっては、懐かしいわ。」

マヤ「初号機と弐号機、順調に敵エヴァシリーズを倒しています。現在、9機中4機を撃破!」


160: 2013/09/16(月) 01:46:50.65 ID:rK4kExA4o


アスカ「ハァッ・・・ハァッ・・・」

シンジ「ハァッ・・・ハァッ・・・」

アスカ「ATフィールドで・・・ハァッ・・・防御が出来ないから・・・ハァッ・・・なかなか危ないわね」

シンジ「でも・・・逆に・・・ハァッ・・・敵も防御が出来ない・・・ハァッ・・・チャンスでもあるよ」

アスカ「フフ・・・あんたも言うようになったじゃない・・・」

シンジ「フフ・・・タカビー・・・じゃなかった、エリートな先輩に学んだのさ!」

アスカ「生きて帰ったら、アンタ絶対にぶっとばす!」

シンジ「いいよ、生きて帰れたら・・・ね! やぁぁぁぁ!!」

アスカ「やぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

161: 2013/09/16(月) 01:48:22.88 ID:rK4kExA4o


マヤ「現在、9機中7機を撃破! あと2機です!」

ミサト「シンジ君!アスカ!その調子よ! 最後の2機、思いっきりぶっとばしてらっs」ザザッ


ブツッ
アスカ「えっ!?」

シンジ「急に内部電源に切り替わった!アンビリカルケーブルは繋がってるのに!」

アスカ「本部との通信も切れてるから、きっと敵の妨害工作よ。迷ってるヒマはないわ! あと2体だから、1体ずつでさっさと倒すわよ!」

シンジ「うん! うぉぉぉぉぉ!!!」

アスカ「でりゃぁぁぁぁぁ!!!」

162: 2013/09/16(月) 01:49:09.52 ID:rK4kExA4o


ピ・・・ピーーー
初号機「・・・」ガクッ
弐号機「・・・」ガクッ


シンジ「はぁ・・・はぁ・・・倒せた・・・倒したんだ!!」

アスカ「ハァッ・・・ハァッ・・・・・・」

シンジ「ミサトさん!僕たちやりましたよ!マヤさんも聞いてますか!?」

本部「   」

アスカ「・・・・・・応答が無いわね。停電でもしてるのかしら?」

シンジ「・・・気になるから・・・プラグから出て確認しに行こうよ。」

アスカ「・・・そうね。そうしましょう!」

163: 2013/09/16(月) 01:49:38.93 ID:rK4kExA4o



シンジ「・・・街が完全に停電してる」

アスカ「あの時を思い出すわね・・・」

シンジ「よし、非常用出入口見つけたよ。入ろう」テクテク

アスカ「わかったわ。なんかムダに深いから、歩きだなんてゾッとするわねぇ・・・」テクテク

164: 2013/09/16(月) 01:50:05.58 ID:rK4kExA4o

(しばらくして)

シンジ・アスカ「・・・えっ」



アスカ「ジオフロントが・・・消し飛んでる・・・?」

シンジ「なに・・・・・・これ・・・・・・・・ミサトさん・・・加持さん・・・マヤさん・・・綾波・・・・・・みんな・・・・・・」



165: 2013/09/16(月) 01:50:50.26 ID:rK4kExA4o


アスカ「・・・・・・・・・・・・」

シンジ「・・・・・・・・・・・・」

アスカ「・・・・・・・・・・・・」

シンジ「・・・・・・・・・・・・」

アスカ「・・・・・・・・・・・・」

シンジ「・・・・・・・・・・・・」

アスカ「・・・・・・・・・・・・」

シンジ「・・・・・・・・・・・・」

アスカ「・・・・・・・・・・・・」

シンジ「・・・・・・・・・・・・」

アスカ「多分だけど・・・・・・・」

シンジ「うん・・・・・・・・・・」

アスカ「この間の使徒・・・ゼルエル・・・とかいう奴が開けた穴から・・・ゼーレの戦闘機かヘリか何かが侵入して・・・」

シンジ「・・・・・・」

アスカ「大量のN2爆弾を・・・ジオフロントに直接・・・」

シンジ「・・・!?」

アスカ「・・・そうでもなければ・・・説明がつかないわ」

166: 2013/09/16(月) 01:51:26.35 ID:rK4kExA4o

シンジ「みんな・・・・・・」

アスカ「たぶん・・・・・・いや・・・間違いないわ。ジオフロントに居た人間は・・・全員・・・」

シンジ「そんなのって・・・そんなのってないよ・・・」ウルッ

アスカ「シンジ・・・」

シンジ「やっとサードインパクトを防いだのに! 綾波は僕が守るって約束したのに!!最後の最後でなんだよこれ!!!何なんだよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

アスカ「アタシだって・・・アタシだって・・・こんなの認めたくないわよ・・・・・・」グスッ

シンジ「加持さん!僕達が生きて帰ったら、皆の前でミサトさんにプロポーズするって!!!!!」

アスカ「・・・そうだったの」

シンジ「だから、二人の結婚指輪を預かって出撃して・・・生きて帰って、返してくれって・・・!!!!!!」チャラ・・・

アスカ「・・・・・・!」

167: 2013/09/16(月) 01:52:01.69 ID:rK4kExA4o

シンジ「こんなのって・・・こんなのってないよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!」

アスカ「加持さん・・・ミサト・・・みんな・・・・・・うっ・・・ひっく・・・うぅぅぅぅぅ~~~!」ウウッ

シンジ「ちくしょう!こんなのって!こんなのって!こんな結末って!僕の努力は・・・僕の・・・ぼくの・・・ぼく・・・の・・・・・・」

アスカ「ちょ、ちょっとシンジ!どうしたのよ!?」

シンジ「きゅうに・・・ねむ・・け・・・が・・・・・・」パタッ


アスカ「ちょっとシンジ!どうしたの!?って・・・えっ・・・」

パァァァァァ
アスカ「シンジの体が光りだした・・・」


168: 2013/09/16(月) 01:52:30.69 ID:rK4kExA4o

神様「 川-A-)・・・」

アスカ「えっ・・・誰・・・? 長髪・・・髭のオッサン? それに、変な服・・・・・・ナニコレ、神様?」


♪チャーン・・・チャーン・・・チャーーーーン・・・・・・・♪
アスカ「何この音楽・・・?」


神様「 川゚∀゚)つ【×】 」ブッブーーー!!!!!

アスカ「おっさんが・・・手で×を作って・・・消えt」

 --- プツッ キュルキュルキュルキュルキュル・・・ ---

169: 2013/09/16(月) 01:53:55.17 ID:rK4kExA4o

*** といった所で、シンジ君1回目の逆行でした。 ***

*** 胃潰瘍になるまで頑張ったのに・・・こんな結末だよ! ***

*** 次回、絶望の逆行2回目をお送りします。 ***

*** 投下タイミングは気まぐれですので期待しないでください ***

明日同時刻に更新予定
シンジ「こうなったら、開き直ってやる・・・w」補完編【後編】

引用元: シンジ「こうなったら、開き直ってやる・・・w」Part2